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脊柱管狭窄症とは?その症状と治療!ヘルニアとの違いとセルフチェックの方法 脊柱管狭窄症は、腰椎ヘルニアと並び、最も代表的な腰部の疾患の一つです。 神経への影響という部分では、ヘルニアと似ているところもありますが、原因や症状、治療法などが微妙に違ってきます。 今回は、脊柱管狭窄症の病態や自分でできるチェック方法、治療について解説します。 脊柱管狭窄症とは? 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、脊柱(背骨)で構成される脊柱管というトンネルが狭くなる疾患です。 脊柱管が狭くなる原因は、椎間板の突出と黄色靱帯の肥厚が面の原因となって、脊髄神経の前側と後ろ側を圧迫するのです。 その脊柱管の中には、脳と全身の器官を繋ぐ脊髄神経が通り、感覚や運動の指令を伝達するとても重要な役割を果たしています。 脊柱管狭窄症では、脊髄神経が通るトンネルが狭くなるため、脊髄神経は圧迫されてしまい、痛みやしびれ、力の入りづらさなど様々な症状で大きく悩まされる疾患です。 脊柱管狭窄症は部位によって分類される 脊柱は、7 個の頸椎と 12 個の胸椎、5 個の腰椎が連なって構成されます。 そのため、脊柱のどの部分で狭窄が起きているかで、呼び名が変わるのです。 ・頸椎で狭窄‥頸部脊柱管狭窄症 ・胸椎で狭窄‥胸部脊柱管狭窄症 ・腰椎で狭窄‥腰部脊柱管狭窄症 割合としては、腰部脊柱管狭窄症が 1 番多くみられるため、本記事でも腰部脊柱管狭窄症について述べていきます。 脊柱管狭窄症の症状 脊柱管狭窄症は、圧迫される場所によりタイプ分けされており、それぞれ症状が違います。 タイプは以下の2つに分けられます。 ①馬尾型 ②神経根型 また、この 2 つが組み合わさった混合型というのもあります。 ①馬尾型の症状 脊柱管狭窄症の 1 割程度でみられ、脊柱管の中心部に近いところで圧迫が起きます。 馬尾型では、両下肢のしびれやだるさ、膀胱直腸障害(排尿・排便障害)などがあり、症状が出現した場合は、すみやかに整形外科を受診するようにしましょう。 ②神経根型の症状 脊柱管狭窄症の 7 割が、神経根型といわれています。 多くは、片方の臀部や脚にかけてのしびれやピリピリする痛みがあります。 症状がなかなか落ち着かない場合は、整形外科に受診し、圧迫の程度や身体機能のチェックをおすすめします。 長時間(一定時間)の歩行で症状が増強する間欠性跛行 馬尾型、神経根型のいずれにおいても、長時間の歩行で痛みやしびれの増強がみられます。これが間欠性跛行です。 これは脊柱管狭窄症と診断された患者さんの大部分が訴える症状です。 いつもなら何事もなく歩ける距離が、急に辛くなった、休まないといけなくなった、などの症状が出たら、脊柱管狭窄症を疑いましょう。 この間欠性破行は前かがみ、つまり前屈によって症状は軽快します。自転車を乗ると全然痺れが出ないなどもこの背中の前屈によるものとされます。 もちろん、下肢の循環障害などでも同様の症状が出てくる可能性もあるので、専門機関でしっかり診断してもらうことが大切です。 出典「日本整形外科学会」https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondiyolysis.html 脊柱管狭窄症の原因 脊柱管狭窄症は、脊髄神経が通る脊柱管が狭くなることで引き起こされる疾患です。 では、どうして狭くなってしまうのでしょうか? 脊柱管が狭窄を起こしてしまう原因は、以下の 3 つが考えられます。 ①加齢による骨や周囲の軟部組織の変化 人の体は20歳をピークに徐々に衰え始め、中高年の時期に急激に変化していきます。 脊柱でも同様のことが起こり、脊柱管狭窄につながる変化としては以下のものが挙げられます。 ・椎骨の変形(骨の形態が変わること) ・椎間板の変性・膨隆(椎間板の性質が変わること・椎間板が後方の脊柱管内に膨らむこと) ・脊柱周囲の靭帯の肥厚(主に黄色靭帯が厚くなること) 椎骨は脊柱の骨組みになるものであり、椎間板は背骨と背骨の間に入り込みクッションのような役割を果たし、靭帯は背骨を安定させるために働いてくれます。 