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タリージェが怖いといわれる理由を医師が解説|副作用・服用時の注意点

タリージェ怖い理由
公開日: 2025.07.31 更新日: 2026.01.31

「タリージェは副作用が怖い」「飲んで大丈夫か不安」

そう感じている方は少なくありません。

たしかに、眠気・めまい・体重増加などの副作用が報告されており、「怖い薬」というイメージを持たれることがあります。

しかし、タリージェは神経障害性疼痛に対する有効性が臨床研究で示されている治療薬です。医師の指導のもとで適切に服用すれば、過度に恐れる必要はありません

本記事では、タリージェが「怖い」といわれる背景や副作用、服用時の注意点について医師の見解をもとに詳しく解説します。

正しい情報を理解して、不安の軽減や安全な服薬管理にお役立てください。

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目次

タリージェは本当に怖い薬なのか?

「タリージェ(一般名:ミロガバリン)」に対して、「怖い薬ではないか」と不安を抱く方は少なくありません。

しかし実際には、神経が過敏になって生じる「神経障害性疼痛」を緩和する目的で用いられる専門的な治療薬です。

医師の指導のもとで少量から投与を開始し、眠気やめまいといった副作用の有無を確認しながら、必要に応じてゆっくりと増量していきます。

副作用への不安や情報不足から「怖い」というイメージを抱かれていますが、医師の適切な管理のもとで使用する限り、過度に恐れる必要はありません

一方で、眠気・めまい・むくみ・体重増加といった副作用が報告されているのは事実で、自己判断で急に服用を中止した場合には、めまいやふらつきといった離脱症状が現れるケースがあります。

したがって、タリージェの服用や中止は自己判断せず、医師の指示に従うことが大切です。

タリージェが怖いといわれる理由|副作用・症状

タリージェは、以下のような副作用が現れる場合があります。

  • 眠気・めまい・意識のぼんやり
  • 体重増加やむくみ
  • 腎機能障害
  • 急な服用の中断による離脱症状
  • 持病や併用薬による強い副作用

タリージェは、眠気やめまい、意識のぼんやりといった副作用により、転倒や事故のリスクが高まる可能性があります

長期の使用では体重増加やむくみが生じる場合があり、まれに腎機能へ影響を及ぼすケースもあります。

服用を急にやめると不眠や不安などの離脱症状が出る恐れがあるため、自己判断せず医師に相談しましょう。また、持病や他の薬剤との併用にも注意が必要です。

中枢神経系への作用で眠気・めまい、意識のぼんやりが起こりやすい

タリージェは、神経が過敏に反応して生じるしびれや「ピリッ」とした痛みを和らげるべく、神経の働きを抑える薬です。

傷ついた神経が過剰に興奮し、痛みの信号を送り続けるのを抑えることで、しびれや痛みを和らげます。

ただし、痛みに関わる神経だけでなく脳の働きにも影響するため、副作用として眠気やめまい、意識がぼんやりするなどの症状が現れる可能性があります

とくに、他の眠気を伴う薬剤と併用する場合や腎機能が低下している方では、薬が体内に長く留まりやすくなり、副作用が強く出るリスクが高まる点に留意しておきましょう。

以下は、タリージェの治療効果と有効性に関する臨床試験データです。効果が認められる一方で、30mg群では眠気やめまいの副作用が比較的多く報告されています。

項目 詳細
改善した患者の割合 プラセボ31.2%/20mg 36.4%/30mg 44.8%(30mg群で有意差)
しびれ改善率 プラセボ43.3%/20mg 52.1%/30mg 57.6%(30mg群で有意差)
異常感覚改善率 プラセボ20.3%/20mg 23.0%/30mg 25.5%(有意差なし)
副作用発現率 プラセボ10.3%/20mg 18.8%/30mg
主な副作用(30mg群) 傾眠(強い眠気)14.5%、浮動性めまい9.1%、回転性めまい2.4%、末梢性浮腫5.5%、体重増加5.5%
重篤な副作用 傾眠・浮腫・意識消失など:1.2%(30mg群)
投与中止率 プラセボ1.2%/20mg 1.8%/30mg 7.9%(主な理由:めまい・傾眠)

