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足首の疲労骨折とは?捻挫との違いや痛みの特徴、治療法を解説

足首疲労骨折 アイキャッチ画像
公開日: 2025.06.30

「歩くと足首が痛い」「原因不明の痛みがある」

こういった悩みの原因は、疲労骨折の可能性があります。

疲労骨折は自分では判断がつかないことも多く、放置して悪化してしまう例も少なくありません。

この記事では、足首の疲労骨折について詳しく紹介します。似た症状である捻挫との違いや、完治にかかる期間についても解説しています。

自分の症状が疲労骨折なのか判断に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

足首にも起こる疲労骨折とは

疲労骨折とは、一度では骨折には至らない小さな負荷が、継続的に加わることで発生する骨折です。

疲労骨折は体重を支える骨に多く見られ、足の骨だと「脛骨(すねの骨)」「腓骨(脛骨の外側にある骨)」「中足骨(足の甲~付け根にかけてある骨)」によく見られます。

足首の骨では「腓骨」「舟状骨(足の内側、土踏まずの頂点あたり)」に負荷が掛かりやすく、疲労骨折を起こしやすいです。

ジャンプすることが多いスポーツ、長い時間の立ち仕事や、ランニング、ウォーキングなどが疲労骨折の原因として挙げられます。

疲労骨折と捻挫のちがい

 

疲労骨折

捻挫

原因

繰り返しの負荷の蓄積

転倒、ジャンプした際の着地失敗によるひねり

損傷部位

骨のひび

靭帯や関節周囲の軟部組織

痛み

鈍い痛みが長く続く

瞬間的に強い痛み

腫れ

出ない、もしくは目立たない場合もある

はっきりと出る

大きな違いは捻挫の場合は怪我をした明確な原因がある点です。

原因がわからないが気づいたら痛みが出ていた、という人は疲労骨折の可能性があります。

足首の疲労骨折を起こしやすい人の特徴

疲労骨折を起こしやすいのは以下の特徴がある人です。

  • スポーツをしている。
  • 仕事や日常生活でずっと立っていること、歩くことが多い。
  • 成長期や更年期などで骨がもろくなっている。
  • 栄養バランスが乱れている。
  • 靴底が薄い靴を履いている。

スポーツでは、特にジャンプをすることが多い種目(バスケットボールなど)をしている人は注意が必要です。ジャンプの着地時の負荷の蓄積によって疲労骨折のリスクが上がります。

足首の疲労骨折の症状・痛みの特徴

足首の疲労骨折の症状の特徴は以下の通りです。

  • 立つ、歩くという動作をすると鈍い痛みが起こる
  • 安静期間を設けても症状が良くならず、長い期間で痛みが続いている
  • 押すと痛い、腫れがある
  • 足首が動かしづらい、もしくはまったく動かない

上記の症状が見られる場合は疲労骨折の可能性が高いです。

疲労骨折は強い痛みが起こらないこともあるため、つい放置してしまう人もいます。

しかし、疲労骨折もほかの怪我同様、早期発見が完治の近道です。

当てはまる症状がある場合、まずは医師に相談しましょう。

足首の疲労骨折の検査・治療法

疲労骨折の場合も、事故や強打した際に起こる骨折同様に患部の検査が必要です。治療法は怪我の程度によって変わりますが、安静が必須になります。

疲労骨折の検査

疲労骨折は早期の検査だとX線では骨折線が見えないことが多いです。そのため、CT検査やMRI検査を用いて確認を行います。

MRI検査は骨の内部の変化や炎症を詳しく観察でき、疲労骨折の早期発見に最も有効です。CT検査は骨の構造をより詳しく確認できます。

初回検査で異常が見つからなくても、症状が続く場合は再検査を行うことが重要です。発症後2~3週間すると骨折線が見えてくることがあります。

足首の疲労骨折の治療

足首の疲労骨折の治療は、安静による自然治癒が基本です。

まずは患部を安静にしましょう。軽傷ならおよそ1か月~1か月半、重症なら2~3か月の安静期間を設け、重い荷物を持つことは控えてください。

症状に応じて松葉杖やテーピング、ギプス固定を用いることもあります。松葉杖は患部への荷重を避けるため、テーピングやギプスは患部の固定と保護のために使用されます。

治療中は定期的に通院し、都度治癒状況を確認してください。自己判断でのスポーツの再開は治りを遅らせる可能性があり危険です。

また、段階的なリハビリも早期完治に有効です。医師の指導のもと、痛みのない範囲で足首の可動域訓練や筋力強化を行います。完治後もリハビリを続け、再発防止に努めましょう。

