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【医師監修】大腸がんの食事で気をつけることとは?手術前後や予防に効果的なレシピを解説

大腸がんの食事
公開日: 2026.01.26

大腸がんの治療中に「何を食べれば良いのか」「手術前後で食事はどう変わるのか」と悩む方は少なくありません。

医師から食事制限のアドバイスをされても、具体的にどのような食材を選べば良いのかわからず、不安を感じることもあるでしょう。

食事管理は大腸がん治療を支える重要な要素のひとつです。適切な食事を心がけることで体への負担を抑え、回復を後押しできます。

本記事では、治療段階ごとの食事の注意点や取り入れたい食品・避けたい食品、さらに取り入れやすいレシピまで解説します。正しい食事管理を知り、より適した治療を行うための参考にしてください。

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大腸がんにおける「食事」の重要性

大腸がんの治療では、手術や抗がん剤といった医療行為だけでなく、日々の食事が体調や回復を左右する重要な要素となります。

ここでは、大腸がんの治療段階ごとに、食事でとくに気をつけたいポイントを解説します。本章を参考に、該当する治療段階の食事の注意点を把握しましょう。

手術前後|腸への負担軽減と合併症(腸閉塞)予防

大腸がんの手術前後は、腸への負担を抑え、腸閉塞などの合併症を防ぐことが重要です。

手術前は、過度な食物繊維や高脂肪食、胃腸に負担のかかる食品を控え、消化の良い食事を心がけましょう。手術前日は食事を中止することが多いため、医師の指示の確認が必要です。

手術後は腸が回復途中のため、引き続き腸への刺激を避けた食事管理が必要です。入院中は流動食から始めて徐々に常食へ移行しますが、その後も海藻やきのこ、ごぼうなど食物繊維を多量に含む食品や揚げ物、刺激物は控えましょう。

退院後も術後3カ月程度は腸の動きが不安定なため、水分を十分に摂り、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。とくに便秘や下痢の症状が生じているときは、こまめな水分補給を心がけましょう。

抗がん剤治療中|副作用による食欲不振対策・体力の維持

抗がん剤治療中は、薬の副作用として食欲不振や味覚の変化などが起こりやすく、普段どおりの食事が難しくなる場合があります。

副作用が強い日は無理に食べようとせず、こまめな水分補給が優先されます。また、抗がん剤の副作用は人によって異なるため、症状に合わせて以下のように食事の摂り方を工夫するのもおすすめです。

症状 対応方法の例
食欲低下 1回量を少なめにし、回数を増やして少量ずつ食べる
味覚異常 甘さや酸味など、味覚の変化に合わせた味付けを試す

このような対策を取り入れながら、無理のない範囲で栄養不足を防ぎ、体力の維持を心がけましょう。

予防・再発防止|発症リスクを下げるための腸内環境づくり

大腸がんの予防や再発防止を目的とする場合、腸内環境を整える生活習慣と食事が重要です。過度な飲酒や喫煙は大腸がんの発症リスクを高めるため、できるだけ控えましょう。

食事面では、カルシウムや食物繊維の適切な摂取が、腸内環境の改善や大腸がんリスク低下につながるとされています。(文献1)(文献2
ただし、治療中や術後は腸閉塞を招く恐れがあるため、食物繊維には注意が必要です。治療中は控え、医師の許可が出てから予防・再発防止として取り入れるようにしましょう。

また、ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉の過剰摂取は控えることが推奨されます。加工肉に含まれる亜硝酸塩や、調理・加工の過程で生成される発がん性物質が大腸に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。

予防や再発防止の観点から、加工肉の摂取は意識的に減らしていきましょう。

大腸がんの治療・予防におすすめの食事

治療や予防のための食事では、消化が良く栄養バランスの整った食品を選ぶことが大切です。とくに治療中や術後は、腸への負担を抑えながら、体力の回復や維持に役立つ食材を意識して取り入れましょう。

以下は、大腸がんの治療中や術後におすすめの食品例です。

食品群 おすすめの食品例
たんぱく質類 ・鶏ささみ
・卵
・乳製品(ヨーグルト・牛乳など)
果物 ・バナナ
・桃
・りんご
※缶詰を使う、軟らかく加熱調理するなどの工夫がおすすめ
主食 ・おかゆ
・うどん
・食パン

とくに術後は腸への負担を考慮しながら、消化に良く体力の回復に役立つ食品を毎食に少しずつ取り入れるようにしましょう。

また、大腸がんの予防には全粒穀類(玄米やオートミールなど)、食物繊維を含む食品、乳製品などを積極的に取り入れるのもおすすめです。

大腸がんの治療・予防のために避けたい食事

大腸がんの治療中や術後、また予防・再発防止を意識する段階では、腸に負担をかける食事を避けることが重要です。治療・予防のいずれの場合でも、以下のような食品は腸への負担となりやすいため、過度な摂取は控えましょう。

  • 高脂肪食(揚げ物、脂身の多い肉など)
  • アルコール・カフェインを含む飲み物
  • 辛味や塩味が強い刺激物

その他、とくに注意したいのが食物繊維を過剰に含む食品です。海藻類・きのこ類・ごぼう・たけのこなどは食物繊維が豊富で、予防の観点では有用とされています。(文献2)ただし、治療中や術後は腸内で詰まりやすく、腸閉塞のリスクを高める恐れがあるため控えましょう。

