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コロナで咳が止まらない原因とは?対処法・セルフケアを解説
コロナにかかったあと、熱や喉の痛みは落ち着いたのに、咳だけがなかなか止まらず不安を感じることがあります。
長引く咳はコロナ後遺症の一つとしてみられる一方で、咳喘息や逆流性食道炎、副鼻腔炎、感染症、肺炎など別の原因が隠れているケースもあります。
原因によって必要な対処は変わるため、咳が続く理由を整理しておくことが大切です。
本記事では、コロナで咳が止まらない主な原因や対処法、日常でできるセルフケアをわかりやすく解説します。
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目次
コロナで咳が止まらない主な原因
コロナ後に咳が止まらない状態が続くと、後遺症ではないかと不安を感じることがあります。ただし、長引く咳の原因は一つではありません。
ここでは、コロナ後に咳が止まらないときに考えられる主な原因を解説します。
後遺症で咳が続いている
「新型コロナウイルス感染症(以後コロナ)」の後に咳だけが止まらない場合は、いわゆる後遺症の可能性があります。
ただし、コロナ後に咳が続くからといって、すべて後遺症とは限りません。
気道の炎症が残っていたり、別の病気が隠れていたりするケースもあります。
咳が数週間続く場合や、息苦しさ・痰・胸の痛みを伴う場合は、自己判断せず呼吸器内科で原因を確認することが大切です。
コロナの後遺症がいつまで続くかについては、以下の記事でも現役医師が詳しく解説しています。
咳喘息を発症している
コロナ後に乾いた咳が何週間も続く場合は、咳喘息を発症している可能性があります。
咳喘息は、ゼーゼー、ヒューヒューという強い喘鳴が目立たず、咳だけが長引きやすいのが特徴です。
とくに夜間から早朝にかけてや、会話・運動・寒暖差などで悪化しやすく、風邪が治ったあとも空咳だけが残るケースが見られます。
後遺症と思っていた咳の背景には、咳喘息が隠れている場合もあるため注意しましょう。
逆流性食道炎が関係している
コロナ後に咳が長引く場合は、逆流性食道炎(胃食道逆流症)が関係している場合もあります。
胃酸などが食道や喉を刺激すると、風邪が治ったあとでも咳だけが残るケースがあるのです。
胸やけが目立たなくても、喉の違和感、就寝中や食後の咳、横になると悪化する咳が続く場合は注意してください。
後遺症と判断して咳止めだけで様子を見るのではなく、医療機関を受診して、咳の出やすい時間帯や食後との関係も含めて正確に伝えましょう。
副鼻腔炎が喉を刺激して咳が出る
副鼻腔炎にかかっていると、鼻水が喉の奥に流れ落ちる「後鼻漏(こうびろう)」によって咳が止まらない場合があります。
とくに、以下のような咳には注意しましょう。
- 痰がからむような咳
- 横になると出やすい咳
- 鼻づまりや黄色っぽい鼻水を伴う咳
コロナ後は気道や鼻の粘膜が敏感になり、鼻の炎症が長引いて咳につながるケースもあります。
10日以上続く鼻汁や後鼻漏、日中の咳は鼻副鼻腔炎を疑う目安なので、鼻の症状もある場合は咳だけで判断しないことが大切です。(文献1)
感染症によって咳が出る
コロナ後に咳が止まらない場合、別の感染症にかかっている可能性があります。
たとえば、気管支炎や肺炎、マイコプラズマ感染症などでは咳や痰、発熱、だるさが続く場合があるのです。
いったんコロナが落ち着いたあとでも、気道が弱った状態では別の病原体に感染しやすくなります。
発熱がぶり返した、痰の色が濃い、胸の痛みや息苦しさがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の疑いがある
長引く咳の背景には、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が隠れていることもあります。
