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糖尿病の初期症状とは?7つの気をつけるポイントとチェックリストを紹介

糖尿病の初期症状!自覚症状、身体のサインを見落とさないために!
公開日: 2022.05.23 更新日: 2025.02.12

糖尿病とは、血液中の血糖値が慢性的に高値を示す病気です。

糖尿病にかかると、慢性的に高血糖が続くために、喉が渇きやすくなり、尿量増加、体重減少などの身体のサインが現れる場合もありますが、顕著な自覚症状が認められないケースも少なくないと言われている点で注意が必要です。

万が一、「糖尿病の初期症状」に気が付けば早期の食事療法などで健康状態を維持することが可能ですが、糖尿病は、進行すると様々な合併症を引き起こすことが知られていますので専門医療施設で精密検査を必要に応じて受けることが重要です。

今回は、糖尿病を初期の段階で知り、早期治療を開始するための「初期症状」と、その際に現れる「身体のサイン」、そして初期症状が出現した際の対処法に関する情報を中心に詳しく解説していきます。

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糖尿病の初期症状|気を付けるポイントは?

糖尿病にかかると、慢性的に高血糖が続くために、喉が渇きやすくなり、尿量増加、体重減少などの症状が現れます。しかし、自覚症状が認められないケースも少なくないです。

万が一、糖尿病の初期症状に気がつけば食事の改善などで健康状態を維持することが可能ですが、糖尿病は、進行するとさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

この記事では、糖尿病の初期症状や症状のチェックリストを中心に解説します。

このような身体のサイン(症状)に気が付いたら医療機関へ

  • のどが渇きやすくなった
  • 尿の量が増加します
  • 体重が減少した
  • 空腹が満たされない
  • 足がつったり、しびれる
  • 足にひび割れや、乾燥しやすくなった
  • すぐに風邪をひくなど体が弱くなった

体重が減る

糖尿病の症状では、体重減少が見られます。この減少は、体内でインスリンの働きが不十分になることが原因です。通常、インスリンは細胞にブドウ糖を取り込み、エネルギーとして使用しますが、糖尿病ではこの機能が低下します。

その結果、身体はエネルギー不足を補うために、脂肪や筋肉を分解してエネルギー源とします。この過程で体重は減少し、また、多尿によって体液が失われることも体重減少の要因です。

のどが渇きやすくなる

糖尿病の症状の一つにのどの渇きがあります。これは、血糖値が高くなることによって体内の水分バランスが崩れ、多尿状態が引き起こされるためです。高血糖の状態では、腎臓が血液中の余分な糖を排出しようとしますが、同時に大量の水分も一緒に排出されるため、体内の水分が不足してのどが渇きやすくなります。

喉の渇きが続くと、さらに水分を摂取するため、トイレに行く回数も増えます。

尿の回数が増える

糖尿病では頻尿の症状が見られます。血糖値が高くなると、身体が余分な糖を排出するために、大量の水分が必要です。

結果として、尿の量や回数が増えるだけでなく、強い喉の渇きも引き起こされます。多尿は身体から水分が多く失われるため、脱水状態にもつながりやすくなります。

疲れやすくなる

糖尿病の症状として疲れやすくなることが挙げられます。これは、体内でインスリンが十分に働かず、糖分がエネルギー源として細胞に取り込まれにくくなるためです。通常、食事で摂取した糖分はエネルギーとして使われますが、糖尿病ではこのエネルギーの供給がうまくいかず、体が疲労を感じやすくなります。

また、高血糖状態が続くことで、血液の循環が悪化し、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りにくくなることも原因の一つです。

足がつるなどの症状が見られる

糖尿病では、足がつる症状が見られます。これは糖尿病による神経障害(糖尿病性ニューロパチー)が主な原因です。高血糖状態が長期間続くと、末梢神経が損傷を受け、過剰な興奮を引き起こします。その結果、筋肉が正常に機能せず、けいれんを引き起こしやすくなります。

また、糖尿病の影響で血液循環が悪化し、筋肉への酸素や栄養供給が不十分になることも、足がつる原因です。

感染症にかかりやすくなる

高血糖は白血球の働きを弱め、細菌やウイルスに対する防御力が低下します。

また、糖尿病患者では血流が悪くなるため治りにくい特徴も、あります。とくに皮膚や尿路、肺などの感染症が起こりやすく、足の傷が化膿しやすい糖尿病性足潰瘍や、肺炎、尿路感染症などが代表的な感染症です。

空腹感を感じやすくなる

体内でインスリンが十分に働かず、血糖値がコントロールされないため空腹感を感じやすいです。

通常、食事から摂取した糖分はインスリンの働きで細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。しかし、糖尿病ではこの過程が機能しないため、細胞がエネルギー不足の状態になります。その結果、身体がエネルギーを求め、空腹感を感じやすくなるのです。

