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「足をひねっちゃったけど、なんとか歩ける…」 「病院に行くべき?それとも様子見でいいの?」 足をひねった・捻挫したにもかかわらず、痛みを我慢して歩ける程度だから病院に行くかどうか迷っていませんか。 本記事では、歩けるけど痛い程度の捻挫に対する正しい対処法について詳しく解説します。 結論、歩けるからといって放置したり無理に動かしたりすれば、痛みの悪化や再発を招く可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。 さらに、「捻挫を早く治したい」「再発を防ぎたい」という方は、近年注目されている「再生医療」という選択肢も検討してみてください。 \捻挫の早期改善に期待される「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 捻挫の痛みを早く治したい 「再発しやすくなる」などの後遺症を残したくない 症状が悪化して日常生活に影響が出ないか不安 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、捻挫(靭帯損傷)に対する再生医療について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは捻挫治療について無料相談! 捻挫で歩けるけど痛いときの対処法【現役医師が解説】 捻挫で歩ける場合でも、何もせずに放置すると痛みや腫れの症状が悪化したり、捻挫の再発につながったりします。 怪我をしてすぐの対処法として「RICE処置」をしましょう。RICE処置により、捻挫の直後に生じる炎症を抑えて、痛みや腫れ、出血を軽減できます。 具体的な手順は、以下のとおりです。 足首に体重がかからないように座ったり、横になったりして安静にする アイスパックなどで冷やして、包帯やテーピングで圧迫する 台などで心臓より足を高くあげるようにして、出血で足首にたまった血液を心臓に戻す RICE処置は、捻挫後に適切な治療を受けるまでの応急処置として有効ですが、捻挫を根本的に治すものではありません。 痛くても歩けるからといって放置せずに、医療機関を受診しましょう。 また、捻挫の早期改善を目指すなら、自己細胞を用いて炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す「再生医療」をご検討ください。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 捻挫の痛みを早く治したい 「再発しやすくなる」などの後遺症を残したくない 症状が悪化して日常生活に影響が出ないか不安 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、捻挫(靭帯損傷)に対する再生医療について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは捻挫治療について無料相談! ▼捻挫を早く治したい人は下記の記事もご覧ください。 捻挫を治療する2つの保存療法 捻挫の治療には、手術と手術をしない保存療法があります。手術をするのは重症の場合や、スポーツ選手で活動性の高い場合です。 痛みがあるものの歩ける捻挫の場合は、以下2つの保存療法で治療を進めます。 損傷の重症度や経過に応じて固定 再発を防止する運動療法 具体的な治療方法を知り、積極的に取り組みましょう。 損傷の重症度や経過に応じて固定 RICE処置などの初期治療後には、重症度に応じて固定を行い、靱帯の修復を図るのが大切です。 固定には次のような方法があります。 【初期治療】 損傷が軽度の場合:装具やテーピングによる固定 損傷が重度または複数の靱帯が損傷している場合:ギプスによる固定 軽度の場合は、1週間程度ギプスや装具による固定をしたあと、3週間程度テーピングで固定します。 重症の場合は、3〜6週間のギプス固定が必要です。 再発を防止する運動療法 足首の捻挫は、ほとんどの場合で内側に向かってひねることで起こる内反捻挫です。 内反捻挫の場合、再発を予防するために、足首を外にひねる作用のある腓骨筋(ひこつきん)という筋肉を鍛えるのが効果的です。 チューブを使った以下のようなトレーニングを実施しましょう。 【再発防止トレーニング】 両足をくっつけてチューブで縛る かかとを離さず、小指側をあげるような意識で、つま先を外に開く また、タオルを足のつま先に引っ掛けた状態で、タオルの両端を両手にもって引っ張るように伸ばす、足首の柔軟性を高めるストレッチも有効です。 トレーニングやストレッチを行い、内側に足首をひねらないようにするための筋力や柔軟性を保つようにしましょう。 また、捻挫の治療や再発予防には運動療法以外にも、早期改善を目指せる「再生医療」が注目されています。 \捻挫の早期改善に期待される「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 捻挫の痛みを早く治したい 「再発しやすくなる」などの後遺症を残したくない 症状が悪化して日常生活に影響が出ないか不安 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、捻挫(靭帯損傷)に対する再生医療について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは捻挫治療について無料相談! 捻挫とは?足首をひねって靭帯などが損傷する怪我【症状も解説】 捻挫とは、関節が無理な範囲に強制的に動いてしまうことで、靱帯(じんたい)や関節包(かんせつほう:関節を包む膜)が損傷してしまう怪我です。 足首の捻挫は、足を内側に無理にひねって外側の靭帯を損傷することが多いです。 足首の外側には以下の3つの靱帯があります。 【足首の靭帯】 前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい) 後距腓靱帯(こうきょひじんたい) 踵腓靭帯(しょうひじんたい) この中で、最も多く損傷するのが前距腓靱帯で、後距腓靱帯の損傷はまれです。1つではなく、複数の靱帯が同時に損傷する場合もあります。 捻挫の程度は、靱帯の損傷具合によって次の3つに分けられます。 【捻挫の程度】 1度捻挫:靱帯の損傷がなく、無理に伸ばされた状態 2度捻挫:靱帯が部分的に切れている状態 3度捻挫:靱帯が完全に切れた状態 靱帯の損傷がひどい場合は、靱帯による関節の固定力が弱まり、関節が不安定になってしまいます。その結果、捻挫を再発しやすくなるため注意が必要です。 症状は、捻挫の程度によって異なります。 主な症状は、損傷した部分の腫れや痛みです。痛みは損傷部位を指で押さえたときにみられる圧痛(あっつう)があります。 怪我したときと同じように、内側に足首をひねった動きを再現すると痛みがあります。損傷による内出血が生じていたり、熱をもっていたりするのも症状の1つです。 なお、靭帯損傷の原因や治療法については、以下の記事が参考になります。 捻挫の重症度をセルフチェックする方法 歩ける程度の痛みでもすぐに医療機関を受診すべきかどうか、捻挫の重症度をセルフチェックできます。 判断がむずかしい場合や、当てはまる項目がなくても心配な場合は専門医に相談するのが望ましいです。 また、捻挫が疑われる方で早期改善を目指したい方は、先端医療である「再生医療」をご検討ください。 当院リペアセルクリニックでは、捻挫(靭帯損傷)に対する再生医療について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する ▼捻挫で病院に行くべき目安を詳しく知りたい人は下記の記事もご覧ください。 まとめ|捻挫したときは正しい対処法を行い早めに受診しよう 捻挫して歩ける場合でも痛みがあるときは、テーピングやサポーターで足首を固定し、損傷した靭帯に負担をかけないことが大切です。 適切に対応することで捻挫の悪化を防ぎ、再発予防にもつながります。 歩けるからといって捻挫を軽視せず、医療機関を受診して適切な対処や治療を受けることが重要です。 また「捻挫を少しでも早く治したい」「再発を防ぎたい」という方に「再生医療」という選択肢が注目されています。 \捻挫の早期改善に期待される「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 捻挫の痛みを早く治したい 「再発しやすくなる」などの後遺症を残したくない 症状が悪化して日常生活に影響が出ないか不安 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、捻挫(靭帯損傷)に対する再生医療について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは捻挫治療について無料相談! 捻挫して歩けるけど痛いときによくある質問 最後に、捻挫して歩けるけど痛いときによくある質問に回答していきます。 Q.足首や足の甲が腫れていて歩けるけど痛いと感じる場合は捻挫ですか? Q.腫れていないけど痛いときは捻挫ですか? Q.捻挫はおよそ何日で治りますか? Q.膝をひねったのですが、これは捻挫ですか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 Q.足首や足の甲が腫れていて歩けるけど痛いと感じる場合は捻挫ですか? A.捻挫の可能性があります。 捻挫の場合、足首の外側の腫れが最も一般的です。 軽度の場合は歩けることもありますので、心配な場合は整形外科を受診しましょう。 Q.腫れていないけど痛いときは捻挫ですか? A.捻挫の可能性があります。 捻挫で腫れるのは、傷ついた関節部分に内出血や炎症が起きるためです。 特に軽い捻挫の場合は血管や組織の損傷が少なく、腫れないケースがあります。 Q.捻挫はおよそ何日で治りますか? A.重症度によって異なりますが、軽度の捻挫であれば1週間~10日ほどで治ります。 中等度なら2週間、重度なら治るのに3週間ほどかかります。 歩けるけど痛い場合は軽度~中等度と考えられますが、いずれも適切に処置し、3週間程度は捻挫部位を固定することが大切です。 捻挫を少しでも早く治したい方は、早期改善を目指せる「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促し、捻挫の早期改善が期待できる治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、捻挫(靭帯損傷)に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する Q.膝をひねったのですが、これは捻挫ですか? A.膝をひねった場合も捻挫です。 捻挫は、関節のある場所なら起こります。膝はもちろん、突き指も捻挫の一種です。 ▼膝を捻挫したときの症状を詳しく知りたい人は下記の記事もご覧ください。
2023.03.13 -
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「ジョーンズ骨折」と呼ばれる怪我に聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか。しかし、ジョーンズ骨折は意外にもアスリートがよく発症するケガです。 とくに高い負荷がかかる競技において、ジョーンズ骨折は珍しいものではありません。サッカーやバスケットボール、ラグビーなど、急な方向転換や激しい接触を伴うスポーツをしている場合は注意が必要です。 本記事では、ジョーンズ骨折の原因と治療法から、予防法やテーピングのやり方まで詳しく解説します。アスリートだけではなく、日常的に運動をする方や足に負担をかける仕事をしている方は、ぜひご参考にしてください。 ジョーンズ骨折とは ジョーンズ(Jones)骨折とは、第5中足骨の踵寄り(第5中足骨基部)に起こる骨折のことで、骨癒合しにくく、治るのに時間がかかる骨折の一つです。第5中足骨基部に起こる骨折は、以下の3つがあります。 基部裂離骨折 ジョーンズ骨折 骨幹部疲労骨折 いずれも見分けるのが難しいため、まとめてジョーンズ骨折と呼ぶこともあります。 原因|主にスポーツ外傷による骨折 ジョーンズ骨折は、特定のスポーツ動作で頻発する骨折です。 その動作とは、ストップやターンなどの速い動作の切り返しです。ストップやターン(切り返し)によって、急激に第5中足骨に負荷がかかると骨折してしまいます。 しかし、これらの動作だけが骨折の原因ではありません。ほかにも以下のようなあらゆる要素が重なって引き起こされると考えられます。 トレーニング過多による第5中足骨への疲労の蓄積 硬い地面による問題(人工芝、アスファルトなど) 下肢のアライメント異常(足の外側に体重が乗りやすいなど) スパイクのポイントの位置 第5中足骨基部への血流不足 第5中足骨基部への靭帯や腱の付着 つまり、ストップやターンは、最後の引き金に過ぎません。 症状|歩行や運動時の痛み ジョーンズ骨折の症状は骨折の程度によって大きく変わります。発症初期の不全骨折(ヒビ)であれば、運動中に少し痛みを感じる程度で、骨折部分を強く押すとズキっと痛む場合があります。 しかし、そのまま運動を継続すると、徐々に痛みが増していき、歩くのもままならない状態になりかねません。この場合、骨折部の状態は悪化していることが多く、完全骨折となっている可能性も考えられます。 また、捻ったり、ストップやターンの切り返しによって完全骨折となるケースも少なくありません。 ▼ ジョーンズ骨折の症状やついて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 診断|レントゲンやエコー検査 ジョーンズ骨折は、レントゲン画像による診断が可能です。レントゲン撮影は、一方向だけではなく、角度を変えて複数方向からの撮影が有効となります。 しかし、初期の不全骨折の場合はレントゲン画像での判断が難しい場合があるため、必要に応じてMRIや超音波検査も実施します。 ジョーンズ骨折に有効な治療方法 ジョーンズ骨折は、ほかの骨折に比べて骨癒合が得にくい(遷延治癒:せんえんちゆ、偽関節など)とされているケガです。