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歩くと足の側面・外側が痛い原因は?治し方や放置するリスクを解説
「歩くと足の側面・外側が痛いのはなぜ?」
「なんらかの怪我や病気?」
歩くと足の側面・外側が痛い場合、なんらかの怪我や病気が起きているおそれがあります。怪我や病気の場合は、適切な治療をしないと回復の遅れや合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。
本記事では、歩くと足の側面・外側が痛い原因をはじめとして、以下を解説します。
放置した場合の合併症の一例も解説しています。原因となる怪我や病気の理解を深めるために役立ててください。
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目次
歩くと足の側面・外側が痛い原因
歩くと足の側面・外側が痛い原因として考えられるのは、以下のような外傷や病気です。
- ジョーンズ骨折
- 中足骨基底部骨折(ちゅうそくこつきていぶこっせつ)
- 腓骨筋腱炎(ひこつきんけんえん)
- 腓骨筋腱脱臼(ひこつきんけんだっきゅう)
- 足関節外側靭帯損傷(そくかんせつがいそくじんたいそんしょう)
それぞれについて詳しく解説します。
ジョーンズ骨折
ジョーンズ骨折とは、足の小指側にある細長い骨の付け根のすぐ先、骨が細くなり始める部分の骨折のことです。ジョーンズ骨折は、素早い動作を繰り返すことが多い、サッカーやバスケットボール、ラクビーなどのスポーツで発生しやすいです。
ジョーンズ骨折を発症すると、足の外側に痛みが現れることがあります。完全に骨折していない場合は、プレーができないほどの痛みではありません。しかし、完全に骨折すると、痛みが強くなり歩けなくなることもあります。
保存療法では再発のリスクが残るため、早期のスポーツ復帰を望む場合は、手術が推奨されることがあります。
中足骨基底部骨折(下駄骨折)
中足骨基底部骨折とは、足の小指側にある細長い骨の付け根の骨折のことです。下駄骨折とも呼ばれています。強く捻挫をした際などに発症する場合があります。
主な症状は足の外側に現れる痛みです。足をついて歩けないほどの痛みや腫れ、内出血が現れます。
発症初期であれば、スポーツなどの運動を制限すれば治癒が見込まれます。放置すると悪化して回復が遅れるリスクがあるため、早期受診による治療が重要です。
腓骨筋腱炎
腓骨筋腱炎とは、主に外くるぶしの付近にある腱に炎症が起きる病気です。スポーツによる負荷が発症の原因と考えられており、とくにランニングやジャンプを伴うスポーツで発症しやすいです。
発症すると、外くるぶし付近に強い痛みが現れます。安静時は痛みが現れにくいため、放置されることが多いです。
また、赤みや熱感などの炎症症状は現れにくい一方で、冷えの症状が現れることがあります。治療方法としては、安静の保持が基本です。
腓骨筋腱脱臼
腓骨筋腱脱臼とは、足首の後ろを通っている腓骨筋腱という腱が、外くるぶしの骨の上に乗り上げる外傷です。
スポーツ中に急激な方向転換をした際に発症する場合が多いです。発症した際は「コリッ」と何かが抜けた感触が現れます。
主な症状は以下の通りです。
- 外くるぶしの痛みや腫れ
- 足の不安定感や脱力感
初回の脱臼の場合は、ギプス固定による治療を行います。
足関節外側靭帯損傷
足関節外側靭帯損傷とは、足首を内側にひねった際に外側の靱帯が伸びたり切れたりする外傷です。スポーツにより発症する場合が多いです。
「ただの捻挫」として放置されることがありますが、適切な治療を受けないと回復の遅れや後遺症が発生するリスクがあるため注意してください。
発症直後はRICE処置による応急対応が重要です。痛みの具合を考慮しながら徐々に運動を再開していきます。
RICE処置の手順について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
歩くと現れる足の側面・外側の痛みを放置するリスク
歩くと現れる足の側面・外側の痛みを放置すると、以下のように外傷や病気に応じた合併症や後遺症が発生するおそれがあります。
| 病名 | 起こりうる合併症 |
|---|---|
| ジョーンズ骨折 | ・偽関節(ぎかんせつ:正常に骨がくっついていない状態) ・変形癒合(へんけいゆごう:骨がずれてくっついた状態) |
| 中足骨基底部骨折 | |
| 腓骨筋腱脱臼 | ・反復性脱臼(腱の脱臼がクセになる) ・痛みの長期化 |
| 足関節外側靭帯損傷 | ・足関節の不安定感 ・痛みの長期化 |
足の側面・外側の痛みが長引くまたは悪化している方は、速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
歩くと現れる足の側面・外側の痛みの治し方
歩くと現れる足の側面・外側の痛みを治すには、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが重要です。
原因別の主な治療方針は、以下の通りです。
| 病名 | 治療方針 |
|---|---|
| ジョーンズ骨折 | ・保存療法が原則であるが再発のリスクがある ・スポーツ復帰を望むアスリートには手術療法が推奨される |
