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- 脊柱管狭窄症
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坐骨神経痛になると、腰や臀部(でんぶ)から太ももの裏にかけて強い痛みを感じるようになり、日常生活にも支障をきたします。 坐骨神経痛で悩んでいる患者様のなかには、「温めるべきか・冷やすべきか」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。 一般的に、坐骨神経痛の痛みを緩和するには温熱療法が効果的とされています。 今回は、坐骨神経痛の患部を温める方法について解説します。 どこを温めたら良いのか、具体的な場所やそのほかのセルフケア方法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。 また往来の治療では改善しない坐骨神経痛の強い痛み・しびれや手術は避けたいという方は、再生医療をご検討ください。 \坐骨神経痛に対する再生医療とは/ 再生医療は、ご自身の血液や細胞に備わる自然治癒力を活用することで、痛みの原因となる組織の修復をサポートする治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 手足のしびれや痛みが続き、日常生活に支障を感じている 従来の治療で十分な変化を感じられない 手術はできる限り避けたい 手術後も症状が残っている、あるいは再発してしまった 坐骨神経痛は、適切な治療を行わずに長期間経過すると、歩行や姿勢の維持が困難になるほど症状が進行する可能性があります。 坐骨神経痛による痛みやしびれが続いている方、治療方法にお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 また坐骨神経痛に対する治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/zYow3yFsNgw?si=dKcj7xL44l1GkTon 坐骨神経痛は温めるほうが痛みの緩和が期待できる 結論、坐骨神経痛には患部を温める温熱療法が効果的です。 坐骨神経痛とは、坐骨神経が何らかの原因で圧迫や刺激を受けて、腰や臀部から足にかけて痛みやしびれが生じる症状です。 坐骨神経痛の患部を温めると、以下のような効果が期待できます。 血行を良くする 筋肉の凝りをほぐす 神経の圧迫を緩和させる 患部を温めるか冷やすかは、慢性症状か急性症状かによって判断します。 慢性症状に対しては血行促進のために温め、急性炎症期には炎症を抑えるために冷やすことが一般的です。 坐骨神経痛は症状の進行によって慢性化しやすい疾患で、痛みが長引くケースも珍しくありません。 そのため、坐骨神経痛のケアでは、患部を温めることが大切です。 坐骨神経痛の原因や治療法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 坐骨神経痛の温める場所は腰・臀部・太ももの裏側が基本 坐骨神経痛の痛みをやわらげるためには、腰・臀部・太ももの裏側を温めることが基本です。 腰部 腰を温めると、下半身全体の血行を促進できる とくに日中座っている時間が多い場合は、腰を温めると痛みを緩和しやすい 臀部(お尻) 硬直しやすい臀部の筋肉を温め、緊張を緩和させる 坐骨神経が通っている臀部を温めると、神経への圧迫が緩和される 太ももの裏側 太ももの裏側を温めると、脚全体の血行を促進できる 坐骨神経が通っている太ももの裏側を温めると、しびれや痛みの軽減につながる 坐骨神経痛の患部を温めることで、痛みの緩和が期待できます。 しかし、神経の圧迫や組織の損傷といった痛みの根本的な原因までは改善は難しいです。 温めても痛みがすぐに戻ってしまう マッサージや電気治療を続けても改善しない このように長引く坐骨神経痛でお悩みの方は、身体への負担が少ない再生医療という選択肢があります。 まずは一度、お電話にて、現在お悩みの坐骨神経痛の症状について詳しくお聞かせください。 坐骨神経痛の患部を温める5つの方法 坐骨神経痛の患部を温めるためには、以下の方法がおすすめです。 湯船に浸かる 使い捨てカイロを貼る 食事を工夫して血行改善する レッグウォーマーや足首ウォーマーを使用する 睡眠環境を整える 以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。 1.湯船に浸かる 坐骨神経痛の患部を温めるためには、湯船に浸かることがおすすめです。温かいお風呂は、全身の血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすのに効果的です。坐骨神経痛の痛みを軽減するためには、以下のポイントを押さえて湯船に浸かりましょう。 湯船の温度を38〜40度に設定する 10〜20分ほど入浴する リラクゼーション効果を高めるために入浴剤を使用する 坐骨神経痛に限らず、身体に痛みがある場合は、全身がこわばりがちです。湯船に浸かって、腰や臀部、太ももの裏側を温め、しっかりとほぐすようにしましょう。 なお、入浴後は身体が温まっているうちにストレッチすると、筋肉や関節の柔軟性を高めることにもつながります。 2.使い捨てカイロを貼る 坐骨神経痛の患部を温めるためには、使い捨てカイロも役立ちます。使い捨てカイロの使用は、外出時や寝る前など、手軽に患部を温める方法としておすすめです。 貼るタイプの使い捨てカイロなら、腰や臀部を持続的に温められるメリットもあります。 ただし、使い捨てカイロを使用する際は、やけどのリスクがある点に注意が必要です。患部に直接使い捨てカイロを当てるのではなく、下着の上から使用したり薄い布を挟んだりして使用しましょう。 3.食事を工夫して血行改善する 食事を工夫して血行の改善を図ると、身体を内側から温める効果が期待できます。食材は、生のままよりも加熱して食べるほうが、血行の改善に効果的です。 血行改善におすすめの主な食材は、以下の通りです。 たまねぎ・にんにく・しょうが・とうがらし 辛味成分アリシンを多く含む食材は、発汗や血行を促進し、体温を上げる働きがある 卵・ナッツ・植物油 ビタミンEを含む食材は、手足の細い血管を広げ、血流を良くして身体を温める働きがある 小松菜・ひじき・赤味の魚 鉄分を多く含む食材は、赤血球を増加させ、血行を良くして体温を維持する働きがある 味噌(大豆製品)・肉(豚肉)・青魚 ビタミンB1を多く含む食材は、糖質をエネルギー源にし、燃焼させて身体を温める働きがある 身体が冷えると筋肉が硬直して、血行が悪くなります。坐骨神経痛の症状を悪化させないよう、食事を工夫して身体を温めましょう。 4.レッグウォーマーや足首ウォーマーを使用する 坐骨神経痛の患部を温めるためには、レッグウォーマーや足首ウォーマーの使用もおすすめです。 レッグウォーマーや足首ウォーマーの使用は、足を温めるのに役立つグッズです。坐骨神経痛の症状は、冷えが原因で悪化するケースも珍しくありません。 とくに冬の寒い時期や夏にクーラーを使用する時期は、気づかないうちに足が冷えてしまいがちです。 足を冷やさないようにするためにも、レッグウォーマーや足首ウォーマーなどのグッズを使用して、血行の悪化を防ぎましょう。 5.睡眠環境を整える 睡眠環境を整えると、坐骨神経痛の症状改善につながります。 とくに冬の寒い時期は、寝る前に暖房をかけて室内を温めておきましょう。また、電気毛布や湯たんぽを利用して寝具を温めておくことも方法の一つです。 ただし、身体の温度が高くなりすぎると、汗をかいてかえって冷えてしまう可能性もある点に注意してください。 睡眠中に身体が冷えて筋肉を硬直させないよう、リラックスした睡眠環境を整えましょう。 なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。坐骨神経痛の痛みでお困りの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 坐骨神経痛の悪化を防ぐためにやってはいけないことについては、以下の記事で詳しく解説しています。 坐骨神経痛の患部を温めて痛みが強くなる場合は早めの受診がおすすめ 一般的に、坐骨神経痛には温熱療法が効果的です。 しかし、場合によっては、患部を温めたことで痛みが悪化するケースもあります。 とくに炎症が強い場合は、温めすぎに注意が必要です。 坐骨神経痛の患部を温める際は、心地良さを感じる程度の温度を維持するようにしてください。 患部を温めて痛みが強くなる場合は、早めに整形外科や神経内科などの専門医を受診しましょう。 適切な診断と治療により、坐骨神経痛による日常生活への支障を早期に改善できる可能性があります。 当院(リペアセルクリニック)では、坐骨神経痛の原因に対して、再生医療の選択肢をご提案しています。 「手術は避けたい」「今の痛みを根本から改善したい」という方は、当院へご相談ください。 坐骨神経痛のセルフケア方法 坐骨神経痛は患部を温めるほかにも、次のようなセルフケア方法があります。 正しい姿勢を保つ ストレッチやマッサージをする 以下で、それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。 正しい姿勢を保つ 坐骨神経痛の症状を改善するためには、日頃から正しい姿勢を心がけましょう。姿勢が悪いまま長時間座りっぱなしや立ちっぱなしでいると、腰や臀部の筋肉に負担がかかり、坐骨神経痛の症状が悪化しやすくなります。 腰や臀部にかかる負担を軽減するためには、背筋を伸ばして骨盤を立てることがポイントです。椅子に座るときは深く腰をかける、こまめに立ち上がるなど、正しい姿勢を保てるようにしましょう。 ストレッチやマッサージをする 坐骨神経痛のセルフケアとして、腰や臀部、太ももの裏側の軽いマッサージやストレッチが効果的です。これにより筋肉の緊張がほぐれ、坐骨神経への圧迫が緩和されます。 なお、ストレッチは身体を温めて血行が良い状態でおこなうと、筋肉の緊張がほぐれやすく、可動域が広がってより効果が期待できます。 無理のない範囲でストレッチやマッサージを継続すると、症状や痛みの再発防止にもつながります。 坐骨神経痛に効くツボについて知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。 坐骨神経痛に対する再生医療による治療の可能性 坐骨神経痛の治療は、温熱療法のほかにも以下のような選択肢があります。(文献1) 薬物療法 理学療法・リハビリテーション 装具療法 神経ブロック療法 手術療法 再生医療 一般的に、まずは保存的治療を選択するものの、重度の場合には手術療法を検討するケースもあります。 また、保存的治療で症状の改善がみられない場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は入院や手術を必要としない治療法で、幹細胞を採取・培養して注射する幹細胞治療や、血液を利用するPRP療法などがあります。 リペアセルクリニックでは、坐骨神経痛の原因となる椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に対する再生医療をおこなっています。 当院(リペアセルクリニック)では、無料カウンセリングを実施していますので、坐骨神経痛の治療法でお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 また具体的な症例については、以下のページで詳しく解説しています。 まとめ・坐骨神経痛は患部を温めて痛みの緩和を図ろう 坐骨神経痛の痛みを緩和するためには温熱療法が効果的です。 坐骨神経痛は悪化すると痛みが強くなり、生活の質を低下させる要因になりますが、適切な治療やセルフケアによって症状改善が期待できます。 腰や臀部、太ももの裏側など、患部を温めることで、痛みの原因となる筋肉の緊張や神経の圧迫を緩和できます。 ただし、坐骨神経痛のすべての症状において、温めれば良いとは限りません。 患部を温めて痛みが強くなる場合は、早めに医療機関を受診して専門医に相談するようにしてください。 また「温めても良くならない」「痛みが繰り返す」「歩行や生活に支障が出てきた」という場合は、再生医療という選択肢も検討してみてください。 【当院の再生医療】 切らない治療:メスを使わず、注射による投与のみ 日帰り可能:入院の必要がない 副作用のリスクが低い:自分の細胞を使うためアレルギー反応が少ない 辛い坐骨神経痛の痛みが再生医療で改善できるか、無料のカウンセリングで確認してみましょう。 参考文献 (文献1) 日本ペインクリニック学会「治療指針6版第4章」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shishin/6-19.pdf (最終アクセス:2025年2月27日)
2025.03.01 -
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「坐骨神経痛に悩まされているけど、湿布を貼る場所がわからない」と迷っている方もいるのではないでしょうか。 坐骨神経痛は腰やお尻に痛みやしびれが生じます。症状がある部位に湿布を貼ることで痛みの緩和が期待できるでしょう。 しかし、湿布を貼る場所を間違えると十分な効果が得られない場合もあるため、症状に合った「湿布を貼る場所」を知ることが重要です。 本記事では、坐骨神経痛における適切な湿布を貼る場所や湿布の選び方、使用時の注意点について解説します。湿布と併用した坐骨神経痛を和らげる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 坐骨神経痛でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【基礎知識】坐骨神経痛とは 坐骨神経痛とは、腰から足先まで伸びている坐骨神経が、なんらかの原因により圧迫されて痛みやしびれが起きる症状です。坐骨神経が圧迫される原因は、主に以下の3つが挙げられます。 原因 発症しやすい年齢 坐骨神経痛を引き起こすメカニズム 腰椎椎間板ヘルニア 10代~40代 椎間板という背骨の間にあるクッションがつぶれて飛び出し、坐骨神経を圧迫して痛みが起きる 腰部脊柱管狭窄症 (ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) 50代以上 加齢により脊柱管という神経の通り道が狭くなり、脊柱管内の神経や神経根が圧迫されて痛みを引き起こす 梨状筋症候群 (りじょうきんしょうこうぐん) 20代後半~60代 梨状筋(お尻の筋肉のひとつ)の中を走る坐骨神経が、スポーツや事故などの怪我で圧迫されて痛みが生じる 坐骨神経痛の症状が出る部位は、お尻・腰・太ももなど、原因や圧迫される神経の部位によってさまざまです。 軽度な痛みの場合は湿布やストレッチなどで緩和できる可能性があります。強い痛みがある場合は、坐骨神経痛が重症化している可能性があるため、医療機関を受診しましょう。 辛い坐骨神経痛に悩まされている方は、一度当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングをご利用ください。 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニア・梨状筋症候群について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 坐骨神経痛において湿布はどこに貼るべき?【効果的な箇所を紹介】 坐骨神経痛を軽減するためには、以下の場所に湿布を貼ると効果が期待できます。 腰に貼る お尻に貼る 太ももに貼る ふくらはぎに貼る 坐骨神経痛は、症状の感じ方や痛む部位に個人差があります。湿布を貼る場所は、痛みやしびれを感じる部位に合わせて適切な位置に貼りましょう。 腰に貼る 坐骨神経痛の湿布を貼る場所は、腰の下部が適切です。坐骨神経は、腰椎にある神経根から始まり、そこからお尻や脚へと伸びています。 そのため、坐骨神経痛は神経の出発点である腰部への圧迫や刺激が原因となることが多いです。 とくに、長時間のデスクワークや立ち仕事、前かがみ作業などが続くと、腰の神経周辺に負担がかかり、違和感や電気が走るような痛み、しびれが生じることがあります。 腰に痛みやしびれを感じる場合は、原因となりやすい神経の根元にあたる腰の下部に湿布を貼りましょう。 お尻に貼る お尻に痛みが生じる場合は、中央部や梨状筋(お尻の筋肉)に湿布を貼ると効果が期待できます。 目安としては、腰の下にある骨(骨盤)から太ももの付け根に向かって伸びるライン上で、押すと痛みや張りを感じやすい部分です。 梨状筋が緊張し硬くなると、坐骨神経を圧迫し痛みやしびれを引き起こす場合があります。梨状筋に湿布を貼ることで筋肉の緊張がほぐれ、症状の緩和につながりやすいです。 太ももに貼る 坐骨神経痛の症状が太ももに現れる場合、痛みやしびれを感じる場所に湿布を貼ります。とくに、太ももの裏側は坐骨神経が伸びているので、痛みを感じやすい部位です。 湿布を貼る際は患部を清潔にし、皮膚がかぶれやすい方は注意しましょう。 ふくらはぎに貼る ふくらはぎもほかの場所と同様、痛みやしびれを感じる場所に湿布を貼りましょう。湿布を貼ることで筋肉の緊張がほぐれ、症状の緩和が期待できます。坐骨神経はふくらはぎにも通っているため、適切に湿布を活用すると痛みの軽減に役立ちます。 また、湿布を貼る前に軽くマッサージをすると良いでしょう。 【冷感?温感?】坐骨神経痛にあった湿布の種類と選び方 坐骨神経痛に適した湿布を選ぶ際、冷感湿布か温感湿布のどちらが効果的か迷うかもしれません。症状の状態によって適した湿布が異なるため、それぞれの特徴や効果への理解が重要です。 湿布は一時的に痛みを和らげる手段のひとつですが、痛みや炎症の状態に応じて湿布を使い分けると、症状の緩和が期待できます。 以下では、湿布の種類と症状に合った適切な選び方を解説します。 湿布の種類 湿布の種類と期待できる主な効果は以下のとおりです。 湿布タイプ 期待できる効果 種類 適している症状 冷感湿布 冷却感により痛みを和らげる l-メントール配合 ・急性腰痛(ぎっくり腰) ・捻挫や打撲 ・筋肉痛 ・関節の炎症 温感湿布 筋肉の緊張をほぐし慢性痛や冷えを和らげる(血管を拡張させ血行を促進する) ・カプサイシン配合 ・非ステロイド性抗炎症薬配合 ・鉱物配合 ・慢性腰痛 ・筋肉の凝り ・冷えによる腰痛 ・関節痛や神経痛 消炎鎮痛湿布 消炎・鎮痛作用があり、強い痛みに即効性がある ・インドメタシン配合 ・ロキソプロフェン配合 ・フェルビナク配合 ・ジクロフェナク配合 ・急性腰痛 ・慢性腰痛 ・関節痛 ・筋肉痛や神経痛 湿布の種類によって期待できる効果が異なりますので、ポイントをおさえて正しく使い分けましょう。 湿布の選び方と効果 坐骨神経痛において湿布を選ぶ際には、自身の症状に合ったものを選びましょう。 急性の痛みや炎症がある場合、または坐骨神経痛の初期症状には冷感湿布が適しています。筋肉のこわばりや慢性的な痛みには、温感湿布を貼るのがおすすめです。 また、強い痛みや神経痛には消炎鎮痛湿布を使用すると、痛みの緩和が期待できます。 消炎鎮痛湿布は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を含み、炎症や強い痛みの緩和に適しています。急性・慢性どちらの腰痛にも使用でき、医療用の「ロキソニンテープ」や「モーラステープ」などが代表的です。 湿布の特性を理解し、坐骨神経痛の症状に合ったものを正しく活用しましょう。 坐骨神経痛における湿布を貼るときの注意点 湿布は痛みの緩和に役立ちますが、誤った使用は肌トラブルや副作用を引き起こす可能性があります。湿布を貼る際は、以下5つのポイントに注意しましょう。 皮膚のかぶれやかゆみに注意する 妊娠中は医師に相談する 傷口や湿疹がある箇所には貼らない 長期間の使用は避ける 他の薬との併用に注意する 湿布を長時間使用すると、皮膚のかぶれやかゆみが生じる可能性があります。さらに、インドメタシンやロキソプロフェンなど、一部の湿布に含まれる鎮痛剤は妊婦への使用が推奨されていないため、使用前に薬剤師や医師に相談してください。 また、湿布は一時的な痛みの緩和を目的としており、治療目的ではありません。症状が改善しない場合は医師の診察を受けましょう。 湿布と併用した坐骨神経痛を和らげる方法3選 湿布と併用しながら坐骨神経痛を和らげる方法を3つ紹介します。湿布は一時的に痛みを緩和するものなので、坐骨神経痛の根本は治りません。 痛みの根本的な改善には、湿布だけでなく、以下の取り組みが効果的です。 運動やストレッチをする 正しい姿勢を心がける 重たいものは持たないようにする これらを組み合わせることで、症状の軽減や再発防止が期待できます。 1.運動やストレッチをする 坐骨神経痛を和らげるには、適度な運動やストレッチが推奨されています。硬くなった筋肉をほぐして、坐骨神経への圧迫を軽減することで痛みの緩和が期待できます。簡単にできる股関節を伸ばすストレッチを紹介するので、ぜひ試してみてください。 背もたれのある椅子に深く座り、足を肩幅より広めに開く 両手をひざに置く 胸を張りながら、ひざを軽く押して太ももの内側を伸ばす 運動不足は筋肉を弱らせ、腰を支える力が弱くなる原因になります。ウォーキングをしたり、お尻の筋肉をほぐすストレッチをしたりすると痛みの軽減に役立ちます。 なお、痛みが強い場合は無理をせず、できる範囲内で運動やストレッチを取り入れましょう。 詳しくストレッチ方法が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。 2.正しい姿勢を心がける 坐骨神経痛を軽減するためには、日頃から正しい姿勢を心がけることが大切です。腰やお尻に負担がかからないように、背骨がS字カーブを保っている状態が理想です。 また、背骨をそらしすぎたり、猫背になっていたりすると腰に負担がかかってしまい、坐骨神経痛の悪化につながる可能性があります。座っているときは背筋を伸ばし、骨盤を立てる意識を持ちましょう。 3.重たいものは持たないようにする 腰への負担を軽減するために、できるだけ重たいものは持たないようにしましょう。重いものを持ち上げると、腰に負担をかけ坐骨神経痛を悪化させる原因になります。 かばんや荷物は、「リュックサックを活用し重さを分散させる」「キャリーカートを利用する」など、なるべく腰に負担がかからないように意識してください。 重いものを持つ必要がある場合は、ひざを曲げて腰を落としてから持ち上げ、なるべく体に近づけて持つようにしましょう。 坐骨神経痛のつらい痛みに「再生医療」という選択肢 湿布やストレッチなどのセルフケアを続けても痛みが改善しない場合、医療機関での治療が必要になることがあります。 坐骨神経痛の原因となる腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は、症状が進行すると手術が検討されるケースもあります。しかし、「できれば手術は避けたい」と考える方も少なくありません。 手術を避けたい場合の選択肢のひとつとして、「再生医療」があります。 再生医療とは、患者様ご自身の細胞や血液成分を用いる治療法です。他の細胞に変化する能力を持つ幹細胞を患部に投与する「幹細胞治療」と、血液中の血小板に含まれる成長因子の働きを活用する「PRP療法」があります。 いずれも入院や手術は不要で、日帰りでの治療が可能です。「手術はできるだけ避けたい」とお考えの方は、再生医療を選択肢の一つとして検討してみてください。 坐骨神経痛に対する当院の再生医療については、以下の症例記事をご覧ください。 まとめ|正しく湿布を貼り坐骨神経痛をやわらげよう 坐骨神経痛の痛みを和らげるには、腰・お尻・太ももなど痛みの出ている部位に合った湿布を正しく使用することが大切です。 湿布は一時的な痛みを緩和させる手段のひとつですが、長期間の使用は避け、皮膚のかぶれやかゆみに注意しましょう。正しく湿布を活用すると痛みの軽減が期待できます。 ただし、湿布を貼っても痛みが改善しない場合は、我慢をせずに早めに病院を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供や簡易オンライン診断を行っております。 坐骨神経痛でお悩みの方は、ぜひご登録ください。 坐骨神経痛と湿布に関するよくある質問 坐骨神経痛で湿布が効かないときの対処法は? 坐骨神経痛で湿布が効かないときは、ストレッチやウォーキングで筋肉をほぐしたり、患部を温めたりして血行を促進させましょう。 梨状筋症候群や筋肉の緊張、疲労が原因の場合には、湿布だけでは効果が限られることがあります。湿布を貼っても痛みの改善がみられない場合は、自己判断せずに病院を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。坐骨神経痛で湿布を貼っても効果がない場合はご相談ください。 また、湿布が効かない痛みがあるときは、以下の記事も参考にしてみてください。 坐骨神経痛の湿布は市販のものでも効果がありますか? ロキソプロフェン配合の「ロキソニンSテープ」や、フェルビナク配合の「フェイタス」などの消炎鎮痛湿布は、坐骨神経痛に一定の効果が期待できます。 湿布の選び方に迷った際は、薬剤師に相談して症状に合ったものを選びましょう。 坐骨神経痛にロキソニンは効きますか? ロキソニンは坐骨神経痛に効果が期待できます。 ロキソニンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されるため、痛みや炎症を軽減する目的として使用されます。炎症や痛みを抑えるので一時的な効果は期待ができます。 ただし、長期間使用すると胃腸や腎機能に負担がかかる恐れがあるため、医師や薬剤師の指示に従ってください。
