足底筋膜炎を発症したらやってはいけないこととは?原因や治療方法を解説
投稿日: 2022.08.16更新日: 2024.10.28
アスリートをはじめとして日常的にスポーツを行う方の中には、かかと周囲の痛みに悩まされている方もいるのではないでしょうか。
この記事ではスポーツにおけるかかと周囲の痛みの原因となる「足底筋膜炎」について、その原因、症状、治療法などの一般的な内容から「足底筋膜炎を発症したら、やってはいけないこと!してはいけない、避けたいこと」などについて医師が解説します。
「足底筋膜炎が悪化して手術が必要になりそう…」
という方は、「PRP療法(再生医療)」による治療を一度検討してみてください。身体にメスを入れない治療法で、今注目を浴びています。
目次
足底筋膜炎の発症でやってはいけないこと4選
足底筋膜炎の発症でやってはいけないことを4つ紹介します。
- 無理な運動
- 市販薬の常服
- 自己判断による冷却または温熱
- サイズが合わない靴の着用
順番に解説します。
無理な運動
安静が必要な間、ジャンプ、ダンス、長距離走など、過度かつ反復的なかかとへの衝撃は極力避けるようにしましょう。
しかし、完全に運動しないことは、関節が硬くなったり、痛みが再発したりする可能性があるため、適度な運動は必要と考えられています。
簡単なウオーキングなどでも様子を見ながらおこなうべきでしょう。
市販薬の常服
薬剤による治療を行う場合には、潜在的なリスクと利点を比較検討することが重要です。
他の病気を持っていたり、すでに他の薬を飲んでいたりする場合などは、自己判断してはいけません。
可能な限り専門診療科に相談するようにしましょう。
自己判断による冷却または温熱
足底筋膜炎はかかと周囲の炎症ですので、症状のある部位に氷を当てるなどして冷やすことで、痛みを和らげることができます。
しかし、症状が強くない場合などは温めたほうが症状の改善が得られるという専門家もおり、一定の見解は得られていません。
症状がひどい場合は、自己判断せずに医療機関等にて相談されることをおすすめします。
サイズが合わない靴の着用
サイズが合わない靴の着用は、足底筋膜に負荷をかけます。靴のつま先部分に余裕があったり、反対に少し窮屈さを感じたりする場合は、サイズの見直しをおこないましょう。
また、ビーチサンダルやハイヒールなどの不安定な履き物は、足裏をしっかり支えられません。足底筋膜炎を発症している間は、足裏に負担がかからない靴を選ぶようにしてください。
現在、足底筋膜炎の治療法として「PRP療法(再生医療)」が注目されています。人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。
足底筋膜炎の原因
足底筋膜炎を発症する主な原因は下記5つです。
- 足裏に負担のかかる運動や仕事をしている
- 足裏のアーチが低いまたは高い
- サイズに合わない靴をはいている
- 加齢により足裏のクッション性が低下している
- 肥満体型で足裏への負荷が大きい
順番に見ていきましょう。
足裏に負担のかかる運動や仕事をしている
足裏に負担がかかる運動や仕事をしていると、足底筋膜炎になる可能性が高まります。
足裏に負担のかかる運動
- マラソン
- ジャンプ
- ハイキング
足裏に負担のかかる仕事
- 重量物の運搬
- 長時間の立ち作業
- 不安定な場所での作業
足裏に疲労を感じたら、マッサージやストレッチをしてこまめにケアしましょう。
とはいえ、足底腱膜炎はスポーツをするしないに関わらず発症するといわれています。詳細を詳しく知りたい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。
足裏のアーチが低いまたは高い
足裏のアーチが低すぎる人または、高すぎる人は足裏に負担がかかり、足底筋膜炎を引き起こしやすくなります。
アーチのバランスが崩れる原因は下記のとおりです。
- 先天的なもの
- 扁平足の発症
- 足裏の筋肉増加
- タコやウオノメの形成
足裏の負担を減らすには、アーチの高低バランスを整える必要があります。
サイズに合わない靴をはいている
サイズに合わない靴の着用も、足裏に負担がかかるため足底筋膜炎になる要因です。
小さい靴は、足を圧迫して、本来の正しい姿勢で歩行できなくなります。バランスが崩れるため、足裏には大きな負担がかかります。
大きすぎる靴だと、靴の中で足が滑り不安定な状態になります。安定を保とうとして余計な力が加わるため、足裏に負担がかかるでしょう。
加齢により足裏のクッション性が低下している
加齢により足裏のクッション性が低下すると、足底筋膜炎を発症するリスクが高まります。地面からの衝撃を直接受けやすくなり、足裏に負担がかかるためです。
靴の中にクッション性のあるインソールを入れると、衝撃を和らげ、足裏への負担を軽減できます。
