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脳卒中の前兆とは?見逃してはいけない5つのサインとチェックリストを紹介

脳卒中checklist
公開日: 2023.02.06 更新日: 2025.02.12

「脳卒中の前兆はどのような症状が出るの?」「脳卒中かどうかセルフチェックすることはできる?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

脳卒中は重症化すると命にかかわったり、重い後遺症が出たりする可能性もあるため、早い段階で受診したいと考える方もいるでしょう。

結論からいえば「言葉が出づらい」「片側の手がしびれる」といった症状は、脳卒中の前兆の可能性があります。

前兆に気づいて早めに対処すれば重症化を防ぎやすくなります。

この記事では、脳卒中を早期に発見するための5つのサインと、簡単に試せるセルフチェックリストを紹介します。

ぜひ、ご自身やご家族の健康を守るために、最後まで読んでみてください。

また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。脳卒中の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。

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脳卒中の前兆|見逃してはいけない5つのサイン

脳卒中は突然発症し、命や生活に深刻な影響を与える病気であるため、前兆を見逃さず早期に対処する必要があります。

脳卒中の発症時に起こりやすい5つのサインは以下のとおりです。

  • 片方の手足がしびれる
  • ろれつが回らない・言葉が出てこない
  • 視野が狭くなる・物が二重に見える
  • めまいがする・ふらつく
  • 激しい頭痛がする

本章を参考に、日頃から脳卒中の前兆に気を配りましょう。

片方の手足がしびれる

脳卒中の前兆として「片方の手足がしびれる」といった症状が挙げられます。

脳の血管が詰まったり破れたりすることで、神経がうまく働かなくなるのが原因です。

たとえば、箸をうまく使えなくなったり、ボタンを留めるのが難しくなったり、といった症状が現れます。

また、足がしびれて歩きにくくなる場合もありますので、症状が現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

ろれつが回らない・言葉が出てこない

ろれつが回らなくなったり、言葉が出てこなくなったりするのも、脳卒中の前兆としてよく見られる症状です。

これは、脳の言語中枢がダメージを受けたため起こります。

「おはよう」と言おうとして発音が不明瞭になる、指示語を多用してしまうなどの症状が代表例です。

また、相手が話している内容は理解できるのに、自分の言葉でうまく表現できない、といった症状が出るケースもあります。

視野が狭くなる・物が二重に見える

脳卒中により、視野が狭くなったりモノが二重に見えたりする場合があります。

視覚中枢の障害が原因で、片目が見えにくい、視野の半分が欠けるなどの症状が現れます。

モノが二重に見える場合は、左右にずれる、ぼやけるといった症状も特徴的です。

放置すれば失明の恐れがあるため、見逃してはいけない前兆として注意しましょう。

めまいがする・ふらつく

突然のめまいやふらつきも見逃してはいけないサインです。

脳卒中で起こるめまいは、回転性のめまいであったり、体が傾いているような感覚を伴うことがあります。

これは脳への血流が不足し、バランスを保つ機能に影響を及ぼすためです。

普段と違うめまいやふらつきが続く場合は、ほかの症状と合わせて、早めに医師に相談しましょう。

激しい頭痛がする

突然、これまでにない激しい頭痛が起こる場合も、脳卒中の前兆の可能性があります。

とくに、くも膜下出血では激しい頭痛が現れやすい病気です。

この頭痛は「頭をバットで殴られたような」と形容されるほどの激痛が特徴で、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。

ただし、激しい頭痛には脳卒中以外の原因も考えられますので、不安な際は早めに医療機関へ相談してください。

また、脳卒中の種類や原因はこちらの記事でも詳しく解説していますので、気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。

セルフチェックリストで脳梗塞の前兆を察知しよう!

脳梗塞のセルフチェックは、日常生活で異常を見つけるための有効な手段です。

ここでは、簡単に試せるチェックリストを2つ紹介します。

  • FASTによる脳卒中の初期症状チェックリスト
  • 脳卒中のリスク度チェックリスト

ただし本章はあくまでもセルフチェックに留め、該当する項目が無くても、気になる症状がある場合は早めに受診しましょう。

【FASTテスト】脳卒中の前兆・初期症状チェックリスト

FASTテストは脳卒中の前兆を早期に発見するための方法です。

日常生活で身体の不調を感じたとき、以下の4つのセルフチェックを思い出してみましょう。

「FAST」というキーワードで、脳卒中の初期症状をわかりやすく4文字にしたものです。

チェック項目 チェックポイント
F (ace) 顔のゆがみの症状はないか?
  • 顔の片側(とくに口角)がだらんと下がっている
  • 食事中に食べ物が口の片側からこぼれ落ちる
A (rm) 片腕の麻痺はないか?
  • 片腕だけしびれる、動きが鈍い
  • 箸や茶碗がもてない、手に力が入らず落としてしまう
S (peech) 言語障害はないか?
  • ろれつが回らない
  • 言いたいことがうまく言葉にして話せない
T (ime) 症状が出てからどのくらいの時間が経ったか?

