• 内科疾患
  • 内科疾患、その他

【医師監修】喫煙と血圧の関係性は?引き起こしやすい疾患や禁煙による影響を解説

喫煙 血圧
公開日: 2025.07.31 更新日: 2026.07.31

「喫煙と高血圧は関係しているのか」「喫煙者が血圧を下げる方法を知りたい」

など、喫煙と高血圧は関係しているのか気になっている方もいるでしょう。喫煙は高血圧をはじめ、脳卒中や高血圧網膜症などに大きく関わっています。

本記事では、喫煙と高血圧の関係について詳しく解説します。喫煙者が血圧を下げる方法や、禁煙によって得られる効果も紹介しているので、高血圧に悩んでいる喫煙者はぜひご覧ください。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

血圧に関わる脳卒中の予防などについて興味がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

喫煙が血圧に与える影響

喫煙は、血圧の上昇を引き起こす要因の一つです。ここからは、喫煙が血圧に与える影響を一過性と慢性的に分けて解説します。

タバコを吸うことが血圧にどのような影響をもたらすのか知りたい方は参考にしてください。

一過性の影響

喫煙は、血圧を一時的に上昇させます。タバコを吸うことで、血圧が約10mmHg~30mmHg上昇し、喫煙後30分ほど継続することが明らかになっています。(文献1

また、喫煙を続けた場合、血圧の高い状態が持続されるため、30分経過しても安定時と同じ数値に戻りません。喫煙者を対象とした調査では、継続的な喫煙により血圧の上昇が持続したと報告されています。(文献2

したがって、喫煙は血圧上昇に影響を及ぼす原因といえます。

慢性的な影響

継続的な喫煙は、慢性的な血圧上昇を引き起こす可能性があります。喫煙を続けると、交感神経が優位になりやすくなるためです。交感神経が優位になると、心拍数が上がり、血管の収縮によって血圧が上がります。

その結果、日中の平均血圧が高めになることが示唆されています。(文献3

血圧が高い状態が続くと、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中といった疾患を引き起こすリスクが高まります。(文献1)したがって、喫煙を続けることは、慢性的な血圧上昇だけでなく、動脈硬化や心血管疾患などの合併症リスクを高める要因の一つです。

喫煙により血圧が上昇するメカニズム

喫煙により血圧が上昇する理由は、タバコに5,000種類以上の化学物質が含まれているためです。代表的な有害物質は、以下のとおりです。(文献4

  • ニコチン
  • 一酸化炭素
  • タール

ニコチンは交感神経や副腎を刺激してカテコールアミンの分泌を促し、心拍数の増加と血管収縮を引き起こすことで、血圧を上昇させます。(文献5

また、一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合して酸素の運搬を妨げるため、心臓や血管への負担を増加させます。

さらに、タールには発がん性物質が多く含まれており、喫煙による健康被害の一因とされています。

喫煙と高血圧の関係性

喫煙により高血圧を引き起こしたり悪化させたりするかどうかの因果関係は、明確になっていません。しかし、喫煙は血圧を一時的・慢性的に上昇させるほか、動脈硬化を促進するため、高血圧の発症や悪化に関与する要因の一つと考えられています。

高血圧の約9割を占める本態性高血圧症は、遺伝的要因に加え、喫煙や塩分の過剰摂取、運動不足などの生活習慣が発症に関与するとされています。(文献6

また、二次性高血圧症は、特定の病気や薬剤などが原因で引き起こされる高血圧です。喫煙は直接的な原因ではありませんが、血管への負担や基礎疾患の悪化を通じて、病状に影響を及ぼす可能性があります。

