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頚椎症性神経根症はどれくらいで治る?原因・治療・回復期間を解説

頚椎症性神経根症 どれくらいで治る
公開日: 2025.07.31

40代〜50代を過ぎて、手足のしびれや肩から腕にかけての痛みに悩まされているという人もいるかもしれません。

その症状は「頚椎症性神経根症」の可能性があります。

頚椎症性神経根症と聞き、一見なじみのない病名に「いつごろ治るのか?」「手術は必要?」といった不安を感じる人もいるでしょう。

この記事では、頚椎症性神経根症が治るまでの期間目安や治療法について解説します。

頚椎症性神経根症の予防法についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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頚椎症性神経根症はどれくらいで治る?3カ月程度が目安

頚椎症性神経根症のほとんどは、3カ月程度で症状が改善されます。

装具の装着やリハビリなどの保存療法を実施した患者様のうち60~90%は、自然に症状が良くなっています。(文献1

一方で、保存療法によって症状が改善されない、もしくは悪化した場合は手術が検討されます。

頚椎症性神経根症とは?

頚椎症性神経根症とは、頚椎の形状が変化してしまうことで神経根が圧迫されて起こる疾患です。

頚椎の形状変化の主な原因は加齢によるものです。年を取ると頚椎椎間板の水分が失われ、変形や潰れなどが起こります。そのため、発症する人の多くは40代〜50代の中高年層です。また、姿勢の悪化も頚椎の形を変えてしまう原因として挙げられます。

頚椎症性神経根症の主な症状

頚椎症性神経根症の主な症状は以下の通りです。

  • 肩から腕にかけて痛みがある
  • 腕や手指がしびれる
  • 上半身の筋力低下や感覚障害
  • 首を後ろに反らすと激しい痛みを感じる

痛みの程度は軽い場合もあれば、日常生活が困難になるほどの激しい痛みまでさまざまです。

頚椎症性神経根症の診断方法

診断では頚椎症性神経根症で見られる腕や手指のしびれ、肩から腕にかけての痛みなどの症状を確認後、レントゲンやMRI検査を行います。

レントゲン撮影では頚椎の骨の形や骨と骨の間隔を確認し、MRI検査ではレントゲンでは映らない椎間板の状態や神経根が圧迫されているかどうかを確認します。

頚椎症性神経根症の治療法

頚椎症性神経根症にかかった場合、ほとんどの人がはじめに「保存療法」を行います。

保存療法とは、手術を伴わない治療法です。

保存療法を実施した60%〜90%の人がそのまま症状が良くなっていますが、数カ月経っても症状が良くならない場合ほかの治療法を検討する必要があります。

それぞれの治療法について、具体的にどのような治療を行うのか紹介します。

保存療法

保存療法では、頚椎を固定して負担を軽減するため「頚椎カラー」を首に装着し、頚椎周辺の痛みを緩和します。

痛みが強い場合、湿布の使用やロキソニン(ロキソプロフェン)をはじめとする炎症を抑える薬を服用することもあります。

そのほか、リハビリを併用するケースも多いです。

リハビリには、首を引っ張り圧迫されている神経を緩和する「牽引療法」や患部を温める「温熱療法」、電気による刺激を加える「電気治療」などが該当します。

ブロック注射

薬やリハビリ治療で症状が改善されない場合、神経に直接注射する「ブロック注射」をする場合もあります。

ステロイドと局所麻酔薬を注入し、神経の炎症を抑えます。

ごくまれに脊髄損傷などの合併症を伴うことがあるため、実施前にはリスクがあることも十分理解しておきましょう。

手術療法

保存療法やブロック注射を行っても痛みが軽減されず日常生活に支障をきたしている場合、手術も検討されます。

手術方法は主に「前方除圧固定術」と「後方除圧固定術」の2つがあります。

入院期間はいずれの治療も10日〜14日ほどです。

前方除圧固定術

首の前方から手術を行い、神経を圧迫している骨や椎間板を除去します。

その後、除去した骨によってできた隙間に人工骨や金属器具を挟み、金属製のプレートとネジで抑え込むことで固定する手術です。

ごくまれに手術の後遺症として、食道や気管への損傷、嚥下障害などが見られることがあります。

後方除圧術

頚椎症性神経根症では、脊髄の通り道である脊柱管が狭くなることで神経根を圧迫し、症状の原因になっていることがあります。このような状況では、首の後ろ側から切開して手術を行う後方除圧固定術が選択されます。

