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モートン病の原因は歩きすぎ?原因や予防する方法とともに徹底解説!

モートン病 歩きすぎ
公開日: 2025.04.28

ウォーキングをこなしていて、足先の不具合から「歩きすぎでモートン病になってしまったのでは」と不安になる方もいるのではないのでしょうか。モートン病は確かに足の指の疾患ではあるものの、歩きすぎで発症することは基本ありません。

むしろ、歩きすぎ以外の別の要因でなってしまうことが多いため、事前に知っておくと予防にも役立ちます。
本記事では、モートン病は歩きすぎでなるのかを、原因や予防方法とともに徹底解説します。

モートン病の原因は「歩きすぎ」ではない

モートン病は、足裏の指の付け根に激しい痛みや腫れが生じるのが特徴です。

足でも比較的先端の部分に症状が生じるため、「歩きすぎでなるのではないか」と心配する方もいます。

しかしモートン病は、普段の歩きすぎが直接の原因ではありません。

むしろモートン病は、後で触れるように加齢で足の形が変わってきたり、つま先に負担をかけるような靴などを履き続けたりすることが主な要因です。

このため、足に合う履物を履き続けるなどしていれば、歩きすぎてもモートン病になるリスクはあまり高くありません。

モートン病になる原因

モートン病の原因は、つま先への圧迫や加齢など複数の要因が考えられます。

以下で説明する原因をより詳しく知っておくと、今後モートン病の発症を防ぐうえで便利です。

ハイヒールによるつま先への圧迫

モートン病の原因としてよくあるのが、ハイヒールによるつま先への圧迫です。

ハイヒールはつま先部分のすぐ後ろからかかと部分に向かって高さが増していくのが特徴であるため、足の指の付け根を含む足の前側に常に圧力がかかります。

履いている間はつま先立ちの歩き方を強いられる分、とくに日常的に履き続けた場合は足の指付近に圧力が集中しすぎるため、モートン病にかかるリスクが高まりやすいです。

サイズの合わない靴

また、ハイヒール以外にご自身のサイズに合わない靴も、モートン病の原因になります。

より具体的には、足幅に余裕がないほどのきつい靴や、余裕がありすぎてぶかぶかする靴を履く場合です。

きつい靴を履いている時は、足の指や内部を通る神経が左右から圧迫される分、モートン病の発症リスクが上がります。

一方でぶかぶかする靴については、足が靴の中で安定しないために、足の指が反ってしまいます。

その結果、前足の部分とかかとで体重を支えながら歩く分、普段以上に前足に圧力がかかってモートン病になる危険性が高まります。

過度のランニング

ランニングの習慣がある方は、やりすぎでモートン病になる場合があるため、注意が必要です。ランニングの際は、歩行の場合以上に強い力で地面を蹴るため、足が受ける衝撃も大きくなります。足への衝撃が大きい分、つま先付近の神経が圧迫され、モートン病の発症リスクが高まる仕組みです。

とくにランニング初心者は、必要以上の強度や距離で走る傾向にあるため、なおさら注意を要します。

加齢による足の変形

ほかにも加齢で足の形が変化することも、モートン病の原因の1つです。そもそも加齢で足の形が変形するのは、足裏についている筋肉や脂肪が年とともに衰えることが理由とされています。筋肉や脂肪が減少した場合、足の骨や神経が外部からの衝撃を受けやすい状態になります。

加齢による足の変形は外反母趾や偏平足、モートン病のリスクを高めるため、注意が必要です。外反母趾や偏平足は両方とも足のバランスを維持するアーチが低下している状態である分、なおさら足の骨や神経が受ける衝撃が大きくなります。

足が衝撃を受けて圧迫され続けた結果、モートン病の発症可能性を高める仕組みです。

モートン病を放置すると悪化リスクがあるので注意

モートン病を放置すると、症状がさらに悪化するリスクがあります。モートン病は発症当初こそ、歩いている間に限り、痛みやしびれが生じるのが特徴です。

しかし症状が進むと、歩いていなくても痛みやしびれが生じます。しかも、痛みを感じる部位が足の指の付け根部分だけでなく、かかとや足首にまで広がることまである点で厄介です。症状の進行で痛みやしびれが強くなりすぎることもあり、最悪の場合で痛みのあまり、歩けなくなることさえあります。

モートン病で歩けなくなるリスクを防ぐには、症状を感じた段階で早めに医療機関で診察してもらうことが大切です。

モートン病を悪化させないための予防策

モートン病は歩き方や靴の選び方など、日常生活の中でできる予防策が多くあります。以下の予防策を知って実践すると、モートン病の今以上の悪化を防止するうえで便利です。

足に負担をかけない歩き方を意識

モートン病の症状の進行を抑えるには、足に負担をかけない歩き方を意識する必要があります。主なポイントは、以下の通りです。

  • かかとでしっかり着地:かかと→土踏まず→足先(母指球:足の親指のふくらみ)の順に地面に付ける
  • つま先に力を入れすぎない:入れすぎると神経を圧迫
  • 足の外側に重心が来るように意識する
  • 歩行中は足の指を広げる意識をする

加えて、歩いている最中は体を前後に大きく振ることもポイントになります。体を大きく振ることで、足の重心が改善される効果があるとされているためです。

ただし、大股で歩いた場合も足を痛める危険があるため、適度な歩幅を維持しましょう。

足にフィットする靴を選ぶ

歩き方だけでなく足にフィットする靴を選ぶことも大切です。

最も重視したいポイントは、自身の足のサイズに合っているかどうかです。サイズについては、足の長さだけでなく幅もよくチェックして選びます。

とくにつま先の部分に余裕があるものが重要です。履いた際に足の指を自然に広げられたり、甲の部分が靴に当たらなかったりすれば、足の指の付け根部分への負荷を軽減できます。

