- その他、整形外科疾患
ロラゼパムの効果はどれくらい?作用時間・副作用・依存の不安までわかりやすく解説
ロラゼパムは、不安や緊張が強いときに処方される抗不安薬です。
服用して「どのくらいで効くのか」「どれくらい効果が続くのか」「副作用や依存は大丈夫なのか」と気になって検索されている方は多いのではないでしょうか。
ロラゼパムは、効果の感じ方には個人差がありますが、興奮した神経の働きを穏やかにし、心身の緊張を和らげる薬です。
本記事で分かること
- 添付文書で定められた効能と用法
- 効き始めるまでの時間と、効果が続く時間の目安
- 副作用の種類と頻度
- 服用してはいけない方の条件
- 他の抗不安薬との違い
この記事では、ロラゼパムの効果や作用の仕組み、効果が出るまでの時間や持続時間、副作用や依存・離脱症状の不安を解説します。
本記事の数値は、いずれも医薬品の添付文書に記載されている内容に基づいています。ただし効き方には個人差があるため、実際の服用については主治医の指示に従ってください。
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目次
ロラゼパムはどのような薬か
ロラゼパムは、ベンゾジアゼピン系に分類される抗不安薬の成分名です。先発医薬品はワイパックスという商品名で販売されており、現在は同じ成分の後発医薬品がロラゼパム錠として広く使われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 成分名 | ロラゼパム |
| 先発医薬品名 | ワイパックス錠0.5mg/1.0mg |
| 分類 | ベンゾジアゼピン系抗不安薬 |
| 効能・効果 | 神経症における不安・緊張・抑うつ/心身症における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ |
| 用法・用量 | 通常、成人1日1〜3mgを2〜3回に分けて経口投与 |
| 最高血中濃度に達するまで | 約2時間 |
| 半減期 | 約12時間 |
| 禁忌 | 急性閉塞隅角緑内障のある方/重症筋無力症のある方 |
(文献3)
半減期とは、血液中の薬の量が半分になるまでの時間です。効果を実感できる時間とは異なります。
処方されている錠剤の名前が「ロラゼパム錠」でも「ワイパックス」でも、成分は同じです。製造している会社が違うだけで、効能や用法に違いはありません。
ロラゼパムの効果と作用機序
ロラゼパムは、不安や緊張を和らげる作用が期待される薬です。(文献1)ロラゼパムは、ベンゾジアゼピン系に分類される抗不安薬です。
脳の中には、GABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸)と呼ばれる物質があります。GABAは、興奮しすぎた神経の働きを落ち着かせ、心と体をリラックスさせる物質です。
ロラゼパムは、GABAの働きを助けることで神経の興奮を穏やかにします。
服用への不安を軽くするために、ロラゼパムの作用を整理しておきましょう。
添付文書で定められた効能・効果
添付文書に記載されている効能・効果は、次の2つです。(文献3)
| 効能・効果 | どのような状態を指すか |
|---|---|
| 神経症における不安・緊張・抑うつ | 心の側から現れる症状。理由がはっきりしない不安感、落ち着かない感じ、気分の落ち込みなど |
| 心身症における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ | 体の側から現れる症状。ストレスが背景にある動悸、胸の苦しさ、めまい、胃の不快感、頭痛や肩のこわばりなど |
ロラゼパムが処方される場面は、心の症状だけではありません。検査をしても異常が見つからないのに動悸や胃の不快感が続くという場合に、神経の高ぶりを抑える目的で使われることがあります。
一方で、うつ病そのものを治す薬ではありません。気分の落ち込みが主な症状の場合は、抗うつ薬が治療の中心になります。ロラゼパムは、そこに伴う不安や緊張を和らげる役割で使われます。
