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【医師監修】クローン病と潰瘍性大腸炎の違いは?覚え方と併発の可能性を解説

「下痢や腹部の不調が続いている」
「クローン病と潰瘍性大腸炎の違いがわからない」
下痢や腹部の不調が続き、ネットやSNSで調べてみるとクローン病と潰瘍性大腸炎という疾患名にたどり着いたものの、両者の違いがわからず頭を悩ませている方は少なくありません。
実際にクローン病と潰瘍性大腸炎には共通点もあり、医師の診断なしでは、違いを見抜くことが難しいのが実情です。
クローン病と潰瘍性大腸炎の違いを理解しないまま自己流で改善しようとすると、誤った治療につながり、症状が悪化する危険があります。
本記事では、現役医師がクローン病と潰瘍性大腸炎の違いや覚え方をわかりやすく解説します。
記事の最後は、クローン病と潰瘍性大腸炎の違いに関するよくある質問をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
クローン病と潰瘍性大腸炎の違い
| 項目 | 潰瘍性大腸炎 | クローン病 |
|---|---|---|
| 炎症部位 | 大腸のみ | 口から肛門までの消化管全域 |
| 炎症の広がり | 直腸から連続的に広がる | 健康部位を挟み「まだら状」に点在 |
| 炎症の深さ | 粘膜層に限局 | 腸壁の深層まで及ぶ |
| 主な症状 | 血便・粘血便・腹部の張り | 下痢・体重減少・狭窄・瘻孔 |
| 治療の特徴 | 炎症抑制が中心 | 合併症への対応が必要になる場合がある |
クローン病と潰瘍性大腸炎は、どちらも炎症性腸疾患に分類されますが、炎症の起こる場所や広がり方、症状の出方が異なります。
クローン病は口から肛門まで消化管のどこにでも炎症が及ぶ可能性があり、腸の深い層まで障害が進むことがあります。
一方、潰瘍性大腸炎は大腸に限定して炎症が起こり、粘膜層を中心に障害がみられる点が特徴です。
こうした構造的な違いは、症状や検査所見、治療方針にも影響します。両疾患とも慢性の経過をたどるため、早期に適切な診断と治療を受けることが重要です。
以下の記事では、潰瘍性大腸炎になりやすい性格について詳しく解説しています。
クローン病の症状
| 症状区分 | 内容 |
|---|---|
| 慢性的な下痢 | 炎症の影響で水分吸収低下による長期の下痢、粘液・血液混入 |
| 腹部の不快感・張り | 炎症に伴う腸の動きの乱れによる張り感 |
| 体重減少・栄養不足 | 小腸の炎症による栄養吸収低下 |
| 発熱・倦怠感 | 炎症反応による微熱やだるさ |
| 狭窄に伴う症状 | 腸管の狭まりによる食後の張り・吐き気 |
| 瘻孔に伴う症状 | 肛門周囲の炎症・分泌物、皮膚への通路形成 |
| 関節・皮膚の症状 | 関節痛や発疹など腸外症状の出現 |
(文献3)
クローン病は消化管の広い範囲に炎症が起こり、症状が多様になりやすい疾患です。とくに小腸に炎症がある場合は栄養吸収が低下し、体重減少や疲労感が現れやすくなります。
また、炎症が腸壁の深部に及ぶと狭窄や瘻孔が生じ、腹部膨満感や肛門周囲の不快感がみられることがあります。関節や皮膚にも症状が出ることがあり、全身性の影響が特徴的です。
クローン病の検査方法
| 検査名 | 内容 |
|---|---|
| 血液検査 | 炎症反応・貧血・栄養状態の確認 |
| 便検査 | 潜血・炎症マーカー(便中カルプロテクチン)の評価 |
| 内視鏡検査 | 粘膜の炎症・潰瘍の観察、生検の実施 |
| 画像検査(CT・MRI) | 腸全体像、狭窄・瘻孔・膿瘍の評価 |
| 小腸造影検査 | 小腸末端の炎症・狭窄の確認 |
| カプセル内視鏡 | 小腸広範囲の粘膜観察 |
クローン病の診断は、症状に加えて血液・便検査、内視鏡、画像検査など複数の情報を組み合わせて総合的に行われます。
小腸に炎症が生じやすいため、内視鏡では確認できない部位を評価する検査が必要となることがあります。
各検査の目的を理解しておくことは、診療の流れを把握し、適切な治療選択をする上で欠かせません。
クローン病の治療法
| 治療区分 | 内容 |
|---|---|
