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- 足底腱膜炎
アスリートをはじめとして日常的にスポーツを行う方の中には、かかと周囲の痛みに悩まされている方もいるのではないでしょうか。 この記事ではスポーツにおけるかかと周囲の痛みの原因となる「足底筋膜炎」について、その原因、症状、治療法などの一般的な内容から「足底筋膜炎を発症したら、やってはいけないこと!してはいけない、避けたいこと」などについて医師が解説します。 「足底筋膜炎が悪化して手術が必要になりそう…」 という方は、「PRP療法(再生医療)」による治療を一度検討してみてください。身体にメスを入れない治療法で、今注目を浴びています。 足底筋膜炎の発症でやってはいけないこと4選 足底筋膜炎の発症でやってはいけないことを4つ紹介します。 無理な運動 市販薬の常服 自己判断による冷却または温熱 サイズが合わない靴の着用 順番に解説します。 無理な運動 安静が必要な間、ジャンプ、ダンス、長距離走など、過度かつ反復的なかかとへの衝撃は極力避けるようにしましょう。 しかし、完全に運動しないことは、関節が硬くなったり、痛みが再発したりする可能性があるため、適度な運動は必要と考えられています。 簡単なウオーキングなどでも様子を見ながらおこなうべきでしょう。 市販薬の常服 薬剤による治療を行う場合には、潜在的なリスクと利点を比較検討することが重要です。 他の病気を持っていたり、すでに他の薬を飲んでいたりする場合などは、自己判断してはいけません。 可能な限り専門診療科に相談するようにしましょう。 自己判断による冷却または温熱 足底筋膜炎はかかと周囲の炎症ですので、症状のある部位に氷を当てるなどして冷やすことで、痛みを和らげることができます。 しかし、症状が強くない場合などは温めたほうが症状の改善が得られるという専門家もおり、一定の見解は得られていません。 症状がひどい場合は、自己判断せずに医療機関等にて相談されることをおすすめします。 サイズが合わない靴の着用 サイズが合わない靴の着用は、足底筋膜に負荷をかけます。靴のつま先部分に余裕があったり、反対に少し窮屈さを感じたりする場合は、サイズの見直しをおこないましょう。 また、ビーチサンダルやハイヒールなどの不安定な履き物は、足裏をしっかり支えられません。足底筋膜炎を発症している間は、足裏に負担がかからない靴を選ぶようにしてください。 現在、足底筋膜炎の治療法として「PRP療法(再生医療)」が注目されています。人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 足底筋膜炎の原因 足底筋膜炎を発症する主な原因は下記5つです。 足裏に負担のかかる運動や仕事をしている 足裏のアーチが低いまたは高い サイズに合わない靴をはいている 加齢により足裏のクッション性が低下している 肥満体型で足裏への負荷が大きい 順番に見ていきましょう。 足裏に負担のかかる運動や仕事をしている 足裏に負担がかかる運動や仕事をしていると、足底筋膜炎になる可能性が高まります。 足裏に負担のかかる運動 マラソン ジャンプ ハイキング 足裏に負担のかかる仕事 重量物の運搬 長時間の立ち作業 不安定な場所での作業 足裏に疲労を感じたら、マッサージやストレッチをしてこまめにケアしましょう。 とはいえ、足底腱膜炎はスポーツをするしないに関わらず発症するといわれています。詳細を詳しく知りたい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。 足裏のアーチが低いまたは高い 足裏のアーチが低すぎる人または、高すぎる人は足裏に負担がかかり、足底筋膜炎を引き起こしやすくなります。 アーチのバランスが崩れる原因は下記のとおりです。 先天的なもの 扁平足の発症 足裏の筋肉増加 タコやウオノメの形成 足裏の負担を減らすには、アーチの高低バランスを整える必要があります。 サイズに合わない靴をはいている サイズに合わない靴の着用も、足裏に負担がかかるため足底筋膜炎になる要因です。 小さい靴は、足を圧迫して、本来の正しい姿勢で歩行できなくなります。バランスが崩れるため、足裏には大きな負担がかかります。 大きすぎる靴だと、靴の中で足が滑り不安定な状態になります。安定を保とうとして余計な力が加わるため、足裏に負担がかかるでしょう。 加齢により足裏のクッション性が低下している 加齢により足裏のクッション性が低下すると、足底筋膜炎を発症するリスクが高まります。地面からの衝撃を直接受けやすくなり、足裏に負担がかかるためです。 靴の中にクッション性のあるインソールを入れると、衝撃を和らげ、足裏への負担を軽減できます。 