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高血圧の薬とグレープフルーツなどの柑橘類は、相互作用によって薬の効き目が強まってしまうため注意が必要です。 本記事では、高血圧の薬との飲み合わせに注意したい『柑橘類』について紹介します。 ご家族の中に高血圧の方がいる場合、「脳梗塞」や「脳出血」などの発症すると命に関わる病気につながらないように注意しましょう。 「高血圧の治療で効果が見られない」「別の治療法があれば知りたい」という場合、傷付いた血管の改善が期待できる再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は傷付いた血管や高血圧によって発症する脳梗塞の症状改善が期待できる治療法です。 ご家族に高血圧の方がいるなら患者さまの将来のためにも、手遅れになる前に公式LINEの情報をぜひご参考ください! \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼ご家族族の肝硬変が悪化して手遅れになる前に! >>【公式LINE限定】再生医療の治療法や症例を今すぐ見てみる 高血圧薬とグレープフルーツをいっしょに食べてはいけない理由は「フラノクマリンが含まれるため」 グレープフルーツと一部の薬を一緒に摂取することは避けるべきとされています。 理由としては、グレープフルーツに含まれる特定の化学成分(主にフラノクマリン類)は、人体内で薬物を分解する酵素(とくにCYP3A4というシトクロムP450酵素)の働きを阻害するからです。 この酵素は、薬物をより無害な形に分解し、体外へ排出するために重要です。しかしこの酵素の阻害は、薬物の体内での濃度を予期せず増加させ、副作用が起こるリスクを高めてしまいます。 血圧を下げる作用を持つ薬剤(降圧薬)の一群に『カルシウムチャネル拮抗薬』がありますが、こちらを一例としてご紹介します。 カルシウムチャネル拮抗薬の薬効は、血管を拡張させることで血圧を下げることです。しかし、フラノクマリン類との相互作用により、これら薬剤の効果が強まり、低血圧やめまい、倦怠感などの副作用を引き起こすリスクが高まってしまいます。 高血圧の薬にはカルシウムチャネル拮抗薬だけでなく、さまざまな作用の仕方、成分がありますが、グレープフルーツを含む柑橘類は同じく避けましょう。 これが降圧薬とグレープフルーツを一緒に摂ってはいけない理由です。 さらに、高血圧の薬以外にもグレープフルーツが影響を及ぼす薬剤として、以下のようなものが挙げられます。 高血圧治療薬(例:カルシウムチャネル拮抗薬 フェロジピン) コレステロール低下薬(例:スタチン類) 抗不安薬 免疫抑制剤 抗アレルギー薬 これらの薬剤も、CYP3A4酵素によって代謝されるため、グレープフルーツやグレープフルーツジュースとの同時摂取はとくに注意が必要です。 健康を守るためにも、薬を服用している場合は、柑橘類の摂取に関して医師や薬剤師と相談しましょう。 また、高血圧については以下の記事でも紹介していますのであわせてご覧ください。 グレープフルーツ以外のフラノクマリン含有量の高い果物(柑橘類)一覧 グレープフルーツ以外にも、高血圧治療薬と相互作用を起こしやすい柑橘類の一覧は以下の通りです。 出典:酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング それぞれ「果汁」と「果皮」でフラノクマリン類含有量が異なることもあるため、上記の柑橘類には注意しましょう。 当院の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する詳細や症例を公開しております。 再生医療は高血圧で傷ついた血管に対しても改善が期待できる治療方法なので、将来的な不安がある方はこの機会にぜひ知っておきましょう。 ▼傷付いた血管の治療に再生医療が注目 >>【公式LINE限定】再生医療ガイドブックを見てみる 果汁の場合 果汁ではスウィーティー、メロゴールド、バンペイユがグレープフルーツと同程度の結果でした。 そして、フラノクマリンの量が増えるとCYP3A4の活性が阻害(働きが妨げられること)される強さの度合いはほぼ比例すると報告されています。 そのため、スウィーティー、メロゴールド、バンペイユおよびレッドポメロはグレープフルーツと同様に、フラノクマリン類による相互作用に注意が必要であると考えられます。 ダイダイ、ブンタン(ザボン)についてはやや少ないですが、これらも注意が必要です。 なお、スウィーティーとレッドポメロはすでに生物の体内でもグレープフルーツと同様にCYP3A4の働きを妨げることが報告されていますが、メロゴールドについてはまだ報告されていません。 果皮の場合 また、果皮についてはメロゴールドとスウィーティー、甘夏みかんおよびサワーポメロがグレープフルーツに近い結果でした。さらに、フラノクマリン類は、ほとんどの柑橘類で、果汁よりも果皮の方に数十倍から数千倍多く含まれていることがわかりました。 レモン・オレンジは相互作用の心配が少ない柑橘類 一方で、レモンや日向夏、ネーブルオレンジ、スウィートオレンジ、温州みかん、ポンカン、イヨカン、デコポン、ゆず、カボス、すだち、キンカン、バレンシアオレンジといった柑橘類については、少なくとも果汁にフラノクマリンはほぼ含まれていない(N.D.:未検出)ので、CYP3A4との相互作用の心配は少ないのではないかと考えられます。 しかし前述したように、フラノクマリン類は、ほとんどの柑橘類で果汁よりも果皮の方に数十倍から数千倍多く含まれていることがわかっています。果汁については心配の少ない柑橘類でも、果皮については、注意が必要です。 高血圧の薬と一緒に柑橘類を食べるときの4つの注意点 高血圧の薬と柑橘類を一緒に食べるときは、以下4つのポイントに注意する必要があります。 