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寝違えに湿布は効果的?正しい使い方とNG行為を解説

寝違え 湿布
公開日: 2025.07.31

寝違えによる首や肩の痛みは、多くの人が経験する身近な症状です。朝起きたときの突然の痛みに困っているものの、すぐに医療機関を受診できない場合もあるでしょう。

そんなときに手軽にできる対処法の一つが湿布の使用です。

ただし、湿布を使う際は適切な使い方を理解し、やってはいけない行為を避ける必要があります。

本記事では、寝違えで湿布の使用が効果的なのかを、正しい使い方やNGな行為などとともに解説します。

ぜひ参考にして、つらい寝違えの症状を適切にケアしていきましょう。

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寝違えに効果的な湿布の使い分け

起床した際に見舞われる首や肩の痛みである寝違えになった際、湿布は効果的な対処法の1つです。ただし、湿布を効果的に使うには、タイミングに応じて使い分ける必要があります。

急性期と慢性期の湿布の使い分けについて解説します。

【急性期】冷湿布などで患部を冷やす

強い痛みや炎症のような症状が出ている急性期の場合は、冷湿布などを使って患部を冷やすのがおすすめです。

寝違えの強い症状が出ている間は、患部付近の筋肉で痛みや炎症が起きています。このため、冷湿布を貼って症状を和らげる方法が一般的です。

冷湿布に消炎鎮痛成分が含まれている場合、成分が皮膚から吸収されることで症状の緩和が期待できます。ただし、冷やしすぎは逆に筋肉の緊張や血行の悪化をもたらすため、湿布の貼りっぱなしは避けましょう。

【慢性期】温湿布など患部を温める方法に切り替え

寝違えの症状が和らいだ後の慢性期に入ったら、温湿布などを活用して患部を温める方法に切り替えます。炎症が落ち着いた後は、逆に筋肉が固まるケースがあるためです。

症状が緩和した段階で温湿布を使えば、温熱によって血行が促進されるとともに筋肉の柔軟性が高められ、寝違えの再発を予防できます。

寝違えて湿布を使う際にやってはいけないNG行為

寝違えの対処法で湿布は効果が期待できるものの、いくつかやってはいけない行為があるため、注意が必要です。中でも以下のような行為は避けてください。

患部に多くの湿布を貼る

できるだけ早く寝違えを治すために、患部に多くの湿布を貼るのは止めておきましょう。湿布には消炎鎮痛成分が含まれていて、貼るだけで薬剤のような効果を発揮するためです。

患部に多く貼った場合、多くの成分が皮膚を通じて浸透する分、体調に悪影響を及ぼす場合があります。種類にもよりますが、とくに大きいサイズであれば、多くても2、3枚程度の使用に留めるべきです。湿布は用法・用量を守って使いましょう。

急性期に温湿布を使う

温湿布は寝違え直後の急性期に使ってはいけません。急性期は寝違えの症状が強く出ているため、温湿布で温めると血行が促進されてかえって症状を悪化させるためです。

基本的には「急性期は冷湿布、慢性期は温湿布」と使い分ける必要があります。なお、冷湿布も長時間の使用は患部を冷やしすぎてしまうため、避けるべきです。長くても1時間程度ではがしましょう。

皮膚に異常がある場所に貼る

肌荒れやかぶれなど皮膚に異常がある場所に湿布を貼ることもNG行為です。肌荒れなどが見られる部分に直接湿布を貼った場合、湿布に含まれる成分の影響で皮膚の異常な状態がより悪化しかねません。

寝違えで痛む部位に肌荒れなどが見られるときは、少し離れた異常のないところに湿布を貼りましょう。

妊婦や子供の湿布使用

妊婦や子供の場合、寝違えがあっても湿布の使用は避けてください。

妊婦が湿布を使用すると、湿布に含まれる非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の成分が胎児に影響を与える可能性があります。また、子供に関しても、種類によって15歳未満であれば使用が禁止されている湿布もあります。

妊婦や子供の場合は湿布を慎重に使う必要があるため、どうしても使わなければいけないときは医師へ相談してください。

寝違えても湿布で治らないときの対処法

寝違えで湿布を使ってもなかなか治らないときは、湿布以外の対処法を試す必要があります。以下の方法と湿布を組み合わせた活用が大切です。

患部を安静にして過ごす

患部が強く痛む状態が続いている場合は、患部を安静にして過ごします。症状が強く出ている時期は「急性期」に当たるため、あまり患部に刺激を与えることは避けるべきです。

この時期は冷たい湿布で患部を冷やすほか、楽な姿勢で患部を動かさないようにしましょう。「症状が強い状態が続くから」と、もみほぐしたりマッサージしたりすると、かえって症状が悪化します。

