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左脇腹の痛みは危険?受診すべき症状チェックや原因を医師が解説

左脇腹痛み
公開日: 2026.01.31

左脇腹の痛みが突然起こると「危険な症状ではないか」「病気が隠れているのでは?」と不安になる方も多いでしょう。

つるような痛みやチクチクした違和感、動くと痛む症状など、似た経験をしたことがある人は少なくありません。

左脇腹の痛みは原因が多岐にわたり、緊急を要する場合もあれば、様子を見ながら受診を検討できるケースもあります。落ち着いて症状を観察し、緊急性の有無を見極めることが大切です。

本記事では、左脇腹の痛みで考えられる原因や受診の目安について詳しく解説します。今あらわれている症状から、今取るべき対応を冷静に判断するための参考にしてください。

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【セルフチェック】左脇腹の痛みで受診すべき目安

左脇腹の痛みには、すぐに医療機関を受診すべきケースと、緊急性は高くないものの早めに相談した方が良いケースがあります。
ここでは、左脇腹の痛みで注意したい症状を中心に、受診の目安を解説します。痛みの強さや経過、ほかに伴う症状をもとに、今すぐ受診が必要かどうかを見極めましょう。

すぐに受診すべきケース

次のような症状がみられる場合は、緊急性が高い可能性があるため、早めに医療機関を受診することが重要です。

  • 我慢できないほど強い痛みが急に出た場合
  • 発熱、吐き気、嘔吐、冷や汗などを伴う場合
  • 時間の経過とともに痛みが強くなっている場合
  • 安静にしても痛みがまったく軽減されない場合
  • 日常生活が困難になるほどの痛みがある場合

状態によっては、早期の治療が必要となるケースも考えられます。自己判断せず、できるだけ早く医師の診察を受けてください。

必要に応じて受診すべきケース

以下のような症状は、緊急受診のサインではないケースが多いものの、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

  • 軽度の痛みが数日以上続いている場合
  • つるような痛みやズキズキする痛みを繰り返す場合
  • 動くと痛む、伸ばすと痛む状態が改善しない場合
  • 痛み以外に違和感や体調不良が続いている場合
  • 痛みの原因に心当たりがなく不安が強い場合
  • 朝だけ腹痛が起こるなど、一定のパターンがある場合

これらは緊急性は高くないものの、早めに医療機関へ相談することで、原因の特定や今後の対応を考えやすくなるケースが多い傾向です。

症状が続く場合や気になる点があるときは、無理に我慢せず受診するようにしましょう。

また、左脇腹の痛みは、大腸がんをはじめとする重篤な病気が背景にあるケースもゼロではありません。より詳しい情報を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

左脇腹の痛みで考えられる主な原因

左脇腹の痛みは、病気だけでなく、姿勢やストレスなど日常生活の過ごし方が影響して起こることもあります。

ここでは、左脇腹の痛みで比較的よくみられる原因について解説します。思い当たる節のある方は参考にしてみてください。

筋肉や姿勢

長時間同じ姿勢で座り続ける、片側だけで荷物を持つなど体の使い方に偏りがあると、脇腹周辺の筋肉に負担がかかりやすくなり、筋肉痛のような症状を感じるケースも少なくありません。

また、筋肉が緊張してつるような痛みや一時的な違和感があらわれるケースもあります。特にデスクワークの方や、無意識に同じ側へ重心をかけている方は、日頃の姿勢や体の使い方を一度振り返ってみましょう。

これらが原因で左脇腹の痛みが出ている場合、安静にすることや姿勢を見直すことで改善が期待できます。

ただし、痛みが長引いたり強くなったりする場合には、別の原因が関係している可能性もあるため、自己判断せずに医療機関の受診を検討しましょう。

ストレスや自律神経の乱れ

ストレスが続くと体が緊張状態になり、自律神経のバランスが乱れると、左脇腹をはじめとする腹痛を引き起こす場合があります。自律神経は、腸の動きと深く関係しているためです。(文献1

ストレスや自律神経の乱れによる腹痛の代表例として、「過敏性腸症候群(IBS)」が挙げられます。過敏性腸症候群とは、強いストレスや緊張などが原因で腹痛や下痢・便秘症状を繰り返す状態です。(文献2

ただし、腹痛の原因がすべてストレスによるものとは限りません。症状の出方や経過には個人差があるため、痛みが続く場合や悪化する場合には、経過を観察しながら医療機関で相談することを検討しましょう。