COPDは主に喫煙との関係が深く、長引く咳や痰、動くと息切れしやすいといった症状が出る病気です。
加齢や風邪が長引いているだけと思われやすく、受診が遅れることも少なくありません。
コロナ後の咳をきっかけに症状が目立つこともあるため、喫煙歴がある方や以前から咳や痰が続いていた方は要注意です。
コロナ肺炎で咳が止まらない
コロナによって肺炎を起こしていると咳が止まらないだけでなく、息苦しさや発熱、だるさ、動いたときの呼吸のしづらさを伴うことがあります。
新型コロナは風邪のような軽い症状で済むこともありますが、肺に炎症が及ぶと肺炎として悪化するケースがあるため注意しなければなりません。
とくに、咳に加えて息切れがある、胸が苦しい、高熱が続く場合は後遺症や軽い咳と決めつけないことが大切です。
呼吸の状態確認や画像検査が必要になる可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
コロナで咳が止まらないときの対処法
コロナ後に咳が止まらないときは、気道の炎症が残っていたり、別の病気が関係していたりなどによって、対応が変わる場合があります。
ここでは、コロナで咳が止まらないときの対処法を見ていきましょう。
気道炎症を抑える
コロナ後の咳が続くときは、気道が敏感な状態になって少しの刺激でも出やすくなっているおそれがあるため、気道に残った炎症を抑える治療が行われる場合があります。
吸入ステロイド薬などで気道の炎症を和らげる方法が検討されますが、どの治療が合うかは原因によって異なります。
コロナの後遺症と思っていても、咳喘息や喘息が関わっている場合には治療方針が変わる点に留意しておきましょう。
咳止め薬や痰切り薬を使う
コロナ後の止まらない咳に対しては、咳止め薬や痰切り薬を使って症状を和らげる方法もあります。
乾いた咳が続くときは咳を鎮める薬、痰がからむ咳には痰を出しやすくする薬が一般的です。
ただし、咳の原因そのものを治す薬ではないため、効き方には差があります。
たとえば、咳喘息や逆流性食道炎、鼻水が喉に流れる後鼻漏などが原因の場合、咳止めだけでは不十分です。
症状が長引くときは、医療機関で原因に合った治療を受けましょう。
原因疾患を治療する
コロナ後の咳を改善するには症状を抑えるだけでなく、原因になっている疾患に応じた治療を行うことが大切です。
長引く咳の背景には咳喘息や逆流性食道炎、副鼻腔炎などが隠れているおそれがあります。
たとえば、咳喘息なら吸入薬、逆流が関係するなら胃酸を抑える治療、副鼻腔炎なら鼻の炎症への対応が必要です。
代替医療を試す
コロナ後の咳が止まらない状態に対しては、漢方薬などの補完療法が用いられる場合もあります。
ただし、補完療法は標準的な治療の代わりではありません。
あくまで補助的なものとして捉えましょう。
咳が止まらないときは自己判断で代替医療だけに頼るのではなく、まずは内科を受診するのが基本です。
コロナ後遺症にお悩みなら再生医療も選択肢
咳や息苦しさなどの症状が長引き、一般的な治療や経過観察だけでは不安が残る場合は、再生医療が選択肢の一つになります。
再生医療とは、自分自身の細胞や血液を用いる治療法です。
代表的な方法には、脂肪由来の幹細胞を用いる治療や、血液中の血小板の働きを活かすPRP療法があります。
いずれも注射や点滴で体にアプローチする方法で、入院や手術を必要とせず、日帰りで受けられるのが特徴です。
以下の記事では、コロナ後遺症に幹細胞治療を行った当院の症例を紹介しているので、ぜひご覧ください。
コロナで咳が止まらない場合のセルフケア
コロナ後に止まらない咳は、自宅での過ごし方でも辛さが変わる場合があります。
症状を悪化させないために、コロナで咳が止まらない場合のセルフケア方法を確認しておきましょう。
しっかり休む
コロナ後に咳が止まらないときは、まず無理をせず体を休めることが大切です。
