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【医師監修】慢性腰痛に使われる薬の種類と効果について詳しく解説

慢性腰痛 薬
公開日: 2025.12.13 更新日: 2026.08.30

「慢性的な腰痛が辛い」

「市販の鎮痛剤を飲んでいるけれど、このまま飲み続けて良いのだろうか?」

「病院で薬を処方してもらう方が良いような気がする」

慢性腰痛に悩まれている方の中には、さまざまな薬を内服されている方もいらっしゃるでしょう。

慢性腰痛は発症から3カ月以上続く腰痛であり、薬が効きにくいとされます。

先に結論をお伝えします。

  • 市販の痛み止めは、腰痛の一時的な緩和を目的とした薬です。添付文書にも、数日続けて症状が繰り返される場合は服用を中止し受診するよう記載されています
  • 病院では、痛みのタイプに応じて市販では手に入らない薬が使い分けられます。慢性腰痛症そのものに国内の適応を持つ薬剤もあります
  • 薬は痛みを抑えて動ける状態をつくるための手段であり、原因が残っている限り薬だけで解決するとは限りません

本記事では、慢性腰痛に使われる主な薬や薬が効きにくい理由を中心に解説します。薬以外のセルフケアや医療機関での治療内容についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

【こんな方はご相談ください】

  • 痛み止めを飲み続けているが、腰痛が変わらない
  • 薬の量が少しずつ増えている
  • 検査で異常なしと言われたまま、痛みだけが続いている
  • 手術をすすめられたが、ほかの選択肢も知っておきたい

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慢性腰痛に使われる薬の種類と効果

本章では、慢性腰痛治療に使われる薬とそれぞれの効果について解説します。

医療機関で処方される薬は、痛みの出かたによって使い分けられます。先に全体像を整理しました。

薬の分類 主な成分・商品名 どのような痛みに使われるか 主な副作用
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) ロキソプロフェン、ジクロフェナクなど 炎症を伴う痛み 胃痛、吐き気、腎機能障害
神経障害性疼痛治療薬 プレガバリン(リリカ)、ミロガバリン(タリージェ) 足のしびれや電気が走るような痛み 眠気、めまい、ふらつき
麻薬鎮痛薬(オピオイド) トラマドール、コデインリン酸塩 他の鎮痛薬で足りない強い痛み 便秘、吐き気、眠気、依存性
アセトアミノフェン アセトアミノフェン 軽度から中等度の痛み。胃腸や腎機能に不安がある場合 肝機能障害(大量服用時)
筋弛緩薬 エペリゾン塩酸塩(ミオナール) 筋肉のこわばりや張りを伴う腰痛 眠気、ふらつき、脱力感
SNRI デュロキセチン塩酸塩(サインバルタ) 慢性腰痛症そのものに国内の適応がある 傾眠、便秘、悪心

実際に何を使うかは、痛みの原因や持病、飲み合わせをもとに医師が判断します。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

抗炎症作用や鎮痛・解熱作用がある薬剤の総称で、広い意味ではステロイド剤以外の抗炎症薬すべてを含みます。一般的には、腰痛をはじめとする体の痛みや発熱の治療に使用される解熱鎮痛薬とほぼ同義語です。(文献1

腰痛の診療で処方されることが多い成分としては、以下のようなものがあります。

  • ロキソプロフェンナトリウム水和物
  • ジクロフェナクナトリウム
  • セレコキシブ
  • イブプロフェン

副作用として多く見られるのが、胃痛や吐き気、嘔吐といった消化器症状および腎機能障害、喘息発作などです。

NSAIDsは炎症を伴う痛みに用いられる薬です。腰痛が長引いて炎症よりも神経や筋肉の要因が大きくなっている場合には、効果を感じにくくなることがあります。

神経障害性疼痛治療薬

神経や脊髄、または脳の損傷および機能障害による痛み(神経障害性疼痛)を治療するための薬です。

主な薬としてあげられるものは、以下のとおりです。

  • プレガバリン(リリカ)
  • ミロガバリン(タリージェ)

