• 内科疾患
  • 内科疾患、その他

大腸がんの原因にストレスは関与する?!その他要因や初期症状について現役医師が解説

大腸がん 原因 ストレス
公開日: 2025.04.30 更新日: 2025.08.31

「大腸がんの原因にストレスがあるって本当?」
「具体的にどう影響するのか知りたい」

このような不安を抱えている方もいるでしょう。

大腸がんは部位別のがん発生率では、男女どちらも上位を占めており、死亡数においても女性では最も多いがんです。(文献1

大腸がんの原因はさまざまありますが、ストレスも原因の一つと考えられています。

本記事では、大腸がんとストレスの関係や、ストレス以外の原因とリスクについて詳しく解説します。早期発見のポイントや、予防策、治療法についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

大腸がんについて気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

結論|ストレスは大腸がんの原因となりうる

大腸がんの発症には食生活や運動習慣、遺伝などさまざまな要因があります。「ストレス」も大腸がんの原因の1つになりうると考えられます。

直接的な原因と断定はできないものの、発症リスクを高める可能性は否定できません。

ストレスがリスクを高める理由は、主に以下の2点です。

  • 免疫力の低下
  • 生活習慣の乱れ

実際に、日本人の男女約6万人を対象とした大規模な追跡調査では、心理的ストレスが高い人ほど直腸がんの発症率に影響があると報告されました。(文献2

また別の研究では、とくに女性においてストレスを強く感じている人は、そうでない人と比較して大腸がんによる死亡リスクが1.64倍に上昇するとのデータが示されています(文献3)。

もちろん、ストレスを感じるだけで大腸がんになるわけではありません。しかし、発症リスクを間接的に高める要因の1つであるため、ご自身に合った方法でストレスを管理することが重要です。

ストレス以外で考えられる大腸がんの原因とリスク

大腸がんの発生には生活習慣が深く関わっており、日々の食事内容や運動習慣、嗜好品の摂取状況などさまざまな要因がリスクを高めることがわかっています。

年齢が上がるにつれてリスクも増加しますが、近年では若い世代での発症増加も指摘されており、その背景には現代のライフスタイルの変化があると考えられています。(文献4

ここでは、ストレス以外の主なリスク要因について、いくつかの項目に分けて詳しく見ていきましょう。

食生活|欧米化による影響

近年、日本を含む先進国では大腸がんの発症率が年々上昇傾向にあり、50歳未満の比較的若い世代での大腸がん増加が世界的に報告されています。

この背景には食生活の欧米化が一因と考えられており、肉類(とくに赤身肉や加工肉)中心で野菜や食物繊維が不足しがちな食事は大腸がんのリスクを高める可能性があります。

若年層での発症が増えている深刻な傾向を食い止めるためにも、日頃の食習慣を見直しバランスの良い食事を心がけましょう。

発症年齢|高齢になるほど高い罹患率

国立がん研究センターの統計では、大腸がんの罹患率は40代から徐々に増加します。

そして年齢を重ねるごとに罹患率は高くなる傾向にあります(文献5)。自治体などの検診が40歳から始まることも、この年代以降で発見される一因と考えられるでしょう。

しかし、数は多くないものの20代や30代で発症するケースもあるため、若いから無関係とはいえません。腹部の不調が続くなど、気になる症状があれば30代から検査を受けるのも選択肢の1つです。

なお、大腸がんは年齢によって進行速度に違いがあるといわれます。詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

