- 脊椎、その他疾患
脊髄炎の後遺症による「しびれ」とは?原因と対処・回復の目安を詳しく解説

脊髄炎を発症した後に続く「しびれ」は、多くの方が不安を感じやすい症状の一つです。
医師からは大きな異常はないと言われたものの、違和感が残ると「これは後遺症なのか」「このまま回復しないのでは」と心配になる方も多いでしょう。
脊髄炎によるしびれは、神経の炎症や回復過程と深く関係しており、症状の強さや続く期間には個人差があります。
そのため、正しく原因を理解し、経過の目安や対処の考え方を知ることが大切です。
本記事では、脊髄炎の後遺症による「しびれ」が起こる原因、回復の目安と対処法、受診を検討すべきサインまでを詳しく解説します。
現在の状態を整理し、次に取るべき行動を判断するための参考にしてください。
また、脊髄炎の後遺症による「しびれ」に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。
現在の症状にお悩みの方や、再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。
目次
脊髄炎の後遺症として「しびれ」が起こる原因
脊髄炎後のしびれは、「炎症が続いているから起きている」という単純なものではありません。
脊髄への炎症ダメージと、その後の回復過程という2つの要因が関係しています。
脊髄は背骨の中にある神経の通り道で、脳の指令を体へ伝えたり、手足の感覚を脳へ届けたりしています。
触覚・温度・痛みといった感覚にも深く関わっており、運動機能を支える上でも欠かせない組織です。
この脊髄に炎症が起きると、神経細胞やその周囲の組織が影響を受け、感覚を伝える神経経路が傷つきます。
刺激がうまく脳へ届かなくなったり、逆に過敏になったりすることで、刺激がないのにピリピリ・ジンジンとした「しびれ」が現れます。(文献1)
炎症が落ち着いても、神経の働きはすぐには戻りません。
神経はゆっくり回復する性質があるため、しびれが長く続いたり、症状の強さに波があったりすることがあります。
ダメージの程度によっては回復に数ヵ月〜年単位かかる場合もあり、症状の強さや続く期間には個人差があります。
この仕組みを理解することで、「なぜしびれが続いているのか」という不安を落ち着いて受け止めやすくなります。
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脊髄炎後のしびれはいつまで続く?回復経過と目安
脊髄炎のあとに残るしびれは、「どのくらい続くのか」が最も気になるポイントではないでしょうか。
症状が軽くなっていくのか、それとも長く残るのかは、今後の生活や仕事への影響を考えるうえでも大切な情報です。
回復のスピードや経過には個人差があり、一概に期間を断定することはできません。
ここでは、しびれが続く期間の目安や回復のパターンについて詳しく解説します。
しびれの回復までにかかる期間の目安
脊髄炎後のしびれが続く期間は、人によって大きく異なります。
比較的軽い炎症で神経への影響が少なかった場合は、数週間から数ヵ月ほどで違和感が和らいでいくケースがあります。
一方で、炎症の範囲が広かった場合や発症時に強い症状が出ていた場合には、半年以上、場合によっては年単位でゆっくり改善していくこともあります。
ここで重要なのは、違和感がすぐに消えないからといって異常とは限らないという点です。
神経は回復に時間を要する組織であり、表面上は変化が少なくても、内部では徐々に修復が進んでいる場合があります。
一定期間は焦らず、主治医と相談しながら経過を見守ることが大切です。
しびれが徐々に改善していくケース
神経機能の回復が進んでいる場合、しびれの感じ方に少しずつ変化が現れます。
たとえば、常に強く感じていたしびれが「気になる時間が短くなる」「日中はあまり意識しなくなる」などの形で軽減する場合があります。
また、しびれの範囲が狭くなったり、触れた感覚が徐々に分かるようになるのも改善のサインの一つです。
神経の回復に伴うしびれの変化はゆっくり進むため、日々の中では気づきにくいこともあります。
以前と比べて生活のしやすさが増しているかどうかを振り返ると、小さな回復に気づける場合があります。
完全にしびれが消えていなくても、日常生活への影響が減っていれば、回復が進んでいる可能性があります。
しびれの改善に時間がかかりやすいケース
しびれの改善に時間がかかりやすいのは、発症時の炎症が強かった場合や、広い範囲に影響が及んでいた場合です。
神経へのダメージが大きいほど、回復にも時間が必要になります。
また、しびれに加えて筋力の低下や動かしづらさがあった場合は、神経機能の回復がより慎重に進む傾向があります。
ただし、時間がかかるから回復しないと決まったわけではありません。
神経の修復はゆっくり進むことが多く、一定期間を経てから改善が見られる場合もあります。
早い段階で悲観的に考えすぎず、主治医と相談しながら長期的な視点で経過を見ていくことが重要です。
回復途中でしびれが変化したときの判断ポイント