なお、上記以外の目的で使われる場面もありますが、どの症状に対して処方されているかは主治医にご確認ください。
ロラゼパムが処方されるケースと飲み方
ロラゼパム処方が検討されやすい状態は、以下のとおりです。
- 不安や緊張が続いている
- 動悸や頭痛などの身体症状がある
- 寝つきが悪い
- 特定の状況で強い不安を感じる
ロラゼパムは、診断名よりも神経の興奮による症状があるかどうかを目安に使用が検討されます。
また、一般的な用法・用量は、1日1〜3mgを2〜3回に分けて服用とされていますが、症状や年齢により調整されます。(文献1)さらに、強い不安が出たときに頓服(必要時のみ服用)として使われることもある薬です。
定時に飲む場合と、頓服として飲む場合では考え方が違います。
| 飲み方 | どのような場面か | 考え方 |
|---|---|---|
| 定時服用 | 不安や緊張が一日を通して続いている場合 | 決まった時間に服用し、症状の波を平らにすることを目指す |
| 頓服 | 特定の場面でだけ強い不安が出る場合 | その場面の前や症状が出たときに服用する。毎日飲まない分、依存のリスクは低くなる |
飲み忘れや飲み過ぎがあった際は、自己判断で調整せず医師や薬剤師へ相談しましょう。
ロラゼパムの作用時間
ロラゼパムの効果が出るまでの時間の目安と、効果が続く時間の目安に分けて詳しく解説します。効き目の時間をあらかじめ理解して、不安の軽減にもつなげましょう。
ロラゼパムの効果が出るまでの時間の目安
ロラゼパムは服用後に体内へ吸収され、血液中の薬の濃度は約2時間で最も高くなるとされています。(文献3)血液中の薬の濃度が上がるにつれて、不安や緊張を和らげる作用が現れると考えられます。
ただし、実際に「効いてきた」と感じるまでの時間には個人差がある点には注意が必要です。体質や服用量、そのときの不安の強さなどによって、効き方の感じ方が変わることもあります。
血中濃度がピークになる時間と、落ち着きを感じ始める時間は同じではありません。ピークより前の段階で変化を感じる方もいれば、ピークを過ぎてから実感する方もいらっしゃいます。
そのため、すぐに効果が出ないからと言って自己判断で追加して飲むのは控えてください。飲みすぎると副作用が強く出るおそれがあるため、服用量やタイミングは医師の指示に従いましょう。
ロラゼパムの効果が続く時間の目安
ロラゼパムの半減期は約12時間とされています。(文献3)半減期とは、血液中の薬の量が半分になるまでの時間です。
ただし、半減期が12時間だからといって、効果を12時間はっきり実感できるという意味ではありません。薬が体の中に残っている時間と、不安や緊張が和らいでいると感じる時間は、必ずしも同じではないためです。
用法が1日2〜3回に分けて服用となっているのは、この点と関係しています。(文献3)半減期が約12時間でも、一日を通して安定した状態を保つために回数を分ける設計です。
効果の続き方には、服用量や体質、症状の程度によって個人差があります。効果が短い、効きすぎる、眠気が長く残るなどの不安がある場合は、服用のタイミングや量について医師に相談しましょう。
効果を感じにくいときに確認したいこと
処方どおりに飲んでいるのに変化を感じにくいという場合、いくつかの理由が考えられます。
| 確認する点 | 考えられること |
|---|---|
| 飲んでからの経過時間 | 血中濃度がピークになるのは約2時間後。まだ時間が経っていない可能性 |
| 症状の種類 | 気分の落ち込みが主な症状の場合、抗不安薬では届きにくい |
| 不安の背景 | 生活環境や人間関係など、背景にある要因が続いている |
| 服用量 | 開始量が体に対して少ない場合がある。調整は医師の判断が必要 |
| 飲むタイミング | 頓服の場合、不安が強くなりきってから飲むと実感しにくいことがある |
効かないと感じたときに、自分の判断で量や回数を増やすことは避けてください。飲む量が増えると副作用が出やすくなり、依存のリスクも高まります。
