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「ヘバーデン結節の具体的な原因は?」 「職業柄発症しやすい人はいる?」 「ヘバーデン結節を疑う代表的な症状は?」 ヘバーデン結節の主な原因は、過剰な指への負担やホルモンバランスの変化などが挙げられます。 本記事ではヘバーデン結節の主な原因をはじめとして、以下を解説します。 職業別の原因と症状 主な予防法と治療方法 ヘバーデン結節における再生医療 ヘバーデン結節の予防または悪化を防ぐには、発症の原因と疑われる症状の理解が大切です。本記事をヘバーデン結節の理解を深めるために役立ててください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ヘバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ヘバーデン結節の主な原因 ヘバーデン結節の主な原因は、以下の2つが挙げられます。 過剰な指への負担 女性ホルモンの減少 それぞれの詳細を解説します。 ヘバーデン結節の症状や治療法なども含めて包括的な解説は「【医師監修】へバーデン結節とは|症状・原因・治療法を解説」の記事をご覧ください。 1.過剰な指への負担 ヘバーデン結節の主な原因は、過剰な指への負担です。(文献1) 家事や仕事により過剰な指への負担が続くと、以下のような流れでヘバーデン結節を発症する恐れがあります。 軟骨がすり減る 関節に炎症が起きる ヘバーデン結節を発症する なお、女性は男性と比較して、軟骨が柔らかく関節を支える筋力も弱いです。そのため、女性は軟骨のすり減りが起きやすく、ヘバーデン結節を発症するリスクが高いです。 日頃から過剰に指への負担がかかる作業を行っている方は、適宜休憩を入れて指への負担の軽減をしましょう。 2.女性ホルモンの減少 女性は40歳を過ぎると女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。 女性ホルモンが減少すると、以下のような流れでヘバーデン結節を発症する恐れがあります。 女性ホルモンが減少して関節に炎症が起きやすくなる 指の関節の痛みや腫れを引き起こしやすくなる ヘバーデン結節を発症する 女性は、女性ホルモンの減少に加えて、軟骨の柔らかさや筋力の弱さも関係して、ヘバーデン結節を発症しやすいです。(文献1)妊娠や出産時のホルモンバランスの変化によって、ヘバーデン結節を発症するケースもあります。 ヘバーデン結節の原因と症状【職業別】 ヘバーデン結節の職業別の原因は以下の通りです。 職業 原因 主婦 家事による手指の酷使 音楽関係 演奏による手指の酷使 介護関係 介助による手指の酷使 美容関係 道具の使用や施術による手指の酷使 電気工事関係 配線整備や工具の使用による手指の酷使 IT関係 パソコン作業による手指の酷使 スポーツ選手 プレーにおける手指の酷使 それぞれの原因と代表的な症状を解説します。 主婦|家事による手指の酷使 掃除や洗濯、料理、庭の手入れなどの家事全般は、細かい作業が多く指に負担がかかることが多いです。指への負担が蓄積すると、ヘバーデン結節を発症するリスクが高まります。 家事による手指の酷使によりヘバーデン結節を発症すると、以下のような症状が現れるケースが多いです。 洗い物をする際に指が痛む 洗濯物を取り出す際に指が痛む お皿を持つと指が痛む 財布から小銭を出すときに指が痛む 子どもや孫と手をつなぐと指が痛む 家事の合間に適宜手指を休めることが大切です。 音楽関係|演奏による手指の酷使 ピアニストやチェロなどの演奏家は、ヘバーデン結節に悩まされることが多いです。演奏家は指先を曲げて力を入れる動作を繰り返すことが多いためです。 以下のような症状が現れている方は、ヘバーデン結節を疑ってください。 演奏が終わると指がズキズキと痛む 演奏をすると指が痛む 楽器の弦を指の痛みで押さえられない 思う通りに指を動かすことができない 指の違和感や痛みを放置したまま演奏を続けると、症状を悪化させてしまう恐れがあります。医療機関を受診して適切な治療を進めることが大切です。 介護関係|介助による手指の酷使 介護職は、ヘバーデン結節を発症しやすい傾向があります。高齢者を支えるために指に力を入れることが多いためです。 介護中に以下のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑ってください。 利用者様とベッドの間に手を入れた際に指が痛む 利用者様の体を支えると指が痛む 手を握られた際に強い痛みがある 40代以降の女性の介護職員は、ヘバーデン結節を発症しやすくなる恐れがあります。手に違和感のある介護職員は医師に相談してみましょう。 美容関係|道具の使用や施術による手指の酷使 美容師やネイリストなどは、手先の細かな作業や指を曲げて力を入れる作業が多いため、ヘバーデン結節を引き起こしやすいです。 代表的な症状は以下の通りです。 ハサミやペンを持つと指が痛む お客様の髪を洗うと指が痛む 工具を持とうとしても指の痛みで落としてしまう 以上のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑いましょう。 電気工事関係|配線整備や工具の使用による手指の酷使 電気工事関係の仕事は、指先に力を入れることが多いためヘバーデン結節の発症リスクがあります。また、電気工事関係の仕事をしているのは男性の方が多く、ヘバーデン結節を発症していても痛みを我慢している場合が多いです。 そのため、実際に医療機関を受診するころには症状が進行し、強い痛みや腫れを伴っているケースが見られます。 以下のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑ってください。 電気の配線を抑える際に指が痛む 機材や工具を持つと指が痛む 指が痛くて車の運転ができない 指の痛みにより、思わぬ事故につながる恐れもあります。疑われる症状が現れている場合は、我慢しないで医療機関を受診してください。 IT関係|パソコン作業による手指の酷使 IT関係などのパソコンを長時間使う仕事は、指の負担が積み重なりやすく、ヘバーデン結節を発症するリスクがあります。疑われる症状は以下の通りです。 タイピングをすると指が痛む カバンを持ったときに指に痛みが走る 近年では、仕事にパソコンを使う機会が増えているため、指の痛みを経験する方が増えている傾向です。疑われる症状が現れている方は、悪化する前に医療機関を受診してください。 スポーツ選手|プレーにおける手指の酷使 柔術や柔道などの指先に力を入れることが多い格闘技で、ヘバーデン結節の発症が見られています。格闘技以外にも、ゴルフやバレーボールなどのスポーツにおいても発症するケースがあります。 練習や試合をする中で以下のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑ってください。 指先をひねるような力を加えると痛む 相手の胴着をつかんで手前に引くと指が痛む ゴルフの練習後に指がジンジンと痛む 格闘技においては、とくに初心者が発症している傾向です。 ヘバーデン結節の予防法 ヘバーデン結節の予防法は以下の通りです。 予防法 詳細 指に負担をかけすぎない 1時間ごとに10分の休憩を入れるなどの工夫をして、指への負担を軽減する。 症状が現れたら早期受診をする 疑われる症状が現れたら悪化する前に受診する。 強くマッサージをしない 強度の高いマッサージやストレッチは悪化をまねく恐れがあるため行わない。 大豆イソフラボンを摂取する 大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールは、女性ホルモンに似た働きがあり、予防に役立つ可能性がある。 ヘバーデン結節の治療方法 ヘバーデン結節における主な治療方法は以下の通りです。 治療方法 詳細 保存療法 テーピングや装具による安静の保持や痛み止めの軟膏の塗布。炎症や痛みが強い場合には、少量のステロイド薬を注射することもある。軟骨や腱をもろくする恐れがあるため頻回には実施しない。 手術療法 ゴツゴツとした関節の変形などが現れている場合は、骨膜切除術や骨棘切除術(こつきょくせつじょじゅつ)を検討する。 手術療法は、日常生活に支障をきたす場合や痛みが改善しない場合に検討されますが、ヘバーデン結節において手術を行うケースは少ないです。(文献2) ヘバーデン結節は年齢によるものと放置されることがあります。しかし、関節リウマチなどの似ている病気を発症している恐れもあるため放置してはいけません。症状を悪化させないためにも、適切な診断と治療を受けてください。 ヘバーデン結節における再生医療 ヘバーデン結節の治療方法として再生医療という選択肢があります。再生医療とは、人が本来もつ自然治癒力を高める治療法です。 再生医療には主に二つの治療法があります。 一つ目はPRP療法で、患者様自身の血液から抽出した血小板の濃縮液を注射により投与する療法です。血小板は、傷ついた組織や細胞を修復する働きがあり、自己治癒力を高めることが可能です。 二つ目は幹細胞治療で、患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、患部に投与する治療法です。幹細胞は様々な細胞に分化する能力を持つ細胞で、患者様自身の細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低いのが特徴です。 どちらの治療も手術・入院を必要としません。 再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 公式LINEでは、再生医療の情報提供や症例紹介、簡易オンライン診断を実施しております。ヘバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひチェックしてみてください。 まとめ|ヘバーデン結節の原因を理解して予防につなげよう ヘバーデン結節の原因は、過剰な指への負担や女性ホルモンの減少です。とくに指への長時間の負担がヘバーデン結節の主な原因です。職業柄、過剰に指へ負担をかける方は、注意しなければなりません。 ヘバーデン結節を発症させないためにも「1時間に10分は休憩を入れる」など、指を休ませる時間を設けることが大切です。なんらかの作業中に指の痛みや腫れ、違和感などが現れている場合は、放置しないで医療機関を受診してください。 ヘバーデン結節の治療には、再生医療という選択肢もあります。再生医療が気になっている方は、当院「リペアセルクリニック」にお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) ヘバーデン結節の症状|ヘバーデン結節学会 (文献2) 手指の病気「ヘバーデン結節」と「母指CM関節症」|千葉医師会
