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アキレス腱炎におすすめのテーピングとは?具体的な巻き方と効果を紹介

アキレス腱炎を効果的に予防・軽減するテーピングの方法とその効果
公開日: 2023.05.08 更新日: 2025.02.12

アキレス腱炎は、バスケットボールや、陸上、バレー、マラソン、バレエなどスポーツで起こりやすいケガです。ランニングやジャンプを繰り返すことでアキレス腱に繰り返しストレスがかかり、アキレス腱に炎症が発生してしまいます。

症状としては足首を動かしたり、主に歩いたりするときに生じるアキレス腱周辺の痛みや、腫れ、動作障害などがあります。これらの症状が見られる場合は、早めに医師の診断を受けるほかテーピングの使用などで痛みを緩和する方法がおすすめの治療法です。

そこで今回はアキレス腱炎におすすめのテーピング方法として、具体的な巻き方や効果について解説していきます。適切な治療とケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、回復を早められますので、最後までご覧ください。

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アキレス腱炎におすすめのテーピング方法

ここでは、アキレス腱炎におすすめのテーピング方法を4つのステップで紹介していきます。

  1. かかとからひざの下までテープを貼る
  2. 内側のくるぶしから外側のふくらはぎまでテープを貼る
  3. 外側のくるぶしから内側のふくらはぎまでテープを貼る
  4. 足首に1周テープを巻く

以下で詳しく説明していきます。

【step1】かかとからひざの下までテープを貼る

まずは、かかとからひざの裏まで届く長さのテープを用意してください。テープの両端に1cm程度の切れ目を入れます。1cm程度の切れ目でアキレス腱を覆うようにテープを貼り、少し引っ張りながらふくらはぎの下までテープを貼っていきましょう。

ふくらはぎまで貼り終えたらテープをハサミで切り、ひざの内側と外側に引っ張って貼ります。なるべくテープにシワがよらないよう、肌に密着する形で貼るようにしましょう。

【step2】内側のくるぶしから外側のふくらはぎまでテープを貼る

かかとの内側から貼り始め、アキレス腱の上を通してふくらはぎの外側までテープを貼っていきます。

このときにも、テープを引っ張りながら貼るとアキレス腱のサポートが強くなるでしょう。

【step3】外側のくるぶしから内側のふくらはぎまでテープを貼る

かかとの外側から貼り始め、アキレス腱の上を通してふくらはぎの内側までテープを貼っていきます。

2本目と同様、テープを引っ張りながら貼ると良いでしょう。

【step4】足首に1周テープを巻く

最後に、3本のテープを固定するよう、テープが交差した場所を覆うように足首に1周テープを巻き付ければ完成です。

立つ・歩くなどの動きをしたときに、アキレス腱が支えられている感覚が得られれば正しくテーピングできています。

アキレス腱を保護するテーピングの効果

アキレス腱を保護するテーピングの効果として、以下の3点が期待できます。

  1. アキレス腱の痛みを軽減する
  2. 立つ・歩く動きをサポートする
  3. アキレス腱炎の再発を予防する

ご自身の悩みと照らし合わせて、期待できる効果を確認してみてください。

アキレス腱の痛みを軽減する

テーピングによりアキレス腱にかかる負担を軽くして、痛みを軽減できます。

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋が合流し、かかとにくっつく部分の腱(けん)です。そのため、ふくらはぎの筋肉が働くとアキレス腱に負担がかかります。具体的には、つま先立ちや足首を下に向けるように動かしたときです。

ランニングやジャンプでは、ふくらはぎの筋肉の働きによりしっかり地面を蹴り出すため、アキレス腱に大きな負担がかかります。

テーピングでふくらはぎの筋肉の働きをサポートし、足首の動きを制限することでアキレス腱の負担は軽減でき、痛みを軽くする効果が期待できるでしょう。

立つ・歩く動きをサポートする

アキレス腱炎の影響で立ったり歩いたりしにくい場合でも、テーピングは効果を発揮します。テーピングで痛みを軽減させつつ、筋肉の働きを補助することで、立つ・歩くなどの動きをサポートできます。

