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減圧症の後遺症とは?症状の特徴と回復の目安を解説

減圧症では、体内にできた気泡が神経や関節、血流に影響を与えることで、治療後もさまざまな症状が続くことがあります。
とくに重症例や治療までの時間が長かった場合には、後遺症として症状が長引くこともあります。
しかし、後遺症といっても必ずしも一生続くわけではなく、経過観察やリハビリによって回復が見込めるケースも少なくありません。
本記事では、減圧症の後遺症として現れやすい症状の例や回復までの目安、再発を防ぐための注意点などについてわかりやすく解説します。
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目次
減圧症の後遺症で主な症状とその特徴
減圧症は早期に治療を受けることで多くの場合改善が期待できますが、重症度や治療までの時間、個人の体質などによっては後遺症が残る場合があります。
ここでは、減圧症の後遺症としてよく見られる主な症状と、その特徴について解説します。
関節痛・筋力の低下
減圧症の後遺症で比較的多く見られるのが、関節や筋肉に痛みや違和感が残るケースです。
これは関節内にできた気泡や周囲の組織へのダメージが原因とされ、軽い痛みが長引く可能性があります。
さらに重症化すると、筋力の低下やしびれが進行して歩行障害を引き起こす場合もあり、日常生活に支障をきたすことがあります。
手足のしびれや感覚異常
手足のしびれや感覚の鈍さは、減圧症の後遺症としてみられる症状のひとつです。
とくに指先や足先など、末端部分に症状が出やすく、これは神経内に発生した気泡や血流の障害が原因とされています。
軽い場合は数日から数週間で自然に軽快することもありますが、長く続く場合には神経にダメージが残っている可能性も考えられます。
めまい・疲労感・集中力の低下
脳や中枢神経系に気泡ができた場合には、めまいや頭痛、慢性的な疲労感、集中力の低下といった症状が後遺症として残る場合があります。
上記症状は一見すると減圧症とは結びつきにくいため、「なかなか疲れが取れない」「集中できない」といった変化を見過ごしがちです。
さらに、精神的なだるさや注意力の低下は日常生活や仕事に影響を及ぼすため、放置すると生活の質を下げる原因にもなります。
後遺症が残るケースの特徴
減圧症の後遺症が残るかどうかは、さまざまな要因によって変わります。
治療を始めるまでの時間が長いほど、気泡による組織へのダメージが進行し、後遺症が残りやすくなるとされています。
また、重症度が高かったケースや、高齢者は回復力が低下していることもあり、症状が長引く傾向があります。
適切な治療を早期に受けること、経過観察を怠らないことが後遺症を軽減するための重要なポイントです。
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後遺症は自然に治る?回復の目安と経過観察のポイント
減圧症の後遺症は、症状の種類や重症度、治療を始めたタイミングなどによって回復の経過は大きく変わります。
ここでは、自然に改善するケースと、長期的な経過が必要なケース、それぞれの対応やポイントについて解説します。
数日〜数週間で改善する場合
減圧症による軽度の神経症状や感覚異常は、治療後に数日から数週間程度で自然に回復するケースが多いです。
たとえば、軽いしびれや関節の違和感は、血流の回復や神経の炎症が落ち着くことで徐々に改善します。
ただし、症状が軽いからといって自己判断で経過を見続けるのではなく、医師の指導のもとで様子をみることが大切です。
経過観察により後遺症を早期に発見すれば、適切な処置が受けられます。
後遺症が長期的に続く場合の対応
減圧症の後遺症は、短期間で症状が回復するケースがある一方で、症状が長期的に続くケースもあります。
重症度が高い場合や治療開始が遅れた場合、神経や関節などの組織にダメージが残りやすく、数か月から年単位で経過を見る必要が出てきます。
このような場合は、定期的な神経検査による評価や、後遺症の進行を抑えるための経過観察が重要です。
また、高気圧酸素治療を追加で行ったり、理学療法やリハビリを通じて筋力や可動域を維持・改善したりすることも有効です。
医療機関と連携し、根気強く対応することが回復を支えます。
早期治療が後遺症リスクを減らす
減圧症では、発症から治療までの時間が後遺症のリスクに大きく影響します。
後遺症を防ぐためには症状が軽く見えても油断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。
不安を感じたらすぐに相談する姿勢を持ちましょう。
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減圧症の後遺症が疑われるときの対処法
減圧症の後遺症が疑われる場合は、以下のような症状が現れていないか確認しましょう。
- 激しい頭痛やめまいが続く
- 意識がぼんやりする、混乱が見られる
- 手足の麻痺や強いしびれが進行している
- 呼吸が苦しい、胸の痛みを伴う
- 歩行が困難になるほどの筋力低下
これらの症状は、神経や循環器の深刻な障害が関係している可能性があり、放置すると後遺症が悪化するおそれがあります。
気になる症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
また、後遺症が疑われるときは、減圧症を診療した経験のある医療機関を受診するのが望ましいです。
高気圧酸素治療を行っている専門施設をはじめ、神経内科では神経症状の評価や治療を、整形外科では関節痛や運動機能の評価を、リハビリテーション科では機能回復や生活指導を担当します。
症状の内容や重症度によって適切な診療科は変わるため、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらう方法も有効です。
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減圧症の再発を防ぐためにできること
減圧症は一度発症すると、体の状態やダイビングの習慣によっては再発のリスクが高まる場合があります。
後遺症が残る不安を減らし、安全にダイビングを楽しむためには、日頃からの対策が欠かせません。
ここでは、減圧症の再発を防ぐために意識したい3つのポイントを紹介します。
- 安全なダイビング計画を立てる
- 健康状態の自己管理
- 後遺症がある人のダイビング再開はまず専門家に相談する
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
安全なダイビング計画を立てる
減圧症を防ぐための基本は、無理のない安全なダイビング計画を立てることです。
急浮上を避け、適切な浮上速度を守る、安全停止を確実に行うなど、ダイビング中の基本動作を徹底しましょう。
また、無減圧潜水時間や水深なども十分に管理し、複数ダイブを行う際はしっかりと間隔を空けるなど、計画段階からリスクを減らす工夫が重要です。
健康状態の自己管理
身体のコンディションは減圧症のリスクに大きく影響します。
脱水状態や過度な疲労、風邪などの体調不良は、血液循環や代謝を乱し、気泡の排出を妨げる要因となります。
ダイビング前日は十分な睡眠をとり、飲酒は控え、水分補給をしっかり行うなど、自分の健康状態を万全に整えることが再発予防には欠かせません。
後遺症がある人のダイビング再開はまず専門家に相談する
すでに減圧症の後遺症が残っている場合、再発リスクを最小限に抑えるためには慎重な判断が必要です。
自分の判断だけでダイビングを再開するのではなく、担当医や高気圧酸素治療の専門医など、専門家への相談を強くおすすめします。
症状の程度や体調、潜水計画を含めた総合的なリスク評価を受けることで、安全性を高め、安心して趣味を続けられる可能性が広がります。
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まとめ|減圧症の後遺症は放置せず専門家に相談することが大切
減圧症は適切な治療を受けることで多くの場合は改善しますが、場合によっては手足のしびれや関節痛、めまいや集中力の低下などの後遺症が残る可能性があります。
こうした症状を「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、回復が遅れたり、生活への支障が大きくなったりする場合があります。
大切なのは、気になる症状が続く場合や変化を感じたとき、迷わず医療機関を受診し専門家に相談することです。
早期の対応や経過観察、リハビリを通じて後遺症のリスクを減らし、安心してダイビングを続けるためにも、正しい知識を持ち、適切な行動を心がけましょう。