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テニス肘を放置するとどうなる?悪化リスクや治療法を解説!

テニス肘 放置すると
公開日: 2026.02.02 更新日: 2026.02.03

肘の外側に痛みを感じ、日常のちょっとした動作がつらくなっていませんか?

ドアノブを回す、タオルを絞る、パソコン作業や荷物を持つなど、手首を使うたびに肘が痛むなら「テニス肘かもしれません。

テニス肘は、スポーツをしない人にも発症する一般的な疾患で、初期には軽い違和感から始まります。

しかし、放置して悪化すると慢性的な痛みに悩まされ、手術が必要となるケースもあるため注意しなければなりません。

本記事では、テニス肘を放置するとどうなるのかを解説し、セルフチェック方法や治療法をご紹介します。

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テニス肘を放置すると症状の悪化リスクあり

肘の外側に痛みが生じる「テニス肘」を放置すると、痛みが長引いて症状が慢性化するリスクがあります。

とくに、「難治性テニス肘」へと進行するケースでは保存療法が効かず、手術が必要になるケースもあるため要注意です。

初期段階では安静や湿布などで改善する場合もありますが、炎症や腱の変性が進行すると、日常生活に支障をきたすほどの痛みになる可能性があります。

悪化を防ぐためには、早期の診断と適切な治療が重要です。

痛みを感じた段階で整形外科などの専門医を受診し、原因や状態を把握することが回復への第一歩となります。

テニス肘の原因や症状、メカニズムについて詳しく知りたい方は、以下の解説記事もご覧ください。

軽度のテニス肘は放置で治るケースもあるが油断は禁物

軽度のテニス肘であれば、安静にしていれば自然に痛みが軽減するケースもあります。

ただし、痛みが和らいだからといって安心するのは危険です。

腱そのものは自然治癒しにくく、もろくなった組織が回復しないまま放置を続けると、再発や悪化を招く恐れがあります。

炎症が慢性化すれば治療期間が長引き、難治性に進行する可能性も否定できません。

軽度だからこそ、早期に治療を始めることで重症化を防げます。

痛みが続く、あるいは繰り返すようであれば、整形外科などの医療機関を早めに受診しましょう。

テニス肘を放置すると起こる合併症

テニス肘を放置すると痛みが慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすリスクが高まるため注意しなければなりません。

とくに、手首を動かすたびに肘へ響くような痛みが続くと、仕事や家事はもちろん、趣味やスポーツの継続も難しくなるでしょう。

さらに、無理に動かし続けると肘周辺の腱や筋肉に過度な負担がかかり、関節機能の低下などの合併症を引き起こす場合もあります。

合併症を引き起こすと治療が長期化するだけでなく、完治までに時間を要するケースも少なくありません。

軽症でも決して放置せず、早期の受診と治療が合併症の予防につながります。

テニス肘の症状をチェック!該当したら放置せず受診しよう

テニス肘は、肘の外側にある骨の突起(上腕骨外側上顆)周辺に痛みが生じます。

初期段階では軽い違和感や圧痛にとどまることが多いものの、徐々に日常動作で強く痛むようになるのが特徴です。

とくに、以下のような動作で痛みを感じる場合、テニス肘の可能性があります。

  • ドアノブをひねる
  • タオルを絞る
  • フライパンやヤカンを持つ
  • パソコン操作や筆記作業

上記の動作で痛みが出る場合、腱に負荷がかかって炎症を起こしている可能性が考えられます。

早期に整形外科を受診し、進行を防ぐために対処していくことが大切です。

テニス肘の重症度セルフチェック・テスト方法

テニス肘を疑う気になる症状があれば、セルフチェックしてみましょう。

以下の表では、テニス肘の症状を段階的にまとめたのでチェックしてみてください。

段階 主な特徴 受診のタイミング
軽症 動作の開始時だけ痛むが休めば改善する 早期受診を検討
中等症 日常動作で痛みが出て長く続く 速やかに専門家へ相談
重症 安静時にも痛み、可動域が制限されて力が入らない 早急な受診・専門治療が必要

上記の中等症や重症に当てはまるなら、医療機関の受診を推奨します。

ただし、セルフチェックはあくまで目安である点に留意しておきましょう。

以下では、テニス肘の一般的なテスト方法をご紹介します。

Chair(チェア)テスト

Chair(チェア)テストとは、テニス肘の診断に用いられる理学検査のひとつです。

以下のように、椅子を持ち上げる動作で肘の外側に痛みが生じるかを確認します。

1.肘をまっすぐ伸ばした状態で座る
2.椅子(または類似の重さのある物体)を片手で持ち上げる動作を行う

持ち上げるときに肘の外側に痛みを感じたら、テニス肘になっている可能性があります。

Thomsen(トムセン)テスト

Thomsen(トムセン)テストとは、肘を伸ばした状態で手首を反らす動作に抵抗を加え、痛みが出るかでテニス肘の可能性を判断するテスト方法です。

1.肘をまっすぐ伸ばした状態で保持する
2.手をグー(握りこぶし)にして、手首を上方向に曲げるよう動かす
3.自分で手首を上に曲げようとする力に対して、もう一方の手で抵抗をかける

