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腰の疲労骨折を早く治す方法5選|完治までの期間も解説

腰椎疲労骨折の症状の特定と効果的な治療方法
公開日: 2024.07.29 更新日: 2025.02.10

「腰の疲労骨折と診断されたけれど、早く回復して仕事やスポーツに復帰したい…」

そんな悩みを抱えていませんか?

腰の疲労骨折は無理をすると状態が悪化しやすく、治りが遅くなります。しかし、安静を最優先し、適切な時期にストレッチやトレーニングを実施すれば早期回復を目指せます。

本記事では、腰の疲労骨折を早く治す方法を具体的に解説しています。治療中の注意点も紹介しているので、早期回復を目指したい方は参考にしてみてください。

【基礎知識】腰椎疲労骨折とは

腰椎疲労骨折は、腰椎の「椎体」と呼ばれる骨の部分に微小な亀裂が生じる状態を指します。

腰椎疲労骨折の主な原因は、以下のとおりです。

  • 重労働や繰り返しの負荷
  • 不適切な姿勢や体の使い方
  • 加齢に伴う骨密度の低下
  • 骨粗鬆症などの基礎疾患

このように腰椎疲労骨折は、一度の強い衝撃ではなく、長期的な負荷の蓄積によって引き起こされます。特にスポーツを積極的に行う10代の若年層に多く見られ、同じ動作を繰り返すことで発症しやすいです。

腰椎疲労骨折の症状は、単なる腰痛とは異なり、以下のような特有の特徴があります。

  • 安静時にも持続する鈍い痛み
  • 特定の姿勢や動作で増悪する痛み
  • 腰の特定の場所を押すと痛みを感じる(圧痛)
  • 腰の特定の場所をトントンとたたくと痛みを感じる(叩打痛)

これらの症状は、時間の経過とともに徐々に悪化する場合が多いです。最初は軽度の痛みで済んでいても、放置すれば日常生活や仕事に大きな支障をきたすようになります。

そのため、疲労骨折が疑われる場合は、早期の診断と適切な治療が不可欠です。適切な治療を行えば、痛みの軽減と日常生活の質の向上が期待できます。

なお、腰の痛みを伴う原因はほかにもあり、以下は対象となる疾患です。クリックすると詳細記事をチェックできるので、症状や治療法が気になる方は参考にしてみてください。

近年、腰の痛みを伴う腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症の治療法として「再生医療」が注目されています。再生医療とは人間の自然治癒力を活用した新しいの医療技術で、損傷した脊髄の再生を図ります。

「腰に関連のある疾患の治療法に興味がある」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお問い合わせください。

手術しなくても治療できる時代です。

腰の痛みは手術しなくても治療できる時代です。

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腰椎疲労骨折はどれくらいで治る?【完治までは約3カ月】

腰椎疲労骨折の回復には約3カ月かかると言われています。

亀裂または折れた骨が癒合するまでに時間が必要なため、焦らず適切な治療を続けましょう。

治癒までの期間は、年齢や症状の程度、個人の体質などによって左右されます。

症状が軽度の方や若い方ほど治癒が早い傾向があります。

腰椎疲労骨折を早く治す方法5選

腰椎疲労骨折からの早期回復を目指す上で、日常生活で意識したいポイントを5つ紹介します。

  • 焦らず安静にする
  • コルセットの着用ルールを守る
  • 計画的にリハビリを進める
  • 軽めのストレッチ・トレーニングを行う
  • 栄養バランスのとれた食事を心がける

参考にしながら実践をして、早期回復を目指しましょう。

焦らず安静にする

腰椎疲労骨折の基本治療は、安静により骨の自然回復を待つ保存治療です。

骨に亀裂が入っている状態なので、体を無理に動かすと状態が悪化します。

安静期間は、症状や人によって異なり、4週間から12週間程度です。

この間は、腰に負担をかけないように、できるだけ安静にして過ごしましょう

コルセットの着用ルールを守る

疲労骨折の状態によってはコルセットを装着して安静時期を過ごします。

コルセットの着用が必要になった場合、使用ルールを必ず守りましょう。コルセットを着用する際は以下のような点に注意が必要です。

  • 装着方法:締め付け具合
  • 装着時間:1日の中での装着時間
  • 着脱のタイミング:入浴時や就寝時の取り扱い

コルセットを正しく装着しなかったり、着用を怠ったりすると、症状が悪化してしまう場合があります。早期回復のためにも、医師の指示に従って使用しましょう。

軽めのストレッチ・トレーニングを行う

骨の回復が認められ医師の許可が出たら、軽めのストレッチやトレーニングを開始していきます。

回復期は、骨盤周囲の筋肉を伸ばすストレッチや、腰を支える筋肉を強化するトレーニングが効果的です。

具体的には、ハムストリングストレッチや腰回りのストレッチや、腰椎を支える筋肉を強化を目的とした体幹トレーニングです。

適切な強度でストレッチやトレーニングを継続すれば、腰の機能改善につながります。

日常生活で負担のかかる動きを制限する

腰椎疲労骨折の回復段階では、日常生活で腰に負担をかけない動きをとる意識をもちましょう。

腰に負担がかかる動作をとれば、回復が遅れる可能性があるほか、再発のリスクも高まるからです。

腰に負担がかからない主な動作は以下の3つです。

  • 腰を反らさない
  • 力を入れすぎない
  • ねじらない

たとえば、ベッドから起き上がるときは、腰を反らさないように気をつけ、横向きになってから腕の力を使って上体を起こします。体をひとまとまりにして動かせば、腰に余計な負担をかけずに済みます。

