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側弯症とは?原因と症状、治療法を徹底解説 小中学校での検診で、多くの方が一度はチェックを受ける側弯症という症状をご存知でしょうか? 昔の検診内容なんて覚えていないかもしれません。しかも、一般的に身近に感じることがあまりない病気だからです。この病気は、幼少期には見つかりにくく、思春期に見つかることが多い病気です。 また、成人してから進行しはじめる場合もあります。今回の記事では、側弯症とは、その症状と原因、治療法についてご説明しましょう。 側弯症とは? 側弯症とは、文字通り、背骨が横側に弯曲する病気です。多くは思春期に診断され、脳性麻痺や筋ジストロフィーなど、筋肉や神経の疾患を持っている場合に起こりますが、それ以外、原因がよくわからないことも少なくありません。 側弯症の程度について、多くの場合は軽いことが一般的ですが、なかには成長するにつれて悪化していくものもあります。側弯症状が進行すると、胸部の空間が狭くなり、肺が適切に機能することが困難になることもあります。 また体の動きに支障が出ることもあるため、装具を着用したり、重い場合は手術が必要となることもあります。 側弯症の原因 側弯症は、原因が特定できない。特発性側弯症が最も多く見られるタイプです。ただし、家族内で発症することがあるため、遺伝的要因が関係している可能性が考えられています。 そのほか、脳性麻痺や筋ジストロフィーなどの特定の神経筋疾患、脊椎の骨の発育に影響を及ぼす先天性異常、乳児期に胸壁の手術を受けたことなどが影響することもあります。 なお特発性側弯症を発症する危険因子には、以下のようなものがあります。 危険因子 ・年齢:一般的に思春期に始まる ・性別:女児に多くみられ、かつ女児の方は側弯が悪化し、治療を必要とするリスクがはるかに高くなる ・家族歴:側弯症は、家族に遺伝する可能性がありますが、全く家族歴がないこともあります ※危険因子とは:病気が起こる確率を高めてしまうような要因のこと 側弯症の症状 側弯症の症状には、以下のようなものがあります。ただ、進行するまで本人は生活に支障を感じることはありません。 代表的な症状 ・肩の位置が左右で異なる ・腰の位置が異なる ・片方の肩甲骨が飛び出して見える ・胸郭の片側が前に突き出ている、前屈みになった時、背中の片側が隆起する 側弯症の多くで、脊柱は左右に曲がるだけでなく、回転またはねじれを起こしている場合もあります。そのため、体の片側にある肋骨や筋肉が、反対側にある肋骨よりも大きく突き出てしまうことがあります。 日本では、小中学校で行う検診の項目に含まれていることもあり、検診で気づかれることがあります。 なお進行すると胸郭が肺に圧迫され、呼吸が困難になることがあります。また体の中心が片方へ傾いてしまうため、運動や生活に支障をきたすこともあります。 適切に治療されていないと、慢性的な背中の痛みを抱えやすくなります。 側弯症の症状の一例 ・運動や生活に支障が出る ・呼吸困難 ・慢性的な背中の痛み 側弯症の原因 側弯症は、原因が特定できません。中でも最も多く見られるタイプが「特発性側弯症」と言われるものです。家族内で発症することがあるため、遺伝的要因が関係している可能性が考えられています。 そのほか、脳性麻痺や筋ジストロフィーなどの特定の神経筋疾患、脊椎の骨の発育に影響を及ぼす先天性異常、乳児期に胸壁の手術を受けたことなどが影響することもあります。 なお特発性側弯症を発症する危険因子には、以下のようなものがあります。 危険因子 ・年齢:一般的に思春期に始まる ・性別:女児に多くみらる (女児は側弯が悪化し、治療を必要とするリスクが高い) ・遺伝:側弯症は、家族に遺伝する可能性がある (全く家族歴がないこともある) ・脳性麻痺、筋ジストロフィーなどの神経筋疾患 ・脊椎の先天性異常 ・乳児期の胸壁手術 側弯症の診断 最初に詳細な病歴を聴取し、最近の成長やもともと抱えている病気について確認します。 身体診察では、子どもを立たせてから、両腕をゆるく垂らしてお辞儀をするように腰を前に曲げ、胸郭の片側がもう片側よりも突出しているかどうかを確認します。 また、筋力低下、しびれ、反射の異常の有無を確認します。 画像検査 X線検査は、側弯症の診断を確定し、脊柱の弯曲の程度を明らかにすることができます。弯曲が悪化しているかどうかを確認するために、何年にもわたって何度もX線撮影を行うため、繰り返しの放射線被ばくが懸念されます。 磁気共鳴画像(MRI)は、脊髄の異常などの基礎疾患が疑われる場合に検討されます。 側弯症の治療法 脊柱側弯症の治療法は、弯曲の重症度によって異なります。 ごく軽度の弯曲を持つ子供は、通常、全く治療を必要としませんが、成長とともに弯曲が悪化していないかどうか、定期的なチェックが必要な場合があります。 脊椎の弯曲が中等度または重度の場合は、装具や手術が必要になることがあります。考慮すべき要因は、子どもの成熟度、弯曲の程度、性別などです。 子どもが十分に成熟し、骨の成長が止まっている場合、弯曲が進行するリスクは低くなります。つまり、骨がまだ成長している子どもには、装具が最も効果的です。なお骨の成熟度は、手のレントゲンで確認することができます。 また弯曲が大きいと、時間とともに悪化する可能性が高くなりますし、女の子は男の子よりも進行のリスクが高くなります。 1.装具 骨がまだ成長しており、中程度の側弯症である場合、装具の使用が検討されます。装具をつけることで側弯症が治ることはありませんが、通常は弯曲が悪化するのを防ぐことができます。 最も一般的な装具は、プラスチック製で、胴体部分にフィットするように作られています。この装具は、腕の下と胸郭、腰の周りにフィットするため、服の上からはほとんど見えません。 装具は1日に13時間から16時間装着します。装具の効果は、1日に装着する時間が長いほど高くなります。なお装具を装着していても、多くの活動に参加でき、ほとんど制限を受けません。 必要であれば、装具を外してスポーツやその他の運動に参加することもできます。 装具は、身長の変化が見られなくなったら終了します。平均して、女の子は14歳、男の子は16歳で成長が完了しますが、これには個人差があります。 2.外科手術 重度の側弯症は、通常時間とともに進行するため、弯曲を矯正し、悪化を防ぐために、手術を検討する場合があります。 なお手術には、椎骨と椎骨の間に骨片や骨に似た物質を挟み込み、脊椎の2つ以上の椎骨をつなぎ合わせ、それぞれが独立して動けないようにする脊椎固定術が一般的です。 若くして側弯症が急速に進行している場合、成長に合わせて長さを調節できる拡張可能なロッドを背骨に沿って1本か2本取り付けることもあります。ロッドは数か月ごとに、手術またはクリニックで長さを調節します。 脊椎手術の合併症として、出血、感染症、神経損傷などが考えられます。 まとめ・側弯症とは?その原因、症状と治療法を徹底解説 側弯症について、その原因や治療法についてご説明しました。 側弯症は、背骨が横側に弯曲する病気です。主に思春期に診断されることが多い病気です。特発性側弯症が最も一般的で、家族歴や性別、年齢が関連しています。 症状は、肩の不均衡や胸郭の突出などで現れますが、進行すると呼吸困難や背中の痛みなどが生じます。 診断には身体診察と画像検査が必要で、治療法には装具や手術があります。装具は成長期の進行を防ぎ、手術は進行した場合に行われますが、手術には合併症のリスクが伴います。 早い段階で発見し、適切に継続して診療を受けていれば、長期にわたる問題を起こすことを避けることができる可能性が高くなります。適切な治療法を選択し、定期的なフォローアップが重要です。 気になる場合は、かかりつけの医療機関、整形外科医にご相談ください。 No.081 監修:医師 坂本貞範 ▼以下の参考にされませんか 側弯症でやってはいけないこと!注意すべきこと
