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ヘバーデン結節の予防法5選|痛みや腫れが現れた際の対処法も解説

「ヘバーデン結節を予防する具体的な方法は?」
「マッサージやストレッチは予防に有効?」
ヘバーデン結節を予防するには、指へ過剰な負担を与えないことが大切です。とくに職業柄指に長時間の負担がかかる方は注意してください。
本記事ではヘバーデン結節の予防法5選をはじめとして、以下を解説します。
40代以降の女性はヘバーデン結節を発症しやすいとされています。発症を予防するために本記事を役立ててください。
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目次
ヘバーデン結節の予防方法5選
ヘバーデン結節とは、指の第一関節の軟骨がすり減ることで、関節の腫れや痛みなどが引き起こされる病気です。
ヘバーデン結節を予防する主な方法として、以下の5つが挙げられます。
それぞれの詳細を解説します。
1.指に負担をかけ過ぎない
ヘバーデン結節を予防するには、指に負担をかけ過ぎないことが大切です。
指に負担がかかる作業には、以下のようなものが挙げられます。
- 掃除や洗濯、庭の手入れなどの指を使う家事全般
- 重い物を持つ行為
- 指に負担のかかるスポーツ
- パソコン仕事や楽器の演奏などの長時間にわたる指の細かな動き
(文献1)
このように指の使いすぎや指に力を入れる作業を積み重ねると、軟骨がすり減ってヘバーデン結節を発症するリスクが高まります。1時間につき10分は休憩を入れるなど、指への負担を減らす工夫をしましょう。
2.指の第一関節に痛みや腫れが現れたら早期受診をする
ヘバーデン結節が悪化する前に、疑われる症状が現れたらできるだけ早く受診することも大切です。ヘバーデン結節を発症すると、指の関節の曲がりにくさや腫れ、骨の変形、水ぶくれのようなコブなどの症状が現れます。
また、以下のような痛み症状も現れます。
- 指を軽くぶつけるだけで強く痛む
- 何もしていないのに指がズキズキと痛む
- 髪を洗うときに指が痛む
- 指の関節が赤くゴツゴツと腫れている
- キーボードを打つと指が痛む
- 指先の痛みで力が入らない
(文献1)
ヘバーデン結節は重症になると、日常生活に支障をきたします。これらの症状が現れている場合は、医療機関を受診してください。
3.強くマッサージをしない
違和感があるからといって、自己流で強度の高いマッサージやストレッチを行うことは推奨できません。万が一ヘバーデン結節を発症していた場合に、痛みや腫れを悪化させてしまう恐れがあるためです。(文献1)
指に違和感および痛みや腫れがある場合は、まずは医療機関を受診することが大切です。マッサージを行うにしても、入浴中などに指先をやさしく擦る程度が良いとされています。
4.偏った食生活をしない
ヘバーデン結節を予防するには、偏った食生活をしないことも大切です。偏った食生活は変形性関節症(ヘバーデン結節を含む)の発症リスクを高める恐れがあるためです。
例えば、脂質を摂り過ぎると、軟骨に脂質が蓄積されて、軟骨の劣化や炎症を引き起こすリスクが高まります。(文献2)その他にも、以下のような食生活の乱れなどにより発症する生活習慣病は、変形性関節症のリスクを高める危険性があります。
病気 | 変形性関節症のリスクを高める理由 |
---|---|
肥満症 | 肥満は軽度の全身の炎症を引き起こす |
糖尿病 | 高血糖の状態は軟骨の機能に障害を与える |
ヘバーデン結節を予防するには、食生活の乱れの改善をはじめとして、生活習慣病を引き起こさないことも大切です。
5.大豆イソフラボンを摂取する
ヘバーデン結節の発症の主な原因として考えられているのが女性ホルモンの減少です。大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすると言われており、ヘバーデン結節の予防に役立つ可能性があります。(文献3)
大豆イソフラボンは以下のような大豆製品全般に含まれています。
- 豆腐
- おから
- 油あげ
- 納豆
- 豆乳
日頃の食生活の中で、これらを取り入れてみても良いでしょう。
ヘバーデン結節になりやすい人