これらの機能が落ちてくると、上記の 3 つのような変化が現れ、脊柱管を狭くし脊髄神経を圧迫、そしてしびれや痛み、脚の脱力感などの症状が出てしまうのです。 ②姿勢や動作習慣など日常的な体の使い方によるもの 加齢による背骨やその周りの組織の変化が起こると同時に、問題になるのが姿勢や動作習慣です。 脊柱管狭窄症の人は反り腰となっていることが多く、その原因は猫背姿勢や運動不足による体幹筋力の低下、股関節や上半身を上手に使えない誤った動作習慣が挙げられます。 腰を反らした姿勢では、脊柱管はより狭くなってしまい、症状が強く現れます。 反対に、腰を少し前かがみにすれば、脊柱管が広がり、痛みやしびれが軽くなります。 脊柱管狭窄症の人が、痛みがある時に腰を一時的に曲げる動作をとるのは、このような理由があるからです。 ③先天的な疾患によるもの 割合としては非常に少ないですが、先天的な骨の形態異常により脊柱管が狭くなってしまい発症する脊柱管狭窄症もあります。 脊柱管狭窄症は、中高年の年齢から発症することが圧倒的に多いですが、この先天的なものが原因となる脊柱管狭窄症では、発育途上の若い年代で起こることが多いです。 側弯症もその一つで、脊柱管が曲がって狭くなることで神経症状が出ることがあります。 脊柱管狭窄症とヘルニアの違い 脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアは、腰部の疾患に挙げられる代表的なものですが、その違いは以下です。 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎椎間板ヘルニアは、脊椎と脊椎の間にあるクッションの役割をする椎間板が後方へ飛び出てしまい、神経を圧迫して症状が出ます。 よく発症する年齢は、50 歳代ですが、10 〜 20 歳代の若い男性に多くみられることがあります。 腰椎椎間板ヘルニアの場合、脊柱管狭窄症と違って、間欠性跛行の症状はありません。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなり、そこを通る神経が圧迫され発症します。 主に椎間板と黄色靭帯による前後からの圧迫によって生じることが多く見られます。黄色靭帯の肥厚は若い人にはほとんどみられることはありません。 脊柱管狭窄症は、ヘルニアを伴うこともあり、完全に違う病気であるとは言い切れない部分もあるため、鑑別が難しいです。 好発年齢は 60 〜 70 歳代以降の人に多く、背骨の変形や姿勢の変化を伴うことが多いです。 脊柱管狭窄症のセルフチェック 脊柱管狭窄症は、特徴的な症状がいくつかあるため、セルフチェックができます。 下記の項目にチェックを付けて下さい 脊柱管狭窄症のチェックリスト ▢一定時間歩いていると脚に痛みやしびれが出てくる ▢立ったままの状態を長時間続けられない ▢足首や足の指を動かしづらい ▢陰部やお尻周りがしびれる ▢腰を反らすと痛い ▢腰を前に曲げると楽になる ▢尿漏れがある ▢身長が縮んだ ▢壁に踵・お尻・頭をつけた状態で立った時、腰と壁の間のスペースが大きい ▢下にある物を持ち上げる時、股関節や膝を曲げずに腰だけ曲げて持ち上げる いかがでしたか? ひとつでも当てはまるものがある方は、注意が必要です。 脊柱管狭窄症になっている可能性がある人や、今後脊柱管狭窄症になりやすい人は複数の項目でチェックが入るかもしれません。 特に下半身のしびれや長時間の歩行での痛み、尿漏れなどの症状が出ている人は、放置せずにできるだけ早めに専門の医療機関に相談しましょう。 https://www.youtube.com/watch?v=3yN5q8_ATpc 脊柱管狭窄症の治療 脊柱管狭窄症の治療法は様々あります。 【脊柱管狭窄症の治療方法】 ・神経からくる痛みに対しての内服 ・コルセットなどで腹圧を高めるためのサポートを行う ・体幹や肩周り、股関節周りの柔軟性を高めるストレッチ ・体幹や下半身の筋力トレーニング ・立っている時、座っている時の姿勢の改善 ・歩き方、動き方の改善 ・重症度の高い脊柱管狭窄症への手術療法 重度の脊柱管狭窄症の場合は、早急に神経の圧迫を取り除く必要があるため、手術療法が用いられます。 