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頚椎症性脊髄症とは|手術後の痛みや後遺症などを現役医師が解説

頚椎症性脊髄症 手術後の痛み
公開日: 2021.11.17 更新日: 2026.08.30

頚椎症性脊髄症の手術を受けたものの、期待したほど痛みが取れなかったり、手術後もしびれが残っていて辛い、良くなる兆しが見えないなどと、不安やもどかしさを感じていませんか?

手術で神経の圧迫を取り除いても、ダメージを受けた神経が完全に回復せず、症状が残ってしまうケースは残念ながら少なくありません。

手術後にしびれが残る方は珍しくありません。頚椎症性脊髄症の手術を受けた187例を対象とした研究では、86人が強いしびれを訴えたと報告されています。文献1

本記事では、現役医師が頚椎症性脊髄症の手術後の痛みや後遺症について解説するとともに、症状がいつまで続くのかの目安と、すぐに受診すべき危険なサインもまとめました。

「もう打つ手はないのか」と感じている方も、どうか諦めないでください。

近年では、傷ついた神経の修復を促す再生医療という選択肢が注目されています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 手足の痺れや痛みはあるが、手術適応ではないと診断された
  • まだ一度も手術をしていない、どうしても手術を避けたい
  • 手術を受けられない
  • 手術をしたものの、後遺症がある

「手術を受けたが、しびれや痛みが残っている」「手術を勧められたが、できるだけ避けたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングをご利用ください。

術後どのくらい経っていても、まずはご相談いただけます。現在の症状と手術からの経過をうかがった上で、再生医療が適応するかどうかをお伝えします。

頚椎症性脊髄症の手術後にしびれが軽減し排尿も回復した60代男性の症例>>手足のしびれや痛みや歩行障害の治療について電話で無料相談する

頚椎症性脊髄症とは

頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)とは、首の骨(頚椎)の中にある、脳から続く重要な神経の通り道「脊柱管(せきちゅうかん)」が狭くなり、その中を通る神経(脊髄)が圧迫されることで、手足のしびれや動かしにくさなどが生じる病気です。

