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頚椎症性脊髄症とは?手術後の痛みや後遺症などを現役医師が解説!

頚椎症性脊髄症の手術を受けたものの、期待したほど痛みが取れなかったり、手術後もしびれが残っていて辛い、良くなる兆しが見えないなどと、不安やもどかしさを感じていませんか?
手術で神経の圧迫を取り除いても、ダメージを受けた神経が完全に回復せず、症状が残ってしまうケースは残念ながら少なくありません。
「もう打つ手はないのか」と諦めかけている方もいらっしゃるかもしれませんが、近年、傷ついた神経機能の回復をサポートする新しいアプローチが登場しています。
この記事では、頚椎症性脊髄症の手術後の痛みや後遺症の現実について解説するとともに、改善を諦めないための次の一手として注目される「再生医療(幹細胞治療)」の可能性についてご紹介します。
手術を検討すべきタイミングやおすすめの治療法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
【結論】頚椎症性脊髄症の手術後に痛みやしびれなどの後遺症はある
頚椎症性脊髄症を改善する目的から手術をしても、痛みやしびれなどの後遺症が発症する可能性があります。
神経が長期間圧迫されていた場合、手術で圧迫を取り除いても、ダメージを受けた神経が完全に元の状態に戻るとは限らないためです。
実際に、頚椎症性脊髄症の手術後「手足にしびれが残っている」と感じる患者様が多いと、大阪公立大学大学院医学研究科による研究結果で明らかになっています。(文献1)
研究グループによると、187例中86人の患者様が「強いしびれがある」と答えるほどで、手術後の後遺症が発症する可能性が高いと言えます。
中には「除圧後急性増悪」や「上肢挙上困難」などの合併症になるケースもあるため、手術をしたからと言っても油断しないようにしましょう。
そもそも頚椎症性脊髄症とは
頚椎症性脊髄症(けいついしょうせい せきずいしょう)とは、首の骨(頚椎)の中にある、脳から続く重要な神経の通り道「脊柱管(せきちゅうかん)」が狭くなり、その中を通る神経(脊髄:せきずい)が圧迫されることで、手足のしびれや動かしにくさなどが生じる病気です。
主な原因は、加齢に伴う頚椎そのものや、骨と骨の間でクッションの役割を果たす「椎間板(ついかんばん)」の変形です。
50歳以上の方が発症しやすく、加齢とともに発症しやすい病気と考えられているので年配の方は注意が必要です。
ただし、もともと脊柱管が狭い方もいるので「私はまだ問題なさそう」と自己判断せず、専門医に相談しましょう。
頚椎症性脊髄症の症状
頚椎症性脊髄症の症状は、主に以下の症例があります。
- 首、背中、手足のしびれ
- 手足を使用する上での不器用さ(ボタンのはめ外し、箸の使用など)
- 歩行障害 など
50歳以上の方が多く発症しますが、若年層の方でも駆け足しにくくなるような軽度な症状も認められています。
頚椎症性脊髄症が神経に関係する症状であるため、神経を圧迫した結果、頻尿や尿失禁など日常生活に影響する症例も稀ではありません。
症状が悪化するとボタンのはめ外し、箸の使用だけでなく、歩けなくなる事態にまで進行してしまいます。
運動機能障害により、転倒のしやすさから頭部の打撲や捻挫、頚椎症性脊髄症が急速に悪化する恐れもあるのです。
ケガのように見た目で判断できない神経の疾患である頚椎症性脊髄症は、正確に神経障害の進行度を診断し、適切な治療を受けられるかが重要です。
また、以下の記事では「脊柱管狭窄症」にも触れているので、早期の発見・治療のためにも、ぜひご覧ください。
頚椎症性脊髄症の治療法
ここからは現役医師の立場から、頚椎症性脊髄症の治療法を紹介します。
手術を検討すべきタイミングや注意点を解説しているので、ぜひ役立ててください。
治療法
頚椎症性脊髄症の治療法は、一般的なケースで薬やけん引などが行われています。
しかしあくまで痛みを緩和させるための治療法なため、神経の圧迫を改善する治療法とは言えません。
首の後ろから骨を削り、脊柱管の圧迫を取り除く方法が頚椎症性脊髄症の手術法です。
「椎弓形成術(ついきゅうけいせいじゅつ)」と呼ばれる手術ですが、首の後ろを削る手術なため、後遺症として痛みを感じる患者様もいます。
首の筋肉も削るため、後弯の進行を防げるよう金属のネジを使い固定するケースもあります。
手術を検討すべきタイミング
