• 肩関節、その他疾患
  • 肩関節

ひどい肩こりは病気のサイン?危険な症状の見分け方と原因・対処法を医師が解説

ひどい肩こり
公開日: 2025.02.09 更新日: 2026.10.05

「ひどい肩こりで仕事に集中できない」

「湿布やマッサージを試しても、すぐに痛みがぶり返す」

ひどい肩こりを感じる方のなかには、上記のように悩む方も多いのではないでしょうか。ひどい肩こりの多くは、姿勢の悪さや血流の低下、ストレスなどによって起こります。セルフケアや生活習慣の見直しで、楽になることも少なくありません。

ただし、しびれや胸の痛み、激しい頭痛を伴う場合は、病気のサインの可能性があるため注意が必要です。

本記事では、ひどい肩こりの原因とひどくなる仕組み、重症度チェック、危険なサイン、病院での治療、セルフケアについて解説します。ひどい肩こりでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

肩こりでお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

▼LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

ひどい肩こりが起こる原因

ひどい肩こりは、単に肩の使いすぎだけが原因ではありません。慢性的に続くひどい肩こりは、日々の生活習慣や環境が複雑に絡み合って発生します。

肩こりは、多くの方が抱える身近な症状です。2022年の国民生活基礎調査では、自覚症状のある人の割合で、肩こりは男女ともに腰痛に次いで2番目に多い結果でした。(文献1)

肩こりの多くは、検査をしても原因となる病気が見つからない「本態性肩こり」です。一方で、首の骨や神経の病気、内臓の病気が隠れていることもあります。(文献2)

症状が長く続く場合や、しびれ・頭痛などを伴う場合は、病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。原因を正しく把握すれば、自分に合った対処法を選びやすくなり、症状の改善につながります。まずは肩こりを引き起こす代表的な原因について理解しておきましょう。

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用

パソコンやスマートフォンを長時間見続ける習慣のうち、ひどい肩こりの原因となるのは、以下のとおりです。

原因となる習慣

肩こりが起こる理由

長時間のパソコン作業

首や肩の筋肉が緊張し続ける

スマートフォンの見過ぎ

前かがみ姿勢になり負担が増える

同じ姿勢の継続

血流が悪くなり、痛みを起こす物質がたまりやすくなる

デスク環境が合っていない

首や肩へ余計な負荷がかかる

パソコン作業などによる前かがみの姿勢や「ストレートネック(首のカーブが失われた状態)」では、頭を支える首や肩への負担が増え、筋肉が疲労しやすくなります。

さらに、同じ姿勢を続けることで血流が低下し、痛みを起こす物質(発痛物質)がたまると痛みや重だるさが強まる場合があります。仕事や家事で長時間座る機会が多い方は、1時間に1回程度立ち上がって体を動かすように意識するのが大切です。

また、画面の高さや椅子の位置を見直し、正しい姿勢を意識するのも肩こりの予防につながります。

運動不足や筋力の低下

運動不足が続くと筋肉を動かす機会が減り、血液の循環が悪くなるため肩こりが起こりやすくなります。主な原因を以下にまとめました。

原因

肩こりが起こる理由

運動不足

血流が悪くなり筋肉が硬くなる

筋力の低下

首や肩への負担が大きくなる

加齢

筋肉量が減少し疲れやすくなる

肩甲骨の動きが少ない

周囲の筋肉が緊張しやすい

運動不足は全身の血行不良を引き起こすため、筋肉にたまった痛みを起こす物質が流れにくくなると考えられています。

また、日頃から身体を動かす機会が少ないと、首や肩を支える筋力が次第に衰えていきます。筋力が落ちた状態でデスクワークを続けると、少ない筋肉だけで作業する状態になるため、疲労が早く溜まります。

ウォーキングや軽いストレッチなど、日常的な体を動かす習慣が、肩こり予防に効果的です。

ストレスや疲労の蓄積

精神的なストレスや慢性的な疲労も、ひどい肩こりを引き起こす原因となります。代表的な原因は以下のとおりです。

原因

肩こりが起こる理由

精神的ストレス

自律神経が乱れ筋肉が緊張する

無意識の緊張

常に肩に力が入った状態になり、筋肉が休まらない

睡眠不足

筋肉の回復が不十分になる

慢性的な疲労

疲労が蓄積し筋肉が硬くなる

ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、筋肉が無意識に緊張しやすくなります。また、人間は緊張すると無意識に肩へ力が入り、首や肩の筋肉が硬くなります。

