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【医師監修】iPS細胞と糖尿病治療の関係性は?実用化後の可能性や課題について紹介

ips細胞と糖尿病
公開日: 2025.12.13

「糖尿病はもう治らないのだろうか」

「iPS細胞は糖尿病を治せると聞いたことがある」

糖尿病は、食事療法やインスリン注射などで血糖値をコントロールすることは可能ですが、現在の治療法では根本的な完治には至らず、将来への不安を抱える患者も少なくありません。

しかし近年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた再生医療の研究が進み、インスリンを分泌する膵β細胞を再生して体内で血糖を自律的に調整できる治療法の開発が進められています。

本記事では、現役医師がiPS細胞と糖尿病治療の関係性を詳しく解説します。実用化後の可能性や課題について紹介し、記事の最後には、iPS細胞と糖尿病に関するよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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iPS細胞と糖尿病治療の関係性

項目 内容
iPS細胞とは 自分の身体の細胞から作ることができる万能細胞
特徴 さまざまな臓器や組織の細胞に変化できる能力
糖尿病治療での注目点 インスリンを出す膵β細胞を作り直す可能性
1型糖尿病との関係 壊れた膵β細胞を補う再生治療の期待
2型糖尿病との関係 弱った膵β細胞の回復や働きの改善を目指す研究
現状 臨床研究・治験の段階。一般の治療としては未実用
注意点 効果と安定性の確認が必要な発展途中の技術
将来の期待 注射や薬剤に頼らない根本的な治療の可能性

iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、皮膚や血液などから採取した細胞を初期化し、さまざまな細胞に分化させる技術です。

糖尿病では、膵臓の膵β細胞が破壊または機能低下することでインスリン分泌が不足し、高血糖を招きます。iPS細胞を用いれば、失われた膵β細胞を再生し、体内で再びインスリンを生み出す仕組みの回復が期待されています。

日本では1型糖尿病を対象に、京都大学医学部附属病院でiPS細胞由来の膵島細胞シート「OZTx-410」を腹部の皮下に移植する治験が進行中です。また、iPS細胞由来膵島細胞の動物移植でも生着(体内への定着)と機能が確認されています。(文献1

iPS細胞治療は、糖尿病の根本的治療に向けた新たな可能性として注目されています。

iPS細胞を用いた糖尿病治療の可能性

糖尿病治療の可能性 詳細
iPS細胞を用いた糖尿病治療の研究|1型 自分の細胞から作った膵β細胞を移植してインスリンを再び作る治療法
iPS細胞を用いた糖尿病治療の研究|2型 iPS細胞で膵β細胞の働きを回復させ、体の反応を改善する治療法

iPS細胞を用いた糖尿病治療は、失われた膵β細胞を再生し、インスリンを再び体内で作り出すことを目指す研究です。とくに1型糖尿病では、自己免疫によって膵β細胞が破壊されるため、iPS細胞から新たな膵β細胞を移植して補う治療が有望視されています。

一方、2型糖尿病ではインスリン抵抗性と膵β細胞機能低下の両方が関与するため、細胞再生に加え代謝改善も必要となり、研究は慎重に進められている段階です。

以下の記事では、糖尿病の治療について詳しく解説しています。

【関連記事】

【なぜ治らない?】糖尿病が完治しない理由やなってしまったらどうするべきか医師が解説

糖尿病は1型と2型どちらが多い?治療法・それぞれの違いを解説

iPS細胞を用いた糖尿病治療の研究|1型

項目 詳細
治療法について 失われた膵β細胞をiPS細胞から再生し、体内に移植する治療法
研究が進む理由 膵β細胞がほとんど失われるため、細胞再生が有効な治療対象となる点
研究の特徴 自己免疫で壊れた膵β細胞を補い、インスリンを再び作り出すアプローチ
研究が先行する背景 インスリン抵抗性を伴う2型糖尿病よりも理論的に治療設計が明確な点

日本では、iPS細胞を用いた1型糖尿病治療が臨床段階へと進んでいます。京都大学医学部附属病院では、iPS細胞由来の膵島細胞シート(製品名:OZTx-410)を1型糖尿病患者に移植する「医師主導治験」が開始されました。(文献2

