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【医師監修】片側の足の「親指だけ」がしびれる原因は?考えられる病気と受診の目安・治し方を解説

「なぜか片足の親指だけしびれる」
「痛みはないけど、感覚が鈍い感じが続いている」
上記のようなしびれや違和感に不安を感じていませんか?
足の親指のしびれは、一時的な血流不良や靴の圧迫など軽い原因で起こることもありますが、神経のトラブルや腰の病気、糖尿病など全身の疾患が関係しているケースもあります。
本記事では、足の親指だけがしびれる主な原因や考えられる病気、すぐにできるセルフケアなどについて詳しく解説します。
- しびれる場所で考えられる原因
- すぐに受診すべき危険なサイン
- 足の親指のしびれに関するよくある質問
不安を解消し、原因に合わせて適切に対処できるよう、ぜひ最後までご覧ください。
なお、しびれが椎間板ヘルニアなど神経の病気によるものの場合、治療の選択肢として「再生医療」もあります。
\しびれの治療の選択肢としての「再生医療」/
再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談の上検討することが大切です。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 片側の足の親指のしびれが長く続いている
- 手術はできるだけ避けたいと考えている
- セルフケアを続けているが、期待した効果が得られない
まずは「しびれ」の治療について無料相談!
目次
片側の足の親指だけがしびれる主な原因と病気
足の親指だけが片側しびれるときは、大きく分けて次の原因が挙げられます。
- 神経の圧迫や腰からくるしびれ
- 膝の外側や足の甲で神経が圧迫される腓骨神経麻痺
- 足先の神経トラブルや靴・姿勢の影響
- 血流の悪化や冷え・むくみ
- 糖尿病など全身の病気が原因の場合
- 突然のしびれは脳卒中の可能性もある
足のしびれは整形外科領域(腰・神経)や、全身疾患(糖尿病など)でも起こる可能性があるため、原因の切り分けが大切です。
以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
神経の圧迫や腰からくるしびれ
足の親指だけにしびれが出る場合、腰から足先につながる神経が圧迫されている可能性があります。
神経は背骨の中を通って足の先までつながっているため、足の指のしびれでは、腰や背骨を含めて原因を確認することが欠かせません。
日本神経学会は、背骨の異常によるしびれは「神経ごとに決まった一定の範囲に限ってあらわれる」としています。(文献1)
片側の親指だけにしびれが出ることがあるのも、このためです。
代表例は、以下のとおりです。
| 病気 | 特徴 | しびれの出方 |
|---|---|---|
| 椎間板ヘルニア | 背骨のクッションが飛び出して神経を圧迫する | 腰痛+片足のしびれ。太もも〜足先まで広がることも |
| 坐骨神経痛 | 腰やお尻の神経が刺激されて起こる症状の総称 | お尻〜太もも〜足の親指側にしびれや痛みが出ることがある |
| 脊柱管狭窄症 | 神経の通り道が狭くなり神経が圧迫される | 歩くとしびれ、休むと楽になることが多い |
日本整形外科学会は、腰椎椎間板ヘルニアでは下肢にしびれや痛みが広がり、足に力が入りにくくなることもあるとしています。(文献2)
上記のような椎間板ヘルニアや坐骨神経痛にお悩みの方は、ぜひ「再生医療」による治療をご検討ください。
再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を用いる治療法です。適応は症状や状態によって異なるため、医師とご相談の上検討することが大切です。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、まずは一度ご相談ください。
まずは「しびれ」の治療について無料相談!