アキレス腱炎の原因はアキレス腱に繰り返しかかるストレスです。
スポーツやランニングなどは一時的に休止できますが、立つ、歩くといった動作は日常生活には不可欠で、アキレス腱に負担がかかるからといって行わないわけにはいきません。

そのため、テーピングで少しでも動きやすくなるようにサポートすることが大切です。

アキレス腱炎の再発を予防する

テーピングによりアキレス腱にかかる負担を減らし、立ち・歩きなどの動きをサポートすることで、アキレス腱炎の再発予防効果が期待できます。

アキレス腱炎の要因として、足首の関節が不安定なことや足の筋肉の機能不全が挙げられます。そのため、テーピングにより足首の動きを固定し、ふくらはぎの筋肉をサポートすることで、アキレス腱炎の発生・再発を予防することが可能です。

また、アキレス腱炎後にスポーツを再開する場合にもテーピングは有効な治療手段です。炎症により固くなったふくらはぎの筋肉やアキレス腱などの組織にダッシュやジャンプなどの負担をかけると、再発のリスクが高まります。

そこで、テーピングによるサポートをしながら運動を再開することで、アキレス腱に急な負担をかけずに運動を継続できるでしょう。 

アキレス腱炎の治療法|テーピング以外の方法とは?

アキレス腱を保護するテーピングの効果を解説してきましたが、テーピング自体でアキレス腱の炎症が治るわけではありません。根本的な治療を受けるためにも、まずは整形外科を受診しましょう。

アキレス腱炎に対しては以下のような治療があります。

  • 可能な範囲で安静にする
  • 貼り薬を使用する
  • ストレッチや筋トレを行う
  • 超音波などの物理療法を行う

これらの治療方法は、医師や理学療法士などの専門家による指導を受けながらの実施により効果を得られます。手術をしない保存療法が治療の中心となりますので、気になる方は最後まで確認してみてください。

可能な範囲で安静にする

アキレス腱炎はアキレス腱に繰り返しかかるストレスがかかることで悪化します。そのため、立つや歩くなど日常生活の中で欠かせない動作以外はなるべく控え、可能な限り安静にするようにしましょう。