また、2025年2月には第1例目の移植手術が行われ、術後1カ月時点の評価では大きな問題は報告されず、患者は退院しています。(文献2

今後は、インスリン分泌機能や長期的な有効性、免疫反応、合併症の有無を段階的に評価する予定です。初期報告では「大きな問題はない」との結果が示されています。文献2

移植後は、移植片の生着と機能維持のために免疫抑制剤を投与します。最大5年間の長期観察が計画されています。(文献3

また、海外では患者自身のiPS細胞由来膵島を移植し、1年以上インスリン注射が不要になった事例も報告されていますが、まだ標準治療には至っていません。(文献4

iPS細胞を用いた糖尿病治療の研究|2型

項目 内容
血糖コントロールが難しい要因 インスリン抵抗性と膵β細胞の機能低下・減少
インスリン抵抗性 筋肉・脂肪・肝臓でインスリンが効きにくくなる状態
膵β細胞の変化 長期高血糖や代謝ストレスによる膵β細胞の疲弊・減少
2つの壁 インスリン分泌不足と作用不足の両立した課題
研究の着眼点 膵β細胞の再生・補填とインスリン抵抗性の改善
研究進行の現状 多面的な改善が必要なため、1型より進行に時間を要する段階

2型糖尿病に対するiPS細胞研究は、1型に比べて臨床試験の開始が遅く、実施件数も限られています。世界の糖尿病に対する幹細胞治療試験の中で、2型糖尿病を対象とするものは少数です。(文献5

一方で、iPS細胞を用いてインスリン抵抗性の状態を再現する研究も進んでいます。米国ハーバード大学関連機関では、ヒトiPS細胞から作製した細胞を使ってインスリン抵抗性モデルを構築したと報告されています。文献6

また、iPS細胞由来のβ様細胞を作製する研究は進展していますが、2型糖尿病患者への移植や臨床応用の報告は現時点で限定的です。(文献7

現在の糖尿病治療との違いとiPS細胞併用の可能性

項目 現在の糖尿病治療 iPS細胞を用いた治療 併用の可能性
治療内容 インスリン注射や経口薬による血糖コントロール 患者自身の細胞から作製したiPS細胞を用いた膵β細胞の再生・移植 免疫抑制剤や薬物療法、生活療法との組み合わせ
対象 1型はインスリン依存状態、2型はインスリン抵抗性と膵β細胞機能低下 膵β細胞を補いインスリン分泌能の回復を目指す治療 血糖管理の相乗効果とインスリン依存度の軽減
血糖コントロール 薬剤による一時的かつ補助的な血糖調整 移植細胞による自然で持続的な血糖コントロール インスリン注射や薬剤使用の減量可能性
リスク・課題 副作用や効果持続の限界 長期安定性、免疫拒絶、コストの課題 適切な患者選択と治療タイミングの確立

文献8)(文献9

これまでの糖尿病治療は、薬やインスリン注射によって血糖を抑える「管理中心の治療」が主流でした。近年注目されるiPS細胞治療は、失われた膵β細胞を再生し、体が自らインスリンを分泌できる状態を取り戻すことを目指しています。

現在は研究段階にありますが、既存の薬物療法や生活療法と併用することで、将来的にはインスリン注射や薬への依存を減らせる可能性が期待されています。安定性やコストなどの課題は残るものの、糖尿病治療が「症状の管理」から「機能の回復」へと進化する大きな転換期を迎えつつあります。

以下の記事では、iPS細胞で治せる病気について詳しく解説しています。

iPS細胞による糖尿病治療で期待される効果

期待される効果 詳細
膵β細胞の再生によるインスリン分泌機能の回復 失われた膵β細胞をiPS細胞から再生し、インスリンを自ら作り出す仕組みの再構築
インスリン注射や薬剤への依存を減らせる可能性 再生した膵β細胞による自然なインスリン分泌による治療負担の軽減
血糖コントロールが安定し合併症のリスクを軽減できる可能性 持続的なインスリン分泌による血糖値の安定と合併症予防
自己細胞を用いることで拒絶反応のリスクを低減できる可能性 自分の細胞を利用した移植による免疫拒絶の軽減

iPS細胞による糖尿病治療は、失われた膵β細胞を再生して身体が自らインスリンを分泌できるようにし、インスリン注射や薬への依存を減らして血糖コントロールを安定させることを目指しています。