2025.08.31 -
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「ヘバーデン結節を予防する具体的な方法は?」 「マッサージやストレッチは予防に有効?」 ヘバーデン結節を予防するには、指へ過剰な負担を与えないことが大切です。とくに職業柄指に長時間の負担がかかる方は注意してください。 本記事ではヘバーデン結節の予防法5選をはじめとして、以下を解説します。 なりやすい人 痛みや腫れが現れた際の対処法 主な治療方法 40代以降の女性はヘバーデン結節を発症しやすいとされています。発症を予防するために本記事を役立ててください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ヘバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ヘバーデン結節の予防方法5選 ヘバーデン結節とは、指の第一関節の軟骨がすり減ることで、関節の腫れや痛みなどが引き起こされる病気です。 ヘバーデン結節を予防する主な方法として、以下の5つが挙げられます。 指に負担をかけ過ぎない 指の第一関節に痛みや腫れが現れたら早期受診をする 強くマッサージをしない 偏った食生活をしない 大豆イソフラボンを摂取する それぞれの詳細を解説します。 1.指に負担をかけ過ぎない ヘバーデン結節を予防するには、指に負担をかけ過ぎないことが大切です。 指に負担がかかる作業には、以下のようなものが挙げられます。 掃除や洗濯、庭の手入れなどの指を使う家事全般 重い物を持つ行為 指に負担のかかるスポーツ パソコン仕事や楽器の演奏などの長時間にわたる指の細かな動き (文献1) このように指の使いすぎや指に力を入れる作業を積み重ねると、軟骨がすり減ってヘバーデン結節を発症するリスクが高まります。1時間につき10分は休憩を入れるなど、指への負担を減らす工夫をしましょう。 2.指の第一関節に痛みや腫れが現れたら早期受診をする ヘバーデン結節が悪化する前に、疑われる症状が現れたらできるだけ早く受診することも大切です。ヘバーデン結節を発症すると、指の関節の曲がりにくさや腫れ、骨の変形、水ぶくれのようなコブなどの症状が現れます。 また、以下のような痛み症状も現れます。 指を軽くぶつけるだけで強く痛む 何もしていないのに指がズキズキと痛む 髪を洗うときに指が痛む 指の関節が赤くゴツゴツと腫れている キーボードを打つと指が痛む 指先の痛みで力が入らない (文献1) ヘバーデン結節は重症になると、日常生活に支障をきたします。これらの症状が現れている場合は、医療機関を受診してください。 3.強くマッサージをしない 違和感があるからといって、自己流で強度の高いマッサージやストレッチを行うことは推奨できません。万が一ヘバーデン結節を発症していた場合に、痛みや腫れを悪化させてしまう恐れがあるためです。(文献1) 指に違和感および痛みや腫れがある場合は、まずは医療機関を受診することが大切です。マッサージを行うにしても、入浴中などに指先をやさしく擦る程度が良いとされています。 4.偏った食生活をしない ヘバーデン結節を予防するには、偏った食生活をしないことも大切です。偏った食生活は変形性関節症(ヘバーデン結節を含む)の発症リスクを高める恐れがあるためです。 例えば、脂質を摂り過ぎると、軟骨に脂質が蓄積されて、軟骨の劣化や炎症を引き起こすリスクが高まります。(文献2)その他にも、以下のような食生活の乱れなどにより発症する生活習慣病は、変形性関節症のリスクを高める危険性があります。 病気 変形性関節症のリスクを高める理由 肥満症 肥満は軽度の全身の炎症を引き起こす 糖尿病 高血糖の状態は軟骨の機能に障害を与える ヘバーデン結節を予防するには、食生活の乱れの改善をはじめとして、生活習慣病を引き起こさないことも大切です。 5.大豆イソフラボンを摂取する ヘバーデン結節の発症の主な原因として考えられているのが女性ホルモンの減少です。大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすると言われており、ヘバーデン結節の予防に役立つ可能性があります。(文献3) 大豆イソフラボンは以下のような大豆製品全般に含まれています。 豆腐 おから 油あげ 納豆 豆乳 日頃の食生活の中で、これらを取り入れてみても良いでしょう。 ヘバーデン結節になりやすい人 ヘバーデン結節を予防するには、なりやすい人の特徴を理解しておくことも大切です。ヘバーデン結節は、1対10の割合で女性に多く、40代以降に発症することが多いです。(文献4) 女性の発症割合が多いのは以下のような理由が挙げられます。 女性は男性と比べて軟骨が柔らかく関節を支える筋力も弱いため軟骨のすり減りが起きやすい 40代以降になると女性ホルモンが減少していくため関節の炎症が起きやすくなる また、音楽家や美容師、プログラマー、介護士など指へ負担をかけることが多い職業の方も、ヘバーデン結節になりやすいとされています。日常的に指に過剰な負担をかけてしまう方は、適宜休憩などを取り入れて、指への長時間の負担を軽減しましょう。 ヘバーデン結節による痛みや腫れが現れた際の対処法 ヘバーデン結節による痛みや腫れなどの症状が現れた際の対処法は以下の通りです。 現れている症状 対処法 手順 指の痛み テーピング 1.テーピングする部位をよく洗う 2.痛みのある指の第1関節をテーピングでグルグルと巻く 3.爪の色が紫色になっていないか確認する ※爪の色が紫色になっている場合は強く巻き過ぎであるため巻き直す 指の強い痛み、腫れ アイシング 1.氷のうを用意する 2.痛みや腫れがある部位を約20分間冷却する ※長時間冷やすと凍傷の原因になるため注意する 手のこわばり 温浴 1.洗面器などにお湯を張る 2.手を約10分浸す (文献5) テーピングは、指を使い過ぎているときに安静を保持する目的としても有効です。ヘバーデン結節は年齢によるものと放置されることもありますが、リウマチなど症状が似ている他の病気を発症している恐れがあります。 指に痛みや腫れ、変形、赤みなどが現れている場合は、医療機関を受診して適切な診断を受けることが大切です。 ヘバーデン結節の治療方法 ヘバーデン結節の主な治療方法は以下の通りです。 治療方法 詳細 保存療法 基本的な保存療法はテーピングや装具による安静の保持や、痛み止めの軟膏の塗布など。少量のステロイド薬を注射することもある。 手術療法 関節の変形などが現れている場合は骨棘切除術(こつきょくせつじょじゅつ)や骨膜切除術を検討する。関節を固定する関節固定術を行うこともある。 手術療法は、保存療法により痛みが改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合などに検討されます。 ヘバーデン結節における再生医療 保存療法により症状が改善しない場合は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、病気やケガにより機能障害となった組織や細胞などを元に戻すために、人が本来もっている「再生する力」を用いた治療方法です。 具体的な治療方法としては、PRP療法が挙げられます。PRP療法では、患者様自身の血液を遠心分離機にかけ、血小板を濃縮した液体を患部に注射します。血小板には、傷ついた組織や細胞の修復を促進させる働きがあり、自己治癒力を高めることが可能です。 再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 公式LINEでは、再生医療の情報提供や症例紹介、簡易オンライン診断を実施しております。ヘバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひチェックしてみてください。 まとめ|適切な方法を実施してヘバーデン結節を予防しよう ヘバーデン結節を予防するには、指に負担をかけ過ぎないことが大切です。とくに40代以降の女性や職業上、指に過剰な負担をかけてしまう方は、ヘバーデン結節になりやすい傾向です。 1時間につき10分は休憩を入れるなど、指への負担を減らす工夫をしましょう。指に違和感および痛みや腫れが現れた際の対処法として、テーピングやアイシング、温浴などがあります。 しかし、関節リウマチとの鑑別のためにも、まずは医療機関を受診して正しい診断を受けることが大切です。ヘバーデン結節には、再生医療という選択肢もあります。再生医療が気になっている方は、当院「リペアセルクリニック」にお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) ヘバーデン結節の症状|ヘバーデン結節学会 (文献2) What is the evidence for a role for diet and nutrition in osteoarthritis?|National Institutes of Health (文献3) 広報 ほんじょう 12|本庄市 (文献4) ヘバーデン結節|徳島県医師会 (文献5) 手指のはれ・痛み〜ヘバーデン結節について〜|医療法人社団めぐみ会