また、骨癒合が得られたとしても再骨折のリスクが高い骨折だといわれています。 そのため、一人ひとりの状況を考慮し、慎重に治療方法を選択する必要があります。 手術療法 激しいスポーツ動作を繰り返すアスリートには、手術療法がおすすめです。早期復帰や再骨折のリスクを減らす効果が期待できるためです。 手術方法は比較的シンプルで、一般的には第5中足骨に対しスクリューを埋め込む「髄内固定術」で行われます。 手術療法は、治療成績も良好で保存療法に比べて再発のリスクが低いことが特徴です。しかし、スクリューの位置を誤ったり、復帰が早過ぎたりした場合には、癒合不良や偽関節を引き起こす可能性もゼロではありません。 手術費用や復帰までの期間などの目安は以下の通りです。 手術費用・入院費用:10〜15万円 入院期間:3日〜2週間 スポーツ復帰目安:2〜3カ月 ※手術・入院費用、入院期間はあくまで目安です。医療機関ごとに違いがあります。 手術後は、医師や看護師、リハビリスタッフの指導に従って過ごすことが大切です。 保存療法 手術療法に抵抗がある方や、なんらかの理由で手術療法が難しい方は保存療法を選択します。 保存療法の場合は、骨が癒合していない状態で無理をしないことが重要です。とくに初期の段階では、骨癒合を第一に考え、骨折部分に体重をかけないようにします。その間に、骨癒合を促進させるような超音波治療器を用いる場合もあります。 骨癒合にかかる期間は個人差がありますが、少なくとも3〜4週間はかかるでしょう。レントゲン画像にて骨癒合が認められたら、少しずつ体重をかけていくことがポイントです。 なお、歩くときに行う踏み返し動作は骨折部に負荷がかかりやすいため注意が必要です。歩行を慎重に進めていき問題なくできるようになったら、少しずつ強度を上げてスポーツの動きを取り入れていきます。 ジョーンズ骨折にテーピングは有効?巻き方のポイント ジョーンズ骨折がまだ完全に治っていない状態でのテーピングは、あまり効果を期待できません。しかし、骨折がしっかり治り、スポーツに復帰する段階でのテーピングは、一定の効果を発揮します。 ジョーンズ骨折のテーピングの巻き方のコツは、足のアーチをサポートすることと、足の外側の補強をすることです。 足首の捻挫のテーピングと似ているところもありますが、そこにプラスして足底部にアーチをサポートするテーピングを巻くとより効果的です。 ジョーンズ骨折のテーピングは、その人の足の使い方によって巻き方が変わります。まずは、専門家に足の使い方をみてもらい、自分に合った巻き方を教えてもらうようにしましょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。テーピングを始めるタイミングや巻き方についてお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 ジョーンズ骨折後にスポーツ復帰する流れ ジョーンズ骨折は再発しやすいため、状態を見極めて段階的にスポーツ復帰する必要があります。 骨癒合まで運動を我慢していたのに、復帰を焦ってしまって再骨折してしまう例も少なくありません。際骨折を防ぐためにも、スポーツの復帰には万全を期す必要があります。ジョーンズ骨折後にスポーツ復帰する流れの例は、下記の通りです。 1.その場でできるスクワットやカーフレイズ(爪先立ち)の運動 2.ランジや片脚スクワット、片脚カーフレイズで片側に体重をかけて行う運動 3.軽いジョギング 4.徐々にスピードを上げたランニングやダッシュ 5.ストップやターン動作の練習 6.ジャンプ動作の練習 7.各スポーツの練習を徐々に復帰 8.競技に完全復帰 上記のような流れを参考に、痛みや違和感が出たら前のメニューに戻るようにしながら、スポーツ復帰を目指します。 ジョーンズ骨折の予防にはサポーターの使用がおすすめ ジョーンズ骨折の再発予防には、足首の捻りを防止するサポーターやアーチを形成するためのインソールなどの使用が十分な効果を発揮します。 とくに、インソールは骨折部の負担を減らす効果が期待できるため、よりおすすめの予防方法です。 再発予防のためのサポーター選び ジョーンズ骨折に有効なのが、左右方向に強いサポーターです。足の力が横の動きに弱いと骨にかかる負担が増えてしまうため、横のぐらつきを押さえるようなサポーターが推奨されます。 注意点として、第5中足骨基部のあたりが厚くなっているサポーターの場合は、体重をかけた際に圧迫し過ぎて痛みを誘発する可能性があります。そのため、装着したときの圧迫具合や患部への当たりを確認した上で、適切なサポーターを選ぶ必要があります。 再発予防のためのインソール選び インソールの調整は、ジョーンズ骨折の再発防止のために非常に有効で、必須ともいえる手段です。 足の内側と外側にある縦アーチと横アーチをサポートしてくれるようなインソールを入れることで、足の機能が上がり負担がかかりにくくなります。 インソールは市販のものもありますが、専門の義肢装具士が作成しているオーダーメイドのインソールの使用がおすすめです。自分の足の型に合わせてインソールを作成するため、より高い効果が期待できます。 ▼ ジョーンズ骨折の予防法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 まとめ・ジョーンズ骨折の回復期には適切にテーピングしよう ジョーンズ骨折は再発しやすく、初期の対応や治療開始から復帰までのプランニングが非常に難しいケガです。そのため、焦らず骨の癒合状態を確認しながら、段階的に治療に取り組むことが重要です。 また、回復期には適切なテーピングが重要な役割を果たします。テーピングを用いることで、再発のリスクを減らし、足の安定性を高められます。ただし、間違った方法でテーピングを施すと逆効果になる場合もあるため注意が必要です。 ジョーンズ骨折をしてしまった際は、専門の医師やリハビリスタッフのアドバイスを聞きながら、安全に復帰までの道のりを歩んでいきましょう。 ジョーンズ骨折の治療に関するよくある質問 ここでは、ジョーンズ骨折の治療に関するよくある質問をまとめました。 ジョーンズ骨折は自然に治りますか? ジョーンズ骨折は、自然に治ることもありますが、癒合不全や変形癒合などの合併症につながる危険性があります。そのため、自己判断はおすすめできません。また、再骨折を防ぐためにも、痛みの程度だけではなく、骨が問題なく癒合しているか確認してから運動を再開する必要があります。 ジョーンズ骨折が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、医師の指示に従って経過を見守りましょう。 テーピングはどのようなものを使用すると良い? ジョーンズ骨折の再発を予防するためには、伸縮性のあるテーピングの使用が効果的です。伸縮性が高いスポーツ用のテーピングは、骨折しやすい部位を保護しつつ、足の柔軟性を保つために適しています。 また、はがれにくくするため、テーピングの角を丸く切って使用するのもポイントです。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。テーピングの選び方や使用方法で迷うことがあれば、ぜひ気軽にご相談ください。
2023.03.06 -
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「立ち仕事で、足の外側が痛い」「激しいスポーツをしていないのに、足の小指側の側面が痛い」と悩まされていませんか。 その痛み、ジョーンズ骨折という症状かもしれません。 ジョーンズ骨折は、足の骨折の一つで、スポーツをしている方によくみられる症状ですが、立ち仕事をしている人やヒールを履くことの多い若い人にもよくみられます。足は日常的に使うため、今の痛みは早めに解消したいと考える方は多いでしょう。 そこで本記事では、ジョーンズ骨折の症状や原因、すぐにでも取り入れられる4つの予防法を医師が解説します。 骨が完全に折れていると自然治癒が難しくなるので、少しでも痛みがある方は、この記事を最後までご覧ください。 歩くと足の外側・側面が痛いときに考えられるジョーンズ骨折とは? ジョーンズ骨折とは、第5中足骨近位部で発症する疲労骨折です。 発症する原因はさまざまあると言われており、欧米人に比べて日本人に起こりやすいとされています。ジョーンズ骨折について、症状の特徴や原因をできるだけ簡単に説明してまいります。 なお、ジョーンズ骨折は「歩くと足の外側・側面が痛い」と感じますが、足底部の痛みがある場合は、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)の可能性も考えられるので、以下の記事も併せてご覧ください。 ジョーンズ骨折の特徴 ジョーンズ骨折の特徴は、一般的によく見る骨折とは違って症状が出にくいことです。 一般的な骨折は、急に外力が骨にかかることで生じます。その場合、患部がすごく腫れて強い痛みを生じるため、その見た目と症状から診断することは比較的容易なことが多いです。 一方でジョーンズ骨折は、慢性的な負荷により骨が折れるため腫れはあっても軽度なことが多く、見た目ではあまり変化がありません。また、痛みはあっても強くないか、痛みを訴えない方もいらっしゃいます。 そのため、完全に骨が折れてしまうまで、骨折していることに気づかない場合も珍しくありません。 ジョーンズ骨折の原因 ジョーンズ骨折の原因は、慢性的に骨に負荷がかかることです。たとえば、ランニングやジャンプ動作は、足の骨に体重以上の負荷をかけます。 たまに行う程度なら問題ありませんが、日常的に繰り返すことで、足の骨に継続的な負荷がかかり続け、その影響で、軽く踏ん張ったり、少し捻ったりしてしまうだけでも、骨折します。 そのため、陸上競技やサッカー・バスケットボール・ラグビーなどのスポーツをおこなっている選手によく発症するのです。 しかし、ジョーンズ骨折は日常的にスポーツをしない方でも発症します。スポーツをしていない方がジョーンズ骨折を発症してしまう原因は、以下のとおりです。 中足骨(足の甲)に負荷がかかりやすい姿勢をよくとる ヒールをよく履く、しゃがみ込んだ姿勢での作業 立ちっぱなしの仕事をしている 足を酷使することが多い生活をしている これらの条件に当てはまっている場合は、足の骨に負荷がかかるため、スポーツをしていなくても骨折を起こしてしまいます。 立ち仕事をしていて、ある日を境に段々と歩行時の足の痛みが生じてきている場合は発症している可能性があります。 自分だと原因がわからなくて不安な方も多いでしょう。場合によっては自然治癒が見込めない可能性もあるので、心配な方は早めにご相談されることをおすすめします。 当院でも相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。 歩くと足の外側・側面に痛みがでるジョーンズ骨折の予防法 ジョーンズ骨折を予防する方法は、以下の4つです。 シューズの調整をする インソールを活用する 足のストレッチ・マッサージをする 体重のかけ方・足の使い方の訓練をする 私生活や仕事、スポーツなどの際に取り入れやすい方法ですので、参考に読み進めてみてください。 シューズの調整をする 足に合わないシューズを履いていると、きちんと体重が分散できず、ある一定の部位への負荷が増大します。 また、ランニングやサッカー、トレーニング、競技によって足の使い方は異なり、体重のかかり方もそれぞれで変化します。 そのため、ランニングをするならランニングシューズのように競技に沿ったシューズを使用しましょう。 インソールを活用する 人によってはもともとの足の形による影響で、どうしても足に負担がかかりやすくなっている場合があります。 足のアーチが低い扁平足であったり、逆に通常よりアーチが大きかったりする場合は、インソールが効果的です。 普段使用している靴にインソールを入れることで体重が分散されやすくなり、かかる負荷が減少します。自分のアーチにあったインソールがない場合は、テーピングが有効です。 足のストレッチ・マッサージをする 定期的にストレッチを行うことで、筋肉・腱の柔軟性が増します。 柔軟性が高まると関節や骨にかかる負担の軽減が期待でき、ジョーンズ骨折だけでなく、その他の怪我の予防にも効果があります。 また、ストレッチやマッサージを行うことで血流が改善し、疲労が軽減されるため仕事や競技のパフォーマンスも向上するでしょう。 体重のかけ方・足の使い方の訓練をする 立ち方や走り方の癖で、小指側に体重がかかりやすい人はジョーンズ骨折を発症しやすいです。 予防するためには、癖を治すための訓練をする必要があります。日常生活から体重のかけ方や足の使い方を意識し、足にかかる負荷を軽減させましょう。 ジョーンズ骨折は自然に治る? ジョーンズ骨折の患部である第5中足骨は、血流があまり多くないため、一度骨が折れてしまうと治るまでに時間がかかります。 また、骨折が綺麗に治らず、骨癒合していないところがまるで関節のように動いてしまう「偽関節」という状態になる可能性があるのです。 そのため、ジョーンズ骨折で完全に骨が折れている場合は自然治癒は見込めず手術での治療が推奨されます。 しかし、完全には折れていない不全骨折の状態で、かつ症状が日常生活に支障がないくらいの軽症の場合は、患部への負荷軽減や筋力強化、ストレッチを行うことで自然治癒ができる可能性があります。 手術で治療を行う場合、術後数週は足に体重をかけずに生活する必要があり、その後もリハビリの期間を設けなければなりません。そのため、早期にジョーンズ骨折を予防し、発症したとしても早期に発見することが重要です。 まとめ|歩くと足の外側・側面が痛いと感じたら医師に相談を! 本記事では、歩くと足の外側・側面が痛いときに考えられるジョーンズ骨折の症状や原因、予防法について詳しく解説しました。 スポーツ選手などに多く見られる骨折ですが、そうでない人でも発症する可能性があります。一度完全骨折に至ってしまうと、手術や術後のリハビリが必要です。 ジョーンズ骨折における予防法を取り入れながら、早期発見を心がけましょう。 なお、当クリニックではジョーンズ骨折をはじめとするさまざまな病気にお悩みの方を対象に、無料相談を実施しています。お気軽にご相談ください。 この記事がご参考になれば幸いです。