2025.03.01 -
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坐骨神経痛によるお尻や足の痛み・しびれに悩む方の中には、病院での治療とあわせて自宅でできるケアを求める方も多いでしょう。 ツボ押しは血行を促し、筋肉の緊張を和らげることで症状緩和を助ける可能性があります。 この記事では、坐骨神経痛の症状緩和に役立つ8つのツボを部位別に紹介し、効果を高める押し方や注意すべき点もあわせて説明します。 正しい知識をもとに、自宅でできるケアを実践してみましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、無料カウンセリングを実施しております。 坐骨神経痛について気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。 坐骨神経痛に効果的な8つのツボ|押し方も紹介 坐骨神経痛に効果的なツボがあるのは、主に以下の3か所です。 臀部(お尻) 手部 下肢(膝) 部位別に詳しく解説していきます。 臀部(お尻)のツボ 坐骨神経痛に関係する臀部(お尻)のツボは、主に以下の2つです。 環跳(かんちょう) 承扶(しょうふ) 環跳(かんちょう)|おしりの痛み・しびれ・腰痛 環跳(かんちょう)は、お尻のやや外側にあるツボになります。横向きに寝て、股関節を曲げると、えくぼができる部分です。 環跳のツボは、おしりの痛みやしびれ、腰痛に効果があり、身体の中心に向かって押すことで、坐骨神経痛による痛みやしびれの緩和が期待できます。 押す際は親指または中指の腹で、気持ち良いと感じる強さを目安に3秒押しを数回行います。中指でやや強めに20回程度押す方法もあり、入浴後や就寝前など体が温まっているときに行うと効果的です。 承扶(しょうふ)|腰痛・おしりや股関節の動き 承扶(しょうふ)は、「気を付け」の姿勢でまっすぐ立ったときにできる、おしりの下の横じわ中央部分です。承扶のツボは、坐骨神経痛が骨盤の内側から外側に出てくる通過するポイントでもあるのが特徴です。 そのため、承扶のツボを刺激することにより、痛みを和らげたり、おしりや股関節の動きを助けたりする効果が期待できます。 押し方の一例としては、うつ伏せになり両膝を軽く曲げ、両手の中指を重ねてツボに当てます。心地良いと感じる強さで5秒間押し、これを5回ほど繰り返す方法が効果的です。また、左右同時にお尻を持ち上げるようなイメージで押すと、より筋肉の奥に刺激が届きやすくなります。 手部のツボ 坐骨神経痛に関係する手のツボは、主に以下の2つです。 腰腿点(ようたいてん) 合谷(ごうこく) 腰腿点(ようたいてん)|慢性・急性の腰痛の両方 腰腿点(ようたいてん)は、手の甲にある、人差し指と中指の間、および薬指と小指の間のツボです。それぞれ2本の指の骨がわかれている部分に位置し、反対の手の指先で骨の間を手首に向かってゆっくりなぞると、指がひっかかって止まるポイントが見つかります。 坐骨神経痛による慢性的な腰痛に加えて、ぎっくり腰のような急性の腰痛にも効果があるとされています。 手の甲にあるため、人目を気にせず、いつでも気軽に押せるツボです。押す際は、反対の手の親指と人差し指でツボをはさみ、気持ち良いと感じる程度の強さで約1分間押すのがおすすめです。これにより、腰や足の痛み・しびれの緩和に役立つと考えられています。 合谷(ごうこく)|腰痛・肩こりなど幅広い痛み 合谷(ごうこく)は手の甲に位置するツボで、親指と人差し指の付け根・親指にぶつかる部分です。万能のツボとも呼ばれ、坐骨神経痛の他にもさまざまな痛みに効果があるとされています。緊張した筋肉を和らげるはたらきもあるため、腰痛や肩こりにも効果的といわれています。 押すときは、反対の手の親指でツボを押し、気持ち良さを感じる強さで3~5秒間押すのが効果的です。これを5~10回繰り返すことで、痛みの緩和やリラックス効果が期待できます。 さまざまな症状に有効とされるため、ツボの初心者向きといえるでしょう。 下肢(膝)のツボ 坐骨神経痛に関係する下肢(膝)のツボは、主に以下の2つです。 委中(いちゅう) 陽陵泉(ようりょうせん) 委中(いちゅう)|ふくらはぎのしびれ・痛み・腰痛 委中(いちゅう)は、膝の裏・中央部にあるツボです。ふくらはぎのしびれや痛み、腰痛などに効果があるとされています。坐骨神経痛の方は、この部分に張りや硬さがあり、押すと強く痛むといわれています。 委中は、血液循環を促進する効果も期待できるため、血行不良が原因の痛みやしびれを和らげるのに適切です。 座った状態で膝を軽く曲げ、両手の親指を重ねてツボに当て、気持ち良さを感じる程度の強さでゆっくり7回押しましょう。これを3セット繰り返すのがおすすめです。 陽陵泉(ようりょうせん)|腰痛・しびれ・足首のだるさ・むくみ 陽陵泉(ようりょうせん)は、膝の外側にある大きな骨の下にあるツボです。坐骨神経の一部である、総腓骨神経が通っている部分でもあります。ここを押すことで、しびれや痛みといった症状の緩和が期待できるでしょう。 足首の痛みや足のだるさ、むくみにも効果があるツボといわれています。陽陵泉は、椅子に座るか床に座って足を伸ばした状態で、親指の腹を使い気持ち良さを感じる強さで3〜5秒間押し、5〜10回繰り返すと効果的です。 殷門(いんもん)|下肢(膝から下)の痛み・しびれ 殷門(いんもん)は、太もも裏側の中央寄りに位置するツボで、膝の裏のしわからお尻の下端までを5等分した際、膝から数えて2つ目の部分にあたります。この場所は坐骨神経の通る経路上にあり、押すと張りや痛みを感じやすいのが特徴です。 殷門を刺激することで、坐骨神経痛による膝から下の痛みやしびれを和らげ、膝関節の痛みや腫れの軽減、下肢の血行促進も期待できます。 押し方は、仰向けかうつ伏せで膝を軽く曲げた状態で指の腹を使い、痛気持ち良い強さで1~2分間じっくり押します。円を描くように優しく刺激するとより効果的です。 金門(きんもん)|足首~足裏の痛み・しびれ 金門(きんもん)は、外くるぶしの後ろ上方、アキレス腱の外側に位置するツボです。足首の高さから指2本分ほど上がったくぼみで、足首を内側に曲げると見つけやすいでしょう。 金門は足首から足裏にかけての痛みやしびれの緩和に効果的で、坐骨神経痛による不快症状を和らげるほか、足首の柔軟性向上やむくみ、足のだるさの解消にも役立ちます。 押し方は座った状態で反対側の足を太ももに乗せ、親指で金門を見つけたら円を描くように優しく1〜2分間押します。痛気持ち良い程度の力加減で、両足を順番に刺激すると良いでしょう。就寝前に行うとリラックス効果も期待できます。 坐骨神経痛にツボが有効な理由 ツボ押しが坐骨神経痛の改善に役立つのは、以下のような体の働きにアプローチできるためです。 血行を促進させる 筋肉の緊張を和らげる 自然治癒力を向上させる 神経の反応を調整する このようにツボ押しは、血流や神経、筋肉に働きかけることで坐骨神経痛の症状をやわらげると考えられています。 坐骨神経痛の症状のうち、ツボ押しでとくに改善が期待できるのは「下肢の痛みやしびれ」と「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。 下肢の痛みやしびれは、腰から足にかけて伸びる坐骨神経が圧迫や刺激を受けることで生じます。間欠性跛行は、腰部脊柱管狭窄症が原因で歩行時に腰痛やしびれが出て休むと和らぐ症状で、神経の圧迫部位により「馬尾型」と「神経根型」に分類されます。 これらの症状に対してツボ押しは有効なアプローチとされています。 さらに、ツボへの刺激をより深く行う方法として知られているのが鍼治療です。 鍼治療は、皮膚や関節、筋肉にある神経を刺激する効果や、血流を改善する効果により回復を助けます。(文献1) また、鍼による刺激で、痛みを和らげる効果があるエンドルフィンという神経伝達物質が出されます。 2002年に、WHO(世界保健機関)の「Consultation on Acupuncture」は225件の臨床試験レビューを発表しました。 その中で、鍼灸は28の疾患に有効、63の疾患に有益であると結論付けており、坐骨神経痛も28の有効疾患に含まれます。(文献2) 坐骨神経痛におけるツボ押しの効果を高める4つのコツ 坐骨神経痛におけるツボ押しのポイントは、主に以下の4つです。 リラックスした状態で行う 指の腹を使ってツボを押す 日用品を利用する 呼吸を意識する リラックスした状態で行う ツボ押しの前には深呼吸や軽いストレッチなどで、心身ともにリラックスさせておきましょう。押す位置の周辺をストレッチで軽くほぐしておくと、指が入りやすく、刺激も伝わりやすくなります。 指の腹を使ってツボを押す 指の腹を使って、「痛いけれど気持ちが良い」程度の強さでツボを押します。 ツボ押しの前には、以下のような準備をしておくと良いでしょう。 爪を切る 手をあたためておく クリームやオイルで皮膚の滑りを良くする 爪が伸びていると、皮膚を傷つける恐れがあるため、事前に切っておきましょう。手をあたためるとリラックスできるため、ツボ押しの効果が高まります。また、皮膚の滑りを良くすると、力を入れずにツボを押せます。 日用品を利用する 指の腹を使ってのツボ押しが疲れてきた場合は、日用品を活用する方法もおすすめです。 主な例は以下のとおりです。 テニスボールやゴルフボールをツボの周囲で転がして刺激する ツボ押し棒や束ねたつまようじなどでツボ押しをする ドライヤーやホットタオルでツボやその周辺を温める 市販されているお灸を使ってツボを温める方法もあります。お灸を使うときの注意点は、火を消し忘れないこと、熱さを我慢しないことなどです。 火事や、やけどが心配な方は、火を使わないお灸を試してみましょう。 呼吸を意識する 息を吐くときにツボを押して、息を吸うときにツボから指を離すというように、呼吸を意識しながら行いましょう。 ツボを押すときに息を吐くことで、副交感神経が優位になってリラックスできるため、適度な刺激が入りやすくなります。(文献3) 1回6秒程度で押すと良いでしょう。2秒間かけてツボを押し、2秒間維持する、その後2秒かけて指を離す流れです。 坐骨神経痛におけるツボ押しの注意点 坐骨神経痛におけるツボ押しの注意点は、主に以下の5つです。 食後1時間以内および飲酒後は避ける 痛みを感じるほどの強い刺激は避ける 出血している部位は避ける 妊娠中の方は医師に相談する 基礎疾患のある方は医師に相談する 食後1時間以内および飲酒後は避ける 食後1時間以内は消化吸収のために、血液が胃腸に集中している状態です。この時間帯にツボを刺激すると、胃腸の血流より、刺激された部分の血流が良くなってしまい、消化吸収に支障をきたす可能性があります。 飲酒後は、アルコールが分解されたことによる有害物質「アセトアルデヒド」が体の中をめぐっている状態です。(文献4) ツボ刺激やマッサージなどにより血流が良くなっている状況で、有害物質が体の中をめぐると、酔いが回りやすくなります。 これらの理由から、食後1時間以内および飲酒後は、ツボ押しを避けた方が良いでしょう。 痛みを感じるほどの強い刺激は避ける 痛みを感じるほど強く刺激すると、筋肉が緊張したり、筋繊維が破壊されたりします。いわゆる、もみ返しの状態です。また、刺激を受けた部分が炎症を起こして、症状が悪化する可能性もあります。 高齢者の場合は骨折する恐れも恐れもあるため、強い刺激は避けましょう。 出血している部位は避ける 鍼の基礎教育と安全性に関するガイドラインには、「鍼治療は出血性もしくは凝血性の疾患、または抗凝血治療中か抗凝血剤使用中の患者には用いるべきではない」と記載されています。(文献5) 出血している部分に、鍼治療を含めたツボ療法を実施すると、血流促進により止血が妨げられてしまいます。出血部位に触れることで細菌に触れる可能性が高く、感染リスクを高めるため、直接触れないようにしましょう。 妊娠中の方は医師に相談する 鍼の基礎教育と安全性に関するガイドラインでは、妊娠中の鍼治療について以下のように述べています。 「鍼刺激は陣痛を誘発する可能性があるので、妊婦には用いるべきではない。他の目的で治療がどうしても必要なときには十分な注意が必要である」(文献5) とくに妊娠初期は鍼治療を含めたツボ療法により、流産の可能性もあります。妊娠初期に刺激してはいけないツボもあります。 ツボ押しや鍼治療を希望される妊婦の方は、担当の産婦人科医師へ事前に相談しましょう。 基礎疾患のある方は医師に相談する 坐骨神経痛の原因として主にあげられるのは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などです。しかし、帯状疱疹ウイルス感染や癌などの内科的な基礎疾患が原因の坐骨神経痛もあります。 鍼の基礎教育と安全性に関するガイドラインにおいて「鍼治療は悪性腫瘍に用いられるべきではない」とされています。(文献5) 坐骨神経痛に加えて内科的な基礎疾患がある方は、ツボ押しや鍼治療の前に主治医に相談しましょう。 坐骨神経痛を和らげるセルフケア 坐骨神経痛による症状を軽減するために、自宅でできるセルフケアは主に以下の3つがあります。 適度に運動する 正しい姿勢をとる 身体を温める まず、症状が軽い場合は腰に負担をかけないストレッチやウォーキングなどの適度な運動を取り入れることが効果的です。ただし、痛みが強いときは無理をせず休むことが大切です。 次に、長時間同じ姿勢を避け、座るときは背筋を伸ばして左右のお尻に均等に体重をかけるように心がけます。床に座る場合はあぐらや正座が望ましく、寝るときは膝の下にクッションを入れて坐骨神経の負担を軽減しましょう。 最後に、使い捨てカイロや入浴で身体を温めることも血行を促進し痛みの緩和に役立ちます。長風呂は避け、適度な温度と時間で行うのがポイントです。 坐骨神経痛の悪化を防ぐためにツボ押し以外に普段の姿勢も大切 坐骨神経痛の悪化を防ぐためには、以下の普段の姿勢にも気を配りましょう。 パターン ポイント 座るとき 背筋を伸ばし、足を床にしっかりつける 立つとき 両足に均等に体重をかけ、腹筋に軽く力を入れる 寝るとき 横向きで両膝を軽く曲げるか、仰向けで膝下にクッションを置く 坐骨神経痛の悪化を防ぐには、日常の姿勢に注意を払うことが欠かせません。座っている際は背筋を伸ばして、足裏をしっかり床につける姿勢が望ましいです。 立っているときは、片足に偏らず両足に均等に体重を乗せ、腹筋に軽く力を入れることで腰への負担を和らげられます。 寝る場合は、横向きに寝て両膝を軽く曲げるか、仰向けで膝の下にクッションを置くと腰が楽になります。うつ伏せ寝は腰に負担がかかるため避けたほうが良いでしょう。 坐骨神経痛のツボ押しでも症状が続く場合は再生医療もご検討ください 坐骨神経痛のツボ押しで十分な改善が見られない場合、再生医療もご検討ください。手術に比べ身体への負担が少なく、一人ひとりの神経の状態に合わせたアプローチが可能です。 リペアセルクリニックでは専門知識を持つスタッフが、個別の治療プランについてカウンセリングを行っています。カウンセリングを通じて、患者様それぞれの状態に合った治療方針を提案いたします。 坐骨神経痛のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 まとめ|坐骨神経痛のときはツボ押しと病院での治療を並行しよう 坐骨神経痛の痛みやしびれ症状には、鍼治療やツボ押しが有効な場合もあります。WHO(世界保健機関)においても、鍼灸は坐骨神経痛に有効であると示されました。 本記事でも坐骨神経痛に効果的とされるツボを紹介しましたが、ツボ押しの際はさまざまな注意点もあります。食後1時間以内は避ける、強い刺激は避けるといった、ポイントを押さえながら実施しましょう。 妊娠中の方や基礎疾患がある方は、担当医へ事前に相談してください。 坐骨神経痛の根本的な改善のためには、医療機関での治療も必要です。 リペアセルクリニックは、再生医療というアプローチで坐骨神経痛の症状に向き合っています。 メール相談やオンラインカウンセリングも行っており、専門スタッフが丁寧にお話をお伺いした上で一人ひとりに合った治療法を提案いたします。 身体への負担が少ない再生医療を選択肢としてご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 坐骨神経痛について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 坐骨神経痛とツボに関するよくある質問 ツボ押しはいつ行うのが効果的ですか? 入浴後や就寝前など、リラックスしている時間帯が効果的です。とくに入浴後は体も温まっているため血行も良く、筋肉も柔らかくなっているため、おすすめの時間帯といえます。 坐骨神経痛はツボで治りますか? 坐骨神経痛の痛みやしびれは、ツボで緩和されることもあります。 しかし、強く痛むときや排尿・排便の障害があるときなどは、整形外科を中心とした医療機関での検査や治療が必要です。ツボだけで治らないときには、必ず医療機関を受診しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、外科系の疾患に対して再生医療を提供しております。 メールやオンラインカウンセリングによる相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。 ツボ押しは坐骨神経痛に即効性がありますか? ツボ押しは坐骨神経痛に対して即効性を得られることもありますが、効果には個人差があります。ツボへの刺激により血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、一時的な痛みの軽減が期待できます。 しかし、根本的な治療にはならないため、痛みが強い場合は医療機関への相談が必要です。 参考文献 (文献1) 坐骨神経痛に対する鍼治療:本当に効果があるのでしょうか?|HARLEY STREET SPECIALIST HOSPITAL (文献2) 鍼灸治療セミナー資料|国立がん研究センター (文献3) 正しいツボの押し方|学校法人大麻学園四国医療専門学校 (文献4) お酒と健康「健康飲酒の基礎知識」|公益社団法人 アルコール健康医学協会 (文献5) 鍼治療の基礎教育と安全性に関するガイドライン|世界保健機関 『全日本鍼灸学会雑誌』
2025.02.28 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