フラノクマリンの含有量が低い柑橘類を食べる 果物漬けやマーマレードなど加工食品にも注意を払う どうしても食べたいときは医師や薬剤師へ相談する フラノクマリンが多い果物を食べた場合は安静にし体調の変化がないか確認する フラノクマリンの含有量が低い柑橘類を食べる 柑橘類のなかには、フラノクマリンの含有量が少ないものもあります。 ミカンやオレンジなどの柑橘類で、食べたいと感じる気持ちを落ち着かせましょう。 また、先述したように皮は含有量が高い場合もあります。含有量をあらかじめ調べておくと良いでしょう。 果物漬けやマーマレードなど加工品にも注意を払う 先ほど述べたように、柑橘類の果汁よりも「果皮」にフラノクマリンが多く含まれていることがわ分かっています。そのため、果皮の果物漬けや、マーマレードなどの加工食品を食べる際にも、十分な注意が必要です。 ただし、グレープフルーツ由来のフラノクマリンなどの成分は小腸のCYP3A4に数日間影響を与えます。 そのため、降圧薬を飲む場合には、グレープフルーツジュースで薬を飲むことを避けるだけでは不十分と考えられます。 日常生活の中で、グレープフルーツジュースだけでなく、果汁やサワー、マーマレードなどの加工食品を摂取するのは避けた方が良いでしょう。 ミックスフルーツジュースを飲む際も、グレープフルーツが含まれているかどうかを確認する必要があります。 どうしても食べたいときは医師や薬剤師の意見を参考にしよう 薬剤師や医師は、高血圧薬との飲み合わせに関する専門的な知識を持っています。 薬を服用中の患者は、新しい食品やサプリメントを摂取する前に必ず医療の専門家に相談しましょう。 たとえば、主治医である血圧の診療に長けている医師や、治療薬に精通した薬剤師などは、自分の状況に合ったアドバイスをくれるでしょう。 高血圧の治療中に、自己判断で、新しいサプリメントなどを飲み始めることはあまり勧められません。 摂取すべきでない食品や飲み物、サプリメントを避けることで、高血圧の治療効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小化できるでしょう。 代替となる安全な飲み物や食品 グレープフルーツや特定の柑橘類が持つ特定の薬剤との相互作用は、高血圧治療薬を含むさまざまな薬の効果に影響を及ぼす可能性があります。 しかし、柑橘類にはビタミンCをはじめとする、健康的な食生活にとって大切な食品であるという側面もあります。 そこで、柑橘類のように高血圧の薬との相互作用を避けるため、他のビタミンCが豊富な食品への代替が推奨されます。 ビタミンCは抗酸化作用を持ち、免疫機能のサポートやコラーゲンの生成に必要な栄養素です。 おすすめの代替食品 キウイ:キウイはビタミンCが豊富であり、1個のキウイで1日のビタミンC推奨量のほぼ100%を提供します。また、抗酸化物質、食物繊維、ビタミンKも豊富に含まれています。 赤ピーマン: 野菜の中でもとくにビタミンCが豊富で、グレープフルーツや柑橘類を避ける必要がある人にとって優れた選択肢です。サラダや料理の彩りも良くしてくれ、栄養も豊富なためおすすめです。 フラノクマリンの多い果物を食べてしまった場合には安静にし体調の変化を確認する もしも知らずにフラノクマリンの多い果物を食べてしまった場合には、急激な体調の変化が起こる可能性があります。 軽度のめまいや頭痛から、血圧が下がるとショック症状や心臓にかかわる症状が出るおそれもあります。 そのため、運動や外出などは避け、座ったり休んだりしながら様子を見ましょう。 明らかな体調の変化が起こった場合には、受診し医師の指示を仰ぐ必要があります。 まとめ|フラノクマリンの多い果物(柑橘類)には要注意 薬との飲み合わせが気になるけど、それでも柑橘が食べたいという時があると思います。 グレープフルーツ以外にも相互作用を起こしやすい柑橘類もありますが、その心配の少ない柑橘類もあります。 しかし、フラノクマリン類は、ほとんどの柑橘類で果汁よりも果皮の方に数十倍から数千倍多く含まれていることがわかっています。 果汁については心配の少ない柑橘類でも、果皮については注意が必要しましょう。 柑橘類を選ぶ際には、この記事の内容をご参考にしていただければ幸いです。 また、当院(リペセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する詳細や症例をご覧いただけます! できなかったことが再びできるようになる可能性がある再生医療について「どのような治療を行うか」ぜひ知っておきましょう。 ▼傷付いた血管の治療に再生医療が注目 >>【公式LINE限定】再生医療ガイドブックを見てみる また、高血圧の薬の種類や副作用については以下の記事でも解説しておりますのでチェックしてください。 参考文献 Bailey, D. G., Malcolm, J., Arnold, O., & Spence, J. D. (1998). Grapefruit juice-drug interactions. British Journal of Clinical Pharmacology, 46(2), 101-110. 酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング.医療薬学.2006;32(7):693-699. p696 3.高血圧 | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会 グレープフルーツと薬物の相互作用 – 「 健康食品 」の安全性・有効性情報 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「Q2 グレープフルーツジュースを避けるべきくすりがあるそうですが、どんなくすりですか。」 Chambial S, Dwivedi S, Shukla KK, John PJ, Sharma P. Vitamin C in disease prevention and cure: an overview. Indian J Clin Biochem. 2013 Oct;28(4):314-28.