2025.08.31 -
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ヘバーデン結節を治療している間、繰り返し現れる痛みや腫れに悩まされる方もいるかと思います。これらの痛みや腫れから少しでも楽になれる方法を模索する方もいるのではないでしょうか。 ヘバーデン結節による痛みや腫れを緩和する簡便な方法として、テーピングがあります。テーピングは症状の緩和や進行を遅らせる効果が期待できるため、検討する価値はあるでしょう。 本記事では、ヘバーデン結節でのテーピングの方法やその効果・注意点を解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ヘバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ヘバーデン結節のテーピング方法・やり方 ヘバーデン結節の診断を受けた後、日常生活の中で襲ってくる痛みを何とかしたいと感じる方は多いです。ヘバーデン結節の痛みに対処する方法はいろいろとあり、なかでもテーピングはよく使われます。 ただ、テーピングの方法がよくわからない方もいるかと思います。テーピングは関節に巻くか、手首まで固定して巻く方法が主なものです。 関節部分への基本的な巻き方 関節部分にテーピングする場合、第1関節にテープを巻くように貼ります。貼るテープの長さは、関節の周りを2~3周する程度です。 なお、関節部分のテーピングでは、テープそのものを引っ張りすぎない点がポイントです。引っ張りすぎない程度に貼ることで、関節を安静な状態で保てます。 手首まで固定する巻き方 手首まで固定して巻くテーピングの場合、手順は以下のとおりです。 手の甲を上に向けた状態で、親指の第2関節からテープを貼る(爪の先で折り返すようにして、指先をも覆う) テープを親指から小指側の手首まで延ばす形で貼った後、手首を一周する 2本目として、親指の第1関節より上から巻き、第2関節の上まで巻く 第2関節の上まで巻いた後、小指側の手首まで延ばして手首を一周する 手首を一周した後は、再度第2関節に戻って、もう1度手首を一周する形で貼る 手首まで固定する巻き方は、スポーツでは痛みを予防する手段としてもよく使われます。 ヘバーデン結節へのテーピングの効果 ヘバーデン結節へのテーピングで期待できる効果は以下の通りです。 関節の痛みや炎症を和らげられる 指の変形の進行を抑えられる それぞれの効果について解説します。 関節の痛みや炎症を和らげられる テーピングした場合、ヘバーデン結節による関節の痛みや炎症を和らげられます。テーピングは第1関節の動きを制限する分、指の動きで生じる痛みを緩和する上で便利とされる方法です。 指への負担が軽くなるとともに、第1関節の軟骨への衝撃が弱まるため、痛みや炎症が落ち着きます。同時に痛みに注意しながら指は使える分、日常生活への支障もなるべく防げます。 指の変形の進行を抑えられる 加えて、テーピングはヘバーデン結節による指の変形の進行を遅らせる効果も期待できる手段です。ヘバーデン結節における指の変形は、症状が出て数年から10年で見られるようになります。 指の変形まで発生した場合、症状で指を使った細やかな動きが難しいだけでなく、見た目の美しさも損なわれかねません。このため、ヘバーデン結節の症状が見られ始めた段階でテーピングを施せば、初期症状の進行を遅らせる分、指の変形の速度も抑えられます。 ヘバーデン結節でのテーピングの注意点 ヘバーデン結節の治療でテーピングする際、注意点もいくつかあるため、事前に知っておくことが大切です。主な注意点として、次の点が挙げられます。 テーピングはあくまでも対処療法 慢性期の貼りっぱなしは避ける 肌トラブルのある方はテープの選び方に注意 それぞれの注意点を、ひとつずつ見ていきましょう。 テーピングはあくまでも対処療法 ヘバーデン結節に対するテーピングは、あくまでも対処療法です。つまり、痛みや腫れを和らげたり、症状の進行を遅らせたりするだけで、ヘバーデン結節自体の根本的な解決策にはなりません。 このため、ヘバーデン結節に対処するにはテーピングだけでなく、薬物療法やステロイド注射のような他の治療法との併用が大切です。 慢性期の貼りっぱなしは避ける ヘバーデン結節のテーピングでは、症状が落ち着いた慢性期に長時間テープを貼り続けることは避けましょう。 慢性期では関節の動きを改善するリハビリが重要です。テープを貼りっぱなしにしていると、関節が固まって動きが悪くなり、周囲の筋肉も弱くなってしまいます。 適切な対処法として、痛みの強いときだけテーピングを行い、症状が落ち着いている慢性期は定期的にテープをはがして関節を動かしましょう。これにより、日常生活での手の機能を維持できます。 肌トラブルがある方はテープの選び方に注意 もし、ヘバーデン結節に加えて肌のトラブルを抱えている場合は、テープの選び方に注意が必要です。テープによっては、使われている粘着剤の影響で指の肌がかぶれたりただれたりする場合があります。 肌荒れがある状態でテーピングしたいときは、ビニールテープのように粘着力が弱く、刺激の少ないテープを選ぶのがおすすめです。 ヘバーデン結節におすすめのテープ ヘバーデン結節にテーピングで対策する際に、どのようなテープを選べばいいのかで悩む方もいるかと思います。ヘバーデン結節対策のテープとして役に立つのが次の2つです。 キネシオテープ ビニールテープ キネシオテープ スポーツの世界でケガの応急処置や再発防止によく使われるキネシオテープは、ヘバーデン結節のテーピングで一般的です。直接肌に貼れるうえ、貼った後に指の動きに沿うため、ヘバーデン結節の治療のかたわらで指を動かす際に向いています。 加えて、テープ自体に目盛りが記されているため、長さを測った上で切って使えます。指に貼る際に目安となる長さは幅1~2cm程度(2マスから3マス程度)です。なお、キネシオテープはドラッグストアやスポーツ用品店で入手できます。 ビニールテープ|100均で購入可能 肌にトラブルを抱えている方であれば、ビニールテープをおすすめします。キネシオテープに比べると粘着力は弱い代わりに肌に優しいのが特徴です。しかも、水に濡れても剥がれにくいことから、料理や洗い物のような水周りでの作業の際も、貼った状態で安心できます。 ビニールテープは事務作業用のものをそのまま使えるため、100均(100円ショップ)でも購入可能です。 テーピングで改善しないときは医療機関へ もし、ヘバーデン結節でテーピングしていても、症状に改善が見られないときは、早めに医療機関で診察を受けることをおすすめします。テーピングはあくまでも補助的な対処法にすぎないため、なかなか症状が落ち着かないときには医師による診察や本格的な診療が欠かせません。 病状によっては、ステロイド注射や手術のようなより抜本的な手段が必要なケースもあります。テーピングで効果が見込めない時は、テーピングによる対処は諦めて医療機関の受診が大切です。 ヘバーデン結節の主な治療法 テーピング以外に選べるヘバーデン結節の主な治療法は次のとおりです。 治療法 概要 患部の安静 装具を用いて第1関節を固定して、患部への負担を抑える。 アイシング 腫れや熱感の緩和で、痛みを軽減。 薬物療法 消炎鎮痛剤などを投与し、痛みや腫れを和らげる。 ステロイド注射 痛みが強いときに関節内に少量のステロイドを注入。 手術療法 ヘバーデン結節治療で根本的な方法。関節固定術や関節形成術がある。 再生医療 体内から採取した血液から血小板を抽出・濃縮して患部に投入。 基本的には患部の安静やアイシング、薬物療法が用いられます。しかし、根本的に治療する際には手術をおこなう流れです。 再生医療も治療選択肢の一つ ヘバーデン結節の治療では、再生医療も選択肢の一つになります。再生医療で用いられる治療法は、幹細胞治療とPRP療法の2つです。 PRP療法は、患者様から採取した血液を遠心分離器にかけ、血液中の血小板の濃度を高めた後、患部に注射する治療法です。手術に頼らない方法であるため、体への負担も小さく、短時間で終了します。 一方、幹細胞治療は、患者様の体内から採取した幹細胞を培養したうえで、患部に注入する治療法です。幹細胞治療もPRP療法と同じく手術に頼らないため、入院も不要です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療についてお問い合わせや相談を受け付けています。ヘバーデン結節でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。 まとめ|テーピングはヘバーデン結節の症状緩和に使える ヘバーデン結節の治療でテーピングは、痛みを和らげたり症状の進行を遅らせたりする効果があります。毎日のように痛みに悩まされているものの、なかなか医療機関に行く余裕がない場合は、テーピングしながら様子を見ると良いでしょう。 ただし、テーピングは根本的な治療法ではないため、症状が改善しない場合や悪化する場合は、医療機関での診察を受けることが大切です。 テーピングの方法も、基本的には第1関節にテープを巻くだけの簡単な手順です。ただし、テーピングを続けても症状が改善しない場合は、なるべく早めに医療機関を受診し、根本的な治療を検討する必要があります。 ヘバーデン結節のテーピングでよくある質問 寝るときのテーピングは避けるべき? テーピングに絆創膏を使ってもいい? ヘバーデン結節用のテープは100均やドラックストアにある? 寝るときのテーピングは避けるべき? テーピングは起きているときだけでなく、寝るときの使用もおすすめです。指は寝ている間も無意識に動き、自然と力がかかります。ヘバーデン結節の場合は、寝ている間に指にかかる力によって、夜中に痛みや腫れで起きてしまう可能性もあります。 ヘバーデン結節を発症した後もなるべく熟睡するには、寝るときもテーピングしておくことで、痛みや腫れを抑えた状態にするのがポイントです。 テーピングに絆創膏を使ってもいい? 絆創膏は伸縮性があるため、ヘバーデン結節のテーピング・関節の固定には不向きです。 また、絆創膏は貼っている間に患部が蒸れる場合があることから、肌トラブルに悩む方は使うべきではありません。テーピング用のキネシオテープなどが無い場合は、絆創膏よりも文具用のビニールテープの方が肌トラブルの心配なく使えます。 ヘバーデン結節用のテープは100均やドラックストアにある? ヘバーデン結節に使われるテープは、種類によっては100均やドラッグストアで扱われています。キネシオテープはドラッグストアでも一般的に販売されているため、入手も簡単です。 また100均や書店で購入できるビニールテープでもテーピングに使えます。お肌が弱い方はぜひご検討ください。