「坐骨神経痛の足のしびれを治したい」 「自宅でのケアでも治せる方法はある?」 坐骨神経痛による足のしびれにお悩みの方は、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、坐骨神経痛による足のしびれを治す方法や、自宅でもできるセルフケアについて解説します。 また、当院リペアセルクリニックでは、坐骨神経痛の原因となっている損傷した神経を改善できる可能性がある再生医療をご提供しています。 今までは手術によって痛みやしびれを取る治療が一般的とされてきましたが、近年では神経損傷が改善する可能性があるとして注目されている治療法です。 「坐骨神経痛による足のしびれを早くなんとかしたい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院までご相談ください。 ▼再生医療に関する問い合わせはこちら >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 坐骨神経痛による足のしびれの治し方 坐骨神経痛による足のしびれの治し方は、大きく2つに分かれます。 病院での治療 家庭でできるセルフケア 坐骨神経痛とは、腰から臀部(お尻)を通り、膝の下まで伸びている神経が、圧迫されたり締め付けられたりすることにより生じるさまざまな症状です。(文献1) それぞれ詳しく解説していきます。 病院で行われる6つの治療法 病院で行われる治療法は、主に以下の6つです。 内服治療 ブロック注射 理学療法 装具療法 手術療法 再生医療 以下で、各治療法のポイントを詳しく解説していきます。 1.内服治療 薬を飲んでしびれや痛みを抑える治療法です。 内服治療で使われる主な薬剤を以下に示しました。 薬剤の種類 特徴 副作用 非ステロイド性消炎鎮痛剤 (NSAID) 最も一般的な消炎鎮痛剤 炎症物質の産生をおさえて 痛みを和らげる 主なものはロキソニンやボルタレン (いずれも製品名) 胃潰瘍や喘息など アセトアミノフェン 古典的な鎮痛薬 主なものはカロナールやトラムセット (製品名) 胃潰瘍や喘息など 生物組織抽出物 主なものはノイドトロピン(製品名) 痛みを抑える神経の働きを高める 効果が現れるまで2~4週間続けて内服する 発疹、じんましん、吐き気など 神経障害性疼痛薬 神経の過敏性を抑える薬 主なものはプレガバリン(製品名リリカ) めまいや眠気など オピオイド 麻薬性鎮痛薬や、その関連合成鎮痛薬の総称 トラマース、レペタン、ソセゴン (いずれも製品名)など数多くの種類がある 便秘や眠気、吐き気など 抗うつ剤や抗てんかん薬を補助的に使う場合もあります。 2.ブロック注射 ブロック注射とは、症状がある部分の神経、およびその付近に行う注射です。 主なものとしては、以下の3種類があげられます。 神経ブロック 硬膜外ブロック 神経根ブロック 神経ブロックは、神経の周囲や神経内に局所麻酔やステロイド剤を注射する方法です。高周波の熱やアルコールを注入する方法もあります。 硬膜外ブロックは、背中から背骨に向かって針を指し、硬膜外腔(脊髄の外側)に局所麻酔を注射する方法です。 神経根ブロックは、レントゲンで神経が出てくる背骨の穴を確認しながら、神経に向けて局所麻酔薬や抗炎症薬(ステロイド)を注射するものです。 3.理学療法 理学療法とは、運動機能の維持や改善を目的として行う療法です。 主な理学療法としてあげられるものは、以下の3つです。 温熱療法 低出力レーザー法 運動療法 温熱療法は、赤外線やホットパック、超音波などでしびれのある部分を温めるもので、血流改善効果があります。 通常よりも弱い、低出力レーザー光を症状がある部位に当てることも、理学療法の一環です。血流を増加させたり、痛みを抑えたりする効果が期待できます。 運動療法は、ストレッチや筋力トレーニングなどで、症状が安定している慢性期に行います。運動療法の目的は、筋力低下防止や再発予防などです。 4.装具療法 装具療法とは、コルセットやウイリアム型装具、腰部固定帯などを用いて、足のしびれをやわらげる治療法です。 各種装具には、腰を安定させる、脊椎(腰の下部分の背骨)のカーブを正しい位置にする、動き過ぎを防ぐなどの役割があります。 ただし、長期間利用すると筋力が低下する可能性があります。1か月程度を利用目安にすると良いでしょう。 5.手術療法 足の痛みやしびれが強い場合や、下肢の筋力が低下している場合、膀胱および直腸に障害が認められる場合は、手術適応となります。 手術療法の主な種類を以下に示しました。 椎間板ヘルニアの部分を摘出する手術 背中側の骨の一部を切除して脊柱管を広げる手術 曲がった脊椎を矯正するために金属を入れて固定する手術 現在は、内視鏡による手術が発達してきています。 6.再生医療 再生医療とは、病気やけがで働きが悪くなった組織や臓器を再生させる治療法です。これまで、完治が難しかった病気の治療法として期待が寄せられています。 再生医療に用いられる細胞としては、以下のようなものがあげられます。 受精卵から作られたES細胞(胚性幹細胞) iPS細胞(身体の細胞に特定の遺伝子を入れた細胞) 体性幹細胞(生物がもともと持っている細胞) 当院「リペアセルクリニック」では、坐骨神経痛治療においても再生医療を取り入れています。 メール相談やオンラインカウンセリングもございますので、お気軽にお問い合わせください。 自宅でできる3つのセルフケア 坐骨神経痛による足のしびれへのセルフケアは、主に以下の3つです。 適度に運動する 正しい姿勢をとる 身体を温める 自宅でできるセルフケアであっても、症状に応じた適切なケアをしなければ症状悪化のリスクになります。 痛みや足のしびれを和らげるためにも、まずはご自身の症状に適したセルフケアを選択することが重要です。 1.適度に運動する 再発予防のためにも、症状が軽いときには適度に運動しましょう。 運動の具体例を以下に示しました。 ストレッチ:あお向けの姿勢で膝を抱える、片足ずつ上げるなど 筋力トレーニング:スクワットや腹筋、背筋など 全身運動:ウォーキングや水中エクササイズなど 望ましい運動は、腰に負担をかけないものです。 ただし、腰痛やしびれがあるときは運動を控えてください。 2.正しい姿勢をとる いすに座るときは、背筋を伸ばし、左右のお尻に均等に体重がかかるようにしましょう。足を組まないように心がけてください。 床に座るときは、あぐらや正座が望ましい姿勢です。 長時間座ったままでいることは避けましょう。30分以上座ったままでいると、腰に負担がかかりやすくなります。 寝るときの正しい姿勢は、横向きとあお向けで異なります。 横向きのときは、しびれがある方を上にして、腰をかがめながら寝ましょう。 あお向けのときは、膝の下にまくらやクッションを入れてみましょう。坐骨神経にゆとりができて、しびれがやわらぎます。 3.身体を温める 使い捨てカイロで腰を温める、入浴時は湯船につかって身体を温めるといった方法があります。 温熱療法と同じく、血流改善の効果が期待できます。 ただし長風呂はおすすめできません。長時間入浴すると湯冷めしてしまい、かえって症状が増してしまうためです。入浴時間は15分から20分程度、お湯の温度は38〜40℃程度が望ましいでしょう。 上記で紹介したセルフケアを行なっても坐骨神経痛の症状が和らがない場合は、先端医療である再生医療をご検討ください。 今までは手術によって痛みやしびれを取る治療が一般的とされてきましたが、近年では神経損傷が改善する可能性があるとして注目されている治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、坐骨神経痛の原因となっている神経損傷に対して再生医療をご提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。 ▼坐骨神経痛を治したい方はご相談ください >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 坐骨神経痛の原因 坐骨神経痛を引き起こす原因は、主に以下の5つです。 腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 感染症や腫瘍 加齢や筋力の低下 それぞれ詳しく解説していきます。 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎(腰の部分の背骨)にある椎間板(骨と骨の間にあるクッションの役割)が加齢とともに変化して、断裂した状態です。 椎間板の変化は20歳頃から始まるため、腰椎椎間板ヘルニアも20代~40代で多く発症し、女性より男性に多く見られる疾患です。 断裂した部分から、髄核という成分が飛び出して、腰から下の神経を圧迫してしまいます。 神経が圧迫されるために、足のしびれや腰痛、膀胱直腸障害(排尿および排便の障害)といった症状が見られます。足に力が入りにくくなり、転びやすくなる場合もあります。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症とは、腰椎が加齢とともに変形して、神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される状態です。 50代から80代の方に多く、女性より男性に多いとされています。 主な症状は以下のとおりです。 足のしびれ 間欠性跛行 腰痛 足裏の違和感 膀胱直腸障害 間欠性跛行とは、安静時には無症状であるものの歩き続けると腰痛やしびれが生じ、休むと症状が改善する特徴的な症状です。 膀胱直腸障害とは、脊髄にある神経が障害を受けて、膀胱や直腸の機能が低下するものです。 症状としては、尿や便の失禁、便秘、残尿感などがあげられます。 腰椎すべり症 腰椎すべり症とは、加齢により腰椎が変形して前方もしくは後方にすべってしまう状態で、腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症の2種類があります。 中年以降の女性に多く、足のしびれや腰痛、間欠性跛行、膀胱直腸障害などが見られます。 感染症や腫瘍 帯状疱疹ウイルスが坐骨神経に感染したことで、坐骨神経痛が生じる場合もあります。 直腸癌や膀胱癌といった、骨盤内の腫瘍により神経が圧迫されて坐骨神経痛が発生するケースもまれにあります。 加齢や筋力の低下 加齢により、腰から下および、おしりの筋力が衰えると腰椎を支える力が弱まり、神経が圧迫されやすくなります。 神経が圧迫されたことにより、坐骨神経痛を発症し、足のしびれや腰痛など辛い症状に悩む方も少なくありません。 まとめ|坐骨神経痛(足がしびれ)は病院治療とセルフケアで治そう 坐骨神経痛による足のしびれは、加齢による筋力低下や、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などさまざまな原因で引き起こされます。 感染症や骨盤内の腫瘍などの内科疾患が原因で生じるケースもあるため、足のしびれが辛いときは、放置せず医療機関を受診する方が良いでしょう。 辛い症状を軽減させるための基本は、病院での治療と自宅でのセルフケアです。 「坐骨神経痛の症状を早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、先端医療である再生医療をご検討ください。 今までは手術によって痛みやしびれを取る治療が一般的とされてきましたが、近年では神経損傷が改善する可能性があるとして注目されている治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、坐骨神経痛の原因となっている損傷した神経を改善できる可能性がある再生医療をご提供しているため、お気軽にご相談ください。 ▼坐骨神経痛を治したい方はご相談ください >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 坐骨神経痛(足のしびれ)の治し方に関するよくある質問 ここでは、坐骨神経痛(足のしびれ)の治し方に関するよくある質問を3つ紹介します。 坐骨神経痛で足がしびれるときにやってはいけないことは何ですか? 足がしびれるときにやってはいけないこととして、以下の4つがあげられます。 重いものを持つ:椎間板に負担がかかるため 腰を反らせた姿勢を取る:神経が強く圧迫されるため 長時間座り続ける:腰に負担がかかるため 身体をひねる:椎間板に負担がかかるため 椅子や床に座るときは、30分をめどに立ち上がって休憩しましょう。 上記のような動作をすでに行なっている場合は、症状が悪化している可能性があるため十分に注意が必要です。 ▼坐骨神経痛を治したい方はご相談ください >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 坐骨神経痛は自然に治りますか? 腰椎椎間板ヘルニアの場合は、ヘルニア部分が自然に吸収されて痛みが軽くなることも少なくありません。 ただし、下肢の筋力低下や膀胱直腸障害が出てきた場合は、手術が必要です。 坐骨神経痛は、脊柱管狭窄症や腰椎すべり症などでも発症します。 脊柱管狭窄症は自然に治るケースと徐々に進行するケース、両方が存在します。脊柱管狭窄症と診断されただけでは、自然に治るか進行するかが不明であるため、継続して経過を見ていくことが必要です。 また腰椎すべり症は、自然に治ることが少ない疾患であるため、継続した治療が必要です。 坐骨神経痛の中には、まれに子宮癌や膀胱癌などの内科疾患が原因で発症するケースもあります。 足のしびれや腰痛などの症状が出たら、一度医療機関を受診してみましょう。 足のしびれ・腰痛は何科を受診するべきですか? 足のしびれや腰痛など、坐骨神経痛と思われる症状がある場合は、最初に整形外科を受診しましょう。 MRI検査やCT検査などで、原因となる病気を特定します。 整形外科で異常がない場合の受診先は、内科や脳神経外科、神経内科、ペインクリニックなどです。 当院「リペアセルクリニック」は、整形外科や内科、脳神経外科などに対応しております。 再生医療による治療も行っておりますので、メール相談やオンラインカウンセリングをご利用の上、お気軽にお問い合わせください。 参考文献 (文献1)坐骨神経痛- 08.骨、関節、筋肉の病気 MSDマニュアル 家庭版 (最終アクセス:2025年2月20日)
2025.02.28 -
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- 脊柱管狭窄症
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坐骨神経痛があると、「歩いても大丈夫だろうか?」そんな不安を抱く方は多いでしょう。 痛みが悪化するかもしれない恐れから、なるべく動かないようにしてしまうケースも少なくありません。 しかし、正しくウォーキングを取り入れることで、痛みの改善を目指せる可能性があります。 この記事では、「本当に歩いて良いのか」「どのように歩けば良いのか」そんな疑問を持つ方に向けて、ウォーキングのメリットや注意点、さらにセルフケアまでわかりやすく解説します。 ただし、ウォーキングやセルフケアを行っても坐骨神経痛の痛み・しびれが続く場合、再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、患者さまの血液や細胞に含まれる働きを活用し、損傷部位の回復をサポートする治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 痛みやしびれが続き、生活や仕事に影響を感じている これまで試した治療で十分な変化が得られていない 手術はできるだけ避けたいと考えている 手術後も不調が続いている、または症状が再びあらわれている >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 坐骨神経痛を長期間放置すると、症状が進行する可能性があるため、早期の治療が大切です。 当院(リペアセルクリニック)では、無料カウンセリングにて、症状・生活に合わせた治療方法をご提案しています。 まずは辛い坐骨神経痛ついて無料相談! 【前提知識】坐骨神経痛とは 坐骨神経痛とは、お尻から太もも、ふくらはぎまで伸びる坐骨神経がなんらかの要因で圧迫・刺激されることで、痛みやしびれなどの症状が現れる状態です。 原因としては、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、加齢に伴う椎間板や骨の変性などが挙げられます。 いずれの場合も、神経への圧迫や炎症が痛みやしびれを引き起こす仕組みです。 症状が進むと、歩行や座位を続けることが困難になるなど、日常生活に大きな支障が出るケースもあります。 坐骨神経痛の主な原因 下記は代表的な原因を整理したものです。いずれも神経への圧迫を招きやすい要素といえます。 原因 概要・特徴 腰椎椎間板ヘルニア 椎間板が飛び出し、神経を圧迫して強い痛みやしびれを起こす。若い世代でも発症しやすい。 脊柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう) 加齢により脊柱管が狭くなり、坐骨神経を刺激して痛みやしびれが現れる。中高年に多い。 下半身の筋肉の衰え 筋肉が衰えると下半身に過度の負担がかかることで神経を圧迫し、坐骨神経痛を誘発する場合がある。 坐骨神経痛のよくある症状 主な症状としては、足やお尻にかけてのしびれや痛みが代表的です。下記はよく見られる症状を一覧にまとめたものです。 症状 特徴 下肢のしびれ・痛み お尻から太もも、ふくらはぎにかけてピリピリした痛みやジンジンするしびれが出る 長時間椅子に座れなくなる デスクワークや車の運転など、座位を続けると痛みが強くなる。 歩行が困難 歩き始めや長距離の歩行で痛みが強くなり、スムーズに歩けなくなる場合がある。 姿勢による痛みの変化 前かがみや後ろに反る動作によって、痛みが強まったり和らいだりする可能性がある。 坐骨神経痛の原因や症状について詳しくは、以下の記事をご覧ください。 結論|坐骨神経痛における歩行の有効性はケースによって異なる 結論として、坐骨神経痛は歩いた方がいいのか、悪いのかについてはケースによって異なります。(文献1)(文献2) 歩いた方がいい場合 歩かない方がいい場合 痛みが長引く、もしくは日常生活に支障をきたすようであれば、無理せず病院を受診し、適切な診断と治療方針のもとでリハビリやウォーキングを進めることが大切です。 一方で、症状が軽度な場合やリハビリ段階では、ウォーキングによって筋力維持や血行促進が期待できます。 歩行の可否は症状の度合いや原因によるため、まずは医療機関で状態を確認することが大切です。 歩いた方がいい場合 1.症状が比較的軽度または痛みが落ち着いているとき 急性期の激しい痛みが和らいできた段階であれば、適度なウォーキングによる血行促進や筋力維持が有効とされています。安静にしすぎると筋力低下を招き、かえって痛みが長引く可能性があるため、痛みが許容範囲であればむしろ動くことが大切です。 2.医師や理学療法士から運動療法を勧められているとき 近年の研究では、坐骨神経痛になっても運動療法を取り入れたグループと、経過観察のみを行なったグループを比較した際に、運動療法を取り入れたグループの方が早く症状が収まったという報告があります。(文献3) 医師や理学療法士からウォーキングを提案された場合は、痛みを軽減しながら回復を促しましょう。 3.体力や筋力の低下を防ぎたい場合 デスクワーク中心や加齢による筋力の衰えが原因で腰回りが不安定になっている場合、適度な歩行は下半身の筋肉を刺激し、血流を良くして回復を助けます。 過度な負荷をかけずに動くことで、腰椎や骨盤周りへの過剰な負担を避けながら、筋力低下を予防。 また、デスクワークの方は30分に1回は立ち上がったり、ストレッチをしたりして、体を動かす習慣をつけましょう。 歩かない方がいい場合 1.わずかな動作でも強い痛みを感じる場合 炎症が強く、痛みをこらえて無理に歩くと神経への刺激がさらに増すため、症状を長引かせるリスクがあります。痛みが強い状態が続く場合は、まずは医師に相談して安静を保ちつつ治療を優先し、痛みが落ち着いてから運動を再開しましょう。 2.膀胱直腸障害や重度のしびれ・麻痺を伴う場合 坐骨神経痛の原因がヘルニアや脊柱管狭窄症など重度の神経圧迫によるもので、下肢のしびれや麻痺が強い、あるいは膀胱直腸障害などの重度の神経障害があるケースでは、歩くことでさらなるダメージを与える可能性があります。 このような場合は早めの精密検査や手術を含む専門的な治療を検討しましょう。(文献4) 3.歩行で痛みが著明に増し日常生活がままならない状態 歩き始めに強い痛みが出てしまい、数メートル歩いただけで中断を余儀なくされる状況であれば、ウォーキング自体がストレスとなり、回復を妨げる要因になります。 こうした場合は理学療法士や医師と相談し、まずは痛みの緩和を図る治療や別の運動方法を検討しましょう。 坐骨神経痛でも歩いたほうがいい理由 坐骨神経痛でも歩いたほうがいい理由は、主に以下のとおりです。 歩いた方が下半身や骨盤周りの血行を促進できる 歩いた方が筋力低下の防止になる 「歩くことで痛みが増すのでは」と心配する方もいらっしゃると思いますが、正しい方法で無理のない範囲ならば、むしろ改善が見込める場合があります。 歩いた方が下半身や骨盤周りの血行を促進できる 歩行によって下半身を動かすと、血行が良くなり、筋肉や神経まわりの組織に十分な酸素と栄養が行き渡りやすくなります。 炎症物質の排出も促されるため、痛みの軽減につながる可能性があるのです。 歩いた方が筋力低下の防止になる 痛みを恐れて動かないままでいると、腰や脚の筋力が衰えてしまいます。 筋力が落ちると、かえって腰や椎間板に負担がかかり、慢性的に痛みが続くリスクが高まります。 適度なウォーキングは筋力低下を防ぎ、腰回りを安定させるのに役立つと考えられます。 坐骨神経痛におけるウォーキングの注意点 ウォーキングが有効とはいえ、無理すると症状を悪化させてしまうかもしれません。 以下の注意点を守って、痛みが出にくい方法で歩くようにしましょう。 また、下記リンクの記事でも坐骨神経痛でやってはいけないことについてまとめておりますので、こちらもご参照ください。 痛みが強いときは無理しない 座っていてもズキズキと痛む、歩き始めると激痛が走るといった場合は、安静を優先してください。 炎症が強い時期は、歩行の振動や姿勢の変化によって悪化する可能性があります。 ある程度痛みが落ち着いてから、医師や専門家の指導のもと始めるのが望ましいでしょう。 歩く前の注意点 歩行前に簡単なストレッチやウォームアップによって、筋肉がほぐれて痛みが出にくくなります。 また、靴選びも重要です。できればウォーキングシューズを履き、足の固定が確実にできるヒモ靴をえらびましょう。 足裏への負担を減らすため、インソールを使うのも良いでしょう。 クッション性の高い靴でウォーキングすると、腰や脚にかかる負担を軽減できます。 坐骨神経痛には歩行だけでなくストレッチも効果的 ウォーキングによる筋力維持と同時に、筋肉の柔軟性を高めるストレッチを取り入れると、相乗効果が期待できます。(文献5) 座っているときにできるストレッチ 寝ているときにできるストレッチ 本記事では「座っているときにできるストレッチ」と「寝ているときにできるストレッチ」を紹介します。(文献6) 座っているときにできるストレッチ 椅子に座ったままでも、太ももやお尻まわりの筋肉を伸ばす方法があります。 片足をもう片方の太ももの上に乗せ、背筋を伸ばしてゆっくりと前に倒れるストレッチです。 お尻や腰まわりが伸びる感覚を得られ、デスクワーク中の合間にも取り組めます。 寝ているときにできるストレッチ 仰向けに寝て、膝を立てた状態でストレッチする方の太もも裏を手、またはタオルで抱え込み、膝を90度に曲げた状態から膝下をまっすぐ伸ばします。 そうすると、お尻や足の筋肉が伸びて効果的なストレッチになります。 痛みを感じない範囲で、10回×3セットで行いましょう。 坐骨神経痛の再発を防ぐための日常生活のコツ 坐骨神経痛は再発しやすい症状でもあります。一時的に痛みが軽減しても、日頃の姿勢や生活習慣を見直さなければ、再び悪化するリスクがあります。 1. 体重管理を意識する 体重が増えすぎると、腰や下半身への負担が大きくなり、痛みを再発させるリスクが高まります。 適正体重を保つようにバランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。 2. 適切な寝具の選択 柔らかすぎる寝具を使うと腰が沈み込み、背骨の自然なカーブを保ちにくくなります。身体に合った、ある程度の硬さがあるマットレスや枕を選ぶことが大切です。 3. 冷え対策 冷えは筋肉のこわばりを招きやすく、血流を悪化させる原因にもなります。腰や足を冷やさないために、レッグウォーマーや湯たんぽ、カイロなどを活用すると良いでしょう。 4. ストレスケア(自律神経のバランスを整える) ストレスは筋肉を緊張させ、痛みを長引かせる要因となります。趣味やリラクゼーションを取り入れる、十分な睡眠をとるなどして、日頃からストレス解消を意識しましょう。 5. 適度な筋力トレーニング お尻や太ももの筋力を鍛えると、体幹が安定し坐骨神経への負担が軽減されます。痛みが少ない時期に、無理のない範囲でトレーニングをしましょう。 6. 適度な水分補給 水分不足になると血流が悪くなり、筋肉や椎間板への栄養補給が十分に行われなくなる可能性があります。のどが渇く前にこまめに水分を補給する習慣をつけてみてください 7. ヒールの高すぎる靴を避ける ヒールが高い靴を履くと、足先に負荷が集中して骨盤や腰のバランスが乱れやすくなります。ヒールを選ぶ場合は、なるべく低めのものやクッション性に優れた靴を検討しましょう。 8. デスク・椅子の高さや配置を見直す 長時間のデスクワークでは、机や椅子の高さが合っていないと腰に大きな負担がかかります。ひじが机とほぼ水平になるよう調整し、パソコンの画面は目線より少し下になるように配置しましょう。 9. 専門家による定期的なケアやメンテナンス 痛みが軽くなったあとも、整体やフィジカルセラピーなど専門家のケアを受けると再発リスクが下がります。定期的に身体をメンテナンスして、日常の姿勢や動作を見直す機会を持つと良いでしょう。 10. 定期的なクリニック受診で状態をチェック 痛みが軽減してもしばらくして再発するケースは少なくありません。気になる症状があれば早めに医療機関を受診し、身体の状態を把握して適切に対処しましょう。 歩いた方がいい・悪いケースを見きわめて坐骨神経痛の改善に努めよう 坐骨神経痛は、痛みの原因や症状の度合いによって「積極的に歩いたほうがいいケース」と「安静を優先すべきケース」があります。 