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【医師監修】潰瘍性大腸炎の食事で気をつけることは?食べて良いもの・いけないものを解説
「潰瘍性大腸炎の食事で気をつけることは何か」「食事で症状はどこまでコントロールできるのか」など、疑問を持っている方も多いでしょう。
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる病気で、下痢や腹痛、血便などの症状を繰り返すのが特徴です。症状の強さには波があり、活動期と寛解期を繰り返します。
食事管理は潰瘍性大腸炎の症状を和らげ、腸への負担を減らすために重要ですが、あくまで治療を補助する役割です。そのため、症状に応じて、医師の指示のもとで適切な治療を受けることが基本です。
今回は、潰瘍性大腸炎の食事で気をつけることをわかりやすく解説します。食事以外で意識したいことや治療法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
潰瘍性大腸炎の食事で気をつけること
潰瘍性大腸炎の食事は、何を食べるかだけでなく、どのようなタイミング・状態で食べるかも重要です。活動期と寛解期では、食事で気をつけることがそれぞれ異なります。
活動期の食事
潰瘍性大腸炎の活動期は、下痢・腹痛・血便などの症状が強く、腸が敏感になっている時期です。活動期の食事では、腸を休ませることを優先して以下の点を意識しましょう。
- 脂質や食物繊維を控える
- 消化に良い調理法を選ぶ
- 少量を回数多く食べる
- 刺激物や冷たいものを避ける
脂質や不溶性食物繊維は腸への刺激となりやすいため、活動期には控えることが大切です。また、調理法は、煮る・蒸す・茹でるなど、消化しやすい方法を選ぶことで腸への負担を軽減できます。一度に多くの量を食べると腸に負担がかかるため、少量ずつ回数を分けて摂取すると良いでしょう。
寛解期の食事
潰瘍性大腸炎の寛解期は、症状が落ち着き腸の状態が比較的安定している時期です。この時期に過度な食事制限を続けると、栄養不足や体力低下につながる可能性があるため注意が必要です。
- 主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事を意識する
- 食物繊維や脂質も体調を見ながら少しずつ再開する
寛解期に栄養状態を整えることは、体力の回復だけでなく、再燃予防につながる効果も期待できます。潰瘍性大腸炎の食事は、症状にあわせて食べられるものを徐々に増やしていくことを心がけるのがポイントです。
【一覧】潰瘍性大腸炎のときに食べてはいけないもの
症状や個人差によって異なるものの、以下の食品は腸への負担が大きく、潰瘍性大腸炎のときには避けたほうが良いとされています。
|
避けたほうが良いもの |
具体例 |
|---|---|
|
脂っこいもの |
揚げ物、ラーメン、スナック菓子など |
|
辛いもの・刺激物 |
キムチ、唐辛子、スパイス料理など |
|
アルコール |
ビール、ワイン、焼酎など |
|
カフェインが多い飲み物 |
コーヒー、エナジードリンクなど |
|
不溶性食物繊維が多い食品 |
ごぼう、れんこん、きのこ、生野菜など |
とくに活動期は、これらの食品が症状悪化の引き金になる可能性があるため注意が必要です。
潰瘍性大腸炎の食事選びのポイント
潰瘍性大腸炎のときは何を食べたら良いのか、ここでは、食事選びのポイントを見ていきましょう。
主食
主食はエネルギー源として重要な要素です。しかし、活動期は腸への刺激を最小限にすることを優先する必要があります。
精製された穀類は消化吸収がよく、腸への負担を抑えやすいのが特徴です。活動期は白米やおかゆ、うどんなど、消化が良いものを中心に選びましょう。一方で、玄米や雑穀は消化に負担がかかる場合があるため控えめにするのがポイントです。
寛解期に入ったら、パンやパスタ、雑穀など、食物繊維を含む主食も少量から試しましょう。体調に問題がなければ徐々に種類を増やしていくようにしてください。
肉・魚
たんぱく質は体力維持や粘膜修復に欠かせない栄養素です。白身魚や鶏むね肉、ささみなどは脂質が少なく活動期でも比較的安心して食べられます。脂質が多い肉や加工肉(ベーコンやソーセージなど)は避け、焼くよりも煮る・蒸すなどの調理法を意識しましょう。
寛解期には適量であれば赤身肉を食べても問題ありません。急に脂質を増やさないよう、少しずつ食事の幅を広げていきましょう。
野菜・果物
野菜や果物はビタミンやミネラルの供給源です。しかし、不溶性食物繊維が多いと腸を刺激する場合があるため注意が必要です。活動期には、煮る・蒸すなどして柔らかくした野菜を選び、生野菜や皮・種の多い食材は避けてください。
栄養バランスを整えるためにも、寛解期に入ったら食物繊維の多い野菜や果物も少量から取り入れていきましょう。
お菓子・飲料
潰瘍性大腸炎のときは、食事だけでなくお菓子や飲み物の選び方にも注意が必要です。脂質や糖分が多い洋菓子、炭酸飲料、アルコールは腸を刺激しやすく、症状の悪化を招くリスクがあります。そのため、摂取はできるだけ控えるようにしましょう。