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指の第1関節の痛みや変形が特徴的なヘバーデン結節。医師からヘバーデン結節の診断を受けて「本当に治るのだろうか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。 ヘバーデン結節は確かに完全な治癒は困難とされていますが、適切な治療により症状の緩和や進行の抑制は十分可能です。また、早期発見・早期治療により、重篤な変形を防ぐことも期待できます。 本記事では、ヘバーデン結節の治療可能性を中心に、症状の特徴、診断方法、治療法、そして日常でできる予防法まで詳しく解説します。 指先の症状でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ヘバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ヘバーデン結節は治るのか? ヘバーデン結節を診断された後に調べて、「ヘバーデン結節は治りにくい」といった情報を目にして、不安に駆られている方もいるのではないのでしょうか。 ヘバーデン結節の治療可能性について正しく理解することで、適切な対処法を選択し、症状の改善や進行の抑制を図ることができます。まずは治癒の可能性について詳しく見ていきましょう。 完治は難しいが症状の緩和は図れる ヘバーデン結節は完全な回復は難しい病気とされています。発症の原因は完全には解明されていませんが、加齢による軟骨の変性や遺伝的要因、女性ホルモンの減少などが関与していると考えられています。 治療は、薬物療法などの対症療法で対応するのが一般的です。症状が進んだ場合は指の変形まで見られ、元に戻らないケースもあります。 初期段階での治療が大切 ヘバーデン結節の症状を極力軽微に抑えるには、初期段階での治療が大切です。症状としてよく取り上げられる指の変形やこぶは、ある程度症状が進んだ場合に見られます。 指の変形やこぶは見た目にも直接影響するため、指をきれいな状態に保つには、痛みや腫れなどの違和感を感じた時点で医師の診察を受けることが重要です。 ヘバーデン結節の初期症状・診断方法 ヘバーデン結節が治るのかどうかを知るには、初期症状に当てはまるのかを見ていく必要があります。初期症状の特徴としていくつかの点が挙げられるため、知っておくと便利です。あわせて診断方法もご紹介します。 初期症状は指の第1関節の腫れや発赤など ヘバーデン結節の初期症状として挙げられるのが、指の第1関節(DIP関節)の腫れや発赤(はっせき)などです。それぞれの指にある爪の下の部分で症状が見られます。 第1関節が腫れるとともに、皮膚には赤みまで現れます。場合によっては、腫れた部分が痛んだり熱感を伴ったりするケースがあるのも特徴です。 加えて、第1関節付近に水ぶくれのようなものができることもあります。「ミューカスシスト」と呼ばれる水ぶくれ(粘液嚢腫:ねんえきのうしゅ)で、関節内部の液体が炎症によって漏れ出た結果、発生するものです。 症状が進むと指の屈曲・固定も 症状が進んだ場合、患部の痛みや腫れが強くなるだけでなく、指の屈曲や固定まで見られます。関節の痛みが強くなると、日常生活でもお箸を使ったり皿洗いをしたりするなどの、指を使った細かい動きに支障が出ます。 症状が10年程度続くと、関節や骨まで変形する点も注意が必要です。指が曲がったり関節が固まったりすると、指の曲げ伸ばしまで困難になります。 ヘバーデン結節の診断方法 ヘバーデン結節の診断では主に第1関節における異常の有無のチェックや、X線診断が用いられます。 医師の診察では、視診や触診によって腫れや熱感、痛みの有無を直接確認する方法が一般的です。 異常が見られた場合、X線診断で第1関節の部分の異常をさらに細かくチェックします。X線写真を見て、軟骨のすり減りや骨がトゲのようになっている骨棘(こっきょく)が確認されれば、ヘバーデン結節と診断されます。 なお、関節リウマチなど他の関節疾患との鑑別も重要で、必要に応じて血液検査なども行います。 ヘバーデン結節の主な治療法を紹介 ヘバーデン結節の主な治療法は、次のとおりです。 治療法 内容 保存療法 患部を極力安静にする。テーピングやサポーターによる固定も活用。 薬物療法 消炎鎮痛剤や漢方薬の使用。 ステロイド注射 関節内に少量のステロイドを注射。急性期に活用。 手術療法 関節自体を固定する関節固定術や、こぶ化した関節を切除する関節形成術。 再生医療 患者様の体内から採取した血液や幹細胞を採取、血液の濃縮や幹細胞の培養を経て患部に注入。 なお、最後に挙げた再生医療については、当院リペアセルクリニックでも相談ができますので、興味のある方は気軽にお問い合わせください。 ヘバーデン結節の新しい治療法|動脈注射と再生医療 ヘバーデン結節にさまざまな治療法があるなか、新しい治療法も登場してきています。ここでは新しい治療法である動脈注射と再生医療をご紹介しましょう。 動脈注射 動脈注射は「動注治療」とも呼ばれる方法で、ヘバーデン結節の炎症によって患部付近に発生するモヤモヤ血管への対応策として活用されます。モヤモヤ血管は通常の血管よりも細く、いびつな形状をしているのが特徴です。しかも、モヤモヤ血管は神経とともに形成されるため、炎症の部位からの痛みをも脳に伝達します。 動脈注射は点滴で使われるような極細のチューブを使って、モヤモヤ血管ができている部位に薬剤を注入する方法です。薬剤の注入でモヤモヤ血管を減らすことで、痛み・炎症の緩和や症状の進行を遅らせる効果があると考えられています。 再生医療 再生医療もヘバーデン結節の治療の選択肢です。 再生医療には「幹細胞治療」という治療法があります。 幹細胞は他の細胞に変化する「分化能」という能力を持ちます。幹細胞治療は、患者様の脂肪から採取した幹細胞を培養して増やし、患部に投与する治療法です。 再生医療では、患者様から採取した血液から血小板を抽出し、遠心分離器で濃縮した液体を患部に注入する「PRP治療」もあります。血小板に含まれる成長因子には、損傷した組織の修復を促進し、結果として炎症を抑制して患部を落ち着かせる働きがあります。PRP治療は手術によらない方法で、最短30分で施術が終わるのが特徴です。 当院リペアセルクリニックでは、幹細胞治療やPRP療法のご相談やご質問をいつでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。 ヘバーデン結節が治るまでの期間目安 ヘバーデン結節が治るまでの期間は症状や治療方法により異なりますが、早くて数カ月、時間がかかれば数年かかるとされています。 ただし、早期の適切な治療により、指の変形など症状の進行を止められる可能性は高まります。 なお保存療法を選択する場合は、3~4週間はテープなどによる患部の固定が大切です。それでも病状が改善しない場合は、手術療法などが検討されます。 ヘバーデン結節の予防法 指先の痛みや変形などの症状が厄介なヘバーデン結節ですが、日常生活でできる予防法がいくつかあります。 主な予防法は次のとおりです。 指先への負担を減らす 大豆を使った食品やサプリメントの摂取 指のマッサージで柔軟性を維持 これらの予防法を継続的に実践することで、ヘバーデン結節の発症リスクを軽減し、指の健康を維持しましょう。 指先への負担を減らす工夫 ヘバーデン結節を予防したいのであれば、指先への負担を減らすことが基本です。仕事やプライベートでパソコンやスマホの使用が多いときは、こまめに休憩を入れるなどして長時間の利用を避けましょう。 すでに指先の痛みのような症状が出始めている方は、テーピングなどで指をいたわりながら、指の酷使を避ける工夫が大切です。 大豆を使った食品やサプリメントの摂取 ヘバーデン結節の予防には、大豆由来の食品やサプリメントを活用する方法もあります。 実は近年の研究でヘバーデン結節の発症が、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの加齢による減少と関係していることが明らかになってきました。具体的にはエストロゲンの減少で、指の関節を包む膜が損傷する度合いが増すとされています。 減少したエストロゲンを補う方法として、大豆食品などがおすすめです。大豆に含まれるイソフラボンは体内で代謝されると、「エクオール」と呼ばれるエストロゲンと構造がよく似た成分に変化します。エストロゲンとよく似たはたらきをする分、指の関節の柔軟性を維持やヘバーデン結節の予防効果も期待できます。 