頚椎症性脊髄症の治療法だけ聞くと、患者様にとって「いつ踏ん切りをつけるべきか」の判断が難しいでしょう。
頚椎症性脊髄症の手術後、後遺症のリスクを軽減させるためにも、症状が確認できたタイミングで手術を検討し始めるのがおすすめです。
しかし患者様の中には「軽度なのに手術しなければいけないの?」と感じる方もいるでしょう。
たとえばしびれが両手足まで広がったり、直立しているだけで不安定さを感じたりするような進行が確認できてから手術を検討するのも1つの選択肢です。
注意点として頚椎症性脊髄症は進行性のある疾患なため、進行度によっては危険状態と診断される可能性がある点は注意してください。
いずれにしても症状が軽度なうちに適切な治療をしておけば、しびれや痛みなどの後遺症が比較的早く軽快する可能性が高まります。
頚椎症性脊髄症の手術後、2週間程度は頸椎カラーを装着し経過観察になります。
術後の経過や「いつ日常生活に復帰できるか」など、少しでも不安な点がありましたら、当院へ気軽にご連絡ください。
当院(リペアセルクリニック)では「手術を必要としない」治療方法として、高い改善見込みがある再生医療を提供しています。
リペアセルクリニックの再生医療では「しびれ」や「脊髄の症状」にお悩みの方に向けた治療法もご提案していますので、手術以外の選択肢をご検討の方はご相談ください。
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手術時の注意点
頚椎症性脊髄症の手術をする上で、進行が軽度なタイミングで手術するのがおすすめですが、いくら早期の治療でも手術後の自己判断は注意が必要です。
頚椎症性脊髄症の手術後、後遺症は確認されていたとしても、痛み自体は比較的回復しやすい傾向にあります。
しびれのみだった場合、比較的軽度な症状ですが手術後のしびれは完全には取れにくいと把握しておきましょう。
他にも頚椎症性脊髄症の手術後、以下の合併症が発症するリスクもあげられます。
・神経損傷
・硬膜損傷
・傷の感染
・血腫
・肝機能、腎機能傷害 など
頚椎症性脊髄症の手術は、後遺症の恐れが考えられますが、手術をせず放置すると歩けなくなるような障害にまで発展してしまいます。
専門医と納得のいくまで念入りにカウンセリングした上で手術を受けるようにしましょう。
再生医療なら頚椎症性脊髄症の治療におすすめ!
頚椎症性脊髄症の治療は、自己脂肪由来幹細胞を用いて治療する「再生医療」による治療がおすすめです。
再生医療(自己脂肪由来幹細胞治療)は、ご自身の脂肪組織から「幹細胞」という特殊な細胞を少量採取し、体外で培養して数を増やした後に、点滴などで体内に投与する治療法です。
幹細胞には傷ついた組織の修復を助けたり(血管新生や神経保護作用など)、炎症を抑えたりする様々な働きがあります。
この働きによって、ダメージを受けた神経機能の回復をサポートし、頚椎症性脊髄症によるしびれといった神経症状の改善効果が期待されています。そのため、手術後の後遺症に対する選択肢の一つとなり得ます。
手術や入院をさけて治療したい、しびれをなくして健康な生活を取り戻したい方は、リペアセルクリニックまでご相談ください。
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まとめ・頚椎症性脊髄症の症状や手術後の後遺症が心配なら再生医療を!
頚椎症性脊髄症とは、脊柱管が加齢によって変形して、重要な脊髄が走行する脊柱管の隙間が狭くなり、脊髄が圧迫され、いろいろな問題のある神経症状を覚える病気です。
本疾患を発症する原因としては、加齢に伴う頚椎などの物理的な構造の変化が多いと考えられています。
しかし、もともと日本人は諸外国人に比べて脊柱管が狭い傾向であり、頚椎症性脊髄症を発症しやすいと言われています。
脊髄へのダメージが軽度なケースでは軽い手足のしびれ症状のみです。
神経へのダメージが大きければ大きいほど、手足の筋力低下やしびれ、頻尿や失禁など膀胱、直腸障害などの症状も併せて見られるようになります。
神経の圧迫を手術で除いたにもかかわらず、術後にしびれや麻痺などの症状が残った場合はあきらめないでください。
リペアセルクリニックが提供している再生医療であれば、外科的な手術を必要とせず改善が見込めます。
別の選択肢としてご検討されたい方は、ぜひ当院の無料相談をご利用ください。
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