また、以下の記事では、脊柱管狭窄症の方の注意点などを詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
膝の外側や足の甲で神経が圧迫される腓骨神経麻痺
腰に問題がなくても、足に向かう途中の神経が圧迫されてしびれることがあります。代表的なのが腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)です。
日本整形外科学会によると、腓骨神経麻痺では、すねの外側から足の甲、小指を除いた足指の甲側にかけてしびれが出ます。進むと足首や足指を上に反らせなくなり、つま先が垂れた状態(下垂足)になることがあります。(文献3)
最も多い原因は、膝の外側にある骨の出っ張り(腓骨頭)の部分が外から圧迫されることです。仰向けで寝た姿勢が長く続いたときや、ギプスで固定しているときに起こりやすいとされています。(文献3)
治療は、まず圧迫を取り除き、安静や薬、運動療法で様子を見ます。3カ月ほどたっても回復しない場合や、麻痺が進む場合は手術が検討されます。(文献3)
つま先が上がりにくい、スリッパが脱げやすいといった変化がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
足先の神経トラブルや靴・姿勢の影響
足の親指だけがしびれる場合、腰ではなく、足先の神経が圧迫されていることもあります。
とくに、靴のサイズや歩き方、立ち仕事が多いなど、日常生活の影響で起こるケースは少なくありません。
代表的な原因をまとめると、次のとおりです。
| 原因 | 内容 | こんなときに起こりやすい |
|---|---|---|
| モートン病※ | 足の指の神経が圧迫される病気 | ヒールやつま先の細い靴をよく履く |
| 外反母趾 | 親指が人差し指側に曲がり、付け根の内側が突き出す | 幅の狭い靴、ヒールの高い靴をよく履く |
| 足指の神経圧迫 | 指の付け根や足の甲で神経が圧迫される | きつい靴・サイズが合わない靴 |
| 靴やインソールの影響 | 足に合わない靴で負担がかかる | 長時間の立ち仕事・歩きすぎ |
| 姿勢や歩き方のクセ | 体重のかかり方が偏る | 外側重心・内股歩きなど |
※モートン病は、足の指の神経が圧迫されてしびれや痛みが出る病気です。
モートン病によるしびれや痛みは、多くの場合、足の中指や薬指の間に起こりますが、足の使い方や神経の走り方によって、親指側に違和感が出ることもあります。
済生会によると、最も多いのは中指と薬指の間で、次いで人差し指と中指の間です。(文献4)
親指だけのしびれが中心の場合は、靴による圧迫など、別の原因も含めて考える必要があります。
外反母趾について、日本整形外科学会は一番の原因は靴を履くことで、幅が狭くつま先の細い靴で親指の付け根から先が圧迫されて変形するとしています。(文献5)
付け根の内側の出っ張りが靴に当たり続けると、親指のまわりに痛みや違和感が出ることがあるため、足に合った靴を選ぶことが欠かせません。
また、外側重心や内股歩きなど、歩き方のクセでも神経が圧迫されることがあるため注意が必要です。
次のような場合は、日常習慣が原因の可能性があります。
- 靴を脱ぐと症状が楽になる
- 歩きすぎた日にしびれる
- 同じ姿勢を続けるとしびれる
このようなときは、靴の見直しや休息で改善することもあるでしょう。
前述したモートン病については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
血流の悪化や冷え・むくみ
足の親指だけがしびれる場合、血流の悪化が原因になっていることもあります。
血液は酸素や栄養を運ぶ役割があるため、流れが悪くなると神経の働きが低下し、しびれや違和感が出ることがあります。
とくに、冷えやむくみがある方は注意が必要です。
| しびれの原因 | 内容 | 起こりやすい場面 |
|---|---|---|
| 冷え性 | 血管が収縮して血流が低下 | 冬場、エアコンの効いた部屋 |
| むくみ | 余分な水分で血流が滞る | 長時間の立ち仕事・座り仕事 |
| 長時間の同じ姿勢 | 血液循環が悪くなる | デスクワーク・車の運転 |
| 血管の病気 | 動脈硬化などで血流が低下 | 高血圧・脂質異常症などがある |
次のような場合は、血行不良が関係している可能性があります。
- 足が冷たいときにしびれる
- 温めると症状が楽になる
- 夕方になるとむくみと一緒にしびれる
- 長時間座ったあとにしびれる
ただし、しびれが続く場合や、足の色が変わる・冷たくて痛いなどの症状がある場合は、血管の病気が隠れていることもありますので早めに医療機関を受診しましょう。(文献6)