主な原因は、加齢に伴う頚椎そのものや、骨と骨の間でクッションの役割を果たす「椎間板(ついかんばん)」の変形です。

50歳以上の方が発症しやすく、加齢とともに発症しやすい病気と考えられているので年配の方は注意が必要です。

ただし、もともと脊柱管が狭い方もいるので「私はまだ問題なさそう」と自己判断せず、専門医に相談しましょう。

頚椎症性脊髄症の症状

頚椎症性脊髄症の症状は、主に以下のとおりです。

  • 首、背中、手足のしびれ
  • 手足を使用する上での不器用さ(ボタンのはめ外し、箸の使用など)
  • 歩行障害 など

ボタンのはめ外しや箸の使用、字を書くことが不器用になったり、歩行で脚がもつれる、階段で手すりを持つようになるといった症状が出るとされています。

50歳以上の方が多く発症しますが、若年層の方でも駆け足がしにくくなるような軽度な症状も認められています。

頚椎症性脊髄症が神経に関係する症状であるため、神経を圧迫した結果、頻尿や尿失禁など日常生活に影響するケースも稀ではありません。

症状が悪化するとボタンのはめ外し、箸の使用だけでなく、歩けなくなる事態にまで進行してしまいます。

運動機能障害により、転倒のしやすさから頭部の打撲や捻挫、頚椎症性脊髄症が急速に悪化する恐れもあるのです。

ケガのように見た目で判断できない神経の疾患である頚椎症性脊髄症は、正確に神経障害の進行度を診断し、適切な治療を受けられるかが重要です。

また、以下の記事では「脊柱管狭窄症」にも触れているので、早期の発見・治療のためにも、ぜひご覧ください。

【結論】頚椎症性脊髄症の手術後に痛みやしびれなどの後遺症が出る可能性がある

頚椎症性脊髄症を改善する目的から手術をしても、痛みやしびれなどの後遺症が発症する可能性があります。

神経が長期間圧迫されていた場合、手術で圧迫を取り除いても、ダメージを受けた神経が完全に元の状態に戻るとは限らないためです。

実際に、頚椎症性脊髄症の手術後「手足にしびれが残っている」と感じる患者が多いと、大学の研究グループによる調査結果で明らかになっています。(文献1

研究グループによると、187例中86人の患者が「強いしびれがある」と答えるほどで、手術後の後遺症が発症する可能性が高いと言えます。

同じ研究では、運動機能が改善しているかどうかにかかわらず、しびれが強く残っている方ほど手術への満足度が低いことも示されています。(文献1

中には「除圧後急性増悪」や「上肢挙上困難」などの合併症になるケースもあるため、手術をしたからと言っても油断しないようにしましょう。

手術後に起こりやすい症状と発生する割合

手術後に生じる症状には、ある程度知られたパターンがあります。ご自身の症状がどれに当てはまるかを確認してみてください。

症状 内容 起こる割合
軸性疼痛(首や肩の痛み・こり) 首の後ろ側から行う手術のあと、肩こりのような首の痛みが出るもの 20〜30%(文献2
C5麻痺(腕が上がりにくい) 手術後に肩から腕にかけて力が入りにくくなるもの。多くは一時的 2〜3%。ほとんどが3〜6カ月以内に回復(文献2
手足のしびれの残存 圧迫されていた神経の回復が追いつかず、しびれが残るもの 187例中86人が強いしびれを訴えた(文献1

※割合は報告により幅があります。ご自身の症状については、手術を受けた医療機関でご確認ください。

いずれも手術の失敗ではなく、起こりうるものとして知られている症状です。ただし症状の強さや続く期間には個人差があります。

頚椎症性脊髄症の手術後痛みやしびれはいつまで続く?

手術後に残る症状でもっとも多い相談が「いつまで続くのか」です。神経の回復には時間がかかり、痛みとしびれでは経過が異なります。

手術後の経過の目安

時期 起こりやすいこと 目安
手術直後〜数日 傷口の痛み。首の後ろ側から手術した場合は首や肩の張り 痛みに応じて手術の翌々日から歩行や車椅子への移乗が可能とされている(文献2
手術後〜数週間 頚椎カラーの装着。首を大きく動かしにくい状態 装着期間は術式や施設によって異なる
手術後〜3カ月ごろ 軸性疼痛(首や肩の痛み)。C5麻痺が出た場合の回復 C5麻痺はほとんどが3〜6カ月以内に回復するとされている(文献2
手術後3カ月〜1年 手足のしびれの変化。神経の回復はゆるやかに進む しびれは痛みより残りやすい傾向

※経過は術式や年齢、手術前に神経が圧迫されていた期間によって大きく変わります。あくまで一般的な目安としてご覧ください。

痛みは比較的和らぎやすい一方で、しびれは残りやすい傾向があります。

神経は長く圧迫されているほど回復に時間がかかり、圧迫の期間が長い場合は手術で圧迫を取り除いても元通りにならないことがあります。

すぐに受診が必要な危険なサイン

多くの症状は経過とともに落ち着いていきますが、すぐに手術を受けた医療機関へ連絡すべきサインもあります。

サイン 考えられること
手足の力が急に入らなくなった、しびれが急激に強くなった 神経への再圧迫や血のかたまりによる圧迫
尿が出にくい、または漏れるようになった 脊髄の障害が進んでいる可能性
傷口が赤く腫れている、膿が出る、発熱が続く 手術部位の感染
痛みがいったん落ち着いたあと、急に強くなった なんらかの新しい変化が起きている可能性
歩きにくさが手術前より悪化した 神経症状の悪化