高血圧の方が喫煙を続けると引き起こす可能性がある疾患

高血圧の方が喫煙を続けることで、さまざまな疾患を引き起こすリスクが高まります。

ここからは、血圧が高い状態で喫煙を続けることで引き起こされる可能性がある疾患について解説します。

脳卒中

高血圧の方が喫煙を続けると、脳卒中の発症率を増加させます。喫煙により、血管内皮が傷つき、動脈硬化が進行するためです。

とくに、高血圧で動脈硬化が進行すると、脳の血管がつまったり破れたりするリスクが高くなり、脳卒中を発症する可能性があります。

高血圧と喫煙が重なることで血管への負担がさらに大きくなり、脳卒中のリスクが高まると考えられています。

心血管疾患

心血管疾患は、狭心症や心筋梗塞などの総称です。ニコチンによって心拍数や血圧が上昇すると心臓への負担が増え、さらに血栓ができやすくなるため、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。

また、動脈硬化を進行させることも、喫煙により心血管疾患の発症リスクが高まるといわれている要因です。

実際の研究では、非喫煙者の心血管疾患における発症者数が1,000人あたり23人でした。しかし、喫煙者で高コレステロール血症または高血圧がある方では103人で、両方を合併している方では189人まで増加したことが報告されています。(文献1

喫煙と高血圧が重なることで、心血管疾患の発症リスクはさらに高まると考えられています。

大動脈疾患

高血圧の方が喫煙を続けると、大動脈瘤や大動脈解離などの大動脈疾患を発症するリスクが高まります。大動脈疾患の主な原因は、動脈硬化です。ニコチンには動脈を収縮させる作用があり、高血圧を引き起こしたり悪化させたりする原因といわれています。(文献1

とくに大動脈瘤は血管壁がこぶ状に膨らんだ状態であり、高血圧によって血管へ強い圧力がかかることで破裂のリスクが高まります。また、高血圧は大動脈解離の代表的な危険因子です。

喫煙によって血管への負担や動脈硬化が進行するため、高血圧の方は大動脈疾患のリスクがさらに高まる可能性があります。

閉塞性動脈疾患

閉塞性動脈疾患(へいそくせいどうみゃくしっかん)とは、動脈硬化によって足や手の血液の流れが悪くなり、さまざまな症状を引き起こす疾患です。好発しやすい方の特徴として、高血圧と喫煙が挙げられます。

ニコチンには血管を収縮させる作用があり、手足への血流を悪化させ、動脈硬化を進行させることで血管が詰まりやすくなります。主な症状は、手足のしびれや冷えなどです。

症状が進行して壊死を起こした場合、手足の切断に至る可能性もあります。そのため、高血圧の管理と禁煙が閉塞性動脈疾患の予防につながります。

喫煙をやめることで起こる血圧への影響

喫煙者が禁煙をすると、血圧改善などの効果が期待できます。高血圧症や合併症を引き起こさないためにも、禁煙の検討が大切です。

ここからは、喫煙をやめることで起こる血圧への影響を解説します。短期間と長期間継続による変化をまとめているので、それぞれ確認していきましょう。

禁煙後短期間で期待できる変化

禁煙20分後には、血圧と心拍数が正常値に近づき、手足の温度が上がります。また、8時間後には血中の一酸化炭素レベルが通常値に戻り、24時間後には心臓発作のリスクが少なくなるといわれています。(文献7

ただし、一時的に禁煙直後の数日間は、血圧が上がる可能性があります。血圧が一時的に上がる理由は、禁断症状やストレス反応による変動です。一般的には数日から数週間で安定します。

禁煙を継続した場合に期待できる変化

禁煙を継続すると、血圧の数値は安定し、約2週間で血管内皮細胞の機能が改善し始め、血管拡張能が向上します。また、1年後には肺機能が改善し、約2~4年以降には心血管疾患や脳卒中リスクが1/3ほど減少します。(文献7