後方除圧術では、脊柱管を広げることで神経根の圧迫を和らげます。

場合によっては前方除圧固定術同様、固定を行う場合もあります。

頚椎症性神経根症に対する再生医療

頚椎症性神経根症に対しては、再生医療という治療選択肢もあります。

再生医療では、患者様の幹細胞を採取・培養して患部に注射します。他の細胞に変化する幹細胞の能力を活用した治療法です。

患者様自身の幹細胞を採取して利用するため、拒絶反応のリスクが比較的少ないのが特徴です。また、再生医療では手術や入院を必要としません。

頚椎症性神経根症に対する再生医療について詳しくは、以下が参考になります。

頚椎症性神経根症の人がやってはいけないこと

頚椎症性神経根症の人は、首を上下にそらす姿勢を長く続けないよう気を付けましょう。

たとえば、スマートフォンを触ったり読書をする際は下を向きやすいため、目の高さに合わせることを心がけてください。テレビを見る際は長時間首を上向きにする姿勢になりやすいため、こまめに休憩を挟むことを忘れないようにしましょう。

また、治療中の運動は症状を悪化させる可能性があるため、できるかぎり避けたほうが良いです。

頚椎症性神経根症の再発を防ぐためにできること

頚椎症性神経根症の再発を防ぐには、頚椎に負担をかけないことが重要です。

就寝時、うつぶせ寝や腕を枕にして横向きに寝る姿勢は頸椎に負担がかかりやすいため、仰向けで寝るようにしましょう。

また、枕の高さも頚椎に影響を与えます。自分に合った高さの枕を選んでください。

普段デスクワークの多い人は、長時間首を下に向ける姿勢をとることが多いため、こまめなストレッチを心がけてください。

デスクワーク以外でも、定期的な首〜肩周辺のストレッチは大切です。

【首のストレッチ方法】

  • 片手で同じ側の肩を軽く押さえる
  • 首をゆっくりと斜め後ろに反らす
  • その姿勢を10~15秒間キープする
  • 首の前側が気持ちよく伸びているのを感じる
  • 反対側も同様に行う

注意点として、無理に伸ばさず心地よい範囲で、痛みを感じたらすぐに中止してください。

まとめ|頚椎症性神経根症は3カ月ほどで改善する場合が多い!改善が見られない場合は専門の医師に相談を

頚椎症性神経根症とは、頚椎の形状変化によって神経根が圧迫され、手指のしびれや肩から腕にかけて痛みが発生する病気です。40代、50代以降の中高年によく見られます。

頚椎症性神経根症はほとんどの場合、3カ月ほどで症状が改善されます。治療は保存療法がメインで、頚椎カラーの装着や、ロキソニンなどの痛み止めの服用、リハビリを実施します。

日常生活の中でも頚椎に負担をかけない工夫が必要です。ずっと下を向く、もしくは上を向くような姿勢は避けましょう。

寝る際の姿勢も重要です。うつぶせ寝や腕を枕にして横を向いて寝ると頚椎に負担がかかります。仰向けで寝苦しいと感じる場合は枕が合っていない可能性があるため、自身の高さに合った枕を選びましょう。

数カ月経っても症状が良くならない、痛みがひどくなる場合は手術療法も検討されます。

手術を避けたい方には、再生医療という選択肢もあります。再生医療について気になる点などございましたら、お気軽にご相談ください。

治療においては医師と十分に相談し、自分自身に合った治療法を選択しましょう。

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参考文献
(文献1)
頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニア含む)の 外科治療に関する指針│脊髄外科

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