ストレスや緊張している状態に十分な睡眠や休息がとれない環境が重なると、筋肉の緊張は夜間も解けず、翌朝まで痛みやこりが残りやすくなります。十分な睡眠を確保し、適度な運動や趣味などで気分転換を図ることは、肩こりの改善だけでなく心身の健康維持にも役立ちます。

目の疲れ(眼精疲労)や体の冷え

目の疲れや体の冷えも、肩こりを招く原因の一つです。主な原因は以下のとおりです。

原因 肩こりが起こる理由
度数の合わない眼鏡・コンタクトレンズ 物が見づらく、画面に顔を近づける不自然な姿勢が続く
老眼や白内障など 見えにくさを補おうとして、首や肩に負担がかかる
パソコン・スマートフォンの長時間使用 目の疲れと前かがみの姿勢が重なりやすい
寒い環境や冷房 筋肉が縮こまり、緊張した状態が続く

見え方の変化は、自分では気づきにくいものです。画面に顔を近づけるくせがある方は、目の状態も見直してみましょう。

首・肩の病気や内臓の病気が原因となっている場合

マッサージや湿布で改善しないひどい肩こりは、背景に病気が隠れているケースもあります。代表的な病気は以下のとおりです。

区分 病気の名前 特徴
首・肩の病気 頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんヘルニア) 腕のしびれや痛みを伴うことがある
首・肩の病気 頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)(文献3) 肩から腕にかけての痛みやしびれを伴う
首・肩の病気 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 肩が痛み、腕が上がりにくくなることがある
首・肩の病気 胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん) 腕を上げると痛みやしびれが出ることがある
内臓・血管などの病気 狭心症・心筋梗塞 胸の痛みや息苦しさを伴うことがある
内臓・血管などの病気 脳卒中(くも膜下出血など) 突然の激しい頭痛や首の後ろの痛みで始まることがある
内臓・血管などの病気 高血圧、心臓や肺の病気 肩こりとして症状を感じることがある
内臓・血管などの病気 更年期障害 中年の女性で、症状の一つとして肩こりが起こりやすい

病気が原因の場合、セルフケアだけでは改善が難しいこともあるため、医療機関で検査を受けることが大切です。

肩こりが「ひどく」なる悪循環とは

一度こり始めた肩がなかなか楽にならないのは、「肩こりの悪循環」が起きているためと考えられます。悪循環の流れは次のとおりです。

  • ①筋肉が緊張してこわばる
  • ②血流が悪くなる
  • ③痛みを起こす物質がたまる
  • ④痛みやこりが強まり、さらに筋肉がこわばる
  • ①に戻る

さらに、一度痛みが出ると痛みに敏感になり、がんこな肩こりになりやすいとされています。

悪循環を断つには、早めの対処が大切です。ストレッチや温めるセルフケアで血流を促すほか、医療機関では薬や注射で痛みを抑え、悪循環を断ち切る治療も行われています。

ひどい肩こりの重症度セルフチェック

肩こりの重症度は、症状の程度や伴う症状から目安をつけられます。以下の表で、当てはまる症状がいちばん重いレベルを確認してみましょう。

判定は点数ではなく、重いレベルの症状に1つでも当てはまれば、そのレベルと考えてください。

重症度 当てはまる症状 対処法
軽度 ・デスクワーク後に肩が重い
・もむと楽になる
セルフケア(ストレッチ・マッサージ・温めるなど)
中等度 ・朝起きても肩が重い
・首を回すと痛い
・頭痛を伴う
セルフケアと生活習慣の見直し。改善しなければ医療機関を受診
重度 ・痛みで眠れない
・腕にしびれがある
・吐き気を伴う
医療機関を受診

軽度であればセルフケアで楽になることが多いですが、中等度以上の症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

なお、胸の痛みやろれつが回らないなどの緊急度の高い症状は、このチェックの対象外です。当てはまる場合は、次の「危険なサイン」を確認し、すぐに対応してください。

ひどい肩こりで病院を受診すべき危険なサイン

肩こりの多くは筋肉の疲労や血流の低下が原因ですが、肩こりに似た症状が重大な病気のサインであることもあります。以下に当てはまる場合は、自己判断で様子を見ないようにしましょう。

主な危険なサインは以下のとおりです。

  • 手や腕のしびれ・力が入りにくい
  • 激しい頭痛やめまいを伴う
  • 胸の痛み・息苦しさや、体を動かしたときの肩の痛みがある
  • 安静にしていても痛む・だんだん悪化している