2023.02.03 -
- 足部、その他疾患
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「サッカーをすると足の外側が痛くなるけどなぜ?」 「バスケットでつま先の外側が痛むけど放置して大丈夫?」 上記のような症状がある場合、ジョーンズ骨折の可能性があります。 今回はスポーツ選手に多いジョーンズ骨折について、特徴や骨折のなりかけで見られる症状を解説します。 チェックリストも紹介するので、早めに整形外科で受診できるよう、ぜひ参考にしてください。 ジョーンズ骨折とは ジョーンズ骨折は小指の骨である第5中足骨の疲労骨折です。 ジョーンズ骨折はサッカーやバスケット、ランニングなどのスポーツで足の外側に繰り返しストレスがかかって生じる疲労骨折です。 第5中足骨は血液の供給が乏しく、骨折する部分の近くは複数の筋肉が付着していて常に牽引力が働くため、一度骨折するとくっつきにくくなります。 骨が離れたままになってしまう偽関節(ぎかんせつ)になりやすいのも特徴です。 ジョーンズ骨折は中足骨の中でもより足首側の端から 1.5〜2cmの部分に骨折が起こります。 主に10代の方がスポーツで発症するケースが大半ですが、運動量によっては成人でも発症するので注意しましょう。 ジョーンズ骨折が発症する原因 ジョーンズ骨折が発症する原因は、スポーツ動作で足の外側に繰り返しかかるストレスです。 人の足裏は体重をうまく分散させるために、たいらではなくアーチ状の形をしています。 第5中足骨はまっすぐな骨ではなく、丸くアーチ状になっており、体重を分散させるためにストレスを受けやすいのです。 とくにサッカーやバスケットボールなど、横への動きが多いスポーツで反復したストレスがかかりやすく、疲労骨折の原因になります。 また、次のような環境や個人の要因も原因としてあげられます。 急な激しい練習 固すぎるグランド(人工芝)でのスポーツ 足の負担が強い不適切なシューズ 不良な姿勢(がに股) 上記のような環境や姿勢でストップやサイドステップなどを繰り返すとストレスがかかりやすくなってしまうのです。 立ち仕事による慢性的な疲労や、しゃがみ込み動作の繰り返しによる疲労骨折など、スポーツをしていない方で発症する場合もあるので注意してください。 ジョーンズ骨折の症状 ジョーンズ骨折は、骨折のなりかけの状態と、完全に骨折した状態で症状が違います。 それぞれの症状について解説します。 ジョーンズ骨折のなりかけの症状の場合 ジョーンズ骨折のなりかけの症状は、痛みや腫れなど一般の骨折に見られるような自覚症状が出にくいのが特徴です。 骨折のなりかけでは、一般的な骨折のように骨が分離するのではなく、ストレスの蓄積により徐々に骨が脆くなっている状態です。この状態では日常生活だけでなくスポーツ中も痛みを感じない場合があります。 また、痛くてもそれほど強くはないため、そのまま競技を続けてしまう場合も少なくありません。その結果、プレー中やプレー後に痛みが増える症状が繰り返します。 なお、歩くと痛いと感じている方は、以下の記事を参考に「ジョーンズ骨折かどうか」、1つの判断基準にしてください。 進行後どこが痛むのか ジョーンズ骨折の痛みは進行後、足の外側が痛みはじめます。 ジョーンズ骨折になりかけの症状では、足の外側に感じる痛みは軽いケースが大半なため、スポーツ復帰する方もいるでしょう。 ジョーンズ骨折は主に、ストレスの蓄積から発症する骨折なので、放置すると完全に骨折する症状へと発展するのです。 完全に骨折してしまうと、強い痛みだけでなく歩行困難へとつながる可能性があります。 足の外側に痛みを感じたら、たとえ軽度であってもすぐに受診するのをおすすめします。 ジョーンズ骨折の診断方法 ジョーンズ骨折か確かめるには、身体所見をした後、CT検査やMRI検査で確定させます。 レントゲン撮影による検査もありますが、早期発見を目的にするならMRI検査がおすすめです。 MRI検査では、レントゲン撮影では判断できない時期でも有用で、筋肉や結合組織の損傷も確認できます。 なお、CT検査では手術が必要な症状で用いられるため、症状に応じた診断方法を選択しましょう。 当院ではメール相談だけでなく、オンラインカウンセリングも実施しています。 来院前に軽く相談しておきたい方は、ぜひ気軽にご利用ください。 ジョーンズ骨折になりやすい環境かチェックリストで確認 ジョーンズ骨折になりやすい環境かどうかを、チェックするポイントを紹介します。 以下チェックリストで、該当する環境がある方は注意しましょう。 競技しているスポーツが足の外側にストレスのかかるものか 練習場が床・芝・土・人工芝など固い環境か 練習量が多すぎではないか シューズが環境に適しているか キックの利き足か ジャンプの踏切は適切か シューズの底のすり減り方が異常ではないか 足の外側が痛むか 上記のようなチェックをして、足の外側にストレスがかかりやすいかどうかをチェックします。 練習場所が人工芝のように固いグランドである、練習量が多すぎる、足に合わないシューズを使用しているなどは注意が必要です。 また、シューズの底を見たときに、外側ばかりすり減っている場合は、足の外側にストレスがかかりやすい動きをしている結果なので、チェックしてみましょう。 もし、すでに痛みが外側にあり継続する場合は、ジョーンズ骨折の可能性があります。 骨折のなりかけの場合は、痛みが自覚しにくかったり、競技中のときだけだったりするため、放置せず早めに整形外科へ受診をしましょう。 ジョーンズ骨折に悩むアスリートの方は、有効な治療法や予防法などを解説している以下の記事もぜひ参考にしてください。 まとめ・その症状ジョーンズ骨折かも?と思ったら専門機関で適切な診断を! ジョーンズ骨折はストレスが蓄積して徐々に進行する疲労骨折です。 完全に骨折するまでは痛みがない場合もあり、痛みがあってもつい競技を続けてしまう方もいるでしょう。 しかし、放置して競技を続けると、症状が悪化したり、完全に骨折してしまったりするリスクがあります。 なりかけの症状でも放置せず、少しでも気になる症状があれば早めの受診や予防をするのが重要です。 本記事を参考にしてジョーンズ骨折の早期発見、予防をして、好きなスポーツを楽しみましょう。
2023.01.27 -
- 足底腱膜炎
足底筋膜炎は適切なケアをすれば改善が見込めますが、一方で良かれと思ってやったことが症状を長引かせたり、悪化させたりすることもあります。 特に以下のようなことは足底筋膜炎を悪化させるため絶対にやってはいけません。 無理な運動 市販薬の常服 自己判断による冷却または温熱 サイズが合わない靴の着用 この記事では、回復を妨げかねない注意すべき4つの行動をピックアップし、その理由を分かりやすく解説します。 ご自身のケア方法を見直し、より効果的な回復を目指すために、ぜひ参考にしてください。 足底筋膜炎の発症後にやってはいけないこと4選 足底筋膜炎の発症でやってはいけないことを4つ紹介します。 無理な運動 市販薬の常服 自己判断による冷却または温熱 サイズが合わない靴の着用 順番に解説します。 無理な運動 安静が必要な間、ジャンプ、ダンス、長距離走など、過度かつ反復的なかかとへの衝撃は極力避けるようにしましょう。 しかし、完全に運動しないことは、関節が硬くなったり、痛みが再発したりする可能性があるため、適度な運動は必要と考えられています。 簡単なウオーキングなどでも様子を見ながらおこなうべきでしょう。 市販薬の常服 薬剤による治療を行う場合には、潜在的なリスクと利点を比較検討することが重要です。 他の病気を持っていたり、すでに他の薬を飲んでいたりする場合などは、自己判断してはいけません。 可能な限り専門診療科に相談するようにしましょう。 自己判断による冷却または温熱 足底筋膜炎はかかと周囲の炎症ですので、症状のある部位に氷嚢を当てるなどして冷やすことで、痛みを和らげることができます。 しかし、症状が強くない場合などは温めたほうが症状の改善が得られるという専門家もおり、一定の見解は得られていません。 症状がひどい場合は、自己判断せずに医療機関等にて相談されることをおすすめします。 サイズが合わない靴の着用 サイズが合わない靴の着用は、足底筋膜に負荷をかけます。靴のつま先部分に数センチ程度の余裕があったり、反対に少し窮屈さを感じたりする場合は、サイズの見直しをおこないましょう。 また、ビーチサンダルやハイヒールなどの不安定な履き物は、足裏をしっかり支えられません。足底筋膜炎を発症している間は、足裏に負担がかからない靴を選ぶようにしてください。 現在、足底筋膜炎の治療法として「PRP療法(再生医療)」が注目されています。人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 足底筋膜炎の原因 足底筋膜炎を発症する主な原因は下記5つです。 足裏に負担のかかる運動や仕事をしている 足裏のアーチが低いまたは高い サイズに合わない靴をはいている 加齢により足裏のクッション性が低下している 肥満体型で足裏への負荷が大きい 順番に見ていきましょう。 足裏に負担のかかる運動や仕事をしている 足裏に負担がかかる運動や仕事をしていると、足底筋膜炎になる可能性が高まります。 足裏に負担のかかる運動 マラソン ジャンプ ハイキング 足裏に負担のかかる仕事 重量物の運搬 長時間の立ち作業 不安定な場所での作業 足裏に疲労を感じたら、マッサージやストレッチをしてこまめにケアしましょう。 とはいえ、足底腱膜炎はスポーツをするしないに関わらず発症するといわれています。詳細を詳しく知りたい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。 足裏のアーチが低いまたは高い 足裏のアーチが低すぎる人または、高すぎる人は足裏に負担がかかり、足底筋膜炎を引き起こしやすくなります。 アーチのバランスが崩れる原因は下記のとおりです。 先天的なもの 扁平足の発症 足裏の筋肉増加 タコやウオノメの形成 足裏の負担を減らすには、アーチの高低バランスを整える必要があります。 サイズに合わない靴をはいている サイズに合わない靴の着用も、足裏に負担がかかるため足底筋膜炎になる要因です。 小さい靴は、足を圧迫して、本来の正しい姿勢で歩行できなくなります。バランスが崩れるため、足裏には大きな負担がかかります。 大きすぎる靴だと、靴の中で足が滑り不安定な状態になります。安定を保とうとして余計な力が加わるため、足裏に負担がかかるでしょう。 加齢により足裏のクッション性が低下している 加齢により足裏のクッション性が低下すると、足底筋膜炎を発症するリスクが高まります。地面からの衝撃を直接受けやすくなり、足裏に負担がかかるためです。 靴の中にクッション性のあるインソールを入れると、衝撃を和らげ、足裏への負担を軽減できます。 肥満体型で足裏への負荷が大きい 肥満体型の方は、足底筋膜炎になりやすい傾向にあります。その理由は、歩いたり、立ったりするたびに体重分の圧力がかかり、足裏に負担がかかるためです。 体重が増えると足のアーチもつぶれてしまいます。アーチが崩れると足裏の衝撃をうまく吸収できず疲労がたまるため、足底筋膜炎を発症するリスクを高めます。 足底筋膜炎の診断 足底筋膜炎の診断は、症状が出現するに至った経緯や症状の発生部位などから下されることが多く、足底筋膜炎を診断するためのレントゲンなどの画像検査や血液検査などは必要でないことが一般的です。 しかし、症状が典型的でない場合やほかの疾患が疑われる際に、その症状が他の原因によって引き起こされていないかどうかを確認する目的でレントゲンなどの画像検査や血液検査などを行うことがあります。 足底筋膜炎の治療方法 足底筋膜炎の代表的な治療方法を3つ紹介します。 薬物療法 リハビリテーション 再生医療 治療の特徴をそれぞれ見ていきましょう。 薬物療法 消炎鎮痛剤を内服したり、外用の湿布を貼付したりします。市販の消炎鎮痛剤を使用する場合は、常用するのを避けましょう。 長期使用すると胃や腎臓に負担がかかるほか、依存症のリスクもあります。根本的な治療にもならないため、消炎鎮痛剤だけに頼ると、症状が長引く可能性があります。 薬物療法を進める際は必ず、医師の指導のもとでおこないましょう。 リハビリテーション 理学療法士の指導のもと、足裏の筋肉トレーニングやストレッチなどをおこないます。歩く姿勢が悪く足裏に負担がかかっている場合は、歩行訓練も効果的です。 症状に応じて、超音波治療・電気療法などの物理療法も組み合わせて実施します。 PRP療法(再生医療) 「PRP療法(再生医療)」とは、患者さまの血液に含まれる血小板の治癒力を利用して、傷ついた組織を修復する医療技術です。身体への負担が少ない治療法として今注目されています。 注射を打つだけなので、日常生活や仕事への影響はありません。普段どおりの生活を送りながら、早期回復を期待できます。 「PRP療法(再生医療)で足底筋膜炎はどうやって治療するの?」と気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。実際の治療例をお見せしながら、再生医療の仕組みをわかりやすくお伝えいたします。 足底筋膜炎に関するよくある質問 最後に足底筋膜炎に関するよくある質問と回答をまとめます。 足底腱膜炎と足底筋膜炎の違いはなんですか? 一般的に「足底腱膜炎」と「足底筋膜炎」は同じ疾患として扱われます。具体的には「足底腱膜炎」は、かかとから足の指先までつながっている足底の腱膜が炎症を起こしている状態です。「足底筋膜炎」は、足裏の筋肉の膜が炎症を起こしている状態を指します。 同じ部位で炎症が起きているため、同義語として使用されています。 詳しくは以下の記事を参考にしてください。 太りすぎて足底腱膜炎になった場合、痩せたら治りますか? 痩せただけでは治る保証はありません。足底腱膜炎になったのは、足裏の筋力低下や疲労などの原因も含まれている可能性があるためです。 ただし、体重を落とせば足裏への負担が減り、症状が緩和する場合もあります。医師の指導のもとで、適切な体重管理を進めていきましょう。 足底筋膜炎はどのくらいで治りますか? 足裏に負担がかかるスポーツや活動を控えれば、ほとんどの場合、数ヶ月ほどで治ります。 ただし、症状の程度によって、治る期間は異なります。自分の状態に合わせて、適切な治療とケアをおこなっていきましょう。 足底筋膜炎をケアする湿布の貼り方を教えてください 足裏は湿布が剥がれやすい部位です。 湿布に数箇所切り込みを入れると、足の形にフィットしやすくなります。 まとめ|足底筋膜炎でやってはいけないことを覚えて回復を早めよう 足底筋膜炎は多くの場合、特別な治療をせずとも安静に過ごしていれば症状の改善が得られます。回復を早めるためにも本記事で紹介した「足底筋膜炎でやってはいけないこと」を守り、適切なケアを続けましょう。 「やってはいけないことを守っているのに、なかなか痛みがひかない…」という方は、「PRP療法(再生医療)」による治療を検討してみてください。 PRP療法(再生医療)は、血液に含まれる血小板の力を利用して傷ついた組織を修復する医療技術です。身体に負担の少ない治療法として、今注目されています。 弊社『リペアセルクリニック』は、再生医療専門のクリニックです。国内での症例数は8,000例以上に及び、多くの患者さんの治療に携わってきました。 足底筋膜炎はPRP療法(再生医療)の治療対象です。弊社では無料相談を受け付けていますので、詳しい治療法や効果を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