またモートン病対策で靴を選ぶときは、「クッション性」もポイントです。とくに以下の5点を確認します。

  • 靴底の素材が適切な硬さであること
  • 靴底が薄すぎないこと
  • 靴紐やベルト、マジックテープできつさを調整できること
  • 前足側に柔軟な素材が使われていること
  • かかと側はしっかり固定されること

とくにウォーキングシューズなどのスニーカー類がおすすめです。

足のストレッチやマッサージで柔軟性を高める

モートン病を予防する際、足のストレッチやマッサージも役に立ちます。ストレッチやマッサージは足の柔軟性を高める分、痛みやしびれのある部位への圧迫を軽減できるためです。

ストレッチやマッサージの方法には、足の指の曲げ伸ばしや青竹踏み、足首のマッサージなどがあります。ただし、痛みやしびれが強い場合は無理にやることはおすすめできません。

体重の管理も不可欠

ほかにも体重の管理も欠かせない予防策です。肥満などで体重が増加した場合、人体を支える足への負荷も大きくなります。

モートン病を発症していない方でも体重が増えて足への負荷が増えた結果、モートン病のリスクが高まるため、注意が必要です。またモートン病になった方も、体重が増えればより症状が悪化します。

モートン病の予防や治療では、食生活の見直しや適度な運動による体重の管理も有効な手段です。

モートン病の治療は「再生医療」も選択肢の1つ

モートン病の治療法としては、再生医療も1つの選択肢です。

再生医療には、主に「幹細胞治療」と「PRP療法」の二つがあります。

  • 幹細胞治療:患者様から採取した幹細胞を培養し、患部に投与
  • PRP(多血小板血漿)療法:患者様から採取した血液を遠心分離器にかけて、血小板を濃縮した液体を患部に投与

幹細胞には、さまざまな細胞に変化する「分化能」という能力があり、血小板には傷ついた組織や細胞に集まり、成長因子を放出する働きがあります。

どちらも患者様自身の体内から抽出した幹細胞・血液を用いるため、副作用のリスクが低いのが特徴です。

再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。

\まずは当院にお問い合わせください/

まとめ|モートン病は歩行量よりも靴選びと歩き方による影響が大きい

モートン病は普段の歩行量よりも、靴選びや歩き方の癖による影響が大きい病気です。とくにハイヒールのようにつま先が抑圧されやすい靴を日常的に履いている方は、モートン病のリスクが高まります。

モートン病の予防には、適切な靴を選ぶことや歩き方の改善、体重の管理などが大切です。ご自身の足を大切にできるような靴や歩き方を心掛けるだけで、モートン病のリスクを下げられます。

ウォーキングで歩きすぎだからという理由だけでは、モートン病のリスクは高くなりません。モートン病を予防したいのであれば、むしろ履く靴や歩き方、生活習慣を意識しましょう。

モートン病 歩きすぎに関するよくある質問

モートン病におすすめの靴下とは?

モートン病には5本指ソックスをおすすめできます。通常の靴下と異なり、それぞれの指が1本ずつ包まれる構造であるため、足の指を動かしやすく圧迫も受けにくいためです。

加えて5本指ソックスによって指で地面をしっかり踏みしめられるため、足の指や足裏の筋肉を整えつつ、歩行が改善される効果があるとされています。

モートン病の初期症状はどんなものですか?

モートン病の初期症状は、歩いている時やつま先の圧迫される履物を履いている時に、足の指の付け根に痛みやしびれを感じるのが特徴です。なお、じっとしていたり時間が経ったりすると、痛みが収まることもよくあります。

ほかにも、足の指の感覚の違和感も初期に見られる特徴です。

モートン病をセルフチェックする方法はありますか?

モートン病は、以下の項目に基づいてセルフチェックできます。

  • 足の指やその付け根に痛みやしびれがある
  • 足の指を押したりつま先立ちしたりした時に痛みが強くなる
  • ハイヒールの着用時に痛みを感じる
  • ウォーキングやランニング、立ち仕事中に足先に痛みなどを感じる
  • 靴を脱いだ時やじっとしている時などに痛みやしびれが落ち着く

モートン病になったらやってはいけないことは?

モートン病になった際にやってはいけないことは、次のとおりです。

  • ハイヒールや先端の細い靴を履くこと
  • 長時間のウォーキングやランニング
  • 患部への強めのマッサージやストレッチ
  • 体重の不適切な管理(暴飲暴食や運動不足)

安静を基本にしつつ、無理のない程度のストレッチをすることやサイズの合わない靴を避けることなどがポイントといえます。

モートン病に似た症状に何がありますか?

モートン病に似た症状や病気は以下のものが代表的です。

  • 中足骨疲労骨折:足の甲の骨に負荷がかかることでひびが入る
  • 足根管症候群:くるぶし付近の神経の圧迫による足の各所への症状
  • 足底筋膜炎:足裏の足底筋膜の炎症で、足裏を中心に痛みや張り
  • 糖尿病性神経障害:糖尿病の進行による足のしびれや痛み

なおモートン病に似た症状・疾患は、ほかにも多くあります。なかには、モートン病のように足先に痛みやしびれが生じるものの、原因や細かい症状が異なるものもあるため、専門医の診察が欠かせません。

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