足の動脈が狭くなる末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)では、しばらく歩くとお尻や太もも、ふくらはぎが痛くなり、休むとまた歩けるようになる症状が初期にあらわれます。(文献6)
一方で、日本血管外科学会は、足のしびれや冷感だけの場合は末梢動脈疾患ではなく、腰部脊柱管狭窄症や糖尿病など別の病気の可能性が高いとしているため、症状の原因を適切に見極めることが欠かせません。(文献6)
血管の病気が疑われる場合は、両手と両足の血圧を測って比べるABI(足関節上腕血圧比)検査などで血流の状態を調べます。(文献7)
糖尿病など全身の病気が原因の場合
足の親指だけがしびれるときは腰や靴だけでなく、以下のような全身の病気が原因になっている可能性もあります。(文献1)(文献8)
| 病気 | 特徴 | しびれとの関係 |
|---|---|---|
| 糖尿病性神経障害 | 血糖値が高い状態が続き神経が傷つく | 足先からしびれ・感覚低下 |
| ビタミンB12欠乏症 | 栄養不足や胃の病気で起こる | 手足のしびれや感覚異常 |
| 慢性腎臓病 | 老廃物がたまり神経に影響 | 足のしびれ・むくみ |
| 甲状腺機能低下症 | ホルモン不足 | しびれ・むくみ・冷え |
| アルコール性神経障害 | 長期間の多量飲酒 | 足先のしびれ・痛み |
日本神経学会は、糖尿病やビタミン欠乏などによるしびれは、左右対称に手袋や靴下の形で出ることが多いとしています。(文献1)
片側の親指だけにしびれが限られている場合は、腰や足の神経の圧迫もあわせて確認することが大切です。
「しびれが長く続く」「しびれの範囲が広がってきている」「健康診断で血糖値を指摘された」といった場合は、上記のような病気が疑われます。
まずは内科を受診し、必要に応じて糖尿病内科・神経内科の紹介を受けましょう。
また、上記のような神経障害には、「再生医療」が治療の選択肢となる場合があります。適応は症状や状態によって異なるため、医師にご相談ください。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、まずは一度ご相談ください。
まずは「しびれ」の治療について無料相談!
突然のしびれは脳卒中の可能性もある
足のしびれは、脳の病気でも起こります。日本神経学会は、脳梗塞や脳出血などによるしびれは、急にあらわれる片側の症状であることが多いとしています。(文献1)
日本脳卒中協会は、脳卒中の主な症状として次のようなものを挙げています。(文献9)
- 片方の手足や顔半分の麻痺・しびれ
- ろれつが回らない、言葉が出ない
- 立てない、歩けない、ふらふらする
- 片方の目が見えない、物が二つに見える
- 経験したことのない激しい頭痛
脳卒中の症状は突然あらわれ、「何時何分から」と始まりを特定できるのが特徴です。(文献9)足の親指のしびれと同時に、手や顔にもしびれや動かしにくさが出た場合は、様子を見ずに救急車を呼んでください。(文献9)
片側の足の親指だけがしびれる症状と見分け方
足の親指だけがしびれるときは、「しびれ方」「しびれが続く時間」「症状が片側か両側か」、などを整理すると原因の見当をつけやすくなります。
しびれは、神経・血流・筋肉などさまざまな理由で起こります。同じしびれでも、症状の出方によって考えられる原因が変わるため、症状の特徴を知っておくことが大切です。
よくあるしびれ方のパターン
足の親指のしびれには、次のようなパターンがあります。
| しびれ方 | 感じ方 | 考えられる原因の例 |
|---|---|---|
| ピリピリする | 電気が走るような感覚 | 神経の圧迫、ヘルニアなど |
| ジンジンする | 持続的な違和感 | 血流不良、冷え |
| 感覚が鈍い | 触ってもわかりにくい | 神経障害、糖尿病など |
| 麻酔がかかったような感覚 | 触っても自分の指ではないように感じる | 神経の圧迫、神経障害など |
| チクチク痛む | 軽い痛みを伴う | 神経刺激、靴の圧迫 |
| 親指の先がチクチク痛む | 指先だけに痛みやしびれが出る | 靴の圧迫、神経の刺激など |
| しびれ+痛み | 歩くと悪化 | 神経圧迫、血管の病気 |
また、次のような違いは、原因を見つける手がかりです。
- 歩くと強くなる
- 朝だけしびれる
- 座っていると悪化する
- 靴を履くとしびれる
自分のしびれ方がどのパターンに近いかを確認し、症状が続く場合は医療機関で相談しましょう。
しびれる場所で考えられる原因
しびれ方に加えて、どこがしびれているかも原因を考える手がかりになります。神経は、それぞれ決まった範囲の感覚を担当しているためです。(文献1)