最終更新日:2024.05.07 -
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坐骨神経痛やってはいけないこと! 坐骨神経痛の痛みは、慢性的な背骨への刺激によってできた骨の棘や、椎間板ヘルニアが腰の脊髄神経根を圧迫し、背中や足、臀部に耐え難い不快感をもたらします。 坐骨神経痛に悩んでいる方は、内服薬に始まり、理学療法、硬膜外注射など、痛みを止めるために、あらゆる方法を試されているかもしれません。しかし、日常的によくとりがちな行為が症状を悪化させてしまうことがあることをご存知でしょうか? そこでこの記事では、坐骨神経痛に悩む方が「やってはいけないこと」「避けるべきこと」についてご紹介してまいります。。 1.重いものを持ち上げてはいけない! 坐骨神経痛の急性期に荷物などを持ち上げる場合、たとえ数kgであっても、かなりの負担になる可能性があり、坐骨神経痛を悪化させることがあります。それでも荷物などを持ち上げねばならないときは体から遠い場所にあるものをその位置関係のまま持ち上げようとしないでください。 できれば持ち上げない方が良いのですが、そうもいかない場合、効果的な対処法は、足を肩幅に開き、対象物の近くに立つ。膝を曲げて、対象物に向かって背中を伸ばしたままでしゃがむ。 左右の手で物を持ち、持ち上げる。頭、背中、お尻が一直線になっていることを意識します。臀部と腹部の筋肉を引き締める。しゃがんだ状態から物をできるだけ体の近くで持ち、背筋をできるだけ伸ばして、足の筋肉で立ち上がるようにして持ち上げます。 このような持ち上げ方をすることで、腰への負荷を最小限にすることができます。 腰への負担を減らす荷物等の持ち上げ方 ・身体から遠くのモノを持ち上げない ・足を肩幅に開き、持ち上げるモノの近くにポジションをとる ・頭、背中、お尻を直線にする意識で膝を曲げてしゃがむ ・臀部と腹部の筋肉を引き締め、頭、背中、お尻を直線にする意識を持ち足の筋力で持ち上げる 2.長時間、座りっぱなしではいけない 長時間座っていると、腰に負担がかかってしまうため避けたいものです。 そこで、例えばオフィスであれば2~30分くらい経ったら、立ち上がって少し歩いてから座り直します。長時間の乗り物に乗る場合は、坐骨神経痛の痛みを避けるために、こまめに休憩を取るようにしましょう。 ちなみに座るときは、前屈みにならないようにし、また柔らかいソファーに座ることは腰に負担がかかるのでやめましょう。ずっと座っていると腰や背中の筋肉が硬直してしまい、運動能力も低下してしまいます。 数時間おきには休憩を入れ、しっかりと歩き回り、背筋を伸ばすことです。そうすることで負担を軽減するばかりか、腰への負担を乗り越える力を蓄えることもできます。 座る場合は腰に負担を掛けない姿勢を維持する ・深く腰掛ける ・背筋を伸ばす ・頭や肩を後ろに引くイメージで猫背は厳禁 ・足を組まない ・同じ姿勢を続けない ・急な動きを行わない 3.ハムストリングスのストレッチをしてはいけない ふくらはぎの筋肉であるハムストリングをストレッチさせると、坐骨神経痛が悪化することがありるため、注意が必要です。 これは準備運動などの一環でよく行われる動作ですが、ハムストリングを伸ばす行為は、坐骨神経に刺激を加え、痛みを増強させることがあります。 したがって、坐骨神経痛の痛みがあるときは、全身の筋肉を温めるウォーキングや、水の浮力を利用して背中に体重をかけない水泳を試してみてください。 ハムストリングとは ・太ももの内側の半腱様筋、半膜様筋と、外側にある大腿二頭筋からなる3つの筋肉の総称です。 4.前かがみになってはいけない 例えば屈みで物を取ろうとすると、前屈みの姿勢に対して、背骨にかかる力が増大します。更に持ち上げようとしている物の重さが組み合わさると、靭帯、骨、椎間板に負荷がかかり、坐骨神経痛が悪化する可能性があります。 そこで、地面に落ちているものを拾うときや、普段の生活で食器洗機から食器、衣類乾燥機から洗濯物を出し入れするときは、まず背骨をまっすぐにし、そのままの姿勢で膝を曲げて腰を落とします。 食器洗い機からは一気に多くの食器を取り出すことは避け、重いものを保たないようにします。こうすることで、腰に負担をかけることなく目的を果たすことができます。 ・背中(背骨)をまっすぐする意識を持つ 5.間違ったサイズの椅子に座ってはいけない 座り心地の悪い椅子は、腰椎を支えきれず、坐骨神経痛の症状を悪化させる可能性があります。逆に沈み込み過ぎるような椅子も避けたいものです。 最善の椅子は、背骨を伸ばしたままでニュートラルな姿勢を保てるような、人間工学に基づいた椅子を使用することです。股関節と膝の角度が90度の状態で、足の裏を床にフラットにつけて座っていられることを意味します。 6.背骨をねじりすぎてはいけない 背骨をひねる動作と前屈や側屈などの他の動作を組み合わせると、腰の痛みを悪化させることがあります。やってはいけないことの例は、雪かきや間違った方法で物を持ち上げることです。 すでに何度か説明したように、ものを持ち上げるための正しい方法を学ぶことです。合わせて体幹のコアマッスルを強化するエクササイズを行い、柔軟性、可動域を向上させ、怪我を防ぐために運動や活動をする前にストレッチを行うことです。 7.ベッドで柔らかすぎるマットレスに寝てはいけない ベッドで仰向けになると、腰に負担がかかります。ベッドで休む時は横むきになると良いでしょう。また柔らかいマットレスも腰に負担がかかります。ある程度硬いマットレスのほうが健全です。 またベッドから立ち上がる時は、ゆっくりと起き上がるだけでなく、腰に負担がかからないようにすることを意識します。特にベッドから腰を上げる時は、膝の力を使うこと、両手を膝について力を膝に集めることも有効でしょう。 8.体を冷やしすぎてはいけない 腰や足を冷やしすぎると自律神経が興奮し、体が常に緊張状態になってしまいます。そのため、筋肉が固まってしまい、神経を更に圧迫してしまうと考えられています。 特に夏場に冷房の効いた部屋に長時間滞在すると症状が悪化しやすいので、ブランケットや薄手の上着などを持ち歩くなどして対策するようにしましょう。 9.太ってはいけない 脂肪をつけすぎないこと、太らないようにすることも、坐骨神経痛の症状を悪化させないために重要です。 食べすぎや運動不足によって上半身に脂肪が付きすぎると、腰に大きな負担がかかってしまいます。坐骨神経痛の症状がある人は、食事量や運動量を調節し、脂肪が付かないように、太りすぎないように気を付けましょう。 まとめ・坐骨神経痛やってはいけないこと! 坐骨神経痛で悩む方がやってはいけないこと、注意すべきことををいくつかご紹介しました。 坐骨神経痛は、腰の神経が圧迫されることで引き起こされる症状で、背中や足、臀部に激しい痛みやしびれを感じます。この症状を改善するためには、日常生活で以下の8つの「やってはいけない」ことに気を付ける必要があります。 やってはいけない!8つのこと 1. 重いものを持ち上げない 2. 長時間座りっぱなしにならない 3. ハムストリングスのストレッチをしない 4. 前かがみにならない 5. 間違ったサイズの椅子に座らない 6.背骨をねじりすぎてはいけない 7.ベッドで柔らかすぎるマットレスに寝てはいけない 8.体を冷やしすぎてはいけない 腰や足を冷やしすぎると自律神経が興奮し、体が常に緊張状態になってしまいます。 以上の8つのことに気を付けることで、坐骨神経痛の症状を軽減することができます。しかし、これらのことだけでは根本的な解決にはなりません。 坐骨神経痛の原因は人それぞれ異なりますので、医師や理学療法士などの専門家に相談し、適切な治療を受けることが重要です。 特に適切な立ち方やものの持ち上げ方には、アドバイスや訓練をすることでより効果的にできるようになります。是非かかりつけの整形外科医やリハビリの担当者に相談してみましょう。 No.S084 監修:医師 加藤 秀一