| 薬物療法 | 炎症抑制薬・免疫調整薬・生物学的製剤の使用 |
| 栄養療法 | 栄養補給・食事調整による腸の負担軽減 |
| 合併症への治療 | 狭窄・瘻孔・感染・膿瘍への個別対応 |
| 手術療法 | 病変部切除・腸通過改善のための手術 |
| 継続的な経過観察 | 症状と検査結果に基づく治療調整 |
(文献4)
クローン病の治療は、腸の炎症を抑え症状を安定させることを目的に、薬物療法を中心として進められます。
炎症の程度や合併症の有無に応じて栄養療法や合併症への対応、手術が検討される場合もあります。
潰瘍性大腸炎の症状
| 症状区分 | 内容 |
|---|---|
| 血液が混じった下痢 | 粘膜障害による血便・粘液混入・排便時の緊急感 |
| 腹部の不快感・張り | 炎症に伴う重さ・張り、排便での一時的軽減 |
| 排便回数の増加 | 水分吸収低下による頻回排便 |
| 残便感・排便後の違和感 | 直腸炎症による排便コントロールの乱れ |
| 発熱・倦怠感 | 強い炎症時の微熱・全身のだるさ |
| 食欲低下・体重減少 | 不調や頻回排便による食欲減退・体重低下 |
(文献5)
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起こるため、血便や下痢、腹部の張りといった大腸に関連した症状が中心となります。
炎症が強まると排便回数が増え、残便感や排便時の不快感が目立つことがあります。また、全身倦怠感や食欲低下、体重減少が現れることも特徴です。
症状は改善と悪化を繰り返すため、変化に気づいた場合は早めに受診し、再燃の可能性を医療機関と相談することが重要です。
以下の記事では、潰瘍性大腸炎の症状について詳しく解説しています。
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潰瘍性大腸炎の検査方法
| 検査名 | 内容 |
|---|---|
| 血液検査 | 炎症反応・貧血・栄養状態の確認 |
| 便検査 | 便中カルプロテクチンによる炎症評価・感染症鑑別 |
| 大腸内視鏡検査 | 粘膜の炎症・潰瘍の観察、生検による確定診断 |
| 画像検査(CT・MRI) | 腸管外合併症や炎症範囲の補足評価 |
| X線造影検査 | 大腸の形状・通過状態の確認 |
潰瘍性大腸炎の診断は、大腸の粘膜に炎症があるかを確認するために、血液検査・便検査・大腸内視鏡検査・画像検査などを組み合わせて総合的に評価します。
とくに大腸内視鏡は炎症の範囲や重症度を直接確認でき、治療方針の決定に欠かせない検査です。
症状が続く場合や悪化が疑われる場合は、早めに医療機関で適切な検査を受けることが大切です。
潰瘍性大腸炎の治療法
| 治療区分 | 内容 |
|---|---|
| 薬物療法 | 炎症抑制薬・免疫調整薬・生物学的製剤の使用 |
| 栄養療法 | 食事調整・栄養補給による腸の負担軽減 |
| 合併症への治療 | 貧血・脱水・栄養不足への個別対応 |
| 手術療法 | 炎症部位の切除による症状改善 |
| 継続的な経過観察 | 症状変化に応じた治療調整・定期受診 |
潰瘍性大腸炎の治療は、大腸の炎症を抑え症状を安定させることが主な目的です。そのため、医師の指導に基づいて薬物療法を中心に行われます。
症状や炎症範囲に応じて栄養療法や合併症への対応が加わり、治療薬で改善が難しい場合には手術が検討されます。
再燃を繰り返しやすいため、定期的な受診と治療方針の調整が必要です。治療を継続することで症状の抑制と生活の質の改善が期待できます。
以下の記事では、潰瘍性大腸炎の治療法について詳しく解説しています。
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クローン病と潰瘍性大腸炎の共通点
| 共通点 | 詳細 |
|---|---|
| 原因不明の慢性炎症で再燃と寛解を繰り返す | はっきりとした原因が特定されない慢性的な炎症の持続、症状の悪化と改善の周期的反復 |
| 腸管外症状が起こる場合がある | 関節痛・皮膚症状・眼の炎症など腸以外の臓器への影響 |
| 長期的な治療と生活管理が求められる | 薬物療法の継続、食生活の調整、定期受診による病状管理 |