これらの薬には、眠気やめまい、ふらつきといった副作用があります。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで神経が圧迫され、足のしびれや電気が走るような痛みを伴う場合に用いられます。腰そのものの痛みだけで、しびれを伴わない場合には選ばれないこともあります。

以下の記事ではタリージェについて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

麻薬鎮痛薬(オピオイド)

オピオイドは、脳や脊髄、末梢神経にあるオピオイド受容体に結合し、痛みの伝達を抑制する薬剤です。がんによる痛みや、神経損傷後の慢性的な痛みなどに作用します。(文献2

オピオイドには弱オピオイドと強オピオイドがあり、慢性腰痛治療で用いられるのは主に弱オピオイドです。

弱オピオイドの主な薬としては、コデインリン酸塩、トラマドールなどがあります。

オピオイドの副作用は便秘や吐き気、体のかゆみ、眠気などです。

トラマドールとアセトアミノフェンの配合剤について

腰痛の診療では、トラマドールとアセトアミノフェンを組み合わせた配合剤が用いられることもあります。

添付文書では非オピオイド鎮痛剤で治療が難しい非がん性の慢性疼痛が適応とされており、最初から使う薬ではありません。文献3

確認しておきたい点 内容
適応の条件 他の鎮痛薬で治療が困難な場合に用いられる
用量の上限 1回1錠・1日4回。1回2錠、1日8錠を超えない
市販薬との併用 トラマドールやアセトアミノフェンを含む市販薬との併用は避ける
主な副作用 悪心41.4%、嘔吐26.2%、傾眠25.9%、便秘21.2%、浮動性めまい18.9%
注意すべき副作用 依存性、痙攣、意識消失、呼吸抑制などが記載されている

文献3

※この薬にはアセトアミノフェンが含まれているため、市販の解熱鎮痛薬を重ねて飲むとアセトアミノフェンの量が過剰になります。

副作用の頻度が高く、自己判断での増量や市販薬との併用は避けるべき薬剤です。服用中に市販薬を使いたい場合は、必ず処方元の医師か薬剤師にご確認ください。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、脳の中枢神経に作用して痛みを抑える薬です。

NSAIDsのような強い抗炎症作用は持ちませんが、消化管の粘膜や腎機能への影響が比較的少ないとされ、胃腸が弱い方や高齢の方、NSAIDsが使いにくい方の選択肢になります。

注意すべきは、量が増えたときの肝臓への負担です。市販の総合感冒薬や解熱鎮痛薬にもアセトアミノフェンが含まれていることが多く、気づかないうちに重複して飲んでいるケースがあります。1日の上限量を守ることが大切です。

筋弛緩薬

腰の筋肉が張って動かしにくい、朝起きたときに腰が固まっているという場合には、筋肉の緊張を和らげる薬が併用されることがあります。

代表的な成分はエペリゾン塩酸塩です。添付文書では腰痛症による筋緊張状態の改善が効能・効果に記載されています。(文献4

確認しておきたい点 内容
適応 頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、腰痛症による筋緊張状態の改善
用法 1日150mgを3回に分けて食後に服用
主な副作用 眠気、不眠、頭痛、脱力感、ふらつき、悪心・嘔吐など
重大な副作用 ショック、アナフィラキシー、中毒性表皮壊死融解症など
運転について 服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作を避ける

文献4

痛みそのものを抑える薬ではなく、筋肉のこわばりをゆるめることで動かしやすくする薬です。鎮痛薬やリハビリと組み合わせて使われます。

SNRI(デュロキセチン)

デュロキセチン塩酸塩は、脳や脊髄で痛みを抑える働きを助ける薬です。もともと抗うつ薬として開発された成分ですが、添付文書の効能・効果に「慢性腰痛症に伴う疼痛」が明記されています。(文献5