2024.04.25 -
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40代、50代になってから急に血圧が高くなったのはなぜ? 血圧とホルモンバランスには関連はあるの? このような悩みを持つ女性も多いのではないでしょうか。 高血圧は生活習慣病の一つとして広く知られていますが、女性の場合は更年期障害が原因のケースもあります。 女性ホルモンであるエストロゲンの減少により、血圧が下がりにくくなるためです。 本記事では、女性に多い高血圧の原因や、自分でできる対処法について解説します。 記事を最後まで読めば、女性由来の高血圧について正しい知識が身につくでしょう。 また、高血圧の改善について、専門科に相談したいという方はぜひ当院「リペアセルクリニック」の「メール相談」「オンラインカウンセリング」をご活用ください。 40代・50代女性の高血圧は「更年期による女性ホルモン減少」が原因 更年期の変化によって生じる高血圧を「更年期高血圧」と呼びます。 高血圧を放置しておくと、心臓病や脳血管障害につながることもあります。 本章を参考に、なぜ更年期になると高血圧が起こるのかを理解し、きちんと対策をしましょう。 女性ホルモンの減少によって生じる更年期障害 女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。更年期になると卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモンも減少します。このうちエストロゲンの減少が、更年期障害の発症に大きく関わっていると考えられています。 更年期になると卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモンも減少します。 ホルモンバランスを保てなくなったことに対して、脳がそれを補おうと必死に身体にさまざまな命令を送り、それが更年期症状として現れてしまうのです。 多岐にわたる更年期症状ですが、高血圧以外には以下のようなものが挙げられます。 血管運動に関わる症状(ほてり、のぼせ、発汗、動悸、息切れ、むくみなど) 精神症状(頭痛、不眠、不安感、イライラ、抑うつ、無気力など) 消化器症状(便秘、下痢、胃の不快感、胸焼け、吐き気など) 皮膚症状(かゆみ、湿疹など) 運動器に関わる症状(肩こり、腰痛、背中の痛み、関節痛など) そのほか(疲労感、排尿トラブル、不正出血など) 症状が軽度で済む人もいれば、日常生活に支障が出るくらい重い症状が出る人もいます。軽度の場合は更年期症状、症状が重くなると更年期障害となります。(文献1) 主にエストロゲンの減少が高血圧を招く 私たちの身体は、常に一定の血圧を保持できるよう機能しており、高くなりすぎず、低くなりすぎないように調整されています。 エストロゲンは、その調整因子の一つであり、血管を広げて血圧を下げる働きをしています。更年期による卵巣機能の低下によってエストロゲンが減少すると、血圧が下がりにくくなってしまうのです。 また、自律神経の乱れも更年期高血圧に大きく関わる因子です。 自律神経には、交感神経と副交感神経があります。活発な時や緊張状態の時には交感神経が優位となり、血管が収縮して血圧が上昇します。 逆に休んでいる時や就寝中は副交感神経が優位となり、血管は拡張して血圧が下がります。 このように血圧調整にとても大切な自律神経ですが、女性ホルモン低下に追いつけないことでパニックになった脳は、さまざまな命令を身体に送る中で、自律神経も乱してしまうのです。 自律神経の乱れは血圧変動のみならず、上記に述べたような精神症状や身体症状の原因にもなっています。 このようにエストロゲンの減少と自律神経の乱れは、本来私たちに備わっている血圧調整の歯車を狂わせ、結果的に更年期高血圧を引き起こすのです。 更年期の女性がやるべき高血圧の対策7選 今日からご自身で始められる、更年期高血圧の対策は以下の7つです。 血圧測定を習慣化する 塩分を控える 体重管理を行う 運動習慣を取り入れる 睡眠時間を十分に取る ストレスを溜めない イソフラボンを摂取する 本章では、各項目について解説します。 血圧測定を習慣化する 血圧は普段の状態と、高くなっているときの違いを探すことが大切です。 以下のポイントを意識して、血圧の測定を行いましょう。 血圧上昇が一時的なものなのか 血圧が高い状態がずっと続いているのか どのような時に高くなるのか 外出時は精神的・身体的・環境的因子が血圧に影響することも多いため、自宅での血圧測定を推奨します。 なお「高血圧治療ガイドライン2019」では、血圧測定は、手首型の機器よりも二の腕で測るタイプを勧めています。(文献2) 定期測定は起床時と就寝前の2回、そしてめまいや動悸など、上記の更年期症状が出た際にも血圧を測定し、血圧の推移とともにどのような状況で血圧が上がったのかを書き留めておくと良いでしょう。 自分の状況を把握するだけでなく、医師からの診察の際にも役立ちます。 塩分を控える 塩分過多は高血圧の原因として最も多いとされています。 塩分を多く摂ると、血液中の塩分濃度が上がるため、それを薄めようと血管内の水分が増えます。そのため、血管を押し拡げる力が強くなり、血圧が上がってしまうのです。 近年はとくに、インスタント・冷凍食品の改良化や食事のデリバリー事業などが進み、便利な時代となりました。しかし、既製品や外食は塩分量とカロリーが高くなる傾向にあります。減塩調味料の使用や野菜多めの食事を心がけるようにしましょう。 体重管理を行う 血圧の管理には、体重管理も大切です。 肥満の人は食べ過ぎによるインスリンの出過ぎから、交感神経が刺激されカテコールアミンという物質が分泌され、血圧を上げてしまいます。さらに、脂肪細胞が肥大してアンギオテンシノーゲンという物質が出ることでも血圧上昇を引き起こします。 食事や運動を組み合わせてカロリーを調整し、BMI25以下を目指すようにしましょう。 また、食べ過ぎで塩分を過剰摂取してしまい、血圧上昇につながっている可能性もあります。日頃から減塩を意識して食事を摂りましょう。 