回復の途中では、しびれの強さや感じ方が日によって変わる場合があります。
疲労や睡眠不足、体調の変化などの影響で、しびれが一時的に強く感じられることもあります。
短期間の変化だけで悪化と判断するのは適切ではありません。
全体的な傾向を見ながら、少しずつ改善しているかどうかを見極めることが重要です。
一方で、しびれの範囲が急に広がった場合や、新たに力の入りにくさ、強い痛みなどを伴う場合は注意が必要です。
そのような変化が見られたときは、自己判断せず医療機関に相談しましょう。
専門的な診断を受けることで、安心して今後の経過を見守りやすくなります。
脊髄炎の後遺症でしびれがある場合の3つの対処法
脊髄炎の後遺症によるしびれが続くと、「何かしなければ悪くなるのでは」と不安になる方も少なくありません。
しかし、強い治療や特別な対策だけが選択肢とは限らず、今の状態に合った方法で体と向き合うことが重要です。
ここでは、しびれがあるときに意識したい3つの対処法について解説します。
経過を見守りながら無理をしない生活を心がける
脊髄炎のあとに残るしびれは、炎症が落ち着いたあとも神経の働きが安定するまで時間を要するため、一定期間続く場合があります。
しびれがすぐに消えないからと焦りすぎると、不安が強まり生活全体がつらくなるため、何もしないのではなく負荷をかけすぎない生活を心がけましょう。
疲れが強い日は休息を優先し、余裕がある日は散歩や家事などを短時間だけ行うなど、長時間の連続作業を控える工夫が大切です。
痛みや力の入りにくさが出るときは、早めにペースを落としましょう。
体調に合わせて活動量を調整し、睡眠や休憩を確保すると、落ち着いて経過を見守りやすくなります。
また、しびれが強まった日・落ち着いた日をメモしておくと、歩きすぎた日や寝不足の日など、症状が変化した背景を確認しやすくなります。
日常生活でしびれを悪化させにくい工夫を取り入れる
しびれがあるときは、日常の小さな刺激で症状が強く感じられる場合があるため、悪化させにくい工夫を取り入れましょう。
まず、同じ姿勢を長く続けないことが基本です。
座りっぱなしの仕事なら30〜60分に一度立ち上がり、軽く伸びをするだけでも負担が変わります。
椅子の高さやクッションを調整し、首や腰に無理がかからない姿勢を作るのも有効です。
また、冷えはしびれを強めやすいので、首・腰・足首を冷やさない服装や入浴で体を温める工夫が役立ちます。
疲労が溜まると感じ方が強まる可能性もあるため、睡眠と休憩を優先し、重い荷物を持つ作業は分けて行いましょう。
長距離の運転や移動も、途中で休憩を挟むと安心です。
感覚が鈍い部位では、やけど・靴ずれ・小さな傷に気づきにくいので、皮膚のチェックや滑りにくい靴など安全対策も意識してください。
症状や経過に応じて医療機関への相談を検討する
しびれが続くときは、自己判断だけで抱え込まず、医療機関への相談も選択肢に入れておきましょう。
医療機関を受診することで、現在の症状の変化や生活で困っている点を伝えられ、必要な検査の有無やリハビリの方針を確認できます。
「前回は異常なしと言われたから」と我慢し続けるより、不安が強い時点で相談したほうが気持ちが落ち着くこともあります。
受診時は、しびれの部位・強さ・続く時間、強くなるきっかけ(疲労や冷えなど)をメモして持参すると説明がスムーズです。
力が入りにくい、歩きにくい、排尿・排便の異常、強い痛みが出るなど新しい症状がある場合は、早めに連絡しましょう。
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脊髄炎の後遺症によるしびれで受診を検討する目安
しびれが続くと、「受診したほうがよいのか」「様子を見ても大丈夫なのか」と迷いがちです。
また、症状の変化だけでなく、生活への影響や不安の強さも受診のきっかけになります。
ここでは、脊髄炎の後遺症によるしびれで受診を検討する目安について解説します。
しびれの範囲や強さが以前より変化している場合
しびれの範囲が広がったり、同じ部位でも前より強く感じたりする場合は、受診を検討する目安になります。
とくにピリピリ感が増える、触れた感覚が鈍くなる、逆に過敏になるなど、違和感の質が変わった場合は注意が必要です。
急に片側だけ強まる、範囲が日ごとに広がるといった変化は放置せず、痛みや熱感が重なる場合も含めて相談しましょう。
いつから・どの場面で強まるかを記録して伝えると説明がスムーズです。
しびれ以外の神経症状を伴っている場合
しびれに加えて、力が入りにくい、手足が動かしづらい、つまずきやすいなどの変化がある場合も、受診を検討する目安の一つです。
感覚の以上だけでなく、筋力や動きに影響が出ると転倒や事故のリスクが高まります。
片側の手足だけ動きづらい、しびれが左右どちらかに偏っていると感じるときは、早めに医療機関へ相談しましょう。
さらに、排尿や排便の感覚が分かりにくい、急に強い痛みが出たといった変化がある場合は、できるだけ早く連絡することが大切です。
症状がいつから始まり、どのように変化しているかをメモして受診時に伝えると、状況を説明しやすくなります。