ランニングやジャンプなど、アキレス腱に負担のかかる動きやスポーツは一時的に休止するのがおすすめです。

テーピングを使うことでアキレス腱にかかるストレスは軽減できるため、冒頭で紹介したテーピングの巻き方を実践しながら、可能な範囲で安静にするようにしましょう。

貼り薬を使用する

アキレス腱の痛みを軽減したい方は貼り薬を使用してみましょう。

有効成分に「ケトプロフェン」や「ロキソプロフェンナトリウム水和物」などが含まれているものがおすすめです。

また、アキレス腱部は歩きや立ち上がるときによく動く場所のため、パップ剤(厚みがあり水分を多く含むもの)よりもテープ剤の方がはがれにくく使用できます。

ただし、汗を多くかく方や皮ふが弱い方はテープ剤でかぶれる可能性があるため、処方してもらう前に塗り薬へ変更してもらうなど医師と相談して使用するか決めましょう。

ストレッチや筋トレを行う

アキレス腱炎は、足首の関節が不安定なことや足の筋肉の機能不全が原因で発症します。

普段から運動をあまりせず、急に動かしたことで痛みにつながるケースが多いため、ふくらはぎや足首、足の指の筋肉などのストレッチ・筋トレを行うと良いでしょう。

ストレッチや筋トレの一例は以下の通りです。

ふくらはぎ

ストレッチ:アキレス腱伸ばし、ふくらはぎの筋肉を揉む

筋トレ:仰向けに寝て、壁を蹴るように力を入れる

足首

ストレッチ:足首を回す、足の裏を内側・外側に向ける

筋トレ:ストレッチの動きを10回×2セットなど繰り返す

足の指

ストレッチ:足の指を外側に広げる、足の指を1本ずつ持って上下に動かす

筋トレ:タオルやビー玉を指でつかむ、足の指を外側に開くように力を入れる


通院先の理学療法士と相談しつつ、痛みがない範囲で実施するようにしましょう。

超音波などの物理療法を行う

アキレス腱炎に対しては、時期に合わせてアイシングや温熱療法、超音波などの物理療法を実施します。

赤く腫れ、炎症反応が強い時期には安静にしながらアイシングが有効です。炎症がある程度落ち着いてくる時期に入ると温熱療法を行い、血流を改善させ筋肉の緊張を和らげるように治療を行なっていきます。

また、表面ではなく深部の炎症を和らげるために超音波療法も有効な手段です。アキレス腱の血流を改善し、回復を早める効果が期待できます。

まとめ|アキレス腱炎に効果的なテーピングの巻き方を実践してみよう

アキレス腱炎は、ランニングやジャンプなどの動作によりアキレス腱への過度のストレスや、使い過ぎによって発生するケガです。

痛みや腫れ、動作障害などの症状が見られ、とくに運動時や、朝起きたときにこわばりを感じることもあります。これらの症状に対する有効な対処法の一つがテーピングです。

テーピングは、アキレス腱への負担を軽減し、痛みを和らげる効果があります。ふくらはぎの筋肉をサポートし、足首の動きを制限することで、アキレス腱を支え、そのストレスを緩和します。

また、テーピングは、日常生活における動作のサポートやアキレス腱炎の再発予防にも効果があります。足首の関節の動きを安定させ、ふくらはぎの筋肉を補助することで、アキレス腱にかかる負担を減らせるからです。スポーツ復帰時にもテーピングを利用することで急激な負荷を避け、安全に運動を再開できるでしょう。

しかし、注意したいのはテーピングだけではアキレス腱の炎症を根本的に治すことはできないことです。

根本的に治すには医師の診断を受け、適切な治療を行う必要があります。治療方法には安静、貼り薬、ストレッチ・筋トレ、物理療法などがあり、これらを併用することで症状を改善できます。再発予防のためにも専門家の指導のもと、適切な治療を受けましょう。

テーピングは自分でも可能ですが、もし不安な場合はお近くの整形外科などを受診して、直接指導を受けましょう。この記事がご参考になれば幸いです。

アキレス腱炎についてよくあるQ&A

最後に、アキレス腱炎についてよく聞かれるQ&Aに回答していきます。

  • アキレス腱炎はマッサージで治せますか?
  • アキレス腱炎は何日で治りますか?
  • アキレス腱炎を予防するための靴選びを知りたい

ご自身で疑問に思うことがあれば、ぜひ確認してみてください。

アキレス腱炎はマッサージで治せますか?

アキレス腱炎の治療の一環としてマッサージも有効な手段ではありますが、マッサージのみでの完治は難しいです。

テーピングを併用しつつ、安静や貼り薬、ストレッチ、筋トレなど実施していくと良いでしょう。温熱療法や超音波療法を行うと回復が早くなりますので、治療を受けたい方はぜひ受診して相談してみてください。

アキレス腱炎は何日で治りますか?

軽症の場合は全治3カ月程度ですが、6カ月以上痛みが続く場合は、手術療法の検討も必要になってくるかもしれません。

痛みが長く続くようであれば、早急に整形外科を受診してください。

アキレス腱炎を予防するための靴選びを知りたい

アキレス腱炎を予防するための靴選びとして、4つのポイントがあります。

  • 靴底、ソールの厚み、踵(カカト)に厚み(薄すぎない)があること
  • 靴底の素材に注目、クッション性が高いこと
  • ヒールのカウンターがしっかりしていること
  • サイズの合ったものを選ぶこと

硬くて薄い、サイズが合わないものを選んでしまうとアキレス腱に負担がかかってしまうため、靴を選ぶ際には履き心地を確認して購入するようにしましょう。

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