ヘバーデン結節を予防するには、なりやすい人の特徴を理解しておくことも大切です。ヘバーデン結節は、1対10の割合で女性に多く、40代以降に発症することが多いです。(文献4)
女性の発症割合が多いのは以下のような理由が挙げられます。
- 女性は男性と比べて軟骨が柔らかく関節を支える筋力も弱いため軟骨のすり減りが起きやすい
- 40代以降になると女性ホルモンが減少していくため関節の炎症が起きやすくなる
また、音楽家や美容師、プログラマー、介護士など指へ負担をかけることが多い職業の方も、ヘバーデン結節になりやすいとされています。日常的に指に過剰な負担をかけてしまう方は、適宜休憩などを取り入れて、指への長時間の負担を軽減しましょう。
ヘバーデン結節による痛みや腫れが現れた際の対処法
ヘバーデン結節による痛みや腫れなどの症状が現れた際の対処法は以下の通りです。
現れている症状 | 対処法 | 手順 |
---|---|---|
指の痛み | テーピング | 1.テーピングする部位をよく洗う 2.痛みのある指の第1関節をテーピングでグルグルと巻く 3.爪の色が紫色になっていないか確認する ※爪の色が紫色になっている場合は強く巻き過ぎであるため巻き直す |
指の強い痛み、腫れ | アイシング | 1.氷のうを用意する 2.痛みや腫れがある部位を約20分間冷却する ※長時間冷やすと凍傷の原因になるため注意する |
手のこわばり | 温浴 | 1.洗面器などにお湯を張る 2.手を約10分浸す |
(文献5)
テーピングは、指を使い過ぎているときに安静を保持する目的としても有効です。ヘバーデン結節は年齢によるものと放置されることもありますが、リウマチなど症状が似ている他の病気を発症している恐れがあります。
指に痛みや腫れ、変形、赤みなどが現れている場合は、医療機関を受診して適切な診断を受けることが大切です。
ヘバーデン結節の治療方法
ヘバーデン結節の主な治療方法は以下の通りです。
治療方法 | 詳細 |
---|---|
保存療法 | 基本的な保存療法はテーピングや装具による安静の保持や、痛み止めの軟膏の塗布など。少量のステロイド薬を注射することもある。 |
手術療法 |
関節の変形などが現れている場合は骨棘切除術(こつきょくせつじょじゅつ)や骨膜切除術を検討する。関節を固定する関節固定術を行うこともある。 |
手術療法は、保存療法により痛みが改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合などに検討されます。
ヘバーデン結節における再生医療
保存療法により症状が改善しない場合は、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療とは、病気やケガにより機能障害となった組織や細胞などを元に戻すために、人が本来もっている「再生する力」を用いた治療方法です。
具体的な治療方法としては、PRP療法が挙げられます。PRP療法では、患者様自身の血液を遠心分離機にかけ、血小板を濃縮した液体を患部に注射します。血小板には、傷ついた組織や細胞の修復を促進させる働きがあり、自己治癒力を高めることが可能です。
再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。
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まとめ|適切な方法を実施してヘバーデン結節を予防しよう
ヘバーデン結節を予防するには、指に負担をかけ過ぎないことが大切です。とくに40代以降の女性や職業上、指に過剰な負担をかけてしまう方は、ヘバーデン結節になりやすい傾向です。
1時間につき10分は休憩を入れるなど、指への負担を減らす工夫をしましょう。指に違和感および痛みや腫れが現れた際の対処法として、テーピングやアイシング、温浴などがあります。
しかし、関節リウマチとの鑑別のためにも、まずは医療機関を受診して正しい診断を受けることが大切です。ヘバーデン結節には、再生医療という選択肢もあります。再生医療が気になっている方は、当院「リペアセルクリニック」にお気軽にご相談ください。
(文献1)
ヘバーデン結節の症状|ヘバーデン結節学会
(文献3)
広報 ほんじょう 12|本庄市
(文献4)
ヘバーデン結節|徳島県医師会