また、体にメスを入れない保存療法では、リハビリテーション、薬物療法、装具療法があります。 保存療法では、神経的な痛みに対する薬を処方し、まずは症状を抑えることが多いです。そして、症状の原因となる姿勢の改善や、誤った動作習慣を改善する目的でリハビリテーションを行います。 高齢になると、どうしても活動量が落ちてしまい、同一姿勢をとる時間が長くなります。そうすると、脊柱の柔軟性や体幹を保とうとする筋力が低下し、脊柱にかかる負荷が増えてしまうのです。 そんな悪循環を断ち切るために、気になる症状が出てきた時は、専門の整形外科へ相談しあなたにあった治療方法を探してみましょう。 まとめ・脊柱管狭窄症とは?その症状と治療!ヘルニアとの違いについて 今回は、脊柱管狭窄症の病態や、他の腰部疾患であるヘルニアとの違い、セルフチェック、治療方法について紹介しました。 中高齢の方に多い疾患ですが、その多くがそれ以前の姿勢や動作習慣が原因となって起こります。 今、症状が出ている人は、できるだけ早めに医療機関へ相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。 まだ症状が出ていない方、そして年齢的にもまだまだ若い方は、脊柱への過剰な負荷がかからないように、今のうちから姿勢や体の使い方を見直し、予防に努めましょう。 ▼脊柱管狭窄症でのお悩みは、再生医療という治療方法があります。手術や入院を避けることができる最新療法です。当院までお問い合わせ下さい。
公開日:2024.10.07 -
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「腰部脊柱管狭窄症の手術費用はいくらかかる?」 「腰部脊柱管狭窄症の入院期間はどのくらい?」 腰部脊柱管狭窄症は、足の痺れや痛みで歩けなくなる病気で、症状が悪化すると手術による治療が必要になります。 どのような手術やリハビリをするのかはもちろんですが、手術費用や入院期間がどのくらいかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。 これから手術を検討されている方に向けて、腰部脊柱管狭窄症の手術費用や入院期間、手術からリハビリまでの流れを詳しく解説します。 最後まで読んでいただければ、腰部脊柱管狭窄症の保険適用や高額療養費制度の内容を含め、手術や治療に関わる全体の内容を理解できるはずです。 腰部脊柱管狭窄症の原因と症状 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)はさまざまな原因で、背中にある神経の通り道が狭くなり、神経を圧迫するときに症状が出ます。 まずは腰部脊柱管狭窄症の理解を深めるためにも、原因や症状を紹介します。 ・腰部脊柱管狭窄症の原因 ・腰部脊柱管狭窄症の症状 腰部脊柱管狭窄症の原因 腰部脊柱管狭窄症は多くの場合、加齢によって脊柱が変形して、神経を圧迫するのが原因で起こるものです。 脊柱は小さな積み木のような骨が積み重なってできており、後方の脊柱管と呼ばれる空間に脳から伸びた神経(脊髄:せきずい)が通っています。 また、脊髄から枝わかれした神経は脊柱の左右の隙間を通って、手足につながり感覚や運動を司っています。 脊柱の変形のため、これらの通り道が狭くなってしまうと、神経にダメージを与えてしまい、腰部脊柱管狭窄症の症状につながるのです。 加齢による変形の他には、骨の代謝障害や生まれつきの変形によるものなどがあります。 腰部脊柱管狭窄症の症状 腰部脊柱管狭窄症は、お尻から脚全体にかけての痺れや痛み、脱力といった神経の症状が特徴です。 また、ある程度の距離を歩くと、痛みや痺れなどが悪化して歩けなくなります。 しかし、数分間休憩して前屈みの姿勢を取ると、再び歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状がみられます。 症状が悪化すると、排泄の障害や性機能が不全になるなどの膀胱直腸障害(ぼうこうちょくちょうしょうがい)が出る場合もあるでしょう。 