運動不足|肥満による影響

運動習慣の欠如や肥満傾向も大腸がんのリスクを高める要因です。身体をあまり動かさない生活が続くと腸の働きが鈍くなり、腸内に有害物質が停滞しやすくなります。

肥満そのものもホルモンバランスや慢性炎症を通じてがん発生の下地を作ると考えられており、実際に肥満の人は大腸がんの発生率が高いことが報告されています。(文献6

喫煙と飲酒|さまざまなガンのリスク

タバコの喫煙習慣や過度の飲酒も大腸がんのリスクを上げることが明らかになっています。

喫煙といえば肺がんの原因として有名ですが、たばこに含まれる有害物質が血流を通じて全身に巡るため、大腸の細胞にも悪影響を及ぼします。

国立がん研究センターの研究によると、喫煙者は非喫煙者に比べ大腸がんの発生率が高い傾向が認められています。(文献7

また、アルコールそのものと体内で代謝されてできるアセトアルデヒドには発がん性があり、大量の飲酒習慣は大腸がんの危険性を高めます。

日常的にタバコやお酒を嗜む方は、大腸がんを含むさまざまながん予防のために禁煙・節酒を意識しましょう。

遺伝的要因|家族の発症歴との関連

大腸がんには遺伝的な要因も一部存在し、とくに家族性大腸腺腫症やリンチ症候群といった遺伝性疾患のある家系では若いうちから大腸がんを発症する率が高いことが知られています。

また、遺伝的要因とは別に炎症性腸疾患と総称される難治性の腸の病気(潰瘍性大腸炎やクローン病など)を患っている人も、大腸に慢性的な炎症がある状態が続くため大腸がんの発生率が上がることがわかっています(文献8)。

家族歴がある方や腸の持病がある方は、より注意深く定期検診を受けるなど早期発見に努めましょう。

大腸がんを早期発見するための2つのポイント

大腸がんは早期のうちに発見できれば、高い確率で治癒が望めるがんです。しかし初期段階では症状がほとんど出ないため、発見が遅れるケースもあります。

ここでは、大腸がんを早期発見するための2つのポイントを解説します。

  • 初期症状に該当するかチェックする
  • 定期的に健康診断を受ける

できることから実践してみてください。

初期症状に該当するかチェックする

大腸がんは早期の段階では自覚症状がほとんどありません(文献9)。そのため少し進行してからようやく異変に気づくケースが多いです。

以下に大腸がんの代表的な症状を挙げますので、思い当たるものがないかチェックしてみましょう。

初期症状 チェックポイント
便に血が混じる、または便の表面に血が付着する

血便・下血と呼ばれる症状です。大腸がんが進行すると腸管内で出血が起こり、排泄物に鮮紅色もしくは暗赤色の血液が混ざることがあります。

痔など良性疾患でも起こる症状ですが注意が必要です。

貧血の症状が出る

大腸がんからの出血が断続的に続くと慢性的な貧血状態になります。

立ちくらみやめまい、動悸・息切れ、顔色の悪さなど貧血のサインが現れることがあります。

便通の変化(下痢や便秘を繰り返す)や便の形状変化

腸管が狭くなるために便秘と下痢を交互に繰り返したり、便が細くなったりする場合があります。

また常に残便感(出し切れていない感じ)があるのも特徴です。

お腹の張りや痛み

腸にガスや便が溜まりやすくなることで腹部膨満感を感じたり、腫瘍が大きくなるとお腹が痛くなることもあります。

進行した場合、腸閉塞(腸詰まり)を起こして激しい腹痛や嘔吐を引き起こすこともあります。

頻度が高いのは血便や下血ですが、これらの症状は痔など良性の病気でも起こり得るため、「きっと痔だろう」と自己判断して放置してしまう例も少なくありません。

上記のような症状に心当たりがある場合は、お早めに消化器科・胃腸科・肛門科など専門医を受診しましょう。

大腸がんの初期症状についてや、初期症状とおならの関係については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

【関連記事】
大腸がんの症状チェック:初期症状を見落とさず早期発見するポイント
大腸がんの初期症状とおならの変化|早期に気づくチェックポイントとは

定期的に健康診断を受ける

自覚症状だけに頼らず、大腸がん検診を定期的に受けることが早期発見には欠かせません。日本では40歳以上の男女に対し年に1回の大腸がん検診受診が推奨されています文献9)。