運動習慣を取り入れる 仕事や家事に追われて、なかなか運動の時間をとるのが難しい方もいらっしゃいます。 1日の中で、少し早起きしてウォーキングをしてみる、10分のエクササイズ動画を真似してみる、休日にスポーツセンターに行ってみる、一駅分歩いてみる、など小さなことで構いません。自分のできる範囲内で何か始めてみましょう。運動するとイライラした気持ちも収まり、身も心もスッキリします。 睡眠時間を十分に取る 睡眠不足は交感神経を刺激し、高血圧を引き起こします。 しかし更年期障害の一つに不眠もあり、夜なかなか寝付けない人もいるかと思います。 具体的な方法は以下の通りです。 就寝時間の2時間前までに食事を摂り終える 布団に入ったらスマートフォンはいじらない 夜にカフェインやお酒は控える リラックス効果のある香りや音楽をつける ここまでの対策は自身でできることですが、やはり重症化予防の鍵は早期受診となります。 高血圧を適切に治療しなかった場合、心臓や脳の血管に障害を生じ、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がります。こうならないためにも、適切な治療を受けることが必要です。 ストレスを溜めない 体や心にかかるストレスは交感神経を興奮させ、血圧を上昇させます。 ストレスが強い、長く続いているという方は要注意です。 自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスを溜めないことも血圧管理には大切です。 ストレス解消法の一例は、以下の通りです。 体を動かす 趣味に没頭する 日光を浴びる 好きな音楽を聴く 動物と触れあう 自分なりのストレス解消法を見つけ、高血圧を予防・改善させましょう。 イソフラボンを摂取する イソフラボンは、更年期に減少する女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。そのため、イソフラボンを摂取すると、更年期障害による心や体の症状の改善が期待できます。 イソフラボンは大豆、豆腐、納豆などのマメ類に多く含まれます。 さらに、LDLコレステロールを下げる働きもあり、動脈効果を防ぎます。そのため、動脈硬化による血圧上昇の予防にもなるのです。(文献3) まとめ|更年期女性の高血圧はエストロゲン減少が原因!医療機関の受診も検討しよう 更年期高血圧は、更年期を迎える女性の身体の変化に伴って生じるものです。 更年期を過ぎると血圧が元に戻ることもありますが、多くの場合は加齢の変化と相まって高血圧のままとなります。命を脅かす病気に発展しないよう、血圧のコントロールを行うことが大切です。 毎日の生活習慣を改善し、早期に病院を受診しましょう。このコラムがご参考になれば幸いです。 血圧が高くなってきて悩んでいる方は、当院の「メール相談」「オンラインカウンセリング」もぜひご活用ください。 また、高血圧とストレスについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。 参考文献 (文献1) 公益社団法人 日本産科婦人科学会,更年期障害 (文献2) 日本高血圧学会. 高血圧治療ガイドライン2019. (文献3) 久保田芳郎 ほか. 大豆イソフラボンアグリコンの更年期障害に対する効果について. 公益社団法人 日本人間ドック学会. 2002:17(2), p172-177
2024.04.22 -
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高血圧を放置すると、脳卒中や心疾患、腎臓病など、命に関わる病気を引き起こすリスクがあります。 しかし、日本の推定4,300万人の高血圧患者のうち、適切に治療できているのはわずか3分の1程度であり、多くの人は未治療で自覚がないケースも少なくありません。(文献1) 高血圧は自覚症状が乏しいまま進行するため「サイレントキラー」とも呼ばれており、血圧を下げる方法を知っておくことが大切です。 本記事では、血圧を下げる方法や基準値、自分で測定する方法などを解説します。 血圧に関する正しい知識を身につけて、改善や予防につなげていきましょう。 なお、高血圧を放置すると、脳卒中や糖尿病などの深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。万が一これらの疾患を発症した場合、脳卒中の後遺症や再発予防、糖尿病に対しては、再生医療という治療の選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 血圧を下げる方法 高血圧と診断されたら放置せず、早期の対応が重要です。 血圧をコントロールするには生活習慣の見直しと、必要に応じて薬物療法の組み合わせが基本です。 ここでは、血圧を下げるために有効とされる対策を詳しく解説します。 塩分を制限する 血圧を下げるには、まず塩分を制限しましょう。 減塩の目安としては、1日あたりの塩分摂取量を6g未満に抑えることが推奨されています。 一方で、厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」によると、日本人の平均的な塩分摂取量は1日約10.1gとされており、多くの人にとって6g未満の食事はかなり薄味に感じるかもしれません。(文献2) 減塩を実践する際のコツとしては、出汁や酢、スパイスなどをうまく活用し、塩分に頼らず風味を引き立てることがポイントです。 漬物やハム、ソーセージなどの加工食品は塩分が多く含まれているため、できるだけ控えてください。 さらに、加工食品や外食に含まれる大量の塩分にも注意しましょう。 外食では汁物を控えめにするなど、塩分の摂取を抑える工夫も必要です。 食事を見直して血圧を下げる 食事全体のバランスは血圧に大きく影響するため、食事内容を見直しましょう。 野菜や果物、きのこ類などをしっかり摂り、脂質は控えめにするのが基本です。 野菜や果物、きのこ類などに含まれるカリウムやマグネシウム、カルシウムは、ナトリウムの排出を助けて血圧の安定に役立ちます。 ただし、腎臓病の方はカリウム摂取に制限が必要な場合もあるため、通院中の方は主治医の指示に従ってください。 