日常生活に支障が出始めている場合
しびれ自体が大きく変わらなくても、歩きにくい、階段が怖い、手先の作業がしづらいなど、生活に支障が出始めたら受診を考えましょう。
感覚が鈍い部位ではケガに気づきにくく、転倒ややけどのリスクも増えます。
また、運転や通勤が不安になった、長時間の立ち仕事でふらつくなども受診を検討する目安になります。
仕事や家事で困っている場面を具体的に伝えると、必要なサポートやリハビリの提案につながります。
回復の見通しが立たず不安が強い場合
症状が大きく悪化していなくても、「どこまで様子を見てよいのか分からない」「このまま続くのでは」という不安が続くと、睡眠や食事に影響し、仕事や家事への集中力も落ちやすくなります。
そのような場合は、一人で抱え込まず医療機関に相談しましょう。
医師に現状を共有し、見通しや注意点を確認できるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
受診時は、疑問点を箇条書きにして持参すると聞き漏らしを防げます。
不安が強い場合は、家族に同行してもらうのも一つの方法です。
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脊髄炎の後遺症によるしびれと再生医療という選択肢
脊髄炎の後遺症によるしびれに対しては、内服薬や注射などによる対症的な治療が行われる場合があります。
神経の興奮を抑える薬や炎症を和らげる治療が検討され、症状の程度や経過に応じて方針を定め、一定期間経過を確認しながら進めていきます。
そのほかの選択肢として、再生医療という治療の考え方もあります。
再生医療は、患者様自身の細胞の働きに着目する医療分野です。
リペアセルクリニックでは脂肪由来の幹細胞を用いた治療を行っており、神経の興奮を抑える薬や炎症を和らげる治療と同様に、症状の程度や経過に応じて方針を定めながら進めていきます。
また、血液から作製するPRP(血小板血漿)を用いた治療法もあります。
PRPは血小板に含まれる成長因子などが炎症を抑える働きを活かした治療法です。
幹細胞治療・PRP療法のいずれも入院や大きな手術を必要とせず、日帰りで行うことが可能です。
当院では実際に脊髄炎後遺症に対して幹細胞治療を行った症例もあります。
長年しびれや筋力低下に悩んでいた患者様が、再生医療を行ってどうなったのか、以下の症例ページもぜひ参考にしてください。
まとめ|脊髄炎の後遺症によるしびれと上手に付き合うために
脊髄炎の後遺症によるしびれは、炎症そのものが続いているというよりも、神経が影響を受け、その回復に時間を要している状態で現れる場合があります。
しびれの強さや続く期間には個人差があり、すぐに消えないからといって必ずしも悪化や再発を意味するわけではありません。
大切なのは、仕組みを理解したうえで、自分の状態を冷静に見つめることです。
日常生活では、無理をしすぎず体調に合わせた活動量の調整が、症状の安定につながります。
また、しびれの変化を記録し、困りごとが増えていないかを確認することも役立ちます。
症状の変化や不安が強い場合には、医療機関に相談することも前向きな選択です。
しびれがある状態でも、適切な対処と正しい情報があれば、過度な不安を抱え込まずに生活を続けられます。
無理をせず、自分のペースで体と向き合いながら進めていきましょう。
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脊髄炎の後遺症「しびれ」に関するよくある質問
しびれは一生残ることがありますか?
脊髄炎後のしびれは、時間の経過とともに徐々に軽くなるケースが多く見られます。
ただし、回復のスピードや程度には個人差があり、数ヵ月から年単位で経過を見る場合もあります。
症状の程度は人それぞれですが、適切なリハビリや時間の経過とともに、上手に付き合えるようになるケースも多くあります。
神経の回復はゆっくり進むため、焦らず経過を確認する姿勢が大切です。
脊髄炎は再発することがありますか?
脊髄炎の原因によっては再発の可能性が指摘される場合もあります。
ただし、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
急激にしびれが強まる、新たに力が入りにくくなる、歩きづらさが出るなど、これまでとは異なる神経症状が現れた場合には、再発や別の原因が関係している可能性もあります。
気になる変化が現れた場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
しびれが残っていても回復している可能性はありますか?
しびれが完全になくならなくても、日常生活への影響が少しずつ減っている場合は、神経の回復が進んでいる可能性があります。
たとえば、以前より歩きやすくなった、細かい作業がしやすくなった、しびれの範囲が狭くなったなどの変化は前向きな変化の現れです。
感覚に違和感があっても、日常動作の安定が見られる場合は、回復過程にある状態と判断されることがあります。
参考文献


