市区町村によっては集団検診や職場健診で便潜血検査を実施しており、多くの場合費用の一部〜全額が公費負担となるため手軽に受けられます。

大腸がん検診の主な内容は問診と便潜血検査です。痛みもなく短時間で終わる検査ですので、「忙しくて時間がない」方も年に一度はスケジュールを確保して受診しましょう。

大腸がんの5つの予防策

生活習慣の影響が大きい大腸がんは、日々の習慣を改善すると予防効果が期待できます。

日常生活で取り組める大腸がん予防策を5項目別にまとめました。

  • ストレスを適切にコントロールする
  • 食物繊維を十分に摂る
  • 運動習慣を身につける
  • 禁煙する
  • 飲酒は適量を心がける

できることから取り組んでみましょう。

ストレスを適切にコントロールする

大腸がんの間接的なリスクとなりうるストレスとは、上手に付き合っていくことが求められます。心身の健康を保つには、まず十分な睡眠時間を確保し、生活リズムを整えるのが基本です。

その上で、ご自身に合ったストレス解消法を日常生活に取り入れるのも一つの方法です。たとえば、以下のようなものが挙げられます。

  • ウォーキングやストレッチなどの軽い運動
  • 読書や音楽鑑賞といった趣味の時間
  • 親しい友人や家族との会話

すべてを完璧におこなう必要はありません。無理のない範囲で、自分が心地良いと感じる方法を見つけてみましょう。

食物繊維を十分に摂る

食習慣の見直しは大腸がん予防の柱となります。

まず、食物繊維を十分に摂取するよう心がけましょう。

野菜や果物、海藻、豆類、全粒穀物(玄米や全粒パンなど)には食物繊維が豊富に含まれており、食物繊維の摂取量が多い人ほど大腸がんの発症リスクが16〜24%低いとの研究結果も報告されています。(文献4

日々の食事を見直し、大腸がんになりにくい食事を意識しましょう。

運動習慣を身につける

定期的な運動習慣は、大腸がんのリスクを低減させる上で役立つと考えられています。

運動によって腸の動きが活発化し、便に含まれる有害物質が腸の粘膜に接触する時間を短くできるからです。実際に運動習慣がある人では、大腸がんの発症リスクが低下するとの報告もあります(文献6)。

また、運動は肥満の解消や適正体重の維持にもつながります。

肥満はリスク要因の1つで、関連する糖尿病の人は大腸がんのリスクが1.4倍高まるとのデータも出ています(文献4)。まずは毎日30分程度のウォーキングなど、継続しやすいものから始めてみましょう。

禁煙する

タバコを吸う人はぜひ禁煙に踏み切りましょう。喫煙は大腸がんを含むすべてのがんのリスクを高める最大要因の一つです。(文献7

タールやニコチンなどタバコに含まれる有害物質は、吸い込んだ肺だけでなく血液を介して大腸の粘膜にも届き、細胞を傷つけDNAにダメージを与えます。

禁煙によって肺がんはもちろん、大腸がんやその他のがんになる確率も時間とともに減少していくことがわかっています。(文献10

禁煙開始直後はストレスを感じるかもしれませんが、禁煙外来の活用やニコチンパッチ・ガムなど補助剤の利用も検討し、健康な体づくりの一環として禁煙にチャレンジしてください。

飲酒は適量を心がける

お酒を嗜む方は飲みすぎないことを肝に銘じましょう。過度の飲酒習慣は大腸がんのリスクを高めます。(文献7

一般的に節度ある適量の目安は、ビール中瓶1本または日本酒1合程度と言われますが、適量を超える量を連日飲酒する習慣は控え、飲む頻度も週に2日は休肝日を作ることが推奨されています。

お酒以外のリラックス法を見つけ、飲酒量を徐々に減らす努力が大切です。適切な飲酒量の管理は大腸がんのみならず肝臓や膵臓など他の臓器のがんにもつながりますので、飲酒量には注意しましょう。

大腸がんの検査方法

原因や症状を理解し、早期発見のポイントを抑えたら次は検査方法を押さえて、必要に応じて早めに検査を受けましょう。

大腸がんの検査方法は多くの医療機関で以下の2つが採用されています。

  • 便潜血検査
  • 大腸内視鏡検査

どのような検査方法か具体的に解説します。

便潜血検査

便潜血検査(べんせんけつけんさ)は、便中に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。大腸にがんやポリープがあると、ときに出血して便に血が混ざることがあります。