初期症状を感じたら早めの受診がおすすめです。

糖尿病が進行すると現れる症状|3つの合併症が隠れている

糖尿病が進行すると現れる症状は3つあります。

  • 手足に現れる症状(手足しびれ、痛み)
  • 目に現れる症状(目がかすむ、視力が落ちる)
  • 腎臓が悪化して現れる症状(足のむくみ)

それぞれ詳しく解説します。

手足に現れる症状(手足しびれ、痛み)

糖尿病が進行すると、手足にしびれや痛みが現れます。これは糖尿病性神経障害と呼ばれ、末梢神経がダメージを受けると起こります。症状が進行すると、痛みやしびれが悪化し、手足の感覚が鈍くなるため、傷や感染に気づきにくいです。

これが原因で、傷口が悪化しやすく、最終的には潰瘍や壊疽を引き起こすリスクが高まります。

目に現れる症状(目がかすむ、視力が落ちる)

進行すると、目に影響を及ぼす糖尿病性網膜症が出現する場合があります。糖尿病網膜症は、血糖値の高い状態が続くと、網膜の血管が損傷を受け、視力に障害をもたらす疾患です。初期段階では自覚症状は少ないものの、進行すると視力低下、視野のぼやけ、飛蚊症などの症状が現れます。

さらに重症化すると、網膜剥離や硝子体出血などが引き起こされ、失明するリスクが高いです。

腎臓が悪化して現れる症状(足のむくみ)

糖尿病が進行すると、腎臓がダメージを受ける糖尿病性腎症が現れる場合があります。これは糖尿病によって血糖値が高い状態が続き、腎臓の血管が傷つけられるためです。腎臓は血液をろ過して老廃物を排出する役割がありますが、腎機能が低下するとこの機能がうまく働かなくなります。

その結果、足のむくみや疲労感、尿量の変化などが見られ、進行すると血液中に老廃物が蓄積される尿毒症に至る可能性があります。

その他の症状(立ちくらみ、冷や汗)

糖尿病は、自律神経障害を合併する場合があります。自律神経は、心臓、消化器、呼吸器、血管などの器官を調整する重要な神経です。糖尿病が悪化すると、高血糖によって神経が損傷され、この調整機能が正常に働かなくなります。

自律神経障害の症状には、立ちくらみ、冷や汗、消化不良、便秘や下痢、頻尿や失禁などがあり、日常生活に大きく影響します。

糖尿病の初期症状が出ているかセルフチェック|当てはまる方は要注意

糖尿病の症状が出ているかセルフチェックしてみましょう。

トイレの回数が増えた

頻繁に喉が渇く

手足のしびれや痛みがある

めまいや立ちくらみをおこしやすい

視力低下や目のかすみがある

体重が急に減少している

食べても満腹感が得られない

上記の症状に当てはまる場合、早めの対策が大切です。

まとめ|糖尿病の初期症状を把握して予防に努めよう

糖尿病は、慢性的に血糖値が高い状態が継続する疾患です。

のどの渇き、頻尿、足がつるなどの初期症状を放置して血糖値が高い状態が継続すると、糖尿病性神経障害・網膜症・腎症のリスクにつながります。

今回ご紹介した症状がある場合、リペアセルクリニックへ来院ください。

糖尿病についてよくあるQ&A

糖尿病の自覚症状が出たらもう手遅れですか?

糖尿病の自覚症状が出たからといって、必ずしも手遅れではありません。しかし、自覚症状が現れる段階では、血糖値がすでに高くなっている可能性があり、早期治療が重要です。糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、わずかな症状でも早期に医療機関を受診しましょう。

適切な治療と生活習慣の改善を行うと、症状をコントロールし、合併症の進行を防げるでしょう。

糖尿病は一生治りませんか

糖尿病は現時点で完治が難しい慢性疾患ですが、適切な治療と生活習慣の改善により、血糖値をコントロールし、健康を保てます。1型糖尿病は自己免疫の影響でインスリンの分泌がなく、一生涯インスリン治療が必要です。2型糖尿病は生活習慣が原因で発症する場合が多く、食事や運動の改善で症状を改善できる場合があります。

ただし、糖尿病が進行してた場合、治療を中断すると再び血糖値が上昇し、合併症のリスクが高まるため、継続的な治療が必要です。

監修者

渡久地 政尚

渡久地 政尚 医師 (医療法人美喜有会)

Masanao Toguchi

日本再生医療学会 所属

日本内科学会 所属

再生医療の可能性を追求しながら、体への負担が少なく効果的な治療を提供し、患者様が早期に活動的な生活に戻れるよう、丁寧な診療を心がけてまいります。

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