指のマッサージで柔軟性を維持 指先の軽いマッサージもヘバーデン結節の予防に役立つ方法です。軽めにマッサージすれば、指の血流を改善するとともに、指先の柔軟性が維持されるため、痛みが緩和されます。手順は以下のとおりです。 お湯や蒸しタオルなどで手を温める マッサージしたい指を、反対の手の親指と人差し指で優しく包み、くるくる回す 1本の指につき10回ずつ、毎日3セット行う とくに朝起きたときに痛みやこわばりを感じる場合は、起床直後に行うのがおすすめです。 ただし痛みが強い場合や腫れがひどい場合は、マッサージを控え、必ず医師に相談してください。 まとめ|ヘバーデン結節は治る可能性が十分ある病気 ヘバーデン結節は指の変形まで見られた場合は、完全に治すのが難しい病気です。 しかし、発症して間もない初期の段階であれば、患部を安静にしたり手術をおこなったり、再生医療を試みたりするなどの方法で治せる可能性が十分にあります。 加えて発症を防止するために、日頃から指への負担を減らすことや、大豆食品の積極的な摂取も効果的とされる方法です。ヘバーデン結節は症状があまり進んでいなければ十分に対抗できるため、発症したら早い段階で治療を始めましょう。 ヘバーデン結節治るでよくある質問 ヘバーデン結節を自分で治す方法は? ヘバーデン結節を自分で治したいのであれば、まずは指先への負担を減らしながら、テーピングや装具で関節を安定させる方法があります。 加えて、大豆食品の積極的な摂取によるエクオールの生成や、簡単なマッサージでの血流改善などもおすすめです。ただし、自分で治そうとしても症状が改善しないときは、医療機関を受診しましょう。 ヘバーデン結節にコーヒーがおすすめなのは本当? ヘバーデン結節とコーヒーの関連性は、医学的に証明されていません。そのため、ヘバーデン結節の治療にコーヒーがおすすめなのかは不明です。 一方ネット上でよく見る「コーヒーを飲む人がヘバーデン結節になりやすい」話も根拠のないものです。 ただし、コーヒーに含まれるカフェインによって血流が悪化して、痛みが生じる可能性はあります。 加えてコーヒーに砂糖を入れて飲む際に、その量が多すぎると内臓や細胞に炎症ができて、関節の痛みや腫れを悪化させるケースがあります。気になる方はカフェインレスのコーヒーを選んだり、砂糖のとりすぎに注意したりすると良いでしょう。 ヘバーデン結節の治療でやってはいけないことは? ヘバーデン結節の治療中にやってはいけないこととして、以下の行為があります。 患部を強い力でのマッサージ 症状が出ている間の長時間のパソコンやスマホの操作 重い物の持ち運び いずれの行為も、患部の症状をさらに悪化させかねないため、症状が落ち着くまでは避けるべきです。 ヘバーデン結節はほっとくとどうなる? ヘバーデン結節を放置した場合、数年から10年かけて症状が進みます。痛みや腫れが日常化するだけでなく、指の変形も少しずつ進んでいくために注意が必要です。 症状が進めば、物を持つなど指を使った細かい動きに支障が出ます。しかもほかの指にまで症状が広がるケースがあるため、早めの治療が欠かせません。
2025.08.31 -
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「最近、指の第一関節が腫れて痛む」 「関節がこぶのように盛り上がってきた」 このような違和感を覚えている方は、へバーデン結節と呼ばれる病気かもしれません。 へバーデン結節は、指の第一関節に起こる変形性関節症の一種で、加齢にともない有病率が高くなると言われています。 放置すると関節が変形し、痛みが出たり握力が低下したりと、日常動作への支障が出ることも少なくありません。 本記事では、へバーデン結節の原因や症状、受診すべき診療科、治療方法などを医師の知見を交えながら解説します。 「まだ病院に行くほどではないけれど、指の違和感が気になる」「手術は避けたい」などの方は、ぜひ最後までお読みください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 へバーデン結節について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 へバーデン結節とは へバーデン結節は、指の第一関節に生じる変形性関節症です。(文献1) 関節の変形や痛みを引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。 親指にみられるケースもありますが、一般的には人差し指から小指にかけて発症する病気です。(文献1) 40歳代以降の女性に多く発生するとされており、70歳以降では50%以上に所見があるとした報告もあります。(文献1)(文献2) 一度発症すると、完全に元の状態に戻すことは難しい疾患ですが、適切な治療やセルフケアによる痛みの軽減や進行の抑制は可能です。指の違和感に気づいたら、早めに整形外科を受診して専門医に相談するのが重症化予防につながります。 へバーデン結節の主な症状 へバーデン結節では、以下のような症状があらわれます。(文献1) 第一関節の腫れ、赤み、痛み 関節の動きの制限 握力の低下 関節の背側の粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ:ミューカシスト) 痛みや変形が強くなると、洗濯バサミをつまむ、ボタンを留める、ペンを持つ、スマートフォンを操作するなど、日常の些細な動作に支障をきたすようになります。 ただし、関節の変形は個人差が大きく、強い変形が起こらないケースもあります。 なお、40代~50代の女性に起こる「更年期関節痛」の症状については、以下の記事も合わせてご覧ください。 へバーデン結節の原因 へバーデン結節の具体的な原因は、明らかになっていません。(文献1) 可能性がある因子として、以下が考えられています。(文献1)(文献3)(文献4) 加齢による関節軟骨の変性 ホルモンバランスの変化 手の使いすぎ 遺伝的要因(とくに母や祖母) 指の関節に違和感を覚えていて、実母や祖母にへバーデン結節の既往がある場合は、体質が似ている可能性があります。指の酷使は避けたほうが良いでしょう。 ホルモンバランスによる指の痛みについては、以下の記事で詳しく解説しています。 へバーデン結節は何科を受診する?|迷ったら整形外科へ へバーデン結節が疑われる場合の診療科は、基本的に整形外科です。 整形外科では、レントゲン検査で指の第一関節に以下の要素があるかを確認し、へバーデン結節かどうかを診断します。(文献1) 関節の隙間が狭くなっている 関節が壊れている 骨棘(こつきょく:骨の一部がトゲのように変形する状態)がある 関節リウマチといった他の疾患と見分けるために、血液検査や画像診断を併用した鑑別診断をおこなうケースもあります。症状が似ていても治療方針が異なることがあるため、自己判断せずに医師の診断を受けましょう。 また、痛みや炎症が慢性化している方は、ペインクリニックやリウマチ科と連携して治療を進める場合もあります。 手の外科医(手外科専門医)が在籍する整形外科では、より専門的で精度の高い診療が受けられるかもしれません。 へバーデン結節の治療法 へバーデン結節の治療は、一般的に保存療法が第一選択です。 具体的には、以下のような方法が中心です。(文献1) 安静・関節の保護:テーピングやサポーターで指関節の使いすぎを防ぐ 消炎鎮痛剤(痛み止め)・ステロイド注射:薬の力で痛みを抑える 場合によって、温熱療法や理学療法などの「物理療法」を、医師の指示の下におこなうことがあります。 安静や痛み止めの使用でも改善が見られないときは、関節の固定や結節を切除する手術療法が検討されます。 また、近年注目を集めているのは、「再生医療」です。 たとえば、再生医療のうち幹細胞治療は、自身の脂肪や骨髄などから抽出された幹細胞を注入する治療法です。 指の違和感や動かしにくさが気になる方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご活用ください。 再生医療に関する最新情報や、へバーデン結節の簡易オンライン診断をご利用いただけます。 ヘバーデン結節の治療法については、以下の記事もぜひ参考にしてください。 へバーデン結節が疑われるときの注意点【やってはいけないことは?】 へバーデン結節が疑われる場合、症状の悪化を防ぐために避けるべき行動があります。 無意識にくり返していると、症状の進行を早める要因となり得るため、次のような動作に心当たりがある方は、早く見直してみましょう。 指先への過度な負荷 患部を温める行為 強いマッサージ 重いものの運搬 スマートフォン使用による指の動かしすぎ また、状態によっては医療機関で関節を温める治療を実施するケースはあるものの、痛みがあるときに自己判断でおこなうのは避けましょう。 違和感を覚えた段階で日常動作を見直し、指関節をいたわる習慣を身につけることが、重症化の予防につながります。 ヘバーデン結節でやってはいけないことについては、以下の記事もぜひお読みください。 へバーデン結節かもと感じたら早めに受診しよう へバーデン結節は、指の第一関節に痛みや変形が生じる進行性の疾患です。初期には軽い腫れや違和感から始まり、症状が進行すると日常の細かい動作や握力にまで影響を及ぼします。 一度発症すると、関節の変形を完全に元に戻すことは難しいため、早期の発見と適切な対処が重要です。 指の先の腫れや関節の小さなこぶなどの症状に心当たりがある方は、自己判断せずに整形外科を受診し、正確な診断を受けることをおすすめします。 また、症状の進行具合や生活への影響に応じては、保存療法だけでなく、幹細胞治療をはじめとする再生医療の選択肢もあります。 リペアセルクリニックでは公式LINEで再生医療の情報提供と、簡易オンライン診断を実施しております。 