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ヘバーデン結節の主な3つの原因|職業別の原因と症状も解説

ヘバーデン結節 原因
公開日: 2025.08.31

「ヘバーデン結節の具体的な原因は?」
「職業柄発症しやすい人はいる?」
「ヘバーデン結節を疑う代表的な症状は?」

ヘバーデン結節の主な原因は、過剰な指への負担やホルモンバランスの変化などが挙げられます。

本記事ではヘバーデン結節の主な3つの原因をはじめとして、以下を解説します。

ヘバーデン結節の予防または悪化を防ぐには、発症の原因と疑われる症状の理解が大切です。本記事をヘバーデン結節の理解を深めるために役立ててください。

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ヘバーデン結節の主な3つの原因

ヘバーデン結節の主な原因は、以下の3つが挙げられます。

それぞれの詳細を解説します。

1.過剰な指への負担

ヘバーデン結節の主な原因は、過剰な指への負担です。(文献1

家事や仕事により過剰な指への負担が続くと、以下のような流れでヘバーデン結節を発症する恐れがあります。

  • 軟骨がすり減る
  • 関節に炎症が起きる
  • ヘバーデン結節を発症する

なお、女性は男性と比較して、軟骨が柔らかく関節を支える筋力も弱いです。そのため、女性は軟骨のすり減りが起きやすく、ヘバーデン結節を発症するリスクが高いです。

日頃から過剰に指への負担がかかる作業を行っている方は、適宜休憩を入れて指への負担の軽減をしましょう。

2.女性ホルモンの減少

女性は40歳を過ぎると女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。

女性ホルモンが減少すると、以下のような流れでヘバーデン結節を発症する恐れがあります。

  • 女性ホルモンが減少して関節に炎症が起きやすくなる
  • 指の関節の痛みや腫れを引き起こしやすくなる
  • ヘバーデン結節を発症する

女性は、女性ホルモンの減少に加えて、軟骨の柔らかさや筋力の弱さも関係して、ヘバーデン結節を発症しやすいです。文献1)妊娠や出産時のホルモンバランスの変化によって、ヘバーデン結節を発症するケースもあります。

3.偏った食生活

脂質や糖質の過剰摂取は、以下のような理由によりヘバーデン結節の発症リスクを高める恐れがあります。文献2

偏った食生活 発症リスクを高める理由
脂質の過剰摂取 脂質が軟骨に蓄積して炎症や軟骨の劣化を引き起こすため、発症リスクが高まる恐れがある。
糖質の過剰摂取

糖質の過剰摂取による高血糖状態が続くと、軟骨の老化が促進され、発症リスクが高まる恐れがある。

ヘバーデン結節の原因と症状【職業別】

ヘバーデン結節の職業別の原因は以下の通りです。

職業 原因
主婦 家事による手指の酷使
音楽関係 演奏による手指の酷使
介護関係 介助による手指の酷使
美容関係 道具の使用や施術による手指の酷使
電気工事関係 配線整備や工具の使用による手指の酷使
IT関係 パソコン作業による手指の酷使
スポーツ選手 プレーにおける手指の酷使

それぞれの原因と代表的な症状を解説します。

主婦|家事による手指の酷使

掃除や洗濯、料理、庭の手入れなどの家事全般は、細かい作業が多く指に負担がかかることが多いです。指への負担が蓄積すると、ヘバーデン結節を発症するリスクが高まります。(文献1

家事による手指の酷使によりヘバーデン結節を発症すると、以下のような症状が現れるケースが多いです。

  • 洗い物をする際に指が痛む
  • 洗濯物を取り出す際に指が痛む
  • お皿を持つと指が痛む
  • 財布から小銭を出すときに指が痛む
  • 子どもや孫と手をつなぐと指が痛む

家事の合間に適宜手指を休めることが大切です。

音楽関係|演奏による手指の酷使

ピアニストやチェロなどの演奏家は、ヘバーデン結節に悩まされることが多いです。(文献1)演奏家は指先を曲げて力を入れる動作を繰り返すことが多いためです。

以下のような症状が現れている方は、ヘバーデン結節を疑ってください。

  • 演奏が終わると指がズキズキと痛む
  • 演奏をすると指が痛む
  • 楽器の弦を指の痛みで押さえられない
  • 思う通りに指を動かすことができない

指の違和感や痛みを放置したまま演奏を続けると、症状を悪化させてしまう恐れがあります。医療機関を受診して適切な治療を進めることが大切です。

介護関係|介助による手指の酷使

介護職は、ヘバーデン結節を発症しやすい傾向があります。(文献1)高齢者を支えるために指に力を入れることが多いためです。

介護中に以下のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑ってください。

  • 利用者様とベッドの間に手を入れた際に指が痛む
  • 利用者様の体を支えると指が痛む
  • 手を握られた際に強い痛みがある

40代以降の女性の介護職員は、ヘバーデン結節を発症しやすくなる恐れがあります。手に違和感のある介護職員は医師に相談してみましょう。

美容関係|道具の使用や施術による手指の酷使

美容師やネイリストなどは、手先の細かな作業や指を曲げて力を入れる作業が多いため、ヘバーデン結節を引き起こしやすいです。文献1

代表的な症状は以下の通りです。

  • ハサミやペンを持つと指が痛む
  • お客様の髪を洗うと指が痛む
  • 工具を持とうとしても指の痛みで落としてしまう

以上のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑いましょう。

電気工事関係|配線整備や工具の使用による手指の酷使

電気工事関係の仕事は、指先に力を入れることが多いためヘバーデン結節の発症リスクがあります。(文献1)また、電気工事関係の仕事をしているのは男性の方が多く、ヘバーデン結節を発症していても痛みを我慢している場合が多いです。

