大腸がんと痔の血便や出血の違いとは?見分け方のポイントを解説

大腸がんと痔の違い
公開日: 2026.01.26

「大腸がんと痔の血便の違いは?」
「見分けるポイントはある?」

大腸がんと痔の血便や出血は、病状によって類似するため見分けることが困難な場合があります。そのため、血便の頻度やそのほかの大腸がんの症状を確認することが重要です。

本記事では、大腸がんと痔の血便や出血の違いをはじめとして以下を解説します。

大腸がんは40歳以降からリスクが高まるとされています。文献1)血便など気になる症状が現れている方は参考にしてください。

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大腸がんと痔の血便や出血の違いとは?

大腸がんと痔の血便や出血は、似ていることがあるため見分けるのが困難な場合があります。

病名 血便や出血の違い
大腸がん

がんの場所により赤色の便が出たり赤黒い便が出たりする

いぼ痔(痔核)

痛みのない鮮やかな赤色の血便が多い

切れ痔(裂肛)

強い痛みを伴う鮮やかな赤色の血便が多い

以上のように大腸がんと痔の血便は似ているため、「出血は痔によるもの」と放置されることがあります。また、大腸がんはがんができる場所によっては、血便がはっきりと現れないため見逃されることもあるため注意が必要です。

以下では、それぞれの血便や出血の違いについて詳しく解説します。

大腸がん|がんの場所により赤色の便が出たり赤黒い便が出たりする

大腸がんは初期症状がほとんど現れません。ある程度進行すると血便や便通異常などの症状が現れます。

また、がんができる部位によって血便の症状が以下のように異なります。

部位 血便の特徴
大腸の右半分 わかりにくい
大腸の左半分 赤黒い血便や粘液と血が混ざった便
直腸 赤色の便

以上のように大腸がんの血便の症状は大きく分けると3通りあり、血便だけで大腸がんと判断するのは困難です。また、肛門を拭いた際に、ペーパーに鮮やかな赤色の血が付くと「痔によるもの」と思うことが多いかもしれません。しかし、直腸がんの場合は、排便後にペーパーに鮮やかな赤色の血が付くことがあります。

ただ、これらの血便や出血だけでは判断ができないため「血便の頻度や持続期間はどれくらいか」「そのほかの大腸がんの症状は現れていないか」などの確認が重要です。症状が血便や出血だけであっても、頻度が多いのであれば医療機関の受診を推奨します。

いぼ痔(痔核)|痛みのない鮮やかな赤色の血便が多い

いぼ痔は肛門の血管がうっ血して腫れ、いぼ状になった状態です。下痢や便秘、排便時のいきみが原因で引き起こされます。

出血が起きると鮮やかな赤色の血便が見られ、出血量が多いとポタポタと血が落ちることもあります。

そのほかのいぼ痔の症状の特徴は以下のとおりです。

  • 排便時に出血が多い
  • 多くの場合は痛みが現れない
  • 重度であると粘液で下着が汚れる

肛門付近に血栓ができるタイプのいぼ痔(血栓性外痔核)の場合は強い痛みが現れます。

切れ痔(裂肛)|強い痛みを伴う鮮やかな赤色の血便が多い

切れ痔は、便秘などによって肛門の内側に裂け目ができている状態です。便秘気味の20〜40歳代の女性に多く見られます。出血が起きると強い痛みとともに少量の鮮やかな赤色の血便が現れるのが特徴です。

多くは硬い便を無理に出そうとするのが原因ですが、長期間続く下痢により、肛門が炎症して起こることもあります。

血便や出血以外の大腸がんの症状

大腸がんはある程度進行すると、血便や出血以外にも以下のような症状が現れることがあります。

大腸がんの症状 大腸の右側にがんができた場合 大腸の左側にがんができた場合
血便

まれに起こる

発見のきっかけになることが多い
腹痛や嘔吐

まれに起こる

比較的起こる
貧血

発見のきっかけになることが多い

比較的起こる
細い便

現れないことが多い

比較的起こる
排便習慣の変化
(便秘や下痢など)
まれに起こる 比較的起こる
腹部の張り

比較的起こる

まれに起こる

なお、大腸がんの痛みは、がんそのものから発生するわけではありません。がんにより腸の内容物の通過が妨げられることで現れます。そのため、がんによる腹痛は、現れては治まるを繰り返す特徴があります。