「再生医療に興味がある」「再生医療について詳しく知りたい」などの方は、公式LINEをご活用ください。 へバーデン結節に関するよくある質問 へバーデン結節とコーヒーは関係しますか? コーヒーの摂取が直接的にへバーデン結節の原因になるとした医学的根拠は確認されていません。 ただし、カフェインの過剰摂取は血流やホルモンバランスに影響を与えて症状を強くする可能性があるため、飲み過ぎには注意が必要です。 詳しくは、以下の記事も参考にしてください。 へバーデン結節とブシャール結節の違いは何ですか? 両者とも指の関節に起こる変形性関節症ですが、発症する部位が異なります。 へバーデン結節:第一関節に発症 ブシャール結節:第二関節に発症 症状や原因には共通点があるものの、関節の動きに与える影響や治療アプローチが異なるため、正確な診断と適切な対処が必要です。 詳細は以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。 ヘバーデン結節をほっとくとどうなるのでしょうか? へバーデン結節を放置してしまうと、関節の変形が進行し、痛みや可動域制限が強くなる可能性があります。 進行した場合は、手術を含む治療が必要になるケースもあるため、違和感を覚えた段階で整形外科の受診をおすすめします。 へバーデン結節に効果的なマッサージ方法はありますか? へバーデン結節に対して効果が科学的に証明されたマッサージ法は存在していません。 炎症がある時期に無理に指を動かしたり、強く揉んだりするのは症状の悪化につながる可能性があります。 手術後や炎症が落ち着いた時期には、医療機関で状況に応じてマッサージや可動域訓練を実施する場合がありますが、自己判断でおこなうのは危険です。 痛みが強いときは、関節を安静に保ち、保存療法を優先しましょう。 参考文献 文献1 へバーデン結節|日本整形外科学会 文献2 内科医が知っておきたい高齢者の整形外科疾患|中村洋 文献3 肩・肘・手の主な病気:へバーデン結節|東邦大学医療センター大橋病院 整形外科 文献4 Erosive osteoarthritis: a current review of a clinical challenge|PubMed
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ヘバーデン結節は、指の関節が変形し痛みや腫れが生じる病気です。初期症状が軽いため見過ごされがちですが、進行すると日常生活に支障をきたす可能性があります。 また、ヘバーデン結節と診断された方の中には「コーヒーは控えた方がいいのか」と悩む方もいるでしょう。 本記事ではコーヒーがヘバーデン結節に与える影響について解説します。さらに、食事で気を付けるポイントや、積極的に摂りたい食品についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。 【基礎知識】ヘバーデン結節とは ヘバーデン結節は、指の第1関節が変形し痛みが生じる、変形性膝関節症の一種です。加齢や指の使い過ぎにより、骨と骨の間にある関節軟骨がすり減って、骨同士がぶつかるようになり炎症が起こります。 ヘバーデン結節の症状や原因、なりやすい人の特徴は以下の通りです。 ヘバーデン結節の主な症状 指の第1関節が変形して曲がる 痛みや腫れ 指のこわばり 水ぶくれ(ミューカスシスト)のようなものができる場合もある ヘバーデン結節になる原因 不明 ホルモン分泌量の低下 ヘバーデン結節になりやすい人の特徴 40代以降の女性(特に更年期以降) 手や指をよく使う人 肥満の人 ヘバーデン結節の症状が出る指は主に人差し指から小指で、第1関節の甲側に2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。 ヘバーデン結節の症状は40代以降の女性に多くみられ、更年期以降の女性ホルモン分泌量の低下が一因と考えられています。また、発症しやすい人の特徴は、長年農作業をしている人や裁縫、刺しゅう、ピアニストなど手や指を酷使する人です。 ヘバーデン結節が進行すると、指が変形する可能性があります。症状がある場合は放置せずに、早めに医療機関を受診しましょう。 コーヒーがヘバーデン結節に及ぼす影響 ヘバーデン結節の人は「コーヒーを控えた方がいい」と聞いたことがあるでしょう。しかし、現時点ではコーヒーがヘバーデン結節に影響を及ぼすという医学的根拠はありません。一方で、コーヒーに含まれるカフェインや砂糖が炎症を引き起こしている可能性があります。 ここでは、コーヒーがヘバーデン結節に及ぼす影響について解説します。 カフェインが及ぼす影響 コーヒーに含まれるカフェインが、ヘバーデン結節の症状を悪化させるという医学的根拠はありません。しかし、血流への影響が痛みを悪化させている可能性があります。 カフェインには交感神経を刺激し血管を収縮させる作用があるため、血流が悪くなり痛みがひどくなる可能性が考えられます。また、「カフェインを減らしたら改善した」という声もあるようです。 カフェインが気になる方は、コーヒーをカフェインレスに変えたり、緑茶や紅茶の代わりにルイボス茶やハトムギ茶を飲んだりするのもよいでしょう。 砂糖が及ぼす影響 砂糖を過剰に摂取しすぎると炎症を引き起こし、ヘバーデン結節の悪化につながる可能性があります。砂糖を摂りすぎると、体内のたんぱく質と結びつき、細胞や肝臓に炎症を引き起こします。慢性的な炎症は、関節の痛みや腫れを悪化させる要因です。 コーヒーに砂糖を多めに入れる習慣がある方は、知らないうちに過剰摂取している可能性があります。 糖分は必要不可欠な栄養素ですが、適切な量でバランスよく摂取しましょう。 ヘバーデン結節になったら食べてはいけないもの ヘバーデン結節になったら控えた方がいい食べものは下記の3つです。 糖分の多い食品 リン酸を多く含む食品 アルコール飲料 摂りすぎると、炎症や痛みを促進させる可能性があります。ヘバーデン結節の方は、過剰に摂取しないよう気を付けましょう。 糖分の多い食品 日常的に糖分の多い食べものを摂取していると、関節の痛みや炎症を悪化させる可能性があります。糖分を多量に摂ると血糖値が上昇し、関節周りの炎症を引き起こしやすくなります。 以下は、日常的によく食べるものの中で糖分や糖質が多い食品です。 チョコレートやケーキ 甘い飲み物 白米やパン 調味料 チョコレートやジュース、甘い食べものはもちろん、炭水化物は消化されるとブドウ糖に変わり血糖値を引き上げます。 糖分や糖質の摂取を減らす意識をすると、関節の負担を軽減できるでしょう。 リン酸を多く含む食品 ヘバーデン結節の症状がある方は、リン酸を多く含む食品を過剰に摂取しないようにしましょう。特に加工食品に多く含まれるリン酸は、カルシウムの吸収を妨げ、骨や関節に悪影響を与える可能性があります。 リン酸を多く含む食べものは以下の通りです。 インスタント麺 ハムやソーセージなどの加工食品 スナック菓子 ファストフード リン酸は食品添加物に多く含まれているため、加工食品やカップ麺などを頻繁に食べる方は、摂りすぎに注意しましょう。 アルコール飲料 ヘバーデン結節になったら、アルコールの摂取は控えましょう。アルコールを飲むと血管が拡張して、関節周りの痛みを促進させる可能性があります。 飲酒後に指の痛みが強くなったり、腫れがひどくなるという症例も報告されているため注意が必要です。また、過剰な飲酒は腎臓に負担をかけ、腎機能の低下を引き起こす要因となります。 腎機能が低下するとカルシウム代謝に影響を及ぼし、骨が弱くなり、ヘバーデン結節の症状が悪化する恐れがあります。 お酒を飲む際は適量を守り、飲み過ぎないように意識することが大切です。 ヘバーデン結節になったら食べたほうがいいもの ヘバーデン結節になったら食べたほうがいいものは次の3つです。 大豆製品 青魚 乳製品・小魚 ヘバーデン結節には、これを食べれば症状が改善するというものはありませんが、食べるものを意識すると炎症や痛みが軽減できる場合があります。 以下で詳しく解説します。 大豆製品 ヘバーデン結節の症状がある方は、納豆や豆腐、味噌などの大豆製品を積極的に摂るようにしましょう。ヘバーデン結節患者の8割以上が女性であり、特に更年期以降の方が多いため、女性ホルモンが関係している可能性があると言われています。 更年期になると卵巣機能が低下して、エストロゲンの分泌が乱れ、関節の痛みや変形が起こりやすくなると考えられています。 大豆製品に含まれるイソフラボンはエストロゲンと似た働きを持つ成分です。イソフラボンを含む大豆製品を摂ると、エストロゲンの減少による影響を補い、関節の痛みや変形の進行を抑える効果が期待できます。 食事から取り入れやすい大豆製品を活用し、ヘバーデン結節の症状緩和を目指しましょう。 青魚 サバやイワシなどの青魚は、ヘバーデン結節の痛みを緩和する効果が期待できます。青魚に多く含まれるDHAとEPAは、抗炎症作用がある脂肪酸です。DHAとEPAには炎症を抑える働きがあるため、痛みや腫れの軽減に役立つと考えられています。 サバやイワシは焼き魚として食べるのはもちろん、缶詰でも手軽に入手できるので、日ごろの食事に取り入れやすい食材です。 ヘバーデン結節の症状がある方は意識して青魚を食べるようにしましょう。 乳製品・小魚 乳製品や小魚は、ヘバーデン結節の症状がある方は積極的に摂った方がよい食べものです。乳製品や小魚にはカルシウムが豊富に含まれており、骨や関節の強化に役立ちます。 カルシウムは骨の生成だけではなく、細胞の機能や神経伝達においても重要な働きをします。生きるうえで血液内に一定のカルシウムが存在していなくてはなりません。 血中のカルシウムが不足すると、歯や骨から補うことになります。血中のカルシウムが不足した状態が続くと、歯や骨密度が低下して、もろくなってしまうのです。 