軽症であれば、ウォーキングやストレッチで筋力維持と血行促進を図るのがおすすめです。 一方、痛みが強い時期や急性期には、無理せず休養を取り、医療機関で適切な診断を受けてください。 リペアセルクリニックでは、再生医療をはじめ、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療プランを提案しています。 「症状がどの程度なのか」「歩いたほうがいいのかどうか判断がつかない」といった不安があれば、ぜひ早めに受診してみてください。 また実際の治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/zYow3yFsNgw?si=cvl3JAZpATsQ6WXm 痛みを抱えたまま過ごすと、日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的にも大きなストレスになります。 専門家のサポートを受けながら、自分の身体に合ったペースでウォーキングやストレッチを取り入れて、坐骨神経痛の改善と再発予防に努めていきましょう。 まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングでご相談ください。 参考文献 (文献1) National Institute for Health and Care Excellence (NICE)「Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management (NG59)」2020.https://www.nice.org.uk/guidance/ng59#:~:text=This%20guideline%20covers%20assessing%20and,low%20back%20pain%20and%20sciatica(最終アクセス:2025年2月24日) (文献2) Schmid Mほか. (2023).Effectiveness of physical therapy for sciatica: A systematic review and meta-analysis. European Journal of Pain, 27(2), https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9925551/#:~:text=Conclusion.(Accessed: 2025-02-24) (文献3) Fritz JMほか. (2020). Early physical therapy vs. usual care in patients with recent-onset low back pain and sciatica. Annals of Internal Medicine, 172(5).https://healthcare.utah.edu/press-releases/2020/10/back-pain-sciatica-more-likely-improve-immediate-physical-therapy#:~:text=To%20find%20out%2C%20Fritz%20and,back%20pain%20for%2035%20days.(Accessed: 2025-02-24) (文献4) 社会福祉法人済生会「坐骨神経痛とは」社会福祉法人済生会ホームページ, 2018 https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/sciatic_neuralgia/(最終アクセス:2025年2月24日) (文献5) Pradhan Sほか. (2024). Combined neurodynamic and conventional exercises in sciatica patients. Cureus, 16(1), e12345.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11151706/#:~:text=Conclusions. (Accessed: 2025-02-24) (文献6) IMSグループ「坐骨神経痛をやわらげるストレッチ」IMSグループ公式サイト, 2023 .https://ims.gr.jp/ims-library/lecture/reha/sciatica.html#:~:text=%E4%BB%8A%E5%9B%9E%E3%81%AF%E5%9D%90%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%97%9B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AA%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%82%92%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%92%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%20%E7%97%9B%E3%81%BF%E3%82%92%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%A4%E3%80%81%E7%84%A1%E7%90%86%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E7%AF%84%E5%9B%B2%E3%81%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%81%AE%E5%8F%82%E8%80%83%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E9%A0%82%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E5%B9%B8%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82.(最終アクセス:2025年2月24日)
2025.02.28 -
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「ふくらはぎや太もも、足先まで広がるジンジンとした痛みやしびれがあり、歩くのもつらい…」 坐骨神経痛に悩む方は、日常動作すら負担に感じる場面が少なくありません。 こうした痛みの緩和が目的の治療法がブロック注射です。 しかし、「一度はブロック注射を試してみたいけれど、痛みや副作用が心配…」「どのくらいの期間・費用がかかるの?」といった不安を抱えている方も多いでしょう。 本記事では、「坐骨神経痛とはどのような症状なのか」から「ブロック注射の仕組み・効果・リスク・費用」までを解説しています。 ペインクリニックで行える治療や、注射だけに頼らないセルフケア・予防法についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 また、ブロック注射で限界を感じている方、または手術には踏み切れず迷っている方は、再生医療をご検討ください。 \坐骨神経痛に対する再生医療とは/ 再生医療は、ブロック注射のように痛みを一時的に抑えることを目的とした治療とは異なります。 患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活かし、痛みの根本原因である損傷した神経の修復を後押しする治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ブロック注射を続けても、痛みがすぐ戻ってしまう 手術は可能な限り避けたい 足の強いしびれ・痛みが長引いている 坐骨神経痛を放置すると、神経の回復が遅れたり、症状が徐々に悪化したりするリスクがあります。 https://youtube.com/shorts/wUeGJ4ZL7VI?si=4WnMpmj0ItOdq3YM 坐骨神経痛による痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングでご相談ください。 坐骨神経痛とは 坐骨神経痛とは、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて伸びている坐骨神経が、なんらかの原因で圧迫・刺激を受けることで起こる症状の総称です。(文献1) 多くの場合、腰やお尻だけでなく、脚の後ろ側全体に痛みやしびれが広がり、日常生活に支障をきたすほど強い症状を感じる方もいます。 坐骨神経痛の症状・原因 坐骨神経痛の主な症状 痛みやしびれが足先まで伝わる 腰やお尻、太ももからふくらはぎ、足にかけてジンジンとした痛みやしびれが広がります。痛みの感じる範囲は個人差がありますが、特定の部位にのみ症状が出る場合や、腰から足にかけて全体的に症状が出る場合もあります。 腰から片脚だけに症状が出る 腰から片脚だけに症状が出るのも特徴の一つ。また、症状のイメージとしては軽い痛みから電気ショックのような激痛が走ることもあります。 動作や姿勢によって痛みが増す 長時間の座位、前かがみの姿勢、重い物を持ち上げる動作などで痛みが強くなるのも特徴。 坐骨神経痛の主な原因 椎間板ヘルニア 椎間板が飛び出し、神経が圧迫されて坐骨神経痛が生じる代表的な原因の一つ。比較的若い世代でも発症しやすい傾向があります。 脊柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう) 加齢や骨の変形によって背骨の神経が通るスペース(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫されて発症します。50代以降に多い原因です。(文献2) 下半身の筋肉の衰え お尻を中心とした足腰の筋肉の衰えが坐骨神経に負担をかけ、坐骨神経痛の原因になってしまいます。 坐骨神経痛の原因や症状について詳しくは、以下の記事もご覧ください。 ブロック注射による坐骨神経痛治療 以下では、ブロック注射による坐骨神経痛治療の特徴を紹介しています。 ブロック注射とは ブロック注射の費用・リスク ブロック注射(神経ブロック注射)は、坐骨神経痛をはじめとする「神経由来の痛み」に対して大きな効果が期待できる治療法です。 神経やその周辺組織に局所麻酔薬やステロイド薬を注入して、痛みの伝達を遮断し炎症を抑える働きがあります。 注射と聞くと「痛そう」「怖い」などマイナスなイメージを持たれる方もいますが、坐骨神経痛で強い痛みを抱えている方から日常生活を取り戻すための一つの選択肢として注目を集めています。 坐骨神経痛に効く?ブロック注射とは ブロック注射は坐骨神経痛で悩まれている方のみを対象にした治療法ではなく、実はさまざまな種類があります。(文献3) ブロック注射の主な種類 硬膜外ブロック注射 背骨の中の硬膜外腔と呼ばれるスペースに薬液を注入。神経の近くへ薬を届けることで、痛みを和らげるだけでなく腫れや炎症の抑制が期待できます。坐骨神経痛以外にも、腰痛全般の治療に広く用いられる方法です。 神経ブロック注射 特定の神経根(背骨の間から出る神経の根元部分)に対して、直接アプローチする注射です。痛みの原因となっている神経が明確な場合に選択されることが多く、ピンポイントで症状改善が期待できる点が特徴。 星状神経節ブロック注射 「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」は頸部(首)のあたりにある交感神経の集まりです。主に上半身の血流改善や痛覚の緩和を目的として行われ、坐骨神経痛の痛みの軽減が期待できます。 トリガーポイント注射 トリガーポイントとは、筋肉が過度に緊張し硬くなった“しこり”のような部分を指します。このトリガーポイントを局所麻酔薬などで直接注射して緩め、筋肉のこわばりを解消して痛みを和らげます。 ブロック注射のメリットとして、まず即効性が挙げられます。 ブロック注射は痛みの原因となる神経付近へ直接薬液を届けられるため、個人差はあるものの、注射から数時間以内に痛みが軽減されることは大きなメリットでしょう。 また、血流改善や炎症を抑える効果もあり、ブロック注射のメリットはさまざまです。 ブロック注射の効果や持続時間については以下の記事にてまとめておりますので、気になる方はこちらもご覧ください。 また、ブロック注射の注意点は、効果には個人差があること、一度の注射で劇的に改善しない場合もある点です。 そもそも原因疾患を根本的に治す治療法ではないため、リハビリや再発防止の取り組みも行なっていきましょう。ブロック注射を検討している方は、医師との十分な相談のうえでどの種類の注射が適切か、どの程度の効果が見込めるかを確認すると良いでしょう。 ブロック注射の費用・リスク ブロック注射は多くの場合、健康保険の適用範囲内で受けられます。 ただし、注入する薬剤の種類や検査内容によって費用が変動する場合もあるため、医療機関での事前確認が重要です。 費用目安 (3割負担の場合) レントゲンやMRIを行うと、検査費用が追加されます。診察するクリニックによって料金は異なりますが、一般的には5,000円前後になることが多くなります。 副作用 ブロック注射の副作用として、めまい、内出血、感染症が起きる可能性があります。(文献4)(文献5) 基本的には大きな副作用が少なく、安全性が高い(文献6)とされていますが、注射の苦手な方や特定の持病がある方は遠慮なく医師に相談してください。 ペインクリニックでできるブロック注射治療 ペインクリニックとは、「痛みの専門外来」とも呼ばれる診療科で、神経ブロック注射や再生医療、リハビリテーションなど、さまざまな方法を組み合わせながら慢性痛や神経痛の症状を緩和・改善を目的としています。 整形外科や内科などとは異なり、痛みそのものを総合的に診断・治療する点が大きな特徴です。 坐骨神経痛の改善においても、ペインクリニックはブロック注射だけでなく痛みを引き起こしている背景要因(姿勢の不良や生活習慣など)を含めて判断し、多角的なアプローチでサポート。 とくに、痛みが強くリハビリが難しい状態の方や、別の医療機関で十分な効果を実感できなかった方からは、 「ペインクリニックで神経ブロックを受けて症状が落ち着いた」「再生医療と併用して長期的な改善が見込めた」といった声も少なくありません。 ブロック注射と再生医療併用のメリット ブロック注射は神経の痛みを和らげるのが主目的ですが、当クリニックが推進する再生医療(PRP治療、幹細胞治療など)は、損傷した組織の修復・再生を促し、痛みの原因そのものへアプローチする可能性を秘めており、両方を併用して「今ある痛みを抑える」と同時に「将来的な再発リスクを低減する」といった二重の効果が期待できると考えられています。(文献7) リハビリや運動療法への移行がスムーズ 痛みが続いている状態では、リハビリや適切な運動を行うのが難しく、症状がこじれてしまうケースもあります。 ブロック注射で一定の痛みが緩和された状態で再生医療を受けると、患部への負担が軽減され、リハビリを前向きに行いやすくなるメリットがあります。 坐骨神経痛の複合的な原因にも対応可能 坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの明確な疾患だけでなく、骨盤や筋肉の歪み・炎症などさまざまな要因が絡み合うことも珍しくありません。 再生医療を取り入れることで、神経だけでなく周辺組織の修復をサポートし、より幅広い症状緩和が見込めます。 ブロック注射の流れと通院の目安 実際にブロック注射を受ける場合、ペインクリニックや整形外科など、医療機関によって多少の違いはあるものの、一般的には以下のような流れで進められます。 初診、カウンセリング まずは問診や必要な検査(レントゲン、MRIなど)で坐骨神経痛の原因を特定します。注射が適切かどうか、どの種類のブロック注射を施術するかを医師と相談しながら決定します。 ブロック注射の実施 透視装置(X線)や超音波ガイドなどを使いながら、目的とする神経の近くに針を進め、局所麻酔薬やステロイド薬を注入します。施術時間は部位や病状にもよりますが、短い場合は10〜15分程度で終わるでしょう。 施術後の安静と経過観察 注射後は、ベッドで数十分ほど安静にしてから症状を確認します。血圧の変動やめまいなどの副作用が起きないか、痛みがどの程度軽減したかを確かめるため、看護師や医師が状態を見守ります。 通院の目安 ブロック注射は1度で効果を実感する方もいますが、必要に応じて数回にわたり実施します。週1回ペースで2〜3回行うケースもあれば、症状や効果の持続性によって間隔を調整する場合もあり、個人差があります。施術後に痛みが大幅に改善した方は、再発予防のためにリハビリや生活習慣の見直しを続けることが重要です。 ブロック注射を受けた方の感想 ブロック注射に対する感想は個人差がありますが、以下のような声がよく聞かれます。なお、あくまで一例であり、すべての方に同様の結果が得られるわけではありません。 ブロック注射自体は比較的安全性の高い治療法とされていますが、施術後すぐに無理をすると痛みが再燃してしまいます。 医師やスタッフの指示を守り、回復ペースに合わせて日常生活をコントロールしていくことが、より良い経過を得るためのポイントです。 ブロック注射だけじゃない!坐骨神経痛セルフケアと予防法 坐骨神経痛の治療法の一つとして、ブロック注射をご紹介致しました。 しかし、坐骨神経痛の辛い痛みを味わうともう再発したくないと考える方もいらっしゃると思います。 そこで、坐骨神経痛の予防法と、ご自身でできるセルフケアについてご紹介します。 坐骨神経痛対策!家庭でできるセルフケア 坐骨神経痛の痛みを和らげるためには、お尻や太もも、腰まわりの筋肉を柔らかく保つことが大切です。 痛みが強くないときに無理のない範囲でストレッチを行いましょう。 坐骨神経痛のストレッチについては、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください。 生活習慣の見直しと坐骨神経痛の再発予防 1. 適度な運動習慣を取り入れる 痛みが落ち着いているときにハイキングや水中ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れると、下半身の血行が良くなり筋力を維持しやすくなります。(文献8) 筋肉が硬くなるのを防ぎ、坐骨神経周辺の負担を減らすことが期待できますので、最初は短い時間から始め、無理のない範囲で運動量を増やしていくと続けやすいでしょう。 2. 入浴習慣の強化 シャワーで済ませず、湯船にゆっくり浸かる習慣を持つと、筋肉の疲労回復や血行促進に役立ちます。 38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かるだけでも、腰やお尻の筋肉がリラックスし、睡眠の質向上にもつながります。 3. 栄養バランスと体重管理 体重の増加は、腰や下半身への負担を増やす要因になるため、バランスの取れた食事や適正体重の維持が重要です。 タンパク質やビタミン、ミネラルなどを意識的に摂取しましょう。食生活の改善は痛みの予防だけでなく、全身の健康維持にも有効です。 ブロック注射で改善しない坐骨神経痛は当院へご相談ください ブロック注射は、坐骨神経痛の強い痛みを一時的に和らげる手段として有効です。 しかし原因が複合的であったり、症状が重度化していたりする場合には、注射のみの治療では十分な改善が得られないこともあります。 そのような痛みを改善するには、再生医療も選択肢の一つです。 当院(リペアセルクリニック)では、痛みの根本改善を目指すための幹細胞治療やPRP治療など、再生医療を活用した治療も行っています。 https://youtu.be/zYow3yFsNgw ブロック注射で痛みをコントロールしながら、損傷した組織の修復や炎症の鎮静をサポートして長期的な機能回復と再発予防につなげることが期待できます。 「何度もブロック注射を受けたけれど、良くなったり悪くなったりを繰り返している」「痛みが軽減しても、しばらくすると再発してしまう」 そんなお悩みを抱えている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 参考文献 (文献1) 日本ペインクリニック学会「治療指針6版第4章」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP,https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shishin/6-19.pdf#:~:text=%E7%AD%8B%E3%83%BB%E7%AD%8B%E8%86%9C%E6%80%A7%E7%96%BC%E7%97%9B%EF%BC%8C%E9%96%89%E5%A1%9E%E6%80%A7%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AE%E8%A1%80%E8%A1%8C%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8C%E6%8C%99%E3%81%92%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B1%E2%80%923,%E3%81%AE%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%EF%BC%89%EF%BC%8C%E5%89%8D%E8%B6%B3%E6%A0%B9%E7%AE%A1%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%EF%BC%88%E4%B8%8A%E4%B8%8B%E4%BC%B8%E7%AD%8B%E6%94%AF%E5%B8%AF%E9%83%A8%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%B7%B1%E8%85%93%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%EF%BC%89%EF%BC%8C%E3%83%A2%E3%83%BC%20%E3%83%88%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%EF%BC%88%E7%AC%AC%203%EF%BD%9E4%20%E8%B6%BE%E9%96%93%E9%83%A8%E3%81%AE%E6%B7%B1%E6%A8%AA%E4%B8%AD%E8%B6%B3%E9%9D%B1%E5%B8%AF%E9%83%A8%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%9B%BA%E6%9C%89%E5%BA%95%E5%81%B4%E6%8C%87%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%EF%BC%89%E3%81%AA%E3%81%A9%20%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8C%EF%BC%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%92%E5%9D%90%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%97%9B%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8B%E5%90%A6%E3%81%8B%E3%81%AF%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%81%AE%E4%BD%99%E5%9C%B0%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%8E%E8%84%8A%E9%AB%84%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%81%AE,(最終アクセス2025年2月20日) (文献2) Fairag, M., Kurdi, R., Alkathiry, A., Alghamdi, N., Alshehri, R., Alturkistany, F. O., Almutairi, A., Mansory, M., Alhamed, M., Alzahrani, A., & Alhazmi, A. (2022). Risk Factors, Prevention, and Primary and Secondary Management of Sciatica: An Updated Overview. Cureus, 14(11), e31405.