しかしその出血量はごく微量で肉眼では確認できないため、便潜血検査では専用の試薬と検査紙を用いて血液の痕跡を化学的に検出します。

検査のやり方は自宅で便を少量採取し、検査キットに塗布して提出するだけです。結果が陽性(反応あり)の場合でも、必ずしも大腸がんが見つかるとは限りません。

痔による出血や月経血の混入などで偽陽性となることもありますので、陽性と指摘された場合は落ち着いて精密検査(大腸内視鏡など)を受けることが大切です(文献9)。

逆に陰性だったからといって安心とは言えず、微小ながんがある場合など見逃しの可能性もゼロではありません。

そのため、便潜血検査は毎年定期的に受けることが重要です。まずは年1回の便潜血検査を習慣づけて早期発見に努めましょう。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査(だいちょうないしきょうけんさ)は、肛門から内視鏡(カメラ付きの細い管)を挿入し大腸の内側を直接観察する検査です。内視鏡を用いることで、大腸粘膜のわずかな病変も直接目で確認できるため、大腸がんの確定診断には欠かせません。

便潜血検査が陽性だった場合や、大腸がんが疑われる症状がある場合には精密検査として大腸内視鏡が行われます(文献9)。検査前日から専用の下剤を服用し、腸内をきれいに空っぽにしてから検査します。

検査中は空気や水で腸を膨らませながら隅々まで観察するため、一時的にお腹が張る感じがありますが、最近では鎮静剤を使ってうとうと眠った状態で受けられる施設も多く、不快感に配慮した検査が可能です。

医師は内視鏡映像を確認しながら病変部位を探し、もしポリープ(腫瘍の芽)が見つかればその場で切除する場合もあります。採取した組織は病理検査に回し、良性か悪性か詳しく調べます。

大腸内視鏡検査は半日〜1日かかる検査ですが、早期がんなら内視鏡治療で切除して完治させられる場合もあり、検査と治療を兼ねられる点で非常に有用です。

定期検診の便潜血で陽性が出たら放置せず必ず内視鏡検査を受けるようにしましょう。

また、症状が強い場合は便潜血を待たずに直接内視鏡検査を受けた方が良いこともあります。医師と相談の上、自分に必要な検査を受けてください。

大腸がんと大腸ポリープの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

大腸がんの治療方法

大腸がんの治療は、がんの進行度や体の状態に応じて、以下の4つの方法があります。

  • 内視鏡治療
  • 手術療法
  • 免疫療法
  • 再生医療

それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。

内視鏡治療

内視鏡治療は、がんが腸の粘膜内にとどまっているような早い段階(ステージ0〜I期)で発見された場合に選択される治療法です。お腹を切ることなく、肛門から内視鏡(カメラ)を挿入し、モニターで確認しながらがんやポリープを切除します。

体への負担が少なく、入院期間も2〜3日程度で済むケースがほとんどです。お腹に傷が残らず、回復が早いといった利点があります。ただし、がんの大きさや深さによっては、後述する手術療法が必要と判断されることもあります。