ただし、マグネシウムが不足していると摂取したカルシウムが骨に届かず、炎症部分に沈着してしまう可能性があります。カルシウムとマグネシウムをバランスよく摂ることが大切です。 ヘバーデン結節における再生医療の可能性 ヘバーデン結節の治療法には主に、「保存療法」「手術療法」「再生医療」があります。多くの方は、炎症や痛みを抑えて指の機能をできるだけ維持するために保存療法を選択されます。 しかし、保存療法で十分な改善がみられない場合、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療では身体の自然治癒力を高め、損傷した組織や機能を修復・再生を目的としています。主な治療法として、生きた幹細胞を活用する幹細胞治療や血液を利用するPRP療法があり、手術せず治療できる点が特徴です。 リペアルセルクリニックでは、ヘバーデン結節の痛みや変形に対する再生医療を行っています。保存療法で効果を感じにくい方や手術を避けたい方は一度ご相談ください。 ヘバーデン結節におけるコーヒーと食事の関係を正しく理解しよう コーヒーがヘバーデン結節に及ぼす影響については、現時点では医学的根拠がありません。しかし、コーヒーに含まれるカフェインや砂糖が、痛みや炎症を促進させる可能性はあるでしょう。 日ごろから糖分や糖質を控えめにして、アルコールの摂取を減らすなど食事に気を付けると、痛みや炎症の緩和が期待できます。 どのような食べものを選ぶべきか正しく理解して、ヘバーデン結節の症状をやわらげるために食生活を見直してみましょう。
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ヘバーデン結節は、手指部が変形・曲がってしまうことで痛みを感じる原因不明の病気です。 発症した場合、やってはいけないことは以下の通りです。 上記の中でやっていることがある方は、へバーデン結節が悪化する可能性が高いので注意が必要です。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 手術をすると関節自体を固定するため、物を握りにくくなります。 そのため、一般的には多少の痛みがあっても手術は進めません。 しかし、手術をしない保存療法は症状の進行を遅らせる対症療法なので、根本的な解決にはなりません。 当院(リペアセルクリニック)では、ヘバーデン結節をはじめとする手指に関する病気にお悩みの方を対象に無料相談を実施しています。 症状が悪化して指が変形してしまう前に、まずはお気軽にお問い合わせください。 ▼まずは電話で無料相談! >>今すぐ電話してみる ヘバーデン結節とは? ヘバーデン結節とは、手指部における第1関節に相当する箇所が変形、または腫脹し痛みが生じるを感る原因不明の病気です。 特に、母指(親指)や示指(人差し指)から小指にかけて第1関節が赤く腫れあがる傾向がみられ、過度に屈曲運動をすると疼痛症状(痛み)を合併します。 上記の症状が見られると同時に、関節を支える役割を有する靭帯部分が緩むとされていて、例えば物を指でつまむときなど関節が不安定になり、指の先の力が入りにくくなることもあります。 時間の経過とともに、疼痛症状は落ち着いてくることが多いのですが、早めに症状の悪化を防止するべきです。 また、この疾患を発症した場合に、爪母(爪の根本部分)が影響をうけて「爪が変形して凸凹になる」特徴がみられるため、そのような所見を確認した際には放置せず、皮膚科などで診察を受けるよう心がけましょう。 主な原因 https://youtu.be/fzyqMTIc7dI?si=On7Hw-JuXYZgG9D0 実はこのへバーデン結節は、これまでの医学的研究をもってしても未だに明確な原因が特定されていません。 しかし、判明しているいくつかの要因もあるため紹介します。 一般的に年齢を重ねれば、重ねるほどへバーデン結節など変形性関節症の発生率は高くなると言われています。 また、日常生活や仕事で手指を頻繁に使用する方が発症しやすい疾患とされています。 外傷によるものを除外すると「裁縫や刺しゅう、農業関係の手仕事に従事」していた方々が発症しやすいです。それと同時に、患者さんの概ね8割が主婦であったとの調査結果があります。 また、へバーデン結節は更年期以降の女性に多く発生し、とくに女性は男性の約2倍以上の確率で発症することがわかっています。 したがって、本疾患の背景には女性ホルモンの変調が関与している可能性が推測されています。 くわえて、遺伝や環境といったさまざまな要素が複合的に組み合わさって発症するとも考えられています。ただし、遺伝性と明確にうたえるエビデンス(証明)に乏しいものの、これまでに母娘間あるいは姉妹間などの家族内で多発する例が散見されているのも事実です。 それ以外にも外傷・甲状腺疾患・糖尿病などの疾患に合併して発症する場合や、とくに誘因なく特発性に現れるケースも存在しています。 ヘバーデン結節でやってはいけないこと【5選】 ヘバーデン結節になったらやってはいけないことや予防するために気をつけるべきことを紹介します。 ヘバーデン結節でやってはいけないこと ヘバーデン結節の予防・再発防止に気を付けるべきこと ヘバーデン結節でやってはいけないこと へバーデン結節になったらやってはいけないことは、以下の通りです。 へバーデン結節を発症すると、日常生活の中でも気をつけなければいけないことが多いです。 当院では、ヘバーデン結節をはじめとする手指に関する病気にお悩みの方を対象に無料相談を実施しています。 無理をして症状を悪化させないためにも、ぜひお気軽にお問い合わせください。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する情報を限定配信中です。 ヘバーデン結節の予防・再発防止に気を付けるべきこと 現代社会では、日常生活においてスマートフォンが手指の障害をきたすと言われ、とくに小指でスマートフォンを持つ動作がヘバーデン結節を誘発すると考えられています。 スマホの画面操作は出来る限り両手で行うよう意識しましょう。 また、大豆に含まれているイソフラボンが女性ホルモンと成分が類似していることから、豆乳や豆腐・納豆・きなこなどを日常的に摂取することで症状の改善につな繋がる可能性もあります。 指の第1関節の動作は、日常生活でなかなか意識しづらいことではあるものの、知らず知らずのうちによく利用している部位です。 手指を動かすたびに疼痛症状が出現するようならば、痛みを悪化させないための対策や工夫を講じることが重要です。 ヘバーデン結節の主な治療方法 へバーデン結節の治療は、症状に応じて保存療法・薬物療法・手術療法の3種類の方法があります。 手術をすると関節自体が固定され物を握りにくくなる場合があるため、保存療法や薬物療法による進行を遅らせる治療法が中心でした。 しかし、近年ではへバーデン結節治療の新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 へバーデン結節の新たな治療法として注目されている再生医療について へバーデン結節の新たな治療法として、先端医療である再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、人の身体が持つ再生力を利用して、損傷した組織の再生・修復を図る医療技術のことです。 従来の治療では、テーピングやサポーターによる装具療法や痛み止めなどの薬物療法による保存療法が中心でした。 しかし、従来の保存療法ではへバーデン結節の根本的な改善にはつながりません。 「へバーデン結節を根本的に治したい」「手術せずに治したい」という方は、ぜひ再生医療による治療を検討してみましょう。 以下の動画では、へバーデン結節と同様の変形性のCM関節症に関する治療について解説しているので、合わせてご覧ください。 https://youtu.be/vmnKIVntXQU?si=hzu3gwI0JVu4lGOy ヘバーデン結節でやってはいけないことに関するQ &A この項目では、ヘバーデン結節に関するよくある質問と回答を紹介しています。 ヘバーデン結節を放置するとどうなる? ヘバーデン結節になったら食べてはいけない食べ物は? へバーデン結節は何科を受診したほうがいいですか? ヘバーデン結節は何人に1人くらいの割合で発症していますか? ヘバーデン結節にお悩みの方や発症を心配している方は、参考にしてみてご確認ください。 ヘバーデン結節を放置するとどうなる? ヘバーデン結節を放置してしまうと、長期間にわたって変形が進行するとされています。 変形が進むと屈曲した状態で関節が固まり痛みがなくなる傾向にありますが、骨の変形であることから元に戻すことが困難になってしまいます。 ヘバーデン結節になったら食べてはいけない食べ物は? ヘバーデン結節における食べ物で気をつけなければならないのは、リン酸を多く含む食品の過剰摂取です。具体的には、加工食品やスナック菓子・インスタント麺などが挙げられます。 対して、イソフラボンを含む豆製品やカルシウムを含む食品はヘバーデン結節の症状改善に有効とされているので、意識的な摂取を心がけましょう。 へバーデン結節は何科を受診したほうがいいですか? へバーデン結節は整形外科を受診しましょう。 また、へバーデン結節の兆候としてみられる「爪が変形して凸凹になる」現象が顕著で、不安を抱く方は皮膚科の受診を検討しても良いでしょう。 ヘバーデン結節は何人に1人くらいの割合で発症していますか? ヘバーデン結節は日本の人口約1億2千万人に対して3千万人の推定患者がいると言われています。 高齢であればあるほど発症率は高くなりますが、スマートフォンの普及に伴い若年層でも発症する疾患です。 50代 約29% 60代 約35% 70代 約51% 80代 約59% 疑いがあるときは「自分は大丈夫」と油断せずに、整形外科の受診を検討しましょう。 ▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい 自分自身の自ら再生しようとする力、先端医療が自然治癒力を活かして治します ヘバーデン結節でやってはいけないことを避けて症状改善を目指そう ヘバーデン結節は、高齢者はもちろん若年層でも発症の危険性がある疾患です。 放置すると徐々に指の変形が進行し、最終的には横を向いてしまう危険性もあります。ただし、日常生活におけるさまざまな工夫によって疼痛症状の改善は可能です。 へバーデン結節におけるやってはいけない・予防事項を認識しながら、前向きな対処策を実践していきましょう。 なお、当クリニックではヘバーデン結節をはじめとする手指に関する病気にお悩みの方を対象に無料相談を実施しています。お気軽にご相談ください。