文献1

上記の結果は、タリージェが中枢神経に作用する薬剤であることに起因しており、眠気やふらつきなどの副作用が出やすい傾向を示しています。

服用の際は、効果とあわせて副作用が出る可能性にも注意が必要です。

長期間飲み続けると体重増加やむくみが現れることがある

タリージェを長期間使用すると、以下のような原因で体重増加やむくみが現れることがあります。

  • 体内に水分がたまりやすくなる
  • 眠気やだるさで日中の動きが減り、消費カロリーが少なくなる
  • 食欲が増すことで摂取カロリーが増える

副作用の現れ方には個人差がありますが、服用期間が長くなったり、使用量が増加したりすると副作用の発現リスクも高まります

とくに、体調や体型に気になる変化が見られた場合には自己判断せず、速やかに医師に相談しましょう。

タリージェと体重増加の関係性については、以下の記事でも詳しく解説しています。

腎機能障害が重大な副作用として注記された

タリージェは、主に腎臓を介して体外へ排泄される薬剤です。

したがって、腎機能が低下している方が服用すると薬の成分が体内に蓄積しやすくなり、副作用のリスクが高まります。

健康な腎機能を持つ方であっても、タリージェによる腎機能障害がまれに発生する場合もあるため注意が必要です。

実際に、国内外の調査や市販後の症例報告において、服用中に腎機能障害が認められたことから、厚生労働省は「重大な副作用」として添付文書に記載するよう指示しています。(文献2