喫煙による研究データによると、禁煙後中長期的には血圧のレベルが非喫煙者程度に落ち着き、高血圧へ向かう傾向は低いことが明らかになりました。(文献8

したがって、禁煙は高血圧の予防や血圧管理に役立つと考えられます。

喫煙者が禁煙以外で血圧を下げるための対策

血圧を下げるためには、禁煙以外の対策も欠かせません。生活習慣の乱れや加齢も、血圧を上げる原因になるためです。

禁煙以外で血圧を下げる対策には、次のものが挙げられます。

  • 節酒や減塩など食生活を見直す
  • 適度に運動する
  • ストレスをためこまない生活を心がける

飲酒と喫煙の同時習慣は、血圧を上昇させる要因となることが報告されています。(文献9)また、心理的・社会的ストレスによって高血圧症リスクが2倍以上高まるといわれています。(文献10

血圧が上がる原因には、喫煙以外も含まれているため、低下へ向けた対策を取り入れましょう。

再生医療は血圧に関する疾患治療の選択肢

再生医療とは、自身の細胞や血液を利用した治療方法です。脳卒中後遺症や心血管疾患など、血圧に関わる一部の疾患で治療が進められています。

自己細胞を使用するため、アレルギーや拒絶反応を起こしづらい傾向にあるのが特徴です。

リペアセルクリニックでは、疾患・免疫・美容などの分野で再生医療を提供しています。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

血圧に関する疾患でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

喫煙は血圧上昇に影響を及ぼすため禁煙を心がけよう

喫煙は血圧を上昇させるだけでなく、脳卒中や心血管疾患、大動脈疾患などのリスクも高めるため注意が必要です。とくに高血圧の方は、喫煙を続けると疾患を引き起こす可能性が高くなります。

禁煙により、血圧の数値は安定し、継続により非喫煙者レベルまで落ち着きます。喫煙は血圧上昇に影響を及ぼすため、早い段階から禁煙を心がけましょう。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

血圧に関する疾患でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

喫煙による血圧上昇に関するよくある質問

電子タバコも血圧に影響がありますか?

ニコチンを含む電子タバコは、紙巻きタバコと同様に血圧を上げる場合があります。電子タバコに関する研究では、非喫煙者と比較して血圧や心拍数の上昇が報告されています。文献11

したがって、電子タバコを使用したからといって、血圧改善が期待できるわけではない点に注意が必要です。

タバコを1本吸うと血圧はどのくらい上がりますか?

タバコを1本吸うと、血圧は約10~30mmHg上昇するといわれています。(文献1

ただし、喫煙習慣や体質、血圧数値など上昇幅は、個人によってさまざまです。

また、短い間隔で喫煙を繰り返すと、血圧が高い状態が長引き、心臓や血管への負担が大きくなる可能性もあります。

血圧の正常値はどのくらいですか?

血圧の正常値は、測定する場所によって異なります。「高血圧管理・治療ガイドライン 2025」によると、以下の値が正常値とされています。(文献12

  • 医療機関で測定した場合の正常値:130mmHg未満/80mmHg未満
  • 自宅で測定した場合の正常値:125mmHg未満/75mmHg未満

血圧の正常値をもとに、ご自身の測定値が当てはまるか確認しましょう。

参考文献

(文献1)

禁煙指導アトラス(2003年発行)|一般社団法人広島県医師会

(文献2)

Persistent blood pressure increase induced by heavy smoking|PubMed

(文献3)

2.喫煙と心不全|J-Stage

(文献4)

喫煙とがん|厚生労働省

(文献5)

たばこの煙には様々な 有害物質が含まれています!|文部科学省

(文献6)

(3)高血圧|J-Stage

(文献7)

禁煙の効果 | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット) | 健康日本21アクション支援システム Webサイト

(文献8)

勤労中年男性の肥満度,血圧,血清脂質に及ぼす禁煙の影響|一般社団法人日本公衆衛生学会

(文献9)

飲酒と喫煙の同時習慣が血圧に及ぼす影響について|J-Stage

(文献10)

高血圧治療ガイドライン2019|日本高血圧学会

(文献11)

Cardiovascular health effects of vaping e-cigarettes: a systematic review and meta-analysis |PubMed

(文献12)

高血圧管理・治療ガイドライン 2025 〜改訂ポイント〜|J-Stage