いずれにせよ医師の判断が最優先となるため、些細なことでも相談しましょう。

足首の疲労骨折を防ぐためにすべきこと

疲労骨折は継続的に患部に負荷がかかることで起こるため、防ぐにはまず、負荷を軽減することが重要です。

スポーツが原因で足首の疲労骨折を起こしてしまった人は、まずしっかりした休息をとるよう心がけましょう

アスリートの疲労骨折の原因は「練習のしすぎ」であることが多いです。

大事な試合の前や、つい熱中して休みを取ることを忘れてしまうこともありますが、長くスポーツを続けるために休息をとりましょう。

また、定期的なストレッチも効果的です。ストレッチは筋肉の柔軟性が高まるため、怪我のリスクを減らせます。

足に合っていない靴を履くのも疲労骨折の原因になる場合があるため、注意が必要です。サイズが合わない靴やクッション性の低い靴、かかとがすり減った靴は足に不自然な負荷をかけてしまいます。

仕事で立つことが多い人や歩く時間が長い人は定期的に靴を確認し、必要に応じて交換や修理を行いましょう。

また、骨の強度を保つための健康管理も重要です。骨を強くするカルシウム、ビタミンDなどの栄養を積極的に摂りましょう。

カルシウムは乳製品や大豆製品、煮干しなどの小魚、ビタミンDは魚介類やきのこ類に多く含まれています。

まとめ|足首の長引く痛みは疲労骨折の可能性がある!すぐに専門の医師へ相談しよう

足首の疲労骨折は、継続的な負荷のかかる運動、動作を繰り返すことで発生する骨折です。

外傷がないのに足首の痛みが長引いている、歩くときに違和感を感じているという人は疲労骨折の可能性があります。

疲労骨折の治療は安静が基本です。重い荷物を持たない、歩行時には体重をかけないなど、患部への負担をできる限り減らしましょう。

スポーツをしている人は、治療期間の練習は医師との相談のもと行ってください。自己判断で運動を再開すると、完治に時間がかかる可能性があります。

再発を防ぐためには、負荷がかかりすぎない運動量の見極めが重要です。適度な休息を設けて、靴の見直しや栄養管理、ストレッチを行って予防に努めましょう。

足首の痛みが長引いている場合、放置は危険です。明確な原因がない場合でも骨に負担がかかっていることはあります。

疲労骨折の可能性も考慮し、まずは専門の医師に相談してください。

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足首の疲労骨折に関してよくある質問

足首の疲労骨折ではどんな痛みが起きる?

立つ、歩くなどの動作をすると鈍い痛みが起こります。また、長い期間痛みが続くのも特徴的です。

押すと痛みがある、足首が動かない、もしくは動かしづらいという症状も見られます。

疲労骨折の痛みは、捻挫のような突然の激痛とは異なり、じわじわとした持続的な痛みが特徴です。朝起きた時や運動開始時に痛みが強く、安静にしていると和らぐのが特徴です。

足首の疲労骨折の治療にはどれくらいの期間がかかる?

軽傷なら1か月〜1か月半、重症なら2〜3か月ほどで完治することがほとんどです。

治療の期間は絶対安静にし、スポーツや重い荷物の持ち運びは控えましょう。

治療期間は骨折の部位や程度、患者様の年齢、栄養状態によって個人差があります。適切な治療を行えば予後は良好ですが、無理をすると治療期間が延長する可能性があります。

足首が疲労骨折した状態でも歩ける?

疲労骨折をした状態でも歩くことはできますが、負荷がかからないよう気を付ける必要があります。

長距離の歩行は避け、症状が軽度な場合を除き、歩行時は松葉杖を使用することで足首への負担を軽減しましょう。

医師の指導に従い、段階的に歩行距離を延ばしていくことが重要です。

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