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変形性股関節症の手術は、危険とリスクを理解する

はじめに

変形性股関節症と診断された人には、薬物療法や運動療法といった「保存治療」以外に「手術療法」という選択肢があります

しかし、変形性股関節症の手術は、「人工股関節に置き換える方法」など大掛かりな手術となるばかりでなく、人工の関節を今ある自分の関節に取り換えることにへの違和感や恐れ、場合によっては数年後に再手術が必要など、一度行えば引き返せない危険があることを知れば知るほど不安になる人が多くいらっしゃることでしょう。

今回は、その「変形性股関節症の手術」には危険は伴うのか、もし危険があるとすればどのような危険が考えられるのか等について紹介してまいりましょう。

 

変形性股関節症の手術は本当に危険を伴うのか

変形性股関節症の手術は、手術であるかぎり、他の病気やけがの手術と同じようにリスクを伴います。そのため、変形性股関節症の手術に限って危険はない!ということは言えません。

手術を受ける人によっては、危険を伴う可能性があるため、前もってリスクが大きすぎると判断されれば、手術自体を受けることができない場合すらあります。

高齢者の変形性股関節症の手術は危険!?

高齢で変形性股関節症の手術を考えている人は、危険が伴う可能性が高いため、「あとは手術しかない」と言われたとしても、医師に納得いくまで説明を受けて、よく検討する必要があります。

 

手術

 

なぜなら、高齢者の場合、股関節はもちろんのこと、骨そのものが脆くなっていることがあり、骨ではない人工の股関節を今ある自分の股関節に置き換えるため、体内の骨に接続しなければなりません。

当然ですが骨ではない異物を取り付けるためにボルトなどで固定することが多いのですが、その過程で骨折を伴う危険があります。

よしんば上手くいったとしてもその部分は非常にもろい状態、時間とともに緩む可能性もあり、将来に再手術というリスクも考えられます。そのため、事前の検査で骨密度が低ければ、手術を受けられないことがあります。特に女性の場合は、骨密度に問題があることが多いので注意が必要です。

 

免疫機能が低下している場合、感染症が重篤化する危険がある!

骨だけでなく免疫機能そのものが低下している場合、変形性股関節症の手術が無事終わったあとでも、その後に感染症を引き起こせば重篤になる可能性があります。

一度感染症を引き起こしてしまうと傷の治りが悪くなるため、結果として再手術で人工股関節を取り替えなければならないような事態になる恐れもあります。

感染症をおこしてしまうことは、大変危険なので、免疫機能についても十分に検査をして、変形性股関節症の手術に適応するかどうかを検討しなければなりません。

 

保存療法で効果が感じられない人は手術しかない!?

保存療法とは、内服薬や外用薬などの薬物を利用する薬物療法や、ウォーキングなどの軽い運動を行い筋力を高める運動療法があるのですが、これら地道な努力を行なっているにもかかわらず痛みが緩和されずに効果を感じられないという人もいます。

また、初期のころは多少でも効果を感じることができたけど、徐々に効き目がなくなるという場合もあります。

このように保存療法では効果が感じられず、常に痛みがあり、日常生活に支障をきたすようであれば、手術を受けたほうが良いと判断される場合もあります。

 

変形性股関節症の手術を受けた後も危険!?術後に気をつけたいこと?

あぐらの姿勢

変形性股関節症の手術を受けてめでたく成功した場合でも注意が必要です。

その後の日常生活にこそ危険が潜んでいます。そこで手術後にどのような生活を心がければ良いのかを事前に知っておきましょう。そうすることで手術を受けた後も、危険を回避しながら安全に過ごすことができます。

日常的に自分の姿勢や動作に注意する

変形性股関節症の手術を終えた直後、リハビリをすることで体の調子が徐々に戻ってきます。そして、無理をしなければ日常生活を送ることができるようになるでしょう。

しかし、常に気を付けなければいけないことがあります。それは、股関節への配慮です。

ご注意いただきたいのは、股関節を無理に内側にひねるような姿勢は、脱臼を起こしてしまう恐れがあります。また、あぐらや正座、しゃがむ動作などの姿勢は、変形性股関節症の手術の後におこなうと非常に危険です。

つまり、和風の床に直接座るような生活スタイルから、椅子やベットで過ごせる洋風の生活へ意識してチェンジしていく必要があります。この辺りも家族の理解を得ながら進めていきましょう。

もしもの場合、再手術になることもあるので、このあたりは十分に注意しなければなりません。

 

手術後の細菌による感染に注意する

変形性股関節症の手術の後に起こる危険は脱臼などだけではありません。感染症にも十分注意が必要です。

感染は、手術した部位だけの問題ではありません。手術後の感染を防ぐためには水虫や、皮膚炎などにも注意すべきです。足まわりを清潔に保っておくことも大切です。

また歯槽膿漏などの症状によって細菌が入り、感染が起こる可能性もあるので、常に口腔内を清潔にしておくことも重要です。

必要であれば手術の前に歯科口腔外科などに通い、オーラルケアをしておかば更に更に安心です。

 

危険を回避する変形性股関節症の手術の受け方とは?