また、大腸がんの予防の観点では、赤肉と呼ばれる牛、豚、羊、馬、ヤギの肉も、過剰摂取を控えるべきとされています。

病状や治療内容によって必要な食事制限は異なります。医師や管理栄養士から個別に指示がある場合は、それを最優先で守るようにしましょう。

大腸がんの食事でおすすめのレシピ

ここからは、治療や目的の段階に応じたおすすめレシピの一例をご紹介します。

  • 手術前後の場合
  • 抗がん剤治療中の場合
  • 発症予防・再発防止が目的の場合

それぞれの体調や治療状況に合わせ、毎日の食事づくりの参考にしてください。

手術前後の場合

大腸がんの手術後は、消化に負担をかけない食品から始め、腸の回復を促す段階的な食事が大切です。とくに食物繊維や消化の悪い食品は控える必要があります。
以下は、手術前後に取り入れやすい消化に優しいメニューの一例です。

分類 メニュー例
主食 おかゆ、食パン
主菜 ロールキャベツ、魚の塩焼き
汁物 ポトフ、味噌汁

食事は1日3食を基本に、小分けにして少量ずつ摂ると腸への負担がさらに軽減します。退院後も腸の状態に合わせて少しずつ通常の食材や食感へ戻していきましょう。

医師や管理栄養士から個別に栄養指導があった場合は、その内容・方針を厳守してください。

抗がん剤治療中の場合

抗がん剤治療中は、副作用として食欲不振や味覚の変化、吐き気などが出やすく、普段の食事が負担に感じられることがあります。

治療中で食事に支障を感じている場合は、症状に合わせて食べやすいメニューを選ぶことが大切です。以下は、症状別に取り入れやすいレシピの一例です。

症状 おすすめのレシピ例
食欲不振・吐き気 ・麺類
・豆腐や卵料理
・塩分抑えめの漬物や酢料理
味覚障害 ・蒸し野菜(好みの味のソースやタレをかける)
・酢料理
・だしを効かせた料理

また、調理の際は食材を細かく刻んだり、とろみをつけたりすることで、のど越しが良くなり摂取しやすくなります。

副作用が強いときは体調に合わせて食べられそうなものを選び、少量を数回に分けて食べることを心がけましょう。

発症予防・再発防止が目的の場合

大腸がんの発症予防や再発防止を目指す場合、腸に負担をかけにくい食品を基本に、栄養バランスの整った食事を継続することが大切です。

糖質や脂質を過度に摂り過ぎないよう注意しながら、たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランス良く取り入れましょう。

以下は、予防を意識したメニューの一例です。

分類 メニュー例
主食 雑穀ご飯、玄米入りご飯
主菜 焼き魚、豆腐ハンバーグ
副菜 納豆、温野菜
汁物 具材を豊富に入れた味噌汁

大腸がんの発症または再発予防を目的とした食事は、日々の食習慣の積み重ねが大きく影響します。無理に特別な食品を増やさずに毎日の食事でバランスを意識し、手に入れやすい食材で続けられる食生活を心がけましょう。

正しい食事管理で大腸がんの治療を支えよう

正しい食事管理は、大腸がんの治療や合併症の予防、生活の質を支える重要な要素です。手術前後や抗がん剤治療中など、それぞれの段階に合った食事を選び、必要な栄養を補う食習慣を身につけましょう。

本記事でご紹介した内容が、ご自身やご家族の治療中・治療後の食生活を支える一助になれば幸いです。

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大腸がんの食事についてよくある質問

食事が原因で大腸がんになることはある?

大腸がんは、特定の食品を「1つ食べたら必ず発症する」といった単純な原因で起こるものではありません。ただし、長年にわたる食習慣は、発症リスクに影響する懸念があるとされています。(文献3

たとえば以下のような食事を多く摂る生活が続くと、発症リスクが高まる可能性が考えられます。

  • ハムやソーセージなどの加工肉
  • 糖質・甘味料が過剰に含まれた飲み物(清涼飲料水等)
  • 揚げ物やステーキなどの高脂肪食

これらの食品を日常的に摂り過ぎないよう意識し、栄養バランスの整った食事を心がけることが、大腸がん予防につながります。

なお、大腸がんの原因については以下の記事にてより詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

大腸がんの予防におすすめの食事は?

予防におすすめの食事は以下の通りです。

おすすめの食事 具体例

食物繊維が豊富な野菜・果物

※ 大腸がんの治療中や術後など、腸に負担をかけたくない時期は控える

・野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)
・根菜類(にんじん、ごぼうなど)
・果物(バナナ、りんごなど)
カルシウム・ビタミンDが豊富な食材 ・牛乳
・小魚
発酵食品 ・納豆
・味噌
・ヨーグルト

大腸がんの予防は、一時的な食事制限ではなく、日々の食習慣の積み重ねでリスクを下げていくことが大切です。

バランスの良い食事は、体の免疫力や回復力を高める土台にもなります。無理なく続けられる食品選びと調理方法を意識し、健康な食生活を目指しましょう。

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大腸がんの手術後、食事制限はいつまで続きますか?

大腸がんの手術後の食事制限は、一般的に3カ月程度が目安です。術後は腸の機能がまだ十分に回復していないため、食物繊維を多量に含む食品や消化しにくい食べ物は控えましょう。

手術直後の入院中から重湯やおかゆなどの消化の良い食事から開始し、腸の状態を確認しながら段階的に食事内容を進めていくのが一般的です。問題がなければ、徐々に普通食へと戻します。

ただし、食事制限が必要な期間は、切除した腸の範囲や手術方法、術後の回復状況によって個人差があります。食事について医師から指示があれば、必ず従いましょう。

参考文献

文献1
Dietary calcium, vitamin D, and the risk of colorectal cancer – PubMed

文献2
食物繊維摂取と大腸がん罹患との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究

文献3
Dietary patterns and colorectal cancer risk in middle-aged adults: A large population-based prospective cohort study – PubMed