なお、朝だけ腹痛が出るパターンも、ストレスや自律神経の乱れが一因となっている可能性があります。詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

消化器や内臓の異常

左脇腹の周辺には、胃や腸などの消化器、腎臓などの泌尿器が位置しています。これらの内臓が関係している場合、筋肉の痛みとは異なり、鈍い痛みや持続的な違和感として症状があらわれることがあります。

また、発熱や吐き気、食欲不振など、ほかの症状を伴う場合には注意が必要です。内臓由来の痛みが疑われるときは、病気が関係している可能性も考えられます。

左脇腹の痛みで考えられる病気の種類

左脇腹の痛みは、さまざまな病気が関係している可能性があります。原因を大きく整理することで、自分の症状を客観的に捉えやすくなるでしょう。

本章では、左脇腹の痛みから考えられる病気の種類について解説します。

ただし、紹介している内容はあくまで可能性の一例です。痛みの位置や感じ方だけで原因や病気を特定することは困難なため、症状が続く場合や不安がある場合は医療機関へ相談してください。

胃腸(消化器)の病気

胃や腸などの消化器が関係する場合、左脇腹から上腹部・下腹部にかけて痛みを感じることがあります。

考えられる疾患 痛むことが多い部位の例 症状の傾向
胃炎・胃潰瘍 左上腹部から脇腹 食後に腹部が痛むケースが多い
急性膵炎 左脇腹からみぞおち 痛みが徐々に強くなるケースが多い
過敏性腸症候群 左脇腹を含む腹部 腹痛や便通異常を繰り返すケースが多い

痛みの感じ方は多岐にわたり、鈍い痛みやズキズキする痛みだけでなく、チクチクした違和感としてあらわれることも少なくありません。

腎臓(泌尿器)の病気

腎臓や尿路に異常がある場合、背中から左脇腹、腰にかけて痛みを感じることがあります。筋肉の痛みと異なり、動作による影響を受けにくいのが特徴です。
以下は、左脇腹の痛みに関連して考えられる泌尿器系の疾患と、痛みが出やすい部位や症状の傾向の一例です。

考えられる疾患 痛むことが多い部位の例 症状の傾向
尿路結石 脇腹から背中 ・強い痛みを感じるケースがある
・血尿や吐き気を伴うことがある
腎盂腎炎 左脇腹や背中・腰 ・発熱やだるさなどの全身症状を伴うことがある
・膀胱炎に似た症状(残尿感や排尿痛など)を伴うことがある
腎外傷 脇腹 脇腹の痛みのほか、血尿を伴うことがある

泌尿器の病気が関係している場合、左脇腹の痛みだけでなく、血尿や排尿時の違和感など、尿に関する症状を伴うことも少なくありません。

腎臓の病気が疑われるときは、脇腹の痛みとあわせて、尿の変化にも目を向けてみましょう。

筋肉・神経の病気

筋肉や神経が関係する場合に可能性のある病気は以下の通りです。

考えられる疾患 痛むことが多い部位の例 症状の傾向
肋間神経痛 脇腹付近・胸から背中 鋭い痛みを感じることが多い
帯状疱疹 全身(脇腹に多く見られる) 皮膚にピリピリする痛みを感じたり水疱ができたりするケースが多い
肉離れ 足の筋肉・腹筋 筋肉が切れる感覚や音で気づき、その後痛みを感じるケースが多い

筋肉や神経が関係する場合は、動かしたときや姿勢を変えたときに痛みが強くなることがあります。筋肉や神経からくる病気の可能性を疑う際は、整形外科への受診を検討しましょう。

【女性の場合】婦人科系の病気

女性の場合、女性ホルモンの影響や体調の変化によって、左脇腹や下腹部に痛みを感じることがあります。
女性ホルモンに関する痛みには婦人科系の疾患が関係している可能性もあるため、注意が必要です。可能性のある疾患と症状の傾向は、以下のとおりです。

考えられる疾患 痛むことが多い部位の例 症状の傾向
子宮筋腫 左下腹部から脇腹 下腹部で圧迫痛を感じることもある
子宮外妊娠 下腹部から脇腹 下腹部の激しい痛みや不正出血を伴うことがある
子宮内膜症 下腹部 生理中に痛みが強くなるケースがある

