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肋骨骨折で放置は間違い!症状と治療法を解説!

肋骨骨折は放置しないでください!症状チェックとその治療法を解説!

肋骨骨折は、胸部の外傷で最も多くみられる疾患です。

ラグビーや柔道などの激しいスポーツ外傷や転倒、転落などのケガ、ゴルフのスイング、慢性的な咳などの繰り返しの負担で骨折する場合もあります。また、ケガをしてレントゲン写真を撮っても、骨折がわからない場合もあります。

「肋骨を骨折したかも・・・痛むけど放置してても大丈夫かな」など、痛みが続く場合、いつまで続くのか、自然に治るのか不安に感じてしまうことと思います。

この記事では、肋骨を痛めた時に病院を受診するべき目安の症状チェックと、肋骨骨折の治療法について解説していきます。

肋骨の痛み

肋骨骨折の症状

肋骨は左右12対の骨で背中の胸椎から胸の前にある胸骨までかごのようになっており、その中にある心臓や肺などの臓器を保護しています。

肋骨骨折は胸部外傷の中で最も多くみられ、激しいスポーツ、転倒や打撲などの軽いケガ、交通事故などの大きいケガによって損傷してしまうことがあります。

症状としては、骨折した部位の痛み、皮下出血、腫れです。骨折部を軽く圧迫すると骨がきしむ音がすることがあります。また、体をそらしたり、肩を動かしたりした時や、咳、深呼吸で痛みが強くなることが特徴です。

肋骨構造図

  • 肋骨骨折の症状

  • ・骨折部位の痛み
  • ・皮下出血
  • ・腫れ
  • ・骨折部位の圧迫で骨の”きしむ”音がする
  • ・体をそらす、肩を動かす、咳、深呼吸等で強い痛み

肋骨骨折の診断

診断は、問診と胸部の触診、レントゲンが一般的ですが、病院によってはエコーで診断を行うことがあります。

肋骨は肺や肋骨同士の重なりがあるためレントゲンでの判断が難しく、特に小さい骨折はレントゲンでは見つからない場合も多いことがあります。レントゲン写真のメリットとして、肋骨骨折に合併する気胸(肺を損傷して空気が漏れてしまうこと)を診断できることがあります。

エコーでは、レントゲンで明らかにならない小さいひびを見つけることも可能ですが、実施していない医療機関もあるので注意が必要です。

病院受診の目安

病院を受診する目安を記しますが、痛みや、違和感が強い場合は、放置することなく医療機関を受診するようにしましょう。

受信する目安について、胸をぶつけた後に押して痛みがある、呼吸やくしゃみで痛みが悪化する、内出血がある場合には、骨折をしている可能性があるので受診をすることが勧められます。

また、息苦しさがある場合には気胸を起こしていることがあるので、できるだけ早めに受診するようにしましょう。

  • 医療機関を受診の目安

  • ・押すと痛い
  • ・呼吸、くしゃみで痛みが強い
  • ・内出血がある
  • ・息をするいのが苦しい(気胸の可能性)

肋骨骨折の治療法

明らかな骨折、不全骨折(いわゆる“ひび”)、X線で骨折がはっきりしない打撲の場合でも治療は、ほぼ同じです。

痛みが軽い場合には、消炎鎮痛薬の内服と湿布などで痛みを和らげます。

痛みが強い場合には、バストバンドやトラコバンドとよばれる固定帯(コルセット)で、骨折した部分を圧迫固定します。呼吸で胸が広がることによって、骨折した肋骨に負担がかかり痛みが出てしまいますが、息を吐いた状態でバンドを巻くことで、骨折部の動きが少なくなり痛みが緩和されます。

これらの治療で、多くは数週間で痛みが軽快します。骨折部のずれが大きいときや、複数の肋骨が折れている時には手術が行われることもありますが、かなり稀です。

また、大きいケガで血気胸(胸の中に血液や空気がたまること)がある場合には、呼吸の管理や胸にチューブを挿入する治療が行われる場合もあります。

肋骨骨折についてよくある質問

肋骨骨折でよくお伺いする質問をまとめました。

Q:肋骨が痛いのですが、どのような病気が考えられますか。

A:ケガなど明らかな原因がある場合には打撲、肋骨骨折が最も考えられます。また、ゴルフなどのスポーツ、慢性的な咳などがある時にも肋骨の疲労骨折の可能性があります。

これらの原因がない場合には、肋間神経痛という神経の痛みや、帯状疱疹、稀ですが骨の“がん”などを考える必要があります。帯状疱疹では皮膚のぶつぶつができますが、皮膚の症状より先に痛みがでることが多いので、肋骨周辺の痛みがあるときには、皮膚の上からの、見た目にも注意するようにしてください。

Q:肋骨骨折はどのくらいで治りますか?

A:骨折の痛みが軽減するまでは数週間、骨癒合するまでは2-3ヶ月を要するのが一般的です。

肋骨骨折は自然に骨が癒合する確率が高いので、固定のバンドは痛みが和らぐまでの数週間の装着で問題ありません。骨折を起こした後、骨折した部分には3週間程度で仮骨(骨のもと)が作られ、これによって骨折部が安定化することで痛みが和らぎます。その後徐々に骨形成が進むことで骨癒合していき、症状がなくなります。

Q:肋骨骨折をした後にしてはいけないことはありますか?

A:大きなケガで血気胸がなければ、痛みの範囲で日常生活に制限はありません。ただし、重いものを持つなどの重労働、激しいスポーツなどの衝撃は痛みが悪化することにつながるので、控えるようにしてください。

まとめ・肋骨骨折は放置しないでください!症状のチェックと治療法!

胸部の外傷で最も多い肋骨骨折について解説しました。

動いた時や呼吸で痛みが悪化するので、症状がよくなるか心配になりますし、レントゲンでも明らかにならないことが多いケガの1つです。

通常は数週間で痛みがよくなり、特別な治療も必要がない骨折ですが、肺などの臓器の損傷や別の病気が隠れている可能性もあります。その場合、放置してもなおりません。上記のような症状が出た後は早めに病院で診断してもらい治療を受けることが大切です。

この記事がご参考になれば幸いです。

 

No.S124

監修:医師 加藤 秀一

 

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