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【医師監修】捻ってない・腫れてないのに足首の外側が痛い原因を解説
「昨日まで普通に歩けていたのに、急に足首の外側が痛む」
「足を捻っていないのになぜ痛むの?」
「足は腫れていないから大丈夫かな」
足を捻っていない、かつ腫れもないのに足首の外側が痛む場合、歩きすぎや単なる疲れと楽観視する方も少なくありません。
しかし、捻っていない、腫れていない場合でも、痛みを放置するのは危険です。放置すると、足首だけにとどまらず、膝や腰にまでダメージが進む可能性があるためです。
本記事では、捻ったり腫れたりしていないのに足首の外側が痛む原因や、緊急性の高い症状などを中心に解説します。
足首の痛みから深刻なダメージを引き起こさないようにするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
足首の痛みに関して原因や治療法を知りたい方は、リペアセルクリニックの無料電話相談をご利用ください。
目次
捻ってない(腫れてない)のに足首の外側が痛む主な原因
捻ったり腫れたりしていないにもかかわらず、足首の外側が痛む原因は、主に以下の2つです。
- 疲労骨折
- 絞扼性神経障害
疲労骨折
疲労骨折とは、小さな負荷が継続して骨に加わることで、ひびや小さな骨折といった損傷が生じている状態です。(文献1)
疲労骨折では、外傷原因の骨折と異なり、強い痛みや腫れ、皮下出血といった症状は見られません。
捻っていないのに痛みが生じるのは、骨の損傷に対して修復が追い付いていないためです。
疲労骨折の場合、初期段階では骨の変化がレントゲンに写らないことが多く、異常なしと誤診されるケースもあります。「痛いけれど、異常なしなので大丈夫だろう」と自己判断で活動を続けると、完全な骨折に至る可能性が高くなります。
痛みが続く場合は、MRIやCTなどの検査を受けた上で、足首に体重をかけない生活を心がけましょう。
足首の疲労骨折については、下記の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
絞扼性神経障害
絞扼性(こうやくせい)神経障害とは、足首の骨や靱帯などで神経が圧迫されることにより、足首や足の裏に痛みが生じる疾患です。神経の圧迫は、腫れたり捻ったりしていなくても生じます。
足首を動かしたり、きつい靴で締め付けられたりすると痛みが悪化する場合もあります。
歩いているときや座っているときに痛むことが多く、立つことが難しいケースも少なくありません。
捻ってない足首外側の痛みで緊急性が高い症状
捻っていない状況で足首外側が痛む場合でも、緊急性が高い症状があります。主な症状を以下に示しました。
- 歩行直後から足首が痛み始める
- 階段の昇り降りで足首が不安定になる
- くるぶしの外側に熱感や違和感がある
歩行直後から足首が痛み始める
通常の筋肉疲労であれば、歩くうちに血流が改善して痛みが和らぎます。しかし、歩行直後から痛む場合は、骨や関節軟骨に大きな損傷が生じている可能性があります。
そのまま歩き続けることは、軟骨が損傷している状態で無理に動かしているに等しい状況です。そのため、歩くたびに骨同士が直接ぶつかり合い、削れてしまいます。
少し痛いだけだからと我慢すると、軟骨のダメージを加速させてしまいます。
歩行直後からの痛みは、身体からの重要なSOSサインです。早急に医療機関を受診して検査や治療を受けましょう。
階段の昇り降りで足首が不安定になる
階段昇降時に足首がグラついたり、力が抜けたりする状態は、関節を支える力が弱っている証拠です。
捻挫の後遺症により、このような症状が出る場合があります。関節の構造的な安定性が低下するためです。
足首の不安定さは、関節内部で骨と骨の衝突を引き起こし、軟骨のすり減りをハイスピードで進行させます。加えて、将来の転倒や骨折につながる可能性もあります。
足首に不安定さを感じるときは、「まだ歩ける」と無理をせずに、早めに治療を受けましょう。
下記の記事では、捻挫の後遺症について解説しています。あわせてご覧ください。
くるぶしの外側に熱感や違和感がある
くるぶしの外側が熱を持っていたり違和感があったりする場合は、痛風や化膿性関節炎の可能性があります。
痛風とは、関節内に生じた尿酸の結晶が関節に沈着して、激しい痛みや炎症が断続的に起こる疾患です。(文献2)
化膿性関節炎とは、関節内に細菌が侵入して化膿する疾患です。関節軟骨が破壊され、重度の関節破壊が生じる場合もあります。進行すると骨が溶ける可能性もあります。
くるぶしの外側に熱感や違和感を覚えた場合は、早急に医療機関を受診し血液検査やエコー検査などを受けて、原因を特定しましょう。
痛風と化膿性関節炎、いずれの場合も早期発見と早期治療が重要です。
化膿性関節炎については、以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
捻ってない足首外側の痛みを放置するリスク
捻ってない足首外側の痛みを放置すると、さまざまなリスクが生じます。一例を以下に示しました。
- 痛みをかばって歩くことで膝や腰に負担をかける
- 身体的ダメージが大きくなり歩行や正座などが難しくなる
痛みをかばって歩くことで膝や腰に負担をかける