最終更新日:2023.08.25 -
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ぎっくり腰の前兆、なんとなく違和感?!まずは原因を知って予防する! 日常生活の中で、重いものを持ち上げたりした時、身体を起こしたりした時、お辞儀をしたりする時などの何気ない動作の中で、急に腰が痛くなり歩けなくなる、ということを経験した人は少なくないと思います。 世間ではこれを『ぎっくり腰』と言っています。実は『ぎっくり腰』という病気は正式な疾患の名前ではありません。正式には『急性腰痛症』と言われます。ぎっくり腰で起こる腰痛は、『急性腰痛症』という文字の通り、急激に発症しますが、腰痛を起こさないため、おすすめの方法はないのか、その前兆について解説していきます。 ぎっくり腰について 先ほど述べたように、正式には『急性腰痛症』と言います。急性腰痛症は発症からの期間が 4 週間未満の腰痛を総称して言います。 腰痛の原因自体は、実はたくさんあります。腰や背骨を支えている様々な組織(椎間板、椎間関節、骨膜、筋肉・筋膜、靭帯、血管など)が疾患や外傷によって傷がついて腰痛を起こしていると言われています。 腰痛の原因と大きく分けると、脊椎が原因の痛み、神経が原因の痛み、血管が原因の腰痛、内臓が原因の腰痛、心が原因の腰痛に分けることができると言われています。 腰痛の原因 ・脊椎が原因 ・神経が原因 ・血管が原因 ・内臓が原因 ・ストレスが原因 このように腰痛の原因は様々ですが、ぎっくり腰自体の原因は、実ははっきりとしたことが解明されておらず、腰痛の様々は原因が関係しあって引き起こしているのではないかと言われています。 ぎっくり腰の原因と治療法 腰痛の原因にもありますがストレスが原因で「ぎっくり腰」が起こるというのは意外かもしれませんね。実は、『ぎっくり腰を起こしそう』と思っていることも、ぎっくり腰を起こす原因の一つであると言われています。 ぎっくり腰の症状は、『力を込めて物を持ち上げようとした際』や『挨拶をしようと頭を下げた際』、『座っている姿勢から、何気なく、立ち上がろうとした際』などに、急激に痛みが出現して、歩けなくなったりします。 経験している人は身をもって感じていることが多いですが、痛みは耐えられないくらいの激痛で、今までに経験したことのないほどの痛みであることが多いです。 経過について、意外かもしれませんが、急激に発症する腰痛は、慢性的な腰痛に比べて、治療を行わなくても自然に治ることが多いと言われています。治療について、明確に決まった治療法はなく、安静を保ち、ゆっくりと過ごすことが大事です。 ただし、これは単にゆっくり過ごすということではなく、なるべく早く日常の生活に戻ることも治療のために必要であると言われています。 身体を伸ばしたり、軽く体操することが効果がある可能性もあると言われていますが、ぎっくり腰を起こし痛みがどうしても耐えられない人は、鎮痛剤を内服したり湿布を貼ったりしながらも早期に日常生活に戻る努力を行いましょう。 ぎっくり腰の原因 ・力を込めて重い物を持ち上げようとした ・挨拶をしようと頭を下げた ・座っている姿勢から、何気なく、立ち上がろうとした ・腰に関わる急激な姿勢変動 ・ストレス(心理的要因) おすすめの治療法 ・受傷した当初は安静 ・痛み止め(鎮痛剤や、湿布等) ・早めに意識して日常生活に戻る。安静のし過ぎは良くない。 ・急激に発症した腰痛は、慢性腰痛に比べて、治療を行わなくても自然に治ることが多い ぎっくり腰ではない?に注意 ぎっくり腰で治療のために入院が必要になるということは、ほぼないと言われています。 しかし、ここで注意しなくてはいけないのは、『実は骨折していた』『実はヘルニアだった』などということもあるので、症状がなかなか良くならない時や、いつもと違う痛みのときは、なるべく早く病院に受診するのがよいでしょう。 日本整形外科学会のガイドラインでは、自然に症状がよくなるために影響している可能性があるものが紹介されています。 腰痛がより早く良くなるために大事なこととしては、発症する前に定期的に運動を行う習慣があることや、年齢が比較的若いこと、健康状態が良好であること、精神の状態を良好であることなどが挙げられています。 その反対に、腰痛がなかなかよくならない原因として、『痛みが頭から離れないこと』『痛みに対して無気力であること』『痛みを過大にとらえる』などの考え方が挙げられています。 ぎっくり腰の前兆とは ぎっくり腰の前兆についてお待たせしました!果たして、そんな症状はあるのでしょうか。 実は前兆について、大変残念なのですが『明らかなものがない』と言われています。何回も経験している人の中には『なんとなく腰が痛くなりそう』『嫌な予感がする』と前兆を感じることがあると言われます。実は、症状ではなく感覚として危険性を感じるようなのです。予感のようなものでしょうか・・・ この『なんとなく』といった違和感こそが、ギックリ腰の「前兆」と言えるものなのです。しかし、今までに経験したことのない方にとっては、そのような『なんとなく』などといったあいまいな前兆については、判別が難しいことでしょう。 結論は、「ギックリ腰の前兆については、そのような曖昧なものしかない」のが本当のところなのですが、予防策はあります。腰に不安がある方はぜひこの予防策をとっていただき、ギックリ腰に合わないための方法を知っておきましょう。 具体的には、姿勢を整えたり、規則正しい運動習慣を身につけたり、しっかりとした睡眠をとったり、身体も心も健康に保つことが予防のために重要であると言われています。 その反対に、身体の健康を損なった時や、ストレスなど心理的要因を抱えていたり、精神的に不安定なときは、ぎっくり腰を引き起こしやすいと言われています。そういう意味では、身体が疲れている時や、心が疲れている時、睡眠不足などの生活習慣の乱れも、前兆であると考えても良いのかもしれません。 もし、そのような予兆を感じた場合は、まず一旦、「今しようとしていることを止めて姿勢を正す」など、そのように思った流れを断ち切るように心がけましょう! ぎっくり腰は、前兆よりも、心と体を健康に保つことで予防できる ・姿勢を整える(意識する) ・定期的な運動習慣 ・しっかり睡眠 ・心と体の健康で予防する ・普段からストイレッチなど体の状態を管理する まとめ・ぎっくり腰の前兆はあるのか?まずは原因を知って予防する! ぎっくり腰は、日常的な動作の中で急激に起こる腰痛です。一度引き起こすと痛みで動けなくなり、とてもつらい思いをします。また、一度起こすと繰り返し起こりかねない疾患です。 外的要因以外、ストレスなどの心理的要因にて身体や心の健康が乱れることが、前兆となって起こる可能性もあります。つまり、ぎっくり腰を引き起こさないようにするのに大事なのは、身体や心の健康を保つことであると言えるでしょう。 実際になってしまった時は、あわてず早く良くなるために医療機関を受診されることをおすすめします、また、再発しないようにするために、身体や心を健康に保つことが非常に重要です。ぎっくり腰と思って放置していたら、別の病気が隠れていることもありますのでご注意ください。そのためにも軽い重いにかかわらず病院を利用しましょう。 病院いかず、症状がなかなかよくならない時、病院で診察を受けたけど経過が思わしくないときなども病院を受診してください。 以上、ぎっくり腰に前兆はあるのか、あるならどんな症状という内容で解説させていただきました。参考にして頂けると幸いです。 ▼こちらもオススメの記事です。あわせてご覧ください ぎっくり腰とは?やって良いこと、悪いこと No.059 監修:医師 坂本貞範 ▼ 再生医療という新しい先端医療をご存知ですか 自分自身の、自然治癒力を活かしたこれまでになかった医療です