また、肉や高脂肪の乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸が過多になると、血中のコレステロールが増え動脈硬化が進み血圧が上がります。 特定の食品だけでなく、日々の食事内容をトータルで見直し、血圧の正常化につなげていきましょう。 適正体重をキープする 肥満は高血圧の大きなリスク要因のひとつです。 とくに、内臓脂肪が多いと交感神経が刺激されやすくなり、血圧を上げるホルモンの分泌も増えるため注意が必要です。 体重を1kg減らすことで、収縮期血圧が約1mmHg下がるとされており、適正体重の維持は降圧効果をもたらします。(文献3) ただし、過度なダイエットは体調を崩す原因になるため気を付けましょう。 バランスの取れた食事と適度な運動による、無理のない体重管理が理想です。 血圧を下げる運動を続ける 定期的な運動は血管を柔軟に保ち、血流を促進して自然に血圧を下げる効果があります。 なかでも有酸素運動が推奨されており、以下のような運動がおすすめです。 ウォーキング ジョギング 水泳 サイクリング エアロビクス 自分で楽しいと感じられる運動なら、継続しやすくなります。 「少しきつい」と感じるくらいの運動強度で毎日30分以上、または週180分以上が推奨されていますが、まずは無理のない範囲から始めましょう。(文献1) 運動を習慣化すると体重管理やストレス解消にもつながり、長期的な血圧管理に有効です。 肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の予防や改善にも寄与するので、ぜひ積極的に取り組みましょう。 飲酒を制限する 過度の飲酒は一時的に血管を拡張させるものの、長期的には交感神経の興奮を引き起こし、かえって血圧を上昇させてしまいます。 高血圧がある方の飲酒量の目安は、1日あたりエタノールで男性20~30mL、女性10~20mL以下です。(文献1) 〈1日あたりの飲酒量の目安:男性の場合〉 日本酒 1合 ビール 中瓶1本 焼酎 0.5合 ウイスキー ダブル(約60mL) ワイン 2杯 女性の場合は、上記の半分を目安にしてください。 また、毎日飲むのではなく、週に2日は休肝日を設けるなど飲酒の頻度にも配慮しましょう。 禁煙する 喫煙は血管を収縮させて血圧を一時的に急上昇させるだけでなく、長期的には動脈硬化を進行させる原因にもなります。 喫煙者は非喫煙者に比べ、高血圧に伴う心血管疾患のリスクが著しく高くなる可能性が報告されているので注意しましょう。(文献4) また、ニコチンの影響で交感神経が刺激され、血圧のコントロールが難しくなるケースもあります。 禁煙は血圧の改善だけでなく、全身の健康維持にもつながる重要な取り組みです。 禁煙外来を利用する方法もあるので、自力で禁煙できない場合は受診を検討しましょう。 喫煙が血圧に与える影響については、以下の記事で詳しく解説しています。 血圧を下げる薬を使う 生活習慣の改善だけで血圧の管理が難しい場合、医師の判断で以下のような降圧薬が処方されます。 ACE阻害薬、ARB:血圧を上昇させるホルモンの作用を阻害する カルシウム拮抗薬:血管を拡張させて血圧を下げる 利尿薬:余分な水分やナトリウムを体外に排出する β遮断薬:交感神経を抑制して心収縮を抑えて血圧を下げる 個々の体質や合併症に応じて選択されるので、血圧が気になったらまずは医師に相談してみましょう。 薬物療法と生活習慣の改善を並行して進めれば、より効果的な血圧管理が可能になります。 ただし、降圧薬は長期的に使うことで安定した効果を発揮するため、自己判断での中止や変更は避けましょう。 高血圧の薬(降圧薬)の種類については、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。 高血圧の原因|何が血圧を上げるのか 高血圧は、大きく分けて「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2つに分類されます。 それぞれのタイプによって対処法が異なるため、正確な理解が重要です。 二次性高血圧 二次性高血圧とは、明確な原因となる疾患が存在し、その疾患によって血圧が上昇している状態を指します。 以下のような疾患が主な原因です。 腎臓病 内分泌疾患 睡眠時無呼吸症候群 上記の病気を治療することで、高血圧の改善が期待できます。 とくに、若くして急に高血圧になった場合や薬が効きにくい場合には、二次性高血圧の可能性を疑いましょう。 本態性高血圧 本態性高血圧は、原因が特定できないものの、さまざまな生活習慣や体質、遺伝的背景が複雑に関係して起こる高血圧です。 日本人の高血圧の約8~9割は本態性高血圧に該当します。(文献1) 主な関係因子は以下のとおりです。 遺伝的体質 食塩の過剰摂取 肥満 運動不足 喫煙・過度な飲酒 ストレス 加齢 とくに、塩分は血圧上昇と深く関係しており、日本高血圧学会も1日6g未満の塩分摂取を推奨しています。(文献1) 血圧を下げるためには、減塩を基本とした食習慣の見直しや適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善が不可欠です。 血圧の基準値 血圧は、診察室で測った血圧が「120/80mmHg未満」、自宅で測った血圧が「115/75mmHg未満」が正常な基準値です。(文献5) 病院で測定すると高くなる傾向があるため、まずは診察室血圧を測定して「140/90mmHg以上」であれば自宅でも測定し、「135/85mmHg以上」なら高血圧の確定診断となります。 自宅で血圧が測定できない場合は、複数回の診察室血圧だけでも高血圧と診断されます。 ただし、高血圧でなくても、正常血圧より高いグレーゾーンがある点に注意しましょう。 以下の表にあるように、病院での測定値「120〜139/80〜89mmHg」、家庭血圧「115〜134/75〜84mmHg」の場合はグレーゾーンに該当します。 