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9743914/#:~:text=systematic%20review%20involving%20eight%20articles,factors%20would%20be%20effective%20against(Accessed: 2025-02-20) (文献3) 日本ペインクリニック学会「治療指針4版第1章ペインクリニックにおける神経ブロック」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP,https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide01_07.pdf,(最終アクセス2025年2月20日) (文献4) 伊藤博志,高山瑩,岩間徹,木下朋雄「腰痛と下肢痛に対する神経ブロック療法とトリガーポイント注射の効果」『日本腰痛会誌』7巻(1号),発行年(2001年) https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/7/1/7_1_110/_pdf/-char/ja(最終アクセス:2025年2月20日) (文献5) Machado, E. S., Soares, F. P., de Abreu, E. V., de Souza, T. A. C., Meves, R., Grohs, H., Ambach, M. A., Navani, A., de Castro, R. B., Pozza, D. H., & Caldas, J. M. P. (2023). Systematic Review of Platelet-Rich Plasma for Low Back Pain. Biomedicines, 11(9), 2404.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10525951/#:~:text=showed%20a%2072.7,needed%20to%20confirm%20these%20findings (Accessed: 2025-02-20) (文献6) 日本ペインクリニック学会「25.頸部経椎間孔ブロック・頸部神経根ブロックの合併症」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP, https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide05_34.pdf,(最終アクセス:2025年2月20日) (文献7) Oliveira, C. P., Maher, C. G., Ferreira, M. L., Hancock, M. J., Oliveira, V. C., McLachlan, A. J., Koes, B. W., Ferreira, P. H., Cohen, S. P., & Pinto, R. Z. (2020). Epidural corticosteroid injections in the management of sciatica: A systematic review and meta-analysis. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2020(4), CD012382.https://www.cochrane.org/CD013577/BACK_corticosteroid-injections-treatment-sciatica#:~:text=attributed%20to%20the%20study%20treatment%29,inflammatory (Accessed: 2025-02-20) (文献8) 著者名不明.「CLINIC magazine」『2011 年8月号「病医院経営便利書式集」掲載 http://www.climaga.co.jp/pdf/format_67.pdf,(最終アクセス:2025年2月20日)
2025.02.28 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
坐骨神経痛は、腰から足にかけて痛みやしびれを引き起こす厄介な症状です。 長時間のデスクワークや運動不足、猫背などの悪い姿勢が原因になりやすく、日常生活に大きな支障をきたすケースもあります。 「手術や薬には頼りたくない」という方におすすめなのが、毎日手軽にできるストレッチです。 硬くなった筋肉をやさしく伸ばすと神経への圧迫を緩和し、症状の軽減が期待できるので、やり方を覚えておきましょう。 本記事では、坐骨神経痛の原因や症状を解説しながら、医師が推奨する自宅でできるストレッチを厳選して紹介します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、坐骨神経痛の治療の選択肢となっている再生医療の情報の提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 坐骨神経痛にはストレッチが必要|なりやすい人の特徴 坐骨神経痛になりやすい人の特徴としては、長時間のデスクワーク、猫背などの悪い姿勢、運動不足が挙げられます。 とくに、長時間同じ姿勢で座り続けるオフィスワークは腰に大きな負担をかけ、神経の圧迫を招きやすいため注意が必要です。 猫背のような前かがみの姿勢も腰部に余計なストレスを与えるため、坐骨神経痛のリスクを高めます。 また、運動不足により筋力が低下すると腰を支える力が弱まり、症状が出やすくなるケースも少なくありません。 さらに、冷えや肥満も悪化要因です。体が冷えて血流が悪くなると、筋肉がこわばって神経への圧迫が強まり、症状が悪化する可能性があります。 坐骨神経痛に即効性が期待できるストレッチ3選|効果的な方法と注意点 坐骨神経痛のつらい痛みを何とかしたい、でも手術や薬には頼りたくない、そんな風に考えている方もいるかもしれません。 そんな方におすすめなのが、ストレッチです。 ストレッチは、坐骨神経痛による痛みやしびれを和らげる有効な対処法のひとつであり、正しい方法で行えば硬くなった筋肉をゆるめ、神経への圧迫を軽減する効果が期待できます。 自宅で手軽にできる簡単なストレッチをご紹介するので、無理のない範囲で実践してみてください。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングスとは、太ももの裏側にある大きな筋肉群です。 硬くなると骨盤が後ろに傾きやすくなり、坐骨神経が引っ張られる場合があります。 その結果、腰や足に痛みやしびれといった坐骨神経痛の症状を引き起こす原因になるのです。 ハムストリングスの柔軟性を保つことは、骨盤の正しい位置を維持し、体幹の安定にもつながります。 体幹がしっかりすると腰への負担が軽減され、坐骨神経痛の予防にも効果が期待できるので、しっかりストレッチを実践していきましょう。 では、やり方をご紹介します。 ハムストリングスのストレッチ①|椅子に座りながら行う方法 1.椅子に浅く腰掛け、片方の足を前に伸ばします。 2.つま先を天井に向け、かかとを床につけたまま、上半身を前に倒していきます。 3.太ももの裏側に伸びを感じるところで、30秒間キープします。息を止めないように、ゆっくりと呼吸を続けましょう。 4.反対側の足も同様に行います。 ハムストリングスのストレッチ②|床に仰向けに寝ながら行う方法 1.仰向けになり、片方の足を天井に向けて伸ばします。 2.伸ばした足の膝を軽く曲げ、タオルやベルトなどを足の裏にかけます。 3.タオルやベルトを両手で持ち、息を吐きながら、足をゆっくりと自分の方に引き寄せます。 4.太ももの裏側に伸びを感じるところで、30秒間キープします。この時も、深い呼吸を心がけましょう。 5.反対側の足も同様に行います。 梨状筋のストレッチ 梨状筋(りじょうきん)とは、お尻の奥に位置する深層の筋肉です。 硬くなると、すぐ近くを通っている坐骨神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす場合があります。 梨状筋による神経の圧迫が原因で生じる坐骨神経痛は「梨状筋症候群」と呼ばれており、早期の対処が重要です。 以下でやり方を解説します。 梨状筋のストレッチ①|床に座りながら行う方法 1.床に座り、両足を伸ばします。 2.ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。 3.上半身を前に倒し、お尻の奥に伸びを感じるところで30秒間キープします。 4.反対側の足も同様に行います。 梨状筋のストレッチ②|椅子に座りながら行う方法 1.椅子に座り、ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。 2.上半身をゆっくりと前に倒し、30秒間キープします。 3.反対側の足も同様に行います。 梨状筋のストレッチ③|うつ伏せで行う方法 1.うつ伏せの姿勢になります。 2.両手は顔の前で軽く重ね、上体を安定させます。 3.片膝を曲げて、外側に開きながら、足の裏を天井に向けるようにしましょう。 4.お尻の奥がじんわりと伸びているのを感じながら、そのまま30秒ほどキープします。 5.ゆっくり脚を戻し、反対側も同様に行います。 お尻のストレッチ お尻の筋肉は、大殿筋・中殿筋・小殿筋など複数の筋肉で構成されています。 これらの筋肉は、歩行や走行、階段の昇降といった日常動作を支える重要な役割を担っているため、ストレッチでしっかり伸ばしていきましょう。 お尻の筋肉が硬くなると骨盤のバランスが崩れやすくなり、姿勢の乱れにもつながります。 結果として坐骨神経が圧迫され、痛みやしびれを伴う坐骨神経痛を引き起こすことがあるため注意が必要です。 では、やり方を見ていきましょう。 お尻のストレッチ|寝ながら行う方法① 1.仰向けになり、両膝を立てます。 2.片方の足を反対側の太ももの上にのせます。 3.反対側の手で太ももを持ち、胸に引き寄せます。 4.お尻に伸びを感じるところで、30秒間キープします。 5.反対側の足も同様に行います。 お尻のストレッチ|寝ながら行う方法② 1.仰向けになり、両膝を立てます。 2.片方の足首を反対側の膝の上に乗せます。 3.両手で反対側の太ももを抱え、胸の方に引き寄せます。 4.お尻に伸びを感じるところで、30秒間キープします。 5.反対側の足も同様に行います。 ストレッチは、無理をせず痛みを感じない範囲で行うことが基本です。 ストレッチ中に痛みやしびれが強くなるようであれば、すぐに中止してください。 効果を高めるためには、毎日の継続が大切です。 1回あたり5~10分程度を目安に、1日に数回行いましょう。 とくに、お風呂上がりなど体が温まっているタイミングでストレッチすると、筋肉が伸びやすくなり、安全かつ効率的に行えます。 なお、ストレッチは坐骨神経痛の緩和に役立ちますが、症状の根本的な改善にはつながらない場合もあります。 症状がなかなか改善しない、また悪化する場合は早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けましょう。 坐骨神経痛を和らげる高齢者向けストレッチ 坐骨神経痛は、加齢とともに筋力や柔軟性が低下することで起こりやすくなります。 とくに高齢になると、日常のちょっとした動作で痛みやしびれが悪化しやすいため、体に大きな負担をかけないケアがおすすめです。 ここでは、高齢の方でも無理なく続けられる3つのストレッチをご紹介します。 手足をぶらぶらさせる 手足をぶらぶらさせるストレッチは、立ったままでも座ったままでも簡単にできます。 体がこわばっているときや、運動の前後に行うと効果的です。 足を肩幅に開いて立ち、両手足を軽くぶらぶらと揺らしましょう。 力を入れず、全身を脱力させるようにするのがポイントです。 無理に大きく動かす必要はなく、自分が心地良く感じる範囲で行ってください。 ゴロゴロと寝返りをうつ 仰向けになって左右にゆっくり寝返りを打つだけでも、腰回りや骨盤の緊張が和らぎます。 膝を軽く曲げ、両足を揃えたまま左右に倒してみましょう。 体幹の安定を助ける筋肉を自然に使う動きであり、腰への負担を軽減し、坐骨神経痛の予防にもつながります。 布団の上など、柔らかすぎない場所で行うのがおすすめです。 寝ながら膝を抱える 寝ながら膝を抱えるストレッチは、腰からお尻にかけての筋肉を優しく伸ばし、神経への圧迫を和らげるのに効果的です。 息を止めず、ゆったりと呼吸しながら行うことで、リラックス効果も得られます。 仰向けに寝た状態で片膝を胸の方向に引き寄せ、両手で抱えましょう。 この姿勢を20~30秒キープし、反対側も同様に行います。両膝を同時に抱えても問題ありません。 いずれのストレッチも、痛みのない範囲で無理せず行うことが大切です。 継続すれば徐々に体の柔軟性が高まり、坐骨神経痛の症状緩和に役立つので、毎日の習慣として取り入れてみましょう。 坐骨神経痛の緩和に役立つグッズ 坐骨神経痛の症状を和らげるにはストレッチや体の使い方に加え、グッズの活用も有効です。 ここでは、日常生活に取り入れやすく、体への負担を減らす工夫ができるグッズをご紹介します。 クッション 長時間の座位は、立っているときよりも腰に大きな負担がかかるといわれています。 椅子に直接座ると坐骨神経への圧迫が強まるため、クッションを活用して腰の負担を軽減しましょう。 座面に厚みのあるクッションや、坐骨部分にくぼみがあるタイプなどを使うと体圧を分散しやすく、神経への刺激を和らげる効果が期待できます。 とくに、在宅勤務やテレビ鑑賞などで長時間座る方におすすめのグッズです。 腰痛ベルト 腰痛ベルトとは、腰回りの筋肉や骨盤を安定させ、坐骨神経への負担を軽減するサポートグッズです。 適度な圧迫で姿勢を保ちやすくなり、動作時の痛みを和らげる手助けにもなります。 ただし、常時装着すると筋力の低下につながる恐れもあるため、使用する時間や場面は医師や理学療法士に相談しましょう。 痛みが強いときや、長時間歩く必要がある場面で活用してみてください。 ボール お尻の奥にある梨状筋が硬くなると、坐骨神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす場合があります。 梨状筋をほぐす目的で利用できるのが、テニスボールや柔らかめのマッサージボールです。 仰向けに寝てお尻の下にボールを置き、梨状筋に圧をかけながら軽く動かすようにすると、筋肉がほぐれて神経の圧迫を和らげることにつながります。 1回30秒程度を左右交互に行うのが目安です。 坐骨神経痛でやってはいけないストレッチ 坐骨神経痛の症状があるときは、無理なストレッチが逆効果になることがあります。 とくに、以下のような行為には注意が必要です。 痛みを我慢して無理に伸ばす 腰を大きく反らす・ねじる 長時間ストレッチする 症状が悪化しているときに過度な負荷をかける ストレッチのやり方や強度のかけ方を間違えると神経をさらに圧迫し、かえって痛みやしびれを強めてしまう可能性があります。 ストレッチは、気持ち良いと感じる範囲で、ゆったりと呼吸しながら行うのが基本です。 痛みや不安がある場合は、医師や理学療法士に相談しましょう。 坐骨神経痛でやってはいけないことやストレッチについては、以下の記事でも詳しく解説しています。 坐骨神経痛の主な原因 坐骨神経痛は、坐骨神経がなんらかの原因で圧迫・刺激されることによって生じる症状です。 ここでは、坐骨神経痛の主な原因となる代表的な疾患を見ていきましょう。 椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が変性し、その一部が飛び出して神経を圧迫することで起こります。 腰椎の椎間板に発生するケースが多く、坐骨神経の通り道に突出部が触れることで、激しい痛みやしびれを引き起こすのが特徴です。 20〜40代の比較的若い世代にも多く見られ、重いものを持ち上げたときや急な動作によって発症する場合があります。 症状は主に片側に出現しやすく、腰からお尻、太もも、ふくらはぎまで放散します。 椎間板ヘルニアについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱管という神経の通り道が加齢などにより狭くなり、神経が圧迫されることで発症します。 50代以降の中高年に多くみられ、長距離の歩行後に足がしびれたり痛んだりする「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が典型的な症状です。 安静にすると症状が和らぐ傾向があるため、初期段階では見逃されることもあります。 進行するとしびれや脱力が強くなり、日常生活に大きな支障をきたす恐れもあるため注意が必要です。 脊柱管狭窄症の症状や原因については、以下の記事もご覧ください。 梨状筋症候群 梨状筋症候群は、お尻にある梨状筋という筋肉が硬くなり、すぐ近くを通る坐骨神経を圧迫することで起こる疾患です。 長時間の座位姿勢や運動不足、股関節の硬さなどが要因となりやすく、女性に多い傾向があります。 痛みやしびれは、お尻から太ももにかけて放散する場合が多く、坐骨神経痛とよく似た症状である点も特徴です。 梨状筋のストレッチやマッサージ、運動療法によって症状が改善するケースもあります。 梨状筋症候群に関しては、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。 腰椎分離すべり症 腰椎分離すべり症は腰椎の骨の一部が分離し、前方にずれることで脊柱管や神経根が圧迫され、坐骨神経痛の症状を引き起こす疾患です。 加齢による骨の変形や、若年期のスポーツでのオーバーユースが原因となる場合があります。 分離・すべりが進行すると、神経の圧迫が強まり、慢性的な腰痛に加え、下肢の痛みやしびれが出現することもあるため要注意です。 保存療法で改善が見込めない場合は、手術を検討するケースもあります。 坐骨神経痛の症状|痛みやしびれ、放置するとどうなる? 坐骨神経痛の症状は人によって異なり、以下のような症状が現れます。 電気が走るような鋭い痛み ジンジンするようなしびれ 足の感覚が鈍くなる これらの症状は、坐骨神経が走行する範囲に沿って現れるため、お尻から太もも、ふくらはぎ、すね、さらには足の甲や足裏にまで広がる場合があります。 また、長時間同じ姿勢を続けたり、くしゃみや咳で腹部に力が入ったりする動作をきっかけに、症状が悪化する場合も少なくありません。 症状が進行すると、歩行や立位が困難になることもあり、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。 さらに、坐骨神経痛を放置すると痛みが慢性化し、しびれが残ったり、足に力が入りにくくなるなど、神経の機能低下が進むケースもあります。 とくに、「腰部脊柱管狭窄症」が原因の場合は適切な治療を受けないと、排尿障害などの深刻な合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。 筋力低下や排尿困難、便秘などの症状が出始めた場合は、命に関わる恐れもあります。 気になる症状があれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 坐骨神経痛の治療法「再生医療」について 坐骨神経痛の治療には、「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療では、患者様自身の脂肪由来幹細胞やPRP(多血小板血漿)を用いることで、身体への負担を抑えた治療が可能です。 とくに、筋力の低下やしびれなどが残る術後の後遺症や、日常生活に支障をきたす痛みに悩む方に適応されます。 治療は注射や点滴で行うため、入院や手術を伴わないのが特徴です。 腰椎椎間板ヘルニアと変形性膝関節症による坐骨神経痛と膝の痛みが改善した症例については、以下の記事をご覧ください。 まとめ|ストレッチで坐骨神経痛を和らげよう 坐骨神経痛は、筋肉のこわばりや姿勢の乱れなど、生活習慣によって悪化するケースが少なくありません。 無理のないストレッチを日々の習慣に取り入れて神経への負担を軽減し、痛みやしびれの改善につなげていきましょう。 ただし、痛みが強くなるような無理な動きは禁物です。症状が長引く、もしくは悪化した場合は、早めに医療機関を受診することも大切です。 手術後の後遺症でしびれに悩んでいる方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。再生医療を含め、患者様一人ひとりに合わせた治療方針をご提案いたします。
2025.02.15 -
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- 手部、その他疾患
- 脊椎、その他疾患