大腸がんと痔の血便や出血の見分け方

大腸がんが発症してある程度進行すると、赤黒い血便が現れることが多いです。しかし「右側の大腸がんでは血便がわかりにくいことがある」「直腸がんでは痔と同様の鮮やかな赤色の血便が現れる」などの理由により、血便だけでは大腸がんを見分けることは難しいです。

そのため、血便や出血だけでなく、以下のような大腸がんの主な症状のいずれかが現れていないか確認しなければなりません。

  • 血便がある
  • 貧血または立ちくらみがする
  • 便秘や下痢を繰り返している
  • 便が細い
  • 何度もトイレに行く

以上の症状のうち1つでも頻繁にかつ長い期間現れている場合は、大腸がんのおそれがあるため医療機関の受診を推奨します。文献2

大腸がんを早期発見するための検査

大腸がんを早期発見するための代表的な検査には、便潜血検査や大腸内視鏡検査があります。これらの検査について詳しく解説します。

便潜血検査

便潜血検査とは、便の中に含まれる微量な血液を調べる検査です。出血の有無により大腸がんが発生していないかを調べることができます。陽性となった場合は精密検査が必要です。

自覚症状が現れていない大腸がんを発見するためにも有効な検査です。便潜血検査は、1日法と2日法の2種類がありますが、2日分の便を検査する2日法が推奨されています。がんからの出血は毎日起きているわけではないためです。

便潜血検査では、痔からの出血により陽性となることもあります。しかし「痔の出血によるもの」と決めつけず、陽性となった際は精密検査を受けることが推奨されています。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は、内視鏡という細い管の先端に小型カメラがついた医療器具を用いて、腸内を直接観察する精密検査です。肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を調べます。

早期の大腸がんやポリープを発見するのに有効です。がんが疑われる部位を発見した際は、内視鏡により一部を採取して病理検査(顕微鏡でさらに詳しく調べる検査)を行います。

なお、検査中にポリープの切除も可能です。便潜血検査により陽性となった方は、大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

大腸がんの予防方法

大腸がんの予防において、まず重要なことは定期的に検診を受けることです。便潜血検査においては、40歳以上の方は年に1回の間隔で受けることを推奨されています。文献3)日常生活における予防方法としては、食生活の改善や適度な運動が重要です。

例えば以下のような内容です。

  • 食物繊維を十分に摂る
  • 肉類の過剰摂取は避ける
  • 加工肉の摂取は極力避ける
  • 適正な体重を維持する
  • 適度な運動習慣を定着させる

がん予防において、これらの食生活の改善や運動習慣の定着によって、免疫力を高めることも重要とされています。

なお、免疫力を活用したがん予防として「免疫細胞療法」があります。詳しくは以下のページをご覧ください。

手術しなくても治療できる時代です。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

まとめ|排便時に血便や出血が続く場合は検査を受けよう

大腸がんと痔の血便や出血は、症状が似ているため見分けるのが難しい場合があります。

直腸がんでは、いぼ痔や切れ痔と同じように鮮やかな赤色の血便が出ることがあります。一方、がんの部位によっては血便がはっきり現れないこともあり、注意が必要です。

大腸がんであるかどうかを判断するには、血便や出血だけでなく、そのほかの大腸がんの症状である貧血、下痢、便秘、「便が細い」「何度もトイレへ行く」などの確認が重要です。これらの症状が一つでも頻度が多く長い期間続いているのであれば、自己判断しないで早めに医療機関を受診してください。

当院「リペアセルクリニック」では、がん予防を目的とした免疫細胞療法を行っております。詳しくは以下をご覧ください。

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大腸がんと痔の違いに関するよくある質問

「痔だと思ったらがんだった」は20〜30歳代でもある?

20〜30歳代において「痔だと思っていた血便の原因が大腸がんだった」というケースが多いかは不明です。しかし、20〜30歳代でも大腸がんはまれに見つかっています。文献4)年齢関係なく気になる症状が現れている方は、医療機関を受診してください。

大腸がんの血便や出血は何日続く?

大腸がんからの出血は常に起きているとは限りません。しかし、多くの場合は少量の持続性の出血です。少量の出血であるため気づかないことが多く、検診などで貧血が見つかり、その後の精密検査にて大腸がんが発見される場合もあります。

参考文献

(文献1)
大腸がんとは|国立がん研究センター中央病院

(文献2)
直腸がん|恩賜財団済生会

(文献3)
大腸がん(最新:2024年度版)|がん対策研究所

(文献4)
当施設における若年者大腸腫瘍症例の臨床的検討|日本人間ドック・予防医療学会誌