湿布を使いながら安静にしていても症状が続くようでしたら、無理せずに医療機関で専門医の診察を受けましょう。

痛みが和らいだらストレッチ

症状が落ち着いて慢性期に入ったら、温湿布のほかにストレッチを取り入れるのも一つの方法です。慢性期にはストレッチなどで患部を温めて血行の改善や筋肉の柔軟性の回復を図ることで、痛みの改善が期待できます。

痛みが和らいで間もないときは、首を無理のない範囲で動かすストレッチが向いています。以下のようなストレッチを試してみてください。

【胸の前のストレッチ】

  1. 両手を背中の後ろ側で組む
  2. 両肘を後ろに伸ばしながら、胸を前に突き出す
  3. 元に戻した後で、上記の動きを繰り返す

【広背筋のストレッチ】

  1. 両手を組んだ状態で両腕を上に伸ばす(座ったままでOK)
  2. 上の状態を維持しつつ左右どちらかに脇腹を伸ばすように傾ける
  3. 元に戻り1・2の方法を繰り返す(反対側に倒してもOK)

【首後面ストレッチ】

  1. 頭の後ろで両手を組む
  2. 両手で首をぐっと抑えながら、後面を伸ばしていく(呼吸は止めない)
  3. 元の姿勢に戻し、上記のやり方を繰り返す

寝違えが治らずお悩みの方には、以下の記事も参考になります。

寝違えを繰り返さないための予防法

辛い寝違えを繰り返さないようにするには、日頃から予防に取り組むことが大切です。以下の予防法があります。

予防法 概要
パソコンやスマホの長時間利用を避ける ・1時間に1度などとこまめに休憩を入れる ・休憩時間中にストレッチするのがおすすめ
入浴の見直し 冷やしすぎると筋肉の柔軟性が下がって、寝違えのリスクが高まる
体を冷やしすぎない ・できる限り湯船につかる ・就寝の2~3時間前までに入浴する
お酒を飲みすぎない お酒は血流を悪くする分、寝違えのリスクを高める
睡眠環境を見直す ・枕は適度の高さや硬さのものを選ぶ ・ベッドマットや敷布団は硬さのあるものに ・ソファや椅子など布団以外の場所で寝ない
腕を使った運動・首や肩のストレッチ 血行の促進や筋肉の柔軟性の向上で寝違えのリスクを下げられる

上記の方法は、いずれも首や肩の筋肉の柔軟性を維持したり、血行を改善したりする点で寝違えの予防が期待できます。

まとめ|寝違えでは湿布を適切に使おう

寝違えに悩まされている場合、湿布は有効な対処法のひとつです。ただし、症状が強く出ているときは冷たい湿布を、症状が落ち着いた際には温湿布と、状況に合わせて適切に使う必要があります。

一方で湿布を使うときは、多く貼りすぎたり皮膚に異常のある部分に使用するなどのNG行為もある点にも注意しましょう。湿布だけで症状が改善しない場合は、安静にして症状が治まってきたらストレッチをするなど、他の方法もあります。

適切に湿布を使用して、寝違えの改善にお役立てください。

寝違えと湿布に関してよくある質問

湿布で寝違えが治らないときはどうする?

湿布で寝違えがなかなか治らないときは、症状が強ければ安静にしながら様子を見ましょう。それでも改善が見られない場合は医療機関の受診が必要です。

寝違えたときにおすすめの市販の湿布は?

寝違えて間もなく、強く痛むときにおすすめの市販の冷湿布に、「ロキソニンSテープ」や「ボルタレンEXテープ」などが挙げられます。両方とも1日1枚で効果が持続するとともに、肌にも優しいことで定評がある市販薬です。

症状が落ち着いてきた際に役に立つ温湿布の場合は、「フェイタスシップ温感」や「サロンパスEX」がおすすめできます。両方とも血行の促進が期待できるとともに、「サロンパスEX」は匂いが強くない点も魅力です。

首の寝違えで湿布を貼ってはいけない場所は?

首でも肌荒れやかぶれなど肌に異常が見られる部分には、湿布を貼ってはいけません。寝違えに使う湿布には薬剤が含まれているため、肌に異常が見られる部分に貼ると、肌荒れなどが治りにくくなります。

「首に湿布は危険」というのは本当?

基本的に首に湿布を貼る行為は危険ではありません。ただし、肌に異常がある部分に貼ったり、何枚も貼ったりするやり方は体調の悪化をもたらすことがあるため、避けましょう。

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