両疾患とも慢性の炎症を背景とし、活動期と寛解期を繰り返します。症状は腸に限らず、関節痛、皮膚症状、眼の炎症などの腸管外症状が現れることがあります。
そのため、長期的な治療が必要であり、薬物治療と生活管理を並行して行うことが大切です。
原因不明の慢性炎症で再燃と寛解を繰り返す
クローン病と潰瘍性大腸炎はいずれも原因不明の慢性腸管炎症を特徴とし、症状が落ち着く時期と悪化する時期を繰り返します。
炎症が完全に消失するわけではないため、下痢や腹部不快感、血便、倦怠感などの症状が生活に影響することがあります。
再燃を防ぐには、症状が落ち着いている時期も含め継続的な治療と定期受診が不可欠であり、長期的な病状管理が両疾患に共通して求められます。
腸管外症状が起こる場合がある
クローン病と潰瘍性大腸炎では、腸の炎症に加えて関節、皮膚、眼などに症状が現れる腸管外症状がみられることがあります。
これらは腸の炎症が全身の免疫反応に影響することで起こり、発疹や関節痛、眼の炎症など症状の種類や程度には個人差があります。
腸管外症状は日常生活に支障をきたすこともあるため、早期対応により悪化を防ぐことが重要です。
長期的な治療と生活管理が求められる
クローン病と潰瘍性大腸炎はいずれも寛解と再燃を繰り返す慢性疾患であり、長期的な治療と生活管理が必要です。
症状が安定している時期も治療を継続することが再燃予防につながります。また、食事や生活リズム、ストレス管理などの生活習慣も症状に影響するため注意が必要です。
症状の変化に早く気づき適切に対応すること、定期受診や検査を通じた治療方針の調整が重要です。
【覚え方】クローン病と潰瘍性大腸炎を区別するポイント
| 区別するポイント | 詳細 |
|---|---|
| 病変の場所と広がり方で覚える | クローン病は口から肛門まで炎症が点在、潰瘍性大腸炎は大腸に限局し連続的に広がる病変 |
| 症状の違いで区別する | クローン病は下痢・体重減少・栄養障害、潰瘍性大腸炎は血便・粘液便・腹部不快感が中心の症状 |
| 特徴的な合併症で見分ける | クローン病は狭窄・瘻孔、潰瘍性大腸炎は大腸に限局した炎症に伴う出血や貧血の発生 |
クローン病と潰瘍性大腸炎を区別する際は、炎症が起こる場所と広がり方、症状の特徴、合併症の違いを知ることが大切です。
クローン病は消化管全体に炎症が点在し、栄養障害や狭窄・瘻孔を伴いやすい一方、潰瘍性大腸炎は大腸に限局し血便が目立つことが特徴です。
これらのポイントを押さえることで、両疾患の理解が深まり、日常の症状変化にも気づきやすくなります。
以下の記事では、潰瘍性大腸炎じゃなかった場合に考えられる疾患について詳しく解説しています。
病変の場所と広がり方で覚える
クローン病と潰瘍性大腸炎は、炎症の起こる場所と広がり方で区別できます。
クローン病は口から肛門まで消化管全体に炎症が生じる可能性があり、とくに小腸(回腸)に病変がみられることが多く、炎症が飛び地状に点在する(スキップ病変)ことが特徴です。
一方、潰瘍性大腸炎は大腸(結腸・直腸)に限定して炎症が起こり、直腸から連続的に広がります。
覚え方としては「クローン病=広範囲・点在」「潰瘍性大腸炎=大腸のみ・連続」と整理すると理解しやすくなります。
症状の違いで区別する
| 症状 | クローン病 | 潰瘍性大腸炎 |
|---|---|---|
| 栄養障害・体重減少 | 起こりやすい | 比較的少ない |
| 血便 | 出ることもある | 典型的な症状 |
| 下痢 | 慢性的に続くことが多い | 排便回数の増加を伴う |
| 腹部症状 | 張りや不快感が断続的 | 残便感や持続的な不快感 |
クローン病と潰瘍性大腸炎は症状の現れ方に特徴があります。クローン病では小腸に炎症が生じることが多いため、栄養吸収不良による体重減少や倦怠感が目立ちます。
一方、潰瘍性大腸炎では大腸粘膜の炎症により血便や粘液便が典型的な症状です。両疾患とも下痢や腹部不快感を伴いますが「栄養障害・体重減少が目立つ」場合はクローン病の疑いがあります。
一方「血便が頻繁に出る」場合は潰瘍性大腸炎の可能性が高いと考えられるでしょう。これらの特徴を理解することで、適切な医療機関への相談につながります。
特徴的な合併症で見分ける