そのため、実際に医療機関を受診するころには症状が進行し、強い痛みや腫れを伴っているケースが見られます。

以下のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑ってください。

  • 電気の配線を抑える際に指が痛む
  • 機材や工具を持つと指が痛む
  • 指が痛くて車の運転ができない

指の痛みにより、思わぬ事故につながる恐れもあります。疑われる症状が現れている場合は、我慢しないで医療機関を受診してください。

IT関係|パソコン作業による手指の酷使

IT関係などのパソコンを長時間使う仕事は、指の負担が積み重なりやすく、ヘバーデン結節を発症するリスクがあります。(文献1)疑われる症状は以下の通りです。

  • タイピングをすると指が痛む
  • カバンを持ったときに指に痛みが走る

近年では、仕事にパソコンを使う機会が増えているため、指の痛みを経験する方が増えている傾向です。疑われる症状が現れている方は、悪化する前に医療機関を受診してください。

スポーツ選手|プレーにおける手指の酷使

柔術や柔道などの指先に力を入れることが多い格闘技で、ヘバーデン結節の発症が見られています。(文献1)格闘技以外にも、ゴルフやバレーボールなどのスポーツにおいても発症するケースがあります。

練習や試合をする中で以下のような症状が現れている場合は、ヘバーデン結節を疑ってください。

  • 指先をひねるような力を加えると痛む
  • 相手の胴着をつかんで手前に引くと指が痛む
  • ゴルフの練習後に指がジンジンと痛む

格闘技においては、とくに初心者が発症している傾向です

ヘバーデン結節の予防法

ヘバーデン結節の予防法は以下の通りです。

予防法 詳細
指に負担をかけすぎない 1時間ごとに10分の休憩を入れるなどの工夫をして、指への負担を軽減する。
症状が現れたら早期受診をする 疑われる症状が現れたら悪化する前に受診する。
強くマッサージをしない 強度の高いマッサージやストレッチは悪化をまねく恐れがあるため行わない。
偏った食生活をしない 偏った食生活をしないで栄養バランスの良い食事を摂る。
大豆イソフラボンを摂取する

大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールは、女性ホルモンに似た働きがあり、予防に役立つ可能性がある。

ヘバーデン結節の治療方法

ヘバーデン結節における主な治療方法は以下の通りです。

治療方法 詳細
保存療法 テーピングや装具による安静の保持や痛み止めの軟膏の塗布。炎症や痛みが強い場合には、少量のステロイド薬を注射することもある。軟骨や腱をもろくする恐れがあるため頻回には実施しない。
手術療法

ゴツゴツとした関節の変形などが現れている場合は、骨膜切除術や骨棘切除術(こつきょくせつじょじゅつ)を検討する。

手術療法は、日常生活に支障をきたす場合や痛みが改善しない場合に検討されますが、ヘバーデン結節において手術を行うケースは少ないです。(文献3

ヘバーデン結節は年齢によるものと放置されることがあります。しかし、関節リウマチなどの似ている病気を発症している恐れもあるため放置してはいけません。症状を悪化させないためにも、適切な診断と治療を受けてください。

ヘバーデン結節における再生医療

ヘバーデン結節の治療方法として再生医療という選択肢があります。再生医療とは、人が本来もつ自然治癒力を高める治療法です。

再生医療には主に二つの治療法があります。

一つ目はPRP療法で、患者様自身の血液から抽出した血小板の濃縮液を注射により投与する療法です。血小板は、傷ついた組織や細胞を修復する働きがあり、自己治癒力を高めることが可能です。

二つ目は幹細胞治療で、患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、患部に投与する治療法です。幹細胞は様々な細胞に分化する能力を持つ細胞で、患者様自身の細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低いのが特徴です。

どちらの治療も手術・入院を必要としません。

再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。

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まとめ|ヘバーデン結節の原因を理解して予防につなげよう

ヘバーデン結節の原因は、過剰な指への負担や女性ホルモンの減少、偏った食生活などです。とくに指への長時間の負担がヘバーデン結節の主な原因です。職業柄、過剰に指へ負担をかける方は、注意しなければなりません。

ヘバーデン結節を発症させないためにも「1時間に10分は休憩を入れる」など、指を休ませる時間を設けることが大切です。なんらかの作業中に指の痛みや腫れ、違和感などが現れている場合は、放置しないで医療機関を受診してください。

ヘバーデン結節の治療には、再生医療という選択肢もあります。再生医療が気になっている方は、当院「リペアセルクリニック」にお気軽にご相談ください。

参考文献

(文献1)
ヘバーデン結節の症状|ヘバーデン結節学会

(文献2)
What is the evidence for a role for diet and nutrition in osteoarthritis?|National Institutes of Health

(文献3)
手指の病気「ヘバーデン結節」と「母指CM関節症」|千葉医師会