最終更新日:2024.04.23 -
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
坐骨神経痛、下半身に起こる電撃や痺れるような辛い痛みの治療法 坐骨神経痛とは、いわゆる腰付近に存在している坐骨神経に沿ってお尻辺りの臀部から下肢のうしろ面などにかけて電撃のように引き起こされる痛みを伴う症状の総称です。 坐骨神経は腰の辺りから足先までに伸びている神経の束であり、この坐骨神経が何らかの原因によって物理的に刺激されると下半身に痛みや、しびれ、といった症状が引き起こされることとなります。 今回は、そのような坐骨神経痛という病気の原因、症状、検査、治療などに関する情報を中心に詳しく解説していきます。 坐骨神経痛の原因 坐骨神経痛の原因は、一般的には「腰椎椎間板ヘルニア」や、「腰部脊柱管狭窄症」などが挙げられます。傾向としては若年者の場合では、腰椎椎間板ヘルニアが多く、その一方で高齢者では腰部脊柱管狭窄症の罹患率が増加してきます。 腰椎椎間板ヘルニアの場合は、日常的に腰部に負担がかかりやすい重労働やスポーツ、長時間のデスクワークなどが主な発症原因として知られています。 腰部脊柱管狭窄や腰椎椎間板ヘルニアの両者とも腰椎と呼ばれる背骨の部分に引き起こされる異常によって脊髄の神経根が圧迫されて、同様に坐骨神経痛を始めとする下半身痛や下肢領域の「痺れるような痛み」を起こすと言われています。 また頻度としては少ないですが、坐骨神経痛は骨盤内腫瘍などによって神経束が圧迫されることが原因として症状を表すこともあります。 さらに注意したいのは、体重が増加すると腰に負担がかかるため、肥満体形にならないように食事や運動などを意識して行い体重管理に努めることが必要です。また、下半身の冷えが坐骨神経痛につながることがあることも知っておきましょう。 坐骨神経痛の辛い症状 坐骨神経痛による代表的な症状としては、お尻や脚の後面にかけて「電撃のような痛み」や、「痺れるような痛み」が起こります。 また、それ以外にも、冷感や灼熱感を自覚する事もありますし、それらの症状は下肢の一部の領域のみに出現することもあれば、下肢全体にかけて認められることもあります。 腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛では局所的な疼痛症状を訴えることが多い一方で、腰部脊柱管狭窄症が原因のケースでは間歇性跛行という症状を生じることが往々にして認められます。 間歇性跛行とは、日常生活において、しばらく歩くなど動くことでお尻や太ももにかけて痛みといった症状を自覚するものの、一旦休むことで自然と痛みが治まり、歩行を再開すると再度同様に疼痛症状を起こすことが特徴の一つです。 本疾患では、様々な症状をくり返すうちに、痛みがさらに悪化して、歩行自体や椅子から立ち上がることすら困難になる可能性も指摘されているため、日常生活に高度に支障をきたす恐れがある病気ですので十分な注意が必要です 坐骨神経痛の検査 坐骨神経痛における検査方法は、本疾患の原因となっている病気を精査することで特定します。 ほとんどの腰椎レベルにおける病変自体が坐骨神経痛の原因となることが多いとされているのですが、時に帯状疱疹、子宮筋腫、変形性股関節症などの病気が主症状の根本的な原因となっていることもあるため、疑われる病気に応じて各種検査が行われます。 実際に医療機関を受診する場合の一般的な診断の流れは、まずは問診や診察を行って坐骨神経痛が強く疑われたときには、その後にX線によるレントゲン検査やMRIを用いた画像検査などを行うことによって病変部を詳細に評価します。 坐骨神経痛の治療方法 坐骨神経痛に対する治療策はさまざまであり、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因となるケースでは、まずは患部安静や固定、薬物療法、理学療法などを中心とした保存療法が勧められます。 1.薬物療法 非ステロイド性消炎鎮痛薬が処方されることが一般的であり、それ以外にも神経障害性疼痛に対する治療薬、筋緊張を和らげる薬剤、あるいは血管拡張薬などを服用することもあります。 2.理学療法 日常生活の質の維持などを目標として、コルセットと呼ばれる装具を身につけながらストレッチ体操や歩行訓練などを行って疼痛症状を緩和できるようなリハビリを実践します。 3.神経ブロック療法 局所麻酔を行うことで、神経に痛みが伝わらないように行うのがブロック療法です。(痛みをブロックすることから)整形外科や、ペインクリニックなどで行われ流ことが多いです。 4.認知行動療法 物事の考え方・捉え方や行動に働きをかけて、ストレスを軽減する治療法です。痛みについての認識を改めて理解し、必要以上のストレスや悪い感情を軽減することを目的としています。 5.装具療法 コルセットをはじめとした装具を用いて、腰椎を安定させることで痛みを和らげる療法です。ただし、あまり長い期間使いすぎてしまうと元々の体力が低下してしまうため、医師と相談をしながら、1ヶ月前後を目安にしましょう。 6.物理療法 神経痛の原因の一つに、血行不良が挙げられるケースがあります。そのため、マッサージや低周波電気療法などを行い、血液の流れに訴えかけたり、刺激を促す効果を期待します。 身体への負担が少ないため、自身の体力に合わせて検討してください。 万が一、これらの保存的治療で症状が改善しない場合、あるいは下半身の脱力症状や膀胱直腸における排尿や排便に関する機能そのものに障害が認められるケースでは脊椎内視鏡を用いた外科的手術治療を考慮することがあります。 坐骨神経痛の痛みの予防方法と改善の仕方 坐骨神経痛を予防・改善するためには椎間板や背骨の関節への負担をかけないことが重要です。小さなことでも日頃から意識をすることで、大怪我の予防につながるためしっかり理解しておきましょう。 1.坐骨神経痛を予防するために 坐骨神経痛を予防するためには、ストレッチを行うことが効果的です。特に、デスクワークなどで長時間同じ姿勢になりがちな方は、こまめにストレッチを挟むことで、筋肉や背骨の緊張をほぐすことにつながります。 2.坐骨神経痛を改善するために 坐骨神経痛の改善には以下にご注意ください。 ・同じ姿勢を長時間とらない ・あまり重たいものを持ち上げる動作を行わない ・腰回りの筋力をつける ・肥満を避ける生活を心がける ただし、症状や原因によっても異なるため、具体的な予防法・改善方は診断を受けている医師と相談しましょう。 まとめ・坐骨神経痛、下半身に起こる電撃や痺れるような辛い痛みの治療法 今回は坐骨神経痛とはいったいどのような病気なのか、また本疾患の原因、症状、検査、治療などについて詳しく解説してきました。 坐骨神経痛とは、主に腰部から足先にかけて走行している坐骨神経束が色々な原因によって圧迫されて物理的に刺激されることで痛みやしびれなどの症状を来す疾患を指します。 この病気は、日々の生活習慣を見直すことで予防や症状改善に繋がりますので、疑わしい症状がある際には自己判断で放置せずに専門医に相談しましょう。 以上、坐骨神経痛とは、その原因と症状、治療についてと題してご説明させていただきました。今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 No.S070 修:医師 加藤 秀一 ▼ 再生医療の幹細胞治療に関する詳細は以下をご覧下さい 当院の再生医療は、自己脂肪由来の幹細胞治療を推進しています