| 合併症 | クローン病 | 潰瘍性大腸炎 |
|---|---|---|
| 狭窄(腸管が狭くなる) | 起こりやすい | 比較的少ない |
| 瘻孔(腸と他組織がつながる) | 特徴的な所見 | まれ |
| 肛門部病変 | 裂肛・膿瘍などが目立つ | 比較的少ない |
| 重度の出血 | 起こることもある | 典型的な合併症 |
| 中毒性巨大結腸症 | まれ | 特徴的な重篤合併症 |
| 大腸がんリスク | あり | 長期罹患で高まる |
クローン病と潰瘍性大腸炎では特徴的な合併症が異なります。クローン病は腸の深い層まで炎症が及ぶため、腸管狭窄(ちょうかんきょうさく)や瘻孔(ろうこう)、肛門周囲病変といった構造的な変化が生じやすいことが特徴です。
一方、潰瘍性大腸炎は大腸粘膜の炎症により重度の出血や中毒性巨大結腸症が起こることがあります。また、長期罹患により大腸がんリスクが高まるため、定期的な内視鏡検査が重要です。
これらの合併症の違いを理解することで、適切な経過観察と早期対応につながります。
クローン病と潰瘍性大腸炎の注意点
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 症状の変化に気をつける | 下痢や腹痛の増悪、血便の出現、体重減少や発熱などの体調変化への注意。症状悪化や再燃の早期発見 |
| 生活習慣を整える | 規則正しい食事、十分な睡眠、過度なストレス回避の意識。腸への負担軽減と体調安定のための生活リズムの維持 |
| 感染症対策と定期受診を行う | 免疫機能低下を考慮した手洗い・うがいの徹底。定期的な通院と検査による病状把握と治療継続が大切 |
クローン病や潰瘍性大腸炎では、日常的な注意が病状の安定に重要です。
下痢や腹痛、血便などの症状変化は再燃のサインとなるため、早めに気づくことが大切です。
また、食事や睡眠、ストレス管理といった生活習慣の調整は、腸への負担軽減につながります。
さらに治療薬の影響による感染症リスクを意識し、基本的な感染対策と定期受診を継続することが、長期的な健康維持に欠かせません。
症状の変化に気をつける
クローン病と潰瘍性大腸炎は寛解と再燃を繰り返すため、日々の症状変化に気づくことが大切です。
排便回数の増加や血便、腹部不快感の悪化は再燃のサインとなる場合があります。そのため、自己判断で市販薬を使用すると炎症を悪化させることがあります。
症状の変化は治療調整が必要な状況を示すことも多く、早めの受診が必要です。
また、体調が安定している時期も含め、定期的な経過観察を続けることで再燃予防につながります。
以下の記事では、潰瘍性大腸炎における再燃のきっかけを詳しく解説しています。
生活習慣を整える
クローン病や潰瘍性大腸炎では、食事内容が症状に影響するため、適切に管理する必要があります。
炎症や下痢により栄養不足が生じやすく、必要に応じて医師に相談しながら補給を行います。
さらに、ストレスは症状悪化の引き金となることがあり、規則正しい生活リズムや無理のない運動が症状安定において不可欠です。
以下の記事では、潰瘍性大腸炎の食事について詳しく解説しています。
感染症対策と定期受診を行う
| 項目 | 注意点 | 理由・対応 |
|---|---|---|
| 感染症リスク | 治療により免疫低下の可能性 | 手洗い・うがい、ワクチン接種の相談が重要 |
| 感染症状の出現 | 発熱・下痢などは早期受診 | 再燃との鑑別と適切な治療調整のため |
| 定期受診 | 症状安定期も継続が必要 | 炎症の確認、治療効果・副作用の評価 |
| 治療薬の継続 | 自己判断での中断は禁物 | 再燃リスク増加の防止 |
(文献6)
クローン病・潰瘍性大腸炎の治療では、生物学的製剤や免疫調整薬により感染症リスクが高まる場合があります。日常的な手洗いやうがいなどの基本的な感染対策が欠かせません。
発熱や下痢などの症状は再燃と区別が難しいため、自己判断せず早期に医療機関へ相談しましょう。症状が安定していても腸の炎症が持続していることがあるため、定期受診により治療効果や副作用を確認し適切に調整することが必要です。
治療薬の自己判断による中断は再燃リスクを高めます。そのため、医師と相談しながら継続することが長期的な病状管理に欠かせません。