ある日突然、手足のしびれや筋力低下を感じたことはありませんか?もしかしたら、それはギラン・バレー症候群の初期症状かもしれません。 聞き慣れない病名かもしれませんが、年間10万人あたり1〜2人が発症する病気で、2021年のLancet誌では世界で最も一般的な急性弛緩性麻痺の原因と報告されています。 免疫システムが誤って自分の神経を攻撃してしまうこの病気、実は風邪や下痢といった感染症がきっかけで発症することも。 重症化すると呼吸困難に至るケースもありますが、迅速な診断と治療の開始により、後遺症のリスクを減らすことが可能です。 この記事では、ギラン・バレー症候群の症状、原因や治療法、その後の経過について、わかりやすく説明します。正しく理解し、もしもの時に備えましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ギラン・バレー症候群の後遺症にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ギラン・バレー症候群(GBS)とは?発症するメカニズムを解説 引用:日本神経学会「ギラン・バレー症候群」 ギラン・バレー症候群とは、免疫システムが誤って自分自身の末梢神経を標的にしてしまう自己免疫疾患です。本来は細菌やウイルスと戦うはずの免疫が暴走し、神経のはたらきを損なうことが特徴とされています。 神経への攻撃が続くことで電気信号の伝達が乱れ、手足のしびれや筋力低下を引き起こします。さらに、炎症物質が長く神経周囲にとどまると髄鞘(神経線維を覆っている膜)の損傷が進み、信号伝達の効率が一層低下します。 免疫異常と神経損傷が並行して起こるメカニズムにより、症状が急速に拡大する点がこの疾患の特徴です。 ギラン・バレー症候群の原因 ギラン・バレー症候群の明確な原因は、現段階ではまだ解明されていません。現時点で、もっとも関係が深いとされているのが、感染症の後に起こる免疫反応の異常です。 風邪や胃腸炎などの感染をきっかけに、免疫機能が誤って自分の末梢神経を攻撃対象としてしまい、その結果しびれや筋力低下を引き起こすことが明らかになっています。 この免疫の誤認は、病原体と神経細胞の一部が似ているために起こると考えられており、研究によって関連性が徐々に明らかになりつつあります。しかし、どの感染症が強く影響するのか、誰が発症しやすいのかといった詳細は、まだ特定されていません。 ギラン・バレー症候群の種類 ギラン・バレー症候群には、主に3つのタイプがあります。 タイプ 詳細 脱髄が優勢である 神経線維を覆うミエリン鞘が障害され、神経伝達が阻害される。代表例は急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(AIDP)で、最も一般的。 軸索が侵される 神経線維自体が損傷されることで情報伝達が低下。急性運動軸索神経障害(AMAN)が代表例 フィッシャー症候群 眼球運動障害や運動失調、腱反射の消失が特徴で、手足の筋力低下は目立たない。 ギラン・バレー症候群は神経のどの部分が障害されるかによって症状や経過が異なるため、診断や治療方針を決める際にはタイプの特定が重要です。 ギラン・バレー症候群の主な症状 ギラン・バレー症候群の初期には他の疾患と共通する症状が多く見られ、診断の判断が難しいケースもあります。 風邪のような軽い症状だと安易に考えて放置すると、後遺症が残る可能性もあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。ここからは、ギラン・バレー症候群の主な症状を解説します。 初期症状 ギラン・バレー症候群では、発症初期に体の異変を感じることが多く、以下の症状が現れます。 手足のしびれ 筋力の低下 疲労感 これらの症状は数日以内に進行することがあり、手足の動きや日常生活に影響を及ぼす場合があります。症状が現れたら早めに医療機関での受診を検討しましょう。 手足のしびれ ギラン・バレー症候群では、発症初期に両側の手足の指先や足首にしびれ、あるいはチクチクとした異常感覚が生じることがあります。左右対称に症状が出る点が特徴です。 患者様の中には「最初は足が少しジンジンするだけだったのに、数日で両足全体にしびれが広がり、歩行が困難になった」と訴える方もいます。 筋力の低下 初期段階で筋力が弱まり、しびれと併発して手足の細かい動作が困難になります。具体的には、以下のような症状が現れます。 ボタンをかける、箸を持つといった、指先を使う動作が困難になる ペットボトルの蓋を開けられない 文字を書くのが困難になる 歩行がふらつく 階段の上り下りが難しくなる これらは筋力の低下による初期症状の特徴で、日常生活に影響を及ぼす場合があります。 疲労感 疲れやすさや体のだるさも、ギラン・バレー症候群の初期症状としてよく見られます。患者様の中には「少し歩いただけで体が重く感じる」「朝起きても疲れがとれない」と訴える方もいます。 これらの疲労感は風邪や過労と誤認されやすいものの、実際には症状が急速に進行する場合があるため注意が必要です。 とくに手足のしびれや筋力低下を伴う場合は、症状が進む前に医療機関での診断を受けることが回復の鍵となります。 進行期の症状 ギラン・バレー症候群が進行すると、症状はより顕著になります。とくに以下の症状が現れます。 手足の麻痺 歩行困難 呼吸困難 各症状は急速に悪化することがあるため、進行のスピードが速い場合はギラン・バレー症候群の可能性を疑い、早めに医療機関を受診することが大切です。 手足の麻痺 発症から数日~数週間が経過すると、筋力低下が一層強まり、手足に麻痺が生じます。 患者様の中には、指先や足先の細かい動きが困難になり、日常動作が制限されるケースも少なくありません。 衣服の着脱や食事、洗面、トイレなど、一人では行いにくくなる場合もあります。症状は左右対称に出ることが多く、進行の速さが特徴です。 歩行困難 足の筋力低下が進むと歩行が困難になります。初めは軽いしびれ程度でも、数日で杖や補助具が必要になる場合もあります。 症状が進行すると歩行だけでなく、日常生活の動作全般に支障が出ることがあり、移動や立位の安定性が著しく低下するでしょう。 呼吸困難 呼吸困難は、呼吸に必要な筋肉や嚥下に関わる筋肉の麻痺により起こります。 症状が進むと自力での呼吸や食事が困難になり、人工呼吸器や経管栄養が必要となるケースもあります。呼吸困難は全身症状の中でもとくに重篤で、生命の危険に直結する症状です。 ギラン・バレー症候群の診断方法 ギラン・バレー症候群の診断方法は主に、以下の2つです。 神経伝導検査 髄液検査 神経伝導検査 神経伝導検査は、ギラン・バレー症候群を診断する上で有用な検査です。神経に微弱な電気刺激を与え、その伝わる速度や反応を詳細に測定します。 神経線維を覆うミエリン鞘が損傷していたり、神経線維自体に障害があったりする場合、伝導速度の低下や反応の減弱が確認できます。 神経伝導検査は、症状の原因や病型を客観的に判断でき、治療方針の検討にも役立つ検査です。 髄液検査 髄液検査では、腰椎穿刺によって採取した髄液を分析し、ギラン・バレー症候群に特徴的な所見である「蛋白細胞解離」を確認します。 これは、髄液中のタンパク質が増加している一方で細胞数は正常という状態を指し、神経の炎症が進行していることを示唆します。 初期段階の診断補助として非常に有用で、症状の程度や病型の判断にも役立つ検査です。 ギラン・バレー症候群と類似する疾患との鑑別に注意! ギラン・バレー症候群は、他の神経疾患と症状が似ていて、鑑別が難しいケースがあります。とくに四肢の筋力低下やしびれ、感覚異常が共通して現れる疾患では、診断に慎重さが求められます。 症状の持続時間や左右対称性、感覚異常の有無、自律神経症状の有無などの総合的な判断が重要です。 鑑別が難しい主な疾患は以下です。 疾患名 特徴 重症筋無力症 日内変動する筋力低下、眼瞼下垂や複視などの眼症状が特徴 ボツリヌス症 眼球運動障害、嚥下障害、構音障害が目立ち、四肢の筋力低下は対称性に起こりにくい ポリオ 急性期に四肢麻痺が現れることがある ダニ麻痺症 末梢神経麻痺を引き起こす場合がある ウエストナイルウイルス感染症 神経系への影響で筋力低下やしびれが見られる場合がある 医師はこれらの特徴を確認し、各疾患の特有の症状や経過を把握した上で、正しい診断と適切な治療方針を決定します。(文献1) ギラン・バレー症候群の治療法 ギラン・バレー症候群の治療では、症状の改善と回復を目指し、以下の薬物療法や交換療法、運動療法などが組み合わされます。 免疫グロブリン療法 血漿交換 リハビリテーション 最新の治療法と研究 免疫グロブリン療法 免疫グロブリン療法は、ギラン・バレー症候群の症状改善に有効な治療法です。健康な人の血液から抽出した免疫グロブリンを点滴投与することで、誤って神経を攻撃する免疫反応を鎮めます。 治療は入院して行われることが多く、まれに頭痛や発熱、吐き気、血管痛などの副作用が現れる場合があります。 副作用は多くの場合短期間で治まりますが、体調に変化があれば早めに医師の診察を受けることが重要です。 血漿交換 血漿交換は、血液中の液体成分である血漿を専用の機器で取り出し、神経を攻撃する抗体を含む成分を除去してから、新しい血漿やアルブミン製剤で補充する治療法です。 この手法により、免疫の異常反応を抑え、神経へのダメージを軽減します。治療は入院で行われることが多く、副作用として血圧低下、アレルギー反応、出血や血栓、低カルシウム血症などがまれに起こる場合があります。 リハビリテーション ギラン・バレー症候群の回復には、リハビリテーションが欠かせません。症状の重い初期段階では、関節の拘縮を防ぎ、寝たきりを避けるために関節可動域訓練や体位変換を中心に行います。 症状が軽くなると、筋力強化や歩行訓練、日常生活動作訓練などが追加され、段階的に身体機能の回復を目指します。 専門職のスタッフと連携し、個々の体力や合併症に合わせた無理のないリハビリテーションが重要です。 最新の治療法と研究 ギラン・バレー症候群の治療は、現在も研究開発が進められています。 新しい治療薬の開発や既存療法の改良が行われており、補体阻害剤などの新薬の臨床試験も進行中です。これらの薬剤は神経へのダメージをより効果的に抑えることが期待されています。 加えて、国際共同研究も活発で、病態の解明や新たな治療法の確立に向けた取り組みが続けられています。 ギラン・バレー症候群の予後|後遺症や再発の可能性 ギラン・バレー症候群の回復は多くの場合順調で、発症から数カ月から1年程度で改善が期待できます。 しかし、患者様によっては筋力低下やしびれ、倦怠感などが後遺症として出るケースがあります。とくに重症例や高齢者では、後遺症が出る可能性が高まる傾向です。 また、再発はまれですが2~5%程度報告されており、再発時も初回と同様の治療が行われます。(文献2) 予後は、治療への反応や基礎疾患の有無など、個々の状況によって左右される点にも注意が必要です。 ギラン・バレー症候群の日常生活上の注意点 ギラン・バレー症候群を発症した場合、日常生活での安全対策が重要です。症状が落ち着くまでは無理をせず安静を心がけましょう。 日常生活では以下のような工夫が必要になります。 転倒防止のため、手すりや杖を活用する 入浴時には滑り止めマットやシャワーチェアを使用する トイレや衣服は安全性や着脱のしやすさを考慮する 食事は介助が必要な場合、家族の協力を得る また、精神的なサポートも重要です。不安や恐怖、焦りを感じやすいため、家族や医療従事者と積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。 ギラン・バレー症候群は早期発見・早期治療が大切 ギラン・バレー症候群は、手足のしびれや筋力低下などの症状から始まり、進行すると歩行困難や呼吸麻痺など日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性がある疾患です。 治療には免疫グロブリン療法や血漿交換などがあり、適切な治療の早期開始により回復の可能性が高まります。 後遺症の軽減や再発防止の観点からも、症状を感じたら速やかに医療機関での診断を受けることが重要です。 さらに、治療後に残る筋力低下やしびれなどの後遺症については、当院「リペアセルクリニック」で再生医療を用いたサポートが可能な場合があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 参考文献 (文献1) ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2024|日本神経学会 (文献2) Guillain-Barré 症候群および Fisher 症候群の 再発に関する臨床分析 |日本神経学会
2025.02.10 -
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
「お尻の奥が痛い」「足にしびれがある」といった症状が続くと、「いつ治るのだろう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 梨状筋症候群は、症状の程度によって回復までの期間に差があります。軽度であれば数週間で改善することもありますが、慢性化している場合は数カ月以上かかるケースもあります。 本記事では、梨状筋症候群が治るまでの期間の目安を症状の程度別に解説します。また、主な治療法や回復を妨げる行動についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 梨状筋症候群でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 梨状筋症候群が治るまでの期間|症状の程度別に解説 梨状筋症候群が治るまでの期間は、症状の重さや治療への取り組み方によって大きく異なります。ここでは、症状の程度を以下3つに分け、回復期間の目安を解説します。 軽度の場合は2週間〜1カ月程度で改善する 中等度の場合は1〜3カ月の治療期間が必要 重度・慢性化している場合は3カ月以上かかることも ただし、上記の期間はあくまで目安です。同じ程度の症状でも、生活習慣や体の状態によって回復にかかる期間は異なります。 軽度の場合は2週間〜1カ月程度で改善する 痛みやしびれが軽く、日常生活に大きな支障がない場合は、2週間〜1カ月程度で症状が改善することが多いです。 また、軽度の症状であれば、ストレッチや生活習慣の見直しといったセルフケアで十分な効果が期待できます。 さらに、梨状筋症候群は「長時間の座位を避ける」「こまめに体を動かす」など、梨状筋への負担軽減を意識すると、回復が早まりやすくなります。 中等度の場合は1〜3カ月の治療期間が必要 痛みが続き、「座っていると辛い」「歩くと違和感がある」といった状態では、1〜3カ月程度の治療期間が必要になることがあります。 中等度の症状では、セルフケアに加えて、医療機関でのストレッチ指導や薬物療法などを組み合わせながら、経過を見ていくことが一般的です。(文献1) ただし、回復期間は日常生活での姿勢や体の使い方にも左右されます。治療と並行して、座り方や作業環境の見直しを行うと、回復を早められる可能性があります。 重度・慢性化している場合は3カ月以上かかることも 痛みやしびれが長期間続いている場合や、再発を繰り返している場合は、3カ月以上の治療期間が必要になることがあります。 慢性化した梨状筋症候群では、保存療法だけでは十分な改善が得られないケースもあります。症状が長引く場合は、医療機関で詳しい検査を受け、治療方針を見直すことが重要です。 また、梨状筋症候群は腰椎椎間板ヘルニアなど、他の疾患と症状が似ている場合があり、誤診される可能性も否定できません。症状が改善しない場合は、専門医への相談を検討しましょう。 梨状筋症候群の症状 梨状筋症候群とは、お尻の奥深くにある梨状筋が、坐骨神経を圧迫することで起こる症状です。 梨状筋症候群の主な症状は、以下のとおりです。 臀部から太もも、ふくらはぎにかけての痛み 股関節の動きに伴う痛み それぞれ詳しく解説します。 臀部から太もも、ふくらはぎにかけての痛み 梨状筋症候群では、お尻から太もも、ふくらはぎや足先まで痛み・しびれが広がることがあります。電気が走るようなピリピリとした感覚や、ジーンと響くような感覚、焼けるような痛みなど、症状の現れ方は人によってさまざまです。 このような症状は一般的に「坐骨神経痛」と呼ばれます。ちなみに、坐骨神経痛は病名ではなく、坐骨神経が圧迫・刺激されることで起こる痛みやしびれの総称です。梨状筋症候群は、坐骨神経痛を引き起こす原因の一つとなります。 なお、坐骨神経痛を引き起こす原因には、梨状筋症候群以外にも腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)などがあります。 以下の記事では、坐骨神経痛について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 股関節の動きに伴う痛み 梨状筋症候群では、股関節を動かすと痛みが増すことがあります。 梨状筋は、股関節を外側に回す働きをする筋肉です。股関節を内側や外側に回したり、曲げ伸ばししたりする際に梨状筋が伸縮し、坐骨神経を刺激します。坐骨神経への刺激に伴い、痛みが生じてしまうのです。 とくに、股関節を外側に回す動きは梨状筋を強く収縮させるため、痛みを感じやすいです。 また、階段の上り下りや足を組む動作など、日常生活の動作でも痛みが生じる場合があります。 梨状筋症候群の主な治療法と治るまでの考え方 梨状筋症候群の治療法は、症状の程度によって異なります。軽度であればセルフケアで改善することもありますが、症状が強い場合は医療機関での治療が必要です。 「早く治したい」気持ちは当然ですが、無理に回復を急ぐと症状が悪化することもあります。自分の症状に合った治療法を選び、焦らず取り組むことが大切です。 ここでは、以下の治療法を解説します。 保存療法が基本 手術療法が検討されるケース 梨状筋症候群に対する再生医療 上記に併せて「治るまでの考え方」も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 保存療法が基本 梨状筋症候群の治療は、手術を行わない保存療法が基本です。梨状筋の緊張を和らげ、炎症の抑制を目的として、以下のような治療が行われます。 治療法 内容 ストレッチ 梨状筋を伸ばすことで神経への圧迫を軽減する 薬物療法 痛み止めや消炎鎮痛剤で痛みや炎症を抑える 温熱療法 温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる 注射療法 局所麻酔薬やステロイド薬を注射し、痛みと炎症を抑える (文献1) 多くの場合、保存療法を一定期間続けることで症状の改善が期待できます。症状の程度に応じて治療内容が調整されるため、医師と相談しながら進めていきましょう。 手術療法が検討されるケース 保存療法を数カ月間継続しても症状が改善しない場合や、他の疾患が疑われる場合は、手術療法が検討される場合があります。 ただし、梨状筋症候群で手術が必要となるケースは稀です。手術を検討する際は、医師による慎重な判断が前提となります。 梨状筋症候群に対する再生医療 「保存療法では十分な改善が得られないが、手術は避けたい」方には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、患者様ご自身の細胞や血液成分を用いる治療法です。主に幹細胞治療とPRP療法の2つがあります。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 いずれも手術や入院が不要で、体への負担が少ないことが特徴です。 当院「リペアセルクリニック」で行っている再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 自宅でできる梨状筋ストレッチ 梨状筋症候群の改善や予防には、自宅でのストレッチが効果的です。梨状筋を伸ばすことで、坐骨神経への圧迫を軽減し、症状の緩和が期待できます。 梨状筋ストレッチの手順は、以下のとおりです。 仰向けに寝て、両膝を立てる 右足を左足の膝の上に乗せる 左太ももの裏を両手で持ち、ゆっくりと胸に引き寄せる この姿勢を30秒間保持する 反対側も同様に行う なお、ストレッチは無理のない範囲で行いましょう。また、朝起きたときやお風呂上がりなど、体が温まっているタイミングが効果的です。 ただし、痛みが強い場合は無理にストレッチを行わず、医療機関を受診してください。 梨状筋症候群の回復を遅らせる3つのやってはいけない行動 梨状筋症候群は、日常生活での行動が回復に大きく影響します。以下のような行動は、症状を悪化させたり、回復を遅らせたりする可能性があるため注意が必要です。 長時間同じ姿勢で座り続ける 痛みを我慢してハードな運動を続ける 痛みが引いたからと予防策をやめる それぞれ詳しく解説します。 長時間同じ姿勢で座り続ける デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢を続けていると、梨状筋が圧迫され、坐骨神経への刺激が強まります。 とくに、足を組んだり、片方に体重をかけたりする姿勢は、梨状筋への負担が大きくなるため注意が必要です。 長時間座る必要がある場合は、1時間に1回程度は立ち上がって歩いたり、軽いストレッチを行ったりしましょう。また、椅子に座る際は足を組まない意識も大切です。 痛みを我慢してハードな運動を続ける 痛みがあるにもかかわらず、無理に運動を続けると、炎症が進行して治療期間が延びる可能性があります。 とくに注意が必要な運動は、以下のとおりです。 長距離ランニング 重量挙げ 急な方向転換を伴うスポーツ(サッカー、テニスなど) 運動を再開する際は、段階的に強度を上げていくことが重要です。痛みが完全に治まるまでは激しい運動を避け、医師や理学療法士の許可を得てから復帰しましょう。 痛みが引いたからと予防策をやめる 梨状筋症候群は、治療によって一時的に症状が改善しても、生活習慣や筋緊張の影響により再発しやすい疾患とされています。 ある研究では、注射治療を受けた患者様の68%以上が痛みの再発を経験し、その多くが「治療後3カ月以内に起こった」と報告されています。(文献2) 痛みが消えても、筋肉の柔軟性が完全に回復したわけではありません。また、姿勢の癖や生活習慣は簡単には変わらないため、意識的な予防策の継続が重要です。 まとめ|梨状筋症候群は治るまでの期間を理解して適切に対処することが大切 本記事では、梨状筋症候群が治るまでの期間の目安と、治療法、回復を妨げる行動について解説しました。 梨状筋症候群が治るまでの期間は、軽度であれば2週間〜1カ月程度、中等度で1〜3カ月程度、重度・慢性化している場合は3カ月以上かかることもあります。早期に対処し、適切なセルフケアを続けることが、回復を早めるためのポイントです。 症状が長引く場合や、セルフケアで改善しない場合は、医療機関への受診を検討しましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供や簡易オンライン診断を行っております。 梨状筋症候群でお悩みの方は、ぜひご登録ください。 梨状筋症候群の治るまでの期間に関するよくある質問 梨状筋症候群は完治する? 梨状筋症候群は、適切な治療と予防を続けることで完治が期待できる疾患です。多くの場合、保存療法で症状改善が期待できます。 ただし、痛みが消えただけでは完治とはいえません。筋肉の柔軟性が回復し、再発しにくい状態になるまでには時間がかかります。症状が消失した後も、最低3カ月程度は予防策の継続が推奨されます。 完治までの期間には個人差があります。少しでも違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 梨状筋症候群が治らない場合はどうすればいい? 保存療法を続けても症状が改善しない場合は、まず治療法の見直しを検討しましょう。より専門的な医療機関(ペインクリニックや大学病院など)を受診したり、治療内容を変更したりすることが有効な場合もあります。 症状によっては手術療法が検討されるケースもありますが、手術以外の治療法を希望される場合は、再生医療という選択肢もあります。治療法の選択については、ご自身の症状や希望に合わせて、医師とよく相談することが大切です。 再生医療に関する詳しい情報は、以下のページでご確認いただけます。 参考文献 (文献1) Piriformis syndrome, diagnosis and treatment|PubMed (文献2) Recurrence of piriformis syndrome: One year follow up post ultrasound guided injection therapy
