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肘を曲げると急に痛い理由|関節の痛み対策や疑われる病気を医師が解説

公開日: 2022.07.14
更新日: 2024.10.24
  • 肘を曲げると急に痛いけどなんの病気?
  • 肘を曲げると痛いのはどうして?
  • 肘が痛いときは病院に行くべき?

急に肘を曲げると痛みを感じて、どんな病気なのか知りたいと思っていませんか?

取り急ぎ病院に行くべきかどうか判断ができれば助かりますよね。

結論、肘が痛いときに考えられる病気は6つあり、痛みの強さや他の症状の有無によっては早期受診が必要です。

本記事では、肘が痛いときに疑われる病気と受診のタイミングについて解説します。

最後まで読み終えると、急な肘の痛みにも落ち着いて対応できるはずです。

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肘が痛いときに疑われる6つの病気【原因・対策を解説】

肘が痛いとき、疑われる病気として以下の6つがあります。

病気によって対策が異なるので、肘が痛くて心配な方は専門医に相談しましょう。

スポーツによるケガで肘が痛いなら、再生医療がお役に立てるかもしれません。

当院では、スポーツ外傷に対して再生医療を提供していますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00)
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上腕骨内側上顆炎(別名:ゴルフ肘)

上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)は、肘の内側に痛みが走る病気です。一般にリトルリーガー肘、ゴルフ肘とも呼ばれています。

物をもちながら肘を曲げる動作をくり返すことが原因で起こります。

原因となる動作の具体例は、以下の通りです。

  • 野球で投球する
  • ゴルフでクラブを振りおろす
  • 仕事でハンマーを振る

痛みを改善する方法として、以下があります。

  • 安静にする
  • 患部を冷やす
  • 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を使用する

始めは動かしたときだけですが、悪化すると安静にしていても痛みを感じるようになります。

安静時にも痛む場合は重症の可能性がありますので、一度専門医にご相談ください。

▼ゴルフ肘の治し方を知りたい人は以下の記事もご覧ください。

上腕骨外側上顆炎(別名:テニス肘)

上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)は、肘の外側から手首にかけて痛みが走る病気です。テニス愛好家に起きやすいので、別名テニス肘とも呼ばれています。

主に、手首や指を伸ばす動作を繰り返すことで起こります。

テニス肘を発症する具体的な動作は、以下の通りです。

  • スポーツでラケットを振る
  • 料理で重い鍋を振る
  • 農業で草引きをする

痛みへの対策には以下があります。

  • 安静にする
  • 患部を冷やす
  • 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服する
  • 患部をバンドで圧迫する
  • 理学療法を利用する

日常生活を送るのに支障があるほど痛みが強い場合は、専門医に相談するのがよいでしょう。

▼野球肘については以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。

肘頭滑液包炎

肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)は、肘の先端にある尖った部分(肘頭)にあるクッションの役割をもつ滑液包に炎症が生じる病気です。炎症が起きているため腫れることが多く、感染症が原因になっている場合は熱感が起こることもあります。

原因には以下が考えられます。

  • 肘への直接の打撃
  • 長時間肘をつくことでかかる圧力
  • 黄色ブドウ球菌による感染
  • リウマチなどの内科疾患

感染が起きているか否かで対策が異なります。

感染症が原因であれば、抗菌薬の内服が必要です。滑液包の内部の液体が多いときは、注射により液体を抜きます。

一方、感染症が原因でない場合の対策は以下です。

  • 患部を冷やす
  • 患部を圧迫する
  • 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服する

肘頭滑液包は、悪化すると肘を動かすのも難しくなってしまう病気です。

痛み以外にも腫れや赤みがある場合は早めに専門医を受診しましょう。

▼肘頭滑液包炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

変形性肘関節症

 

変形性肘関節症は、肘の関節でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減る病気です。軟骨が摩耗する結果、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の過剰な突起物が肘の内側にできます。

骨棘が関節の動きを止めることで肘の動きが制限されるのが特徴です。また、骨棘が折れてしまうと関節内でかけらとなって引っかかるので、ますます関節の動きを止めてしまいます(ロッキング)。