最終更新日:2023.09.18 -
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頚椎すべり症でやってはいけないこと 頚椎すべり症の症状とは、首の痛みや肩こりだけではなく、圧迫される神経の障害によって、手足の症状が出現します。初期症状としてはまず腰痛と下肢の痛みが出現することが多いです。 それに加えて上肢の症状としては腕や指のしびれ、指の動きがぎこちなくなり、ボタンがうまく止められなくなったり、字が書きづらくなったりといった症状があります。 下肢の症状としては、歩くときのふらつき、間欠性跛行といって、おしりと、ふともも、ふくらはぎなど下肢を中心に痛みや痺れが出ることもあります。また、しびれや感覚障害が出ることもあります。 これらの症状がゆっくり出現して悪化することが一般的に多いです。また他にも頭痛などの症状もあります。頚椎は脳へと繋がる神経や血管の通り道になっています。そのため、すべり症などが原因で首の骨がずれたりすると、神経や血管を強く圧迫してしまうことがよくあります。 その代表的な症状が慢性的な偏頭痛です。急激に悪化した場合は早めに病院等の医療機関で専門医を受診することが必要です。 頚椎すべり症の種類 腰椎すべり症は大きく分けて2種類あり、分離すべり症、変性すべり症があります。個々の背骨を繋げている場所が分離した状態を分離すべり症と呼び、骨と骨の間にある椎間板が老化し、変性したことが原因でずれた状態を変性すべり症と呼びます。 「変性すべり症」は「分離すべり症」と比較し、中年以降の女性に見られることから女性ホルモンの影響を受けているのではないかとも考えられています。分離すべり症も変性すべり症も脊髄神経の圧迫が症状の主な原因となるため、出現する症状自体には大きな差はないとされています。 頚椎すべり症 分離すべり症 変性すべり症 頚椎すべり症の診断方法 診断は問診、医師の診察の後レントゲン撮影にて骨の変形の程度や姿勢の状態、靱帯骨化の有無を確認します。それに加えて神経学的診察に加え、MRI検査を行います。 腰椎の「ずれ」に関しては、腰椎を前後に曲げた状態での撮影を行うことで不安定性の程度を診断できます。似たような症状をきたす疾患としては椎間板ヘルニアや脊髄腫瘍なども考えられるため、これらとの鑑別も重要となります。 頚椎すべり症の治療・保存療法 これらの症状に対して、現在まで様々な治療が行われています。首の痛みや肩こりが主な症状であれば温熱療法、マッサージ、電気治療、鍼灸治療が行われ、一部の施設では牽引療法が行われます。さらに消炎鎮痛剤や、ブロック注射などで痛み、しびれなどの軽減を図ります。 さらにリハビリにてストレッチや腰まわりの筋力訓練などを行うことも有効とされています。痛みとうまく付き合っていけるのであれば、保存治療を継続します。しかし痛みや、しびれが、ひどくなり生活の質の低下があった場合は手術療法が検討されます。 特に首や肩こりの症状が重く手足の症状が出現している場合は、症状の悪化を来す可能性もあるため、早めの専門的加療が望まれます。痛みやしびれが激烈であったり、足が動かなくなったり、麻痺が出現している場合などは手術療法が検討されます。 手足の症状が進行している場合、症状を回復させるためには神経の圧迫を解除する手術治療が唯一有効な手段となります。 保存療法 ・温熱療法 ・マッサージ ・電気治療 ・鍼灸治療 ・牽引療法 ・リハビリテーション(ストレッチ) 手術療法 代表的な手術は、骨どうしをボルトで固定する固定術という方法になります。これは、顕微鏡や内視鏡を使ってできるだけ低侵襲(お身体への負担を少ない手法)に手術を行うことで早期離床、早期のリハビリテーションを開始することが可能になります。 手術方式によって固定の力や切開の大きさに差があるため、患状態や病状によって使い分けがされています。術後は安静やコルセットなどによる保護が必要となりますが多くの場合、手術の翌日より歩行や食事を開始いただけます。 すべり症でも不安定な状態が強くない場合は、内視鏡を用いて神経の圧迫をとる低侵襲の手術も選択に挙げられます。 頚椎すべり症でやってはいけないこと 上記に挙げたように様々な症状が出現しますが、歩きにくさや、手足のしびれ、感覚障害などがひどい場合は早めに専門医にかかることをお勧めします。また仕事や日常生活で首や腰に負担がかかる作業がある場合には早めにやめてコルセットなどを使用するべきでしょう。 また、普段の姿勢など生活態度の改善によって予防できる病気でもあり頚椎すべり症にならないためにも、普段の生活で負担を掛けないようにすることが大切です。 仕事で常に首を曲げ続けたり、同じ体勢で長時間首に負荷をかけ続けているという人は、そのような生活を見直して、出来るだけ首に負担をかけないよう心がけて下さい。日常的に姿勢を正すように意識して過ごすようにしてください。 首を10度下に傾けると頚椎の負荷が2倍になります。デスクワークやパソコンを長時間する場合は、仕事でもこまめに休憩をとるようにしましょう。また、スマホはうつむき加減になりがちで首に負担が大きくなるので特に注意が必要です。 また、お風呂はぬるめのお湯で(38度~40度)、ゆっくりとお入りください。ぬるめのお風呂は副交感神経を刺激し、血行を良くします。熱いお風呂(42度以上)は交感神経を刺激し、血行不良を起こす可能性があるため控えましょう。その場合は症状を悪化させる可能性があります。 頸椎すべり症で「やってはいけない」こと ・仕事で常に首を曲げ続けたり、同じ体勢で長時間首に負荷をかけ続けない ・意識して姿勢を正す癖を付けましょう ・首を10度下に傾けると頚椎の負荷が2倍になる ・デスクワークや、パソコン、長時間しないように気を付け、仕事の場合でもこまめに休憩をとる ・特にスマホは、うつむき加減井なりがち首への負担が多いので気を付けましょう ひどい首の痛みや肩こり。手足のしびれを感じたり、慢性的な偏頭痛でお悩みなら早期に病院をはじめとした医療機関で診療を受けるようにしましょう。 以上、頚椎すべり症でやってはいけないことについてご説明させていただきました。 No.S015 監修:医師 加藤 秀一 ▼ すべり症による「しびれ・痛み」などのお悩みに幹細胞治療という先端医療分野があります 再生医療は、ご自身の幹細胞を用いた治療方法でこれまで難しかった症状の緩和を目指せます
最終更新日:2023.10.10 -