慢性腰痛を主題とする薬のなかで、病名として慢性腰痛症が記載されている数少ない薬剤です。

確認しておきたい点 内容
適応 糖尿病性神経障害、線維筋痛症、慢性腰痛症、変形性関節症に伴う疼痛
用法 1日20mgから開始し、1週間以上の間隔をあけて20mgずつ増量。1日1回朝食後に60mg
主な副作用 慢性腰痛症の試験で傾眠18.8%、便秘10.3%、悪心8.5%
重大な副作用 セロトニン症候群、悪性症候群、肝機能障害・肝炎・黄疸など
主な禁忌 高度の肝機能障害、高度の腎機能障害、コントロール不良の閉塞隅角緑内障など

文献5

※少量から始めて段階的に増やす設計のため、効果を判断するまでに一定の期間がかかります。

抗うつ薬として知られている成分のため、処方されたときに戸惑う方もいらっしゃいます。気分の問題があるから処方されるわけではなく、痛みを抑える経路への働きかけを目的とした処方です。

自己判断で急にやめると体調に影響が出ることがあるため、中止や減量は必ず処方元の医師にご相談ください。

市販薬で慢性腰痛は改善するのか

薬局で買える痛み止めを使っている方は多くいらっしゃいます。市販薬にできることと、そこで止まってしまう範囲を整理しました。

市販の飲み薬でできることと限界

市販の解熱鎮痛薬は、安全に使えることを優先して設計されています。含まれる成分の種類が限られ、1回あたりの量も控えめです。

たとえばロキソプロフェンを含む市販薬では、効能・効果に腰痛が記載されており、成分量は1錠あたり60mgです。(文献6

比較する点 市販薬 医療機関で処方される薬
成分の種類 消炎鎮痛薬とアセトアミノフェンが中心 NSAIDs、SNRI、神経障害性疼痛治療薬、筋弛緩薬、弱オピオイドなど
量の調整 誰が飲んでも安全な量に固定 年齢や腎機能・肝機能をふまえて医師が調整
飲む前の検査 なし。自己判断で購入する 問診や画像検査で痛みの原因を確認した上で選ぶ
想定している期間 数日程度の一時的な使用 経過を見ながら医師の管理下で継続

文献6

市販薬で対応できるのは、炎症を伴う一時的な痛みが中心です。神経の圧迫が関わる痛みや、痛みを感じる仕組み自体が過敏になっている状態には、市販薬の成分では届きにくいと考えられます。

湿布でできることと限界

湿布は皮膚から成分を吸収させる外用薬で、皮膚に近い部分の炎症や張りを和らげる目的で使われます。

一方で、腰の深い場所にある関節や、神経が圧迫されている部位まで成分が十分に届くとは限りません。湿布を貼っても変わらない痛みは、湿布の効果が届く範囲の外に原因があることも考えられます。

また、飲み薬のNSAIDsと湿布を同時に使うと、体内に取り込まれる成分量が増えます。処方薬を飲んでいる期間に市販の湿布を追加する場合は、医師か薬剤師にご確認ください。

市販薬を続けて良い期間の目安

市販薬の添付文書には、続けて使って良い範囲についての記載があります。ロキソプロフェンを含む市販薬では、次のように記載されています。(文献6

記載されている内容 取るべき行動
1〜2回服用しても症状がよくならない場合 服用を中止し、医師に相談する
3〜5日間服用しても症状が繰り返される場合 服用を中止し、医師の診療を受ける
他の解熱鎮痛薬との併用 併用しない

文献6

※市販薬の添付文書に書かれている内容です。商品によって記載は異なります。

慢性腰痛は発症から3カ月以上続く状態を指します。市販薬が想定している期間をすでに大きく超えているため、数カ月にわたって市販薬を飲み続けている場合は、一度医療機関で原因を確認することをおすすめします。

痛み止めそのものの種類や強さの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

慢性腰痛に薬が効きにくい理由

慢性腰痛とは、発症から3カ月以上経過した腰痛です。腰痛の慢性化には、筋肉や脳、神経などが関わります。(文献7

痛みへの不安から必要以上に安静にしたため筋肉が硬直し、かえって腰痛が長引くケースもあります。中枢神経が興奮状態にあり、常に痛みの信号を伝え続けるために腰痛が慢性化する場合も少なくありません。婦人科疾患を含む内臓疾患由来の腰痛や、心因性の腰痛もあります。(文献8