クローン病と潰瘍性大腸炎が併発する可能性
| 比較項目 | クローン病 | 潰瘍性大腸炎 | 併発の考え方 |
|---|---|---|---|
| 炎症部位 | 口から肛門までの消化管全体 | 大腸(結腸・直腸)に限局 | 発症部位の違い |
| 炎症の特徴 | 腸壁深部まで及ぶ炎症、点在する病変 | 粘膜層に限局した連続性炎症 | 病変構造の相違 |
| 診断上の注意点 | 所見が非典型となる場合 | 経過により所見が変化する場合 | 診断困難例の存在 |
| 臨床的整理 | 単独疾患としての診断 | 単独疾患としての診断 | 併発ではなく診断分類の問題 |
| 特殊な位置づけ | 他疾患との鑑別が必要 | 長期経過で再評価が必要 | 分類不能型IBD(炎症性腸疾患)としての扱い |
(文献7)
クローン病と潰瘍性大腸炎は、どちらも炎症性腸疾患ですが、同時併発は極めてまれです。両疾患は発症部位や病変の深さが異なるため、臨床的に同時発症することはほとんどありません。(文献7)
ただし初期段階で症状や内視鏡所見からどちらとも断定できない場合は、分類不能型IBD(炎症性腸疾患)と診断されることがあります。
また、治療経過中に当初の診断から別の疾患の特徴が現れ、診断名が変更されることはあります。
しかし、これは併発ではなく診断の見直しです。適切な診断と治療のため、定期的な経過観察が重要です。
クローン病と潰瘍性大腸炎の違いを理解し適切な治療を受けよう
クローン病と潰瘍性大腸炎はいずれも炎症性腸疾患ですが、病変の部位や広がり方に違いがあります。潰瘍性大腸炎は大腸に連続した炎症が起こり、血便や頻回の下痢が特徴です。
一方、クローン病は消化管全体に飛び飛びの炎症が生じ、腹痛や体重減少が目立ちます。
いずれも完治は難しいものの、薬物療法と生活管理により症状の安定は期待できます。
クローン病と潰瘍性大腸炎についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、クローン病と潰瘍性大腸炎に対して再生医療を用いた治療を行っています。
再生医療は治療薬と比べて全身的な副作用のリスクが比較的低く、手術を伴わない点が特徴です。そのため、感染症や後遺症のリスク、強い痛みの心配も少ないとされています。
ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。
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クローン病と潰瘍性大腸炎の違いに関するよくある質問
クローン病と潰瘍性大腸炎は症状としてどっちが重いですか?
クローン病と潰瘍性大腸炎の症状の重さに明確な優劣はありません。
クローン病では深い炎症による栄養障害や狭窄・瘻孔などの合併症が問題となり、潰瘍性大腸炎では血便や頻回の下痢により生活への影響が大きくなります。
いずれの疾患も病状に応じた適切な治療調整が重要です。
潰瘍性大腸炎からクローン病になるケースはありますか?
現在の医学的知見では、潰瘍性大腸炎が進行してクローン病になる、あるいは両疾患が同時に発症するという明確な病理学的証拠はありません。(文献8)
これらは異なるタイプの炎症性腸疾患であり、当初から別々の疾患として存在します。
ただし診断が困難な症例では、経過観察により最初の診断から別の疾患へと再分類されることがあります。これは疾患が変化したのではなく、診断の精度が高まった結果として理解されます。
クローン病と潰瘍性大腸炎は完治できますか?
クローン病と潰瘍性大腸炎はいずれも慢性的に腸に炎症が起こる疾患で、現時点で完治は難しいとされています。
治療の目的は炎症を抑えて症状を安定させ、再燃を防ぎながら日常生活を維持することです。
適切な治療により、長期間良好な状態を保つことが期待できます。
参考文献
潰瘍性大腸炎―診療と研究の最前線―|日本消化器病学会雑誌 第113巻
潰瘍性大腸炎、クローン病患者さんの感染症予防のポイント|田辺三菱製薬
Two for one: coexisting ulcerative colitis and Crohn’s disease|PubMed®



