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ぎっくり腰を、ただの腰痛と侮るなかれ!自己診断厳禁 腰痛の中でも、ぎっくり腰の痛みは特別です。 ある日突然、何の前触れもなくグキッ!という感じで急激な痛みに襲われます。その痛みは激しく、突然起こった精神的な驚きはかなりのものです。 まさに秒速、たった1秒くらいで急激な痛みが襲うので、ドイツ語では、ぎっくり腰のことを魔女の一撃(Hexenschuss ヘクセンシュース)と言うくらいです。 ぎっくり腰の痛みは、数秒で起きるので、他の腰痛のように数か月~数年で徐々に痛みがひどくなる「腰椎症」。そして、数日で痛みがひどくなるスポーツによる腰痛などと区別できます。 ぎっくり腰の原因 ぎっくり腰は、一説に50人に1人は経験するとまで言われているほど日常的に起こりえる病なので注意が必要です。原因としては、変な体勢で重いものを持ち上げるなど、通常でない力が、筋膜や椎間板に加わって、組織の炎症が瞬間的、急激に起こるものです。 しかし、重いものを持ち上げるなど無理な姿勢からの大きい負荷だけで起こるのではなく、姿勢によっては簡単な事であっても、ぎっくり腰が起きることがあります。 たとえば、単に身をかがめただけ(あいさつでのお辞儀など)、後ろを振り向いただけ、ただ咳をしただけ、掃除機をかける時に少し体を折り曲げただけ、子どもを抱っこしただけ、正座などの座った体勢から立ち上がろうとしただけ、これら普通の生活でありえる動作でも「ぎっくり」が起きることがあるので困ります。 ぎっくり腰を侮るなかれ 痛み方についても一定ではなく、典型的な急激に発症する際の激痛型のぎっくり腰だけではなく、最初は、痛みが軽度だったのに、数時間から数日かけて、身動きがとれなくなるくらい徐々に痛くなる場合もあります。 また、重い物を持ったからといった、きっかけが全くない状況なのに段々と身動きがとれないほどの激痛になるという非典型的な、ぎっくり腰もあります。 多くの場合、ぎっくり腰は2週間程度で自然経過で治ることが多いのですが、実のところ、ぎっくり腰だと思い込んでいたら、実は全く違う病気で、病院での治療が必要な重い病気だった・・・ ということが実際にあることを覚えておかねばりません。 そのため自己診断は避け、医師による正確な診断が必要です。最も怖いのは、ぎっくり腰だと思い込んでいたところ、調べてみると内科の病気で多発性骨髄腫という血液の悪性腫瘍で、腰椎が圧迫骨折を起こしていたための腰痛だった人もいます。 または、泌尿器科の病気が、腰痛を引き起こしている可能性もあります。中には前立腺癌の腰椎転移で腰痛を起こしていた人もいます。 仮に自己診断の通り、ぎっくり腰だったとしても、適切な治療をせず、自分勝手な自己流の方法で治そうとしたために、かえって痛みが慢性化してしまうこともあります。 やはり、自己診断や症状を過信せず「何かおかしい?!」と思ったら、迷わず病院等、医療機関の専門家に相談することが大事ということです。 ぎっくり腰と日常生活 日常生活について、「ぎっくり腰は、安静にし過ぎても、かえって治りが遅くなる」ことがあります。安静は必要なのすが、長すぎる安静は回復するのを遅らせる可能性があります。。 安静にしている長さは個人の状態によって変わりますが、痛みが引いた時点で適度に動いたほうが安静を続けるより回復が早いと言われています。 痛みを避けるためには「この姿勢なら楽だ」という無理のない楽な姿勢を意識した日常生活を送ることが大切です。楽な姿勢なら、組織の炎症を悪化させることもなく、組織の修復を助けてくれるからです。 面倒だからと、つい変な姿勢で何かを行ってしまうなどのことが無いようにしましょう。かがむ、腰を折る、腰を曲げるなどの姿勢は要注意。膝を折ることを意識してください。 ぎっくり腰のお薬 ぎっくり腰は最初、冷やすと効果的と言われています。そのため湿布を貼って患部を冷やす方法もありますが、冷やしすぎるのも皮膚を刺激することで症状が悪化してしまう恐れがあります。 また、痛みについて「耐えられない」という場合は、鎮痛剤の服用に頼ってもいいですが痛み止めの薬を飲み過ぎると、胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害を起こすので、過量服用や空腹時は避け、多くの水と共に飲むことが大事です 特に、「胃潰瘍を過去に起こしたことがある」という人の場合は、鎮痛剤を飲む場合にはガスターなどの制酸剤を一緒に飲む必要があるかもしれません。 また、鎮痛消炎剤としてモーラステープなどの貼り薬でも、副作用として、光線過敏症や皮膚のかぶれなどが起きることがあるので、「単なる貼り薬だから大丈夫」と侮ってはいけません。 なお、発症した当日など腰に炎症が起こった状態になっているため、その当日の入浴は控えた方が無難です。当初、温めるのは厳禁です。よく聞かれるのがマッサージの良否ですが、これも控えたほうが良いと思われます。 仕事でぎっくり腰 ぎっくり腰が会社の仕事で起きた場合ですが、労災が認められないことが多いようです。厚生労働省のリーフレットには、次のように書いてあります。 「災害性の原因による腰痛」の労災認定要件①腰の負傷またはその負傷の原因となった急激な力の作用が、仕事中の突発的な出来事によって生じたと明らかに認められること②腰に作用した力が腰痛を発症させ、または腰痛の既往症・基礎疾患を著しく悪化させたと医学的に認められること(厚生労働省「腰痛の労災認定」) 「災害性の原因によらない腰痛」の労災認定要件突発的な出来事が原因ではなく、重量物を取り扱う仕事など腰に過度の負担のかかる仕事に従事する労働者に発症した腰痛で、作業の状態や作業時間からみて、仕事が原因で発症したと認められるもの(厚生労働省「腰痛の労災認定」) 労災で認められるには、「ぎっくり腰」が、業務に起因すること、それが業務遂行中であることが必要です。 つまり、仕事中のぎっくり腰でも、業務とは関連性の乏しい理由で発症した場合は、労災に認められる可能性は低くなります。 ぎっくり腰が仕事中に起きて、2週間程度、休まなくてはならない場合でも、上記を明確に証明しなけらば労災にならないとは、厳しいですね。 労災がダメでも傷病手当金をもらうことは可能なので、ぎっくり腰が起きた日に病院を受診しておけば、発症日の証明になります。そのため、ぎっくり腰が起きた日に、病院を受診しておくのは、いいかもしれませんね。 ただ、避けるべきは痛みを我慢して仕事を続けることです。 ぎっくり腰を早く治すための食生活 いろいろな栄養素を挙げて、特定の食べ物を勧められることがありますが、絶対確実なものはありません。それよりも、「絶対確実に悪い!」というものがあります。 アルコールです。アルコールでビタミンBやミネラル、微量元素などが欠乏し、組織修復を妨げるばかりか、炎症を悪化させて、治りが遅くなります。 また、日頃からアルコールを多飲している人は、ぎっくり腰になりやすく、予防の上でも良くありません。「酒は百薬の長」などというのは、真っ赤な嘘です。 また、ぎっくり腰の予防などについて、詳しくはこちらをご覧ください ぎっくり腰の原因と予防|やって良いこと、悪いこと! まとめ・ぎっくり腰は、ただの腰痛ではない!自己判断厳禁 以上、「ぎっくり腰の症状を、ただの腰痛と侮るなかれ」と題して話をしましたが、実のところぎっくり腰の正確な発症メカニズムや原因については詳しく解明されていないことが多い状況です。 ぎっくり腰を発症し、激痛で動けない期間が生じて多くの人が苦しむことになるため、今後の研究が待たれるところです。 くれぐれも、ギックリ腰を自己判断で侮って重症化しないよう、繰り返し発症させないよう、発症したら病院などの医療機関を受診し、指導を受けるようにしましょう。 No.S011 監修:医師 加藤 秀一 ▼以下もぎっくり腰の情報を公開しています。 ぎっくり腰の前兆はあるのか?まずは原因を知って予防する!