まずは緊急度別の目安を確認しましょう。

緊急度別に見る救急車・早めの受診・セルフケアの目安

危険なサインは、緊急度によって取るべき行動が異なります。緊急度別の目安は以下のとおりです。

緊急度 主な症状 取るべき行動
今すぐ救急車 ・突然の激しい頭痛
・ろれつが回らない、手足が動かしにくい
・冷や汗を伴う強い胸の痛み
・安静にしても治まらない胸の痛み
ためらわずに救急車(119番)を呼ぶ
早めに受診 ・手や腕のしびれ、力が入らない
・体を動かしたときに肩が痛む
・動かしていないのに痛む
・だんだん悪化している
・発熱を伴う
できるだけ早く医療機関を受診する
セルフケアで様子を見る ・重症度チェックで軽度〜中等度
・上記のサインがない
セルフケアと生活習慣の見直しを続け、改善しなければ受診する

判断に迷うときは、救急安心センター(#7119)に電話で相談する方法もあります。無理をせず医療機関に相談することが大切です。

各サインの詳しい内容は、以下で解説します。

手や腕のしびれ・力が入りにくい

肩こりとともに手や腕のしびれ、力の入りにくさを感じる場合は、首の神経に異常が起きている可能性があります。代表的な疾患は、以下のとおりです。

  • 頚椎椎間板ヘルニア
  • 頚椎症性神経根症

頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症は、変形した骨や突き出た軟骨が神経の通り道を圧迫して引き起こされる病気です。

神経への圧迫が続くと、しびれが悪化したり細かな作業がしづらくなったりするケースも少なくありません。また、物を落としやすくなる、ボタンを留めにくいなどの症状が現れる場合もあります。

【関連記事】

首ヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)の原因とは?初期症状から予防策まで医師が徹底解説!
頚椎症性神経根症はどれくらいで治る?原因・治療・回復期間を解説るときは、ためらわずに救急車を呼

激しい頭痛やめまいを伴う

肩こりに加えて激しい頭痛やめまい・吐き気などを伴う場合は、脳卒中(脳梗塞・脳出血など)が原因となっている可能性があります。

とくに、以下の症状が伴う場合は、注意が必要です。

  • これまで経験したことがないほど強い頭痛を感じる
  • ろれつが回らない
  • 手足が動かしにくい
  • 意識がぼんやりする
  • 物が二重に見える

上記の症状が突然現れたときは様子を見ず、ためらわずに救急車(119番)を呼んでください。

胸の痛み・息苦しさや、体を動かしたときの肩の痛みがある

肩こりと一緒に胸の痛みや圧迫感、息苦しさがある場合は、狭心症や心筋梗塞など心臓の病気が隠れていることがあります。階段を上るなど、体を動かしたときに肩が痛むのも、狭心症を疑うサインの一つです。

心臓の痛みは、胸だけでなく顎や首、肩、腕などに広がることがあります(放散痛)。胸に症状がなく肩などだけが痛むケースもあるため、「胸が痛くないから大丈夫」とは言い切れません。(文献4)

心筋梗塞の痛みも左肩だけに出るわけではなく、肩や腕、首などに現れることがあります。四十肩・五十肩や肩こりと間違えやすいため、注意が必要です。

以下のような症状があるときは、ためらわずに救急車(119番)を呼んでください。(文献4)(文献5)

  • 冷や汗を伴う強い胸の痛みや圧迫感がある
  • 胸の症状が15分以上続く
  • 安静にしても胸の痛みが治まらない

安静にしていても痛む・だんだん悪化している

首や肩を動かしていないのに痛む場合は、骨の異常や内臓の病気が隠れている可能性があります。

また、痛みが徐々に強くなる場合は、がんなど進行する病気も考えられます。発熱を伴う肩の痛みは、炎症や感染症などが関わっていることもあります。

こうした症状がすべて重い病気とは限りませんが、「いつもの肩こりと違う」と感じたら、自己判断で様子を見ず、早めに医療機関を受診してください。

ひどい肩こりを和らげるセルフケア

軽度から中等度の肩こりであれば、セルフケアによって症状の緩和が期待できます。マッサージやストレッチなどに加え、姿勢や生活習慣の見直しも重要です。

ただし、セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、しびれや激しい痛みなどを伴う場合は、疾患が隠れている可能性も考えられます。無理にセルフケアを続けず、早めに医療機関を受診しましょう。

ここでは、自宅で実践できる4つのセルフケア方法を紹介します。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

マッサージ療法

肩のマッサージ

マッサージは、肩や首周辺の筋肉の緊張をほぐし、血流を促進することで肩こりの緩和が期待できる方法です。とくに、長時間のデスクワークで硬くなった筋肉には効果が期待できます。