区分 診察室血圧 家庭血圧 正常血圧 120/80mmHg未満 115/75mmHg未満 グレーゾーン 120〜139/80〜89mmHg 115〜134/75〜84mmHg 高血圧 140/90mmHg以上 135/85mmHg以上 高血圧の診断基準を満たさなくとも、血圧が高くなるにつれて脳卒中や心筋梗塞などの「脳心血管の疾患」が起こりやすくなります。 また、グレーゾーンの方は生涯のうちに高血圧の基準を満たす可能性も高くなるため、たとえ診断に至らなくても血圧が高めの方は対策が大切です。 なお、自宅での血圧が高血圧に該当しなくても、診察室血圧のみが高血圧の基準を満たす場合は「白衣高血圧」と呼ばれています。 白衣高血圧の方は高血圧でない方と比べて、将来的に脳心血管の病気を起こすリスクが高いため要注意です。 自宅血圧測定の方法|計測する時間帯や回数 自宅での血圧測定は、高血圧の診断において欠かせない要素です。 治療中においても、家庭血圧は降圧治療の効果を判断するための重要な指標となります。 高血圧と診断された場合、毎日家庭血圧を測定し、自分の血圧の傾向を把握することが大切です。 ここでは、家庭で正しく血圧を測るためのポイントを解説します。 家庭血圧測定のポイント 血圧測定は、朝と夜の2回行うのが基本です。 【朝の測定】 起床後1時間以内 朝食前 血圧の薬を飲む前 トイレを済ませた後 なお、水分を摂るのは問題ありません。 【夜の測定】 就寝前が目安です。 測定時の注意点 血圧は、1〜2分間座って落ち着いてから測定することが大切です。 動いた直後や急いで測ると、正確な値が出ない場合があります。 深呼吸をしてリラックスした状態で測定しましょう。 測定回数と記録の仕方 原則として、1回の測定で2回ずつ測り、両方の結果を記録します。 朝:2回 夜:2回 1日あたり:4回測定 2回分の血圧の値を平均して評価します。 診断や治療効果の判定には、5〜7日間の平均値を使うのが一般的なので、毎回の数値に一喜一憂せず一定期間の変化を見ることが重要です。 できるだけ毎日同じ時間帯に測定するのが理想ですが、生活リズムに合わせて調整しても問題ありません。 難しい場合は、かかりつけの医師に相談しながら、無理のない方法で続けましょう。 高血圧の自覚症状|頭痛・肩こりとの関係と潜むリスク 高血圧は、人によっては軽度の頭痛や肩こりなどの症状が現れる場合がありますが、自覚症状がないケースも少なくありません。 ただし、血圧が急激に高くなると危険な状態に陥る場合もあります。 180/120mmHg以上の高度の血圧上昇は「高血圧緊急症」と呼ばれ、脳・心臓・腎臓・大きな血管などに障害をきたし、放置すると命に関わるため注意が必要です。 高血圧緊急症になると、次のような疾患を発症するリスクが高まります。 高血圧性脳症 脳卒中 急性大動脈解離 急性心不全 急性心筋梗塞 急性腎不全 なかでも、「高血圧性脳症」は耳慣れない言葉かもしれません。 急激に血圧が上昇することで、脳の血流が必要以上に増加して脳がむくむ病気です。そのまま放置すると脳出血や昏睡状態を引き起こし、命を落とす危険性もあります。 脳卒中の予防する方法には、再生医療という選択肢もあります。脳卒中の後遺症や再発予防を目的とした再生医療の治療例については、以下の症例記事をご覧ください。 まとめ|高血圧は食事・運動・薬でコントロール! 高血圧の多くを占める本態性高血圧では、塩分のとりすぎをはじめとした生活習慣が大きく関わっています。 症状がないからといって高血圧を放置すると、命に関わる病気を起こしかねません。 血圧が気になるのであれば、まずは定期的な血圧測定を行い、日々の血圧がどのくらいかを把握するように努めましょう。 高血圧対策の第一歩は、生活習慣の改善です。 運動や食事を一気に改善するのが難しければ、できるところから始めてみましょう。 高血圧による合併症を予防したい方や、再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご確認ください。 再生医療に関する情報提供や簡易オンライン診断をご利用いただけます。 血圧を下げることに関するよくある質問 血圧を下げるのに即効性のある食べ物は何ですか? 即効性があるとされているのは「減塩食」です。 塩分の摂取を急に減らすと、早い人では数日で血圧の変化を感じることがあります。 とくに、高血圧の方は塩分感受性が高いため、減塩の影響が出やすい傾向があります。 血圧を下げる飲み物にはありますか? 血圧を下げる働きが期待される飲み物には、以下のようなものがあります。 カリウムを含む「トマトジュース」「野菜ジュース」 GABA配合の「機能性表示飲料」 ポリフェノールを含む「緑茶」や「カカオ飲料」 血圧を下げる効果がある成分を含んだ飲み物を継続して摂取することで、血圧の安定化が期待できます。 ただし、塩分や糖分の含有量には注意が必要です。 血圧を下げるサプリはありますか? 血圧対策に使われる代表的な成分「γ-アミノ酪酸(GABA)」や「ラクトトリペプチド」は、機能性表示食品に多く利用されています。 ただし、サプリメントはあくまで補助的な存在であり、医師から高血圧と診断されている場合は、必ず医療機関の指示に従いましょう。 血圧を下げる呼吸法を教えてください。 深呼吸を意識的に行うと副交感神経が優位になり、血管が拡張しやすくなります。 軽度の血圧上昇であれば、一時的な改善が期待できるでしょう。 とくに、ストレスが原因で血圧が上がっているケースでは、深呼吸を習慣にすると精神的な安定も得られます。 一週間で血圧を下げる方法はありますか? 医学的には、薬を使用せず確実に血圧を下げる即効性のある方法は存在しません。 ただし、個人差はありますが、減塩や睡眠改善、運動、アルコール制限などの生活習慣の見直しを一気に行えば、短期間である程度の効果が見られるケースもあります。 参考文献 (文献1) 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会・特定非営利活動法人日本高血圧協会・認定特定非営利活動法人ささえあい医療人権センターCOML (文献2) 令和元年 国民健康・栄養調査報告|厚生労働省 (文献3) PubMed Central (PMC) – U.S. National Library of Medicine|Lowering weight equals reduction of mortality: How far are we from the “Ithaka” of ideal weight control? (文献4) 喫煙と循環器疾患|厚生労働省 (文献5) 高血圧治療ガイドライン2019|日本高血圧学会