2022.08.16 -
- 脊椎
- ひざ関節
- 股関節
- 肩関節
- 肘関節
- 手部
- 足部
関節リウマチとは、関節に炎症が起きて痛み、腫れを引き起こす病気です。進行してしまうと関節の変形、機能障害へと悪化してしまうこともあります。 関節リウマチの発症には遺伝要因、環境要因など複数の要因が絡んでいるとされています。 その中でも、喫煙は環境要因として関節リウマチに大きな影響を与えていることが研究の結果明らかになりました。 そこで今回の記事では、関節リウマチと電子タバコ、喫煙の関係について解説します。 関節リウマチに電子タバコは悪影響を及ぼす可能性がある 関節リウマチへ電子タバコが与える影響については、まだ研究成果が多くないため具体的な影響についてはわかっていません。 しかし、アメリカの研究によると、電子タバコの使用は青少年の間で急増しており、呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。 とくに喘息との関連性が確認され、従来の可燃性製品を使用したことがない若者においても、電子タバコ使用と喘息診断の間に有意な関連が見られました。(文献1) また、電子たばこの煙霧中に発がん性物質が含まれる可能性が指摘されています。(文献2) 現時点では科学的証拠は不十分とされていますが、今後の研究によっては関節リウマチの発症や悪化との関連性が明らかになる可能性もあるため、注意が必要です。 喫煙が関節リウマチに良くないとされている理由 喫煙は肺がんや肺疾患、動脈硬化や脳血管障害など多くの健康問題を引き起こすことは広く知られています。 ここではとくに、関節リウマチの方にとって喫煙が与える具体的な悪影響についてご紹介します。 死亡リスクの増加 関節リウマチと診断されている方が喫煙を続けていると、非喫煙者に比べて死亡率が増加することが研究により示されています。 フィンランド社会保険研究所の大規模研究によると、男性の関節リウマチ患者では過去の喫煙によって死亡リスクが2.6倍、現在の喫煙によって3.8倍に上昇することが報告されています。(文献3) また、米国ハーバード医科大学による37万人以上の女性を対象とした追跡調査では、1日25本以上の喫煙をしている女性は、非喫煙者と比較して関節リウマチの発症リスクが1.39倍高くなることが明らかになりました。(文献3) さらに、米国リウマチ学会の発表によると、禁煙した関節リウマチ患者は喫煙を継続した患者と比較して病気の活動性が有意に低下し、寛解率も高くなることが示されています。 このことから、関節リウマチと診断された後の禁煙が病状の改善に有効であると考えられます。 手術の合併症の増加 喫煙は関節リウマチ患者の手術による合併症リスクを高めます。 喫煙者と非喫煙者における膝関節置換術の経過を比較した研究があります。 8,776人の人工膝関節置換術を受けた方を対象とした研究では、そのうち11.6%が現在も喫煙者でした。この研究によると、喫煙者は非喫煙者と比較して、創傷合併症、肺炎、および再手術の発生率が明らかに高いことが示されています。(文献4) このような合併症が起こる理由として、タバコに含まれる一酸化炭素が関係しています。喫煙すると一酸化炭素が赤血球内に取り込まれ、全身の組織に運ばれる酸素が減少します。手術部位の適切な治癒には酸素を十分に含んだ血液が必要であるため、喫煙者では治癒プロセスが滞り、回復に時間がかかるようになると考えられています。 病状の悪化 喫煙は関節リウマチの症状を悪化させることが研究で示されています。 159人の変形性膝関節症の男性を最長30ヶ月間追跡調査した研究では、喫煙者は非喫煙者に比べて膝の痛みが強く、軟骨が著しく失われる可能性が2倍以上高いことが明らかになりました。(文献5) また、311人の初期リウマチ性関節炎の患者を対象とした追跡調査では、1年後のX線写真を調べたところ、喫煙者は非喫煙者よりも関節の状態が明らかに悪化していました。(文献6) つまり、喫煙は他の要因とは関係なく、単独でリウマチの進行を早める原因になっていることがわかりました。 関節リウマチの改善を目指すなら禁煙からはじめよう 関節リウマチの症状改善に向けた第一歩として、禁煙が挙げられます。 アメリカのリウマチ学会の研究では、禁煙に成功したリウマチ患者さんは、喫煙を続けている患者さんと比較して、病気の活動性が明らかに低下することが確認されています。 また、喫煙は歯周病のリスクも高めることが知られており、歯周病は関節リウマチを重症化させる原因の一つとされています。口腔環境の健康を保ち、リウマチの症状を改善するためにも、禁煙に取り組むことはとても重要です。 まとめ|喫煙・電子タバコは関節リウマチの悪化要因となるので禁煙を推奨 関節リウマチと喫煙・電子タバコの関係について解説してきました。様々な研究から、喫煙は関節リウマチの発症リスクを高め、症状を悪化させることが明らかになっています。 電子タバコについてはまだ研究が進行中ですが、アメリカの調査では電子タバコ使用者に関節リウマチのリスク増加が見られています。 喫煙は死亡リスクの上昇、手術後の合併症増加など、リウマチ患者さんの健康に多くの悪影響をもたらします。 関節リウマチの治療効果を高め、合併症を減らすためにも、電子タバコを含むすべての喫煙製品の使用をやめることをおすすめします。 参考文献 (文献1) Roh T, et al. (2023). Association between e-cigarette use and asthma among US adolescents: Youth Risk Behavior Surveillance System 2015–2019. Preventive Medicine, 175, 107695. https://doi.org/10.1016/j.ypmed.2023.107695 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献2) 厚生労働省「喫煙と健康」2016年 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000172687.pdf (最終アクセス:2025年3月30日) (文献3) 浜松医科大学「リウマチ・膠原病について」浜松医科大学ホームページ https://www.hama-med.ac.jp/docs/rheumatism/info/index.php (最終アクセス:2025年3月30日) (文献4) Bedard NA, et al. (2018). What Is the Impact of Smoking on Revision Total Knee Arthroplasty? J Arthroplasty, 33(7S), S172-S176. https://doi.org/10.1016/j.arth.2018.03.024 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献5) Amin S, et al. (2007). Cigarette smoking and the risk for cartilage loss and knee pain in men with knee osteoarthritis. Ann Rheum Dis, 66(1), 18–22. https://doi.org/10.1136/ard.2006.056697 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献6) Saevarsdottir S, et al. (2014). Current smoking status is a strong predictor of radiographic progression in early rheumatoid arthritis: results from the SWEFOT trial. Ann Rheum Dis, 74(8), 1509–1514. https://doi.org/10.1136/annrheumdis-2013-204601 (最終アクセス:2024年3月30日)
2022.08.09 -
- ひざ関節
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「MRI検査って結果が出るまでの時間はどのくらいなのか」 「時間がかかるなら予定を組みたいから事前に知っておきたい」 人間ドックでも使用する機会が増えてきたMRI検査ですが、人によっては所要時間以前に検査を受けることが難しい場合があります。 本記事ではMRI検査でできる内容や、注意点について解説します。MRIを用いた検査を予定している人で、本記事で記したMRI検査の注意事項に当てはまる人は、検査の前に担当の医師に申告するための準備ができるので、ぜひ参考にしてください。 MRI検査とは MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)検査とは、強力な磁場を発生させるトンネルのような装置の中で、身体の内部の断面をさまざまな方向から撮影する検査です。 MRI検査は、ベッドに横たわり検査が始まるとベッドが自動で動いてトンネルのような装置の中に入っていきます。磁場が発生するときは工事現場のような大きな音がするため、ヘッドホンや耳栓をして検査を行う場合もあります。 工事現場の音 80〜85デジベル MRI検査の音 120デシベル程度 MRI検査でわかること MRI検査は、全身の疾患について調べられますが、以下の部位における高い検査能力が特徴的です。 四肢(両手、両足) 関節軟部組織 脊椎 脳 膝 肩 子宮 卵巣 血管 など 骨や、その周辺にある軟骨の状況も精査できるほか、脳を含む頭部や骨盤内の臓器などを検査する際に使われます。 MRI検査とCT検査との違い MRI検査と同じように身体の内部を撮影する検査として「CT検査」があります。MRI検査と同様にトンネルに入って行うもので装置の見た目も似通っているのですが、大きな違いがあります。 それは「CT検査は放射線を使った検査」「MRI検査は磁場と電波を使った検査」の違いです。放射線を使わないMRI検査の方が身体への負担が少ないと考えられます。検査の原理や得意な部位の違いは以下の表でまとめました。 検査原理 得意な部位 MRI検査 磁場と電波 整形外科の主な症状 腱板損傷、腱板断裂、関節損傷、靭帯損傷、半月板損傷、頸椎症、胸椎・腰椎ヘルニア、頸椎ヘルニア、脊髄腫瘍、骨軟部腫瘍、その他 脊髄、関節、脳、骨盤腔内臓器 ※関節軟部組織の描出が得意 CT検査 放射線 骨、脳、肺、腹部 MRI検査の結果が出るまでの所要時間 MRI検査の所要時間は20~45分です。似ている検査方法のCT検査は10~15分なので、比較すると少し長い時間がかかります。身体を動かすと画質が落ちてしまうため、検査中はなるべく身体を動かさないことが重要です。 また、MRI検査の結果が出るまでの期間は、検査当日すぐに出る場合もあれば、7~10日間ほどかかる場合もあります。医療機関によって変わるため事前にご確認ください。 MRI検査当日の所要時間:20〜45分 MRI検査の結果が出るまでの期間:当日または7〜10日 MRI検査の全体的な流れ MRI検査の当日は以下の流れで検査が行われています。 受付しつつ注意事項の確認 問診完了後、検査着にお着替え 検査室に移動しMRI検査の実施 MRI検査終了後、来院時の服にお着替え お会計 MRI検査の結果は郵送でお知らせするケースが大半ですが、必ず担当医に「どのような方法で検査方法が知らされるのか」を確認しておきましょう。 MRI検査の注意点 MRI検査は、強力な磁石と電磁波を使用するので、MRIの検査室内には金属類の持ち込みを一切禁止しています。たとえば金属類が該当し、ファスナーやチャック、金属製のボタンなどが付いた服装では検査できません。 また、女性の方はホック付きのブラジャーも着用できない可能性があるため注意が必要です。その他、バッグはもちろん、携帯電話や腕時計、財布などの貴重品、身に付けているアクセサリーを含めた金属類はすべて取り外してもらうのが必須です。ヘアピンなども忘れがちですので注意してください。 医療機関では、MRI検査で検査着に着替える場合が多いため、なるべく金属が付いておらず着替えやすい服装で来院するとスムーズに検査を受けられます。 金属が付いていなくても発熱系素材の下着なども注意が必要です。 インプラントも素材によっては難しい場合があるので、入れ歯も外してもらう必要があります。 身につけてはいけないものや注意が必要なもの一覧 MRI検査当日は、以下の服装やアクセサリー類などを身につけて来院される場合は注意が必要です。 