肩こりに効果的なセルフマッサージ方法は、以下のとおりです。

  1. 右手で左肩の筋肉(僧帽筋)を軽くつかむ
  2. 痛気持ち良い程度の力で、ゆっくりともみほぐす
  3. 首の付け根から肩先に向かって、少しずつ位置をずらしながら行う
  4. 30秒〜1分ほど続けたら、反対側も同様に行う

ただし、強く押しすぎると筋肉を傷める可能性があるため、「痛気持ち良い程度」の力加減を意識しましょう。

また、マッサージはあくまで一時的な対処です。根本的な改善を目指したい方は、姿勢の見直しや運動習慣の改善を心がけてください。

運動療法(ストレッチ)

運動療法(ストレッチ)は、肩や首の筋肉を無理なく動かし、柔軟性を高めて肩こりの改善を目指す方法です。

始める前に、以下に当てはまる方は医師に相談してください。

  • 手足にしびれがある
  • 首が動かせない

肩甲骨まわりのストレッチ

肩のストレッチ

  • 両肩を前後に大きく回す
  • 両手を肩に当てて、円を描くように動かす
  • 肩をすくめた後、ストンと落とす

首の横を伸ばすストレッチ

首のストレッチ

  1. 背筋を伸ばして座り、肩の力を抜く
  2. 頭をゆっくり左に傾け、首の右側がつっぱる感じがしたところで5〜10秒止める
  3. ゆっくり元に戻し、右側も同じように行う
  4. 左右それぞれ2〜3回くり返す

勢いをつけず、呼吸を止めずにゆっくり動かしましょう。筋肉の張りを感じる程度の強さで十分です。運動中に痛みが強まった場合は、すぐに中止してください。

回数を増やすよりも、毎日続けることが大切です。デスクワークの合間に数分行うだけでも、上半身の緊張がほぐれやすくなります。

温熱療法

肩こりが筋肉の緊張や血流の低下によって起きている場合は、温熱療法が有効です。慢性的な肩こりは、温めるのが一般的です。体を温めると血行が促され、こわばりや痛みが和らぎやすくなります。

温熱療法の具体例は、以下のとおりです。

方法 やり方 ポイント
入浴 ぬるめのお湯に肩までゆっくりつかる 熱すぎるお湯や長湯は避ける
蒸しタオル 濡らしたタオルを電子レンジで1分ほど温め、肩に当てる やけどに注意し、心地良い温かさで使う
温熱シート 市販の温熱シートを肩に貼る 長時間の使用による低温やけどに注意
カイロ 衣服の上から肩や首の付け根に当てる 肌に直接当てず、低温やけどに注意
温水シャワー 肩や首に温かいシャワーを当てる 湯温を確かめてから当てる

ただし、肩に熱感や腫れがある場合は炎症が起きている可能性があり、温めることで症状が悪化するケースも少なくありません。その場合は温めずに冷やし、医療機関を受診してください。

生活習慣の改善

肩こりの根本的な改善には、一時的なセルフケアだけでなく日常生活の見直しが欠かせません。以下の表を参考に、改善策を試してみてください。

改善項目 具体的な対策
姿勢 ・デスクワーク時はモニターの高さを目線に合わせる
・椅子に深く座る
デスクワークの休憩 1時間に1回は席を立ち、軽いストレッチを行う
目 眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っているか見直す
持ち物・寝具 ・ショルダーバッグは片方の肩に負担が集中するため、両肩で背負うタイプを選ぶ
・枕の高さを見直す
冷え対策 冷房の効いた場所では羽織ものを使い、首や肩を冷やさない
睡眠 十分な睡眠をとり、疲れを翌日に持ち越さない
運動 ウォーキングや軽い体操など、日常的に体を動かす習慣をつける

セルフケアを続けても改善しない場合や、悪化する場合は、別の原因が隠れている可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。

医療機関で受けられるひどい肩こりの治療

医療機関では、まず問診で症状や生活習慣を確認し、首や肩の動き、しびれの有無などを診察します。必要に応じて、レントゲンやMRIで骨や神経の状態を調べます。

危険な肩こりでなければ、まず薬による治療から始め、改善しなければ理学療法や注射を加えていくのが一般的な流れです。

主な治療法は以下のとおりです。

治療法 内容 目的
薬物療法 ・痛みや炎症を抑える薬(消炎鎮痛薬)
・筋肉のこわばりをやわらげる薬(筋弛緩薬)
・神経の修復を助けるビタミンB製剤 など
痛みやこりを和らげ、悪循環を断つ
理学療法 ・首や肩を温める温熱療法
・機械で首を引っ張る牽引療法 など
血流を促し、首や肩への負担を和らげる
注射療法 ・痛みの強い筋肉に麻酔薬などを注射する(トリガーポイント注射)
・原因となる神経の周りに注射する(神経ブロック)
一時的に痛みをとり、悪循環を断ち切る
原因となる病気の治療 見つかった病気に応じて治療する。首の骨の病気では手術を検討することもある 肩こりの原因そのものに対処する