2024.04.15 -
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「ストレスが続いた日に血圧が150や180まで上がった」 「頭痛や動悸もあって不安になる」 このようにストレスと血圧の関係が気になっている方は多いのではないでしょうか。強い緊張や不安は自律神経のバランスを崩し、血圧を変動させることがあります。 この記事では、ストレスで血圧が上がる仕組みや、一時的な上昇と注意が必要な状態の違い、日常で意識したい対策についてわかりやすくまとめました。ぜひ最後まで読んで、家庭血圧の測り方や生活習慣の見直しを始めるきっかけにしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ストレスによって血圧が一時的に上昇することがある ストレスを感じると交感神経の働きが活発になり、血圧が一時的に上昇することがあります。これは血管が収縮したり心拍数が増えたりするためです。 実際に、急性ストレス課題を用いた研究では、課題後に収縮期血圧がベースラインから19mmHg程度上昇した例も報告されています。(文献1) ただし、血圧の上がり方はストレスの種類や強さ、測定環境、年齢、体調などによって異なるため、すべての人に同じ数値が当てはまるわけではありません。 そのため、1回の測定値だけで判断するのではなく、安静にしてから再測定したり、家庭血圧を継続的に記録したりして、普段の血圧との違いを確認することが大切です。 ストレスで血圧が上がるメカニズム ストレスを感じると、ストレスホルモンの分泌・交感神経の活性化・血管の収縮が起こり、血圧が上昇します。血圧の上昇が繰り返し起きているかどうかによって、体への負担は変わってきます。 ここでは、ストレス時に体の中で起きている変化をみていきましょう。 ストレスホルモンが血管を収縮させる 強い不安や緊張を感じた際には、ストレス反応の一つとして、コルチゾールやアドレナリンなどの分泌が増加することが報告されています。(文献2)コルチゾールやアドレナリンは、危険に備えて体を活動的にするホルモンです。 すぐに動ける状態へ整えるために心拍を速め、血管をぎゅっと縮める作用もあります。 大きなプレッシャーを感じた場面で、動悸が出たり顔がほてったりするのは、ストレス時に分泌されるホルモンや自律神経の働きが関与していると考えられています。 交感神経が活発になる 自律神経には、体を活動モードに導く交感神経と、休息モードに導く副交感神経があります。 驚き・不安・怒りなどを感じると交感神経が強く働き、心臓の拍動が速まり血管も収縮方向へ傾くことで、血液を全身に送り出そうとします。危険から身を守るために体に備わっている自然な反応です。 また、「ドキドキする」「体がこわばる」と感じるのも、交感神経が活発になっている影響のひとつと考えられます。 血管が収縮し血圧が上昇 ホルモンと自律神経の影響を受けて血管が細くなると、血液が流れる際の抵抗が増え、血圧の上昇として表れます。 心拍が速くなり血管が収縮すると、血液の通り道が狭くなり、血圧が上昇します。 しかし、重要なのは単に血圧が高いかどうかではありません。同じ反応が何度も起こると、心臓や血管への負担が積み重なります。ストレスのたびに、血圧が大きく跳ね上がっていないかに目を向けましょう。 急性ストレスと慢性ストレスでは血圧への影響が異なる 緊張や不安を感じたとき、血圧は一時的に上昇します。 ストレスの原因が取り除かれると、時間の経過と共に元の水準に戻るのが一般的です。しかし、慢性的なストレスが続く場合、血圧や心拍数の反応や回復パターンに変化がみられることが報告されています。(文献3) ストレスによる血圧上昇は一時的な反応であることが多い一方、繰り返されると体の負担につながる可能性もあります。一度の数値で安心せず、継続的に血圧の推移を確認することが大切です。 【測定時】ストレスで血圧が変動する2つのケース 血圧は、測る場所や状況によって大きく変動する可能性があります。 職場高血圧:家では正常なのに職場で測ると高い 白衣高血圧:病院で測るといつも高く出る それぞれの原因を理解し、血圧変動を和らげる対策を見つけましょう。 仕事のストレスにより血圧が上昇する「職場高血圧」 職場高血圧とは、勤務中や仕事に関連した緊張・プレッシャーによって、血圧が高くなる状態を指します。 締め切りへの焦りや人間関係、責任の重さなどが続くと、勤務中に血圧が高くなりやすい状態になります。 対策としては、長時間緊張が続かないようこまめに席を立つ、ゆっくり呼吸を整えるなど、意識的に緊張をゆるめる時間をつくることが大切です。リラックスできる環境づくりで、職場高血圧の予防につなげましょう。 病院での緊張により血圧が上昇する「白衣高血圧」 医療機関で測るときだけ血圧が高くなる場合は、白衣高血圧の可能性があります。医師や看護師を前にした緊張や、「ちゃんと測らなければ」という意識から、一時的に数値が上がる現象です。 多くの場合、測定後は自然に下がりますが、普段の血圧を正確に把握しにくくなることがあります。 落ち着いた環境で測定した普段の数値を把握しておくと、診察時の数値との違いを冷静に受け止めやすくなります。 血圧が気になるときの受診目安 血圧が気になるときの受診目安は、以下のとおりです。 家庭で測定した安静時でも135/85mmHg以上が続く 別の日にも同様の高値が出る 動悸・頭痛・めまい・息苦しさなどを伴う 安静にしても十分に下がらない 上記の状態が続く場合は、単なるストレス反応ではなく高血圧が背景にあるかもしれません。早めに内科や循環器内科へ相談しましょう。 高血圧の基準は、医療機関で140/90mmHg以上、家庭で135/85mmHg以上とされています。