肥満体型で足裏への負荷が大きい 肥満体型の方は、足底筋膜炎になりやすい傾向にあります。その理由は、歩いたり、立ったりするたびに体重分の圧力がかかり、足裏に負担がかかるためです。 体重が増えると足のアーチもつぶれてしまいます。アーチが崩れると足裏の衝撃をうまく吸収できず疲労がたまるため、足底筋膜炎を発症するリスクを高めます。 足底筋膜炎の診断 足底筋膜炎の診断は、症状が出現するに至った経緯や症状の発生部位などから下されることが多く、足底筋膜炎を診断するためのレントゲンなどの画像検査や血液検査などは必要でないことが一般的です。 しかし、症状が典型的でない場合やほかの疾患が疑われる際に、その症状が他の原因によって引き起こされていないかどうかを確認する目的でレントゲンなどの画像検査や血液検査などを行うことがあります。 足底筋膜炎の治療方法 足底筋膜炎の代表的な治療方法を3つ紹介します。 薬物療法 リハビリテーション 再生医療 治療の特徴をそれぞれ見ていきましょう。 薬物療法 消炎鎮痛剤を内服したり、外用の湿布を貼付したりします。市販の消炎鎮痛剤を使用する場合は、常用するのを避けましょう。 長期使用すると胃や腎臓に負担がかかるほか、依存症のリスクもあります。根本的な治療にもならないため、消炎鎮痛剤だけに頼ると、症状が長引く可能性があります。 薬物療法を進める際は必ず、医師の指導のもとでおこないましょう。 リハビリテーション 理学療法士の指導のもと、足裏の筋肉トレーニングやストレッチなどをおこないます。歩く姿勢が悪く足裏に負担がかかっている場合は、歩行訓練も効果的です。 症状に応じて、超音波治療・電気療法などの物理療法も組み合わせて実施します。 PRP療法(再生医療) 「PRP療法(再生医療)」とは、患者さまの血液に含まれる血小板の治癒力を利用して、傷ついた組織を修復する医療技術です。身体への負担が少ない治療法として今注目されています。 注射を打つだけなので、日常生活や仕事への影響はありません。普段どおりの生活を送りながら、早期回復を期待できます。 「PRP療法(再生医療)で足底筋膜炎はどうやって治療するの?」と気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。実際の治療例をお見せしながら、再生医療の仕組みをわかりやすくお伝えいたします。 足底筋膜炎に関するよくある質問 最後に足底筋膜炎に関するよくある質問と回答をまとめます。 足底腱膜炎と足底筋膜炎の違いはなんですか? 一般的に「足底腱膜炎」と「足底筋膜炎」は同じ疾患として扱われます。具体的には「足底腱膜炎」は、かかとから足の指先までつながっている足底の腱膜が炎症を起こしている状態です。「足底筋膜炎」は、足裏の筋肉の膜が炎症を起こしている状態を指します。 同じ部位で炎症が起きているため、同義語として使用されています。 太りすぎて足底腱膜炎になった場合、痩せたら治りますか? 痩せただけでは治る保証はありません。足底腱膜炎になったのは、足裏の筋力低下や疲労などの原因も含まれている可能性があるためです。 ただし、体重を落とせば足裏への負担が減り、症状が緩和する場合もあります。医師の指導のもとで、適切な体重管理を進めていきましょう。 足底筋膜炎はどのくらいで治りますか? 足裏に負担がかかるスポーツや活動を控えれば、ほとんどの場合、数ヶ月ほどで治ります。 ただし、症状の程度によって、治る期間は異なります。自分の状態に合わせて、適切な治療とケアをおこなっていきましょう。 足底筋膜炎をケアする湿布の貼り方を教えてください 足裏は湿布が剥がれやすい部位です。 湿布に数箇所切り込みを入れると、足の形にフィットしやすくなります。 まとめ|足底筋膜炎でやってはいけないことを覚えて回復を早めよう 足底筋膜炎は多くの場合、特別な治療をせずとも安静に過ごしていれば症状の改善が得られます。回復を早めるためにも本記事で紹介した「足底筋膜炎でやってはいけないこと」を守り、適切なケアを続けましょう。 「やってはいけないことを守っているのに、なかなか痛みがひかない…」という方は、「PRP療法(再生医療)」による治療を検討してみてください。 PRP療法(再生医療)は、血液に含まれる血小板の力を利用して傷ついた組織を修復する医療技術です。身体に負担の少ない治療法として、今注目されています。 弊社『リペアセルクリニック』は、再生医療専門のクリニックです。国内での症例数は8,000例以上に及び、多くの患者さんの治療に携わってきました。 足底筋膜炎はPRP療法(再生医療)の治療対象です。弊社では無料相談を受け付けていますので、詳しい治療法や効果を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