どのような場面で、どのくらい効いていないと感じるのかを具体的に伝えると、医師が次の判断をしやすくなります。
ロラゼパムの副作用|眠気・吐き気・ふらつきが起きる理由
ロラゼパムでは、以下のような副作用がみられることがあるため、注意が必要です。
- 重大な副作用:依存性、刺激興奮・錯乱、呼吸抑制
- その他の副作用:眠気、ふらつき、めまい、悪心など
ここからは、ロラゼパムの副作用の詳細と対応方法について解説します。
重大な副作用|依存性、錯乱、呼吸抑制
ロラゼパムの重大な副作用として、以下の症状が挙げられます。頻度は不明ですが、服用中に普段と違う症状がある場合は注意が必要です。
| 重大な副作用 | 起こる理由 | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 依存性 | 長期間の連用で、脳が薬のある状態に慣れるため | 自己判断で中止せず減薬は医師と相談 |
| 刺激興奮・錯乱 | 神経の抑制バランスが崩れることで、逆に混乱が起きる場合がある | 普段と様子が明らかに違う、会話が成り立たない |
| 呼吸抑制 | 神経の働きが抑えられすぎることで、呼吸が弱まる | 息苦しさ、呼吸が浅い、ぼんやりして反応が鈍い |
(文献3)
依存は、長期間かつ連日服用した際に起こりやすいとされています。
症状が出たときのみ服用する場合や、医師の管理下での服用では過度に心配する必要はありません。
その他の副作用|眠気、動悸、吐き気
比較的よくみられるロラゼパムの副作用と頻度の目安は、次のとおりです。
| 頻度 | 副作用 |
|---|---|
| 3%以上 | 眠気 |
| 0.1〜3%未満 | ふらつき、めまい、立ちくらみ、頭痛、悪心、下痢、便秘、食欲不振 |
| 0.1%未満 | 複視、霧視、歩行失調、倦怠感、脱力感 |
(文献3)
なお、頻度は観察された人数に基づく割合の目安であり、すべての方に当てはまるわけではありません。
ロラゼパムの副作用は、神経の働きがゆるやかになった影響で脳の興奮が抑えられたり、自律神経のバランスが変化したりして起こります。
多くは体が慣れることで軽くなるときがありますが、生活に支障が出る場合は医師へ相談しましょう。
ロラゼパムの減薬方法と離脱症状
ロラゼパムを一定期間継続して服用しているとき、急に中止すると離脱症状が現れることがあります。
離脱症状は、薬を続けることで体がその状態に慣れているところから、急に薬がなくなることで一時的にバランスが崩れるために起こる反応です。仕組みを理解して適切に対処すれば過度に不安になる必要はありません。
離脱症状が起きやすい人
離脱症状は、以下のような条件が重なるほど起きやすいとされています。
- 長期間継続して服用している
- 毎日服用している
- 服用量が比較的多い
とくに「長く・毎日」服用している場合は、自己判断での中止は避ける必要があります。
離脱症状の現れ方
ロラゼパムを続けて服用している場合、急に量を減らしたり中止したりすると、離脱症状が現れることがあります。
代表的な症状は、以下のとおりです。
- 不安感が強くなる
- 眠れなくなる
- 手がふるえる
- 元の症状が悪化したと感じる
これらは病状の悪化ではなく、急な減薬が原因かもしれません。
離脱症状が出たときの対処や減薬方法
離脱症状が疑われる際は、無理に我慢せず、次のように対応します。
- 速やかに医師に相談する
- 一度元の服用量に戻す
- よりゆっくりとしたペースで減薬を再開する
薬を中止する際は、症状や服用期間に応じて、時間をかけて徐々に減量する方法が一般的です。
減薬方法にはいくつかの考え方があり、代表的な例として以下のような方法がありますが、実際の調整は医師が個別に判断します。
| 減薬方法 | 詳細 |
|---|---|
| 量を減らす方法 | 医師の判断により、症状や服用状況を確認しながら薬の量を段階的に減らしていく |
| 頻度を減らす方法 | 医師の指示に従い、体調や離脱症状の有無を確認しながら服用頻度を調整する |
(文献2)
※減薬は必ず医師と相談のうえで進めてください。