(文献4) ストレスの影響を受けにくい自宅での測定を数日〜1週間ほど続け、普段の傾向を把握しましょう。 以下の記事では、高血圧の基準や原因について解説しているので参考にしてください。 ストレスによる血圧の急上昇を放置するリスク ストレスによる血圧の急上昇が繰り返されると、以下の状態につながる可能性があります。 血管の動脈硬化が進みやすくなる 血管が傷みやすくなる 一度の上昇は時間とともに下がることが多いため見過ごされがちですが、血管にとっては「強い圧が何度もかかる」こと自体が負担になります。 「下がるから大丈夫」と考えるのではなく、血圧の変動が繰り返されていないかを確認し、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。 ストレスによる高血圧は「生活習慣の改善」で予防できる ストレスによる血圧上昇が繰り返されると、高血圧につながるおそれがあります。生活習慣を見直し、血圧が上がりにくい状態を整えましょう。 本章では、ストレスによる高血圧を予防するための、具体的な生活習慣の改善策を5つご紹介します。 適度な運動をする バランスの取れた食事を摂る 睡眠をしっかりとる 喫煙やアルコールを控える リラックスする時間を作る できることから始めて健康な毎日を目指しましょう。 また、以下の記事では高血圧の薬(降圧薬)の種類と副作用に関する情報をまとめています。高血圧の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 適度な運動をする 適度な運動は、高ぶった交感神経を落ち着かせる習慣として有効です。ウォーキングやジョギング、水泳など、無理なく続けられる運動を生活に取り入れるのがおすすめです。 デスクワークや緊張が続いた日のあとに体を動かすと、気分転換や血圧管理の一助になります。 バランスの取れた食事を摂る バランスの取れた食事は、高血圧予防に欠かせません。 塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高まり、水分を引き込むことで血液量が増え、血圧が上昇しやすくなります。 カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ると、体内の余分なナトリウムの排出を助ける働きが期待できます。 また、食物繊維を多く含む食品も、血圧の安定に役立ちます。毎日の食事内容を見直し、バランスの取れた食生活を心がけましょう。 睡眠をしっかりとる 質の良い睡眠は、ストレスを軽減し血圧を安定させるために重要です。 睡眠不足はストレスホルモンの分泌を促し、交感神経を活発にするため、血圧上昇の原因となります。 高血圧を予防するには、毎日同じ時間に寝起きし、7〜8時間の睡眠を確保するのが理想的です。 また、寝る前にカフェインを摂取するのを控えたり、リラックスできる環境を整えたりするのも効果的です。 質の高い睡眠を確保し、高血圧予防に努めましょう。 喫煙やアルコールを控える 喫煙や過度なアルコール摂取は、血圧を上昇させる要因となるため、控えるのが望ましいでしょう。 タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上昇させる働きがあります。また、アルコールの過剰摂取も、血圧の上昇や睡眠の質を低下させる原因になります。 禁煙に取り組む、あるいは飲酒量を見直すことで、血圧の安定化につながります。 以下の記事では、喫煙と血圧について解説しているので参考にしてください。 リラックスする時間を作る ストレスを溜め込まないためには、意識的にリラックスする時間を作るのも大切です。 音楽やアロマ、入浴など、自分に合った方法でリラックスしましょう。 また、瞑想や深呼吸などのリラックス法も、ストレスを和らげる方法の一つです。 自分に合ったリラックス方法を見つけ、日々の生活に取り入れてみてください。ストレスをうまく解消できれば、結果的に高血圧の予防にもつながります。 高血圧の予防方法については以下の記事でも解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。 まとめ|高血圧を予防するためストレスを溜めない生活を心がけよう ストレスを感じたときに血圧が急に上がると、「一時的なものか、それとも高血圧なのか」と不安になる方は少なくありません。緊張・不安・怒りといった感情は自律神経を介して血圧を大きく変動させることがあります。 落ち着いた環境で測ったときにどうか、日を変えても高い状態が続いていないかなどを把握すると、一時的なストレス反応なのか、もともとの高血圧が隠れているのかが見えてきます。 安静にしても高い数値が続くときや強い症状を伴う際は、自己判断せず医療機関にご相談ください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ストレスと血圧に関するよくある質問 ストレスで血圧はどれくらい上がりますか? 急性ストレスを与える実験では、収縮期血圧が約19mmHg上昇した例もあります。(文献1) ただし、上昇幅には個人差があり、ストレスの種類や測定環境によっても変わります。そのため、1回の測定値だけで判断せず、安静にしてから再測定したり、家庭血圧を継続的に記録したりすることが大切です。 メンタルと血圧は関係ありますか? メンタルの状態と血圧は密接に関係しているため、ストレスや不安が続くと交感神経が過剰に働き、血圧が上昇します。 一方、リラックス状態では副交感神経が優位となり血圧が安定します。 そのため、心の健康を保つことは血圧を安定させる上で重要です。 参考文献 (文献1) マーストリヒト急性ストレス検査(MAST):予期およびストレス後における生理学的および主観的反応|frontiers (文献2) 高血圧における心理社会的ストレス要因の役割の検証|PMC (文献3) 慢性ストレスが生理学的反応性に影響する要因|PubMed (文献4) 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子|特定非営利活動法人日本高血圧学会
2024.04.10