足首は、歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割があります。
足首を傷めると、吸収しきれなかった歩行時の衝撃がそのまま膝や腰、さらには股関節へとダイレクトに伝わります。その衝撃が膝や腰、股関節に負担をかけます。
足首をかばう不自然な歩き方は、骨盤をゆがませる原因の1つです。骨盤のゆがみによって、本来痛みがない部分に痛みが生じる可能性もあります。
足首の治療を後回しにした結果、膝や腰に負担をかけて慢性的な膝痛や腰痛に悩まされる場合もあります。
痛みがある足首の早期治療が、膝や腰を守ることにつながるのです。
身体的ダメージが大きくなり歩行や正座などが難しくなる
軟骨や腱の損傷は、ある一定のラインを越えて進行すると、痛み止めの内服や注射などの治療では回復が難しくなります。
進行を放置すると、関節を金属で固定したり、人工関節に入れ替えたりといった手術の可能性も高まります。
手術により症状は回復しますが、足首をスムーズに動かすことが難しくなる場合も少なくありません。その結果、歩行や正座、階段昇降が難しくなる可能性もあります。
痛みの放置は、症状の悪化を受け入れているに等しいものです。
痛みそのもの、及び手術による大きなダメージを防ぐためにも、放置せず早急に医療機関を受診しましょう。
捻ってないのに痛む足首の治療方法
捻っていないにもかかわらず痛む足首を治療する方法は、主に以下のとおりです。
- 医師による問診及び各種検査
- 保存療法
- 手術療法
- 再生医療
医師による問診及び各種検査
治療の第一歩は、正確な現状把握です。
レントゲンやCT、エコー、MRIなどの検査で腱や骨内部の状況を確認し、原因を把握します。
医師による問診も、原因把握のために大切なものです。問診では、症状の強さや痛みが発生する具体的な状況、スポーツの実施状況などを聞き取ります。
保存療法
保存療法としてあげられるものは、主に以下のとおりです。
- 足首の保護
- 痛みの軽減
- 筋力の回復
足首を保護する方法は、安静やアイシング、足底板の利用などです。
注射により痛みを軽減し、ストレッチや筋トレといったリハビリを通じて、筋力を回復させます。
医師や理学療法士の指示のもと、正しい保存療法を受けることで、手術を回避できる可能性もあります。
手術療法
足首の関節や軟骨、骨の損傷が大きくなり、日常生活に支障がある場合には、手術も選択肢としてあげられます。
手術方法は、内視鏡手術から骨の角度を調整する骨切り術までさまざまです。原因疾患や症状によって、術式は異なります。
医師とよく相談し、納得した上で症状に適した術式を選択しましょう。
再生医療
保存療法や手術療法とも異なる、新たな治療方法が再生医療です。
再生医療とは人間が持っている自己治癒能力に着目したアプローチで、主なものとしては、幹細胞治療とPRP療法があげられます。
幹細胞治療は、身体の機能を修復する幹細胞を培養し、点滴や注射などで投与する方法です。
PRP療法は、自分の血液から精製された血小板を濃縮した液体を患部に注射する方法です。血小板は傷ついた組織や細胞に集まり、細胞の増殖や分裂を促すタンパク質の一種である成長因子を放出します。
捻ってないのに足首外側が痛む原因を把握して適切な治療を受けよう
捻っていないのに足首の外側が痛いときは、整形外科疾患だけではなく内科疾患のサインの可能性があります。
捻っていないから大丈夫、もしくは歩けるから様子を見ようと考えて放置すると、心身の状況が悪化し、日常生活にも支障をきたすこともあります。
早急に医療機関を受診し、必要な治療を受けることで回復、もしくは悪化防止に努めましょう。
足首外側の痛みがあり強い不安を感じている方は、リペアセルクリニックの無料電話相談をご利用ください。
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捻ってない足首外側の痛みに関するよくある質問
外くるぶしの下が歩くと痛いのはなぜですか?
主な原因は、本記事で紹介した足首の捻挫です。足首の捻挫では、直後から足首の外側が痛むことが多く、腫れや皮下出血が生じることもあります。
捻挫の急性期はRICE処置を行い、その後徐々にリハビリを進めていきます。RICEとは、安静(REST)、冷却(ICE)、圧迫(COMPRESSION)、挙上(ELEVATION)の頭文字を用いた名称です。
捻挫であっても、足関節の症状が強く残る場合は、手術も選択肢となります。
下記の記事で、足首の捻挫における対処法を解説していますので、あわせてご覧ください。
くるぶしがぷよぷよと腫れて痛む原因はなんですか?
主な原因としては、ガングリオンや滑液包炎などがあげられます。
ガングリオンは関節周囲に発生する良性の腫瘍で、滑液包炎は関節と皮膚の間にある滑液包の炎症です。
治療法としては、腫れている部分の内容物を吸引して排出する、手術によって病変を除去するなどがあります。
腫れが生じる理由は1つとは限らないため、自己判断せずに、医療機関で詳しい検査を受けて原因を明確にしましょう。原因把握が回復の第一歩です。
足にできるガングリオンについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
参考文献



















