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【レベル別】頚椎椎間板ヘルニアの症状を現役医師が詳しく解説

頚椎ヘルニア 症状 レベル
公開日: 2023.11.22 更新日: 2026.05.31

「頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルとは?」

「頚椎椎間板ヘルニアのレベル(重症度)を知りたい」

つらい頚椎椎間板ヘルニアでお悩みの方の中には、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨の間にある椎間板が突出し、神経を圧迫することでさまざまな症状を引き起こす疾患です。

初期は肩こりや首周辺の違和感のみで経過する場合もありますが、進行すると腕のしびれや筋力低下、歩行障害などが現れることがあります。

とくに、症状の強さや広がりは重症度を判断する重要なポイントです。軽度の段階で適切な治療を開始できれば、保存療法で改善を目指せるケースもあります。しかし、神経への圧迫が強まると日常生活へ大きな支障が出るため、症状レベルを把握した上で早めに対応する必要があります。

本記事では、現役医師が頚椎椎間板ヘルニアの症状をレベル別に解説し、記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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【レベル別】頚椎椎間板ヘルニアの症状

頚椎椎間板ヘルニアとは

頚椎椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たす椎間板が飛び出し、周囲の神経を圧迫する疾患です。

症状レベルによって、以下の神経症状が見られます。

症状レベル 主な症状部位 主な症状
レベル1 首・肩部 背中の痛み・肩こりなど
レベル2 手指・腕 痛み・しびれなど
レベル3 顔部・頭部 眼精疲労・頭痛など
レベル4 下半身 歩行障害・尿失禁など

頚椎の後方には脊髄が通っており、そこから枝分かれした神経根が椎骨と椎骨の間を通って全身へと伸びています。

椎間板ヘルニアが生じると、まず頚部に不快感が現れます。逸脱した椎間板が脊髄や神経根を圧迫するようになると、腕のしびれや筋力低下といった神経症状が加わります。

以下の記事では、椎間板ヘルニアの症状について詳しく解説しています。

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症状レベル1|背中の痛みや肩こり

レベル1の症状では、加齢や長時間のデスクワークによって椎間板の変性が始まり、首まわりへの負担が高まります。周囲の筋肉が緊張することで、肩や背中、肩甲骨まわりにこりや違和感が生じます。

神経への圧迫がまだ軽度なため、腕や手のしびれは現れにくく、一般的な肩こりと区別がつきにくいのがこの段階の特徴です。

スマートフォンの操作や前かがみ姿勢が続くと症状は悪化しやすく、違和感が長引く場合は整形外科を受診してください。

以下の記事では、頚椎椎間板ヘルニアの初期症状について詳しく解説しています。

症状レベル2|痛みやしびれ

レベル2の症状では、逸脱した椎間板が神経根を圧迫し、首から肩・腕・手指にかけてしびれや「ビリビリ」「ジンジン」といった異常感覚が現れます。

首を後ろに反らしたり、しびれがある側に傾けたりすると症状が強くなることが、このレベルの特徴です。圧迫が継続すると握力の低下や手指の細かい動作への支障が生じ、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。

レベル1の肩こりとは明確に異なる神経症状であり、整形外科でMRI検査を含めた評価を受けましょう。

以下の記事では、手足のしびれについて詳しく解説しています。

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症状レベル3|眼精疲労や頭痛

レベル3の症状では、首の神経への圧迫が強まり、頭部にも症状が広がることがあります。上位頚椎の神経根が圧迫されると、後頭部から側頭部の頭痛や眼精疲労に加え、首周辺の筋緊張や血流低下によるめまい・頭重感(頭全体の重さや締め付け感、思考のぼやけなど)が現れます。

神経圧迫が続くことで自律神経に波及すると吐き気や倦怠感が生じるため、頭部症状が続く場合は整形外科または脳神経外科を受診してください。

以下の記事では、頭痛や吐き気について詳しく解説しています。

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症状レベル4|歩行障害や尿失禁

レベル4の症状では、飛び出した椎間板によって脊髄が強く圧迫され、全身の神経機能へ影響が及ぶことがあります。

脊髄の圧迫が強まると、足のこわばりや歩行のふらつき、転倒リスクに加えて尿が出にくい、頻尿・尿漏れといった排尿障害も現れます。

さらに、手足全体の動かしにくさや感覚異常が強くなり、日常生活へ大きな支障が出る段階です。こうした症状は脊髄障害が進行しているサインです。放置すると機能障害が残る可能性もあるため、早めの受診が必要です。

