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ジョーンズ骨折とは?立ち仕事で歩くと痛い時は要注意!

ジョーンズ骨折とは?立ち仕事で歩くと痛い時は要注意!

「立ち仕事で、足の外側が痛い」「スポーツをしたわけではないのに、足の小指側の側面に痛みが走る」

それ、ジョーンズ骨折という症状かもしれません。ジョーンズ骨折は、足の骨折の 1 つで、スポーツをしている人以外にも、立ち仕事をしている人やヒールを履くことの多い若い人にもよく見られます。

この記事では、そんなジョーンズ骨折に関して紹介します。

ジョーンズ骨折

ジョーンズ骨折かも!?その特徴と原因

ジョーンズ骨折とは、第 5 中足骨近位部の疲労骨折のことを指します。

発症する原因はさまざまあると言われており、欧米人に比べて日本人に起こりやすいとされています。

ジョーンズ骨折の特徴

ジョーンズ骨折の特徴は、一般的によく見る骨折とは違って症状が出にくいことです。

一般的な骨折は、急に外力が骨にかかることで生じます。その場合、患部がすごく腫れて強い痛みを生じるため、その見た目と症状から診断することは比較的容易なことが多いです。

一方でジョーンズ骨折は、慢性的な負荷により骨が折れるため腫れはあっても軽度なことが多く、そのため見た目ではあまり変化がありません。また、痛みはあっても強くないか、痛みを訴えない方もいらっしゃいます。

そのため、完全に骨が折れてしまうまで骨折していることに気づかれない場合もあります。

ジョーンズ骨折の原因

ジョーンズ骨折の原因は、慢性的に骨に負荷がかかることです。

ランニングやジャンプ動作は足の骨に体重以上の負荷をかけます。たまに行う程度であれば問題にはなりませんが、そういった動作を日常的におこなっていると足の骨に負荷がかかり続けてしまいます。負荷がかかり続けた影響で、軽く踏ん張ったり、少し捻ってしまうだけで骨折してしまいます。

そのため、陸上競技やサッカー・バスケットボール・ラグビーなどのスポーツをおこなっている選手によく発症するのです。

しかし、このジョーンズ骨折は日常的にスポーツをしない方でも発症することがあります。スポーツをしているわけではないのに、なぜ発症してしまうのか疑問に思われる方もいるでしょう。

スポーツをしていない方でジョーンズ骨折を発症してしまう原因は、主に以下となります。

  • ・中足骨(足の甲)に負荷がかかりやすい姿勢をよくとる
  •  → ヒールをよく履く、しゃがみ込んだ姿勢での作業等
  • ・立ちっぱなしの仕事をしている
  • ・足を酷使することが多い生活をしている

これらの条件に当てはまっている場合は、足の骨に負荷がかかるため、スポーツをしていなくても骨折を起こしてしまいます。

立ち仕事をしていて、ある日を境に段々と歩行時の足の痛みが生じてきている場合は発症している可能性があります。

スポーツ医療の治療

ジョーンズ骨折は自然に治る?

ジョーンズ骨折の患部である第 5 中足骨は、血流があまり多くないため、一度骨が折れてしまうと治るまでに時間がかかります。

また、骨折が綺麗に治らず、骨癒合していないところがまるで関節のように動いてしまう”偽関節”という状態になる可能性もあります。そのため、ジョーンズ骨折で完全に骨が折れている場合は自然治癒は見込めず手術での治療が推奨されます。

しかし、完全には折れていない不全骨折の状態で、かつ症状が日常生活に支障がないくらいの軽症の場合は、患部への負荷軽減や筋力強化・ストレッチを行うことで自然治癒ができる可能性があります。

手術で治療を行う場合、術後数週は足に体重をかけずに生活する必要があり、その後もリハビリの期間を設けなければなりません。そのため、早期にジョーンズ骨折を予防し、発症したとしても早期に発見することが重要です。

ジョーンズ骨折の予防

先ほども述べたように、ジョーンズ骨折は予防と早期発見が重要です。ジョーンズ骨折を予防する方法は、

  • ・シューズの調整
  • ・インソールの活用
  • ・足のストレッチ・マッサージ
  • ・体重のかけ方の訓練

などがあります。

シューズの調整

足に合わないシューズを履いていると、きちんと体重が分散出来ず、ある一定の部位への負荷が増大します。

また、ランニングやサッカーなど行うトレーニングや競技によって足の使い方が異なり、体重のかかり方もそれぞれで変化します。そのため、ランニングをするならランニングシューズに履き替えるなど競技に沿ったシューズを使用しましょう。

インソールの活用

人によってはもともとの足の形の影響で、どうしても足に負担がかかりやすくなっている場合があります。足のアーチが低い扁平足であったり、逆に通常よりアーチが大きい場合などはインソールが効果的です。

普段使用している靴にインソールを入れることで体重が分散されやすくなり、かかる負荷が減少します。自分のアーチにあったインソールがない場合は、テーピングが有効です。

足のストレッチ・マッサージ

定期的にストレッチを行うことで、筋肉・腱の柔軟性が増します。柔軟性が高まると関節や骨にかかる負担の軽減が期待でき、ジョーンズ骨折だけでなくその他の怪我の予防にも効果があります。

また、ストレッチやマッサージを行うことで血流が改善し疲労が軽減されるため仕事や競技のパフォーマンスも向上するでしょう。

体重のかけ方・足の使い方の訓練

立ち方や走り方の癖で、小指側に体重がかかりやすい人はジョーンズ骨折を発症しやすいです。予防するためには、癖を治すための訓練をする必要があります。日常生活から体重のかけ方や足の使い方を意識し、足にかかる負荷を軽減させましょう。

まとめ・ジョーンズ骨折とは?立ち仕事で歩くと痛い時は要注意!

以上、ジョーンズ骨折について紹介しました。

スポーツ選手などに多く見られる骨折ですが、そうでない人でも発症する可能性があります。一度完全骨折に至ってしまうと、手術や術後のリハビリが必要です。日頃の予防や、早期発見を心がけましょう。

この記事がご参考になれば幸いです。

 

No.S111

監修:医師 加藤 秀一

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