MRI検査時に注意が必要なもの一覧 身に着けてはいけないもの、注意が必要なもの ファスナー、金属ボタンのついた衣類 メイク、マニキュア(アイシャドウ、マスカラ、ネイルアートに注意) 入れ歯、(インプラントは事前相談が必要です) 腕時計、メガネ、へアピンなどのアクセサリー類 コンタクトレンズ(事前相談が必要です) コルセット系の下着、ホックが付いた下着・衣類 金属のついている服や下着 発熱保温機能付の衣料(ヒートテック等) など 体内にペースメーカーなどを埋め込んでいる人 MRI検査は、強力な磁石や電波を使うため、火傷などの事故が起こらないよう十分に気を付けなければなりません。人によっては、身体の状態や状況によってMRI検査を受けるのが難しいと判断されるケースがあります。 以下の事項に当てはまる人は、MRI検査を受けられない場合があるため注意が必要です。 体内に金属(インプラント、ペースメーカーなど)を埋め込んでいる人 手術などで体内に金属、プレートやボルトを埋め込んでいる人は、MRI検査で使用する磁石と金属が反応して検査画像の乱れや火傷の原因となる可能性があります。 金属を体内に埋め込んだ症歴がある場合は、検査を受ける前に必ず申告し「MRI検査が可能であるか」を確認しておきましょう。治療を受けた病院で、金属の種類を事前に確認を求められるケースもあります。 体内に金属類を埋め込んでいる人で注意が必要なケース一覧 心臓ペースメーカー 骨折で体内に金属が入っている 脳動脈クリップ 血管ステント挿入 人工内耳、人工中耳 脳深部刺激装置 入れ墨、アートメイク リフトアップを金糸で行った場合・ 妊娠中、または妊娠の可能性 金属片が飛び散る職場での勤務 閉所恐怖症 ※上記でもチタンを用いたら、検査を受けられる場合もあります 刺青やアートメイクをしている人 刺青やタトゥーで検査ができないケースについて不思議に思う人も少なくないでしょう。実は刺青やタトゥーの色素に鉄などの金属が含まれている場合があり、MRI検査の強力な磁石と反応すると火傷を引き起こす可能性があるからです。 アートメイクの場合も、使用される金属の量はわずかですが、ごくまれに刺青と同様に検査画像が乱れてしまいます。火傷を引き起こす可能性もあるため、同じく注意が必要となります。たとえばマグネットネイルやミラーネイルなども変色の恐れがあるので注意しましょう。 刺青やアートメイクをしている人は、MRI検査を受ける前に必ず担当医師へ申告しましょう。 閉所恐怖症/狭いところが苦手な人 MRI検査は、狭いトンネルのような空間で行われるため、狭いところが苦手な人や閉所恐怖症の人は事前に申し出るのをおすすめします。MRI検査の検査時間は、長いと40分ほど必要になるため、閉所恐怖症の人は注意が必要です。 狭いところが苦手なのを事前に伝えておけば、医療機関によってはMRI機器の明るさを調整したりできる場合があります。検査機関によっては、オープン型のMRIを使用できるので事前に確認しておきましょう。 また、我慢できない場合は検査員に知らせるためのスイッチがあるので、気持ちを楽にしてお受けください。MRI検査について不安な点があれば、たとえ些細なことであっても検査を行う前に医療機関へ相談しましょう。 メイクやコンタクトレンズを着用をしている人 MRI検査を受ける際は、通常のメイクであっても注意が必要です。メイクをしたままMRI検査を受けるのは大きなリスクが伴います。 アイシャドーやマスカラ、アイラインなどの化粧品は、種類によって金属が含まれている場合があるため、検査画像の乱れや火傷を引き起こす恐れがあります。 正しく検査を終えられるように、MRI検査が始まる前までにメイクを落としておきましょう。 コンタクトレンズ(とくにカラーコンタクトレンズ)も注意が必要です。コンタクトレンズには鉄成分が含まれている場合があるため、コンタクトレンズをつけたままMRI検査を受けると検査画像への影響や火傷の危険があります。 コンタクトレンズを使用している人はMRI検査の前に外しておくか、検査の日は眼鏡をかけて来院し、検査中は眼鏡を外すような対応を行うのが無難です。 その他食事などにおける注意事項 MRI検査で腹部や骨盤の検査をする人は「食事の制限はしておくべきか」気になる人も多いでしょう。腹部や骨盤のMRI検査では、約6時間前までに食事を済ませてもらうよう案内しています。 水の摂取に関しては、MRI検査の直前までは問題ありません。とくに骨盤のMRI検査を受ける人は、来院の1時間前までに排尿を済ませておいてもらう必要があります。仮に来院1時間を過ぎたタイミングで排尿された場合は、300ml程度の水を摂取してから検査を受けましょう。 まとめ・MRI検査と検査を受ける際の注意点を把握しておこう MRI検査の造影剤は、被ばくの危険性がないため、CT検査よりも身体に負担の少ない検査であると言われています。しかし、体内に金属を埋め込んでいる人や刺青をしている人は危険が伴うため検査が受けられない場合があることを把握しておきましょう。 メイクをしたままやコンタクトレンズを付けたままの状態でMRI検査を受けるのも大きなリスクが伴います。必ずMRI検査を受ける前に注意事項を確認しておきましょう。
2022.04.18 -
- 足底腱膜炎
「足底筋膜炎って何日休めば良いの」 「足の痛みをなんとかしたいけど、どんな治し方があるの」 このような不安を抱える方は多いでしょう。 足底筋膜炎は、ランニングなどのスポーツや長時間の立ち仕事などで足裏に負担がかかることで発症し、休養期間は症状の軽重によって数日から数カ月と大きく異なります。 本記事では、足底筋膜炎の症状に応じたスポーツや仕事を休むべき期間の目安、そしてその治し方について詳しく解説します。 原因や休養中にやってはいけないことも紹介しますので、足底筋膜炎で何日休むべきか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 足底筋膜炎でスポーツや仕事を休む期間は症状の度合いで変わる 足底筋膜炎は、スポーツや仕事などで足裏に過度の負担が継続的にかかることで発症します。主な症状は、踵(かかと)から足裏にかけて、とくに踏み込んだ際や動き始めに生じる痛みです。 スポーツや仕事を休む期間は、症状の程度によって異なります。軽度であれば、数日から1週間程度の安静とセルフケアで改善する場合が多く見られます。 しかし、痛みが強く日常生活に支障が出る中等度から重度では、1週間から数週間、ときには数カ月以上の休養と治療が必要となる場合も少なくありません。 症状が長引く際は、医療機関を受診し、医師の指示に従うことが大切になります。 スポーツや仕事復帰を早めたい患者様には、入院を必要としない再生医療の選択肢もあります。 再生医療を提供する当院では、メール相談、オンラインカウンセリングを承っておりますので、ぜひご活用ください。 足底筋膜炎の休養中にやってはいけないこと 足底筋膜炎の休養中は以下のようなことはおこなってはいけません。 無理な運動 サイズの合わない靴の着用 自己判断での冷却や温熱 症状が悪化し、重症化してしまう可能性があります。 注意すべきポイントを詳しく見ていきましょう。 無理な運動 足底筋膜炎の休養中は、炎症を悪化させる可能性があるため、無理な運動は禁物です。 具体的には、以下のような踵に集中的かつ反復的な負荷がかかる運動は避けましょう。 ジャンプ ダンス 長距離走 痛みを我慢して運動を続けると、症状の悪化や慢性化につながる可能性があります。 しかし、まったく運動しないのも関節が硬くなったり、かえって痛みが再発したりする原因となるため、推奨できません。医師の指示のもと、軽いウォーキングやストレッチなど、足裏に負担の少ない運動から様子を見ながらおこなうのが良いと考えられます。 運動を再開する際は、必ず専門家のアドバイスを受け、徐々に負荷を上げていくように心がけてください。 サイズの合わない靴の着用 足底筋膜炎の治療中や予防において、靴選びは重要なポイントです。サイズの合わない靴を履くと、足底筋膜に余計な負荷がかかり、症状を悪化させる原因となります。 大きすぎる靴は靴の中で足が動いてしまい、安定性が損なわれ負担が増します。反対に小さすぎる靴は、足を圧迫し血行不良を招く場合も少なくありません。 また、ビーチサンダルやハイヒールといった不安定な履物は、足裏を十分に支えられず、足底筋膜への負担を増大させます。 クッション性が低く、靴底の薄い硬い靴も、地面からの衝撃が直接足裏に伝わりやすいため注意が必要です。ご自身の足のサイズや形に合った、適切なクッション性とサポート力のある靴を選びましょう。 自己判断での冷却や温熱 足底筋膜炎の痛みに対して、冷却や温熱療法は有用な場合がありますが、自己判断でおこなうと思わぬ症状の悪化を招く可能性があります。 一般的に、足底筋膜炎はかかと周辺の炎症を伴うため、運動直後や炎症が強く熱感がある場合は、患部を冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげることにつながる場合があります。 一方で、慢性的な痛みや、炎症がそれほど強くない場合には、温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ症状が改善するという専門家の意見も少なくありません。 このように、冷やすべきか温めるべきかは、症状の時期や状態によって異なり、一律の見解は示されていません。 どちらが適切かを見極めるのは難しいため、自己判断は避け、まずは医療機関を受診し、医師や理学療法士など専門家のアドバイスを受けましょう。 足底筋膜炎の治し方 足底筋膜炎に対する治療は、以下の5つが適用されます。 保存療法 薬物療法 リハビリテーション 装具療法 再生医療 順番に解説します。 保存療法|安静やテーピングなど 足底筋膜炎の治療は、リハビリを中心とした理学療法での治療が基本となります。まずは症状が軽くなるまでは安静にしてください。 スポーツはもちろんのこと、長距離の歩行や、長い時間、立っていることも避けねばなりません。その他、必要があればテーピングなどを行うことで患部の負担軽減を目指します。 薬物療法|湿布やステロイド注射など 患部に炎症がある場合は、消炎鎮痛剤の塗布や、湿布で炎症を抑えて症状の改善を待ちます。また、痛みが強い場合は、和らげるために鎮痛剤の服用も有効ですが長期間での使用は胃に負担がかかるため、ご注意ください。 その他、治療上の注意点として、患部へのステロイド注射を行うことがありますが、易感染性や血糖値の上昇などの副作用の心配もあり、長期間にわたって頻繁に行うことは回避すべきです。 リハビリテーション|ストレッチや物理療法など 症状が重篤でなければ、通常は数か月程度で症状が軽快するとされています。リハビリで重要となるのは筋膜の柔軟性を向上させることです。 そのためには足底腱膜だけでなく、それに続くアキレス腱やハムストリング、下腿三頭筋を含めた柔軟性の確保を目指しストレッチを中心にアプローチします。 このようなリハビリを用いた治療法は、ステロイド注射のように明らかな即効性は見られませんが長期的なスパンで見ていただくと非常に有効です。 なお、こういったリハビリは、低周波による電気療法や超音波を用いた療法、レーザー照射などといった物理療法を組み合わせるのが一般的です。 装具療法|靴選びやインソールの使用など 足底筋膜炎の治療では、靴選びも重要になります。 靴を履く際は自分の足の形に適したクッション性の優れた靴を選択すると共に着地する際の衝撃を少しでも緩和できるよう、衝撃を吸収できるインソールを挿入するなどで足底筋膜部にかかるストレスを和らげる対策を取りましょう。 インソールとは、靴底に敷くことで足底のアーチ形状を解剖学的に補正し、足のアライメントを調整し改善するものです。そのため、個人に合わせてオーダーメードで作成します。 以上のような薬剤やリハビリ、インソールを中心とした保存的治療で症状が改善しないケースにあっては、根治的な手術療法が考慮されることになります。 再生医療|PRP治療など 足底筋膜炎の治療における選択肢として、再生医療の1つであるPRP(多血小板血漿)療法があります。この治療法は、患者様ご自身の血液を採取し、その血液から血小板を多く含む成分を抽出して作製したPRPを、患部に注射するものです。 PRP療法は、日帰りで行われることが多い治療法です。ご自身の血液を用いるため、アレルギー反応などのリスクは一般的に低いと考えられています。 どのような治療法が適しているかは、症状や状態によって異なりますので、詳細については医師にご相談ください。 再生医療について詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングで当院へお気軽にお問い合わせください。 足底筋膜炎は何日休むか把握した上で治療を進めよう 足底筋膜炎でスポーツや仕事を休む期間の目安は、症状の度合いによって異なり、軽度であれば数日から1週間程度、中等度以上では数週間から数カ月以上です。 ただし、これらはあくまで目安であり、大切なのは医師の診断に基づいた適切な期間、安静を保つことです。 自己判断せずに専門医に相談し、症状に合った治療法の選択が回復への近道です。休養中は無理な運動を避け、足に合った靴を選ぶなど、足底筋膜への負担を減らす工夫も重要になります。 治療法には保存療法からリハビリテーション、薬物療法、そして再生医療(PRP治療など)といった選択肢があり、医師と相談しながら進めていきましょう。 足底筋膜炎と休養に関するよくある質問 足底筋膜炎と足底腱膜炎の違いはなんですか? 「足底筋膜炎」と「足底腱膜炎」は、一般的に同じような足の裏の痛みを指す疾患として扱われることが多く見られます。厳密にいうと、「筋膜」は筋肉を包む膜を指し、「腱膜」は腱が膜状に広がったものを指すため、炎症が起きているとされる組織の名称が異なります。 しかし、実際にはこれらの組織は密接に関連しており、炎症がどちらか一方に限定されるとは限らないため、臨床現場では両者を厳密に区別せずに「足底筋膜炎」または「足底腱膜炎」と呼ぶことが少なくありません。 大切なのは名称の違いよりも、症状を正確に把握し、適切な治療を受けることです。 足底筋膜炎のときは歩かないほうが良いですか? 足底筋膜炎の症状がある場合、とくに炎症が活発な急性期には、無理に歩くことは避けて安静を保つことが基本です。歩行によって足底筋膜に繰り返し負荷がかかると、炎症が悪化し、回復が遅れる可能性があります。 ただし、長期間にわたってまったく歩かない、動かないのも問題が生じることがあります。たとえば、足や下半身の血行が悪くなったり、筋力が低下したり、関節が硬くなったりするかもしれません。 そのため、症状が少し落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指示に従い、足裏に負担の少ない軽いウォーキングや、足首や足指のストレッチなどから徐々に活動を再開していくのが一般的です。自己判断で無理をせず、専門家のアドバイスを受けながら慎重に進めましょう。 足底筋膜炎は痩せたら治るって本当ですか? 体重を減らすことが足底筋膜炎の症状緩和につながる可能性はありますが、痩せるだけで必ず治る保証はありません。 確かに、体重が増加すると、立っているときや歩行時に足裏にかかる負担が大きくなるため、体重過多は足底筋膜炎の一因となり得ます。 しかし、足底筋膜炎の原因は体重だけでなく、以下のような要因が複雑に絡み合っています。 長時間の立ち仕事やスポーツによる使い過ぎ 合わない靴の着用 足のアーチの異常 ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性低下 足裏の筋力低下 体重管理は有効なアプローチの一つですが、それ以外の原因にも目を向け、ストレッチや適切な靴選び、筋力トレーニングなどを総合的に行うことが治療や再発予防には重要です。