肘の外側に痛みが出たり、抵抗に対して背屈運動しにくい感覚があったりするなら、テニス肘の可能性が疑われます。

中指伸展テスト

中指伸展テストとは、肘を伸ばした状態で中指を上に伸ばそうとする力に医師が抵抗を加え、肘の外側に痛みが生じるかをチェックするテスト方法です。

1.肘をまっすぐ伸ばした状態で保持
2.検者が中指を上から押さえつけ、中指を上方向に持ち上げようとする

中指を伸ばそうとした際に肘外側に痛みが出る、もしくは中指に力を入れにくい感じがある場合は、テニス肘の可能性があります。

なお、上記3つのテストすべてが陽性の場合、「中等症〜重症」段階に到達していると判断される可能性があります。

テニス肘の治療法

テニス肘になったら、早めの適切な処置が大切です。

ここでは、テニス肘の主な治療法を解説します。

保存療法

テニス肘の多くは、手術を伴わない「保存療法」で改善を目指すのが一般的です。

まずは、以下の対策を組み合わせながら実践してみましょう。

安静・活動制限とアイシング

重いものを持つ、手首を強く使う作業といった痛みを引き起こす動作を極力控え、腱にかかる負荷を軽減します。

炎症が強いときは1回15分程度、1日に数回アイスパックなどで冷やすと効果的です。

補助具の使用

前腕の伸筋群(手首や指を伸ばす筋肉)への張力を軽減するため、肘外側あるいは前腕部に装着するテニス肘バンドやサポーターを用いる方法があります。

テニス肘バンドは、肘の外側や内側周辺を保護する目的で開発された商品で、腱への負荷を部分的に逃がす設計になっているのが特徴です。

消炎鎮痛薬(NSAIDs等)

痛みや腫れが強いときには、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を短期間用いる場合があります。

ただし、長期連用は消化器障害などのリスクがあるため、医師の判断のもとで適切に処方してもらう必要があります。

ストレッチと筋力トレーニング

保存療法では、腱・筋肉のストレッチや筋力トレーニングが有効な方法のひとつです。

痛みに耐えられる範囲で、段階的に取り入れていきましょう。

【ストレッチの方法】
・肘を伸ばしたまま手首をゆっくり下に曲げ、前腕の外側を伸ばす
・痛みが強くなければ、1回20~30秒程度を数回繰り返す

【筋力トレーニングの方法】
・腕を支えた状態で軽めのダンベルやペットボトルを持ち、手首を上下させる

ダンベルを下ろす際など、筋肉が伸びながら力を発揮する動作を「エキセントリック運動」と呼び、テニス肘の症状改善に効果的とされています。

手術療法

保存療法で改善が見られない中等症〜重症例では、手術療法が検討されます。

6〜12カ月以上保存療法を行っても痛みが持続する場合に、手術が適応とされるのが一般的です。

手術の方法としては以下のようなものがあります。

  • 開放手術:皮膚を横切開して、病変腱組織を切除・修復
  • 関節鏡視下手術:小さい穴から関節鏡を使って治療
  • 経皮的手術・超音波支援手術:超音波振動を使って病変部を除去、または壊れた組織を吸引する方法

また、手術後はリハビリが必須です。リハビリでは筋力回復・可動域改善を目的とした運動療法を段階的に行い、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。

再生医療

近年、スポーツによる腱や筋肉の損傷では、保存療法・手術に加えて「再生医療」という治療法が行われています。

再生医療とは、体が本来もつ傷の修復プロセスに関わる細胞を活かし、腱や筋の炎症・損傷に対応する治療法です。

代表的な再生医療のひとつ「PRP療法」では、患者様自身の血液から濃縮した血小板を抽出し、損傷した部位に注入します。

血小板には炎症を抑える成長因子が多く含まれています。

早期回復を目指す方や手術を避けたい方、アスリートでも導入が進んでいます。

スポーツ外傷に対する再生医療について詳細は、以下のページをご覧ください。

手術しなくても治療できる時代です。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

まとめ|テニス肘は早期の対処が大切

テニス肘は、腕の使いすぎにより腱に炎症や損傷が起こる疾患です。

放置すれば症状が悪化し、慢性化や難治性へ進行するリスクがあります。

軽度のうちは自然に痛みが和らぐこともありますが、腱の損傷が治癒するわけではありません。

痛みが続く場合は、症状に応じた適切な対処が必要です。

重症化して手術が必要な状態になる前に、医療機関を受診しましょう。

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テニス肘に関するよくある質問

テニス肘は一生治らないのですか?

テニス肘は、適切に対処すれば予後が良好な疾患です。

自然治癒や症状の軽減が認められるケースが多く、80~90%が1~2年以内に自然治癒すると報告されています。(文献1

ただし、放置や自己判断による対応では慢性化や再発リスクがあるため、早期に医療機関を受診し、専門医の適切な処置を受けることが回復への近道です。

テニス肘が重症化すると手術が必要ですか?

テニス肘の多くは保存療法で改善しますが、日常生活に深刻な支障がある場合は手術が検討されるケースがあります。

ただし、手術を選択する前にまずは、ストレッチやリハビリ、薬物療法など複数の保存的治療を行うのが一般的です。

ゴルフ肘を放置するのと違いはありますか?

テニス肘とゴルフ肘は、いずれも肘関節周囲の腱に炎症や損傷が起こるスポーツ障害ですが、発生部位が異なります。

テニス肘は肘の外側、ゴルフ肘は内側に痛みが出るのが特徴です。

いずれも放置すると炎症が進行する点では同じであり、日常生活や仕事に支障をきたす恐れがあるため、早期に医療機関を受診しましょう。

ゴルフ肘の原因や治療法に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。

参考文献

(文献1)
Lateral Epicondylitis (Tennis Elbow) – StatPearls – NCBI Bookshelf|NCBI Bookshelf(National Center for Biotechnology Information)