上記はあくまでも一例であり、自己判断で減薬または服用の中止をしてはいけません。医師に「減薬をしても良いのか」「薬をやめても良い状態であるのか」「どのように減薬していくか」を必ず相談してください。
ロラゼパムを服用する際の注意点
ロラゼパムを服用する際の注意点は以下のとおりです。
- 服用してはいけない人に当てはまらないか確認する
- 運転や危険な作業は控える
- 持病のある方は医師に必ず報告する
- 妊娠中・授乳中は必ず医師に伝える
- アルコールとの併用に注意する
それぞれの注意点について詳しく解説します。
服用してはいけない人(禁忌)
添付文書では、次に当てはまる方への投与は禁忌とされています。
| 当てはまる方 | 理由 |
|---|---|
| 急性閉塞隅角緑内障のある方 | 眼圧が上がり、症状が悪化するおそれがあるため |
| 重症筋無力症のある方 | 筋肉の力が入りにくくなる作用により、症状が悪化するおそれがあるため |
(文献3)
緑内障と診断されている方は、どのタイプの緑内障かを主治医にご確認ください。緑内障のすべてが禁忌にあたるわけではありません。
処方を受ける際は、通院中の診療科がほかにある場合も含めて、持病とお薬手帳の内容を伝えることが大切です。
運転や危険な作業は控える
ロラゼパムは副作用として、眠気やふらつき、注意力・集中力の低下などの症状が現れることがあります。添付文書でも、服用中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意することとされています。(文献3)
また、ロラゼパム服用中に飲酒をすると、眠気やふらつき、注意力・集中力の低下を増強させるおそれがあります。ロラゼパムを服用している方は飲酒を控えましょう。
持病のある方は医師に必ず報告する
持病がある方がロラゼパムを服用すると、以下のようなリスクがあります。
| 障害 | 服用によるリスク |
|---|---|
| 脳の障害 | 薬の効果の増強 |
| 心臓の障害 | 病気の症状の悪化 |
| 中等度以上の呼吸不全 | 病気の症状の悪化 |
| 腎臓の障害 | 薬の排泄の遅延 |
| 肝臓の障害 | 薬の排泄の遅延 |
その他にも、ロラゼパムと併用してはいけない薬もあります。既往歴や現在治療中の病気がある場合は、必ず医師に申告してください。
妊娠中・授乳中は必ず医師に伝える
添付文書では、妊婦への投与について治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与するとされています。授乳中については、授乳を避けさせることとされています。
| 対象 | 添付文書の記載 |
|---|---|
| 妊婦・妊娠している可能性のある方 | 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与 |
| 授乳中の方 | 授乳を避けさせる |
(文献3)
服用中に妊娠がわかった場合も、自己判断で中止しないでください。急な中止は離脱症状につながることがあります。妊娠がわかった時点で、速やかに処方元の医師にご相談ください。
妊娠を希望している場合も、事前に医師へ伝えておくと薬の選択や時期について相談しやすくなります。
アルコールとの併用に注意する
ロラゼパムを服用している期間は、習慣的な飲酒は避けることが望ましいとされています。添付文書でも、アルコールや中枢神経抑制剤との併用により相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるとされています。(文献3)
併用した場合、脳の働きが必要以上に抑えられて、次のような影響が起こりやすくなる可能性があります。
- 眠気やふらつきが強く出る
- 注意力・集中力・反射運動能力が低下する
- 薬やアルコールが効きすぎたり効き方が不安定になったりする
飲酒の際は、医師へ相談の上で判断し、自己判断での併用は避けましょう。
ロラゼパムと似た効果を持つ他の薬
ロラゼパムと似た効果を持つ他の薬は、以下のとおりです。
各薬剤の数値は、それぞれの添付文書に記載されている内容です。
