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低周波治療器を使いすぎるとどうなる?リスクと正しい使い方を現役医師が解説

低周波治療器使いすぎると
公開日: 2025.07.31

「低周波治療器を使いすぎると身体に悪いのではないか?」

「低周波治療器をこのまま使い続けても問題ないのか?」

低周波治療器は肩や腰の痛みや疲労感を和らげるために使用される医療器具です。不快感を和らげたい一心でつい長時間使用してしまうことも少なくありません。しかし、使用時間や頻度を誤ると、皮膚の違和感や体調不良につながるリスクもあります。

本記事では、低周波治療器を使いすぎると起こりうるリスクについて現役医師が詳しく解説します。記事の最後には低周波治療器に関するよくある質問をまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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低周波治療器を使いすぎるとどうなる?

使いすぎるリスク 詳細
皮膚トラブル(赤み・かぶれ・やけどなど)のリスク 電極パッドによる刺激の蓄積や長時間の使用による皮膚炎症
筋肉や神経への過剰刺激による影響 過度な収縮反応による筋肉疲労や神経の反応異常
体調不良や自律神経への影響 めまい・頭重感・しびれなどの全身症状

低周波治療器は、微弱な電気刺激で筋肉や神経に働きかけ、肩こりや腰痛、神経痛などの緩和が期待できる医療機器です。筋肉が和らぐことで血行が促され、疲労感やだるさの軽減にもつながります。

ただし、刺激が強すぎたり長時間使用すると、軽度の熱傷(低温やけど)や接触皮膚炎を引き起こすケースもあります。効果を得るには、体調や肌の状態を確認し、使用時間と頻度を守ることが大切です。

皮膚トラブル(赤み・かぶれ・やけどなど)のリスク

原因・状況 皮膚トラブルの内容
長時間・同じ部位への連続使用 赤み・かぶれ・炎症の発生
パッドの汚れ・劣化・交換時期超過 電流の集中による炎症や低温やけど
汗、皮脂、ゴミなどが皮膚とパッドに付いている状態 刺激が強く伝わりやすく炎症や低温やけど
出力設定が強すぎる、体の下にパッドを敷いたままの使用 局所的なやけど、強い炎症

低周波治療器の使用により、皮膚の赤み・かゆみ・かぶれなど、接触性皮膚炎に類似した症状が起こることがあります。これらは、電極パッドの貼り方、使用時間、刺激の強さなどが影響することが多く、とくに同じ部位に長時間貼り続けると熱がこもり、軽いやけどのような症状が出ることもあります。

乾燥肌や敏感な状態では刺激に反応しやすくなるため、使用前に肌の状態を確認することが大切です。異常を感じた場合はすぐに使用を中止し、必要であれば皮膚科を受診してください。

筋肉や神経への過剰刺激による影響

影響の種類 内容
筋肉の微小損傷・過度な疲労 電気刺激による筋繊維の損傷や疲労蓄積
揉み返し・炎症・筋肉出力低下 過剰刺激による炎症、筋肉出力の一時的減少
神経過敏・ピリピリ感の残存 電気刺激後のしびれや感覚過敏の持続
自律神経のバランス乱れ 頭痛、倦怠感、めまい、全身症状の出現

低周波治療器は筋肉の緊張を和らげますが、刺激が強すぎたり使用時間が長すぎたりすると逆効果になります。出力が強すぎると、神経にピリピリ感などの違和感が生じることもあります。

こうした症状は日常生活に影響を与えることがあるため、使用は適度な強さと時間を守ることが大切です。違和感があれば使用を中止し、無理に続けないようにしてください。

体調不良や自律神経への影響

低周波治療器を長時間または高頻度で使用すると、神経への過剰な刺激が自律神経に波及し、体調不良を引き起こすことがあります。

首や上背部など神経の密集した部位に強い電気刺激を繰り返すと、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが乱れ、めまい、ふらつき、倦怠感、異常な眠気、頭重感などの全身症状が現れることがあります。

とくに迷走神経が刺激されると、血圧や脈拍が急激に低下する血管迷走神経反射が生じることもあります。(文献1

使用中に体調の変化を感じた場合はただちに使用を中止し、症状が持続する際は医療機関を受診しましょう。

低周波治療器の正しい使い方

正しい使い方(目的) 詳細
筋緊張と痙縮による違和感の軽減 電気刺激による筋収縮と弛緩のリズム刺激
日常生活動作(ADL)の向上とリハビリテーションの促進 筋力維持や神経筋機能の再教育
拘縮の予防 関節可動域の維持と筋肉の柔軟性確保

