• その他、整形外科疾患

ボルタレンの効果と副作用|一緒に飲んではいけない薬やロキソニンとの違いを解説

ボルタレン
公開日: 2026.01.31

「ボルタレンってどんな薬?」
「具体的な効果や副作用を知りたい」

ボルタレンとは、痛みや炎症、発熱を軽減するために処方される薬です。関節リウマチ腱鞘炎、急性腰痛などさまざまな病気に対して用いられます。

本記事では、ボルタレンの効果・成分・他の鎮痛薬との違いをはじめとして以下を解説します。

  • 副作用と対処方法
  • 服用してはいけない方【禁忌】
  • 一緒に飲んではいけない薬
  • 正しい飲み方と効果が現れるまでの時間
  • 服用する際の注意点

投与方法の種類と、それぞれの使用用途についても詳しく解説しています。ボルタレンについて理解を深めたい方は参考にしてください。

なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気の治療に応用されている再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

関節リウマチや腱鞘炎などの痛みに悩んでいる方は、ぜひ一度公式LINEをご利用ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

ボルタレンとは|効果・成分・他の鎮痛薬との違い

まずはボルタレンの基礎知識である以下について解説します。

  • 成分と作用機序
  • 投与方法の種類と使用用途
  • 適応症一覧
  • ロキソニンとの違い

基礎知識を深めるために参考にしてください。

ボルタレンの成分と作用機序

ボルタレンの成分や効果は以下のとおりです。

成分 ジクロフェナクナトリウム
分類 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
効果 ・鎮痛作用(痛みを和らげる)
・消炎作用(炎症を鎮める)
・解熱作用(体温を下げる)

文献1

ボルタレンは痛みや炎症、発熱に関わるプロスタグランジンという物質の合成を阻害します。その結果、鎮痛・消炎・解熱作用がもたらされます。

ボルタレンは病気の原因を治癒するものではありません。あくまでも症状を和らげる対症療法です。

ボルタレンの投与方法の種類と使用用途

ボルタレンには以下のような種類があります。

種類 投与方法と使用用途 効果
内服薬 ・口から飲むタイプ
・比較的効果の出現が早く全身に作用が及ぶ
鎮痛・消炎・解熱作用
座薬 ・肛門から投与するタイプ
・吐き気により服用が困難な方も利用できる
テープ ・痛みのある部位に貼るタイプ
・長時間効果を持続できる
関節痛、筋肉痛、腰痛などの軽減
ゲル ・痛みのある部位に塗るタイプ
・べたつきが少なく乾きが早いため使用感が良い
ローション ・痛みのある部位に塗るタイプ
・広い範囲に塗るときに便利である

ボルタレンの適応症一覧|どんな痛みに効く?

ボルタレンは以下のような病気に処方する薬です。

分類 病名
整形外科領域 関節リウマチ、変形性関節症、変形性脊椎症、腰痛症、腱鞘炎、頸肩腕症候群、神経痛
内科領域 膀胱炎、前眼部炎症、急性上気道炎
産婦人科領域 月経困難症(生理痛)、後陣痛、骨盤内炎症
急性の痛み 抜歯後の痛み、術後の痛み

ボルタレンとロキソニンの違い

ボルタレンとロキソニンの効果や対象となる病気はほとんど共通です。

主な違いは以下のとおりです。

  ボルタレン ロキソニン
成分 ジクロフェナクナトリウム ロキソプロフェンナトリウム
効果の強さ 強い
即効性 遅い 早い
血中濃度のピーク 約2.7時間後 約30分後

文献1)(文献2

ロキソニンはボルタレンよりも即効性があります。ボルタレンはロキソニンよりも効果は強いですが、薬の効果がピークになるまで時間がかかります。効果が強い分、ボルタレンのほうが消化管の副作用が現れやすい傾向です。

ボルタレンの副作用と対処方法

ボルタレンには以下のような副作用があります。

重大な副作用 アナフィラキシーショック、消化管潰瘍など
その他の副作用 食欲不振、吐き気、嘔吐など

それぞれの副作用と対処方法について詳しく解説します。

重大な副作用|アナフィラキシーショック、消化管潰瘍

ボルタレンの重大な副作用には以下のようなものがあります。

重大な副作用 詳細
アナフィラキシーショック ・薬に対するアレルギー反応であり、多くは服用後30分以内に症状が現れる
・急激な血圧低下により意識障害や脱力感などが現れる
消化管潰瘍
(しょうかかんかいよう)
・胃や腸に傷または穴ができた状態
・激しい腹痛、胸焼け、吐き気などの症状が現れる
消化管の狭窄・閉塞 ・胃や腸の通り道が狭くなるまたは閉じてしまった状態
・激しい腹痛や吐き気、嘔吐などの症状が現れる

この他にも、重度の貧血や腎臓の障害、喘息発作などの副作用が現れることがあります。ボルタレンの服用後に、意識障害や息苦しさ、胸の苦しさ、激しい腹痛などの症状が現れた場合は直ちに救急受診が必要です。

その他の副作用|食欲不振、吐き気、嘔吐

その他の副作用には、以下のようなものがあります。

  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 胃の痛み
  • 腹痛
  • 下痢・便秘
  • 喉の渇き
  • 口内炎
  • 発疹
  • 頭痛
  • 眠気