※当てはまる場合は自己判断で様子を見ず、手術を受けた医療機関へご連絡ください。

逆に、首や肩のこりのような痛みが徐々に軽くなっている場合や、しびれの範囲が少しずつ狭くなっている場合は、回復の経過として想定される変化です。

経過の目安を過ぎても症状に改善がみられない場合は、神経の回復が緩やかになっている可能性があります。ご自身の状態が気になる方は、公式LINEの無料オンライン診断をご利用ください。

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頚椎症性脊髄症の治療法

頚椎症性脊髄症の治療法は、一般的なケースで薬やけん引などが行われています。

しかしあくまで痛みを緩和させる治療法のため、神経の圧迫を改善する治療法とは言えません。

首の後ろから骨を削り、脊柱管の圧迫を取り除く方法が頚椎症性脊髄症の手術法です。

「椎弓形成術(ついきゅうけいせいじゅつ)」と呼ばれる手術ですが、首の後ろを削る手術のため、後遺症として痛みを感じる患者もいます。

首の筋肉も剥離するため、後弯の進行を防げるよう金属のネジを使い固定するケースもあります。

手術を検討すべきタイミング

頚椎症性脊髄症の治療法だけ聞くと、患者にとって「いつ踏ん切りをつけるべきか」の判断が難しいでしょう。

頚椎症性脊髄症の手術後、後遺症のリスクを軽減させるためにも、症状が確認できたタイミングで手術を検討し始めるのがおすすめです。

日常生活に支障があるような手指の不器用さがみられたり、階段の昇り降りに手すりが必要となれば、手術が選択されるとされています。文献3

しかし患者の中には「軽度なのに手術しなければいけないの?」と感じる方もいるでしょう。

たとえばしびれが両手足まで広がったり、直立しているだけで不安定さを感じたりするような進行が確認できてから手術を検討するのも1つの選択肢です。

注意点として頚椎症性脊髄症は進行性のある疾患のため、進行度によっては危険状態と診断される可能性がある点は注意してください。

いずれにしても症状が軽度なうちに適切な治療をしておけば、しびれや痛みなどの後遺症が比較的早く軽快する可能性が高まります。

頚椎症性脊髄症の手術後、2週間程度は頚椎カラーを装着し経過観察になります。

術後の経過や「いつ日常生活に復帰できるか」など、少しでも不安な点がありましたら、当院へ気軽にご連絡ください。

当院(リペアセルクリニック)では「手術を必要としない」治療方法として、高い改善見込みがある再生医療を提供しています。

リペアセルクリニックの再生医療では「しびれ」や「脊髄の症状」にお悩みの方に向けた治療法もご提案していますので、手術以外の選択肢をご検討の方はご相談ください。

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手術時の注意点

頚椎症性脊髄症の手術をする上で、進行が軽度なタイミングで手術するのがおすすめですが、早期の治療でも手術後の自己判断は注意が必要です。

後遺症が残った場合でも、痛みは比較的和らぎやすい傾向にあります。

しびれのみだった場合、比較的軽度な症状ですが手術後のしびれは完全には取れにくいと把握しておきましょう。

他にも頚椎症性脊髄症の手術後、以下の合併症が発症するリスクもあげられます。

  • 神経損傷
  • 硬膜損傷
  • 傷の感染
  • 血腫
  • 肝機能、腎機能障害 など

頚椎症性脊髄症の手術には、術後に症状が残る可能性があります。一方で、治療せずに症状が進行すると、歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

手術を検討する際は、期待できる効果やリスクについて専門医から十分な説明を受け、納得した上で治療方針を決めることが大切です。

頚椎症性脊髄症の治療に再生医療という選択肢

頚椎症性脊髄症の治療は、自己脂肪由来幹細胞を用いて治療する「再生医療」による治療も選択肢の一つになります。

再生医療(自己脂肪由来幹細胞治療)は、ご自身の脂肪組織から「幹細胞」という特殊な細胞を少量採取し、体外で培養して数を増やした後に、点滴などで体内に投与する治療法です。