低周波治療器は、筋肉に電気刺激を与えて動かし、筋緊張や痙縮による痛みや疲労感を和らげるために使用されます。継続的な使用により、日常動作の回復が期待でき、リハビリの一環としても有効です。また、関節の拘縮を防ぐ目的でも利用されており、正しい使い方を心がけることが大切です。

使用前に肌と機器の状態をチェックし正しい位置に電極を貼付け

チェック項目 内容
肌の状態の確認 傷・湿疹・赤みがある部位への使用は避ける
電極パッドの状態 汚れ・劣化・粘着力低下がないかを確認、必要に応じて交換
貼付位置の選定 関節や骨の突起を避け、筋肉のある部分に貼る
貼付方法 電極は左右対称に貼ることで刺激が均一に伝わりやすくなる
パッドの密着 密着していないと電流が偏るため、しっかりと肌に貼り付ける

低周波治療器を使う前には、肌と機器の状態を確認しましょう。肌に傷や湿疹、赤みがある場合は、刺激で悪化するおそれがあるため使用は控えてください。

電極パッドは汚れや劣化がないかを確認し、粘着力が弱ければ交換が必要です。電極のずれや密着していないと、電流が偏り皮膚に負担がかかります。

説明書を参考にし、筋肉のある部分に左右対称に貼付することで、刺激が均等に伝わり、治療効果が高まります。

強さは弱めからで上限は60分までにする

低周波治療器を使う際は、刺激の強さと使用時間に注意が必要です。電気の感じ方には個人差があるため、弱い設定から始めましょう。

最初から出力を強くすると、筋肉のこわばりや赤み、かぶれなどの皮膚症状が現れることがあります。また、使用時間が長すぎると筋肉疲労や効果が薄れることもあります。

1回の使用は15〜30分を目安にし、1日の合計使用時間は60分を超えないようにしましょう。無理なく続けることが、セルフケアの基本です。

赤み・かゆみ・めまいなど症状が出たらすぐ止めて医師に相談する

低周波治療器の使用中に赤み・かゆみ・めまいなどの異常を感じた場合は、直ちに使用を中止し、医療機関を受診してください。

稀にアレルギー反応や自律神経の乱れが原因で、症状の悪化ややけど、けいれんにつながるケースもあります。無理に続けず、身体の変化に気づいた場合は早めの対応が重要です。

低周波治療器の使用中に異常を感じた際の対処法

対処法 詳細
異変を感じたらすぐに使用を中止する 違和感・皮膚の変化・気分不快時はただちに停止する
症状をチェックし経過を観察する 赤み・発疹・しびれ・めまいなど症状の部位と強さを確認、経過の記録が大切
継続する症状があれば医師に相談する 症状が数十分以上続く、悪化傾向、生活に支障があれば受診が必要

低周波治療器の使用中に違和感や皮膚の異常、体調の変化を感じた場合は、ただちに使用を中止しましょう。赤み、発疹、しびれ、めまいなどの症状が現れた際は、その部位や程度を確認し、経過を記録しておくことが重要です。

症状が数十分以上続く、悪化する、または日常生活に支障が出る場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。早期の対応が重症化の予防につながります。

異変を感じたらすぐに使用を中止する

理由 内容
症状の悪化を防ぐ 赤み・かゆみなどの皮膚障害は、アレルギーや低温やけどに進展しやすく、即時中止で早期対応が可能
早い対応で回復がスムーズに めまい・頭痛・吐き気などは自律神経や血圧に影響するため、即中止で症状悪化を防ぎ回復を早めることができる
医師に状況を正確に伝え、適切な対処が受けられる すぐ中止し症状を把握することで、経過説明がしやすくなり、医師による原因判断や再発防止策につながる

低周波治療器を使用中に違和感や体調の変化を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。赤み、かゆみ、めまい、強い疲労感などは、刺激の強さや使用時間が体に合っていないサインです。

無理に続けず、機器を取り外して安静にしてください。症状が軽ければ、一旦様子見でも問題ありません。しかし、続いたり悪化したりする場合は医師に相談しましょう。正確に症状を記録することも、適切な対処に役立ちます。