なお、最初の3文字「F」「A」「S」は、どれか1つでも症状があれば脳卒中である可能性が高いので注意してください。

脳卒中のリスク度チェックリスト

年齢や生活習慣などによって脳卒中になりやすい方がいます。

以下の項目に当てはまるものが多いほど、脳卒中のリスクが高いと考えられますので、チェックリストとして活用してください。

項目 チェックポイント
年齢・遺伝
  • 60歳以上である
  • 家族の中に脳卒中や脳動脈瘤の持病がある
体質・既往歴
  • 肥満がある
  • 睡眠時無呼吸症候群がある
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病である
  • 腎臓病や不整脈・狭心症などがある
生活習慣
  • 喫煙・飲酒をよくする
  • 運動不足である
  • 「野菜が嫌い」など偏食気味である
前兆
  • 片側の手足のしびれや動きの鈍さを感じたことがある
  • 片方の目が見えにくくなったことがある
  • 言葉が出なくなった・舌がもつれたことがある
  • 最近急に頭痛や肩こりがひどくなった
  • 頭がボーッとして考え事や計算が苦手になった

これらの項目に複数当てはまる場合は、生活習慣の改善を心がけ、定期的な健康診断を受けるようにしましょう

脳卒中の前兆と感じたら取るべき行動

脳卒中の前兆を感じたとき、迅速かつ冷静な対応が重要です。前兆を感じたら、落ち着いて以下の手順に従って行動しましょう。

  • すぐに救急車を呼ぶ
  • 症状をメモしておく
  • 救急隊員に落ち着いて説明する

適切な行動によって命を守り、後遺症のリスクを減らせる可能性が高まります。本章では、緊急時に取るべき3つのステップをわかりやすく解説します。

すぐに救急車を呼ぶ

脳卒中が疑われる場合、迷わず救急車を呼びましょう。

脳卒中の治療は発症後の時間が勝負です。治療までの遅れが後遺症や生命への影響を大きくする可能性があります。

少しでも異常を感じたら、自分で動こうとせず、すぐに専門医のいる医療機関に向かうのが大切です。

症状をメモしておく

医師が正確な診断を行えるためにも、症状を可能な限り細かく記録しておきましょう。

しびれが出た部位や症状が始まった時間、ろれつが回らないなどの状況を、紙やスマートフォンのメモに書き留めておくことをおすすめします。

メモがあれば医療スタッフも迅速に適切な治療を行いやすく、重症化を予防できる可能性が高くなるでしょう。

救急隊員に落ち着いて説明する

救急隊員に発症時の様子や症状を冷静に伝えるのも重要です。

「どのような症状がいつから始まったか」「持病や服薬中の薬があるか」など、正確に伝えておくと迅速な治療につながります。

ちなみに、近年は当院「リペアセルクリニック」でも実施している「再生医療」が、脳卒中の後遺症治療として注目されています。

以下のページでも詳しく紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

脳卒中を予防するには?日常生活でできる対策

脳卒中は予防が可能な病気です。

本章では、脳卒中のリスクを減らすために日常生活でできる予防策を3つ紹介します。

  • 高血圧や糖尿病の管理
  • 禁煙と節酒の実践
  • 適度な運動とバランスの良い食事

それぞれ詳しく解説するので、健康を守るために意識して取り組みましょう。

血圧や糖尿病の管理が脳卒中予防に重要

高血圧や糖尿病は脳卒中の大きなリスク要因です。

血圧を安定させるために減塩を心がけ、糖尿病の方は食事管理や適度な運動を取り入れると良いでしょう。

また、定期的な健康診断も早期発見には重要です。

禁煙と節酒で脳卒中リスクを減らす

タバコや過度の飲酒は脳卒中のリスクを高めます。

禁煙によって血管への負担が減り、血流が改善します。

また、アルコールの摂取は適量を守ることでリスクを下げられるでしょう。

まずは無理なく続けられる範囲で取り組むのが大切です。

適度な運動とバランスの良い食事で脳卒中を防ぐ

適度な運動は血行を促進し、脳卒中の予防に効果的です。

ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動を日常に取り入れましょう。

また、野菜や魚中心のバランスの良い食事が血管を健康に保ちます。

以下の記事では、脳卒中の種類や原因をはじめ、予防法についても解説しているのでぜひ参考にしてください。

まとめ|脳卒中の前兆を感じたら落ち着いて対処しよう

脳卒中は命に関わる病気ですが、前兆を知り早期に対処することによって重症化を防げる可能性が高まります。

今回紹介した5つのサインやセルフチェックを活用し、日頃から異変に気を配りましょう。

また、前兆を感じた場合は迅速に救急車を呼び、冷静な対応が必要です。

本記事を参考に健康的な生活習慣を維持し、脳卒中から身を守ってください。

また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。

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脳卒中の前兆に関するよくある質問

脳卒中の前触れはどのくらい前から現れますか?

脳卒中の前兆が現れる時期は、人によってさまざまです。

数日前から現れるケースもあれば、数時間前、あるいは直前に現れることもあります。また、前兆の期間も数分から数時間、あるいは数日間続く場合もあります。

重要なのは前兆の種類や期間ではなく、少しでも普段と違うと感じたら、すぐに医療機関に相談することです。早期発見・早期治療が、脳卒中の予後を大きく左右します。

また、ある日突然現れる脳卒中の前兆や注意点に関しては、こちらの記事でも解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

脳卒中の前兆はどれくらい続きますか?

脳卒中の前兆が続く時間も、人によって大きく異なります。数分程度で消失してしまう場合もあれば、数時間、あるいは数日間続くケースもあるでしょう。

一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる一時的な脳の血流障害の場合、症状は通常1時間以内に消失します。しかし、TIAは脳梗塞の前兆である可能性が高く、放置すると本格的な脳梗塞に進行する危険性があります。

前兆が短時間で消失した場合でも、決して軽視せず、医療機関を受診するようにしましょう。

また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症に対する新たな治療法として「再生医療」をご紹介しています。
脳卒中の後遺症が心配な方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。

監修者

圓尾 知之(医療法人美喜有会 脳神経外科 部長)

圓尾 知之 医師 (医療法人美喜有会 脳神経外科 部長)

Tomoyuki Maruo

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

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