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糖尿病!運動療法なら改善はもとより予防にも効果を発揮

公開日: 2022.04.15
更新日: 2024.10.07

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糖尿病!運動療法なら改善はもとより予防にも効果を発揮

糖尿病には、その発症状況から、いくつかのタイプがあることが判明しています。ただ、その中でも自己免疫の異常によって引き起こされる「1型糖尿病」は、完全に予防できる方法が発見されていません。

その一方で、日頃の生活習慣が関与している「2型糖尿病」、あるいは妊娠を契機に発症する「妊娠糖尿病」は生活習慣やライフスタイルを見直すことで、それらの発症自体や、症状悪化を一定の割合で回避または改善することが可能です。

そこで本稿では、この2型糖尿病について、その改善方法を記してまいります。(以下に記す「糖尿病」の表記は、2型糖尿病を指すものとします)

糖尿病は、規則正しい食生活の改善は勿論のこと、日常から意識して身体を動かすなどの運動を実践することが大切です。それにより、ストレスも発散できるように努めることが重要です。

運動を行うことにより、心身共に健やかに保つことが改善はもちろん、予防にも効果的です。以下、糖尿病を改善し、予防に有効な「運動に関する情報」を詳細に紹介してまいります。

  • 1型糖尿病
  • ・治療、予防が難しい
  • 2型糖尿病
  • 妊娠糖尿病
  • ・予防が可能
  • ・生活習慣やライフスタイルを見直す
  • ・規則正しい食生活
  • ・適度な運動(ストレス発散)

糖尿病と運動

糖尿病を予防し、改善に効果的な運動

運動を継続的に実行することは、食事による療法と並んで糖尿病における治療の基本となっています。

特に「2型糖尿病」における発症要因として、「肥満体形」「過食傾向」「運動不足」の関与が強く疑われており、運動することでエネルギーを消費し、ストレスも解消し、肥満を撃退できるのみならず、運動を行えば筋肉活動量が向上して「インスリン機能を改善」ずる効果を期待できます。

  • 糖尿病の発症要因
  • ・肥満体形
  • ・過食傾向
  • ・運動不足

糖尿病の治療

糖尿病の改善効果をあげるための心掛け

運動を行うタイミングについて食事を摂取した直後は、なるべく控えたほうが良いものの、食後1時間程度を経過してから行うことができれば、食事から取り込まれたブドウ糖や脂肪成分の利用を効率的に促進することができ、血糖値を有効的に下げられる可能性があります。

  • 食後に血糖値をさげるために

  • ・食後1時間程度、経過後に運動を行う
  • ブドウ糖、脂肪成分を効率的に促進できる
  • ・血糖値を有効的に下げられる可能性が高い

血糖値を良好にコントロールしてその状態を維持するには、運動と食事は両輪での対策が必要です。治療効果としては、どちらか一方が欠けてもうまく制御することができません。

注意したいのは、「毎日運動しているから!」という理由で、入念な食事療法を怠ることです。その反対も同じです。「食事療法しているから」と運動を避けるのは避けたいものです。

片方だけを頑張るのではなく、食事も運動も双方を取り入れて有効な予防、回復効果を目指しましょう。

運動 + 食事 = 予防、改善(どちらかに偏らないバランスが大切)

運動の方法

糖尿病の運動療法について、ダンベルや、重りなど、器具を用いて筋肉に負荷をかけるようなトレーニングジムで行う運動(レジスタンス運動)よりも、一般的で手軽にできるウォーキングや、ジョギング、水泳などの全身を使った有酸素運動が適しています。

なぜならば有酸素運動を継続して実践することでインスリンの働きがよくなり血糖値を上手く調整しやすくなるからと考えられています。

したがって、糖尿病における運動療法は、まずは運動不足を改善させる有酸素運動から始めるべきです。その上で余裕が出てくれば次のステップとして、身体に負荷をかけるレジスタンス運動を検討すれば良いと思われます。

具体的な、有酸素運動(ウオーキングやジョギング等)については、少なくとも週に3回は、一回当たり40分~60分間程度行うことが理想です。

これは通常、「糖の代謝が改善する期間」が運動してから、およそ半日から3日間前後持続することから導いたもので、血糖値を上手く制御するためには運動行為を1週間のなかで3日間は実践することが理想的だからです。

  • 有酸素運動の実施
  • ・週に3回(一回当たり40分~60分間程度)

現在が運送不足の状態として、一念発起し、一気にやり始めるのではなく、毎日少しずつ取り組まれ、週3回、行うことを目指しましょう。無理は禁物ですがコツコツとした継続は、大きな力になってくれます。

運動の長さは、このような有酸素運動では、週当たり150分(2時間30分)以上、一回あたり50分を確保するのが理想ですが、無理は禁物です。可能な時間から徐々に行い、最終的にそうなることを目標にしましょう。継続は力です!

運動の開始時間 食事後1時間程度経過してから
効果的にするために 運動だけに偏らない、食事療法も一体で行う
運動内容 ウオーキング、ジョギング等の有酸素運動
回数 週3回を目途、間隔を3日空けない
時間 一回当たり30分~60分程度

1型糖尿病の場合には、2型糖尿病と異なってインスリンを分泌する膵臓細胞が壊れてしまうことで発症するため、インスリン機能そのものの回復を期待できるような治療効果は期待できません。

いかし、運動することで心身の健全な発達やストレス解消に貢献するため、けして無駄ではありません。

糖尿病の運動療法の効果

このような運動療法の効果は数々考えられており、運動することで血液中のブドウ糖が筋肉にとり込まれやすくなることでブドウ糖などの利用が促される結果、血糖値が下がる現象が認められます。

特に2型糖尿病では低下したインスリン機能が改善すると言われています。

また、このような運動は糖尿病のみならず、高血圧や脂質異常症の改善にも役立ち、エネルギー消費のバランスが安定化することで減量に繋がって肥満を防止することにも貢献します。

さらに運動を実行すれば加齢に伴って起こる筋肉の衰弱や、骨粗鬆症を改善できる期待を持てるばかりか、それ以外に心肺機能が高まるのみならず爽快感が向上してストレスを解消させる効果をも併せて考慮できるのです。

実際に、運動療法を実践する場合は、事前に準備運動やストレッチを丹念に行って軽い動作から開始し、徐々に運動強度を高めていくように意識しましょう。

実施にあたっては、適宜体調に合わせて、無理をしないように継続できる運動の種類を選択するように心がけましょう。

  • 運動療法の効果

  • ・ブドウ糖が筋肉にとり込まれ血糖値が下がる
  • ・低下したインスリン機能が改善する
  • ・高血圧や脂質異常症の改善にも役立つ
  • ・エネルギーの消費で肥満の防止
  • ・加齢による筋肉の改善
  • ・骨粗鬆症の改善を期待
  • ・心肺機能が高まる
  • ・ストレスの解消効果

まとめ・糖尿病!運動療法なら改善はもとより予防にも効果を発揮

今回は糖尿病を予防して改善するための運動について詳しく紹介しました。

糖尿病の発症を防ぎ、症状を改善させるために運動は有効的であり、特に有酸素運動である歩行運動をする際には1日あたり1万歩以上を目標にして、1週間に少なくとも3日間以上の頻度でウォーキングエクササイズを実行することがお勧めされています。

いつでも、どこでも、一人だけでも実践しやすい歩行運動などは常日頃から多忙でまとまった時間が確保できない方でも通勤や通学中などでも行うことが可能ですし、どこまで運動強度を上げていいか不安に感じる患者さんはかかりつけ医ともよく相談してみましょう。

今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

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