また、自分の細胞を用いるため免疫拒絶のリスクも低く、将来的にはより自然な血糖管理が可能になると考えられています。

リペアセルクリニックは糖尿病に対応している再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しています。

詳しくは、以下の糖尿病に対する再生医療の症例をご覧ください。

膵β細胞の再生によるインスリン分泌機能の回復

人間の体内では、膵β細胞がインスリンを分泌して血糖値を調整しています。しかし、とくに1型糖尿病ではこの細胞が失われ、体内で十分なインスリンを作ることができなくなります。

iPS細胞(誘導多能性幹細胞)は、成人の体細胞を再プログラミングして多能性を持たせたものです。この多能性とは、さまざまな細胞に分化できる能力を指します。現在、iPS細胞を用いた膵β細胞の再生を目指す研究が、世界中で進んでいます。文献10

近年では、ヒトiPS細胞から膵β細胞を生成し、動物モデルへ移植して血糖値が改善したという報告もあり、将来的に自らの身体でインスリンを生み出せる可能性が期待されています。(文献10

インスリン注射や薬への依存を減らせる可能性

iPS細胞を用いた糖尿病治療では、体内に膵β細胞や膵島を補うことで、自らインスリンを分泌する力を取り戻し、注射や薬への依存を減らせる可能性が注目されています。

現在の治療は、インスリンの不足を注射や薬で補う方法が中心です。しかし、iPS細胞由来の膵島細胞を移植することで、外部からの補充量を減らすことが期待されます。

実際に、1型糖尿病患者に化学的に誘導したiPS細胞由来膵島細胞を腹部に移植した臨床試験では、移植後75日でインスリンを使わずに済んだ例が報告されています。(文献11

血糖コントロールが安定し合併症のリスクを軽減できる可能性

iPS細胞から作られた膵β細胞が正常に機能すると、インスリン分泌が改善され、血糖値を安定して保ちやすくなります。

血糖が生理的範囲に近づくほど合併症の発症リスクは低下し、実際に「HbA1c値が1%改善されると、糖尿病関連の合併症および死亡リスクが約21%低下した」という報告があります。文献12

こうした成果から、iPS細胞による膵β細胞再生は合併症の進行を抑える可能性が示されているのです。

ただし、研究レビューでは「血糖改善や合併症抑制が期待されるものの、現時点では確立された治療法ではない」とされています。(文献13

自己細胞を用いることで拒絶反応のリスクを低減できる可能性

iPS細胞(誘導多能性幹細胞)の大きな利点のひとつは、患者自身の体細胞(皮膚や血液など)から作製できる点です。

そのため、「本人の細胞=自分のもの」として移植でき、他人の細胞を使う場合に比べて免疫が異物と認識するリスク、拒絶反応の可能性を理論上、低く抑えられます。文献14

ただし、自己由来のiPS細胞であっても、分化の過程で免疫が反応しうる異常なタンパク質や遺伝子変化が生じる可能性があり、拒絶反応を完全に防止できるわけではありません。(文献15

iPS細胞における糖尿病治療の課題

課題 詳細
移植した細胞の長期的な安定性が確認されていない 移植後の細胞が長期間にわたり正常に働き続けるかの検証段階
免疫拒絶反応の完全な抑制は難しい 自己由来でも免疫反応や拒絶が起こる可能性の残存
実用化後もインスリンや薬物治療を不要にできるとは限らない 治療効果や持続性に個人差があり、補助的治療の継続が必要な可能性

iPS細胞を用いた糖尿病治療は大きな期待を集めていますが、まだいくつかの課題が残っています。

移植した細胞が長期的に安定して働くか、免疫拒絶を完全に防げるかは検証段階です。また、治療後もインスリンや薬物が必要となる場合があり、現時点では補助的治療としての位置づけです。

以下の記事では、iPS細胞の作り方について詳しく解説しています。

内部リンク:片桐KW(ips細胞作り方)

移植した細胞の長期的な安定性が確認されていない

iPS細胞を用いた糖尿病治療では、移植された膵β細胞や膵島が免疫反応や代謝ストレスなどの体内環境に適応し、長期にわたり機能を維持することが求められます。
しかし、幹細胞由来の治療では移植後に機能低下が起きる例が、動物実験や初期臨床研究で報告されています。文献16