上記の症状に思い当たる節があるときは、早めに医療機関で相談するのをおすすめいたします。 当院「リペアセルクリニック」では、メール相談を始め、電話相談でオンラインカウンセリングを行っております。気になる症状がある方は、お気軽にお問い合わせください。 腰部脊柱管狭窄症の手術費用・入院期間 腰部脊柱管狭窄症は、状態に合わせて手術の方法が異なるため、手術費用や入院期間は手術内容に応じて変わります。 以下では、手術ごとの費用や入院期間の目安を紹介します。 ・手術費用の目安 ・入院期間の目安 手術費用の目安【除圧術で25〜40万円ほど】 費用は除圧術の場合、25〜40万円程度かかります。 一方、除圧固定術は、60〜85万円程度で、除圧術に比べて費用がかかる傾向にあります。 術式や入院期間、リハビリの量などによって費用に差が出ますので、手術を検討する病院でしっかり確認しましょう。 入院期間の目安【平均1〜2週間ほど】 内視鏡を使用した手術の場合、入院期間は1〜2週間程度です。 病院や状態によっては、1週間以内で退院が可能な場合もあります。 入院期間は除圧術のほうが固定術に比べて短くなります。また、手術カ所が多いほど入院期間が長くなる場合が多いです。 また、腰部脊柱管狭窄症にヘルニアなどが合併している場合も、入院期間が長くなります。 腰部脊柱管狭窄症の治療方法 腰部脊柱管狭窄症の治療方法は、まずは手術をしない保存療法を行うのが一般的です。 以下で、保存療法と手術療法の詳細を見ていきましょう。 ・腰部脊柱管狭窄症の保存療法 ・腰部脊柱管狭窄症の手術療法 腰部脊柱管狭窄症の保存療法 腰部脊柱管狭窄症の保存療法は、次のようなものがあります。 ・薬物療法 ・神経ブロック注射 ・運動療法 ・生活指導 薬物療法では、痛み止めや神経の働きを改善する薬を服用します。 神経ブロック注射は、傷害された神経に麻酔薬を注射して、一時的に神経の働きを麻痺させる形で、痛みの軽減や神経症状の改善を図るのが目的です。 また、腰部の負担を軽くするために、運動や生活を工夫しながら、症状の改善や悪化の予防を図ります。 上記を試しても回復しなかったり、症状が悪化したりする場合は手術の適応となります。 腰部脊柱管狭窄症の手術療法 腰部脊柱管狭窄症の手術は大きく分けて「除圧術」と「除圧固定術」の2種類があります。 除圧術 神経を圧迫している背骨の一部を取り除いて、圧迫されている部分の除圧をする手術 除圧固定術 除圧術をしたあとに、その部分を別のカ所の骨を移植して固定する手術 背骨の狭窄だけでなく、ずれがあったり変形が強かったりする場合は、除圧術をすると背骨の関節が不安定になります。 そのため、除圧に加えて固定する必要があり、除圧固定術が適応されるのです。 最近では小型のカメラを使用して、わずかな傷で手術を行う内視鏡での手術が多くなっています。 手術は全身麻酔で行われ、手術カ所や状態によりますが、1〜3時間以内で終了する場合が多いです。 傷口が小さくて回復も早いため、従来の切開して行う手術に比べて入院期間が短くなっています。 腰部脊柱管狭窄症の手術からリハビリまでの流れ 腰部脊柱管狭窄症で内視鏡手術をした場合、早期からベッドを離れて体を動かせます。 以下では、手術からリハビリまでの流れを解説します。 手術の翌日からリハビリ開始 手術当日は安静にしますが、翌日からリハビリが始まります。 ベッドから起きたり、座ったりといった動きを確認したあと、経過が良好であれば、コルセットを装着して歩くのも可能です。 コルセットは術後の背骨が安定するまで約3カ月間装着する必要があり、手術の翌日から正しい装着方法を習得するのが重要です。 2日目以降は状態に応じて積極的なリハビリを実施 2日目以降は歩行練習を含めて、活動的な生活を送るためのリハビリがしっかり行われます。 歩行が安定してくると、階段の昇降や屋外での歩行も開始して、退院が可能な状態まで回復を目指します。 ただ、中腰の作業や重い荷物を持つなどの動作は、腰に負担がかかるため、しばらく行ってはいけません。 退院までに、日常生活における注意点もしっかりと理解を深めておくのが重要です。 退院後も必要に応じて外来でのリハビリを受ける場合があります。 