2022.01.18 -
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「何年も指の痛みに悩んでいるけれど、良くならない」「年齢のせいだから仕方ないと言われて終わってしまう」といったつらい思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。 こうした指の痛みや変形に悩む方の多くが、実は「ヘバーデン結節」という進行性の関節疾患を抱えています。 ヘバーデン結節は更年期以降の女性に多く見られる進行性の関節疾患で、指の第一関節に痛みや変形が生じるのが特徴です。 本記事では、ヘバーデン結節に対するさまざまな治療法をご紹介します。 局所安静 薬物療法 マッサージ 手術 再生医療 進行すると、骨に棘が形成されたり、関節が不安定になってグラつき、細かい作業がしにくくなるといった症状が見られます。 症状の進行を防ぎ、これからの生活をより快適にするためにも、ぜひ参考にしてください。 \再発予防につながる再生医療とは/ 一般的な整形外科では、痛みを抑える薬や安静指導が中心となるため、根本的な改善にはつながらないことも少なくありません。 「できるだけ手術は避けたい」「この痛みを根本からなんとかしたい」そんな方に注目されているのが、自分の細胞を活用する再生医療です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 長年、指の痛みや変形に悩まされている 投薬や安静だけでは改善が感じられない 手術以外の根本的な治療を探している 細かい作業や趣味(編み物・字を書くなど)を諦めたくない 炎症の抑制や組織の修復・再生を促進する効果が期待され、進行性であるヘバーデン結節の改善や悪化予防にもつながる可能性があります。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 ▼まずは電話で無料相談! >>今すぐ電話してみる ヘバーデン結節の治療法5選 ヘバーデン結節の治療は、症状の段階や生活の状況によって異なります。主な治療法は以下の5つです。 局所安静 薬物療法 マッサージ 手術 再生医療 1つずつ詳しく見ていきましょう。 局所安静|テーピングや金属製リングの使用 へバーデン結節の症状を落ち着かせるには、日常的に指先への過度な負担を避けることが大切です。 とくに炎症が強いときは患部を冷却して、テーピングや金属製リングなどの装具で関節を固定すると良いでしょう。 指を安静に保てば痛みが和らぎやすくなります。 腫れや熱感が続いているときは無理をしてはいけません。 指先を酷使する仕事や趣味を控え、痛みが落ち着いたら医療機関での診察を検討するのも1つの選択肢です。 薬物療法|漢方や消炎鎮痛剤の服用 指の痛みが顕著なときには、漢方や消炎鎮痛剤などを使う薬物療法が検討されます。 以下に薬物療法で使用される代表的な薬物をまとめました。 医薬品 目的 効果 内服薬(漢方や消炎鎮痛剤など) 炎症を抑え、痛みを和らげる 指の腫れや痛みの軽減 外用薬(湿布や塗り薬など) 患部に直接アプローチし、局所的に炎症や痛みを抑える 患部の消炎鎮痛作用 使用部位の血行促進や腫れの軽減 ステロイド注射 強い炎症や痛みを即時的かつ集中的に抑える 強力な抗炎症作用による痛みの軽減 薬物には副作用が見られるものもあります。たとえば、ステロイド注射による副作用は、注射部位の痛み・腫れや血糖値の上昇などです。 薬を使う際は、自己判断で続けるのではなく、定期的に医療機関を受診し、処方内容の再検討や症状の変化を診察してもらいましょう。 こうした薬物療法は他のアプローチと合わせて活用し、日常生活の負担の軽減に役立ちます。 軽いマッサージ|炎症や痛みがないときに実施 へバーデン結節の痛みや腫れが和らいだタイミングであれば、軽いマッサージを試すことも1つの方法です。 手先をほぐすようにさする程度であれば、血行を促して関節の動きを保ちやすくなります。 ただし、炎症が続いている段階で実施したり、指圧を強めすぎたりすれば逆効果となるため、痛みがないときに実施 自己流で無理しないようにしてください。あくまで補助的なケアとして取り入れ、違和感があるときは医療機関に相談すると安心です。 手術|コブの切除や関節固定 保存的な治療で改善が見られず、変形が著しく日常動作に支障が出る場合は、手術を検討することがあります。 以下はへバーデン結節の代表的な2つの手術です。 手術 手術内容 コブの切除 指の第一関節にできた骨性のこぶを切除する手術 関節固定 指の第一関節を固定する手術 こぶの切除は痛みや変形の進行の軽減、外見上の改善は期待できますが、手術によっては可動域が制限されます。 一方で、関節固定は可動域は制限されますが、痛みの軽減と変形の進行を抑える効果が期待できます。 どちらの術式も手術後は固定具の装着やリハビリが必要となるため、手術前に医師と十分に話し合って理解を深めましょう。 再生医療|自分の細胞を活用する新しい治療法 へバーデン結節に対しては、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療には、幹細胞治療と呼ばれる治療があります。 幹細胞とは、さまざまな細胞へ変化する可能性を持つ細胞です。自己脂肪や骨髄などから幹細胞を採取し、培養して数を増やしてから再び注射で体内に戻します。 自分自身の細胞を利用するため、拒絶反応が起こりにくい点が特徴です。 再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」へお問い合わせください。 ▼まずは電話で無料相談! >>今すぐ電話してみる ヘバーデン結節を治療せず放置するとどうなるのか? ヘバーデン結節を長期間放置すると、以下のような可能性があります。 骨の変形が進み元に戻りにくくなる 関節が変形した状態で拘縮し外見が気になる 指の動きが制限され日常生活に支障が出る こうした事態を避けるためにも、違和感を抱いた段階で医療機関を受診し、適切な治療のタイミングを逃さないように心がけましょう。 まとめ|ヘバーデン結節の治療法を知って自分にあった方法を選択しよう へバーデン結節は、親指や人差し指から小指にかけて、第1関節が赤く腫れあがり、変形して曲がってしまう疾患です。 いまだ原因不明の疾患であり、放置すると指先が曲がったまま固まる恐れもあります。 治療法としては、安静や薬物療法、手術、再生医療などがあります。 痛みや指の動きの制限が気になる方は、一度医療機関を受診し、自分に合った治療を試してみると良いでしょう。 再生医療について詳しくは、当院リペアセルクリニックにお気軽にお問い合わせください。 ▼まずは電話で無料相談! >>今すぐ電話してみる ヘバーデン結節の治療に関するよくある質問 ヘバーデン結節は治りますか? へバーデン結節は、すり減った骨そのものを完全に元の状態へ取り戻すことが難しいといわれています。 現在、医療の分野ではさまざまな治療アプローチが研究されています。その選択肢の一つが再生医療です。 当院「リペアセルクリニック」では、主に脂肪由来の幹細胞治療とPRP療法の二つの治療法を提供しています。 ヘバーデン結節の治療について詳しく知りたい方は、無料のメール相談を承っているので、ぜひご活用ください。 ヘバーデン結節の人がやってはいけないことを教えてください 以下にヘバーデン結節の人がやってはいけないことと、その理由をまとめました。 やってはいけないこと 理由 指先に負荷をかける作業 (例:固いものをハサミや包丁で切る、ペットボトルなどの容器を強く握っての開け閉めなど) 患部へ強い負荷がかかり、炎症や痛み、腫れが増幅する恐れがある 強い圧力をかけるマッサージ 患部への刺激が大きく、かえって痛みを悪化させる可能性がある 重い物を持つ習慣 患部へ大きな負担がかかり、炎症や痛みを悪化させたり、関節の変形を進行させたりする可能性がある 指を酷使する活動 (例:スマートフォンの長時間使用) 同じ動作が反復されて、痛みや炎症が慢性化しやすくなる これらはすべて関節に負担のかかる動作です。いずれの動作も痛みの増強や関節の変形を助長するため、患部に強い負荷をかける行動や習慣は控えましょう。 コーヒーを良く飲む人はヘバーデン結節になりやすいですか? コーヒーの摂取とヘバーデン結節の発症リスクとの関係については、はっきりした医学的根拠がないとされています。 ただし、コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があり、血液のめぐりが悪くなると炎症のある部位の痛みが強まる恐れは否定できません。 とはいえ、適度な量のコーヒーが直接ヘバーデン結節を引き起こすという可能性は低く、飲みすぎに注意する程度で十分です。 もしコーヒーを飲むたび指の違和感が強まるようであれば、一度控えてみて症状の変化を確認することも選択肢の1つです。最終的には個人差があるため、不安がある方は食習慣を含めて医療機関で相談してみましょう。
2022.01.10