原因が不明な状況で薬を飲んでいても、その薬が原因と合致するとは限りません。そのため、慢性腰痛は薬が効きにくいとされています。

言い換えると、薬が効かないのは飲み方の問題ではなく、選んだ薬と痛みの原因が噛み合っていない可能性があります。痛みの出かたを医師に伝え、原因に応じた薬に切り替えることで変化がみられることもあります。

慢性腰痛の概要や治療法などは、下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

慢性腰痛薬の効果を高めるセルフケア

慢性腰痛において薬の内服は、大切な治療の一環です。薬の効果を高めるためには、日常生活面でのケアも必要です。

主なセルフケアを以下に示しました。

  • 姿勢の改善
  • ストレッチを含む運動
  • 充分な睡眠
  • ストレスへの対処

セルフケアの中でも、比較的手軽にできるものがストレッチです。仕事や家事の合間に、無理のない範囲で試してみましょう。

痛みを恐れて動かない期間が続くと、筋肉が硬くなり腰への負担が増えることがあります。強い痛みが出ない範囲で身体を動かすことが、薬の効果を活かす上でも大切です。

下記の記事では、慢性腰痛向けのストレッチを紹介しております。あわせてご覧ください。

慢性腰痛で医療機関を受診すべきサイン

慢性腰痛で薬を飲んでいても、以下のようなサインが生じた場合は、早急に医療機関を受診してください。文献9

  • 腰から下がしびれる
  • 足の力が入りにくい
  • 排尿や排便異常を伴う
  • 夜間や安静時にも強く痛む
  • 発熱や体重減少を伴う
  • 薬を飲んでも改善しない、もしくは痛みが増している
  • 慢性腰痛発症前に、背中を痛めたことがある

これらの症状がある場合、脊柱管狭窄症や感染性脊椎炎、腰椎圧迫骨折、内臓疾患などが疑われます。

診療ガイドラインに示されている危険信号

腰痛の診療ガイドラインでは、重篤な疾患を見逃さないための危険信号が示されています。(文献7

確認する項目 内容
発症した年齢 20歳未満、または55歳を超えてから初めて発症した腰痛
痛みの出かた 時間や活動性に関係なく続く腰痛
伴う症状 胸部の痛みを伴う腰痛
既往歴 がん、ステロイド治療、HIV感染の既往
全身の状態 栄養不良、体重減少
神経の症状 広範囲に及ぶ神経症状

文献7

※ひとつでも当てはまる場合は、様子を見ずに整形外科を受診してください。

とくに排尿や排便の異常、両足の力が入らないといった症状は、神経が強く圧迫されている可能性があり、早急な対応が必要です。

なお同じガイドラインでは、神経症状のない腰痛について受診後すぐに画像検査を行う必要は必ずしもないとされています。文献7

検査を行わなかったことは、診察が不十分であったことを意味するものではありません。

痛みが長引いたり症状が悪化したりする場合は放置せず、整形外科や内科、婦人科などの医療機関を受診しましょう。

慢性腰痛における薬以外の治療

薬の内服で慢性腰痛が回復しない場合の選択肢としては、運動療法や心理療法、手術療法、再生医療などがあげられます。

再生医療とは、けが、もしくは病気で機能が低下した組織や臓器、細胞を元通りにするための治療法です。再生医療のうち、ヒトの体内でいろいろな役割を果たせる幹細胞を活用したものが、幹細胞治療と呼ばれるものです。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどによる慢性腰痛も、再生医療の対象になります。

当院、リペアセルクリニックでは、脂肪由来の幹細胞を使用した「自己脂肪由来幹細胞治療」を実施しております。

腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアの手術後も腰痛に悩む80代の男性が、再生医療により症状が改善した治療実績もございます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

手術しなくても治療できる時代です。

腰の痛みは手術しなくても治療できる時代です。

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薬で改善しない慢性腰痛はお気軽に当院へご相談ください

慢性腰痛は、原因やタイプによって効果的な薬が異なります。主な薬としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や神経障害性疼痛治療薬などがあり、症状に応じて使い分けることが大切です。