また、高血糖や酸化ストレス、血管新生不良などにより細胞が疲弊し、時間とともに働きが弱まる可能性も課題のひとつです。(文献17

さらに、移植部位で十分な血流や栄養が確保されない環境や、わずかに残る免疫反応も、移植細胞の長期生存と機能維持を困難にしています。(文献16

免疫拒絶反応の完全な抑制は難しい

課題 詳細
拒絶反応の仕組み 他人の細胞や臓器を移植すると、免疫が異物と認識して攻撃する現象
自己由来iPS細胞の特徴 自分の細胞をもとに作ることで、拒絶反応のリスクを下げる可能性
免疫反応が起こる理由 細胞作製の過程で生じるタンパク質の変化や、移植部位ごとの免疫環境の違い
研究段階の技術 HLA操作や免疫遮断コーティングなど、免疫耐容化を目指す技術の開発
現状の課題 完全な免疫反応の抑制はまだ実現しておらず、安定性評価の途上

文献18)(文献19

iPS細胞を使うことで、拒絶反応のリスクを減らせる可能性があります。自分の細胞を利用する点は大きな利点です。

しかし、作製過程での変化や移植環境の違いにより、免疫反応を完全に防止できるわけではありません。今後は免疫耐容技術の進歩とともに、長期的に安定した治療法の確立が期待されています。

実用化後もインスリンや薬物治療を不要にできるとは限らない

課題・要因 内容
個人差による効果の違い 移植細胞の生着や働きに個人差があり、インスリン分泌の回復にばらつきが生じる可能性
移植細胞の長期安定性 細胞が長期間インスリンを分泌し続けられるかの検証段階
免疫拒絶のリスク 自己由来の細胞でも免疫反応が起きる場合があり、免疫抑制の必要性
病状や合併症の影響 糖尿病の進行や他の合併症により追加治療が求められる可能性
技術発展の途上段階 治療法の発展が続く段階で、既存治療との併用が現実的選択

文献18

iPS細胞を用いた糖尿病治療は、膵β細胞を再生しインスリン分泌を回復させることを目指す治療法です。すでに臨床試験が進み、有望な結果も得られています。

しかし、移植細胞の働きには個人差があり、すべての患者で十分なインスリン分泌が得られるとは限りません。また、細胞が長期にわたり安定して機能するかや、免疫反応を完全に抑えられるかも課題として残されています。

さらに、糖尿病の進行や合併症の影響も受けるため、実用化後もインスリン注射や薬物治療を完全に不要にできるとは限りません。

iPS細胞を用いた糖尿病治療を受ける方法

手順 内容
1.医師との相談 糖尿病の状態や治療内容を確認し、iPS細胞治療の対象となる可能性の確認
2.臨床研究・治験の募集を探す 大学病院などで実施中の臨床研究・治験の情報を確認
3.適格性の確認 治験参加条件(糖尿病のタイプ、既往歴、年齢、健康状態など)の確認
4.同意と登録 説明を受けた上で同意を行い、治験への正式登録
5.移植・治験開始 細胞移植や治療を実施し、術後の定期的な通院・経過観察の実施

iPS細胞を用いた糖尿病治療はまだ標準治療ではなく、臨床研究・治験の段階にあります。国内では1型糖尿病を対象としたiPS細胞由来膵島細胞シート移植の治験が進められていますが、実用化や保険適用は確立していません。

治験参加には、病状や健康状態など厳密な基準を満たす必要があり、全員が参加できるわけではありません。また、治験は有効性を確認する研究であり、治癒やインスリンの完全不要化を保証するものではありません。

また、長期の通院や検査が必要となる場合もあります。iPS細胞を用いた治療は主治医と十分に相談し、将来の選択肢のひとつとして考えることが大切です。

iPS細胞は糖尿病の根本的治療への新たなアプローチ

iPS細胞を用いた糖尿病治療は、失われた膵β細胞を再生し、体内でのインスリン分泌機能の回復を目指す新しい治療法として注目されています。従来の治療が血糖コントロールを中心としていたのに対し、身体の働きを根本から立て直す点が特徴です。

現在はまだ研究段階ですが、国内外で臨床試験が進められており、実用化への期待が高まっています。今後、安定性と有効性が確立されれば、糖尿病治療のあり方を大きく変える可能性があります。

糖尿病についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、糖尿病に対し再生医療を応用した治療を提供しています。

再生医療を用いた糖尿病治療は、幹細胞によって膵臓のインスリン分泌機能を修復・再生し、根本的な治療を目指す方法です。自己の脂肪組織などから採取した幹細胞を培養して点滴投与することで、従来の症状を抑える治療とは異なり、膵臓の働きの回復を目指します。

ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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iPS細胞と糖尿病に関するよくある質問

糖尿病の治療でiPS細胞のみに期待するのは適切でしょうか?