公開日:2024.10.28 -
- 足底腱膜炎
足底腱膜炎の症状と治し方・治療法について!スポーツ傷害で多く発症 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)とは、あまり聞き慣れないかもしれませんが、「足底腱膜」と呼ばれる足の裏側に存在している「腱膜の組織」が何かの原因によって炎症を起こしている状態を指します。 足底腱膜とは、いわゆる「土踏まず」と呼ばれる足底部、アーチ状になっている構造を保ち、身体を支えるクッション、バネのような役目をする腱膜(筋肉ではなく筋肉を支えるシート状の存在)です。 外力など足部への負担や、衝撃などを吸収する役割を果たすほか、衝撃を受け止める以外の働きもあります。それは、足裏にかかった物理的な衝撃を吸収しながらも、その力を逆方向に蹴り出すエネルギーに変換する機能です。 このように足底腱膜は、衝撃を吸収したり、その逆に力を発する機能を有していて、いわばバネのような存在です。歩く、走るということに無くてはならず、特にスポーツなどでは大きな働きをしてくれる組織です。 逆に言うとスポーツが原因となって起こることが多い症状でもあります。 足底腱膜炎を発症すると足で衝撃が吸収されにくくなり、結果として蹴りだすことも不自由になります。これは、足裏が痛くなるため、足を蹴り出して歩く、走るなどの動作時において足底部の力学的バランスが悪化するために起こります。 そこで、今回は「足底腱膜炎とはどのような病気なのか」、その原因、症状、治療方法などに関する情報を中心に詳しく解説していきます。 1.足底腱膜炎の原因で多いのはスポーツ 足底腱膜炎は、スポーツや競技で走ったり、歩いたりを長距離、継続して行った場合や、ジャンプしたり、急なストップ&ゴーを繰り返したり、あるいは自分の足に適さない靴を履いて長時間行動する、硬い道路でトレーニングを続けるなどの行動によって足底腱膜に過剰な負荷が生じることで発症すると考えられています。 本疾患は、足の筋力不足や柔軟性の低下などが原因となり、運動競技を通じて、その部分がオーバーユースになること。つまり使い過ぎることで引き起こされることが多いため、スポーツをする際などにはストレッチ運動をすると同時に練習環境やメニュー内容を調整することが大切になることを知識として知っておくべきです。 それ以外にも、扁平足や外反母趾など、もともと足領域に変形などの異常所見がある場合にも足底にある腱膜部に負荷がかかって足底腱膜炎を発症する可能性がありますので十分な注意が必要です。 足底腱膜炎に注意が必要なスポーツや状況 ・マラソンをはじめとした陸上競技全般 ・バレーボール、バスケットボール(ジャンプなどが多い) ・サッカーや、ラクビー(走る距離が長く、急停止や方向転換が多い) ・硬いグラウンドやコンクリート上で走る、弾むなどの運動量が多い練習等 ・しっかりしたクッションを伴わないシューズで運動の繰り返し 2.足底腱膜炎の症状 足底腱膜炎とは足底の腱付着部に起こる炎症を指しており、踵の痛みを呈する疾患のひとつであり、成人では足に治療を要する病気のなかで約10%程度を占めると言われていて、しばしば難治性であると伝えられています。 本疾患では、陸上競技ランナーなどに多く認められるスポーツ障害の一種とも考えられており、安静などによって一時的に症状が改善しても、再度弊害を繰り返すことがあります。一時的に良くなっても繰り返して発症することがあるので注意が必要です。 この病気は、走れば、走るほど足底部の痛みが顕著になると考えられていて、主に足部において踵を中心とした足裏に疼痛症状を来すことが知られています。階段を昇降する際や、つま先立ちの姿勢をとる時に痛みの症状が悪化すると言われています。 一般的に、運動時間が長くなればなるほど足裏部の痛みが強度になっていくことが知られており、最悪の場合には日常生活で歩けないぐらいの強い痛みに進展することもあります。 3.足底腱膜炎の治療・治し方 足底腱膜炎に対する治療は、「保存療法」および「手術療法」を検討することになります。まずは、セルフケアとしてできることは、足底腱膜部の痛みを感じた部分に、1日2回ほど10分程度かけて患部を冷却するように心がけましょう。 保存療法 足底腱膜炎の治療は、リハビリを中心とした理学療法での治療が基本となります。まずは症状が軽くなるまでは安静にしてください。スポーツはもちろんのこと、長距離の歩行や、長い時間、立っていることも避けねばなりません。 その他、必要があればテーピングなどを行うことで患部の負担を軽減を目指します。 薬物療法 患部に炎症がある場合は、消炎鎮痛剤の塗布や、湿布で炎症を抑えて症状の改善を待ちます。