頚椎椎間板ヘルニアの分類

頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板の逸脱方向によって外側型・正中型・傍正中型の3つに分類されます。

タイプ 特徴 起こりやすい症状
外側型 椎間板が外側へ飛び出すタイプ 腕や手のしびれ・首から肩にかけた症状(神経根症)
正中型 椎間板が中央へ飛び出すタイプ 歩行障害・手足の動かしにくさ・排尿障害(脊髄症)
傍正中型 中央と外側の中間へ飛び出すタイプ 神経根症と脊髄症の両方がみられるケース

外側型は神経根が圧迫されるため、片側の腕や手のしびれが主な症状です。正中型は脊髄への圧迫が生じるため、歩行障害や排尿障害といった脊髄症の症状が現れます。

傍正中型は神経根症と脊髄症の両方がみられ、どの型に該当するかをMRI検査で確認し、治療方針を決定します。

頚椎椎間板ヘルニアの重症度の判断基準

判断基準 詳細
しびれや違和感の強さと広がりはどの程度か 症状の範囲や持続状態の確認
首を動かしたときに動かしづらさはあるか 首の可動域や動作時症状の確認
腕や手に力が入りにくくなっていないか 握力低下や手作業への影響の確認
足の動かしにくさや歩きにくさはないか 歩行状態やバランス低下の確認
排尿のしにくさや違和感が出ていないか 排尿機能異常の有無の確認

重症度は、しびれの範囲や筋力低下の有無、歩行状態などを総合的に判断します。

なかでも、腕の脱力、歩行のふらつき、排尿の違和感は脊髄圧迫が進行しているサインであり、これらが出ている場合は速やかな受診が必要です。

症状が首周辺にとどまるか全身に及んでいるかが、治療方針を判断する基準になります。

しびれや違和感の強さと広がりはどの程度か

しびれの範囲と強さは神経圧迫の進行度を反映します。

初期は指先の違和感にとどまりますが、腕全体へ広がったり、触れても感覚が鈍いと感じたりする場合は圧迫が増悪しているサインです。

首を動かしたときに動かしづらさはあるか

頚椎椎間板ヘルニアでは、首を動かした際に可動域制限が出ることがあります。「後ろを振り向きにくい」「上を向くと症状が強くなる」などの変化は、神経や筋肉への負担増加を示すサインです。

首を動かした際に腕のしびれが増す場合は、神経根圧迫が疑われます。また、可動域制限が強くなると、運転やデスクワークにも支障が出やすくなります。

腕や手に力が入りにくくなっていないか

筋力低下は神経圧迫の進行を示すサインです。「ペットボトルのふたが開けにくい」「箸が使いづらい」「物を落としやすい」といった症状は、神経障害によって筋肉への指令がうまく伝わっていない状態です。

症状が進行すると、階段の昇降で足に力が入らないといった支障が生じます。

足の動かしにくさや歩きにくさはないか

頚椎椎間板ヘルニアが進行して脊髄を圧迫すると、足の動かしにくさや歩行障害が現れることがあります。

具体的には、足が突っ張る感覚や階段でのつまずき、歩行時のバランス不良などが代表的な症状です。

なかでも、細かい段差でつまずく頻度が増えた場合は注意が必要です。脊髄を介した神経伝達が障害されると、こうした症状が生じやすくなります。歩行障害は日常生活に大きな支障をきたし、進行すると転倒のリスクも高まります。

排尿のしにくさや違和感が出ていないか

排尿に関しては、夜間の排尿回数や残尿感、尿失禁の有無などが確認すべき項目です。

症状の種類が多い場合や、少数の症状でも日常生活への影響が強い場合は、より重症と判断されます。

【レベル別】頚椎ヘルニアの治療方針

ヘルニアのレベル 主な治療方針
レベル1(背中の違和感や肩こり) 姿勢改善・生活調整・内服薬による経過観察
レベル2(痛みやしびれ) 薬物療法・リハビリテーション・生活指導中心の保存療法
レベル3(眼精疲労や頭痛) 薬剤調整・リハビリ内容見直し・作業環境改善
レベル4(歩行障害や尿失禁) 手術検討を含めた専門的治療

文献1

頚椎椎間板ヘルニアの治療は、症状の強さや神経障害の程度によって内容が変わります。軽症であれば、生活習慣の改善や薬物療法といった保存療法が基本です。ただし、症状が進行している場合は、より積極的な介入が必要になります。