肥満体型で足裏への負荷が大きい
肥満体型の方は、足底筋膜炎になりやすい傾向にあります。その理由は、歩いたり、立ったりするたびに体重分の圧力がかかり、足裏に負担がかかるためです。
体重が増えると足のアーチもつぶれてしまいます。アーチが崩れると足裏の衝撃をうまく吸収できず疲労がたまるため、足底筋膜炎を発症するリスクを高めます。
足底筋膜炎の診断
足底筋膜炎の診断は、症状が出現するに至った経緯や症状の発生部位などから下されることが多く、足底筋膜炎を診断するためのレントゲンなどの画像検査や血液検査などは必要でないことが一般的です。
しかし、症状が典型的でない場合やほかの疾患が疑われる際に、その症状が他の原因によって引き起こされていないかどうかを確認する目的でレントゲンなどの画像検査や血液検査などを行うことがあります。
足底筋膜炎の治療方法
足底筋膜炎の代表的な治療方法を3つ紹介します。
- 薬物療法
- リハビリテーション
- 再生医療
治療の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
薬物療法
消炎鎮痛剤を内服したり、外用の湿布を貼付したりします。市販の消炎鎮痛剤を使用する場合は、常用するのを避けましょう。
長期使用すると胃や腎臓に負担がかかるほか、依存症のリスクもあります。根本的な治療にもならないため、消炎鎮痛剤だけに頼ると、症状が長引く可能性があります。
薬物療法を進める際は必ず、医師の指導のもとでおこないましょう。
リハビリテーション
理学療法士の指導のもと、足裏の筋肉トレーニングやストレッチなどをおこないます。歩く姿勢が悪く足裏に負担がかかっている場合は、歩行訓練も効果的です。
症状に応じて、超音波治療・電気療法などの物理療法も組み合わせて実施します。
PRP療法(再生医療)
「PRP療法(再生医療)」とは、患者さまの血液に含まれる血小板の治癒力を利用して、傷ついた組織を修復する医療技術です。身体への負担が少ない治療法として今注目されています。
注射を打つだけなので、日常生活や仕事への影響はありません。普段どおりの生活を送りながら、早期回復を期待できます。
「PRP療法(再生医療)で足底筋膜炎はどうやって治療するの?」と気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。実際の治療例をお見せしながら、再生医療の仕組みをわかりやすくお伝えいたします。
足底筋膜炎に関するよくある質問
最後に足底筋膜炎に関するよくある質問と回答をまとめます。
足底腱膜炎と足底筋膜炎の違いはなんですか?
一般的に「足底腱膜炎」と「足底筋膜炎」は同じ疾患として扱われます。具体的には「足底腱膜炎」は、かかとから足の指先までつながっている足底の腱膜が炎症を起こしている状態です。「足底筋膜炎」は、足裏の筋肉の膜が炎症を起こしている状態を指します。
同じ部位で炎症が起きているため、同義語として使用されています。
太りすぎて足底腱膜炎になった場合、痩せたら治りますか?
痩せただけでは治る保証はありません。足底腱膜炎になったのは、足裏の筋力低下や疲労などの原因も含まれている可能性があるためです。
ただし、体重を落とせば足裏への負担が減り、症状が緩和する場合もあります。医師の指導のもとで、適切な体重管理を進めていきましょう。
足底筋膜炎はどのくらいで治りますか?
足裏に負担がかかるスポーツや活動を控えれば、ほとんどの場合、数ヶ月ほどで治ります。
ただし、症状の程度によって、治る期間は異なります。自分の状態に合わせて、適切な治療とケアをおこなっていきましょう。
足底筋膜炎をケアする湿布の貼り方を教えてください
足裏は湿布が剥がれやすい部位です。
湿布に数箇所切り込みを入れると、足の形にフィットしやすくなります。
まとめ|足底筋膜炎でやってはいけないことを覚えて回復を早めよう
足底筋膜炎は多くの場合、特別な治療をせずとも安静に過ごしていれば症状の改善が得られます。回復を早めるためにも本記事で紹介した「足底筋膜炎でやってはいけないこと」を守り、適切なケアを続けましょう。
「やってはいけないことを守っているのに、なかなか痛みがひかない…」という方は、「PRP療法(再生医療)」による治療を検討してみてください。
PRP療法(再生医療)は、血液に含まれる血小板の力を利用して傷ついた組織を修復する医療技術です。身体に負担の少ない治療法として、今注目されています。
弊社『リペアセルクリニック』は、再生医療専門のクリニックです。国内での症例数は8,000例以上に及び、多くの患者さんの治療に携わってきました。
足底筋膜炎はPRP療法(再生医療)の治療対象です。弊社では無料相談を受け付けていますので、詳しい治療法や効果を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。