しびれる場所ごとに考えられる原因を整理すると、次のとおりです。
| しびれる場所 | 考えられる原因 | あわせて確認したいこと |
|---|---|---|
| 親指を含む足の甲からすね | 腰の神経の圧迫(椎間板ヘルニアなど)(文献2) | 腰やお尻の痛み、足に力が入りにくいか |
| すねの外側から足の甲、指の甲側 | 腓骨神経麻痺(文献3) | つま先が上がりにくいか、膝の外側を圧迫する姿勢が続いたか |
| 親指の付け根の内側 | 外反母趾(文献5) | 付け根の内側が突き出していないか、幅の狭い靴を履いているか |
| 指の付け根や指と指の間 | モートン病(文献4) | 指の付け根を横から挟むと痛むか |
| 両足の足先(靴下の形) | 糖尿病などによる神経障害(文献1) | 血糖値の異常を指摘されたことがあるか |
| 片側の手足や顔にも広がる | 脳卒中(文献9) | 突然始まったか、ろれつが回らないか |
表はあくまで目安です。しびれの範囲は人によって異なり、複数の原因が重なることもあります。場所だけで自己判断せず、症状が続く場合は医療機関で確認してください。
片側だけしびれるのはなぜ?
足の親指だけ、しかも片側だけしびれる場合、神経が片側だけ圧迫されている可能性が高いと考えられます。
神経は、背骨から左右にわかれて足先まで伸びています。その途中のどこかで圧迫や刺激が起きると、しびれは片側だけに出ます。
たとえば次のようなケースです。
- 腰の神経が片側だけ圧迫されている
- 片足だけきつい靴を履いている
- 片側の姿勢だけ負担がかかっている
- 片足だけ血流が悪い
一方で、なんらかの病気が原因の場合は、両足にしびれが出ることが多いとされています。
ただし、初期には片側だけに感じることもあるため、しびれが長引く場合は医療機関で相談すると良いでしょう。
なお、脳卒中のように片側だけに症状が出る病気もあります。突然しびれが始まった場合は、上記の「突然のしびれは脳卒中の可能性もある」を確認してください。
片側の足の親指だけがしびれるのは放置しても大丈夫?受診の目安
足の親指のしびれは、一時的な血行不良や靴の圧迫などで起こることもあります。
しかし、神経や血管、全身の病気が原因のケースもあるため、症状の内容によっては早めの受診が必要です。
- 救急車を呼ぶべきサイン
- 早めに病院へ行くべき症状
- 様子を見ても良いことが多いケース
以下でそれぞれの目安となる症状について詳しく見ていきましょう。
救急車を呼ぶべきサイン
次の症状がある場合は、脳卒中の可能性があります。様子を見ずに、すぐに救急車を呼びましょう。(文献9)
- 足のしびれと同時に、片方の手や顔にもしびれや麻痺が出た
- ろれつが回らない、言葉が出ない
- 立てない、ふらふらして歩けない
- 経験したことのない激しい頭痛がある
脳卒中の症状は突然あらわれます。症状に気づいた時刻を確認しておくと、医療機関での判断に役立ちます。(文献9)
早めに病院へ行くべき症状
次のような症状がある場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
すぐ受診が必要なサイン
以下は、神経の圧迫が強くなっている場合や、血管の病気が隠れている場合にみられるサインです。
- 足の力が入りにくい、歩きにくい
- しびれが広がってきた
- 片足だけでなく両足に出てきた
- 強い痛みを伴う
- 突然しびれが出た
- 腰痛やお尻の痛みを伴う
- 冷たさ、色の変化、足の痛みがある
- 尿や便が出にくい、漏れる
これらは、以下の病気に関係している可能性があります。
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 糖尿病性神経障害
- 血管の病気
- 脳や神経の病気
日本整形外科学会は、腰椎椎間板ヘルニアで「足の力が入らない」「排尿や排便に障害が出る」場合は手術が行われるとしています。(文献2)
これらの症状がある場合は、できるだけ早く整形外科を受診してください。
また、しびれが数日以上続く場合や、何度も繰り返す場合も早急に受診することをおすすめします。
様子を見ても良いことが多いケース
次のような場合は、一時的な原因のことが多いです。
- 正座や長時間の同じ姿勢のあとだけ
- きつい靴を履いたあとだけ
- 数分〜数時間で自然に消える
ただし、しびれを繰り返す場合や不安が大きい場合は受診しましょう。
稀に、脳卒中の前兆となるしびれの場合もあります。
また、顔のゆがみ、片腕の力が入らない、ろれつが回らない、急な激しい頭痛などに当てはまる場合は、すぐに救急車を呼んでください。
以下の記事では、脳卒中の前兆について詳しく解説しています。
何科を受診すれば良い?