手術療法

手術療法は、がんが腸の壁の深くまで達していたり、リンパ節に転移したりしている可能性があるステージI〜IIIでおこなわれる治療法です。

がん細胞が含まれる腸管と、その周囲のリンパ節を一緒に切除します。

手術の方法は以下の2つの術式があります。

術式 概要
腹腔鏡手術 お腹に小さな穴を開けておこなう
開腹手術 お腹を切り開いておこなう

進行状況によっては一時的に人工肛門(ストーマ)を造設する場合もありますが、手術後に再びつなぎ合わせることも少なくありません。

また、手術後には再発を防ぐ目的で、半年ほど抗がん剤などを用いた補助化学療法をおこなう場合があります。

免疫療法

免疫療法は、免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法です。

現在、大腸がんの治療に効果があると証明されている免疫療法は免疫チェックポイント阻害薬のみです。

免疫チェックポイント阻害薬はすべての大腸がんに有効ではなく、以下のケースに該当する場合にのみ効果があるとされています。

  • 遺伝子に入った傷を修復する機能が働きにくい状態
  • がん細胞中の遺伝子変異の量が多い状態

その他の免疫療法は、大腸がんに対して効果が証明されたものはありません。(文献11

再生医療

ご自身の細胞を用いて身体の機能を整える「再生医療」が、がん治療の分野でも応用されています。

大腸がんにおいても、発症や再発のリスクを抑える目的で、再生医療が選択肢になることがあります。

患者様ご自身の免疫細胞の働きを高める「免疫細胞療法」もその1つです。これは、血液から免疫細胞を採取し、体外でその数を増やし活性化させてから、再び体内に戻す治療法を指します。

免疫細胞療法について、詳しく知りたい方は下記のページをご覧ください。また、メール相談オンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。

手術しなくても治療できる時代です。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

大腸がんの原因を理解して生活習慣を改善しよう

大腸がんは年々増加している病気ですが、原因となるストレスや食生活などは生活習慣を見直せば予防可能です。

日々のストレスを減らし、バランスの良い食事と適度な運動を心がけることは、大腸がんのみならず他の病気の予防にもつながります。忙しいからと後回しにせず、ぜひできる範囲で生活習慣を整えてみてください。

それでもすべてのリスクをゼロにするのは難しいため、40歳を過ぎたら定期検診を受けて早期発見に努めることも忘れないようにしましょう。

大腸がんの原因に関するよくある質問

大腸がんに気づいたきっかけは何が多いですか?

大腸がんは初期症状がほとんど出ないため、ご自身の判断で気づくのは難しいといわれています。

発見に至るきっかけで多く挙げられるのは、会社の健康診断や自治体の検診でおこなう「便潜血検査」です。

検査で陽性反応が出た場合に、精密検査として「大腸カメラ」をおこない、がんと診断されるケースがあります。

日本において40歳からは大腸がん検診の対象となるため、検診をきっかけに発見される方も少なくありません。

しかし30代でも発症する可能性はありますので、血便や長引く便秘・下痢、腹痛といった症状が続く場合は、専門機関の受診を検討しましょう。

50代で大腸がんになる確率はどれぐらいですか?

国立がん研究センターの報告によると、50代で1年間に大腸がんと診断される人数は、10万人あたり男性がおよそ120人、女性がおよそ75人です。(文献12

これを確率に換算すると、男性は約0.12%、女性は約0.075%となります。これは、男性であれば約833人に1人、女性では約1333人に1人が50代のうちに罹患する計算になります。

参考文献

(文献1)
最新がん統計|国立がん研究センター

(文献2)
Perceived Stress and Colorectal Cancer Incidence: The Japan Collaborative Cohort Study|Scientific Reports

(文献3)
Perceived Psychologic Stress and Colorectal Cancer Mortality: Findings From the Japan Collaborative Cohort Study|Psychosomatic Medicine

(文献4)
糖尿病の人は大腸がんリスクが高い 大腸がんは50歳未満の若い人でも増加 予防に役立つ3つの食品とは?|糖尿病ネットワーク

(文献5)
がん種別統計情報 大腸|国立がん研究センター

(文献6)
身体活動量と大腸がん罹患との関連について|国立がん研究センター

(文献7)
お酒・たばこと大腸がんの関連について|国立がん研究センター

(文献8)
大腸がん(結腸がん・直腸がん)について|国立がん研究センター

(文献9)
大腸がん(結腸がん・直腸がん)予防・検診|国立がん研究センター

(文献10)
がんゲノムビッグデータから喫煙による遺伝子異常を同定|国立がん研究センター

(文献11)
大腸がん(結腸がん・直腸がん)治療|国立がん研究センター

(文献12)
大腸がんファクトシート2024|国立がん研究センター がん対策研究所