2022.04.14 -
- 足底腱膜炎
「足底腱膜炎はなぜ重症化するの」 「足底腱膜炎が悪化したらどうすれば良いの」 このような不安を抱える方は多いでしょう。 足底腱膜炎は、足裏に負荷がかかりすぎることで発症し、重症化すると激しい痛みや安静時の痛みが生じます。 本記事では、足底腱膜炎が重症化したときの症状や重症化する原因と対処法について詳しく解説します。 重症化した足底腱膜炎の治し方も紹介しますので、足底腱膜炎が悪化して悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 足底腱膜炎が重症化したときの症状 足底腱膜炎には症状の程度があり、軽症であれば痛みは軽く日常生活に大きな支障はでません。中等症になると、歩行時の痛みや強い圧痛により日常生活に支障をきたします。 さらに症状が悪化し、重症化してしまうと以下のような症状がみられます。 動作時に激しい痛みが出る 動いていなくても痛みがある 踵骨棘が現れる 動作時に激しい痛みが出る 足底腱膜炎が重症化すると、多くの場合で痛みが強くなります。とくに長時間の立ち仕事や歩行、ランニングなどで足裏に体重がかかる際に、かかとや足裏に激しい痛みが出やすくなるでしょう。 階段の上り下りや、つま先立ちのような動作でも同様の症状がみられます。症状が進行すると、安静にしていてもジンジンとした痛みを感じたり、歩くこと自体が難しくなったりする場合もあります。 動いていなくても痛みがある 足底腱膜炎の初期は、動き始めや足裏に負荷がかかった際に痛みを感じることが一般的です。しかし、症状が重症化すると、炎症が強まり、足を地面に着いていない安静時でも痛みが出るようになります。 たとえば、座っているときや寝ているときなど、何もしていない状態でも、かかとや足裏がズキズキと絶えず痛む場合があります。このような状態になると、日常生活に大きな支障をきたすかもしれません。 踵骨棘(かかとの骨の突起)が現れる 足底腱膜炎の症状が長く続くと、かかとの骨に踵骨棘(しょうこつきょく)と呼ばれるトゲのような骨の突起が形成される場合があります。これは、足底腱膜が付着部を繰り返し引っ張ることで、その部分が骨化したものです。 この踵骨棘ができると、さらに痛みが増すことがあり、炎症を繰り返す要因の1つにもなります。踵骨棘がみられるほど重症化すると、治療が難しく、回復までの期間が長期に及ぶ傾向がみられます。痛みが6カ月以上続くような状態は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれ、より専門的な治療が必要です。 そのため、足底腱膜炎は重症化する前に適切な治療を受けることが大切です。また、治療法のひとつである再生医療は、入院が不要で患者様の負担も少ない点が特徴です。 足底腱膜炎に対する再生医療について詳しく知りたい方に向けて、当院リペアセルクリニックでは、メール相談、オンラインカウンセリングも承っておりますので、ぜひご活用ください。 足底腱膜炎が重症化する5つの原因と対処法 足底腱膜炎が重症化する原因として以下の点があげられます。 痛みを我慢して足裏に負荷をかけ続ける 肥満体型で足裏への負担が大きい ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が低い 加齢により足底腱膜の機能が低下する 足裏のアーチが崩れている 対処法と合わせて1つずつ解説していきます。 関連記事:足底腱膜炎が重症化するとどうなる?主な症状・治療法を再生医療専門医が詳しく解説 痛みを我慢して足裏に負荷をかけ続ける 足底腱膜炎は、足裏にある足底腱膜に繰り返し負荷がかかり、微細な損傷や炎症が生じることで発症します。 初期の段階で痛みを感じても、我慢して長時間の立ち仕事やランニングなどを続けると、炎症はさらに悪化し、症状の重症化を招く場合も少なくありません。 痛みや足裏の疲労を感じた際には、無理をせずに休憩を取り、足指をゆっくり反らせるストレッチや、ふくらはぎを伸ばす運動などでこまめにケアをおこなうことが大切です。 肥満体型で足裏への負担が大きい 体重が増加すると、立っているときや歩くときに足裏にかかる圧力は、標準体型の人と比較して大きくなります。 私たちの足は、全体重を支える土台であり、とくに足底腱膜は歩行や走行時の衝撃を吸収する重要な役割を担う部分です。 しかし、体重が増えるとその分、足底腱膜にかかる負荷が増大し、炎症や微細な損傷を引き起こしやすくなります。そのため、適切な体重管理は、足底腱膜炎の悪化を防ぐ上で大切なポイントの1つです。 ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が低い ふくらはぎの筋肉や、その延長線上にあるアキレス腱は、歩行やランニング時の衝撃を吸収し、足首の動きをスムーズにする重要な役割を担う部分です。 これらの部位の柔軟性が低下し硬くなってしまうと、足首の動きが制限されやすくなります。 その結果、歩く際に足底腱膜が過剰に引っ張られる状態になり、負担が増加し、足底腱膜炎の悪化につながります。日頃からストレッチをおこない、ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性を保つよう心がけることが大切です。 加齢により足底腱膜の機能が低下する 年齢を重ねるとともに、徐々に足底腱膜の柔軟性が失われ、硬くなるため、衝撃を吸収するクッションとしての機能が低下します。 その結果、歩いたり走ったりする際に地面から受ける衝撃が足裏に直接的に伝わりやすくなり、足底腱膜への負担が増加します。 このような負担を和らげるためには、クッション性のあるインソールの使用や、足に合った靴を選ぶことが、1つの対処法として考えられるでしょう。 足裏のアーチが崩れている 足裏のアーチ構造は、歩行や運動の際に地面から受ける衝撃を吸収するバネのような役割を担う重要な部分です。 このアーチが低すぎる「扁平足」や、逆に高すぎる「ハイアーチ(凹足)」の状態では、衝撃吸収がうまく機能せず、足底腱膜に過度な負担がかかりやすくなります。 アーチの崩れが起こる要因は、生まれつきの骨格のほか、加齢や運動不足による足裏の筋力低下、長時間の立ち仕事、合わない靴の着用などが挙げられます。 重症化した足底腱膜炎の治し方 足底腱膜炎は症状が軽いほど治りやすく、重症化すると治療が困難になります。 重症化した足底腱膜炎の治し方には以下の治療法が挙げられます。 体外衝撃波治療 手術療法 再生医療 1つずつ詳しく解説していきます。 体外衝撃波治療 体外衝撃波治療は、患部に非連続性の音波である衝撃波を照射し、痛みの感覚を伝える神経に作用して痛みを和らげるとともに、組織の修復を促すことを目的とした治療法です。 衝撃波が患部の細胞を刺激するため、血流の改善や組織再生に関わる成長因子の産生を促すといった作用が期待されます。通常、1週間に1回程度の頻度で、数回(多くは3〜5回程度)の照射を1クールとしておこないます。 体外衝撃波治療は、他の保存療法(薬物療法、理学療法、装具療法など)を6カ月以上おこなっても症状の改善がみられない「難治性足底腱膜炎」に対してのみ、健康保険が適用されます。 手術療法 足底腱膜炎の治療は、まず安静、ストレッチ、インソール、物理療法といった保存療法がおこなわれます。 これらの保存療法を長期間(一般的には6カ月〜1年以上)続けても症状の改善がみられず、日常生活に大きな支障をきたしている場合に、手術療法が検討されることがあります。 ただし、足底腱膜炎で手術に至るケースは非常に稀です。手術方法としては、内視鏡を用いて足底腱膜の緊張をゆるめるために一部を切離する方法や、痛みの原因となっている骨棘を切除する方法などがあります。 再生医療 足底腱膜炎の治療において、再生医療は新しい選択肢として考えられます。これは、人間が本来持っている組織の治癒力を利用する治療法です。 代表的なものに「PRP(多血小板血漿)療法」と「幹細胞治療」があります。PRP療法は、患者様ご自身の血液を採取し、そこから血小板を多く含む成分(PRP)を抽出して患部に注射します。 一方、幹細胞治療は、患者様ご自身の脂肪などから幹細胞を採取し、培養して患部に移植する方法です。 これらの再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用のリスクが低いとされています。日帰りの治療が可能で、入院の必要はありません。 足底腱膜炎に対する再生医療について詳しく知りたい方に向けて、当院リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますので、ぜひご活用ください。 足底腱膜炎が重症化する前に早期の治療を心がけよう 足底腱膜炎は、初期段階での適切な対処が重要です。放置すると、日常生活に大きな支障をきたす場合も少なくありません。 痛みを我慢して足裏に負荷をかけ続けることや、肥満、ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性低下、加齢による足底腱膜の機能低下、足裏のアーチの崩れなどが原因で、症状は徐々に進行します。 重症化すると、安静時の痛みや踵骨棘が現れ、痛みが6カ月以上続くような状態は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれます。 そうなると、治療期間が長引くだけでなく、体外衝撃波治療や手術、再生医療といった、より専門的な治療が必要です。 足底腱膜炎の症状に気づいたら、できるだけ早い段階で医療機関を受診し、早期から適切な治療を受けましょう。自己判断で無理をせず、安静やストレッチなどのケアを併用すると重症化を予防できます。
2022.03.18 -
- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
- 足部
- スポーツ外傷
「ふくらはぎの筋断裂はどんな症状がある?」 「ふくらはぎの筋断裂を再発防止するには?」 「筋断裂」とは、スポーツなどで急に強い力や無理な力がかかった際に、筋肉が耐えられなくなり、筋線維が損傷して断裂する状態を指します。 とくに、筋断裂が起こりやすい部位は「ふくらはぎ」です。筋線維のうち範囲が限定的、部分的な断裂の場合は「部分断裂(肉離れ)」ともいわれます。 筋断裂が起こると、たとえ部分断裂であっても強い痛みが起こり、動けなくなるので歩くのが困難になります。 また、ふくらはぎは血液を心臓へ戻す役割を果たすため、第2の心臓ともいわれる筋肉です。そのため、筋断裂を起こすと生活に大きな支障が出てしまいかねません。 今回は、ふくらはぎの筋断裂における症状や原因を始め、再発防止や予防法を解説します。 リハビリに関する詳細も解説するので、症状がある方はぜひ参考にしてみてください。 ふくらはぎの筋断裂における症状 ふくらはぎの筋断裂(きんだんれつ)における主な症状は、ふくらはぎの痛みや内出血です。 ふくらはぎの一部に凹みができる場合もあり、痛みは筋断裂の度合いによって異なります。 安静時や軽く歩く程度なら問題はなくても、走るときだけ痛い場合もあれば、歩くだけで痛いケースもあります。 重度の場合は、安静にしていても痛みを感じます。 ふくらはぎの筋断裂における主な原因 ふくらはぎの筋断裂による主な原因は、筋力や柔軟性の低下、疲労の蓄積などがあげられます。 スポーツなどの激しい動きにかかわらず、事前のウォーミングアップを始め、終了時もクールダウンのストレッチを十分に行うのが大切です。 このような準備が不足すると筋断裂の原因につながります。 また、筋力のバランスや体の動かし方が悪いと、筋断裂が起こりやすくなります。とくにスポーツをしている方は、フォームやトレーニング内容の見直しを行いましょう。 スポーツをしていない方も同様に、普段の姿勢などを見直してみてはいかがでしょうか。 ふくらはぎの筋断裂における再発防止・予防法 ふくらはぎが筋断裂を起こすと、痛みや動きの制限などに悩まされるため、再発防止や事前の予防が必要になります。 とくにスポーツに取り組んでいる方などは、完全に回復しないまま早期復帰をしてしまい、再発する場合があります。 再発予防のためにも、無理をして体を動かさないように注意しましょう。「回復しているはずだから大丈夫」と自己判断するのは禁物です。 ふくらはぎの筋断裂における再発防止や予防には、体の柔軟性を高めるストレッチが効果的です。 筋肉はさまざまな方向に向かって付いているため、ストレッチをするときは一方向だけに偏らないように注意しましょう。 いろいろな方向へ伸ばしながら、ひねりや回転などを加える意識をもってみてください。 