最終更新日:2024.04.23 -
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ぎっくり腰になったら!やって良いこと悪いこと! よく聞く「ぎっくり腰」という言葉!ぎっくり腰って実際にはどういったものか?ご存知ですか? ぎっくり腰は、予期せず急に起こります。その痛みの強さから、海外では「魔女の一撃」などと例え、ギックリ腰が発症した時の驚き!とその痛みの酷さを表現しています。。 ここでは、ぎっくり腰の原因と応急処置、日常生活での注意点、急性期(症状が現れ、病気になり始めた時期)後の治療法、そしておすすめの予防法や、治療期間などについて、分かりやすくお伝えしてまいります。 また、最も気になる「ぎっくり腰になったら、どうすれば良い?おすすの行動は?!」といったご心配にもお答えしてまいります。 ぎっくり腰の発症要因 ぎっくり腰とは、通称名です。正式な名称は「急性腰痛症」という病名になります。 症状としては、重いものを持ち上げるなどした際に、いきなり“グキッ”という衝撃とともに強烈な痛みに襲われます。その衝撃があまりにも突然であること、その驚きと痛みで歩けなくなってしまうほどです。 ぎっくり腰が起こる状況として、よくある場面は先にも記しましたが「重いものを持ち上げた時」がありますが、実は、それ以外にも、単に「立ち上がろうとした時」、「急に姿勢を変えた時」、床に落ちた物を拾おうと「かがんだ時」、中には「くしゃみをした時」など、突拍子もないことや、何でもないような場面で、全く警戒していないときに起こることがあります。 ぎっくり腰が起こす可能性がある場面 ・重いモノを持ち上げたり、運ぶ動作 ・急に立ち上がろうとしたとき ・急に姿勢を変えたとき ・かがんだとき(しゃがんだとき) ・くしゃみをしたとき ・突然の動きや急な方向転換 ・その他、突拍子もない動きで このように、まったく予期しない場面や、タイミングで急に起こります。そのため、痛みはともかく、まったく警戒していないことから、その驚きで精神的に大きなダメージを受けます。 ぎっくり腰の発症原因 実は、ぎっくり腰の発症原因については、はっきりと判明していません。 しかし、影響する事として次の 5 点が考えられます。これらが複合的に絡まりあい、条件が整ったときに予期せず起こると考えられています。 普段から腰が気になるなど腰痛気味の方は、以下を参照していただき、もしも心当たりがあるなら、常日頃から気を付けて過ごされることをお勧めします。 ぎっくり腰になりやすい動きや原因チェックリスト □ 少しずつため込んだ腰の筋肉疲労 ∟引越し作業、重い荷物の上げ下ろしなど重労働、ジムで身体に負荷をかける運動にも要注意 □ 普段から運動不足 □ 座りっぱなしの仕事 □ 姿勢に”ゆがみ”がある □ いきなり大きい負荷が起こりやすい仕事や状況 いかがでしたか?何個か当てはまりましたか? 実は、これ個数ではなく、「1 つでも思い当たる」なら、ぎっくり腰になる可能性があります。日常的に注意が必要です。 そんな方は、生活習慣の改善や、ぎっくり腰の予防策を講じておきましょう。 上記のチェックリストで当てはまる項目が多い方は、「ぎっくり腰」になる可能性が高いため、身体に大きな負荷がかかる動作は限りなく少なくされることをオススメします。 重い荷物の取り扱いや、普段の動作などに注意が必要です。 ▼あわせてご覧ください。 ぎっくり腰に前兆はあるのか?あるならどんな症状か ぎっくり腰を起こしたときの注意点! ぎっくり腰になると、今までに「経験したことがない激痛」が、「予期せぬ状態」で「急に襲ってくる」ため、その驚きでパニックになることがあります。 大切なのは、まず「落ちつくこと」、動揺を自覚してください。無理しないように”ゆ〜っくり”と正座して、深く息を吸って、長く吐き出すような深呼吸を何度か続けましょう。すると、腰の周りの筋肉の緊張が取れてくるため、少しずつ楽になってくるはずです。 また、ぎっくり腰になったばかりの時にあわてて無理に動こうとはしないで下さい。なるべく楽な姿勢を見つけて、しばらくの間、そのまま安静にしておくことが必要です。あわてずに深呼吸を続けていると数分後、痛みは徐々に和らいでくるはずです。ただし、痛みが和らいだからと、急に動くのはいけません。 ゆっくり、ゆっくりとスローモーションを意識して、腰の周りに意識を集中!痛みに警戒しながら、少しずつ自分で動きましょう。その際、机や、椅子などなるべく動きにくいものに、つかまるのも有効、おすすめです。 ぎっくり腰が起こった時の注意点! ・急がない!慌てない! ・体制を立て直そうと急に動かない ・深呼吸、深い呼吸で腰回りの緊張を取る ・痛みが和らいでからスローモーションで動く ・何かしっかりしたモノにつかまり動く ・人の手助けを受けない、自分で動く この中で最もありえて、避けた方が良いのは「人の手助けを受けること」身体を動かす手伝いを受けることです。 自分の意思で、身体を動かすこと!なぜなら、思わぬところに力が入って更なる痛みが起こることがあるためです。ご注意ください。 ※もしも、周りが心配して起こそうとしてくれても「自分で少しずつ動いた方が安心なので・・・」と伝えて自分のペースで動きましょう。 ぎっくり腰の発症時に、おすすめの治療方法 ぎっくり腰になったばかりの発症時に「おススメしたい治療法」は、まずは痛む部分を冷やすことです。 急性期には氷枕などをタオルでくるみ、腰に当ててください。そうすると5分〜10分くらいで痛みが軽減されてきます。ただし、あまり長い時間冷やすと逆効果になることがあるので注意してください。痛みが取れて落ち着いてきたら冷やすのはやめましょう。 また、発症時には、湿布や、痛み止めも有効です。他にもコルセットを巻いた方が楽なら利用してください。ぎっくり腰で傷んだ腰回りの筋肉をサポートし、身体を支えてくれるからです。付けすぎると筋力の低下が心配ですが、痛みが怖い1〜2週間くらいであれば、コルセットを利用したとしても、腰の筋力が低下してしまうことはありません。 ぎっくり腰の発症時にお勧めの治療法 ・発症時は、何より安静にすること ・最初、まずは冷やす(痛みが取れるまで) ・湿布や、痛み止めも有効 ・コルセットも有効(体を支える) ぎっくり腰の発症後、長期間安静にするのは間違いです 痛みが和らぎはじめた頃から、なるべく早く普段通りの生活に戻る努力をしましょう。 