関節リウマチのしてはいけない10項目!【食事や運動には要注意】
公開日: 2022.08.19更新日: 2024.11.06
- 関節リウマチになったらやってはいけないことはある?
- 関節リウマチで食べてはいけないものは?
- 関節リウマチかもしれないと思ったらどうすれば良い?
関節リウマチの症状を改善したくて、日常生活で何に気をつければ良いか知りたいと考えていませんか?
痛みやこわばりでつらい思いをしないで済むよう、できることがあるならやっておきたいですよね。
結論、関節リウマチとうまく付き合うために日常生活の中で避けてほしいことがあります。
本記事では、関節リウマチの患者様が避けるべき10項目を紹介します。
最後まで読んで、注意点を守っていただければ関節リウマチの症状で苦しむ時間を減らせるはずですよ。
関節リウマチのしてはいけない10項目を紹介
関節リウマチの患者様がしてはいけない10項目は以下の通りです。
症状を悪化させないために、紹介した10項目を避けるよう心がけてみてください。
症状を悪化させる食事【砂糖や加工食品は要注意】
関節リウマチの症状を悪化させる可能性がある食べものとして、以下があります。
- 砂糖入りの飲みもの・デザート
- 赤身の肉
- 加工食品
また、不飽和脂肪酸のn-3系とn-6系の摂取するバランスが崩れることも関節リウマチの痛みと関わっているので、バランスの良い食事を意識することが大切です。
以下に根拠となる研究をご紹介します。
【砂糖入りの飲みもの・デザート】 砂糖入りの飲みものは、以下2つの研究から関節リウマチの悪化因子であり、発症リスクを高める因子でもあることが報告されています。同時にデザートもリウマチの悪化因子だと報告があるので、注意が必要です。 文献1 文献2 |
【赤身の肉】 関節リウマチを悪化させる可能性がある食べものとして赤身肉の報告があります。 文献1 文献3 |
【加工食品】 加工食品の摂取量が多いと、関節リウマチ患者の心血管系疾患のリスクが高くなる可能性が報告されています。 文献4 |
【不飽和脂肪酸のバランス】 あまに油や青魚に多く含まれるn-3系不飽和脂肪酸とごま油や卵黄などに多いn-6系不飽和脂肪酸のバランスが、関節リウマチの痛みと相関していることが示唆されています。 文献5 |
関節リウマチと食べものについてはさまざまな研究が行われていますが、いずれも摂取量の多いことが問題になっています。
関節リウマチの症状を悪化させないためにも、同じものを極端に食べすぎず、バランスの良い食事を心がけましょう。
激しい運動【適度であればOK】
痛みが強く出ているときは、激しい運動を避けるべきです。炎症が起きている関節に負担がかかることで、症状が悪化する場合があります。
ただし、関節の動きを良くするためにも適度な運動は推奨されています。治療を続ける中で痛みがコントロールできている場合は、適度に体を動かし、手足の筋力や関節の可動域(動かせる範囲)を維持しましょう。
関節リウマチは、関節だけでなく全身が消耗する病気です。運動は無理のない範囲で行い、疲れたら休憩や昼寝など適宜休息をとりましょう。
体や関節を冷やす
体や関節を冷やしすぎると関節痛が強くなったり、関節が動かしづらくなったりすることがあります。
寒い季節はもちろん、夏も冷房の風が直接あたるのを避け、長袖や長ズボン、ブランケットなどで関節部位の保温を心がけましょう。温まって関節の血液の流れがよくなると、こわばりや痛みをやわらげる効果が期待できます。
ただし、関節が腫れて熱感があるときは炎症が起きている可能性もあるので、温めないようにしましょう。
首に負担をかける行動
関節リウマチが進行すると頚椎の炎症を起こし、頸部痛や頸部の運動制限をきたします。
過度に首に負担がかかる行動をすると、頚椎の亜脱臼を起こして脊髄神経を圧迫し、四肢の痺れや麻痺、呼吸障害が起こる可能性があります。
朝はできる限りベッドから急に立ち上がらず、一度腰かけてから立つ習慣をつけましょう。朝は不用意に首を回さないようにし、首の運動は医師の診察を受けた上で行うことが重要です。
肥満の状態
肥満だと膝や股関節などの主要な関節に過剰な負担がかかり、炎症や痛みが悪化する可能性があります。体重管理を適切に行うことで関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐよう心がけましょう。
上述の通り、関節リウマチの患者様には、バランスの取れた食事と適度な運動が重要です。
同じ姿勢を長時間とる
関節リウマチの患者様にとって、同じ姿勢を長時間保つのは同じ部位に負担をかけてしまいます。定期的に姿勢を変えて、関節に負担がかかりすぎないようにしましょう。
特にデスクワークや座りっぱなしの仕事では、適度に休憩をとったり、ストレッチを行ったりすることが重要です。
重いものを持つ
関節リウマチの好発部位は、手指や手首の関節です。重いものを持つと過剰な負担をかけ、炎症や痛みを悪化させる原因となります。
日常生活では重いものを持つ機会をできるだけ避け、必要な場合は道具などを利用して負担を軽減しましょう。
症状があるとうまくものが持てないこともあるので、周囲のサポートを得るのも大切です。