また、スポーツ外傷の方で治療期間を早めたいときは、再生医療の治療方法もあります。 ふくらはぎの筋断裂を含め、何かしらの症状を抱えておられる方は、当院「リペアセルクリニック」のメールや電話からご相談ください。 ふくらはぎの筋断裂におけるリハビリは回復に欠かせない ふくらはぎの筋断裂を回復させるには、リハビリによる治療が大切です。 以下では「なぜリハビリが必要なの?」と疑問を感じる方に向けて、リハビリをする理由や始めるタイミング、リハビリ内容の詳細を解説します。 ・ふくらはぎの筋断裂でリハビリをする理由 ・ふくらはぎの筋断裂でリハビリを始めるタイミング ・ふくらはぎの筋断裂におけるリハビリ内容 ふくらはぎの筋断裂でリハビリをする理由 ふくらはぎの筋断裂における治療では、柔軟性と筋力を回復させるためにリハビリを行います。 筋断裂が起きて筋組織が回復していく過程で、患部と周囲は少しずつ硬くなります。 幹部や周囲が硬くなったまま、今までと同じように部位を使うと、思うように動かせなかったり大きな負荷がかかったりして、筋断裂が再発する危険性もあるからです。 また、動かせる範囲が制限されてしまうだけでなく、動かせたとしても、安静にする必要があるのでどうしても筋力が低下します。 そのため、患部や周囲の硬くなった部分において、低下した筋力や柔軟性に働きかけながら、改善しなければなりません。 発症前と同じような動きを目指しながら、再発防止のためにもリハビリは重要なのです。 ふくらはぎの筋断裂でリハビリを始めるタイミング ふくらはぎの筋断裂によるリハビリは、症状を起こしてからいきなり始めるわけではありません。 なぜなら筋断裂が起きると断裂した部分は炎症を起こします。 炎症を起こしている間は、安静にして患部を冷やしたり、圧迫して血腫が大きくなるのを防いだりするなど、痛みや腫れが軽減するのを待つ期間が必要です。 腫れや痛みが治まってから、ゆっくりと患部を動かします。痛みなくリハビリを行える状態であれば、ようやくリハビリを開始する流れです。 ふくらはぎの筋断裂におけるリハビリ内容 リハビリの内容は医療機関や指導者によって異なりますが、ストレッチと筋力トレーニングが基本となります。 ストレッチは、患部が軽く伸びるくらいの強さで、時間をかけて(20~30秒くらい)ゆっくりと伸ばしていきます。上記を3セットから5セットくらい行う流れです。 一方、筋力トレーニングは、筋力低下を改善する目的以外にも、患部に刺激を与えると回復が早まる効果が期待できるでしょう。 たとえば、筋断裂が起きやすい太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)の筋力トレーニングを例に見ていきましょう。 ハムストリングスの筋力トレーニングでは、うつぶせになって足を伸ばした状態で、上にあげるヒップエクステンションのトレーニングがよく行われます。 リハビリの目的で筋肉トレーニングを行う方法は有効ですが、トレーニングは過度に行うのではなく、専門家による指導のもと行うのが再発防止につながります。 まとめ|ふくらはぎの筋断裂は治療を受けて再発予防にストレッチを行おう ふくらはぎの筋断裂を起こすと、痛みや動きの制限で悩まされます。 筋断裂の再発や慢性化を防止するために、運動するときはウォーミングアップやクールダウンのストレッチなどをしっかり行いましょう。 万が一、筋断裂が起こったときは、適切な治療を受ける必要があります。また、筋断裂が回復するまでは、改善を図るためにもしっかりとリハビリを行うのが大切です。 ただ、回復して、筋断裂を起こす前と同じような生活を送れるようになった場合も、ストレッチなどを行って再発防止につなげましょう。 最近では、スポーツ医療の分野において、再生医療の治療方法に注目が集まっています。筋断裂の治療における選択肢のひとつとして、検討してみてはいかがでしょうか。 当院「リペアセルクリニック」では、スポーツ外傷における再生医療の治療を行っています。 筋・腱・靭帯損傷などの症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。 【リペアセルクリニックへの相談方法】 ・メール相談 ・来院予約 ・電話相談:0120-706-313(オンラインカウンセリングの予約) ふくらはぎの筋断裂に関するQ&A ふくらはぎの筋断裂に関して、質問と答えをまとめています。 ふくらはぎの筋断裂はどのくらいの治療期間が必要なの? A.症状の程度にもよりますが、軽度だと2週間ほど、中等度だと2カ月ほどの期間が目安となります。 詳細は、以下の記事も参考にしてみてください。
2022.03.03 -
- 肘関節
- 関節リウマチ
- ひざ関節
- 股関節
- 肩関節
- 手部
- 足部
「人工関節の手術は痛みをなくすために必要なのはわかるけれど、合併症や後遺症が心配でなかなか踏み切れない……」そのような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 肩の人工関節置換術は、つらい痛みを和らげ、生活の質を取り戻す有効な方法です。 しかし一方で、手術には特有のデメリットやリスクがあるのも事実です。 本記事では、肩人工関節の手術に伴う代表的な7つのデメリットを整理して解説します。 それぞれのリスクの特徴や発生しやすい条件、予防の工夫についても触れますので、正しくリスクを理解し、後悔のない治療選択につなげましょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。肩の痛みや人工関節について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肩の人工関節の7つのデメリット・リスク 肩人工関節手術は、痛みを軽減し生活の質を取り戻す有効な方法ですが、肩は可動域が広く、膝や股関節とは異なるリスクを抱えやすい部位です。 そのため、手術を受ける前に想定される合併症を理解しておくことが大切です。 ここでは代表的な7つのリスクを紹介します。 感染症や血栓症といった生命に関わるものから、脱臼や可動域制限、再手術の必要性といった長期的に影響するものまで、それぞれ確認していきましょう。 なお、人工関節とは何か詳しく知りたい方には、以下の記事が参考になります。あわせてご覧ください。 感染症リスク 肩の人工関節手術で最も注意すべき合併症の一つが感染症です。 人工関節は体内に異物を入れるため、いったん細菌が侵入すると自然には治りにくく、再手術が必要になることもあります。 感染症には大きく2つのタイプがあります。手術後すぐに起こる「早期感染」と、数年後に発症する「遅発感染」です。 早期感染では発熱や患部の強い痛み、腫れなどがみられ、遅発感染では軽い痛みや動かしにくさが長く続く形で現れることがあります。 感染症リスクを高める要因としては以下が知られています。 糖尿病 関節リウマチ 免疫抑制剤を使用している 肥満 喫煙習慣 これらの条件がある方は、感染の危険性が高まるため、手術前に十分な準備や対策を行うことが重要です。 感染症にかかった場合の治療は、まず抗菌薬による点滴が行われます。症状が強い場合や感染が広がっている場合には、人工関節を入れ替える再手術が必要になることもあります。 予防策としては、手術前に虫歯や皮膚炎などの感染源を治療しておくこと、手術時には抗菌薬を予防的に投与することが有効とされています。 また、清潔な環境での手術操作と手術後の適切なリハビリ管理も重要です。(文献1) 血栓症の危険性 肩人工関節の手術では、血栓症も重要なリスクの一つです。血栓症とは、血管の中に血のかたまり(血栓)ができて血流を妨げる状態を指します。 とくに脚の深い血管にできる深部静脈血栓症(DVT)と、血栓が肺に飛んで血管を詰まらせる肺塞栓症は、命に関わることもある合併症です。 症状としては、脚の腫れや赤み、強い痛みが現れる場合があります。 肺塞栓症では、急な息切れ、胸の痛み、めまいなどが起こり、緊急対応が必要になります。 リスクを高める要因には次のようなものがあります。 高齢 肥満 がんなどの悪性疾患 血栓症の既往歴 長時間の手術や手術後の安静 手術後の体調に異変を感じた場合は、すぐに医療スタッフに伝えましょう。(文献2) 脱臼リスクと動作制限 肩は体の関節の中でも最も動きの幅が広い構造を持っています。 そのため、人工関節に置き換えると、特定の動作で脱臼が起こりやすくなる特徴があります。 注意が必要なのは、次のような動作です。 背中に手を回す(帯を結ぶ、ポケットに手を入れるなど) 腕を大きく上げる(洗濯物を干す、高い場所に物を取るなど) 手を体の内側に大きくひねる動作 これらは人工関節に強い負担をかけ、脱臼のリスクを高めるとされています。 予防のためには、手術後のリハビリで正しい動かし方を学ぶことが欠かせません。 一度脱臼すると再発しやすい傾向があるため、手術後は慎重な管理で脱臼を防ぎましょう。 生活の中では脱臼しやすい姿勢を避けたり、無理に腕を伸ばさない工夫も必要です。 理学療法士による生活指導も受けて、動作の工夫を取り入れてください。(文献3) 摩耗・ゆるみによる再置換の可能性 人工関節は一度入れれば一生使えるわけではありません。 時間の経過とともに摩耗や「ゆるみ」が起こり、再手術(再置換)が必要になる場合があります。 人工関節の摩耗は、金属やポリエチレンといった部品同士が繰り返し擦れ合うことで進行します。 その結果、関節の安定性が低下し、痛みや腫れ、動かしにくさが再び現れてきます。 また、摩耗によって生じた微細な粉が骨を刺激し、骨が少しずつ体に吸収されて弱くなることで、人工関節がゆるみやすくなります。 再置換が必要となる主な兆候は以下の通りです。 関節の痛みが再発する 肩を動かしたときに違和感や異常な音がある X線検査でインプラントの位置がずれている 再置換手術は、初回の手術よりも難易度が高く、合併症のリスクも大きくなります。 人工関節の寿命は一般的に15〜20年程度とされますが、患者様の年齢や生活スタイルによって大きく変わります。 若い方や活動量が多い方は、再置換の可能性が高まるため、長期的な視点で手術を検討しましょう。 神経損傷と機能障害のリスク 肩人工関節手術では、周囲を走行する重要な神経を傷つけてしまう可能性があります。神経は細く繊細で、一度損傷すると回復が難しい場合があるため、とても注意が必要です。 代表的な神経損傷には次のようなものがあります。 神経 働き・役割 腋窩神経(えきかしんけい) 三角筋を通っており、損傷すると腕を横に持ち上げる(外転)動作ができなくなります。 筋皮神経(きんぴしんけい) 上腕二頭筋を通り、肘を曲げる力が弱くなるほか、前腕の外側の感覚が鈍くなることがあります。 これらの神経は肩関節のすぐ近くを通っているため、人工関節の設置や手術器具の操作中に影響を受けやすい位置にあります。 神経損傷が起こると、日常生活の質に大きな影響を与えます。 このため、手術を担当する医師が肩の解剖を熟知していること、また術後の神経症状を見逃さずに早期対応する体制が整っていることがとても重要です。(文献4) 可動域制限による生活動作の困難 肩人工関節手術の後、多くの患者様が直面する課題の一つが可動域の制限です。 とくにリバース型人工関節では、肩の構造を反転させて安定性を高めるため、どうしても動かせる範囲が狭くなります。 代表的に制限されやすい動きは以下の通りです。 動作 難しくなる動き・事例 屈曲(前に腕を上げる) 洗濯物を干す、高い棚に手を伸ばすといった動作が難しくなる。 外転(横に腕を広げる) 荷物を持ち上げる、体操で両手を広げるといった動きに制限が出る。 内旋(腕を内側にひねる) 背中に手を回す動作が困難となる。 外旋(腕を外にひねる) 洗髪や髪を後ろで束ねる動作がしにくくなる。 研究報告では、リバース型人工関節は痛みの改善や安定性の向上に有効である一方、背中に手を回す動作(内旋)や頭上動作の制限が残ることが多いと示されています。(文献5) このため、術後にはどの動きが難しくなるのかを事前に理解し、理学療法士と一緒に日常生活に適した代替動作を学ぶことが重要です。 たとえば、衣服の着脱では前開きの服を選ぶ、入浴では入浴補助具を活用するなど、生活を工夫することで制限の影響を軽減できます。 再手術が必要になる可能性 肩人工関節は、痛みを和らげ生活の質を改善する有効な治療法ですが、一度の手術で一生使えるとは限りません。 感染、脱臼、摩耗・ゆるみなどの問題が生じると、再手術(再置換や再固定)が必要になる場合があります。 再手術は初回の手術に比べて難易度が高く、以下の課題があります。 骨の欠損や変形:人工関節の取り外しにより骨がさらに損なわれ、固定が難しくなる。 合併症の増加:感染や神経損傷、血栓症などのリスクが高まる。 回復期間の延長:リハビリが長引き、日常生活への復帰に時間がかかる。 とくに高齢者の場合、再手術時には体力や合併症の影響が大きくなるため、初回手術の段階で将来の再手術の可能性を念頭に置いて計画を立てることが大切です。 肩の人工関節の種類別デメリット|従来型とリバース型 肩人工関節には、大きく分けて「アナトミカル型(従来型)」と「リバース型」の2種類があります。 それぞれの構造や適応が異なるため、発生しやすいデメリットにも違いがあります。以下の通りです。 アナトミカル型(従来型) リバース型 特徴 自然に近い動きを再現しやすい 若年層や活動性の高い患者にも用いられる 腱板損傷があっても施術可能 脱臼リスクあり デメリット 腱板が損傷している場合は安定性が低い 脱臼リスクが比較的高い 可動域制限が生じやすい 負荷をかける動作で脱臼リスクがある 主な適応 腱板が保たれている場合に適応 腱板断裂性関節症、高齢者 このように、肩の人工関節はどちらを選ぶかで将来の生活に与える影響が変わります。 担当医と十分に相談し、自分の症状や生活スタイルに合った方法を選択することが重要です。(文献6)(文献7) 肩の人工関節手術の概要とポイント 肩人工関節手術は、保存療法で改善が得られない患者様に行われる治療法です。 損傷した関節を人工関節に置き換えることで、痛みを和らげ、生活の質を高めることを目的としています。 手術は全身麻酔で行われ、入院は一般的に2〜4週間程度です。術後はリハビリを通じて徐々に可動域と筋力を回復させていきます。 