足の親指のしびれは、原因によって受診先が変わります。
| 症状の特徴 | 受診先 |
|---|---|
| 腰痛やお尻の痛みがある | 整形外科 |
| 足のしびれだけが続く | 整形外科 |
| つま先が上がりにくい | 整形外科 |
| 親指の付け根が突き出して痛む | 整形外科 |
| 手足のしびれが広がる | 神経内科 |
| 突然しびれが出て、手や顔にも症状がある | 救急(119番) |
| 糖尿病・高血圧がある | 内科 |
| 足が冷たい・色が変わる | 血管外科 |
| 歩くとふくらはぎが痛み、休むと治まる | 血管外科(整形外科でも相談可) |
迷った場合は、まず整形外科で相談するのが一般的です。
必要に応じて他の科を紹介してもらえます。
片側の足の親指だけがしびれるときに試したいセルフケア
足の親指のしびれは、神経の圧迫や血流の悪化、靴や姿勢の影響など、日常の習慣が関係していることがあります。
原因が重い病気でない場合は、以下のようなセルフケアによって症状が和らぐこともあります。
- ストレッチとマッサージ
- 靴・インソールの見直し
- 入浴や温活で血行を良くする
- どこでもできる簡単エクササイズ
- しびれがあるときに避けたいセルフケア
以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
ストレッチとマッサージ
筋肉の緊張をゆるめることで、神経の圧迫や血流の悪化を軽減できます。
おすすめストレッチ
ふくらはぎや太ももの裏、足指の筋肉をゆっくり伸ばすストレッチです。反動をつけず、呼吸を止めずに行いましょう。
- ふくらはぎストレッチ|壁に手をつき、後ろ足のかかとを床につけて伸ばす
- 足指ストレッチ|手で足の親指をゆっくり反らす
- 太もも裏ストレッチ|座って片脚を伸ばし、つま先に手を伸ばす
1回20〜30秒、痛みのない範囲で行います。
マッサージのポイント
マッサージは、筋肉のこわばりをやさしくほぐす程度にとどめます。力加減の目安は「気持ち良い」と感じる強さです。
- 足裏を軽く押す
- 親指の付け根を円を描くようにほぐす
- ふくらはぎを下から上へさする
※強く押しすぎないことが大切です。
靴・インソールの見直し
足先の神経は、靴の圧迫でもしびれやすくなります。
- つま先に余裕がある靴を選ぶ
- ヒールや先の細い靴を長時間履かない
- クッション性のあるインソールを使う
- 立ち仕事の方は靴を履き替える
日本整形外科学会は、外反母趾の予防として親指の付け根はフィットし、つま先はゆったりした履物を選ぶよう勧めています。(文献5)
とくに外反母趾や扁平足がある場合は、整形外科でインソールの相談をすることもおすすめです。
入浴や温活で血行を良くする
血流が悪いと、神経に栄養が届きにくくなり、しびれが出やすくなります。
- 38〜40℃のぬるめのお風呂に10〜15分
- 足湯をする
- 冷えやすい方はレッグウォーマー
入浴後にストレッチをすると、さらに効果的です。
どこでもできる簡単エクササイズ
長時間同じ姿勢が続くと、神経や血流が悪くなります。仕事の合間や座りながらでもできる運動を取り入れましょう。
- 足指グーパー運動:足の指を「グー」に握り、「パー」に開く動きを繰り返す
- かかと上げ運動:立った状態でかかとをゆっくり上げ下げする
- 足首回し:足首をゆっくり内回り・外回りにまわす
1時間に1回、30秒程度でもしびれの対策になります。
セルフケアの注意点として、強い痛みがあるときは無理をせず、しびれが広がる場合は中止してください。
セルフケアはあくまで悪化を防ぐサポートです。
根本の原因の治療が必要な場合もあるため、症状が続くときは医療機関を受診しましょう。
しびれがあるときに避けたいセルフケア
よかれと思って続けているケアが、かえって症状を長引かせることもあります。しびれがあるときは、次の2点に注意してください。
強く押す・もむマッサージ
しびれている指の付け根や足の甲を強く押したり、もんだりすると、刺激を受けている神経にさらに負担がかかるおそれがあります。先に紹介したマッサージも、痛みを感じない弱い力で行いましょう。