一方、和菓子やゼリーなど脂質が比較的少ないお菓子であれば、体調を見ながら取り入れやすいといえます。無理のない範囲で、腸への負担が少ないものを選ぶことが大切です。
潰瘍性大腸炎で食事以外に意識したいこと
潰瘍性大腸炎の症状の安定には、食事管理に限らず日常生活の過ごし方も影響します。生活リズムの乱れや治療の中断、感染症などは再燃のきっかけになることもあるため注意が必要です。ここでは、潰瘍性大腸炎の方が食事以外で意識したいポイントを3つ解説します。
生活リズムを整える
潰瘍性大腸炎では、規則正しい生活リズムを保つことが症状の安定につながります。不規則な生活や睡眠不足、強いストレスは腸内環境を乱し、炎症を悪化させる要因になるからです。
潰瘍性大腸炎のときは、次のような点を意識して生活リズムを整えましょう。
- 夜更かしを避けて十分な睡眠時間を確保する
- 食事や就寝時間をできるだけ一定にする
- ストレスを溜め込まないよう適度に休息をとる
日々の生活リズムを整えることは、潰瘍性大腸炎の再燃予防や体調管理において重要なポイントの一つです。
定期的に通院する
潰瘍性大腸炎では、症状が落ち着いている寛解期であっても定期的な通院が欠かせません。症状がなくても腸の炎症が完全に治まっていない場合があり、自己判断で治療を中断すると再燃のリスクが高まります。
医師から処方された薬は指示通り継続して服用し、下痢や腹痛、血便などの変化を感じた場合は早めに受診してください。定期的な通院や医師への相談が、長期的な症状の安定につながります。
感染症予防に努める
潰瘍性大腸炎の方は、日頃から感染症予防を意識する必要があります。風邪や胃腸炎などの感染症は、体への負担となり、潰瘍性大腸炎の再燃を引き起こすきっかけになることがあるため注意が必要です。
感染症予防のためには、外出後の手洗いやうがいを徹底するとともに、医師と相談した上で必要に応じたワクチン接種を検討すると良いでしょう。日常的な感染症対策が、潰瘍性大腸炎の症状安定につながります。
【食事とあわせて確認】潰瘍性大腸炎の治療法
潰瘍性大腸炎の主な治療法として、栄養療法や薬物療法、手術療法、再生医療の4つがあります。食事管理は治療を支える大切な要素です。
しかし、食事管理だけでは十分な改善につながらない場合もあります。そのため、症状に応じて医師と相談しながら適切な治療法を選択することが重要です。
|
治療法 |
目的や特徴 |
治療内容 |
|---|---|---|
|
栄養療法 |
体力維持と栄養状態の改善を図る補助的治療 |
・食事内容を調整し、腸への負担を軽減 ・必要に応じて経腸栄養・静脈栄養を実施 |
|
薬物療法 |
炎症を抑え、症状の寛解と維持を目指すための治療 |
5-ASA製剤、ステロイド、免疫調節薬、生物学的製剤などを使用 |
|
手術療法 |
内科的治療が効かない場合の根治的治療 |
重症例や合併症がある場合に、大腸を切除して回腸嚢肛門吻合術などを実施 |
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再生医療(文献1) |
損傷した腸粘膜の修復・再生を促すための治療 |
・幹細胞などを用いて炎症で傷ついた腸粘膜の修復を促す方法 ・難治性症例で注目されているが、実施施設は限定的 |
潰瘍性大腸炎の治療は薬物療法を中心に、症状の寛解と再燃予防を目指すのが一般的です。栄養療法は治療をサポートする重要な役割を果たし、薬物療法で十分な効果が得られない場合には、手術療法が検討されるケースもあります。
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潰瘍性大腸炎は食事管理に気をつけて適切な治療につなげよう
潰瘍性大腸炎の症状を和らげ、再燃を予防するには、活動期と寛解期で食事の内容や量を調整する必要があります。活動期には脂質や刺激物を控え、寛解期には栄養バランスを整えることがポイントです。
また、症状の安定には、食事だけではなく定期的な通院や感染症予防なども欠かせません。食事制限については自己判断せず、医師と相談しながら必要に応じて適切な治療と組み合わせて進めることがポイントです。
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潰瘍性大腸炎の食事に関するよくある質問
食事制限はいつまで続ける必要がありますか?
食事制限を続ける期間に明確な決まりはありません。症状が強い活動期には、腸を休ませる目的で食事制限が必要になりますが、寛解期には、体調を見ながら少しずつ通常の食事に戻していくケースがほとんどです。
潰瘍性大腸炎の食事管理については、自己判断せず、主治医と相談しながら進めていくことが大切です。
栄養補助食品を利用しても良いですか?
食事量の減少や食事制限によって、十分な栄養がとれない場合には、栄養補助食品が役立つこともあります。ただし、潰瘍性大腸炎の方にとっては、脂質が多い食品や腸を刺激する成分を含む製品などが症状悪化につながる可能性もあるため注意が必要です。
栄養補助食品の利用を検討する際は、事前に医師へ相談すると安心です。



