| 薬の種類 | 最高血中濃度までの時間 | 半減期 | 作用時間の分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ロラゼパム(ワイパックス) | 約2時間 | 約12時間 | 中間型 | 不安や緊張を抑える |
| クロチアゼパム(リーゼ) | 約0.8時間 | 6.3時間(5mg投与時) | 短時間型 | 効果が早く感じやすく短い |
| ブロマゼパム(レキソタン) | 約1.5時間 | 約20時間 | 中間型 | 不安や緊張を抑える作用が比較的強い |
| ジアゼパム(セルシン、ホリゾン) | 添付文書に記載なし | 添付文書に記載なし | 長時間型 | けいれんや筋肉の緊張にも用いられる |
ジアゼパムは添付文書に薬物動態の記載がないため、数値は掲載していません。
ロラゼパムは、ベンゾジアゼピン系の中でも、効果発現が比較的早く、作用が中程度持続する点が特徴です。
不安症状に対してバランスよく作用しやすい薬と位置づけられます。そのため、頓服として使われるときもあれば、一定期間継続して用いられるケースもあります。
なお、半減期の長さは効果の強さを表すものではありません。半減期が長い薬は体内に薬が残る時間が長く、短い薬は早く抜けるという違いです。どの薬が合うかは、症状の出かたや生活の状況によって変わります。
それぞれの薬について詳しくみていきましょう。
クロチアゼパム(先発品名:リーゼ)
クロチアゼパム(先発品名リーゼ)は、心身症における身体症候ならびに不安・緊張・心気・抑うつ・睡眠障害などに用いられる抗不安薬です。
リーゼ(クロチアゼパム)は、ロラゼパムと同様に比較的速やかに効果が現れる抗不安薬で、作用時間がやや短めである点が特徴です。
添付文書では、最高血中濃度に達するまでの時間は約0.8時間、半減期は5mg投与時で6.3時間とされており、短時間作用型に分類されます。(文献4)
ロラゼパムが「不安や緊張をしっかり抑える」目的で処方されることが多いのに対し、クロチアゼパムは効果の立ち上がりが早く、作用時間が比較的短い点を活かして選ばれやすい薬です。
ブロマゼパム(先発品名:レキソタン)
ブロマゼパム(先発品名レキソタン)は、神経症における不安・緊張・抑うつ及び強迫・恐怖などに用いられる薬で、ロラゼパムと近い目的で処方されることが多い薬です。
添付文書では、最高血中濃度に達するまでの時間は約1.5時間、半減期は約20時間とされています。(文献5)
そのため、ロラゼパムと比べて効果の持続時間がやや長く感じられる場合があると考えられています。ただし作用持続には個人差があり、作用の強さや持続時間が必ず一定とは限りません。
ジアゼパム(先発品名:セルシン、ホリゾン)
ジアゼパム(先発品名セルシン、ホリゾン)は、神経症における不安・緊張・抑うつのほか、筋痙攣にも用いられる薬で、適応範囲が広いのが特徴です。(文献6)
一般に長時間作用型に分類されます。
ロラゼパムよりも緊張してこわばった筋肉の力をゆるめる働きを期待する場合に選ばれることがあります。
まとめ|ロラゼパムの効果や副作用を十分に理解して服用を検討しよう
ロラゼパムは、不安や緊張、自律神経症状など神経の高ぶりによって心身にさまざまな不調が現れているときに処方が検討される薬です。服用後は体内へ吸収され、血液中の薬の濃度は約2時間で最も高くなるとされています。(文献3)
一方で、眠気やふらつき、吐き気といった副作用があり、長く続けて服用した場合には依存や離脱症状にも注意が必要です。
また、急性閉塞隅角緑内障や重症筋無力症のある方は服用できません。処方を受ける際は、持病とお薬手帳の内容を必ずお伝えください。
ロラゼパムは、自己判断で量や服用タイミングを変える薬ではありません。効果が弱い、効きすぎる、副作用がつらい、減薬したいといった場合は、必ず医師に相談しましょう。
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ロラゼパムの効果に関するよくある質問
イライラに効果がありますか?