また、痛みが強い場合は、和らげるために鎮痛剤の服用も有効ですが長期間での使用は胃に負担がかかるため、ご注意ください。 その他、治療上の注意点として、患部へのステロイド注射を行うことがありますが、副作用の心配もあり、長期頻回に行うことは回避すべきです。 リハビリテーション 症状が重篤でない状況では、ほとんどの場合は数か月程度で症状が軽快していくと言われています。リハビリで重要となるのは筋膜の柔軟性を向上させることです。そのためには足底腱膜だけでなく、それに続くアキレス腱やハムストリング、下腿三頭筋を含めた柔軟性の確保を目指しストレッチを中心にアプローチします。 このようなリハビリを用いた治療法は、ステロイド注射のように明らかな即効性は見られませんが長期的なスパンで見ていただくと非常に有効です。尚、こういったリハビリは、低周波による電気療法や超音波を用いた療法、レーザー照射などといった物理療法を組み合わせるのが一般的です。 装具療法(インソール) 上記以外、靴選びも重要になります。靴を履く際は自分の足の形に適したクッション性の優れた靴を選択すると共に着地する際の衝撃を少しでも緩和できるよう、衝撃を吸収できるインソールを挿入するなどで足底腱膜部にかかるストレスを和らげる対策を取りましょう。 インソールとは、靴底に敷くことで足底のアーチ形状を解剖学的に補正することで足のアライメントを調整し改善するものです。そのため、個人に合わせてオーダーメードで作成します。 以上のような薬剤やリハビリ、インソールを中心とした保存的治療で症状が改善しないケースにあっては、根治的な手術療法が考慮されることになります。 まとめ・足底腱膜炎の症状と治し方・治療法について!スポーツ傷害で多く発症 今回は、足底腱膜炎とはどのような病気なのか、その原因と症状、治療方法について詳しく解説してまいりました。 誰しも足底部にはかかとの骨から足指にかけて強靱な繊維組織である足底腱膜が広がっており、足底部の土踏まずであるアーチ部を支えることで歩行時や走る際における足裏の衝撃力を吸収する役割を有しています。 さらに、足底腱膜部は衝撃を吸収した外力などを蹴り出しするエネルギーとして変換して活用する機能も果たしているため、足底腱膜炎に罹患すると足底部が地面に着地する際の衝撃吸収力だけでなく蹴り出す力が低下して走りにくさや歩きにくさに繋がります。 本疾患は一時的に症状が改善しても将来的に再発することが広く知られており、症状を放置して病状が悪化すると侵襲的な手術を必要とするのみならず、日常的に運動やスポーツができず普段の生活が制限されますので早期的に整形外科をはじめとした病院で専門医の診断を受け治療を実施しましょう。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 ▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい 自分自身の自ら再生しようとする力、自然治癒力を活かした最先端の医療です
公開日:2024.10.07 -
- 足底腱膜炎
足底腱膜炎はスポーツをするしないに関わらず発症します 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)をご存知でしょうか。 足底腱膜炎は、足を使うスポーツで多く見られる疾患なのですが、実はスポーツなど足を酷使する以外にも色々なことが原因となって発症します。そもそも足底腱膜は足指の付け根部分から踵に向かって張られた存在で足底をアーチ状に保っている腱膜です。 この部分が炎症を起こすことで足底腱膜炎が発症します。 スポーツ以外、発症原因の一例 ・普段履いている靴が合わない ・加齢などで足の筋力が低下する ・体重が増えてしまうことで足への負荷が増加 ・足首の関節が硬くて足裏への負荷がかかりやすくなっている このように、足底腱膜炎はスポーツをするしないに関わらず日常生活のちょっとしたことが原因に発症することもあるので、足の裏が突然痛くなったけど、痛くなった原因、思い当たることがないというケースも出てきます。 足底腱膜炎は、放置して治る場合もあるけど逆もある 足底腱膜炎は、症状が軽いものであれば、原因となっているものを取りのぞいたり、正しいケアや治療をすることで痛みは治まることがほとんどです。このような場合、放置していても治る可能性が高いのですが重い、軽いといった症状に対する自己判断は慎重にしましょう。 できるだけ安静にし、歩く、走るなどの動作をする際にはインソールやサポーターなどを活用してなるべく負担がかからないようにするのが、早く治すための基本です。 また、自分の足に合った靴を選ぶ、減量や足の筋力アップなどで、足への負担を軽減するなども再発・悪化を防ぐために必要です。