これらの症状が現れている場合は医師に相談してください。

ボルタレンを服用してはいけない方【禁忌】

以下に該当する方はボルタレンを服用してはいけません。

禁忌となる既往歴 起こりうるリスク
消化性潰瘍 潰瘍の症状の悪化
重篤な血液の異常 血液異常の悪化
重篤な腎臓の障害 腎機能の悪化
重篤な肝臓の障害 肝機能の悪化
重篤な高血圧 血圧の上昇
重篤な心不全 心臓の機能の悪化
ボルタレンへの過敏症
(過敏に反応すること)
重大な副作用の出現
アスピリン喘息 喘息発作の誘発
インフルエンザによる脳炎や脳症 予後不良の確率の上昇

妊婦または妊娠の可能性がある方も、胎児の心臓の血管などに重大な影響を及ぼすリスクがあるため、服用してはいけません。授乳婦も乳汁中に移行する可能性があるため、服用の中止を検討する必要があります。

ボルタレンと一緒に飲んではいけない薬

ボルタレンと一緒に飲んではいけない薬は、トリアムテレンという利尿薬です。併用すると、急性腎障害が現れるおそれがあります。

また、以下の薬はボルタレンと併用する際に注意が必要です。

  • レボフロキサシン
  • ジゴキシン
  • アスピリン
  • プレドニゾロン
  • フロセミド
  • ワルファリン

併用に注意すべき薬は他にもあります。服用している薬は事前に医師に申告しておきましょう。

ボルタレンの正しい飲み方と効果が現れるまで時間

成人のボルタレンの用法・用量は以下のとおりです。

対象 用法・用量
痛み・炎症 1日量75〜100mgとして、原則3回に分けて服用する
発熱 1回量25〜50mgを1日2回(最大100mg)までとして頓用する

消化管障害のリスクが高まるため空腹時に服用してはいけません。また、ボルタレンが食道に留まると食道潰瘍を起こすおそれがあるため、服用時は多めに水を飲んでください。

ボルタレンを服用する際の注意点

ボルタレンを服用する際は以下のことについて注意してください。

  • 長期間服用する際は定期的に検査を受ける
  • 持病がある方は医師に必ず報告する

それぞれの注意点について詳しく解説します。

長期間服用する際は定期的に検査を受ける

ボルタレンは副作用として、重篤な肝臓の障害が現れることがあります。そのため、長期間服用する方は、血液検査や尿検査を定期的に受けてください。

とくに肝臓に障害がある方、関節リウマチや変形性関節症などの慢性疾患がある方は、定期的な検査が推奨されています。

持病がある方は医師に必ず報告する

以下のような既往歴がある方は、ボルタレンの服用を慎重に検討しなければなりません。

  • SLE(全身性エリテマトーデス)
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 食道通過障害
  • 気管支喘息
  • 感染症
  • 肝硬変(腹水を伴う)

これらの病気に対してボルタレンを服用すると、病状が悪化するおそれがあります。既往歴は医師に必ず報告しましょう。

関節痛・慢性疼痛に対する再生医療

ボルタレンはあくまで痛みを軽減する対症療法です。関節痛・慢性疼痛にお悩みの方は、治療方法の一つとして再生医療の選択肢があります。

再生医療とは、自己の細胞を患部(病気の部位)に投与して、体が持つ自然治癒力を引き出す治療方法です。

具体的な再生医療の治療方法は以下のとおりです。

再生医療の種類 詳細
幹細胞治療
(かんさいぼうちりょう)
組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法
PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法

実際の再生医療の症例について詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

【症例紹介】
関節リウマチで膝関節の痛みが取れない・40代女性
関節リウマチ・高濃度PRPで手首の痛みが激減!

まとめ|ボルタレンの効果や副作用を十分に理解して服用しよう

ボルタレンは、強力な鎮痛・消炎・解熱作用のある薬です。関節リウマチや腱鞘炎、変形性関節症などさまざまな病気に対して用いられます。

しかし、あくまでも対症療法であるため注意が必要です。ボルタレンは、内服薬や座薬、ゲルなどさまざまな投与方法があり、それぞれ用途に合わせて使用します。

効果が強い一方、消化管の副作用が現れやすい傾向です。「空腹時の服用は避ける」「多めの水で服用する」などの対策も重要です。意識障害や息苦しさ、激しい腹痛などが現れた場合は、重大な副作用の疑いがあるため速やかに医療機関を受診してください。

当院「リペアセルクリニック」では、関節リウマチや腱鞘炎に対して再生医療を行っています。気になる症状がある方は、お気軽にご連絡ください。

ボルタレンに関するよくある質問

頭痛や歯痛、生理痛には効果がある?

ボルタレンは頭痛や歯痛、生理痛にも効果があります。その他にも、後陣痛や抜歯後の痛みなど幅広い痛みに対して効果があります。

ロキソニンとどっちが強い?

一般的に、ロキソニンよりもボルタレンのほうが効果は強いとされています。副作用もボルタレンのほうが現れやすい傾向です。

眠気を引き起こす?

ボルタレンは、眠気やめまい、眼のかすみなどの副作用が現れることがあります。ボルタレンの服用中は、自動車運転や危険を伴う機械操作などは控えてください。

参考文献

(文献1)
ボルタレン錠25mg|医薬品医療機器情報提供ホームページ

(文献2)
ロキソプロフェンナトリウム錠|日本薬局方