とくに日本国内では、タリージェの使用後に腎機能が急激に悪化した重篤な症例が複数報告されています。

そのうち3例については、薬剤との因果関係を否定できませんでした。(文献3

腎機能障害が進行すると、尿量の減少、全身のむくみ、だるさ、食欲不振といった症状が現れる可能性があります。

タリージェを安全に使用するためには、定期的に腎機能の検査を受けるとともに、体調に異変を感じた際は速やかに医師へ相談することが重要です。

服用を急に中断すると離脱症状が出る可能性がある

タリージェを急に中止すると、体が薬剤のない状態にうまく順応できず「離脱症状」と呼ばれる不調が現れることがあります。

脳や神経が薬の作用に慣れてしまっている状態で急に薬が切れると、神経のバランスが崩れるのです。

離脱症状としては、不眠や吐き気が多く見られ、まれに気分の不安定や頭痛が出る場合もあります。

こうした症状は、不適切な薬の中断によって起こる可能性があるため、急な中止には十分な注意が必要です。

国内臨床試験においても、タリージェを服用していた451例のうち2例(0.4%)で離脱症状が確認されており、添付文書にも明記されています。(文献4

タリージェの中止を検討する際は自己判断で服用をやめず、必ず医師の指導のもとで段階的に減量することが重要です。

持病や併用薬によっては副作用が強く出やすい場合も

基礎疾患がある方や他の薬剤を併用している方がタリージェを服用すると、副作用が強く出る可能性があります。

とくに、腎臓や肝臓の機能が低下している場合には、薬の成分が体内に蓄積しやすくなり、眠気・めまい・むくみといった副作用が強く現れる傾向があるため注意しましょう。

また、オピオイド系鎮痛薬や睡眠薬、抗うつ薬などの中枢神経に作用する薬剤と併用すると、それぞれの鎮静効果が重なり、ふらつきや転倒のリスクが高まります。

これらのリスクを回避するためには、タリージェの使用前に現在服用している薬や持病の状況について、医師や薬剤師に正確に伝えておきましょう。

タリージェの特徴・効果

タリージェは、神経の痛みやしびれ、違和感に幅広く対応する薬剤で、末梢性・中枢性の神経障害性疼痛に使用されます。

神経の痛みなどを和らげる処方薬「リリカ」と比べて、中枢神経系の副作用が少ないとされています。

また、口の中で溶ける錠剤もあるため、高齢者や嚥下が難しい方にも服用しやすいのが特徴です。

長期の使用に適しており、重篤な副作用の頻度が低いこともあって、継続的な治療にも有用とされています。

以下で、さらに特徴と効果を詳しく見ていきましょう。

神経障害全般に対応しながらしびれやピリピリ感を緩和

タリージェは末梢神経だけでなく、中枢神経にも作用する薬剤です。

さまざまな原因による神経障害性疼痛に対し、神経の過剰な興奮を抑える効果が臨床研究によって示されています。(文献5

とくに、脊髄損傷後に生じる中枢性神経痛(CNeP)においては、有意な疼痛軽減効果が確認されており、治療の有効性が注目されています。

即効性のある薬ではない点に注意

タリージェは、飲んですぐ痛みが消える「即効性」のある薬ではありません。

1回の用量を1週間以上の間隔をあけて増量していく薬であり(文献4)、早くても1〜2週間はかかります。

飲み始めても変化が乏しいと「効いていないのでは」と不安になる方もいますが、即効性がない点に留意しておきましょう。

リリカより中枢副作用が少なくOD錠で服用しやすい

タリージェは、以下のような理由からリリカよりも服用しやすい薬です。

  • 中枢神経への影響が穏やかで副作用が出にくい
  • 嚥下の負担が少ないOD錠が選べる
  • 服用しやすい1日2回・安定した効果

タリージェは、神経に作用する部位のうち、副作用の原因となる部分への影響を抑える構造になっています。

したがって、神経痛に効果がありながら、眠気やめまいなどの副作用が比較的少ない薬です。

臨床試験では、リリカより低い発現率が報告されています。(文献6

嚥下が難しい方が水なしで服用できるOD錠もあり、1日2回の服用で効果が安定するなど、治療を続けやすいのも特徴です。

長期使用に適し副作用のリスクが低い

タリージェは、日本を含むアジアで実施された52週間(約1年)の長期投与試験において、有効かつ耐容性が良好と報告されています。(文献6

治療を継続する中で副作用は一定数見られましたが、多くは眠気・めまい・むくみ・鼻咽頭炎などの軽症であり、重篤な事例は非常に少ないとされています。

初期用量からの段階的増量と腎機能に応じた調整により、効果を維持しながら副作用にも対応しやすいのが特徴です。

タリージェ服用時の注意点

タリージェを服用する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 眠気・めまいや意識障害がある間は運転・作業を控える
  • 気になる症状があれば直ちに医師に相談する
  • 用法は厳守し自己判断で中断しない
  • 飲酒・併用薬・妊娠中・持病がある場合は事前に伝える

以下で、それぞれ詳しく解説します。

眠気・めまいや意識障害がある間は運転・作業を控える

タリージェは、神経の興奮を抑える作用を持つ薬剤ですが、一方で副作用として眠気、めまい、意識がぼんやりするなどの中枢神経系の症状が現れることがあります。

臨床試験では、眠気が26.7%、めまいが12.3%の頻度で報告されており(文献7)、これらの症状が日常生活に影響を及ぼすケースも少なくありません。

とくに、判断力や反射速度が低下することがあるため、自動車の運転や高所での作業など、危険を伴う行動は避けましょう

高齢者においては、副作用により転倒や事故のリスクが高まるため、より慎重な服薬管理が求められます。

タリージェを開始した直後や、服用量を増やした直後は、自宅で安静に過ごし、体調の変化に注意してください。

もし副作用が持続する場合は医師に相談し、服用量の調整や中止を検討してもらいましょう。

安全な治療のためには症状を見逃さず、早めに対応することが重要です。

気になる症状があれば直ちに医師へ相談

タリージェを服用している際に気になる症状があれば、速やかに医療機関を受診しましょう。

とくに、服用開始直後や用量を増やした直後は副作用が出やすいため注意が必要です。

高齢の方や基礎疾患を持つ方の場合、副作用によって転倒や体調の悪化を招くリスクが高まります。

まれに、肝機能や腎機能への影響、意識消失といった重篤な症状が現れるケースもあるため、早期の対応が重要です。

体調に異変を感じた際は、必ず医師に相談してください。

用法は厳守し自己判断で中断しない

タリージェの服用にあたっては、必ず医師の指示に従い、自己判断での中断や用量の変更を行わないことが極めて重要です。

急な中止や勝手な増減量は、離脱症状の発現や副作用の悪化、薬効の低下といったリスクを高める恐れがあります。

タリージェの用量は、腎機能や併用薬の影響を考慮した上で、個々の患者様に適した量に調整されています。

不安や体調の変化を感じた場合でも、自身で対応を決めるのではなく、必ず医師に判断を仰ぎましょう。

飲酒・併用薬・妊娠中・持病がある場合は事前に相談

タリージェは、飲酒や他の薬剤との併用、妊娠・授乳中の使用、さらには持病の有無によって薬の作用や副作用が変化する場合があります。

アルコールと併用すると眠気やめまい、意識障害などの中枢神経系の副作用が強く現れる可能性があるため、服用中の飲酒は控えましょう

また、中枢神経に作用する他の薬剤(睡眠薬、抗うつ薬、抗てんかん薬など)と併用すると、副作用が増強される恐れがあるため、自己判断での併用は避けてください。

妊娠中、または授乳中の使用についても要注意です。

胎児や乳児への影響が十分に確認されていないため、必ず医師に相談しましょう。

さらに、腎機能や肝機能の障害など既往歴がある場合は必ず医師に伝え、指示に従って服用することが大切です。

「再生医療」という選択肢もある

タリージェは、他の薬剤と比べて副作用のリスクが低いのが特徴ですが、薬に頼らない治療法を検討したい方には「再生医療」という選択肢もあります。

再生医療とは、本来の機能を失った組織や細胞に対して、患者様自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。