睡眠不足や疲労が重なると気道の回復が遅れ、咳が長引きやすくなります。
また、仕事や家事を無理に続けると症状がぶり返すこともあるため、体力が落ちている時期は活動量を少し抑える意識が必要です。
休んでも改善しない場合は、後遺症以外の原因も含めて受診を検討しましょう。
加湿・水分補給をする
咳が止まらないときは、喉や気道の乾燥を防ぐことも重要です。
空気が乾くと気道が刺激されやすくなり、咳が出やすくなります。室内では加湿器を使ったり、ぬれタオルを干したりして、乾燥しすぎない環境を意識しましょう。
こまめな水分補給も、喉のうるおいを保ち、痰を出しやすくする助けになります。とくに、起床後や入浴後、咳き込みやすい時間帯は少しずつ飲むのがおすすめです。
飲み物は冷たいものより常温や温かいものを選ぶと、喉への刺激を抑えながらうるおいを保てます。
ハチミツは喉の粘膜を保護する効果があり、咳が辛いときに温かい飲み物に加えるのもおすすめです。
食生活を見直す
咳が夜や食後に悪化する場合は、胃酸の逆流が影響していることがあります。
香辛料や脂っこい食事、アルコール、炭酸、甘いものは咳を誘発しやすい人もいるため、気になる場合は控えてください。
また、咳や息苦しさがある場合は、腹式呼吸で呼吸を整えると楽になることがあります。
まとめ|コロナで咳が止まらない原因はさまざま
コロナ後に咳が止まらない場合は後遺症だけでなく、咳喘息や逆流性食道炎、副鼻腔炎、肺炎などが関係しているケースがあります。
長引くときは、咳止め薬に頼るだけでなく原因を確かめることが大切です。
とくに息苦しさや発熱、胸の痛みがある場合は早めに受診しましょう。
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コロナで咳が止まらないときのよくある質問
コロナで咳が止まらないときに出勤・仕事はできる?
出勤や仕事は可能な場合もありますが、無理は禁物です。
コロナからの回復経過や心身の負担には個人差があります。
厚生労働省の「新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け)」においても、療養終了後の職場復帰では、症状を悪化させないよう勤務時間の短縮やテレワークの活用など、負担を減らした働き方が望ましいと案内しています。(文献2)
咳が続く場合は体調に合わせて働き方を調整し、無理に通常勤務へ戻さないことが大切です。
コロナで咳が止まらず寝られないときはどうしたらいい?
咳が止まらず寝られないときは、水分補給や保湿、寝る姿勢の工夫を試してみましょう。
喉の乾燥は咳を誘いやすいため、水分を十分に取り、喉を冷やさないことが大切です。
また、横向きに寝たり、枕やクッションで上半身を少し高くしたりすると、呼吸がしやすくなって辛さが和らぐ場合があります。
咳が止まらないときに有効な市販薬は?
咳が止まらないときは、一般用医薬品(市販薬)としても広く使われている咳止め薬「メジコン」が選択肢の一つです。
多くの咳に対して有効性が認められており、風邪や気管支炎などに伴うコンコンという乾いた咳に対して効果が期待できます。
ただし、痰が多く絡む咳や咳喘息、胃食道逆流症などが原因の場合、効果が限定的になる可能性があります。
また、あくまで咳症状を和らげる薬であり、咳の原因そのものを治療するわけではない点にも注意しましょう。
コロナの咳が止まらない場合に他人へうつりますか?
コロナ発症から時間が経過して咳だけが残っている場合、感染リスクがゼロとは言い切れません。
咳や痰だけが長引いている時期でも周囲への配慮は必要です。
とくに、発症から間もない時期や人と近い距離で接する場面では、念のためマスクを着用しましょう。
参考文献
(文献1)
抗微生物薬適正使用の手引き 第三版|厚生労働省




