| 中足骨基底部骨折 | ・ギプスによる固定で治癒できることが多い ・骨のズレが大きい場合はワイヤー等で固定する手術を行う |
| 腓骨筋腱炎 | ・痛みを軽減する湿布や塗り薬を活用した安静が基本となる ・鍼灸施術により痛みや冷えが改善したとの報告もある(文献1) |
| 腓骨筋腱脱臼 | ・初回の脱臼の場合は、4〜6週間のギプス固定による治療を行う(文献2) ・脱臼が癖になっている場合は手術を検討する |
| 足関節外側靭帯損傷 | ・専用の固定具(シーネ)と松葉杖による保存療法を行う ・運動機能を改善するために早期にリハビリテーションを始める |
後遺症に対する再生医療
スポーツ外傷の治療には再生医療という選択肢があります。再生医療とは、自己の細胞を損傷している部位に注入して、身体が本来持つ自然治癒力を活かす治療方法です。
具体的な治療方法は以下の通りです。
| 再生医療の種類 | 詳細 |
|---|---|
| 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) |
組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 |
| PRP療法 | 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 |
再生医療には手術や入院の必要がないメリットもあります。スポーツ外傷に対する再生医療について詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。
歩くと痛む足の側面・外側のケガの予防法
足の側面・外側のケガを予防するには、以下のような方法があります。
それぞれの予防法について詳しく解説します。
運動や練習の質と量を調整する
足の怪我の予防において運動や練習の質と量の改善は重要です。
例えば、ジョーンズ骨折においては以下のことに注意します。
- 足の外側への過度な負担を軽減するためにフォームや体の使い方を見直す
- 硬いグラウンドでは練習をしすぎない
- 練習前に下肢のストレッチを行う
スポーツにおいては、チーム全体におけるストレッチやトレーニングの管理が重要です。
下肢の筋力と柔軟性を保つ
下肢の怪我予防においては、練習前のストレッチだけでなく、練習後のストレッチや日々の筋力トレーニングも重要です。
下肢の怪我予防に効果的なストレッチと筋力トレーニングの一例は以下の通りです。
| 足底ストレッチ | 1.ゴルフボールなどを用意する 2.足底でボールを転がして足の筋肉をほぐす |
| タオルギャザー | 1.立位になり足の下にフェイスタオルを敷く 2.足の指の力だけを使ってタオルを手前に引き寄せる |
タオルギャザーのポイントは、かかとを固定したまま指でできるだけ大きく動かすことです。
足に合ったシューズやインソールを活用する
足の怪我を予防するには、自分の足に合ったシューズやインソールを活用するのが重要です。
シューズの選び方のポイントは以下の通りです。
- 足にフィットしている
- 衝撃の吸収性が良い
- かかと部分が硬く安定性が良い
スパイクシューズにおいては、食い込みが良すぎると怪我が多いという考えがあります。とくにジョーンズ骨折の既往歴がある方は、先の丸いスパイクシューズが推奨されています。
インソールにおいては、シューズの中で足が滑らないように一体感を上げるための活用が重要です。
まとめ|足の側面・外側の痛みが長引く場合は医療機関を受診しよう
歩くと現れる足の側面・外側の痛みは、ジョーンズ骨折や下駄骨折などのおそれがあります。放置すると回復の遅れや後遺症が発生するリスクがあるため注意が必要です。
治療方針は原因によって異なりますが、場合によっては手術が推奨されることもあるため、適切な診断を受けなければなりません。予防するには、練習の質と量の調整、下肢の筋力と柔軟性の維持・向上が必要です。
自分の足にフィットしたシューズやインソールの選択も重要です。足の側面・外側の痛みが長引くまたは悪化している場合は、医療機関の受診を検討してください。
歩くと現れる足の側面・外側の痛みに関するよくある質問
足の外側が急に痛い原因は?
足の外側に急に痛みが現れた場合は、骨折や靱帯損傷などが起きてしまっているおそれがあります。速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。
足の側面ではなく内側に現れる痛みの原因は?
足の内側に痛みが現れる原因として、有痛性外脛骨障害(ゆうつうせいがいけいこつしょうがい)などがあります。繰り返す運動や外傷が原因で、内くるぶしの前方足底側に硬い隆起物が触れるようになります。
自然治癒する場合もありますが、再発するおそれもあるため医療機関で適切な治療を受けてください。
足の小指の外側が痛い原因は?
足の小指付近が痛い場合は、ジョーンズ骨折や下駄骨折などのおそれがあります。放置すると回復が遅れるリスクがあるため、速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。
(文献1)
腓骨腱障害に属する腓骨筋腱炎を疑った患者に対する鍼灸施術の有効性|明治国際医療大学誌
(文献2)
腓骨筋腱脱臼|日本足の外科学会

















