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アキレス腱炎のテーピング効果とは?プロが実践する方法を解説!

アキレス腱炎のテーピング効果とは?プロが実践する方法を解説!

「ランニングするとアキレス腱が痛む」「アキレス腱の痛みを和らげる方法が知りたい」

このような疑問のある方は、アキレス腱炎に対するテーピングの活用を検討しましょう。アキレス腱炎はランニングやジャンプを繰り返すことで、アキレス腱にストレスがかかって生じる怪我です。

今回はアキレス腱炎への対処法の1つである、テーピングの効果や実践方法について解説します。

アキレス腱炎テーピング

アキレス腱炎に対するテーピングの効果

アキレス腱炎は、バスケや陸上、バレー、マラソン、バレエなどランニングやジャンプを繰り返すスポーツで起こりやすい怪我です。これらの動作により、アキレス腱に繰り返しストレスがかかり、炎症が発生してしまいます。

症状としては、足首を動かしたり、歩いたりするときに生じるアキレス腱周辺の痛みやランニングなどの運動の制限があります。

ここでは、これらの症状に対するテーピングの効果を紹介します。

痛みを軽減する

テーピングによりアキレス腱にかかる負担を軽くして、痛みを軽減できます。

アキレス腱はふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋が合流して、踵にくっつく部分の腱(けん)です。そのため、ふくらはぎの筋肉が働くとアキレス腱に負担がかかります。具体的には、つま先立ちや足首を下に向けるように動かしたときです。

ランニングやジャンプでは、ふくらはぎの筋肉の働きにより、しっかり地面を蹴り出すため、アキレス腱に大きな負担がかかります。

テーピングにより、ふくらはぎの筋肉の働きをサポートしたり、足首の動きを制限したりすることでアキレス腱の負担を軽減でき、痛みを軽くする効果が期待できます。

動きをサポートする

アキレス腱炎のために、立ったり、歩いたりしにくい場合でも、テーピングで痛みを軽減させたり、筋肉の働きを補助することで、動きをサポートできます。

前述のようにアキレス腱炎の原因は、アキレス腱に繰り返しかかるストレスです。スポーツやランニングなどは一時的に休止できますが、立つ、歩くといった動作は日常生活には不可欠で、アキレス腱に負担がかかるからといって行わないわけにはいきません。そのため、テーピングで少しでも動きやすくなるようにサポートすることが大切です。

アキレス腱炎の発生・再発の予防も可能

テーピングにより、アキレス腱炎にかかる負担を減らしたり、動きをサポートしたりすることで、アキレス腱炎の再発を予防が期待できます。

アキレス腱炎の発生する要因として、もともと足首の関節の動きが不安定だったり、足の筋肉の機能が不十分だったりする点が挙げられます。そのため、テーピングにより足首の動きを固定したり、ふくらはぎの筋肉をサポートしたりすることで、発生・再発を予防することができるのです。

また、アキレス腱炎後にスポーツを再開する場合にもテーピングは有効です。炎症により固くなったふくらはぎの筋肉やアキレス腱などの組織に急に負担をかけると、再発のリスクが高まります。そこで、テーピングによりサポートをしながら、運動を再開することで、アキレス腱に急な負担をかけないことが可能です。

スポーツ医療の治療

アキレス腱炎に対してはテーピング以外の治療も必要

テーピング自体でアキレス腱の炎症が治るわけではありません。そのため、根本的な治療のためには、整形外科を受診して、適切な治療を受けましょう。

アキレス腱炎に対しては以下のような治療があります。

  • ・安静
  • ・外用薬の塗布
  • ・踵を高くする装具
  • ・物理療法(超音波など)

上記のような手術をしない保存療法が治療の中心になります。

また、再発予防には、アキレス腱の柔軟性低下や筋力低下、ランニングフォームの改善、練習量や練習環境の調整など、発生のリスクを評価して対策をします。医師や理学療法士などの専門家による指導を受けながらの実施が必要です。

アキレス腱炎に対するテーピングの方法

アキレス腱炎に対するテーピングの巻き方を具体的に紹介します。

【用意するテープ】

  • 伸びるタイプのテープ4本
  • (踵から膝下までの長さを3本、足首に巻ける長さを1本)

【巻き方】

  • 1. 踵から膝下までふくらはぎの中央を通るようにテープを貼る
  • 2. 踵の外側から始めて、踵の内側を覆ったあと、アキレス腱の上を通って、ふくらはぎの外側までテープを貼る
  • 3. 踵の内側から始めて、踵の外側を覆ったあと、アキレス腱の上を通って、ふくらはぎの内側までテープを貼る
  • 4. 3本のテープを固定するため、テープが交差したところを覆うように、足首に1周テープを巻きつける

【注意点】

  • 貼り始めは引っ張りながら貼り、最後2cm程度はそのまま貼る

上記の方法でテープの伸縮性を利用してアキレス腱の働きをサポートできます。また、アキレス腱に直接テープを貼ることで、保護する意味もあります。

まとめ・アキレス腱炎にテーピングを実施して症状軽減や再発の予防をしよう!

アキレス腱炎はアキレス腱の使い過ぎによって起こるため、できるだけ負担を軽くすることが大切です。

テーピングはアキレス腱の働きを補助するため、症状の軽減や再発予防の効果が期待できます。本記事でのテーピング方法は自分でも可能ですが、もし不安な場合はお近くの整形外科などを受診して、直接指導を受けましょう。

また、テーピングは根本治療ではありません。痛みが生じた場合は、まず整形外科を受診して、適切な治療を受けましょう。

この記事がご参考になれば幸いです。

 

No.129

監修:医師 坂本貞範

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

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