治療には以下が行われます。

  • 固定具を用いて安静にする
  • 消炎鎮痛薬を使用する
  • 理学療法を開始する
  • (重症の場合)人工関節置換術などの手術を行う

肘を思ったように動かせずに困っている人は、一度専門医で検査を受けましょう。

▼変形性肘関節症で当院の再生医療を受けた患者様のご感想は以下をご覧ください。

肘の脱臼または骨折

肘が痛い場合、脱臼や骨折を起こしている可能性があります。

痛みのほかに肘の腫れや変色など、肘周囲の見た目にも症状が現れるのが一般的です。多くの場合は激しい痛みで、肘関節を動かせなくなります。

脱臼か骨折かで対策は異なりますが、いずれもギプスなどで固定し、鎮痛薬を用います。

ギプスを外した後は、理学療法で可動域の回復を目指しましょう。

肘の靭帯損傷

肘の靭帯損傷は、肘関節にある靭帯のいずれかに発生します。部分的な断裂と完全断裂があり、肘関節の脱臼や骨折を伴うこともあります。

代表的な症状は、以下の4つです。

  • 肘の痛み
  • 肘関節の不安定さ
  • 腫れ
  • 可動域の制限

対策としては、以下があります。

  • 肘を固定して安静にする
  • 患部を冷やす
  • 鎮痛薬を用いる
  • 理学療法に取り組む

靭帯がもとに戻るには数週間固定する必要があり、手術が必要なケースもあります。

肘を曲げると急に痛いと感じたときに病院へ受診する3つの目安

急に肘を曲げると痛みを感じるようになったら、病院に受診するか迷いますよね。

ここでは、病院へ受診するタイミングを、以下の3つの目安別に紹介します。

目安を把握し、いざ受診が必要なときに慌てず受診できるようにしておきましょう。

すぐに受診が必要なケース

肘の痛みですぐに受診が必要なのは、以下のケースです。

  • 日常の動作に支障がでるほど強い痛みがある
  • 痛み以外の症状がある

日常生活に支障をきたすほどの痛みが強い場合、痛み以外に発熱症状がある場合は使いすぎが原因の痛みではない可能性があります。

重篤な病気が隠れていないか確認するべく、専門医を受診しましょう。

▼肘の腱や靭帯の痛みが対象の再生医療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

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翌日には受診しておきたいケース

翌日の診療時間には受診しておきたいケースとして、以下があります。

  • 安静にしていても痛む
  • ケガのきっかけに心当たりがある
  • 2,3日安静にしていても痛みが改善しない

肘を動かしていない際にも痛みがある場合は、腱や靭帯の損傷が激しい可能性があります。

また、ぶつけるなど痛みが発生するケガをした場合や安静にしていても痛みが改善しない場合は、長引かせないためにも早期に専門家のもとで治療を始めることが大切です。

近医の診察時間内に受診して、指示をあおぎましょう。

急いで受診する必要がないケース

急いで受診する必要がないケースは、ケガのきっかけに心当たりがない場合です。

心当たりのない痛みは、同じ動作をくり返す習慣が原因となる傾向があります。

まずは動作を止めて、安静にして様子を見てみましょう。

痛みが2,3日経っても改善しない場合は、受診するようにしてください。

まとめ|肘が痛いときは安静にして病院を受診すべきか判断しよう

肘関節は日常の動作やスポーツでよく使うので、痛みを生じやすい部位です。痛みがある場合は安静にして、痛みが改善するかどうか確認しましょう。

肘の痛みは、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)や上腕骨外側上顆炎(テニス肘)のように特定の動作を繰り返すことによって生じる炎症が主な原因です。ただし、以下の場合は重篤な病気が隠れている可能性があるので、早めに受診するようにしましょう。

  • 痛みが強くて日常生活に支障がある場合
  • 痛み以外にも症状がある場合
  • 明らかにケガをした場合
  • 2,3日安静にしていても痛みが改善しない場合

病院を受診する目安をもう一度知りたい人は「肘を曲げると急に痛いと感じたときに病院へ受診する3つの目安」を振り返ってみましょう。

あなたの肘の腱や靭帯の痛みが再生医療の対象になるかもしれません。

詳しく知りたい人は以下の記事をご覧いただき、当院へご相談ください。

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肘が痛いときのよくある質問

Q.肘が痛いと感じる原因はなんですか。

A.多くの場合はゴルフ肘やテニス肘のように、同じ動作をくり返すことで肘周辺の腱や靭帯が傷ついて生じます。

場合によっては神経への刺激や骨の変形や感染症が原因になるので、心配な人は専門医にご相談ください。

肘が痛くなる病気は「肘が痛いときに疑われる6つの病気」で詳しく解説しています。

Q.肘を伸ばすと痛いのはなぜですか。

A.肘を伸ばすと痛いのは、上腕骨内側上顆炎(テニス肘)や肘関節の靭帯損傷が生じている可能性があります。

痛みの度合いが強い、他に症状がある場合はすみやかに受診するようにしましょう。

▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい

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