ただし、薬は痛みを和らげる手段の1つに過ぎません。慢性腰痛の背景には、筋肉のこわばりや神経過敏、ストレスなど、複数の原因が関係しています。薬の内服と並行して、生活習慣の改善に努めましょう。

市販薬を数カ月にわたって飲み続けている場合は、その薬が想定している使い方の範囲を超えています。一度医療機関で原因を確認することをおすすめします。

薬を飲み続けても良くならない場合や痛みが増している場合は、放置せず早急に医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療を選ぶことが慢性腰痛改善の第一歩です。

薬で改善しない慢性腰痛でお悩みの方は、リペアセルクリニックまでお気軽にお問い合わせください。無料のメール相談も行っております。

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慢性腰痛と薬に関するよくある質問

慢性腰痛は病院に行くべきですか?

慢性腰痛は医療機関を受診すべきです。慢性腰痛にはさまざまな原因があり、長く放置していると命に関わる重大な疾患を見逃すこともあります。

受診先の第一候補は整形外科であり、その他には内科や婦人科、心療内科などがあげられます。整形外科で異常が見つからない場合は、腰痛以外の症状を見ながら他の診療科を受診しましょう。

腰痛は痛み止めの薬を飲まない方が良いのですか?

腰痛の場合は、我慢せずに痛み止めを服用してください。痛みを我慢し過ぎると神経が過敏になり、後から薬を飲んでも効果が得られにくくなることがあります。

ただし、痛み止めを服用しても症状が改善しない場合に、自己判断で服用量や回数を増やすことは避けてください。過剰な服用は消化器障害や腎機能障害などのリスクを高めます。

市販薬の添付文書にも、数日続けて症状が繰り返される場合は服用を中止して受診するよう記載されています。文献6

飲まないほうが良いのではなく、漫然と飲み続けないことが大切です。

薬を適切に服用しても腰痛が続く場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

薬の副作用が心配です。飲み続けても大丈夫ですか?

薬によって注意すべき副作用は異なります。たとえばNSAIDsは胃腸や腎臓への負担、筋弛緩薬や神経障害性疼痛治療薬は眠気やふらつき、弱オピオイドは便秘や吐き気が主なものです。

眠気やふらつきが出る薬では、自動車の運転や高所での作業を避けるよう添付文書に記載されているものがあります。文献4

仕事の内容によっては薬の選択が変わるため、どのような作業をしているかを医師に伝えておくことをおすすめします。

副作用が気になるからと自己判断で量を減らすと、痛みが強くなって動けなくなることがあります。気になる症状が出た場合は、やめる前に処方元へご相談ください。

腰痛の薬はいつまで飲み続けるのですか?

薬を飲む期間は、痛みの原因と経過によって変わります。薬の目的は痛みを抑えて動ける状態をつくることにあり、運動療法やリハビリに取り組めるようになれば、薬の量を減らせる場合もあります。

一方で、薬を飲み続けても痛みが変わらない状態が長く続いている場合は、薬の量を増やすのではなく、原因の見直しが必要な段階と考えられます。

薬をやめるタイミングは自己判断せず、痛みの変化と日常生活の状況を医師に伝えた上で決めていきましょう。

参考文献

(文献1)

NSAIDsとは|独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター

(文献2)

オピオイド|一般社団法人日本ペインクリニック学会

(文献3)

医療用医薬品:トラムセット(添付文書情報)|KEGG MEDICUS

(文献4)

医療用医薬品:ミオナール(添付文書情報)|KEGG MEDICUS

(文献5)

医療用医薬品:サインバルタ(添付文書情報)|KEGG MEDICUS

(文献6)

一般用医薬品:ロキソニンS(添付文書情報)|KEGG MEDICUS

(文献7)

腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版|日本整形外科学会・日本腰痛学会

(文献8)

滋賀医大病院ニュースTOPICS|滋賀医科大学

(文献9)

腰痛予防に対する理学療法の基礎 心理社会的要因をふまえて|公益社団法人日本理学療法士協会2017