神経障害性疼痛や、変形性関節症などによる慢性的な痛みを抱える方も対象となります。

再生医療には「幹細胞治療」と「PRP療法」があり、いずれも入院や手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。

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まとめ|タリージェは注意点を守って正しく服用しよう

タリージェは神経の過敏な興奮を抑え、しびれや痛みを和らげる薬です。

眠気やめまいなどの副作用が報告されていますが、医師の指導のもとで用量を守って服用すれば、リスクを抑えることができます

自己判断での中止や他の薬との併用は避け、体調に異変があれば医師に相談してください。

タリージェなどの薬に頼らない治療法を検討したい方には、「再生医療」といった治療法もあります。

症状やライフスタイルに応じた治療を選ぶためにも、まずは正しい情報を知り、自分に合った対処法を見つけましょう。

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タリージェが怖いといわれる理由が気になる方のよくある質問

タリージェを服用しても症状が改善しない場合はどうすれば良いですか?

タリージェは、効果が出るまでに数週間かかることがあり、すぐに痛みやしびれが軽減しない場合もあります。

とくに、原因が神経以外にある、用量が合っていない、副作用で十分に服用できていないなどのケースでは、十分に効果が得られない可能性があります。

服用しても症状が改善しない場合は自己判断で服用を中止せず、薬剤の見直しや他の治療法の検討も含めて、医師に相談しましょう。

以下の記事では、タリージェを服用しても症状が改善しない場合の治療法や対処法を紹介しています。

タリージェを服用している間に避けるべき食材はありますか?

タリージェの服用に関して特定の食材を避ける必要はなく、食事と一緒に服用しても問題ありません

ただし、副作用で体重が増えることがあるため、高カロリー・高脂肪の食事は控えめにしましょう。

野菜やたんぱく質を意識した、栄養バランスの良い食事を心がけてください。

タリージェはいつまで飲める?

現時点で、タリージェに投薬期間に関する制限は設けられていません

販売元の第一三共株式会社によると、タリージェOD錠は発売当初から処方日数に上限がなく、通常錠も2020年3月1日より投薬期間制限が解除されています。(文献8

タリージェの効果が出るまでの期間は?

タリージェは即効性のある薬ではなく、飲んですぐに痛みが消えるわけではありません。

神経の過剰な興奮を少しずつ鎮める薬であり、少量から段階的に増量していきます。

1回の用量を1週間以上の間隔をあけて増やしていくため(文献4)、効果を実感できるまで早くても1〜2週間以上を見込んでおくと良いでしょう。

タリージェとロキソニンの違いは?

ロキソニンなどの一般的な痛み止めは、けがや炎症が原因の「侵害受容性疼痛」に作用する薬です。

一方、タリージェは神経そのものが傷ついて起こる「神経障害性疼痛」に特化しています。

タリージェの口コミはネットショップでチェックできる?

タリージェ錠は処方箋医薬品であり、現時点でタリージェと同成分の市販薬はありません。

ドラッグストアや一般のネットショップで正規に購入することはできず、通販サイトに掲載されるような購入者口コミも基本的には確認できません

効果や副作用については、医師や薬剤師から直接説明を受けましょう。

参考文献

(文献1)
医薬品インタビューフォーム|日本病院薬剤師会

(文献2)
厚生労働省医薬局医薬安全対策課長|医薬安発0827第1号令和6年8月27日

(文献3)
ミロガバリン、ペマフィブラートなど4剤に「重大な副作用」追加/厚労省|CareNet

(文献4)
タリージェ 適正使用ガイド|第一三共株式会社

(文献5)
ミロガバリンベシル酸塩(タリージェ® 錠2.5 mg・5 mg・10 mg・15 mg)の薬理学的および薬物動態学的特性と臨床試験成績|©日本薬理学会

(文献6)
Long-Term Safety and Efficacy of Mirogabalin for Central Neuropathic Pain: A Multinational, Phase 3, 52-Week, Open-Label Study in Asia|PMC PubMed Central®

(文献7)
プレガバリンとミロガバリン|PAS kara News(367)

(文献8)
タリージェには投薬期間制限はありますか?(長期処方は可能な薬剤ですか?)|第一三共株式会社