ただし、軽症ではなかった場合や、軽症でも十分なケアをしないまま、「痛いけど我慢できる」から…と放置しておくと悪化することもあるため注意が必要です。 いくら軽くても無理をすると治りきらず、慢性化して痛みが強くなることもあるため、症状が軽いうちにできれば医師などの治療や指示を受けるなどの対処をおススメします。 重症化した足底腱膜炎の治し方 他の病気やけがと同じように、足底腱膜炎も軽症であればそれだけ治る可能性も高くなりますし、重症化すればそれだけ治るのは難しくなってしまいます。 安静にして薬物療法などでも症状が改善させないほど重症化した場合は、手術という選択肢もありますが、最近ではスポーツ医療の発展によって手術以外の治療法も選択できるようになっています。 例えば、メスを入れる必要がない衝撃波治療や、自分の細胞を使って損傷した部位の修復を図る再生医療などの方法があります。 足底腱膜炎を改善するインソールとテーピング 足底腱膜炎の治療法としてよく行われるのがインソール(靴の底敷き)による装具療法です。足の裏にある足底腱膜は、歩き出したり走り出したりするために足を蹴り出す際に引っ張られて負荷がかかります。 また、立っている時や足が着地した時にも重みや衝撃で圧迫されて負荷がかかります。そんな場合にインソールを装着することで、こうした負荷を分散させることができ、結果、痛みを緩和させる効果が期待できます。 この方法が、「インソールによる装具療法」です。インソールを使った装具療法は非常に有効ですが、インソールは靴を履いていない室内では使用することができないという欠点があります。 そのような場合は、テーピングをするという方法もあります。 足底腱膜炎対策としてテーピングが有効な理由 足底腱膜炎対策にテーピングを使用するといろいろな効果が期待できます。例えば、テーピングで筋肉を伸ばすことで、足底腱膜炎で硬くなった筋肉をやわらかくすることができます。 また、扁平足の人の場合は、踵が内側へ倒れることで足底腱膜に大きな負荷がかかりやすいのですが、土踏まずが高くなるようにテーピングすることで負荷を軽減することができます。 逆に土踏まずが高くなりすぎている人は踵が外側に倒れることで足底腱膜に大きな負荷がかかりやすいので、外側に倒れにくくするようにテーピングを使用すると負荷を軽減させることができます。 足底腱膜炎対策でテーピング使用する時の注意点 足底腱膜炎の対策にテーピングは有効ですが、テーピングを毎日長時間使用していると肌かぶれることがあります。特に肌が弱い人は気をつけましょう。必要がない時は外すようにするとよいでしょう。 かぶれが気になる人は皮膚を保護するアンダーラップを巻いてからテーピングを使用するのもおすすめです。また、テーピングの頼り過ぎにならないように、痛みが治まったらテーピングの使用はやめましょう。 テーピングも自己判断で行うのではなく専門家の指示を受けて、行い方、力加減、その他の注意事項等指導を受けて、どのように行えば良い(効果的)のか理解して行いましょう。 まとめ・足底腱膜炎はスポーツをするしないに関わらず発症します 足底腱膜炎はスポーツ以外でも発生します。足底腱膜炎は正しい処置をすれば多くのケースで治ることが期待できます。 悪化してしまった場合もさまざまな治療法を選択することができますが、やはり予防をして足底腱膜炎にならないようにした方が良いですし、もし足底腱膜炎になってしまったら症状が軽いうちに治してしまうようにしましょう。 「土踏まずが痛い」「踵が痛い」「歩くときに足の裏が痛い」といった足底腱膜炎に悩まされている人はたくさんいると思います。足底腱膜炎は安静にしておくのが一番ですが、なかなか思うように足を休ませることができないという人も少なくないでしょう。 そのような場合、対処法の1つとしてテーピングがおすすめです。そこで、ここでは足底腱膜炎にテーピングが有効な理由やテーピングを使用する時に注意すべき点について紹介します。 足底腱膜炎の対策としてテーピングが有効であることや、テーピングを使用する時の注意点について紹介しました。 近年では、スポーツ医療も進歩していてインソールやテーピングもいろいろな種類や機能の高いものがたくさんあります。ただ、素人判断では回復が遅くなるばかりか、誤った方法で症状が悪化する危険性もあります。 足底腱膜炎の痛みを何とかしたいという人は、病院をはじめ、整形外科等で専門医に相談し、インソールやテーピングが必要な場合はその助言を得て治療を薦めることをおススメします。 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンス(QOL)を維持する治療を推進しています
公開日:2024.10.07