膝の痛み|最新の再生医療(幹細胞治療とPRP療法)という治療法について
公開日: 2022.05.12更新日: 2024.10.07
目次
膝の痛み|最新の再生医療(幹細胞治療とPRP療法)という治療法について
このページでは変形性ひざ関節症について解説します。「変形性ひざ関節症」は、実は全国で3千万人ぐらいの方が悩まれている膝の病気です。ここでは、その症状だったり治療の仕方、そして最新の治療法である再生医療(幹細胞治療とPRP療法)について詳しく解説してまいりましょう。
変形性ひざ関節症は男性より女性がなりやすい!
ご存知ですか?!変形性ひざ関節症は、全国で約3千万人の患者さんがいるのですが、男女比でいうと1対4と、圧倒的に女性の方が男性より多い症状なのです。
以下は、この膝の症状に対する先端医療である再生医療を解説しています。それは幹細胞治療とPRP治療と言われるものです。ご一読いただければ変形性膝関節症を治療するための新たなアプローチ方法をご理解いただけるはずです。
変形性ひざ関節症になる原因
変形性ひざ関節症のメカニズム・原因は、関節にある軟骨に起因します。具体的には次のようなものがあります。
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年齢を重ねるにつれて軟骨が摩耗したり、体重が増えて負荷がかかると軟骨がどんどんすり減っていきます。それ以外にも、例えばO脚変形と呼ばれる、少し膝がO脚になっている方も原因になりやすいです。あとは遺伝性、つまり生まれつき軟骨が柔らかい方もいらっしゃいます。
このように、軟骨がすり減ってなくなってくると、いよいよ関節が変形して炎症を起こしてしまい、出歩くときに膝が痛かったり、あとは関節に水がたまり動きにくくなるという状態になります。
これがいわゆる変形性ひざ関節症です。
変形性ひざ関節症の症状
次に、変形性ひざ関節症の症状についてお話をしていきます。
変形性ひざ関節症になると、以下のように色々な症状が起こります。私が診ている患者さんの中でも、このような症状を訴えてこられる方々が、たくさん来られます。
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こういた中でも水が溜り続ける、注射が効かなくなった患者さんには「手術をしましょう」という話になってきました。ただ、いきなり手術となると抵抗感もあり、どうしたらいいのかと、困られている患者さんもたくさんおられました。
- ・水もたまる、注射が効かないし、手術もしたくない・・・
そんな患者さまには最近注目されている再生医療という治療があります。
再生医療という新たな選択肢
そこで、この「再生医療」という新たな治療法について解説していきます。再生医療には大きく分けて2つの治療方法があります。まず1つは自己脂肪由来の幹細胞治療、そしてもうひとつはPRP治療です。
自己脂肪由来の幹細胞治療
まず自己脂肪由来幹細胞治療方法です。これは今、最先端の治療方法です。私は初めてこの治療法を知ったとき、今までの治療概念を覆されました。それほど驚きを覚えたのです。
どういうものかと言いますと、自分の細胞を少しだけ取り出します。その取り出した脂肪の中には「幹細胞」といわれる細胞があって、この幹細胞が身体のいろんな組織に変化する性質持っていて、その性質を活かして治療を行う方法です。
取り出した幹細胞は、約1ヶ月間くらいかけて培養し、たくさんの幹細胞に増殖させることができます。その培養した、たくさんの幹細胞を膝に入れることによって、幹細胞が変化し、失われた軟骨が出来上がったり、壊れた素子が修復されたりします。
これがいわゆる「幹細胞治療」です。
PRP治療
そして、もう一つの「PRP治療」を解説しましょう。
まず自分の血液を採取し、その中から血小板成分を取り出します。この血小板成分は、自分の壊れた組織を修復する能力があります。その特性を利用するため、血小板成分を凝縮して高濃度の血小板成分として取り出し、それを体に戻すことによって、壊れた組織を修復する能力を促します。
これが「PRP治療」です。
まとめ・膝の痛みに最新の治療法!再生医療(幹細胞治療とPRP療法)について
変形性ひざ関節症は、次のような原因で軟骨がすり減ることで起こります。
- ・年齢を重ねることによる摩耗
- ・体重増加による負荷
- ・O脚変形
- ・遺伝性の軟骨の柔らかさの影響
従来はヒアルロン酸の注射や手術によって治療されてきましたが、最近再生医療(幹細胞治療・PRP治療)という新たな選択肢が登場しています。興味のあるかたはぜひお近くのクリニックへご相談してみてください。
以上、幹細胞治療とPRP療法、再生医療で治療する膝の痛みに対する治療法ついて記させていただきました。
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