現時点で、iPS細胞治療にのみ効果を期待するのは適切ではありません。iPS細胞を用いた糖尿病治療は、将来的に根本的な回復につながる可能性を持つ一方で、まだ研究や臨床試験の段階にあり、一般的な医療としては確立していません。

現在の糖尿病治療(食事・運動・薬物・インスリン療法など)は、血糖コントロールと合併症の予防に欠かせません。引き続き継続することが大切です。

以下の記事では、糖尿病予防に効果的な運動について詳しく解説しています。

iPS細胞の治療が適用できないケースはありますか?

iPS細胞治療は、現在主に1型糖尿病でインスリン分泌がほとんどない患者を対象に研究が進められています。

2型糖尿病や重い合併症がある場合、免疫抑制が難しい場合などは現時点で適用外です。これらは限られた条件下で行われる研究段階の治療であり、すべての患者が受けられるわけではありません。

参考文献

(文献1)

【1型糖尿病の最新情報】iPS細胞から作った膵島細胞を移植 日本でも治験を開始 海外には成功例も|糖尿病ネットワーク

(文献2)

「iPS由来膵島細胞シート移植に関する医師主導治験」の開始について|京都大学医学部附属病院 FOUNDED IN 1899

(文献3)

ヒトiPS細胞由来膵島細胞を1型糖尿病患者に移植 医師主導治験の第1症例目を実施 京都大学病院|糖尿病診療・療養指導のための医療情報ポータル 糖尿病リソースガイド

(文献4)

《Cell》 全球首例自體iPS細胞療法逆轉第一型糖尿病、可生成胰島素1年多|Global Bio

(文献5)

From bench to bedside: future prospects in stem cell therapy for diabetes|BMC Part of Springer Nature

(文献6)

Scientists create human model of insulin resistance using iPS cells|HSCI HARVARD STEM CELL INSTITUTE

(文献7)

From bench to bedside: future prospects in stem cell therapy for diabetes|PMC PubMed Central®

(文献8)

The Prospect of Induced Pluripotent Stem Cells for Diabetes Mellitus Treatment|PMC PubMed Central®

(文献9)

2型糖尿病はどのように治療するのか?|一般社団法人 日本糖尿病学会

(文献10)

Stepwise differentiation of functional pancreatic β cells from human pluripotent stem cells|PMC PubMed Central®

(文献11)

Transplantation of chemically induced pluripotent stem-cell-derived islets under abdominal anterior rectus sheath in a type 1 diabetes patient||PMC PubMed Central®

(文献12)

Transplantation of chemically induced pluripotent stem-cell-derived islets under abdominal anterior rectus sheath in a type 1 diabetes patient|Cell A Cell Press journal

(文献13)

Treatment of Diabetes Mellitus Using iPS Cells and Spice Polyphenols|PMC PubMed Central®

(文献14)

Autologous Induced Pluripotent Stem Cell–Based Cell Therapies: Promise, Progress, and Challenges|PMC PubMed Central®

(文献15)

The Immunogenicity and Immune Tolerance of Pluripotent Stem Cell Derivatives|frontiers

(文献16)

Islet Cell Replacement and Regeneration for Type 1 Diabetes: Current Developments and Future Prospects|Springer Nature Link

(文献17)

Stem cell therapy for diabetes: Advances, prospects, and challenges|PMC PubMed Central®

(文献18)

ヒトiPS細胞から膵島をつくり移植 血糖値の正常化に成功 レンコン状ゲルで細胞移植 1型糖尿病の根治をめざす|糖尿病ネットワーク

(文献19)

Fit-For-All iPSC-Derived Cell Therapies and Their Evaluation in Humanized Mice With NK Cell Immunity|frontiers