正座をする
正座は膝関節に大きな負担がかかるので、避けるのが勧められます。とくに、正座を長時間続けるのは、膝や足首の可動域が制限され血行不良を招きやすいので、関節の痛みや腫れを引き起こす可能性があります。
正座を避けて椅子に座る、膝を伸ばして楽な姿勢をとるようにしましょう。
▼関節リウマチによる膝の関節炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。
喫煙をする
関節リウマチの患者様は、禁煙が勧められます。喫煙は関節リウマチの症状を悪化させるだけでなく、病気を進行させる要因になり、死亡リスクが上がる可能性も報告されています。
とくに死亡リスクに関しては、診断後に禁煙した人は喫煙を継続した人よりも死亡リスクが低くなると報告されていました。(文献6)
今更だと思わずに、早めに禁煙に取り組みましょう。
▼関節リウマチと喫煙の関係性を詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。
ストレスを溜める
手がこわばってものがつかみにくいなど、関節リウマチの患者様は日常生活の不自由さからストレスを感じやすいです。ストレスが溜まることで暴飲暴食に走ってしまうなど、健康的な生活から遠ざかってしまう可能性があります。
リラクゼーションや適度な運動を取り入れて、ストレスを溜めないことが、関節リウマチの治療を後押ししてくれます。
関節リウマチかも?と思ったら早めに受診しよう
関節リウマチかもしれないと思ったら、早めに整形外科を受診しましょう。
関節リウマチは、進行すると関節の変形や機能障害を引き起こし、日常生活に支障をきたす病気です。始めは軽い痛みや腫れであっても、時間が経つにつれて悪化し、治療が遅れると回復しづらくなります。
関節リウマチを疑う症状として、以下のようなものがあります。
- 服のボタンが外しづらい
- びんの蓋が閉められない
- 床に落としたものが拾えない
- 朝起きたときにベッドから起き上がれない
早期に受診し適切な治療を開始すれば、薬物療法やリハビリテーションで関節の損傷を抑えつつ症状をコントロールすることが可能です。もとに戻らないほど関節が変形してしまう前に、早めに整形外科へご相談ください。
▼関節リウマチではない膝の痛みは変形性膝関節症かも?詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。
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まとめ|関節リウマチのときにしてはいけない10項目を守ろう
関節リウマチの患者様には、してはいけない10項目を避けて、健康的な食事とライフスタイルを心がけていただきたいです。
重症化すると、普段の生活もままならなくなってしまう可能性があります。
治療と並行して関節の負担を減らし、症状をコントロールできるよう、普段の生活から意識してみてください。
もう一度、気をつけるべきことを振り返りたい人は「関節リウマチのときにしてはいけない10項目」を確認してみましょう。
万が一、関節リウマチの治療をしていても膝の痛みがよくならない場合は、他の疾患が隠れているかもしれません。
再生医療が適応になる可能性がありますので、お困りの場合は当院へご相談ください。
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関節リウマチに関するよくある質問
Q.関節リウマチとはどんな症状ですか?
A.関節リウマチの症状には、関節の動かし始めがスムーズにいかない「こわばり」や腫れ・痛みなどがあります。
関節リウマチは免疫機能の異常によって骨や軟骨・関節の破壊が起こることが原因とされています。万が一「関節リウマチかも?」と思ったら早めに受診しましょう。
▼関節リウマチの症状について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。
Q.関節リウマチは生物学的製剤で本当に治せますか?
A.生物学的製剤で効果があれば、休薬しても症状が落ち着いている状態を目指せます。
関節リウマチの原因である免疫異常の改善が期待できる上、炎症を抑える効果もあるため、進行を抑えながら症状をコントロールできます。
▼関節リウマチで使われる生物学的製剤について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。
Q.関節リウマチになりやすい性格はありますか?
A.関節リウマチになりやすい性格は、ありません。
ただ、我慢強い性格の人は治療開始が遅れたり、神経質でストレスを感じやすい人は治療が難航したりする可能性があります。違和感があったら早めに受診し、不安があれば専門医に相談しましょう。
関節リウマチが心配な人は「関節リウマチかも?と思ったら」をもう一度振り返ってみてください。
▼ 再生医療の幹細胞治療に関する詳細は以下をご覧下さい
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