まとめ|腰部脊柱管狭窄症の手術費用を把握して手術とリハビリに備えよう 腰部脊柱管狭窄症は症状が悪化して、手術を勧められても、手術の費用や入院期間、リハビリまでの流れを知らないと不安になるのも仕方ありません。 本記事で紹介した内容を参考に、少しでも不安を減らしていただけると幸いです。 腰部脊柱管狭窄症により神経症状が悪化すると、日常生活を送るのに支障をきたします。手術が必要になる前に、早めに整形外科を受診して症状の悪化を防ぎましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、幹細胞を使った再生医療による治療を行っています。 術後の後遺症でお困りでしたら、ぜひ以下の問い合わせ先からご相談ください。 【リペアセルクリニックへのご相談方法】 ・メール相談 ・来院予約 ・電話相談:0120-706-313(オンラインカウンセリングの予約) 腰部脊柱管狭窄症の再生医療における事例は、以下の動画もご参考になれば幸いです。 https://www.youtube.com/watch?v=3yN5q8_ATpc&t=2s 腰部脊柱管狭窄症の手術費用に関わるQ&A 腰部脊柱管狭窄症の手術費用について、よくある質問と答えをまとめています。 Q.腰部脊柱管狭窄症の手術費用は保険適用になりますか? A.はい、基本的には保険適用になります。 ただし、手術方法によっては保険適用外の場合もあるので注意が必要です。 事前に医療機関で、手術費用が保険適用なのか詳細を確認しておきましょう。 Q.腰部脊柱管狭窄症の手術費用は高額療養費制度の対象ですか? A.はい、基本的には高額療養費制度の対象です。 高額療養費制度では、医療機関などを利用した際に、1カ月の合計支払い金額において、上限を超えた部分のお金が戻ってきます。 上限金額は、年収や所得に応じて変わるのが特徴です。 ただし、治療方法によっては、高額療養費制度の対象外になる場合もあります。 腰部脊柱管狭窄症の手術をする前に、医療機関で高額療養費制度が使えるのかを必ずご確認ください。
公開日:2024.11.06 -
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腰部脊柱管狭窄症の治療後に後遺症が現れて、悩んでいる方はいませんか。この疾患は対症療法を含めた保存的加療を中心に行い、症状を根本的に改善するには手術が有効とされています。 一方で、手術を行っても場合によっては症状の再発や後遺症が出現する可能性もあることを知っておきましょう。 この記事では、腰部脊柱管狭窄症の症状や手術後の後遺症が残った場合に対する「再生医療」の可能性について解説します。 腰部脊柱管狭窄症の情報や治療法を知ることで、後遺症を改善するためのきっかけとなるでしょう。 腰部脊柱管狭窄症とは? 腰部脊柱管狭窄症とは、背中にある脊柱管という神経の束(脊髄)の通り道が狭くなった状態のことです。 発症原因としては、腰椎(腰の骨)の変形、椎間板や黄色靭帯の異常による圧迫などがあげられます。脊柱管が狭くなることで神経を物理的に圧迫するため、足のしびれや腰痛などが現れます。 加齢にともなって腰部脊柱管狭窄症の発症率は高まり、高齢化社会の日本では増加の一途をたどっているのが現状です。とくに60〜70歳前後の高齢者に多くみられるとされています。 腰部脊柱管狭窄症の症状 脊柱管が狭くなると、神経が圧迫され、下肢全体のしびれや痛みなどの症状が現れます。そのような症状以外にも、「膀胱障害」が現れることもあるでしょう。 この病気で感じる痛みは、腰椎椎間板ヘルニアほど強くはありません。しかし、それとは別に下肢痛やしびれを代表とする感覚異常に苦しめられる可能性があります。 安静時はそれほどではないものの、動くとふくらはぎの筋肉が痛み、歩行が困難となることもあります。これを「間欠性破行(かんけつせいはこう)」といい、前屈すると症状が軽くなるのが特徴です。しばらく休憩すると落ち着きますが、歩きはじめると再び痛み出すのが厄介な点です。 日本では、約500万人以上の脊柱管狭窄症患者が存在しているとされています。 