症状をチェックし経過を観察する

低周波治療器の使用後は肌や体調を確認し、異常があれば中止して経過を観察します。強い倦怠感やめまいが続く場合は注意が必要です。

身体の反応を見ながら使うことで、異常に早く気づき、悪化を防ぐことができます。症状が出た部位や時間を記録しておくと、受診時に役立ちます。

継続する症状があれば医師に相談する

理由 説明
症状の原因を正しく見極めるため ヘルニアや内臓疾患など、背景にある病気の発見
適切な治療を受けるため 薬物療法や理学療法、必要に応じた専門医の診療
時間や費用の無駄を減らすため 改善しないまま使い続けることでの負担の回避
不安を解消し、継続的なケアにつなげる 医師の診断により、セルフケア継続への自信の確保

低周波治療器を使用しても症状が改善しない、悪化する、新たな症状が現れる場合は、早めに医師へ相談することが重要です。自己判断で使い続けると、原因となる病気の発見が遅れるおそれがあります。

たとえば、腰痛の原因がヘルニアや内臓の病気であれば、低周波治療器では対応できません。医師に相談すれば、検査や診察によって原因が明らかになり、薬物療法や理学療法など適切な治療が受けられます。

不調による不安も軽減され、必要に応じてセルフケアを続ける判断もできます。

低周波治療器の使いすぎを避けてリスクを回避しよう

低周波治療器は、適切に使用することで筋緊張の緩和や日常的なセルフケアに有用です。しかし、使用頻度・時間・刺激の強さを誤ると、皮膚・筋肉・神経に過度な負担をかけ、不調を招く可能性があります。

とくに自己判断で継続使用した場合、知らないうちに身体への負担が蓄積しているケースも多く報告されています。使用前には必ず肌と機器の状態を確認し、刺激が弱い設定から開始することが推奨されます。1日の使用時間は合計60分以内を目安とし、異常を感じた際には直ちに使用を中止しましょう。

低周波治療器を使用しても改善しない症状にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、低周波治療器で改善しない腰痛や神経痛に対し、丁寧にお話をうかがい、治療法のひとつとして再生医療をご提案しています。

ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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低周波治療器に関するよくある質問

低周波治療器を使ってはいけない人はいますか?

低周波治療器は、心臓疾患、ペースメーカー装着、てんかん、妊娠中、悪性腫瘍、急性外傷、感染症、知覚障害、血圧異常のある方などは使用を避けてください。皮膚疾患や特定部位への使用も禁止されています。

以下の表に該当する方は、低周波治療器の使用はできません。

使用不可に該当する人 理由・詳細
ペースメーカー・植込み型医療機器使用者 電気刺激が機器の誤作動・停止を招き、生命に関わるリスク
心臓疾患(心臓病・不整脈等) 心臓に悪影響を及ぼす恐れ
てんかん患者 電気刺激が発作を誘発するリスク
妊娠中・出産直後の方 胎児や母体への影響リスク
悪性腫瘍(がん)の患者・疑いのある方 悪性腫瘍(がん)が悪化するリスク
急性外傷・骨折・急性疼痛性疾患の方 炎症が悪化するリスク
感染症・有熱性疾患の方(体温38℃以上等) 体調悪化のおそれ
高度な末梢循環障害・知覚障害(糖尿病等) やけど等に気づきにくく危険
血圧異常(高血圧・低血圧) 血圧変動リスク
酒気帯び・極度の衰弱・精神機能障害 正しい使用や異常の自覚が困難
皮膚疾患・創傷のある部位 患部の炎症や悪化リスク
頭部・顔面・心臓・喉・目・生殖器など特定部位 低周波治療器の使用禁止部位

該当する場合や異常を感じた場合は、必ず医師に相談しましょう。

他の治療器や塗り薬と併用できますか?

低周波治療器は、他の治療器(超音波治療器やホットパックなど)と同時に使用しないでください。機器同士が干渉し、誤作動ややけど、皮膚トラブルの原因になることがあります。

また、塗り薬やスプレー剤を塗った部位に電極を貼ると、薬剤が電気刺激で化学変化を起こし、肌への刺激が強くなることがあります。複数の治療法を併用したい場合は、使用前に医師や薬剤師へ相談しましょう。

参考文献

(文献1)

家庭用 EMS 美顔器に係る事故に関する情報提供|令和6年4月11日消費者安全調査委員会

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