腓骨神経麻痺は外からの圧迫で起こるため、膝の外側を強く押し続けることも避けてください。(文献3)
カイロや湯たんぽを直接当てる
感覚が鈍くなっている部分は、熱さを感じにくくなっています。日本糖尿病学会は、神経障害で感覚が麻痺すると、やけどや傷の痛みを感じなくなることがあるとしています。(文献8)
足を温めるときは、カイロや湯たんぽを肌に直接当てず、入浴や靴下など全体をじんわり温める方法を選びましょう。糖尿病のある方は、毎日足を見て傷や赤みがないか確認する習慣も大切です。(文献8)
片側の足の親指だけがしびれないために見直したい生活習慣
足の親指のしびれは、神経の圧迫や血流の悪化、生活習慣病などが重なって起こることがあります。
一度症状が出ると再発しやすいため、日常生活の中で原因になりやすい習慣を見直すことが大切です。
次の項目に当てはまるものが多いほど、しびれの原因になっている可能性があります。
| チェック項目 | しびれにつながる理由 |
|---|---|
| 長時間座りっぱなし | 腰の神経が圧迫される |
| 猫背や前かがみ姿勢 | 背骨や骨盤のバランスが崩れる |
| きつい靴を履いている | 足先の神経や血管を圧迫 |
| 立ち仕事が長い | 足の血流が悪くなる |
| 運動不足 | 筋肉が硬くなり血流低下 |
| 足が冷えやすい | 血流悪化でしびれやすい |
| 体重増加 | 腰や足に負担がかかる |
| 血糖値が高い | 神経障害の原因になる |
2〜3個以上当てはまる場合は、生活習慣の見直しを意識しましょう。
姿勢の改善と腰への負担軽減
足の親指のしびれは、腰や背骨の神経が圧迫されることで起こる場合があります。そのため、日常の姿勢を見直すことはとても大切です。
長時間のデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、背骨や骨盤のバランスが崩れ、神経への負担が増えます。
その結果、腰から足に向かう神経が圧迫され、足の親指だけにしびれが出ることもあります。
次のポイントを意識して、腰への負担を減らしてください。
- 椅子に深く座り、背もたれに背中をつける
- モニターの高さを目線と同じにする
- 1時間に1回は立ち上がり軽く体を動かす
- スマホを見るときは顔を下げすぎない
姿勢を整えるだけでも神経への圧迫が軽減され、しびれの予防につながります。
適度な運動習慣
運動不足が続くと、筋肉が硬くなり血流が悪くなりがちです。その結果、神経や血管への負担が増え、しびれが出やすくなります。
とくに、腰やお尻、太ももの筋肉が硬くなると、神経の通り道が狭くなり、足先のしびれにつながることがあります。
無理な運動をする必要はありませんが、次のような軽い運動を続けてみてください。
- ウォーキング(1日20〜30分程度)
- 軽いストレッチ
- 足首の曲げ伸ばし運動
- 階段をゆっくり上り下りする
筋肉が柔らかくなると血流が改善し、神経への負担も減るため、しびれの予防や再発防止につながります。
ウォーキングの効果については、以下の記事で解説しています。
生活習慣病の予防(血糖・体重管理)
糖尿病や肥満などの生活習慣病も、足のしびれの原因になることがあります。
とくに糖尿病では、血糖値の高い状態が続くことで神経が傷つき、しびれや感覚の低下が起こる場合があります。
また、体重が増えると腰や足への負担が大きくなり、神経の圧迫や血流の悪化を招きやすくなります。
予防のためには、次のポイントを意識しましょう。
- バランスの良い食事をとる
- 甘い飲み物や間食を控える
- 適度な運動を続ける
- 定期的に健康診断を受ける
生活習慣を整えることは、しびれだけでなく将来の病気予防にもつながる大切な取り組みです。
片側の足の親指だけがしびれたら原因を知り早めに対処しよう
足の親指だけにしびれが出る場合「神経の圧迫」「血流の悪化」「靴や姿勢の影響」「糖尿病」など、さまざまな原因が考えられます。
しびれる場所によって考えられる原因が異なるため、どこがしびれているかを確認することも手がかりになります。
一時的なしびれであれば、姿勢の見直しやストレッチ、靴の調整などのセルフケアで改善することもあります。