今後、高齢化が進行するにつれて、さらに本疾患の発症者が増加することが予想されます。 腰部脊柱管狭窄症の治療 腰部脊柱管狭窄症における一般的な治療として、まず薬物療法やブロック注射などの保存療法が行われます。 しかし数カ月以上服薬しても症状の改善がみられない、または逆に悪化している場合は、手術による根治を検討します。 手術による治療成績は、おおむね良好です。術式としては、脊柱管のスペースを拡大させて神経そのものへの物理的な圧迫を除去する方法があります。 腰部脊柱管狭窄症の手術後の後遺症 腰部脊柱管狭窄症の手術後に現れる後遺症の程度は、状態によって異なります。手術前に長期間にわたって神経症状を自覚している場合、圧迫された神経が完全に改善できない可能性があります。 たとえ手術が成功しても、しびれや痛みなどの症状が残るケースもあるでしょう。その理由として、長期間圧迫を受けた神経は一部の組織が死んでしまい、治療をしても回復が見込めないからです。 年数が経つにつれて組織へのダメージが広がり、後遺症が強く残っている場合は、保存的治療や痛み止めのブロック注射などをするしかなく、辛い症状が続くことになります。 腰部脊柱管狭窄症の手術後の後遺症は再生医療で改善 腰部脊柱管狭窄症の手術後の後遺症を改善する方法の1つに、再生医療があげられます。 再生医療とは、自身の細胞や組織を活用して、損傷した部位の治療を図る方法です。再生医療にはさまざまな種類があり、実際に手術後の後遺症が改善した事例もあります。 ここでは、再生医療について詳しく解説します。 再生医療の可能性 再生医療とは、ご自身の再生能力が備わっている幹細胞や組織を培養し、患部に投与して改善を図る治療法です。再生医療のメリットは、手術後の下肢のしびれや筋力低下などの後遺症の改善だけではありません。 腰部脊柱管狭窄症の術前で、症状に悩まされている人にも推奨できる治療法でもあります。 再生医療を行うには厚生労働省への届出が必要なため、専門のクリニックでしか治療を受けられません。さらに当院の特徴として、国内ではほとんど行われていない「脊髄内へのダイレクト注射」という治療があります。 当院は、多くの症例実績を有する再生医療の専門クリニックです。術後の後遺症(痛み、しびれ)についてお悩みの方がいましたら、再生医療についてご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。 治療 ・保存療法(薬物療法、ブロック注射など) ・手術療法(保存療法で効果が見込めない場合) 手術 ・術前の症状が長期にわたっていた場合、術後にもしびれ、痛みが残る可能性 再生医療 ・切らない治療法。ご自身の幹細胞を培養後、注射で投与し、後遺症の改善を目指せる画期的な方法 脊髄内ダイレクト注射療法 脊髄内ダイレクト注射療法とは、損傷している脊髄に幹細胞を直接投与する、当院独自の治療法です。 脊髄に対する再生医療は、一般的に点滴によって幹細胞を血管内から投与する方法があげられます。しかし、この方法では脊髄に幹細胞が届きにくく、思うような効果が得られないケースがあります。 脊髄内ダイレクト注射療法によって脊髄に幹細胞を直接投与すれば、より高い治療効果が期待できるのです。 再生医療で手術後の後遺症が改善した事例 実際に、当院で実施した再生医療にて、腰部脊柱管狭窄症の後遺症が改善した事例についてご紹介します。 年齢・性別 50代・男性 既往歴 腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症 主訴 腰部脊柱管狭窄症と腰椎すべり症の手術部位にできた血腫が神経を圧迫し、膀胱直腸障害や下肢の筋力低下・しびれなどの後遺症が現れていて悩んでいる。 経過 幹細胞の脊髄内投与と点滴を実施した2週間後、下肢の筋力や歩行速度の改善がみられ、夜間でのトイレは1回で済むようになった。 経過は良好であり、さらなる症状改善のために、再度幹細胞投与を予定している。 より詳しい症例情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 自分の症状と重なる、または再生医療に関して気になっている方は、お気軽に電話やメールでご相談ください。 