肩の人工関節手術の適応疾患別リスク 肩人工関節手術は、基礎疾患によって手術後のリスクや経過が異なります。主な疾患ごとの特徴を以下の表にまとめました。 疾患名 手術が適切と判断される特徴 主なリスク・注意点 変形性肩関節症 関節のすり減りによる痛み・可動域制限 高齢者では感染や血栓症リスクが高い 関節リウマチ 炎症で関節が破壊される 免疫抑制薬の影響で感染リスクが上昇 腱板断裂性関節症 腱板が損傷し肩を動かせない リバース型が多く、可動域制限や脱臼が残りやすい 上腕骨頭壊死 骨への血流障害で壊死が進行 若年者でも起こり、再手術の可能性が比較的高い 疾患ごとのリスクを理解しておくことで、手術後の生活に備えられます。 変形性肩関節症のリスクについては、以下の記事で詳細に解説しておりますので、気になる方はご確認ください。 肩の人工関節手術の入院期間と回復までの流れ 肩人工関節手術は、入院から退院後のリハビリまで一定の流れがあります。以下の表に一般的な目安をまとめました。 時期 主な内容 ポイント 手術当日〜翌日 全身麻酔で手術、安静 痛み止めや感染予防の管理が行われる 1週目 基本的なリハビリ開始 医師や理学療法士の指導で可動域訓練を少しずつ開始 2〜3週目 入院リハビリ 日常生活に必要な動作(更衣・洗面など)の練習 退院後(1〜3カ月) 外来リハビリ中心 洗濯物を干す・棚に手を伸ばすなど生活動作を徐々に回復 半年以降 社会生活復帰 家事・趣味・軽いスポーツが可能となる例もある 入院は平均で2〜3週間程度ですが、年齢や合併症によって延びることもあります。完全な回復には半年ほどかかるケースもあるため、焦らず段階的にリハビリを続けることが大切です。 肩の人工関節手術にかかる費用目安 手術費用については、自己負担3割の場合、おおむね50万〜60万円前後が一つの目安になります。 例として、ある病院では人工肩関節置換術(入院8日)で約56万円と案内されています。 医療機関や入院日数、個室利用などで上下しますが、総医療費が200万〜250万円に達するケースもあり、その場合の3割負担は約60万〜75万円もあります。 ただし、高額療養費制度を併用すれば自己負担は月ごとの上限額までに抑えられる仕組みです。 以下は、肩の人工関節手術で費用が掛かる項目についてまとめたものです。 費用項目 概要 確認ポイント 手術料・麻酔料 人工関節本体を含む外科手技と麻酔管理の費用 保険適用範囲、インプラントの種類、術式の違い 入院費 病室・投薬・処置・検査などの入院管理費 入院日数、個室か大部屋か、食事療養費の扱い リハビリ費 急性期から外来期までの理学療法費 入院中の頻度、退院後の通院回数と期間 術後外来・投薬 創部チェック、画像検査、疼痛コントロール 通院間隔、画像検査の種類と回数 装具・消耗品 スリング、保護材、創部ケア用品 自費分の有無、交換頻度 公的制度 高額療養費制度、限度額適用認定証、医療費控除 手続き方法、自己負担上限、対象外費用の確認 費用を抑えるには、公的制度の活用が鍵となります。高額療養費制度などを活用して、人工関節手術の費用を抑えましょう。 肩疾患の人工関節に再生医療は適用される? 再生医療は、すでに人工関節を入れた肩には適用されません。しかし、人工関節手術を行う前の段階であれば、症状や画像所見、生活背景などを総合して、手術前の選択肢として検討されることがあります。 再生医療は、患者様自身から採取・培養した幹細胞を患部に投与する治療法です。入院や手術を行わずに受けられます。ただし、対象疾患や期待できる経過には個人差があり、医師の評価が前提となります。 以下は、当院リペアセルクリニックで行った肩腱板断裂に対する再生医療の症例です。左肩の痛みに悩む70代の男性が再生医療により症状が改善した事例を紹介しているので、参考までにご覧ください。 患者様の状態によって、再生医療の実施可否、治療計画、想定される経過、リスクなどが異なります。 詳細については、当院リペアセルクリニックまでご相談ください。 まとめ|肩人工関節のデメリットを理解して後悔のない治療選択を 肩に人工関節を入れるかどうかの判断は、リスクの理解から始まります。 本記事では、感染症・血栓症・脱臼・摩耗やゆるみ・神経損傷・可動域制限・再手術の7点を軸に整理しました。 人工肩関節置換術後に変形性肩関節症などの合併症が起こるリスクは、患者様の年齢や基礎疾患、手術方法、術後の過ごし方によって変わります。 また、使用する人工関節が従来型かリバース型かによって、術後に残る機能制限や日常生活での注意点も異なります。 人工肩関節置換術後の入院はおおむね2〜3週間が目安で、外来リハビリを経て数カ月かけて生活を整える流れになります。 費用は複数の項目で構成されるため、高額療養費制度などの公的支援も視野に入れて、見積もりの内訳を早めに確認しましょう。 迷いが残るときは、専門医に相談して診察を受けるのが一番の解決策です。 手術を避けたいとお考えの場合は再生医療の選択肢もあるので、お悩みの方はぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 リペアセルクリニックでは再生医療に精通した医師が、患者様の状態に応じて個別に治療方針を提案いたします。 参考文献 (文献1) 人工関節置換術後感染に関する研究|日本人工関節学会誌 (文献2) 人工関節置換術と静脈血栓塞栓症|core.ac.uk (文献3) リバース型人工肩関節置換術後の脱臼症例報告|肩関節学会誌 (文献4) 人工肩関節置換術における腋窩神経損傷のリスク|肩関節学会誌 (文献5) 肩関節リバース型人工関節置換術後の可動域と機能評価|日本リハビリテーション医学会誌 (文献6) リバース型人工肩関節置換術の適応基準|日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (文献7) リバース型人工肩関節のガイドライン|日本肩関節学会
2021.12.20 -
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再生医療の分野で注目されている「PRP療法」と「APS療法」。 どちらも自身の血液を使って行う治療法ですが、目的や仕組みに違いがあります。 本記事では、PRPとAPSの特徴や違い、治療の流れをわかりやすく解説します。 膝などの慢性的な痛みに悩む方や、手術以外の選択肢を探している方は、再生医療という新たな可能性を知るきっかけにしてみてください。 PRP療法とAPS療法の違い|再生医療としての特徴 再生医療とは、怪我や病気によって低下あるいは喪失した生体機能を、細胞や組織の働きを利用して回復を目指す医療分野です。 人為的に加工や培養して作製した細胞や組織などを用いて人体に元来備わっている「自己修復力」を引き出すアプローチとして、可能性が広がりつつあります。 中でも、PRP療法やAPS療法は、患者様自身の血液成分を活用する「自己由来」の再生医療とされ、とくに関節の痛みに関する治療の選択肢のひとつです。 どちらの療法も、血液中に含まれる「血小板」が関係しています。 血小板は止血の働きだけでなく、ケガをしたときに損傷部位の修復に関与する「成長因子」を含んでいるとされます。 PRP療法やAPS療法は、この成長因子を利用した治療法です。 PRP療法は、血小板が多く含まれる血漿(多血小板血漿=Platelet Rich Plasma)を注入する方法です。 一方、APS療法(Autologous Protein Solution)は、PRPをさらに加工・濃縮したもので、炎症に関与するタンパク質や関節の状態に関わる因子に注目した治療法として研究が進められています。 PRP療法とAPS療法とは?それぞれの特徴を解説 PRP療法(Platelet Rich Plasma療法)とAPS療法(Autologous Protein Solution療法)は、どちらも患者様自身の血液を利用して行われる再生医療の一種です。 主に関節の不調や慢性疼痛のケアを目的に導入されるケースがあります。 PRP療法では、採取した自己血液を遠心分離して血小板を濃縮し、それを処置部位に注入する方法が用いられます。 血小板には「成長因子」と呼ばれる物質が含まれているとされており、この成分には組織の修復や細胞の活性化などを促す働きがある可能性が報告されています。 そのため、ケガや関節の違和感に対して使用されることがあります。 APS療法は、PRPをさらに専用の装置で処理し、抗炎症性タンパク質や成長因子などを高濃度に含むとされる成分を抽出した自己タンパク溶液を用いる方法です。 こうした成分の働きにより、関節の炎症性因子に対するアプローチが期待される場面もあります。 なお、どちらの治療も自己血液をもとにしているため、異物による免疫反応のリスクは比較的少ないとされます。 ただし、症状の改善には個人差があり、すべての人に同じような効果が得られるわけではないため、実施の際は医師による十分な説明を受けることが大切です。 PRP療法とAPS療法の比較 項目 PRP療法 APS療法 抽出方法 血小板を多く含む血漿を抽出 PRPをさらに遠心分離・処理して特定タンパク質を濃縮 主な成分 血小板由来の成長因子を含む 成長因子と抗炎症性サイトカインを含む 期待される作用 組織修復や細胞増殖に関与する 炎症を抑える働きがあるとされる成分が含まれる 主な対象 関節・腱・靭帯の損傷など 変形性膝関節症など慢性的な関節の痛み 治療の特徴 自己治癒力を高め傷ついた組織にアプローチ 痛みの緩和を目的とする治療法 抗炎症・鎮痛を重視 痛みの緩和を目的とする治療法 使用する血液量 一般に10〜20ml前後 約50〜60ml程度 手技 採血後、専用機器で処理し注射 採血後、さらに濃縮処理し注射 自己多血小板血漿、注入療法とも呼ばれるPRP療法については馴染みが薄い治療法に感じられるかもしれません。しかし、海外においては10年以上の使用実績がある方法です。 PRP療法は、ご自身の血液を採取し、遠心分離機を用いて血小板を多く含む部分(PRP)を抽出・濃縮し、損傷した部位に使用する治療法です。血小板に含まれる成分が、もともと体に備わっている修復の過程に関与するとされています。 一方、APS治療は、同じく採取した血液を特殊な専用装置で処理し、炎症に関与する物質に着目して特定のタンパク質(抗炎症性サイトカインなど)を選択的に濃縮・抽出したものを用いる治療法です。関節などの炎症に対して使用されることがあります。 APS療法で期待できる効果と治療法 APS療法は、患者自身の血液から抽出したタンパク質濃縮液(Autologous Protein Solution)を患部に注射することで、関節まわりの環境を整えることを目的とした再生医療の一つです。 ここでは、変形性膝関節症に対してAPS療法で期待できる効果や実際の治療法などについて紹介します。 ご注意頂きたいのは、APS療法は再生医療ではありますが、関節の軟骨を修復して再生させるのが目的ではありません。 自己の血液から抗炎症成分のみを濃縮して抽出したあと、関節内に注射することで、膝痛の症状緩和に焦点を当てた特化的治療です。 膝の変形性関節症では、疾患が進行することによって「半月板の損傷」や、「靭帯のゆるみ」など膝関節のバランスが崩れることで軟骨がすり減り、膝関節が変形して発症します。 また、変形性膝関節症では膝関節部における変形度の進行に伴って、軟骨がすり減り、半月板が擦り減って傷み、さらには滑膜炎など炎症が起きて膝部に水が溜まることがあります。 従来、治療としては繰り返し鎮痛剤を内服することや、ヒアルロン酸を関節内に注入するなどが代表的な治療法でした。 しかし、鎮痛剤を飲み続ける是非や、ヒアルロン酸の効果が期待できなくなった変形性膝関節症の患者様の中には、このAPS治療によって症状の改善を示すケースがあることが分かってきたのです。 一般的にAPS治療では、投与してからおよそ1週間から1か月程度で患部組織の修復が起こり始めて、だいたい治療してから約2週間から3ヶ月前後までには一定の効果が期待できると言われています。 海外のAPS治療に関する報告例では、APSを一回注射するだけで、最大約24ヶ月間にもわたって痛みに対する改善効果が継続するとの実例も紹介されていました。 ただし、これは一例で実際の治療効果や症状が改善する持続期間に関しては、患者様の疾患の程度、条件によって様々、個人差があり変化することをご理解ください。 また、このAPS治療は、PRPと同じく、患者様自身の血液を活用して生成するために、通常ではアレルギー反応や免疫学的な拒絶反応は出現しないと考えられている点も良い面でのポイントです。 ヒアルロン酸の効果が感じられない方は以下の記事も参考にしてください。 APS治療の手順 1)まず約50~60mlの血液を採取 2)厚生労働省が認めている特殊な技術で処理し、血小板成分を濃縮したPRPを抽出 3)精製されたPRP物質をさらに濃縮してAPSを抽出 こうして抽出した後、痛みを自覚されている関節部位に超音波エコー画像を見ながらAPS成分を注射して投与する まとめ|PRP療法・APS療法は血液成分を活用した治療法 PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、患者様自身の血液中に含まれる血小板を活用、APS治療は患者様自身の血液中に含まれる抗炎症性物質を活用した治療法です。 これらの治療を受けた当日は、入浴や飲酒・喫煙・激しい運動やマッサージなどは出来る限り回避するように意識しましょう。 治療後の行動については、くれぐれも十分に主治医と相談してください。 費用は、それぞれの対象医療施設や治療適応となる患部箇所などによって異なりますので、この治療法をもっと知りたい方は私どもほか、専門の外来へお問い合わせされることをおすすめします。 このPRP・APS療法のほかにも再生医療として、当院「リペアセルクリニック」が推進する「幹細胞治療」という治療法も存在します。 いずれにせよ関節に問題があって、「後は手術しかないと」と言われた方は再生医療をご検討されてはいかがでしょうか。 再生医療をご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2021.10.20