婦人科系の疾患は、月経周期やホルモンバランスが影響することもあります。痛みが続く場合や強くなる場合は、早めに婦人科へ相談しましょう。

左脇腹の痛みを和らげるための対処法

左脇腹の痛みの原因が緊急を要する病気でない場合、生活習慣や体の使い方を少し工夫するだけで、不快な症状が軽減される可能性も少なくありません。

本章では、自宅ですぐに取り組める具体的な対処法について解説します。

また、東洋医学的なアプローチとしてツボ押しが痛みの緩和に役立つこともあります。詳細な方法は以下の記事も参考にしてください。

姿勢や動き方を見直して痛みの悪化を防ぐ

筋肉疲労や神経圧迫が痛みの原因となっている場合、患部への物理的な負担を減らすことが第一の対処法となります。

特にデスクワークや長時間の運転など、同じ姿勢が続くと血行不良を招き、筋肉が凝り固まって痛みを悪化させる要因となりかねません。

日頃から以下のポイントを意識し、特定の部位に負荷が集中しないよう心がけることが大切です。

  • 痛みが出る動作は無理に続けない
  • 長時間同じ姿勢を避け、適度に姿勢を変える
  • 急な動きや無理なストレッチを控える
  • 寝る姿勢を工夫する

痛みが強い時は安静が原則ですが、動ける範囲で姿勢を調整することは、筋肉の過度な緊張を解くうえで有効です。無理のない範囲で、日々の生活動作を見直してみてください。

自分に合ったリラックス方法を取り入れる

精神的なストレスや緊張状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ、痛みに対する感受性が高まってしまうことがあります。

特に左脇腹には大腸の一部が存在するため、ストレスによる腸の蠕動(ぜんどう)運動の異常が、痛みの引き金になるケースも珍しくありません。以下のような習慣を取り入れ、ストレスをため込まないよう心がけることが大切です。

  • ウォーキングなどで血行を促し、筋肉をほぐす
  • 瞑想や深呼吸で、意識的に呼吸を整え、心の緊張を和らげる
  • ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、副交感神経を優位にする
  • 就寝前のスマホを控え、質の高い睡眠を確保する

自身のライフスタイルに合わせ、継続しやすい方法を取り入れていきましょう。

左脇腹の痛みの対処法とあわせて、より詳しい治療法やケア方法を知りたい方は、以下のページもご覧ください。

左脇腹の痛みの原因と症状をチェックして適切に対処しよう

左脇腹の痛みは、筋肉や姿勢、ストレスなど日常生活が関係している場合もあれば、消化器や腎臓など病気が関係していることもあります。自己判断で決めつけず、まずは症状を整理し、緊急性があるかどうかを確認することが大切です。

痛みが軽く一時的なものであれば、姿勢の見直しやリラックスなどのセルフケアで様子を見る選択も考えられます。ただし、痛みが続く場合や不安が強い場合は、早めに医療機関へ相談するようにしましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、再生医療に関する情報提供や簡易的なオンライン診断を行っています。腹痛の症状について気になることや不安がある方は、情報収集の一つとして、公式LINEのご案内も参考にしてみてください。

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左脇腹の痛みに関するよくある質問

左脇腹がつるように痛むのはなぜですか?

左脇腹がつるように痛む原因のひとつに、筋肉の緊張や神経への刺激が挙げられます。長時間同じ姿勢を続けていたり、急な動きによって筋肉が緊張したりすると、脇腹周辺に一時的なつっぱり感やつるような痛みを感じることがあります。

また、腹部にガスがたまることでも、腸が内側から押されるような感覚が生じ「つるような違和感」としてあらわれる場合も少なくありません。特に食生活の乱れやストレスが続いていると、こうした症状が起こりやすくなることがあるため、注意が必要です。

痛みが頻繁に起こる場合や強くなる場合は他の原因が関係している可能性もあるため、医療機関への受診も検討してみてください。

お腹の左側が痛むのはストレスが原因ですか?

お腹の左側の痛みは、ストレスが関係しているケースも少なくありません。ストレスが続くと自律神経のバランスが乱れて腸の動きに影響が出て腹痛や違和感としてあらわれることがあるためです。

ただし、左側の腹痛がすべてストレスによるものとは限りません。筋肉や姿勢の影響、消化器や泌尿器の不調など、他の原因が関係しているケースもあります。痛みが続く場合や、発熱・吐き気などの症状を伴う場合は、ストレスだけと決めつけず、医療機関で相談することも大切です。

参考文献

(文献1)
自律神経と消化器症状|本郷 道夫

(文献2)
日本消化器病学会 機能性消化管疾患診療ガイドライン 2020―過敏性腸症候群(IBS)(改訂第2版)|日本消化器病学会