まとめ|腰部脊柱管狭窄症の手術後の後遺症には再生医療という選択を! 腰部脊柱管狭窄症は、椎間板ヘルニア・変性すべり症の合併、または椎体の変形や靭帯が厚くなって脊柱管が狭くなることで発症します。 脊柱管内の神経が圧迫されると腰痛や下肢痛だけでなく、足全体のしびれが現れることもあります。脊柱管狭窄症は年齢を重ねると発症しやすく、とくに高齢者に起こりやすい病気です。 保存療法では消炎鎮痛剤や血管拡張剤などの内服薬を使用し、症状によってはブロック注射を併用します。数週間から数カ月程度の保存的治療を行っても良い効果を示さない場合や、症状が悪化している場合は手術を検討する必要があります。 また新しい治療として、再生医療を行うのも選択肢の1つです。ぜひ今回の記事を参考にして、自分の状態にあった治療を受けて脊柱管狭窄症の後遺症の改善を目指しましょう。
公開日:2024.11.06 -
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坐骨神経痛、下半身に起こる電撃や痺れるような辛い痛みの治療法 坐骨神経痛とは、いわゆる腰付近に存在している坐骨神経に沿ってお尻辺りの臀部から下肢のうしろ面などにかけて電撃のように引き起こされる痛みを伴う症状の総称です。 坐骨神経は腰の辺りから足先までに伸びている神経の束であり、この坐骨神経が何らかの原因によって物理的に刺激されると下半身に痛みや、しびれ、といった症状が引き起こされることとなります。 今回は、そのような坐骨神経痛という病気の原因、症状、検査、治療などに関する情報を中心に詳しく解説していきます。 坐骨神経痛の原因 坐骨神経痛の原因は、一般的には「腰椎椎間板ヘルニア」や、「腰部脊柱管狭窄症」などが挙げられます。傾向としては若年者の場合では、腰椎椎間板ヘルニアが多く、その一方で高齢者では腰部脊柱管狭窄症の罹患率が増加してきます。 腰椎椎間板ヘルニアの場合は、日常的に腰部に負担がかかりやすい重労働やスポーツ、長時間のデスクワークなどが主な発症原因として知られています。 腰部脊柱管狭窄や腰椎椎間板ヘルニアの両者とも腰椎と呼ばれる背骨の部分に引き起こされる異常によって脊髄の神経根が圧迫されて、同様に坐骨神経痛を始めとする下半身痛や下肢領域の「痺れるような痛み」を起こすと言われています。 また頻度としては少ないですが、坐骨神経痛は骨盤内腫瘍などによって神経束が圧迫されることが原因として症状を表すこともあります。 さらに注意したいのは、体重が増加すると腰に負担がかかるため、肥満体形にならないように食事や運動などを意識して行い体重管理に努めることが必要です。また、下半身の冷えが坐骨神経痛につながることがあることも知っておきましょう。 坐骨神経痛の辛い症状 坐骨神経痛による代表的な症状としては、お尻や脚の後面にかけて「電撃のような痛み」や、「痺れるような痛み」が起こります。 また、それ以外にも、冷感や灼熱感を自覚する事もありますし、それらの症状は下肢の一部の領域のみに出現することもあれば、下肢全体にかけて認められることもあります。 腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛では局所的な疼痛症状を訴えることが多い一方で、腰部脊柱管狭窄症が原因のケースでは間歇性跛行という症状を生じることが往々にして認められます。 間歇性跛行とは、日常生活において、しばらく歩くなど動くことでお尻や太ももにかけて痛みといった症状を自覚するものの、一旦休むことで自然と痛みが治まり、歩行を再開すると再度同様に疼痛症状を起こすことが特徴の一つです。 本疾患では、様々な症状をくり返すうちに、痛みがさらに悪化して、歩行自体や椅子から立ち上がることすら困難になる可能性も指摘されているため、日常生活に高度に支障をきたす恐れがある病気ですので十分な注意が必要です 坐骨神経痛の検査 坐骨神経痛における検査方法は、本疾患の原因となっている病気を精査することで特定します。 ほとんどの腰椎レベルにおける病変自体が坐骨神経痛の原因となることが多いとされているのですが、時に帯状疱疹、子宮筋腫、変形性股関節症などの病気が主症状の根本的な原因となっていることもあるため、疑われる病気に応じて各種検査が行われます。 