2025.02.09 -
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- その他、整形外科疾患
「魔女の一撃」― ぎっくり腰。 くしゃみや咳といった日常の何気ない動作で、突然、動けないぐらいの腰痛を経験したことはありますか? ぎっくり腰、正式名称「急性腰痛症」は、誰もが経験する可能性のある身近な腰のトラブルです。 1999年の調査では、約40万人が急性腰痛症を経験したというデータも存在します。 どうしてぎっくり腰になるのか? その答えは、腰への大きな負担、姿勢の悪さ、筋力不足、急な動作、そして加齢による体の変化など、多岐にわたります。 この記事では、ぎっくり腰の原因から治療、そして予防法まで医師の監修により詳しくご紹介します。 ぎっくり腰の不安を解消し、快適な日常生活を送るためのヒントが満載です。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ぎっくり腰について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【基礎知識】ぎっくり腰とは ぎっくり腰は、「急性腰痛症」とも呼ばれ、誰にでも起こる可能性のある身近な腰のトラブルです。医学的に急性腰痛とは、発症から4週間未満の腰痛と定義されており、ぎっくり腰はその代表的なタイプに位置づけられます。(文献1) くしゃみや咳といった何気ない動作や重い荷物を持ち上げた瞬間、前かがみになったときなど、日常生活のふとしたきっかけで、突然強い腰の痛みに襲われるのが特徴です。 急激に発症するため、ぎっくり腰は「魔女の一撃」と表現されることもあります。まるで魔法をかけられたかのように突然痛みが生じることから、この名がつけられています。 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯、関節などの組織に急激な負荷がかかり発症すると考えられています。その一方で、画像検査などでは明確な損傷部位が特定できないことも少なくありません。 本記事では、ぎっくり腰の原因をより深く掘り下げて解説することで、どうしてぎっくり腰が起きるのかを理解し、効果的な対処法や予防策を身につけるためのお手伝いをいたします。 ぎっくり腰と他の腰痛の違い ぎっくり腰と他の腰痛との最も大きな違いは、症状の現れ方と痛みの出方にあります。 ぎっくり腰は、特定の動作をきっかけに突然発症し、動くのが困難になるほどの強い腰痛が特徴です。 一方で、他の腰痛では急な痛みではなく、徐々に痛みが強くなっていく場合が多く見られます。 また、ぎっくり腰は比較的短期間で痛みが軽減することが多い一方、他の腰痛では痛みが長引いたり、再発を繰り返したりするケースもあります。 ぎっくり腰だと思っていたら実は別の病気が隠れているケースもあり、他の腰痛の原因として挙げられるものは以下の通りです。(文献1) 重篤な基礎疾患(悪性腫瘍、感染、骨折など) 下肢の神経症状を併発する疾患 脊柱構成体の退行性病変(椎間板変性、椎間関節変性など) そのため、次のような症状が見られる場合は、医療機関を受診してください。 腰の痛みに加えて下肢にしびれや力が入りにくい症状がある 尿・排便の異常がみられる 発熱や全身のだるさを伴う 転倒や事故などの強い外傷後に痛みが出た 安静にしていても痛みが改善しない、または悪化している ぎっくり腰になる3つの要因 ぎっくり腰にはいくつかの要因があります。 厚生労働省の「腰痛予防対策」では、腰痛の発生要因として、動作要因・環境要因・個人的要因の3つに分類しています。(文献2) ぎっくり腰も、これらの要因が複合的に重なることで発症しやすくなります。 以下サイトでは、ぎっくり腰の症状チェックについて解説しておりますので、併せてお読みください。 動作要因 動作要因とは、腰に急激または過度な負荷や負担がかかる体の動かし方を指します。 ぎっくり腰の代表的なきっかけは、 重い荷物を持ち上げた瞬間 中腰や前かがみの姿勢から体をひねったとき 急に立ち上がる、振り返るといった突発的な動作 デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢が続く など、日常の何気ない動作です。 長時間同じ姿勢でいると、腰回りの筋肉は緊張し続け、血行が悪くなります。その結果、筋肉や靭帯の柔軟性が低下し、ちょっとした動きでも痛みが出やすくなります。 そのため、 重い物を扱う仕事をしている人 中腰での作業が多い人 急いで動くことが多い人 デスクワーク中心で座りっぱなしの人や1時間以上続けて同じ姿勢で作業することが多い人 は、動作要因によるぎっくり腰のリスクが高いといえます。 環境要因 環境要因とは、寒い場所・暗い場所での作業や、作業空間が不良な状態などにより、腰に負担をかけている状態を指します。 代表的な例として、 狭い作業場所で体を動かしにくい 車の運転などで長時間全身が振動にさらされる 寒い環境で体が冷えやすい といった状況があげられます。 工場や倉庫などで、限られたスペースの中で作業を行う人 配送業や営業職で、車移動が多く長時間座り続ける人 冷房の効いた室内や冬場の寒さにさらされやすい人 は、腰への負担が蓄積しやすく、ぎっくり腰の発症リスクが高まりやすい傾向があります。 個人的要因 個人的要因とは、体の状態や年齢、性別など本人に由来する要因です。 まず挙げられるのが、筋力不足です。腹筋や背筋など体幹の筋肉が弱いと、腰を支える力が不足します。運動不足の人ほど腰痛を招きやすくなるため、日常的な運動習慣が重要です。 また、猫背や反り腰といった姿勢の悪さも腰への負担を増大させます。長時間のスマホ操作やパソコン作業で、無意識に悪い姿勢が習慣化している人は注意が必要です。 さらに、 体重増加(肥満)による腰への負担 ストレスによる自律神経の乱れ 冷え性による筋肉のこわばり 加齢による筋力や骨(骨粗鬆症など)の変化 も、ぎっくり腰の発症リスクを高めます。 このため、 運動不足の人 体重が増えてきた人 ストレスをため込みやすい人 冷えやすい体質の人 年齢とともに体力が低下している人 は、個人的要因からぎっくり腰になりやすいと考えられます。 ぎっくり腰の初期症状 ぎっくり腰の初期症状で最も特徴的なのは、突然現れる激しい腰痛です。 この痛みは、くしゃみや咳、重いものを持ち上げた瞬間など、何気ない動作がきっかけで起こることが多く見られます。 痛みの出方は個人差があり、激痛で動けなくなる人もいれば、ズキズキとした痛みが続く人もいます。発症直後は、腰を動かそうとすると痛みが増すため、無理に動かさず、まずは安静を保ちましょう。 ぎっくり腰が慢性化する原因 ぎっくり腰の症状は、適切な処置を行わないと慢性化する恐れがあります。 初期の痛みが出た段階で、無理に動いたり、間違ったケアを行ったりすると、炎症が長引き、痛みがさらに強まる可能性があります。 慢性腰痛に移行すると、日常生活に大きな支障をきたし、痛みへの不安やストレスなど精神的な負担も増大させてしまう可能性があります。また、神経が圧迫されると、臀部~下肢にかけてしびれや痛みが現れる場合もあります。 重篤な例では、排尿や排便のコントロールがうまくいかなくなる膀胱直腸障害が現れます。 腰痛は世界中の主要な障害原因で、大きな社会問題となっています。 ぎっくり腰の禁止行動 ぎっくり腰になった直後は、症状を悪化させないために避けるべき行動があります。 まず、患部を揉んだり、無理にストレッチを行ったりするのは避けましょう。炎症が起きているときに刺激を加えると、かえって痛みが強くなる可能性があります。 また、温めるのも逆効果です。発症直後は、炎症を抑えるためにクーリングが必要です。熱いお風呂に長時間浸かるのは避け、シャワーで済ませるようにしましょう。 その一方で、安静にしすぎるのも良くありません。痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。ウォーキングや軽いストレッチなどがおすすめです。 くわえて、痛みを確かめるために腰を何度も動かしたり、押したりする行為は避けるべきです。 ぎっくり腰の応急処置 ぎっくり腰になった直後は、突然の強い痛みによりパニックになってしまうかもしれませんが、落ち着いて適切な応急処置を行うことが重要です。 ぎっくり腰の応急処置として有効なのが、RICE処置です。 RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字で、RICE処置はスポーツによる怪我の応急処置として広く知られています。 【ぎっくり腰に対するRICE処置の考え方】 項目 内容 ポイント Rest(安静) 楽な姿勢で安静にする 横になるのが良いが、難しい場合は椅子に座っても良い Ice(冷却) 患部を冷やす 炎症と痛みを抑えるため氷水を入れた袋や保冷剤を用いる 凍傷を避けるためにタオルを挟み、冷やし過ぎに注意 Compression(圧迫) テーピングなどで圧迫して腫れを抑える ぎっくり腰では行わない Elevation(挙上) 患部を心臓より高くする 腰痛には該当しない RICE処置を行っても強い痛みが続く場合や、しびれや麻痺などの神経症状が現れた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。 ぎっくり腰の前兆と対処法について、併せてお読みください。 ぎっくり腰の治療方法 ぎっくり腰の治療は、症状の強さや経過などを考慮して選択されます。多くの場合、手術を行わない保存的治療が第一選択です。 医師は、症状や状態を確認し、最適な治療法を選択します。 重度の神経症状や腫瘍、骨折が疑われる場合には、初期段階での画像診断を行うべきです。 なお、アメリカ理学療法士協会では、急性腰痛の管理には、患者の状態に応じた運動療法が重要であるとしています。(文献3) また、稀ではあるものの保存的治療で改善しない場合は、手術が必要となるケースもあります。 保存療法 保存療法とは、手術以外の方法で症状の改善を目指す治療法です。ぎっくり腰の治療の中心となり、多くの方は保存療法のみで回復します。 薬物療法 腰痛診療ガイドラインでは、薬物療法は疼痛の軽減や機能改善に有用とされています。(文献1) とくにNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、急性腰痛に対して強く推奨されています。そのほか、推奨度は高くありませんが、症状に応じて以下の薬剤が用いられることもあります。 筋弛緩薬 アセトアミノフェン 弱オピオイド ワクシニアウイルス摂取家兎炎症皮膚抽出液 物理療法・装具療法 物理療法や装具療法は、弱く推奨されています。 牽引療法 超音波療法 経皮的電気神経刺激(TENS) 腰椎サポート(コルセット) 痛みの軽減や動作の補助として役立つ場合がありますが、過度に頼りすぎないことが重要です。 運動療法 急性腰痛に対する運動療法そのもののエビデンスは明確ではない一方で、安静よりも可能な範囲で活動性を維持する方が有用とされています。日常生活動作を少しずつ再開することが回復につながります。 手術 ぎっくり腰は、多くの場合保存療法で十分な効果が得られます。そのため、手術が必要となるケースは稀です。 保存的治療を行っても症状が改善せず、 強い神経症状が続く 日常生活に大きな支障が出ている といった場合に、手術が検討されることがあります。 再生医療 保存療法で十分な改善が得られず、かつ手術をできるだけ避けたい場合の選択肢として、再生医療が検討されることがあります。再生医療は、脂肪由来の幹細胞を用いて、損傷した組織の修復や炎症の抑制を目指す治療法です。 慢性化した腰痛や再発を繰り返すケースでは、専門医に相談の上で新たな治療の選択肢となる可能性があります。 ぎっくり腰の予防方法 ぎっくり腰は、一度発症すると再発しやすい腰痛です。そのため、過去にぎっくり腰を経験した方は、予防を心掛けることが大切です。日頃の姿勢や運動習慣、体調管理により、ぎっくり腰のリスクを減らせます。 なお、コルセットやインソールは、痛みがあるときの補助として用いられることはありますが、予防の基本は生活習慣の改善とされています。 また、厚生労働省の公式サイトでは、職場や日常における腰痛リスクを確認できる「腰痛予防チェック」も紹介されていますのでご参照ください。(文献2) 正しい姿勢 ぎっくり腰の予防に正しい姿勢を保つことは不可欠です。 猫背や反り腰といった悪い姿勢は、腰に負担をかけてしまいます。 日頃から正しい姿勢を意識し、立っているときも座っているときも、背筋を伸ばし、お腹に力を入れるようにしましょう。 デスクワークが多い方は、長時間同じ姿勢を続けないことが大切です。1時間に1回程度は立ち上がり、軽く体を動かすなど、こまめに休憩を心掛けてください。 適度な運動 適度な運動は筋肉を強化し、ぎっくり腰の予防につながります。ウォーキングや水泳など、腰への負担が少ない運動を習慣的に行いましょう。 厚生労働省は、1日60分以上のウォーキングを推奨しています。(文献4) また、腹筋や背筋といった、体幹の筋肉を鍛えることも重要です。体幹トレーニングは、特別な器具を使わずに自宅で行えるのが特徴です。 一方で、腰痛予防に運動療法は有用とされているものの、すべての運動が適しているわけではないとされています。専門医が状態を評価した上で、適切にプログラムされた運動であることが重要です。(文献1) なお、急な動作は腰に負担をかけます。勢いよく物を持ち上げたり、急に体をひねったりする動作は避け、日常生活でも動作はゆっくり行うよう心掛けましょう。 また、精神的なストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めるため、ぎっくり腰を引き起こしたり再発しやすくしたりします。運動や入浴、十分な睡眠など、自分に合った方法でストレスを解消することは、心身の健康維持だけでなく、腰痛予防にも重要です。 体重管理 体重増加は腰への負担を増大させます。バランスの良い食事と適度な運動を心掛け、適切な体重を維持することも重要です。肥満気味の人は、BMI(体格指数)を指標として自身の適正体重を確認し、体重管理を意識しましょう。 冷え防止 体が冷えると筋肉がこわばり、血行が悪化しやすくなるため、ぎっくり腰のリスクが高まります。とくに冬場は、体を冷やさないよう、温かい服装を心掛け、必要に応じてカイロや温熱シートなどを活用しましょう。 また、朝の寝起きは体が温まっていないため、腰の筋肉が固まりがちです。急に動くとぎっくり腰を起こしやすくなります。起床後はゆっくり体を動かし、腰を慣らしてから行動すると良いでしょう。 ぎっくり腰のメカニズムを理解し痛みに悩まない生活を送ろう ぎっくり腰はふとしたきっかけで突然起こる激しい腰痛で、その原因は腰にかかる負担の積み重ねです。 日常生活で悪い姿勢や運動不足、体重増加、冷え、ストレスなどが重なると、腰回りの筋肉や靭帯が硬くなり、柔軟性が低下します。その状態で、くしゃみや中腰での動作といった刺激が加わると、筋肉や関節に炎症が起こり、ぎっくり腰を発症すると考えられています。 ぎっくり腰を経験すると、必要以上に動かなくなったり、自己判断で誤った対処をしたりするケースも見られますが、こうした対応はかえって回復を遅らせ、慢性腰痛へ移行する原因になるため注意が必要です。 ぎっくり腰のメカニズムを正しく理解し、発症時の適切な対処と、日頃から姿勢・運動・生活習慣を意識した生活が、再発予防と痛みに悩まない生活につながります。 不安が強い場合や症状が改善しない場合は、早めに専門医へ相談することも大切です。保存療法で十分な改善が見られず、手術を避けたい場合に、再生医療という選択肢があります。 再生医療について、さらに詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。 ぎっくり腰に関するよくある質問 ぎっくり腰で「歩けるけど痛い」場合は仕事を休むべきですか? 歩ける状態であっても、強い痛みがある場合は、無理は禁物です。とくに、重い物を持つ、長時間同じ姿勢を続ける、前かがみや中腰になることが多い仕事の場合は、症状を悪化させる可能性があります。 発症直後はできるだけ安静を保ち、必要に応じて仕事を休む、もしくは業務内容を調整するのが良いでしょう。 一方で、痛みが落ち着いてきた場合は、無理のない範囲で体を動かすのが回復を促すとされています。 痛みの程度や仕事内容によって対応は異なるため、「歩けるから大丈夫」と自己判断せず、医師や専門家に相談することをおすすめします。 ぎっくり腰はどれくらいで治りますか? ぎっくり腰は、適切な対処を行えば、多くの場合1週間から2週間程度で痛みが軽減するとされています。(文献5)軽症であれば数日で日常生活に支障がなくなるケースもあります。 ただし、無理をして動いたり、誤った対処をしたりすると痛みが長引き、慢性腰痛へ移行するケースがあります。 また、痛みが長期間続く場合や、しびれ・力が入りにくいなどの神経症状を伴う場合は、他の疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。 回復期間には個人差があります。ぎっくり腰を発症したら、悪化させない行動の意識が重要です。 参考文献 (文献1) 腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版|南江堂 (文献2) 腰痛予防対策|厚生労働省 (文献3) Interventions for the Management of Acute and Chronic Low Back Pain: Revision 2021|Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy (文献4) アクティブガイド2023|厚生労働省 (文献5) Acute low back pain: clinical course and prognostic factors|Disability and Rehabilitation
2025.02.03 -
- 脊椎
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「帯状疱疹が治ったのに、なぜ痛みが続くの?」「この痛みは一生続くのだろうか…」 このように不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 帯状疱疹後神経痛は、患者さんのQOL(生活の質)を大きく低下させ、日常生活に支障をきたす可能性があります。しかし、近年の研究によって、その生理学的メカニズムが少しずつ明らかになってきました。 この記事では、帯状疱疹後神経痛のメカニズムについて詳しく解説します。科学的な理解を深めることが、痛みを和らげる希望につながるでしょう。 帯状疱疹後神経痛とは? 帯状疱疹は、子どもの頃に多くの方が感染する水痘(みずぼうそう)と同じウイルスが原因で起こる病気です。水痘が治った後も、ウイルスは体の中の神経の近くに潜んでいます。普段は眠っているこのウイルスが、なんらかのきっかけで再び活動をはじめることを「再活性化」と言います。 再活性化したウイルスは神経に沿って移動し、皮膚で増えることで発疹や水ぶくれを作ります。この時、強い痛みを感じることが多いです。多くの人は数週間で治りますが、中には痛みが長く続く人もいます。これを帯状疱疹後神経痛と呼びます。 帯状疱疹後神経痛は、痛みのせいで日常生活が送りにくくなることがあります。痛みが生活に与える影響を「QOL(生活の質)の低下」と表現します。 帯状疱疹後神経痛は、患者さんの生活に大きな影響を与える可能性がある、つらい病気なのです。 帯状疱疹後神経痛の診断は、国際的な基準に基づいて行われます。この基準では、帯状疱疹の発疹が治ってから3か月以上続く痛みを「帯状疱疹後神経痛」と定義しています。痛みは、発疹があった場所に限らず、その周辺にも広がることがあります。 また、日本のペインクリニック学会でも、独自の診断基準を作成しています。この基準では、痛みの性質や部位、程度などを詳しく評価することが重要だとされています。 医師は、これらの基準を参考に、患者さんの症状や経過を詳しく調べることで、帯状疱疹後神経痛かどうかを判断します。もし、帯状疱疹にかかった後で、長く続く痛みに悩んでいるなら、専門医に相談してみることをおすすめします。 帯状疱疹後神経痛の生理学的メカニズム 帯状疱疹後神経痛は、体の中で複雑な変化が起こることによって引き起こされます。ここでは、その生理学的なメカニズムについて詳しく解説します。 神経細胞の損傷と再生 帯状疱疹の原因となるウイルスは、子どもの頃にかかる水ぼうそうが治った後も、体の中に潜んでいます。このウイルスは、神経の近くで長い間じっとしています。 ところが、何かのきっかけでウイルスが目覚めると、神経に沿って移動をはじめます。そして、皮膚の中で増えていくことで、発疹や水ぶくれを作るのです。 この時、ウイルスに感染した神経の細胞は、ダメージを受けてしまいます。神経細胞は、脳と体の各部分をつなぐ大切な役割を持っています。痛みを感じると、その信号を脳に伝えるのも神経細胞の仕事です。 しかし、ウイルスに攻撃された神経細胞は、うまく働けなくなってしまうのです。痛みの信号が脳に正しく伝わらなかったり、必要以上に強い痛みを感じてしまったりします。これが、帯状疱疹後神経痛の原因の一つだと考えられています。 神経細胞は傷ついても、少しずつ回復することができます。けれども、完全に元通りになるのはとても難しいのです。一度ダメージを受けた神経細胞は、以前のように痛みの信号を伝えられなくなってしまうこともあるのです。 このように、帯状疱疹後神経痛は、ウイルスによる神経細胞へのダメージが原因で起こると考えられています。神経の回復を助け、痛みを和らげる治療法の開発が、今も進められているところです。 痛みの伝達メカニズム 帯状疱疹後神経痛では、傷ついた神経細胞が過敏な状態になっているのが特徴です。そのため、本来なら痛みを感じないような軽い刺激でも、痛みとして脳に伝わってしまうのです。この状態を「アロディニア」と呼んでいます。 さらに、痛みの信号が体の中の神経の通り道で増幅されることで、より強い痛みを感じるようになることもあり得ます。このように、痛みを伝えるしくみに異常が起こることが、帯状疱疹後神経痛が長引く原因の一つと考えられているのです。 帯状疱疹後神経痛の痛みは、「侵害受容器の感作」や「中枢性感作」といった変化が関係していると考えられています。 侵害受容器は、痛みを感じ取る神経の末端にある受容体です。帯状疱疹によって神経が傷つくと、この侵害受容器が過敏になり、本来は痛みを感じない刺激でも痛みを感じるようになってしまいます。 また、痛みの信号が繰り返し脳に伝わることで、脳の痛みに対する反応も敏感になってしまう「中枢性感作」という変化が起こります。その結果、痛みがさらに強く感じられるようになるのです。 このように、帯状疱疹後神経痛の痛みには、神経のダメージによる末梢での変化と、脳での痛みの処理の変化が関わっていると考えられています。これらのメカニズムを理解することは、効果的な治療法の開発につながると期待されています。 免疫システムの役割 私たちの体には、病気から体を守ってくれる「免疫システム」があります。免疫システムは、ウイルスなどの侵入者から体を守る重要な役割を持っています。 しかし、年をとったり、ストレスを受けたりすると、この免疫システムがうまく働かなくなることがあります。免疫力が下がると、体の中に潜んでいた帯状疱疹のウイルスが、再び活動をはじめてしまうのです。 一方で、帯状疱疹後神経痛が起こる原因の一つに、免疫の反応が過剰になってしまうことが関係しているようです。