実は、痛みが取れれば、できるだけ安静にしない方が早く治るというデータがあります。もちろん、痛くて動けない場合は、無理に動く必要はありません。痛みがあるうちは無理は禁物です。 動いた方が良いのは確かですが、ぎっくり腰になった時と同じような動作(原因となった動き)や、急な動き、立ち上がり、かがむ等の動作を行う場合は、慎重に行って下さい。 ぎっくり腰を早く治すために注意したいこと ・痛みが和らいだら普段の生活に近づける努力(安静のし過ぎに注意) ・ただし、急のつく動きは厳禁(慎重に) ・重いモノを持ったり、するのは避けましょう ぎっくり腰になったら病院に行った方がよいのか? 結論からお伝えすると、ぎっくり腰になったからといって必ずしも病院に行く必要はありませんが、安心のために医療機関を受診されることをおすすめします。 なぜなら「痛みがなかなか引かない」とか、「下肢がしびれる」、「発熱がみられる」などの場合、椎間板ヘルニアや感染性脊椎炎など他の病気の可能性があります。こんな症状があっても、つい大丈夫だろうと我慢しがちな方が多いので早めに整形外科を受診されておかれることをおすすめします。 悪性の病気を心配して、内科を受診する人がいますが、まずは整形外科を受診しましょう。その上で、他の病気が疑われる場合は整形外科から内科へ紹介していただけます。 整形外科でおこなう治療法 ぎっくり腰で痛みが引かない場合、整形外科では症状によって次のような治療をおこなうことがあります。痛みがある場合は痛みを止めて、筋肉を支える方法を提案されたり、血行を良くして回復を早めるなどの治療法です。 整形外科での治療法 ・神経ブロック注射 ・テーピング ・温熱療法 ・リハビリ 簡単なリハビリを勧められることもあります。治療法の選択は、整形外科医の判断に従いましょう。 ぎっくり腰の治療にストレッチや、マッサージをやってもよいのか? ぎっくり腰を発症してすぐにストレッチをしても、ぎっくり腰を悪化させることはありません。ただし、ストレッチに不安があるなら安心できるまで待ちましょう。 行ってみて気持ちよければ、無理のない範囲で行ってください。ただし、大きな負荷は禁物です。少しずつ!ゆっくりと! ぎっくり腰でマッサージをやってよいかどうかの判断は症状や状態によるので、自己判断せず、不安があればまずは整形外科を受診して医師にご相談ください。患部を無理に揉むなどの行為はあまりお勧めできないことが多いからです。 ぎっくり腰になった場合、おすすめの寝方 ぎっくり腰になり、夜に寝る場合、その姿勢によっては痛みがひどくなることがあり、気を使います。 仰向けに寝る場合は、膝の下に丸めた毛布などを敷き、膝を曲げた状態で寝てみてください。横向きに寝る場合は痛い方を上にすると良いようです。 少しずつ動きながら楽な姿勢をゆっくりで良いので探しましょう。くれぐれも痛みのある部分に力が入らないよう気を付けながら、痛みがマシな姿勢を見つけてください。 ぎっくり腰は癖になる?ならないための予防法とは ここまでは、「ぎっくり腰になったら」を前提に記してまいりましが、「ぎっくり腰にならないための予防」についても触れておきたいと思います。 ぎっくり腰は、繰り返し起こることがあるので、その意味でも、普段から予防する意識を持つことで再発を防ぐことが可能です。 ぎっくり腰の予防法 よく、ぎっくり腰は「癖になる」と言います。 これは当然そうなります。なぜなら一度ぎっくり腰になると、ぎっくり腰になった患部の筋肉が傷ついて弱っているため、その部分に力が入ると再度、発症してしまうからです。癖ではなく、なりやすい状態ということです。 治療後に不安があるなら日中は、腰にコルセットや、サポーターなどをしておくと腰を支えてくれるため、不安なく過ごせます。 合わせて以下に予防法をいくつか示します。 ぎっくり腰を再発させないための予防法 ・朝起きる時、すぐに起き上がらない。腰を丸めて体をほぐし、ゆっくり起きる ・洗顔時、腰を曲げるだけではなく膝も曲げて腰を落とし、腰にかかる負担を和らげる ・床の上の物を拾うときは、膝も曲げて腰を落とすようにして拾う ・背筋や腹筋の筋力トレーニングをする ・ストレッチで股関節を柔らかくする ・太り気味なら腰の負担を軽くするため、ダイエットを心がける ・太らないように体重管理が大切です ・背筋を伸ばし、姿勢を良くする意識を持つ ※ぎっくり腰を二度、三度と繰り返さないためには中途半端にせず、しっかり治療を行い完治させることがおすすめです。普段から予防する意識を持ち、再発を防ぎましょう。 まとめ・ぎっくり腰が起こったら、やって良いこと悪いこと! いかがでしたか?ぎっくり腰になったとき、やって良いこと、悪いことについてお伝えしました。 ぎっくり腰は、急に起こることがあり、重いものを持ち上げたり、急な動作をしたりする際に発生します。そうなった場合は、まず冷やすこと!そして痛み止めや湿布も有効です。何より発症時は安静にすることが大切です。 ただ、安静のし過ぎも注しましょう。痛みが治まったら、注意しながら日常生活にもどる努力をしましょう。 治療後は、再発を防ぐために、運動不足の解消や、体重がある方はこれを機会にダイエット、また姿勢の改善、筋力トレーニングなどを行うことをお勧めします。 ぎっくり腰は、中途半端にしていると再発しやすい状態になりやすいため、しっかりとした治療し完治を目指しましょう。そのためには医療機関で診察を受け、指導に従い予防にも取り組みましょう。 腰に不安がある人は、今回ご紹介した情報を忘れず、特に予防する意識をもって、いざという時や、周りで誰かに起こった場合の知識として参考にしていただければ嬉しく思います。 以上、お役に立てれば幸いです。 No.S010 監修:医師 加藤 秀一 本ぺージの内容が小学館「女性セブン」で取り上げられました ▼こちら合わせてご覧ください ・ぎっくり腰は、ただの腰痛ではない!自己診断厳禁 ・膝や腰、股関節の関節痛の診断でMRI検査を行うわけ 再生医療を求めて日本全国からご来院多数 ・リペアセルクリニック大阪院(福島区)へは、 ・新大阪からタクシーで15~20分(交通状況で変動)。JR線、阪神線の福島駅から徒歩圏内(3~8分) ・リペアセルクリニック東京院(港区)へは、 ・浜松町駅からタクシーで5分(交通状況で変動)、徒歩10分。ゆりかもめ線、竹芝駅から徒歩3分
最終更新日:2024.04.29