ロラゼパムは、不安や緊張を和らげる作用により、イライラや落ち着かない感じ、過呼吸、動悸などの症状が和らぐことがあります。ただし、感じ方や効果の現れ方には個人差があります。
パニック障害に効果がありますか?
ロラゼパムは、パニック発作に伴う強い不安や緊張を和らげる目的で用いられることがあります。
パニック障害の治療では、抗うつ薬を中心に、症状に応じて併用が検討される場合もあります。
痩せる効果がありますか?
ロラゼパムに体重を減らす効果はありません。添付文書の効能・効果は、神経症における不安・緊張・抑うつと、心身症における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつです。(文献3)体重に関する記載はありません。
ダイエットを目的として使う薬ではありません。
体重が減ったという声が出る背景としては、次のような事情が考えられます。
| 考えられる背景 | 内容 |
|---|---|
| 副作用による食欲不振 | 添付文書では食欲不振が0.1〜3%未満の副作用として記載されている |
| 副作用による悪心 | 同じく0.1〜3%未満で記載されている。吐き気があると食事量が減ることがある |
| もとの症状の改善 | 不安や緊張が強い時期は食事が偏ることがあり、落ち着くと食事量が戻る場合もある |
(文献3)
いずれも副作用または症状の変化に伴うもので、体重を減らすことを目的とした作用ではありません。
むしろ、食欲不振が続いて体重が落ちている場合は注意が必要です。栄養が不足すると体力が落ち、不安や不眠が悪化することもあります。食事がとれない状態が続くときは、我慢せず処方元にご相談ください。
なお、抗不安薬のなかには食欲が増える方向に働くものもあり、体重への影響は薬や個人によって異なります。体重の変化が気になる場合は、自己判断で服用を調整せず医師にお伝えください。
飲み過ぎるとどうなりますか?
飲み過ぎると副作用が強く現れるおそれがあります。誤って多く飲んだ場合は直ちに医療機関を受診してください。
とくに、眠気やふらつきが強く出る、呼びかけへの反応が鈍いといった状態は、神経の働きが抑えられすぎているサインです。アルコールを一緒に摂っている場合は、より起こりやすくなります。(文献3)
寝る前に飲んでも良いですか?
ロラゼパムは、夜になると不安が強くなる方や、緊張で寝つけない方は、寝る前の服用が役立つ場合があります。ただし、睡眠薬ではないため、眠りの質に直接作用する薬ではありません。
自己判断で調整せず、現在の症状や睡眠の状態を医師に伝えた上で、適切な服用方法を相談しましょう。
翌朝に眠気やふらつきが残る場合は、服用の時間や量を見直す余地があります。半減期が約12時間であるため、就寝直前に飲むと朝まで影響が残ることがあります。(文献3)
服用していても不安が残るのはなぜですか?
ロラゼパムは、不安や緊張を和らげる抗不安薬であり、気分の落ち込みや不安の背景そのものを改善する根本的な治療薬ではありません。
そのため、不安の背景にあるストレスや体調、生活環境などが続いている場合や、服用のタイミング・量が合っていない場合には、服用中でも不安が軽減しないことがあります。
参考文献
(文献1)
ロラゼパム錠0.5mg「サワイ」|独立行政法人医薬品医療機器総合機構
(文献2)
睡眠薬や抗不安薬を飲んでいる方にご注意いただきたいこと|東京女子医科大学病院
(文献3)
医療用医薬品:ワイパックス(添付文書情報)|KEGG MEDICUS
(文献4)
医療用医薬品:リーゼ(添付文書情報)|KEGG MEDICUS




