実際に医療機関を受診する場合の一般的な診断の流れは、まずは問診や診察を行って坐骨神経痛が強く疑われたときには、その後にX線によるレントゲン検査やMRIを用いた画像検査などを行うことによって病変部を詳細に評価します。 坐骨神経痛の治療方法 坐骨神経痛に対する治療策はさまざまであり、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因となるケースでは、まずは患部安静や固定、薬物療法、理学療法などを中心とした保存療法が勧められます。 1.薬物療法 非ステロイド性消炎鎮痛薬が処方されることが一般的であり、それ以外にも神経障害性疼痛に対する治療薬、筋緊張を和らげる薬剤、あるいは血管拡張薬などを服用することもあります。 2.理学療法 日常生活の質の維持などを目標として、コルセットと呼ばれる装具を身につけながらストレッチ体操や歩行訓練などを行って疼痛症状を緩和できるようなリハビリを実践します。 3.神経ブロック療法 局所麻酔を行うことで、神経に痛みが伝わらないように行うのがブロック療法です。(痛みをブロックすることから)整形外科や、ペインクリニックなどで行われ流ことが多いです。 4.認知行動療法 物事の考え方・捉え方や行動に働きをかけて、ストレスを軽減する治療法です。痛みについての認識を改めて理解し、必要以上のストレスや悪い感情を軽減することを目的としています。 5.装具療法 コルセットをはじめとした装具を用いて、腰椎を安定させることで痛みを和らげる療法です。ただし、あまり長い期間使いすぎてしまうと元々の体力が低下してしまうため、医師と相談をしながら、1ヶ月前後を目安にしましょう。 6.物理療法 神経痛の原因の一つに、血行不良が挙げられるケースがあります。そのため、マッサージや低周波電気療法などを行い、血液の流れに訴えかけたり、刺激を促す効果を期待します。 身体への負担が少ないため、自身の体力に合わせて検討してください。 万が一、これらの保存的治療で症状が改善しない場合、あるいは下半身の脱力症状や膀胱直腸における排尿や排便に関する機能そのものに障害が認められるケースでは脊椎内視鏡を用いた外科的手術治療を考慮することがあります。 坐骨神経痛の痛みの予防方法と改善の仕方 坐骨神経痛を予防・改善するためには椎間板や背骨の関節への負担をかけないことが重要です。小さなことでも日頃から意識をすることで、大怪我の予防につながるためしっかり理解しておきましょう。 1.坐骨神経痛を予防するために 坐骨神経痛を予防するためには、ストレッチを行うことが効果的です。特に、デスクワークなどで長時間同じ姿勢になりがちな方は、こまめにストレッチを挟むことで、筋肉や背骨の緊張をほぐすことにつながります。 2.坐骨神経痛を改善するために 坐骨神経痛の改善には以下にご注意ください。 ・同じ姿勢を長時間とらない ・あまり重たいものを持ち上げる動作を行わない ・腰回りの筋力をつける ・肥満を避ける生活を心がける ただし、症状や原因によっても異なるため、具体的な予防法・改善方は診断を受けている医師と相談しましょう。 まとめ・坐骨神経痛、下半身に起こる電撃や痺れるような辛い痛みの治療法 今回は坐骨神経痛とはいったいどのような病気なのか、また本疾患の原因、症状、検査、治療などについて詳しく解説してきました。 坐骨神経痛とは、主に腰部から足先にかけて走行している坐骨神経束が色々な原因によって圧迫されて物理的に刺激されることで痛みやしびれなどの症状を来す疾患を指します。 この病気は、日々の生活習慣を見直すことで予防や症状改善に繋がりますので、疑わしい症状がある際には自己判断で放置せずに専門医に相談しましょう。 以上、坐骨神経痛とは、その原因と症状、治療についてと題してご説明させていただきました。今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 ▼ 再生医療の幹細胞治療に関する詳細は以下をご覧下さい 当院の再生医療は、自己脂肪由来の幹細胞治療を推進しています
公開日:2024.10.07