しかし、しびれが長く続く場合や、痛みが強い場合・力が入りにくい・しびれの範囲が広がる、といった症状がある場合は、神経や血管、全身の病気が隠れている可能性も否定できません。
突然しびれが始まり、手や顔にも症状がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。
自己判断で放置せず、整形外科や神経内科などの医療機関を受診することが大切です。
また、足の親指のしびれが神経の病気によるものの場合、治療の選択肢として「再生医療」もあります。
再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談の上検討することが大切です。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 片側の足の親指のしびれが長く続いている
- 手術はできるだけ避けたいと考えている
- セルフケアを続けているが、期待した効果が得られない
当院リペアセルクリニックでは、手足の「しびれ」に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。まずは一度ご相談ください。
片側の足の親指だけがしびれるときによくある質問
危険なしびれの見分け方は?
突然始まったかどうかと、しびれ以外の症状があるかどうかが見分けるポイントです。
「足のしびれと同時に片方の手や顔にもしびれや麻痺が出た」「ろれつが回らない」といった場合は、脳卒中の可能性があるため救急車を呼んでください。(文献9)
足に力が入らない、排尿や排便に異常がある場合も、早めの受診が必要です。(文献2)
足の指がピリピリするのは糖尿病ですか?
糖尿病でも足先にしびれが出ることはあります。日本糖尿病学会は、糖尿病による神経障害の症状として、足の裏に紙を貼ったような違和感や、正座のあとのようなしびれ感を挙げています。(文献8)
ただし、糖尿病によるしびれは左右対称にあらわれることが多いとされています。(文献1)
片側の親指だけがピリピリする場合は、腰や足の神経の圧迫も含めて確認しましょう。
以下の記事では、手足のしびれとピリピリ感について詳しく解説しています。
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モートン病かどうか確かめる方法はありますか?
医療機関では、足の指の付け根あたりを横から挟むように押して、痛みが出るかどうかを確認します。痛みが出る場合はモートン病が強く疑われます。(文献4)
モートン病は中指と薬指の間に最も多く、親指だけのしびれで起こることは多くありません。(文献4)
自己判断で強く押すことは避け、整形外科で診察を受けてください。
以下の記事では、モートン病について詳しく解説しています。
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モートン病は見た目での判断が難しい疾患|症状や見分け方を解説
靴を脱ぐとしびれが治まる場合は受診しなくて良いですか?
靴を脱いですぐに治まり、靴を替えたあとに再発しないのであれば、靴による一時的な圧迫の可能性があります。
ただし、靴を替えてもしびれが残る、しびれる範囲が広がる、つま先が上がりにくいといった場合は、腓骨神経麻痺など神経の病気も考えられます。(文献3)
早めに整形外科を受診しましょう。
腰が痛くなくても腰の病気が原因のことはありますか?
腰の神経が原因のしびれは、その神経が担当する範囲に限ってあらわれるため、足の親指のしびれが目立つこともあります。(文献1)
腰の痛みの有無だけで判断せず、しびれが続く場合や足に力が入りにくい場合は、整形外科で相談してください。
以下の記事では、腰の痛みについて詳しく解説しています。
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【医師監修】慢性腰痛とは?原因・放置のリスク・治療法などを分かりやすく解説
慢性腰痛が治らない原因は?見直すべき生活習慣やNG行動を紹介
参考文献
「腓骨神経麻痺」|公益社団法人日本整形外科学会 症状・病気をしらべる





