診察の風景

変形性股関節症の手術は、手術中だけでなく手術後の生活でも危険が伴います。なるべく危険を避けて手術を受けるようにしましょう。

事前に手術内容を理解しておく

変形性股関節症の手術で、自身の股関節を人工の股関節に置き換える手術を行う場合、手術中、術後の感染リスクや、人工股関節が入ることによるリスク。どのような生活が待っているのかなどを十分に説明を受け、理解しておくことが必要です。

事前に手術内容を把握しておくことで、手術をしたその日から危険を回避できるような対策をとれるようにもなります。また、知識を持っていれば手術を受ける前に股関節に負担のかからない生活環境を整えるなどの対応を取ることも可能になります。

いずれにしても変形性股関節症の手術を行うことが自分にとって本当に最善なのか検討し、危険が多いと感じるようであれば、まずは薬物療法や、運動療法で痛みを改善することを優先したほうが良いかもしれません。

主治医ともよく話し合って、納得して手術を受けるようにしてくださいね。今の時代、他の医療機関でセカンドオピニオン受けるという手もあります。手術は最終手段です。

 

手術をするのであれば信頼できる医療機関を選択する

自分はもとより、家族の同意を得て変形性股関節症の手術を決断したなら、多くの症例を持ち、信頼できる先生がいたり、設備が整った病院である等の基準も大切です。普段から通いなれて気心が知れた医療機関という手段もあります。

選び方としては今やネット社会です。情報は検索することで過剰なほど得られます。

変形性股関節症の手術を行っている医療機関は全国に多くありますがインターネットや、口コミを参考にしながら事前に情報収集しましょう。手術に関して家族や信頼できる友人などの意見を聞ければ聞き、ご自分で納得した上で手術を受けましょう。

 

手術のあとはリハビリをしっかりとおこなう

変形性股関節症の手術が成功したあと大切なのはリハビリです。急がず、コツコツ気長に継続して人工股関節を体に慣らしていくことが大切です。手術後の危険のリスクを少なくするためにも前向きに取り組み回復を目指して頂きたいと思います。

歩行が問題なくできるようになっても無理は禁物。転倒などの危険性もあります。自身がつくまでは杖を使うなど危険を回避することも大切です。

 

ご存知ですか?変形性股関節症に再生医療という選択肢

変形性股関節症の手術は、症例を有した信頼のできる医療機関であれば、基本的に安全に受けることができるはずです。

しかし、手術である以上、危険が全くないというわけではないため、手術後の生活に不安を感じている人や年齢の問題、骨密度や再手術の可能性、感染のリスク、何より人工のもので置き換える違和感に恐怖を感じておられる方にご紹介したいのが近年注目されている先端治療である「再生医療」という手段です。

手術を決断する前に自分に可能性がないか調べてみてはいかがでしょうか。上手くいけば手術というリスクを回避して改善を目指すことができるかもしれません。

再生医療の可能性

再生医療は、患者自身の細胞を利用するため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が少なく、安全性に優れた治療方法です。また、人工股関節を入れるというような大掛かりな手術ではないので、感染のリスクが少ないのも魅力です。

変形性股関節症で、従来の治療方法ではあまり痛みの改善効果が期待できなかった人や、手術の危険要素がどうしても不安であるという人にとって、再生医療は選択肢の一つになるでしょう。

まとめ

今回は、変形性股関節症の手術における「危険・リスク」について紹介しました。これは脅しなどではなく、危険性やリスクを知識として知っておき、理解しておくことが自らを守ることに繋がると判断したためです。

医療機関で納得のいく説明を受けるためにも手術の実際とリスクを知っておき、疑問点は臆すること質問できるようになって欲しいと思いました。

手術を検討する場合は、手術そのものだけでなく、手術後の生活についても事前にしっかりと理解し、信頼できる医療機関を選ぶこと、自分自身はもちろんのこと、家族も納得してもらった上で手術を受けることが大切です。

また、最後にご紹介した再生医療は、手術を避けることができる危険の少ない最先端の医療として注目を集めています。変形性股関節症の治療においても効果を期待することできます。しっかりとした症例を持った専門医や医療機関にご相談になってください。

手術前の選択肢としてご検討されることをオススメします。

 

No.0005

監修:院長 坂本貞範

関節の痛みは手術しないで
再生医療で治す時代です。

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