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グルコサミンやコンドロイチンは膝や腰、関節の痛みに効くのか?

膝や腰、肩などの関節の痛みに対するアプローチとして、テレビや雑誌などのCMで毎日のように見かける「グルコサミン」「コンドロイチン」が配合されたサプリメント!飲むだけで歩行能力が向上する、関節の痛みが楽になったりする!と盛んに宣伝されています。

手軽な対策として本当なら、こんなに良いことはありませんね。
では実際にところこのような効果はあるのでしょうか。

 

グルコサミン、コンドロイチン

 

今回の記事では以下についてお話していきます。

・そもそもグルコサミンやコンドロイチンって何だろう?
・膝や腰、肩の痛みの原因とは
・グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントとしての効果
・実際のところグルコサミンやコンドロイチンは膝や腰、肩の痛みに効くのか
・まとめ

そもそもグルコサミンやコンドロイチンって何だろう?

グルコサミンはアミノ糖の一種で、軟骨をはじめ爪や皮膚といったところに分布しています。
コンドロイチンはムコ多糖と呼ばれ、グルコサミンなどのアミノ糖が連なってできた多糖体です。

どちらも体内で自然に生成される成分、関節を構成する成分として有名です。

 

・グルコサミンやコンドロイチンのはたらきについて

グルコサミンやコンドロイチンは、身体のあらゆる部分に存在しており、細胞同士をつなぎとめたり、水分を保持するといった性質を持っています。

関節内ではコンドロイチンプロテオグリカンと呼ばれ、軟骨の構成成分としてクッションのような役割を果たし、骨と骨が接触しないよう保護してくれています。

 

・膝や腰、肩の痛みの原因とは

膝や腰、肩の痛みは多くの場合、加齢によるものが原因となります。

残念ですが体の機能は年齢を重ねるにつれて徐々に衰えていきます。
グルコサミンやコンドロイチンといった体内で生成される成分も加齢によって生産率は現象していき、関節内での柔軟性や弾力性がしだいに失われていきます。

関節を構成する成分が減ってしまうことで脆くなり、軟骨がすり減ることで骨がぶつかり合い、周辺の神経に伝わることで、痛みが出ます。

重労働や激しい運動など膝や腰、肩を使いすぎてしまうような行動を継続することでも痛みの原因になります。

 

・グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントの効果

テレビや広告ではグルコサミンやコンドロイチンを含んだサプリメントが毎日のように数多く宣伝されています。

内容は、軟骨に豊富に含まれているグルコサミンやコンドロイチンといった成分をサプリメントとして体に補給してげることにより、軟骨の減少や膝や腰、肩の痛みといった症状の改善効果が期待されるといいます。

実際に、サプリメントを飲み続けることにより痛みが軽減したという声もありますが、本当のところ効果があるのでしょうか。

 

・グルコサミンやコンドロイチンの痛みに対する研究

米国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)が出資した主要な研究など一部の研究では、グルコサミンが痛みを軽減するというエビデンス(証明)は、ほとんど、あるいはまったくありませんでした。

一部の研究発表では、コンドロイチンやグルコサミンといった成分を服用することで膝や腰、肩の痛みに対して痛みを軽減するといった可能性があることを示唆しているものもありますが可能性レベルであって、ほとんどの研究では劇的な改善をもたらすほどの効果はないと考えられています。

実際に大規模な研究の結果ではグルコサミンやコンドロイチンといった成分が痛みに効果があるエビデンスは示されておらず、グルコサミンやコンドロイチンが痛みを軽減するかどうかについては、十分なエビデンスはありません。

 

・グルコサミンやコンドロイチンは膝や腰、肩の痛みに効くのか

マスメディアで大きく取り上げられているグルコサミンやコンドロイチンですが、先ほどの研究結果をみるに、これらの成分がもたらす効能というものは科学的な根拠に乏しく、痛みに効くとは断言できません。

痛みに効果がない要因として、口からの摂取による影響が考えられます。
グルコサミンやコンドロイチンはアミノ酸や糖質で構成されていますが、口から摂取することによって消化器官を通過します。

消化器官を通過する際に胃液などにより消化および分解されてしまうので、軟骨成分が身体に吸収され、軟骨まで到達するとは考えにくいのです。

 

・なぜサプリメントを飲むことで痛みに効くと感じるのか?

グルコサミン、コンドロイチン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などの関節に対する効果や改善を目的としたサプリメントは大手をはじめ、色々なメーカーから販売されています。

どの製品が良いかは分かりませんが実際に摂取された人の中で「痛みが良くなった」と声を上げている人もいるようです。これはプラセボ(プラシーボ)効果が関わっていると考えられるのです。

 

・プラセボ(プラシーボ)効果とは?

プラセボ(プラシーボ)効果とは、本来薬としての効能が全くない物質を摂取することで得られる効果のことです。

実際にアメリカの臨床研究では関節痛など問題を抱えている人を大人数用意し、二つに分けてグルコサミンやコンドロイチンのサプリメントと、まったく何の効果もない偽のサプリメントを与えて一定期間服用させ、モニタリングを行ったところ。

グルコサミン・コンドロイチンを服用した層から症状の改善を見ることができたのですが、それと同時に偽薬を服用させた患者さんにも同様に痛みが緩和されたという結果が出ているのです。

これはどういうことでしょうか?!

これがプラセボー効果といわれるもので一種の思い込みによる心理的な働きと考えられており、「グルコサミンやコンドロイチンを摂取すると痛みがとれる」といった先入観や思い込み、イメージ等から実際に効いたような感覚的なもので、本当に効果が生み出されていると推察されます。

イメージに騙された?「科学的ではない、実際は思い込み」例えそうだとしても、それはそれで実際に症状が改善した、良くなったのなら、その方にとっては目的を達成できていると見ても良いのかもしれません。購入されて満足のいく結果が得られたのなら、それは正解でしょう。もし、残念ながら結果がえられなければ、この記事を思い起こしていただければと思います。

 

まとめ

グルコサミンやコンドロイチンは、腰や膝、肩の痛みに効くのかについてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

確かにグルコサミンやコンドロイチンは、体の軟骨成分に豊富に含まれている物質ですがサプリメントといて補ったとしても腰や膝、肩などの関節の軟骨に届く可能性は低くいと言わざるを得ません。実際に痛みに効くとは言い切れないのが現状です。

しかしながら、今後の臨床研究により何らかの効能が見つかる可能性がないわけではありません。ネットやテレビの情報をそのまま鵜呑みにし、過大な期待をされるのを避けて、楽になったらよいな・・・程度の気休めでお考えになった方が良いかもしれません。それで本当に楽になれば儲けものです。

ただし現在、膝や腰、肩など関節の痛みに悩まされているなら、サプリメントに頼りすぎず、整形外科など専門の医療機関を受診され、しっかりとした診断や治療をお受けになることをおすすめ致します。

 

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監修:医師 加藤 秀一

関節の痛みは手術しないで
再生医療で治す時代です。

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