幹細胞には傷ついた組織の修復を助けたり(血管新生や神経保護作用など)、炎症を抑えたりするさまざまな働きがあります。

この働きによって、ダメージを受けた神経機能の回復をサポートし、頚椎症性脊髄症によるしびれといった神経症状の改善効果が期待されています。そのため、手術後の後遺症に対する選択肢の一つとなり得ます。

投与の方法には点滴のほかに、幹細胞を脊髄の損傷部位へ直接届ける「脊髄腔内ダイレクト注射療法」もあります。

くも膜下腔(脊髄腔)に細い針で注射し、幹細胞が髄液の流れに乗って損傷した神経へ到達・修復をサポートします。

どちらの投与方法が適しているかは、症状の内容と手術からの経過によって変わります。

治療法や実際に頚椎症性脊髄症に悩まれていた患者の事例については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

実際に頚椎や脊髄の症状で当院の治療を受けた方の症例をご紹介します。

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頚椎症性脊髄症の痛みや手術後の後遺症が心配なら再生医療をご検討ください

頚椎症性脊髄症とは、脊柱管が加齢によって変形して、重要な脊髄が走行する脊柱管の隙間が狭くなり、脊髄が圧迫され、いろいろな問題のある神経症状が現れる病気です。

本疾患を発症する原因としては、加齢に伴う頚椎などの物理的な構造の変化が多いと考えられています。

しかし、もともと日本人は諸外国人に比べて脊柱管が狭い傾向であり、頚椎症性脊髄症を発症しやすいと言われています。

脊髄へのダメージが軽度なケースでは軽い手足のしびれ症状のみです。

神経へのダメージが大きければ大きいほど、手足の筋力低下やしびれ、頻尿や失禁など膀胱、直腸障害などの症状も併せて見られるようになります。

神経の圧迫を手術で除いたにもかかわらず、術後にしびれや麻痺などの症状が残った場合はあきらめないでください。

手術から時間が経っていても、ご相談いただける場合があります。現在の症状と経過をうかがった上で、適応の可否をお伝えします。

リペアセルクリニックが提供している再生医療であれば、外科的な手術を必要とせず改善が見込めます。

別の選択肢としてご検討されたい方は、ぜひ当院の無料相談をご利用ください。

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頚椎症性脊髄症の手術後に関するよくある質問

手術後に残ったしびれは治りますか?

しびれは痛みに比べて残りやすく、完全に消えるとは限りません。

神経が長く圧迫されていた場合、圧迫を取り除いても回復に時間がかかります。手術後3カ月から1年ほどかけて、ゆるやかに変化していくのが一般的です。

経過の目安を過ぎても改善が見られない場合は、手術を受けた医療機関でご相談ください。症状が残った場合の選択肢として再生医療もあります。

手術後いつから仕事に復帰したり運転を再開したりできますか?

術式や仕事の内容によって異なるため、必ず主治医の許可を得てから再開してください。

頚椎カラーの装着期間中は首の動きが制限されるため、運転や首を大きく動かす作業は避けるのが一般的です。デスクワークと重労働では復帰の時期も変わります。

手術後に首や肩が痛むのですが失敗でしょうか?

首の後ろ側から行う手術のあとに首や肩の痛みが出ることは、20〜30%の方に起こると報告されています。文献2

手術の失敗ではなく、起こりうるものとして知られている症状です。ただし痛みが急に強くなった場合や、記事内の危険なサインに当てはまる場合は手術を受けた医療機関へご連絡ください。

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参考文献

(文献1)

頚椎症性脊髄症 手術後の患者満足度に影響する原因は「しびれ」にあり|大阪公立大学

(文献2)

頚髄症に対する早期手術のすすめ|国立長寿医療研究センター

(文献3)

頚椎症性脊髄症|日本整形外科学会