本来、免疫システムはウイルスから体を守るために働きますが、時には行きすぎた反応を起こしてしまうことがあるのです。 この過剰な免疫反応によって、体の中で炎症を引き起こす物質が増えてしまいます。これらの物質は、神経を傷つけたり、過敏にしたりして、痛みを悪化させてしまう可能性があります。 つまり、帯状疱疹後神経痛は、免疫システムのバランスが崩れることが原因の一つになっていると考えられているのです。免疫力が下がることで、ウイルスが活性化し、また、免疫の反応が過剰になることで、痛みが長引いてしまうのです。 免疫システムを整えることが、帯状疱疹後神経痛の予防や治療に役立つかもしれません。バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理などが、免疫力を維持するために大切だと言われています。 帯状疱疹後神経痛の影響 帯状疱疹後神経痛は、患者さんの生活の質に大きな影響を与えます。痛みは日常生活のあらゆる場面で支障をきたし、精神的な健康にも悪影響を及ぼすのです。 日常生活への影響 帯状疱疹後神経痛は、患者さんの日常生活にさまざまな影響を与えます。 まず、痛みのために十分な睡眠がとれなくなることがよくあります。夜中に痛みで目が覚めてしまったり、痛みが気になって寝付けなかったりするのです。睡眠不足は、日中の活動にも影響を及ぼします。集中力が低下したり、疲れやすくなったりするでしょう。 また、痛みは仕事や家事の効率を下げてしまうことがあります。デスクワークでは、長時間同じ姿勢でいるのがつらくなったり、資料を運ぶのが難しくなったりするかもしれません。家事では、掃除や洗濯など、体を動かす作業が痛みで困難になる場合もあります。 外出時には、衣服が患部に触れることで痛みが増したり、長時間歩くのがつらかったりと、移動そのものが大変になることもあります。公共交通機関の利用や、買い物など、これまであたり前にできていたことが、痛みによって制限されてしまうのです。 趣味や社会活動も、痛みの影響を受けます。スポーツや運動が思うようにできなくなったり、外出が減ったことで人との交流が減ったりするかもしれません。痛みは、人とのコミュニケーションにも影響を及ぼすのです。 さらに、痛みは患者さまの心理状態にも影響を与えます。痛みが続くことで、イライラしたり、落ち込んだりする方もいます。痛みのコントロールができないことへの不安や、先の見えない闘病生活への疲れが、心の負担になるのです。 このように、帯状疱疹後神経痛は、患者さんの日常生活のあらゆる場面に影響を及ぼします。仕事、家事、外出、趣味、人間関係、心理状態など、生活のすべての側面で、痛みがつきまとうのです。 しかし、適切な治療とサポートによって、これらの影響を最小限に抑えることができます。医療者と相談しながら、自分に合った痛みのコントロール方法を見つけることが大切です。また、家族や友人、同じ悩みを持つ人たちと支え合うことも、困難を乗り越える大きな力になるでしょう。 精神的健康への影響 長期的に持続する痛みは、脳内のセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスを崩す可能性があります。これらの物質は気分の調整に重要な役割を果たすため、その不均衡がうつ症状につながる場合があるでしょう。 帯状疱疹後神経痛は、患者さんの精神面にも大きな影響を与えます。慢性的な痛みはストレスを増大させ、不安やうつ症状を引き起こすことがあるのです。 痛みがなかなかコントロールできないことで、将来への不安を感じる患者さんも少なくありません。「このまずっと痛みに苦しむのだろうか」と悲観的になってしまう方もいるでしょう。 また、周囲の人が帯状疱疹後神経痛の痛みを理解してくれないと、患者さんは孤独感を抱えてしまうかもしれません。「自分だけが痛みに苦しんでいる」と感じ、心理的に追い詰められてしまう方もいます。 実際に、50代の女性は帯状疱疹後神経痛のために仕事を辞めざるを得なくなり、経済的な不安から抑うつ状態になってしまったそうです。また、80代の男性は痛みのために家族との関係がぎくしゃくし、孤独感から不眠に悩まされていたと言います。 このように、帯状疱疹後神経痛は患者さんの精神的な負担を大きくし、QOLを著しく低下させる可能性があるのです。痛みに苦しむ患者さんが、周囲の理解とサポートを得られるよう、社会全体で支えていくことが大切だといえるでしょう。 現在の治療法と未来の可能性 帯状疱疹後神経痛の治療には、日本ペインクリニック学会が発表しているガイドラインがあります。 ガイドラインによると、帯状疱疹後神経痛に対する治療法は、薬物療法を中心にさまざまな選択肢があります。現在の主な治療法とその効果について見ていきましょう。また、最新の研究で注目されている新たな治療法や予防法についても触れていきます。 伝統的治療法 帯状疱疹後神経痛の治療には、いくつかの種類の薬が用いられます。 治療法 説明 効果 副作用 三環系抗うつ薬 脳内の神経伝達物質のバランスを整える 痛みを和らげる効果が期待できる 眠気、口の渇きなど 抗てんかん薬(プレガバリン、ガバペンチンなど) 神経の過敏性を抑える 痛みを軽減する めまい、眠気など オピオイド鎮痛薬 脳内の痛みを抑える物質の働きを強める 強い痛みに対して鎮痛効果を発揮 便秘、嘔吐、依存性のリスク リドカインパッチ 患部に直接貼る 局所的に痛みを和らげる 皮膚刺激など 神経ブロック療法 痛みを伝える神経の近くに麻酔薬やステロイドを注射 痛みの伝達を遮断 感染リスク、一時的な神経障害など 経皮的電気神経刺激療法(TENS) 皮膚に電極を貼り、弱い電流を流す 痛みを感じにくくする 皮膚刺激、まれに筋肉の痙攣 まず、三環系抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、痛みを和らげる効果が期待できます。ただし、眠気や口の渇きなどの副作用に注意が必要です。 次に、プレガバリンやガバペンチンなどの抗てんかん薬は、神経の過敏な反応を抑えることで痛みを軽減します。めまいや眠気などの副作用がある場合もありますが、多くの患者さんで効果が見られています。 また、オピオイド鎮痛薬は、強い痛みに対して使用されることがあります。これらの薬は、脳内の痛みを抑える物質の働きを強めることで、鎮痛効果を発揮します。ただし、便秘や吐き気、依存性などの副作用のリスクがあるため、慎重に使用する必要があります。 このほか、リドカインパッチなどの貼り薬を痛みのある部分に直接貼ることで、局所的に痛みを和らげる方法もあります。神経ブロック療法では、痛みを伝える神経の近くに麻酔薬やステロイドを注射し、痛みの伝達を遮断します。 経皮的電気神経刺激療法(TENS)は、皮膚に電極を貼り、弱い電流を流すことで痛みを和らげる治療法です。この方法は、痛みの信号を脳に伝えにくくすることで効果を発揮します。皮膚への刺激感はありますが、大きな副作用は少なく、とくに薬物療法と組み合わせることで効果が期待できます。ただし、効果の程度には個人差があり、すべての患者さんに同じように効くわけではありません。 これらの治療法を組み合わせることで、多くの患者さんである程度の痛みの緩和が得られますが、完全に痛みをなくすことは難しいのが現状です。 最新の研究と将来の治療法 近年、帯状疱疹後神経痛に対する新たな治療法の開発が進んでいます。 治療法 説明 期待される効果 現状 カプサイシン貼付剤 トウガラシの辛み成分を含む貼り薬 痛みを伝える神経終末の感受性を低下させ、鎮痛効果を発揮 研究段階 ボツリヌス毒素注射 ボトックス注射として知られる 痛みに関連する神経伝達物質の放出を抑制し、痛みを和らげる 臨床試験中 帯状疱疹ワクチン 予防接種 帯状疱疹の発症そのものを予防し、結果として帯状疱疹後神経痛の発症も防ぐ 一部実用化 カプサイシン貼付剤は、唐辛子の辛み成分を含む貼り薬です。これを痛みのある部分に貼ることで、痛みを感じる神経の働きを弱め、痛みを和らげる効果が期待できます。 ボツリヌス毒素注射は、一般的にはしわ取りで知られるボトックス注射と同じものです。この注射は、痛みを伝える神経の働きを抑えることで、痛みを軽減する効果が期待されています。 帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹そのものの発症を予防するワクチンです。このワクチンを接種することで、体の中で眠っている帯状疱疹のウイルスが活動をはじめるのを抑え、結果として帯状疱疹後神経痛の発症も防げる可能性があります。 これらの新しい治療法や予防法は、帯状疱疹後神経痛で苦しむ患者さんの痛みを和らげるための新たな選択肢として注目されています。帯状疱疹後神経痛の治療は日々進歩しており、患者さんの生活の質を改善するためのさまざまな方法が増えています。 まとめ:科学的理解がもたらす希望 痛みのメカニズムを理解することで、患者さんは自身の症状をより客観的に捉えられるようになります。たとえば、天候の変化で痛みが増す現象も、気圧の変化が神経に与える影響として説明できるでしょう。これにより、不安や恐れが軽減される可能性があります。 医療者や研究者たちは、帯状疱疹後神経痛のメカニズムを少しずつ解明してきました。ウイルスによる神経の傷、痛みの信号伝達の異常、免疫システムの関与など、複雑な要因が絡み合っていることがわかってきたのです。 この科学的な理解は、あなたが自分の症状と向き合う上で、大きな助けになるでしょう。痛みの原因が少しずつ明らかになることで、あなたは自分の状態をより正しく理解することができます。そして、その理解を基に、医師とともに、あなたに合った治療法を選ぶことができるでしょう。 現在、多くの治療選択肢があります。薬物療法、神経ブロック、心理療法など、さまざまなアプローチが試みられています。これらの治療法は、あなたの痛みを和らげ、生活の質を改善するために役立つかもしれません。 帯状疱疹後神経痛は、簡単には克服できない病気かもしれません。しかし、医療者や周りの人々に支えられながら、一歩ずつ前に進むことができます。今日の痛みに負けず、希望を持ち続けることが大切です。 たとえ痛みがあっても、あなたの人生にはまだ多くの可能性があります。医師と相談しながら、自分に合った方法で痛みと向き合い、日々の生活を送っていきましょう。小さな進歩や改善を大切にし、自分のペースで前に進んでいきましょう。 痛みを単なる'敵'ではなく、身体からのメッセージとして捉え直すことで、より建設的な対処が可能になります。たとえば、痛みが強い時は休息を取り、和らいだ時に少しずつ活動を増やすなど、痛みと共存しながら生活の質を高める方法を見出すことができるでしょう。 この記事が、帯状疱疹後神経痛についての理解を深め、今後の生活に少しでも役立つ情報となれば幸いです。 参考文献一覧 加藤実,帯状疱疹後神経痛に対する薬物療法,日本臨床麻酔科学会vol.28,No.1/Jan.2008,J-STAGE 日本ペインクリニック学会,Key Point,オピオイド 日本ペインクリニック学会,ⅢーA帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛,第3章 各疾患・痛みに対するペインクリニック治療指針p095ー100 日本ペインクリニック学会,ペインクリニックで扱う疾患と治療の現在,帯状疱疹関連痛を含む神経障害性痛 日本ペインクリニック学会,Key Point,神経ブロック 日本ペインクリニック学会,Key Point,NSAIDsとアセトアミノフェン 日本ペインクリニック学会,Key Point,オピオイド 日本ペインクリニック学会,Key Point,抗うつ薬、抗痙攣薬 国立感染症研究所,帯状疱疹ワクチン ファクトシート,厚生労働省 日本ペインクリニック学会,神経障害性疼痛の概要 日本ペインクリニック学会,痛みの機序と分類
2024.11.27 -
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「帯状疱疹が治ったのに、痛みが続く…」「痛くて夜も眠れない…」 このような帯状疱疹後神経痛にお悩みの方は多いのではないでしょうか。帯状疱疹後神経痛は、皮膚の症状が治まった後も数か月から数年にわたって続く可能性がある、非常につらい症状です。 病院での治療と併せてマッサージを取り入れると、痛みの緩和に役立つ可能性があります。ただし、マッサージには注意すべき点もあり、正しい知識を持って行うことが大切です。 この記事では、自宅でできる帯状疱疹後神経痛のマッサージや注意点について解説します。痛みを和らげ、生活の質を高めるヒントとしてお役立てください。 また帯状疱疹後神経痛は、皮膚症状が治った後も神経のダメージが残ることで痛みが長期化しやすく、日常生活に負担がかかるケースも少なくありません。 そのような方には治療の選択肢のひとつとして再生医療があります。 再生医療は、損傷した神経や炎症を抑え、痛みの根本原因にアプローチすることを目指す治療法で、詳細は以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=-Kvk7EX-xDZ2ABYK 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された薬を続けても、痛みが改善しない 既存の治療では効果が見られない 薬の副作用が気になる、あるいはこれ以上薬を増やしたくない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する まずは具体的な治療法について、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、お気軽にご相談ください。 まずは帯状疱疹後神経痛の治療について無料相談! 【自宅でできる】帯状疱疹後神経痛のマッサージ方法 マッサージを行う上で役立つ道具や準備、簡単に実践できるマッサージ法をご紹介します。 必要な道具と準備 簡単なセルフマッサージ法 マッサージには神経の損傷を治す効果はないため、あくまで補助的なケアとして取り入れましょう。 必要な道具と準備 セルフマッサージや介助者によるマッサージを行う際は、以下の道具を準備しましょう。 道具 用途 マッサージオイルやクリーム 肌の摩擦を減らし、マッサージをスムーズに行うのに役立ちます。 タオル オイルやクリームを拭き取るのに使います。 バスタオル マッサージ中に下に敷いておくと、オイルなどで周りが汚れるのを防げます。 枕やクッション 体を楽な姿勢に保つのに使います。 マッサージをはじめる前に、手を清潔にし爪を短く切っておくことが大切です。また、お風呂上がりなど、体が温まっているときにマッサージを行うと、より効果的です。 簡単なセルフマッサージ法 マッサージ方法 手順 円を描くようにマッサージ 痛みのある部分の周りを、指の腹で円を描くようにやさしくマッサージします。痛くない程度の圧で行いましょう。 遠くから近くへのマッサージ 痛みのある部分から少し離れたところを、両手で優しくさすります。徐々に痛みのある部分に近づけていきます。 手のひら全体で温める 痛みのある部分を、手のひら全体で包み込むようにして温めます。 これらのマッサージを1日に2~3回、それぞれ5分ほど行ってみてください。痛みを感じたら、無理せずに中止しましょう。 痛みが強い部位や手の届かない場所については、1人でのマッサージが難しい場合があります。家族や介護者にお願いするか、医師や理学療法士に相談することをおすすめします。 帯状疱疹後神経痛の痛みを和らげるマッサージの種類 マッサージの種類 効果 トリガーポイントセラピー 筋肉内の痛みの引き金となる緊張点(トリガーポイント)を刺激し、筋肉の緊張による痛みの軽減を目指す リンパドレナージュ 優しくリンパの流れを促し、むくみによる神経への圧迫を和らげる スウェディッシュマッサージ 全身の血行を促進し神経の修復を助け、痛みを軽減する ツボマッサージ 神経痛や皮膚症状に対応するツボを刺激し、痛みの緩和や回復を促すと考えられている マッサージは症状や目的に応じて使い分け、神経痛に伴う筋肉の緊張や血行不良の改善を目指しましょう。 トリガーポイントセラピー トリガーポイントセラピーは、筋肉のこりや痛みの引き金となるポイントをほぐすマッサージ法です。神経痛による慢性的な筋緊張や姿勢の崩れがある場合、筋肉のこわばりを和らげる効果が見込めます。 トリガーポイントセラピーの手順は、以下の通りです。 張っている部分やしこりを感じる部分を探す 指先やテニスボールなどを使う 軽く押し当てて10秒程キープしてゆっくり離す、を繰り返す 痛いけど気持ち良いと感じる程度の刺激を与える トリガーポイントセラピーは、筋肉の深層にアプローチするイメージで行いましょう。 また、慢性的な痛みや痺れがある方は、医師や理学療法士など専門家の指導を受けましょう。 リンパドレナージュ リンパドレナージュは体内のリンパの流れを促し、老廃物や余分な水分の排出を助けるマッサージ法です。リンパの滞りによって起こるむくみや組織の圧迫を軽減し、帯状疱疹後神経痛による不快感を和らげる効果が期待できます。 リンパドレナージュのポイントは、以下の通りです。 痛みのない部位から始める 手のひら全体を使い、鎖骨周辺や脇の下、足の付け根など、リンパ節に向かって流すように皮膚をやさしくなでる 撫でた手を元に戻す 5~10回繰り返す 痛みが強い部分を無理にマッサージするとかえって悪化する可能性があります。発熱時やリンパ浮腫のある方は自己判断で行わず、医師に相談しましょう。 スウェディッシュマッサージ スウェディッシュマッサージは筋肉や関節など身体構造に沿ってやさしくアプローチする、伝統的な全身マッサージです。ヨーロッパでは医療やリハビリにも使われており、疲労回復やストレス軽減、免疫機能の向上が期待できます。 スウェディッシュマッサージのポイントは、以下の通りです。 オイルを少量手に取り、手のひらで温めてから肌に塗布する 力を入れすぎず、手のひらや指でゆっくり滑らせる オイルが馴染んだら、筋肉をこねたり揺らしたりして深層の筋肉を緩める 痛みの強い部位は避けましょう。また、高熱、皮膚疾患、血液循環系の病気がある方は、事前に医師に相談しましょう。 帯状疱疹後神経痛のツボマッサージ 東洋医学では、神経痛や皮膚症状に対応するツボを刺激して、痛みの緩和や回復を促すと考えられています。 帯状疱疹後神経痛と関わりが深いとされるツボは、以下の通りです。 ツボの名前 場所 期待できる主な作用 合谷(ごうこく) 親指の骨と人差しの骨の間 顔の痛み 至陰(しいん) 小指の爪の生え際から約3mm外側 背中、腰、臀部、ふくらはぎの痛み 竅陰(きょういん) 薬指の爪の生え際から約3mm外側 脇腹など身体の側面の痛み 太渓(たいけい) 内側のくるぶしとアキレス腱の間 身体のむくみ緩和 太白(たいはく) 足の親指、足の甲と足底の境目で、くぼみがある 腸内環境を整え、免疫機能の活性化を促す ツボは、1日1~2回、各2~3分程度を目安に無理のない範囲で行いましょう。 帯状疱疹後神経痛マッサージの注意点 マッサージは帯状疱疹後神経痛の症状緩和に効果的ですが、状況によっては控えるべき場合もあります。 注意すべき症状と状況 マッサージの頻度と強度 ここでは、マッサージが推奨されない症状や健康状態、および適切なマッサージの頻度と強度について説明します。 注意すべき症状と状況 以下のような症状や状況では、マッサージは控えめにするか、医師に相談してから行いましょう。 症状や状況 理由 熱があるとき 体調が優れない場合、マッサージによって症状が悪化する可能性があります。 皮膚に炎症や傷があるとき マッサージによって皮膚の状態が悪化したり、感染のリスクが高まったりする可能性があります。 痛みが強くてマッサージに耐えられないとき 強い痛みがある場合、マッサージによって痛みが増強される可能性があります。 血栓症や出血しやすい病気があるとき マッサージによって血栓が移動したり、出血が起こったりする危険性があります。生命に関わる重大な事態を引き起こす可能性があるため避けましょう。 帯状疱疹の発疹が出ている時期 発疹部分へのマッサージは、症状を悪化させる可能性があります。 また、妊娠中の方は、念のため医師に相談してからマッサージを受けるようにしましょう。 マッサージの頻度と強度 マッサージを行う際は、適切な頻度と強度を守ることが大切です。 項目 推奨 頻度 1日1~2回、それぞれ10~20分程度が適当です。 強度 痛くない程度の圧から始め、徐々に圧を強めていきます。痛みのある部分は、痛みに合わせて加減しましょう。 マッサージは帯状疱疹後神経痛の緩和に役立つ手法ですが、適切な注意点を守ることが重要です。症状や体調に合わせてマッサージを行い、無理のない範囲で継続して痛みの緩和につなげましょう。 帯状疱疹後神経痛にマッサージが効果的な理由 帯状疱疹後神経痛にマッサージが効果的な理由は、以下の通りです。 理由 説明 血流を促進する 痛みがあると血液の流れが悪くなりがちです。 マッサージは血流を改善し、痛みを和らげる効果があります。 血液の流れが良くなると栄養分が行き渡りやすくなり、身体の回復を助けます。 筋肉の緊張を和らげる 痛みがあると筋肉が緊張しがちです。 マッサージは緊張をほぐし、痛みを和らげる効果があります。 リラックス効果をもたらす マッサージにはリラックス効果があります。 リラックスすると痛みに対する敏感さが下がり、痛みを和らげる効果が見込めます。 マッサージはあくまで補助的な治療であり、効果の出方には個人差があります。実施する際は、医師の指導を受けましょう。 まとめ|帯状疱疹後神経痛に効くマッサージ法 帯状疱疹後神経痛は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって神経が傷つき、痛みが残る状態です。 マッサージには損傷した神経を修復する作用はありませんが、筋肉の緊張緩和やストレス軽減を通じて、痛みの感じ方に影響を与えることがあります。 また、神経の損傷修復を促す新しいアプローチとして、細胞や血液を活用した再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/WDZayyLiOYc?si=3KdFFOyDMlfhsfBz 帯状疱疹後神経痛による痛みにお悩みの方や、再生医療による治療に関心がある方は、当院「リペアセルクリニック」までお気軽にご相談ください。 帯状疱疹後神経痛に関してよくある質問 帯状疱疹後神経痛に関してよくある質問と回答は、以下のとおりです。 帯状疱疹後神経痛はいつまで続くの? 帯状疱疹の痛みを和らげる方法は? 帯状疱疹後神経痛はいつまで続くの? 帯状疱疹後神経痛の持続期間には個人差があり、比較的若い方では数週間程度で治まることが多いとされています。一方で、高齢の方ほど長引く傾向があります。 帯状疱疹後神経痛の持続期間に関するデータは、以下の通りです。(文献1) 年齢 1カ月後に痛みがある方 3カ月後に痛みがある方 12カ月後に痛みがある方 60歳未満 約6% 約1.8% 0% 60~69歳 約9% 約12% 約4% 上記の研究では、5年以上痛みが続いたケースも確認されています。痛みを長引かせないためにも、帯状疱疹の段階からの早期治療が非常に重要です。 帯状疱疹の痛みを和らげる方法は? 帯状疱疹の痛みを和らげる方法は、以下の通りです。 絹など、刺激の少ない素材の衣類を選ぶ ストレスや疲労をためないよう、しっかり休息を取る 症状が落ち着いたら、入浴や蒸しタオル、カイロなどで体を温めて血行を促進する また、再生医療などを取り入れた新しい治療法も選択肢のひとつです。詳しくは当院「リペアセルクリニック」までご相談ください。 参考文献 (文献1) 帯状疱疹の最初のエピソード後の帯状疱疹後神経痛の有病率|PubMed
2024.11.25