椅子から立ち上がる際は、両手で座面を押しながら、膝を伸ばして立ち上がりましょう。腰を前後に動かさず、脚の力を使うと負担が軽くなります。

重い物を持つときも注意が必要です。腰を曲げずに膝を曲げ、背筋をまっすぐにしたまま持ち上げると、腰への負担が減ります。また、物を持ったまま体をねじらず、向きを変えるときは足から動かしましょう。

このように日常生活の動作を見直し、腰にやさしい動きを意識してみてください。

栄養バランスのとれた食事を心がける

骨の修復には多くの栄養が必要です。栄養バランスのとれた食事を心がけると、より早い回復が期待できます。

以下は、骨の修復に大切な栄養素と食材です。

栄養素

働き

食材

カルシウム

骨の主成分となり、強化を助ける

牛乳、チーズ、小魚、ひじき、小松菜

ビタミンD

カルシウムの吸収を助ける

イワシ、秋刀魚、鮭、しいたけ、きくらげ

ビタミンK

カルシウムを骨に定着させる

納豆、小松菜、ほうれん草、わかめ

たんぱく質

筋肉や血液の材料になり、骨の修復を助ける

赤身の肉、魚、豆腐、納豆、ヨーグルト

マグネシウム

骨の健康を維持し、強化をサポートする

アーモンド、ごま、わかめ、大豆製品

バランスの取れた食事で、骨の修復に必要な栄養を補給しましょう。

まとめ|腰の疲労骨折を早く治すには焦らず治療していくのがもっとも大切

焦らず治療に専念するのが、腰の疲労骨折を早く回復させる近道です。腰に負担のかかる動作や運動を控えて、完治までじっくり治療に取り組みましょう。

本記事で紹介した、回復後の運動や食事のアプローチも参考にして、早期回復を目指してみてください。

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腰の疲労骨折に関するよくある質問

腰の疲労骨折について、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、治療や予防、日常生活での注意点など、よくある質問とその回答を紹介します。腰の健康を守るための参考にしてください。

保存治療で症状がなかなか改善しない場合は手術が必要ですか?

保存的治療で十分な改善が見られない場合や、重度の骨折、神経症状を伴う場合などは、外科的治療が検討されます。

手術の方法は、骨折部位の固定や骨移植などです。

手術は、痛みの軽減、脊柱の安定化、神経症状の改善などを目的として行われます。

腰の疲労骨折における予防策を教えてください

腰椎疲労骨折の予防には、以下のようなポイントがあります。

  • 適切な姿勢の保持
  • 重量物の正しい持ち上げ方の習得
  • 定期的な運動による腰部や体幹の筋力維持
  • 骨密度の維持(バランスの取れた食事、適度な日光浴など)

日常生活の中で、腰への負担を減らす工夫を心がけるのが大切です。

重労働の仕事で腰が疲労骨折にならないためのポイントを知りたい

重労働に従事する人は、以下の点に注意をする必要があります。

項目

ポイント

詳細

1. 適切な重量制限の順守

・無理なく持てる重量か確認する
・重量物を分割して運ぶ
・周囲と協力して持ち上げる

安全を優先して無理をしない

2. 重量物を持ち上げる際の正しい体の使い方

・重心を低くし、物を体に近づける
・膝を曲げ、脚の力で持ち上げる
・急な動作を避ける

正しい姿勢で持ち上げ、腰への負担を減らす。定期的に訓練を受ける。

3. 休憩の確保と作業の分散

・長時間の連続作業を避ける
・同じ姿勢を続けない
・作業を分散し負担を減らす

適切に休憩を取り、疲労を防ぐ。作業スケジュールを管理する。

4. 必要に応じた補助具の使用

・台車や手押し車を使う
・高所作業には脚立を使用する
・腰ベルトの着用を検討する

補助具を活用し、負担を軽減する。正しい使い方を守る。

仕事と腰の健康は、切り離せない関係にあります。自分の体を守るためにも、リスク管理と予防策の実践を心がけましょう。

参考文献

MSDマニュアル家庭版.”骨折の概要”

日本スポーツ整形外科学会.“スポーツ損傷シリーズ-疲労骨折"

日本臨床整形外科学会.”疲労骨折・腰痛”

日本脊椎脊髄病学会.”脊椎脊髄疾患について・主な症状”

日本生活習慣病予防協会.”骨粗鬆症”

村山医療センター.”腰椎分離症”

教えて!先生!腰痛の専門医による安心アドバイス.”腰の疲労骨折・脊椎分離症(腰椎分離症)

日本脊髄外科学会.”腰椎分離症・分離すべり症”

徳島県医師会.” 腰椎分離症 -病期・病態に応じて治療-”

日本整形外科学会.”「腰椎分離症・分離すべり症」”

厚生労働省.”腰痛予防対策” 厚生労働省.”職場における腰痛予防対策指針及び解説”

ドクターズファイル.”疲労骨折”

医療法人大場整形外科.”腰椎疲労骨折”

日本骨折治療学会.”骨折の解説-疲労骨折”

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