歩行障害や排尿障害が生じている場合は「脊髄への圧迫が強く及んでいる」と考えられるため、早急に医療機関を受診しましょう。

リペアセルクリニックは、頚椎の疾患に対応している再生医療専門クリニックです。しびれや痛み、筋力低下、膀胱・直腸の機能障害といった症状が残存している方を対象に、幹細胞治療を提供しています。

「痛みや機能障害で毎日がつらい」「保存療法や薬物療法を続けているのに改善が見られない」などのお悩みの方は、以下の頚椎椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例をご覧ください。

頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルを把握し適切な治療につなげよう

頚椎椎間板ヘルニアは、痛みの強さや手の動かしづらさ、麻痺・排尿障害など、現れる症状は多岐にわたります。症状が進行すると日常生活に支障をきたすため、早めに医師へ相談することが望まれます。頚椎椎間板ヘルニアによってどのような症状が現れているのか、進行するとどうなるかを踏まえた上で治療計画を練りましょう。

頚椎椎間板ヘルニアの症状にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。

頚椎椎間板ヘルニアによるしびれや首の違和感、うつむいた際の吐き気を抱えて来院される患者様は多く、「手術後も症状が残ったらどうしよう」という不安の声もよく聞かれます。また、手術後に残存したしびれや筋力低下、排尿障害などについて、再生医療という選択肢をご希望される方からのご相談もお受けしています。

ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルに関するよくある質問

頚椎椎間板ヘルニアはどれくらい痛いですか?

頚椎椎間板ヘルニアによる症状は、「特定領域の痛み」と「放散痛」に大きく分類されます。

痛みの種類 特徴
特定領域の痛み 首や肩周辺に生じる局所的な症状
放散痛 首から肩や腕へ広がる重苦しさや圧迫感

特定領域の痛みは、首や肩周辺に生じやすく、寝違えのような強い違和感が2〜3週間程度続くことがあります。一方、放散痛は首から肩や腕にかけて重苦しさや圧迫感が広がる症状です。

そのため、日常生活だけでなく、精神的な負担につながる場合もあります。

頚椎椎間板ヘルニアはどのような場合に手術を検討する必要がありますか?

手指の細かい動作が困難になった場合や歩行に支障をきたしている場合は、手術が検討されます。初期に麻痺症状がなくても、経過とともに運動麻痺が現れた場合も同様です。

痛みやしびれが主な症状であれば、まず保存療法が選択されます。一定期間が経過しても改善が得られず、日常生活に支障をきたすほどの痛みが続く場合は、手術を視野に入れる必要があります。

頚椎椎間板ヘルニアで気を付けるべきことは何ですか?

頚椎椎間板ヘルニアでは、首をなるべく動かさないようにすることが基本です。なかでも後屈(首を後ろに反らす動作)は神経症状を悪化させるリスクがあるため、日常的に避けることが望まれます。

症状に応じて、頚椎カラー(頸部の装具)を使用する場合もあります。また、転倒などの外傷をきっかけに症状が急激に悪化し、麻痺が生じることもあるため、転倒予防には十分な注意が必要です。

頚椎椎間板ヘルニアはマッサージや整体などを受けて大丈夫ですか?

頚椎椎間板ヘルニア、とくに脊髄症に対して、マッサージや整体・カイロプラクティックが症状改善に有効であるという根拠は示されていません。

手技の内容によっては神経症状を悪化させるリスクもあるため、これらの施術は推奨しません。

以下の記事では、頚椎椎間板ヘルニアの正しいリハビリ方法について詳しく解説しています。

頚椎椎間板ヘルニアの神経根症とはどんな症状ですか?

神経根症は、逸脱した椎間板が椎間孔から出る神経根を圧迫することで起こります。主に外側型・傍正中型で生じる神経症状です。

椎間孔とは、脊髄から神経が出るための孔で、上下の椎体後方に左右それぞれ1つずつ存在します。

ここから出る神経は頸・肩・腕の運動と感覚を担っており、左右どちらかの神経根が圧迫されると、その側の頸・肩・腕にしびれや不快感が現れます。症状が体の片側にのみ生じる点が神経根症の特徴です。

頚椎椎間板ヘルニアの脊髄症とはどんな症状ですか?

脊髄症は脊柱管内の脊髄が直接圧迫される病態で、主に正中型・傍正中型で認められます。

脊髄が直接圧迫されるため、感覚障害や筋力低下が広範囲に現れ、神経根症と異なり両側性に症状が出ることが多いのが特徴です。初期症状として、手指のしびれや細かい動作のしづらさが現れます。

参考文献

(文献1)

頸椎椎間板ヘルニア| MSDマニュアル プロフェッショナル版