注射の効果は一時的ですが、痛みが和らぐことで悪循環を断ち切るきっかけになります。つらい症状を我慢し続けず、医師に相談しましょう。

なお、頚椎椎間板ヘルニアなど原因となる病気があり、手術以外の治療(保存療法)で改善しない場合は、再生医療も選択肢の一つとして挙げられます。

再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応が異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談のうえ検討することが大切です。

以下の記事では、当院リペアセルクリニックの「頚椎椎間板ヘルニア」の症例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

ひどい肩こりが改善しない場合は早めに受診しよう

ひどい肩こりについて、押さえておきたいポイントは以下の3つです。

  • 多くは姿勢や運動不足、ストレスなどの生活習慣と、こりの悪循環によって起こる
  • しびれや胸の痛み、激しい頭痛などの危険なサインがある場合は、緊急度に応じて受診や救急要請をする
  • セルフケアを続けても改善しない場合は、医療機関で治療を受ける

とくに、突然の激しい頭痛や、冷や汗を伴う胸の痛みがある場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。

つらい肩こりを我慢し続けず、早めに整形外科などの医療機関に相談しましょう。

なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供や簡易オンライン診断を行っております。肩こりでお悩みの方は、ぜひご登録ください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

ひどい肩こりに関するよくある質問

ひどい肩こりはマッサージで治りますか?

マッサージは筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで肩こりの症状を和らげる効果が期待できます。ただし、マッサージだけでは、根本的な改善につながらないケースも珍しくありません。

マッサージはあくまで対症療法の1つです。根本的な改善には姿勢の見直しや運動習慣の改善、場合によっては医療機関での治療が必要になるケースもあります。なかなか治らない肩こりにお悩みの方は、医療機関への受診を検討してみてください。

ひどい肩こりは何科を受診すればいいですか?

ひどい肩こりを感じたら、まずは「整形外科」を受診してください。整形外科ではレントゲンやMRIの検査を用いて、骨の変形や神経の圧迫がないかを診断できます。

ただし、病気が原因である場合、早期発見が回復への鍵となります。肩こりだけでなく、他にも気になる症状がある方は、以下の表を参考に受診してください。

症状 受診すべき診療科
肩や首のこり・痛み 整形外科
強い痛みやしびれ・麻痺 整形外科・神経内科
頭痛・めまい 脳神経外科・神経内科(突然の激しい頭痛は救急車を呼ぶ)
胸の痛み・息苦しさ、体を動かしたときの肩の痛み 循環器内科(強い胸の痛みは救急車を呼ぶ)
ストレスや不眠が原因と思われる 心療内科

判断に迷う場合は、まず内科を受診し、症状に応じた診療科を紹介してもらう方法もおすすめです。

肩こりに効くツボはありますか?

肩こりのツボとしては、手の甲にある「合谷(ごうこく)」や、ひじの近くにある「手三里(てさんり)」などがよく知られています。

ただし、効果の感じ方には個人差があり、ツボ押しだけで根本的な改善は期待しにくいと考えられます。気分転換や、一時的に楽にする方法として取り入れる程度にしましょう。

ツボは強く押しすぎず、心地良いと感じる強さで押してください。しびれなどの危険なサインがある場合は、ツボ押しで様子を見ずに医療機関を受診しましょう。

ひどい肩こりをすぐに楽にする方法はありますか?

ひどい肩こりを一瞬で治す方法はありませんが、その場で肩を楽にする対処法はあります。

  • 肩をすくめて力を入れ、ストンと落とす
  • 席を立ち、両肩を前後に大きく回す
  • 蒸しタオルやカイロで肩を温める

一時的に楽になっても、すぐにぶり返す場合は、姿勢や生活習慣の見直しが必要です。セルフケアで改善しない場合は、医療機関の受診を検討しましょう。

参考文献

(文献1)

2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 Ⅲ 世帯員の健康状況|厚生労働省

(文献2)

わかりやすい病気のはなしシリーズ47「肩こり」|一般社団法人日本臨床内科医会

(文献3)

頚椎症性神経根症|公益社団法人日本整形外科学会

(文献4)

急性冠症候群|国立循環器病研究センター冠疾患科

(文献5)

急性心筋梗塞|国立循環器病研究センター冠疾患科